JPH0675145B2 - カメラの制御装置 - Google Patents

カメラの制御装置

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JPH0675145B2
JPH0675145B2 JP60218761A JP21876185A JPH0675145B2 JP H0675145 B2 JPH0675145 B2 JP H0675145B2 JP 60218761 A JP60218761 A JP 60218761A JP 21876185 A JP21876185 A JP 21876185A JP H0675145 B2 JPH0675145 B2 JP H0675145B2
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信行 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラの撮影動作を制御する制御装置に関す
る。さらに詳述すると、カメラの所定の動作が完了した
時から時間計測を開始するタイマ、及び、このタイマに
よる計測時間が所定の時間に達した時に、電子閃光装置
や表示装置等のカメラの作動装置への電力供給を停止す
る電力供給停止手段を備えたカメラの制限装置に関す
る。
〔従来の技術〕
カメラにおいては、近年電子化並びに自動化が進むにつ
れて、電気的に駆動される作動装置が増加している。そ
して、それら各作動装置に対する電力の供給は、カメラ
のコンパクト化が要求されることから、殆ど電池によっ
て行われる。しかしながら、カメラの電源として多用さ
れる一次電池、特に乾電池は、その容量に限度がある。
そのため、電池の消耗を少なくするべく、各作動装置の
回路構成等に種々の改良が加えられている。
一方、撮影動作を行っていない時などの無駄な電力消費
をなくすことで、電池の消耗を少なくするように、例え
ば、1コマの撮影動作が終了してから所定の時間(以
下、この時間を電源保持時間と称する)後に、カメラの
各作動装置への電力供給を停止するようにしたものや、
或いは、レリーズボタンに触れることによってカメラの
作動装置が起動されるものであれば、レリーズボタンに
対する接触操作が行われなくなってから所定の時間後に
カメラの各作動装置への電力供給を停止するようにした
ものがある。
従来、このようなカメラの制御装置においては、手動で
操作される絞り値やシャッタースピードが変化した時
に、電源保持時間を計測するタイマをリセットして再ス
タートさせるようにしたものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した従来構成による場合には、撮影レンズ
の焦点距離に拘らず、電源保持時間は一定に固定されて
いるものであった。仮に、絞り値やシャッタースピード
が変化することで電源保持時間を計測するタイマがリセ
ットされて再スタートされたとしても、その後に、撮影
レンズの焦点距離が変化した場合には、電源保持時間は
変化しないものであった。そのため、以下に述べるよう
な問題があった。
例えば、撮影レンズが焦点距離を連続的に変更すること
が可能なズームレンズであった場合には、撮影動作にあ
たって、適切なフレーミングのために行われるズーム操
作によって、撮影レンズの焦点距離は頻繁に変化するも
のである。しかしながら、レリーズボタンへの接触操作
又は第1ストローク押下げ操作で測光回路が起動されて
測光値に応じた絞り値やシャッタースピードがファイン
ダー内に表示される構成のカメラでは、通常、レリーズ
ボタンを右手の人差指で操作してファインダー内の表示
装置で撮影情報を確認しながら左手でズームレンズのズ
ーム操作が行われるが、その際、ズーム操作時は右手だ
けでカメラを支持することとなり誤ってレリーズボタン
が最終段まで押されてシャッターレリーズされやすいの
で、人差指をレリーズボタンから離してズーム操作する
ことが多い。このとき、人差指をレリーズボタンから離
すことによって電源保持が働くので、このようなズーム
操作の途中で電源保持時間が終了してしまった場合に
は、再度、ズーム操作を中断して人差指でレリーズボタ
ンを操作してカメラの起動操作を行う必要があり、その
操作が時として煩わしいのみならず、電源が安定するま
でに極く僅かながらも時間が掛かることから、一瞬のシ
ャッターチャンスを逃す虞れもあった。
特に、焦点距離の変化に従って開放絞り値が変化するズ
ームレンズを使用し、絞り値やシャッタースピードをフ
ァインダー内に電気的に表示する表示装置を有するカメ
ラでは、焦点距離の変化に伴う絞り値の変化をその表示
装置によって確認しながら撮影動作を行うことが多い
が、先程と同様に、ズーム操作の途中で電源保持時間が
終了してしまった場合には、この確認を行うことができ
なくなる。そのため、再度カメラを起動してそれらの撮
影情報を表示させる操作を行っている間に、シャッター
チャンスを逃す虞れもある。
さらに、最近のカメラはシステム化が行われる傾向にあ
り、電子閃光装置においても、撮影レンズの焦点距離に
対応する画角に見合うように、その照射角を自動的に変
更する構成を備えたものも出現してきている。このよう
な電子閃光装置を用いる場合には、ズームレンズのズー
ム操作に伴って、照射角の変更動作が行われることとな
るが、その途中でカメラの電源保持時間が終了すると、
その変更動作が中断されてしまい、再度カメラを起動さ
せなければ適正な照射角は得られないこととなる。その
ため、それらの操作のためにシャッターチャンスを逃す
虞れもある。
本発明の目的は、上記実情に鑑み、ズーム操作のよう
な、焦点距離の変化動作がなされている場合にも、常に
カメラの作動装置の動作を中断することなく継続して行
えるようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるカメラの制御装置の特徴構成は、レリーズ
ボタンへの初期操作により測光回路及び表示装置への電
力供給が開始されるカメラの制御装置において、カメラ
の所定の動作が完了した時から時間計測を開始するタイ
マ、及び、このタイマによる計測時間が所定の時間に達
した時に測光回路及び表示装置への電力供給を停止する
電力供給停止手段を備えるとともに、ズームレンズの焦
点距離を変化させる動作がなされているか否かを判別す
る判別手段、及び、この焦点距離変化動作判別手段によ
る焦点距離の変化動作の検出に応答して前記タイマをリ
セットして再スタートさせる電源保持制御手段を設けた
ことにある。
〔作用〕
つまり、ズームレンズの焦点距離を変化させる動作(ズ
ーミング)がなされてレンズの焦点距離が変化すれば、
電源保持制御手段によって、所定の電源保持時間を計測
するタイマがリセットされて再スタートされるから、レ
ンズのズーミングがなされている間はカメラの作動装置
の動作が停止することはないのである。即ち、焦点距離
の変化は、例えば、スームレンズにおけるズーム操作の
ように、近々撮影動作が行われることを意味するもので
あるとの判断に基づいて、絞り値やシャッタースピード
の変更操作が行われた場合と同様に、むしろ、絞り値と
シャッタースピードが自動的に設定されるプログラム自
動露出システムがほぼ確立された昨今では、それらより
も、より撮影動作に関わり合う度合が多くなるものであ
ることから、レンズの焦点距離が変化した場合には、電
源保持時間の計測を最初から行うようにしているのであ
る。
〔実施例〕
以下に、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
第1図は、システム全体を構成する回路図である。
このシステムは、一定の周期毎に撮影を行うためのイン
ターバル装置(IT)、カメラ本体(CA)、撮影レンズ
(LE)、及び、電子閃光装置(FL)から構成されてい
る。インターバル装置(IT)、撮影レンズ(LE)、及
び、電子閃光装置(FL)は、夫々、カメラ本体(CA)に
対して、接続部(JIC),(JLC),(JFC)を介して接
続されている。
インターバル装置(IT)は、電源である電池(BA1)、
設定部(18)、設定部(18)の設定に基づいて、カメラ
本体(CA)との間で信号を授受するインターバル回路
(1)等から構成されている。設定部(18)では、撮影
周期、撮影枚数、及び、撮影開始時間等を設定すること
ができるようになっている。
インターバル回路(1)は、設定部(18)で設定された
所定の撮影周期で出力端子(IT2)を“L"レベルにし、
信号ライン(11)を介して、カメラ本体(CA)に“L"
レベルのレリーズ信号(RSS)を送る。そして、撮影周
期が1分よりも長いときは、撮影動作が行われる、即
ち、レリーズ信号(RSS)が出力される1分前に、ま
た、撮影周期が1分より短いときは、撮影動作終了後す
ぐに、出力端子(IT1)をパルス的に“L"レベルにす
る。これにより、信号ライン(10)を介してパルス的
に“L"レベルになる測光開始信号(PSS)がカメラ本体
(CA)に送られる。
カメラ本体(CA)での露出、即ち、撮影動作が完了する
と、カメラ本体(CA)から、所定期間“H"レベルを維持
する露出完了信号(EES)が信号ライン(12)を介し
て送られてくる。この信号(EES)は、インターバル回
路(1)の入力端子(IT3)に入力され、これを受けて
インターバル回路(1)は、出力端子(IT2)を“H"レ
ベルにする。
これにより、インターバル装置(IT)による1コマの撮
影動作が終了し、以後、同様の動作で、設定部(18)で
設定された撮影枚数と同じ回数だけ、カメラ本体(CA)
との信号授受を行って撮影動作を行うように構成されて
いる。
次に、カメラ本体(CA)の制御回路の構成を説明する。
カメラ本体(CA)の制御回路は、電源である電池(BA
2)、マイクロコンピュータ(以下カメラコンピュータ
と略称する)(2)、インターフェイス回路(3)、フ
ァインダー内表示装置(4)、モータ制御回路(5)、
自動焦点調節装置(6)、測光回路(7)、フィルム感
度設定回路(8)、露出制御回路(9)、及び、自動調
光回路(10)、等から構成されている。
カメラコンピュータ(2)は、カメラ本体(CA)の各部
分、及び、システム全体の動作を制御する。インターフ
ェイス回路(3)は、カメラ本体(CA)の回路(主とし
てカメラコンピュータ(2))と、撮影レンズ(LE)及
び電子閃光装置(FL)との間で授受される信号の調整を
行う。表示装置(4)は、フィルム感度情報や露出情
報、或いは、撮影済フィルムコマ数等の撮影情報を、カ
メラコンピュータ(2)から直接制御されて液晶表示す
る。モータ制御回路(5)は、フィルムの巻上げと巻戻
し及びシャッターチャージを行うモータ(M1)の駆動を
制御する。自動焦点調節装置(6)は、被写体までの距
離或いは撮影レンズ(LE)の合焦状態を検出し、その検
出結果に基づいて、撮影レンズ(LE)を移動させるモー
タ(M2)の駆動を制御して、自動的に焦点調節を行う。
測光回路(7)は、被写体の明るさを検出する。フィル
ム感度設定回路(8)は、フィルムのパトローネ上に付
されたフィルム感度コード(DXコード)を自動的に読み
とるか、或いは、フィルム感度設定ダイアルによって手
動設定されたフィルム感度を読みとって、カメラコンピ
ュータ(2)にフィルム感度情報を出力する。露出制御
回路(9)は、カメラコンピュータ(2)からの信号に
基づいて、絞りとシャッタースピードとを制御する。自
動調光回路(10)は、電子閃光装置(FL)から照射され
て被写体から反射されたフラッシュ光の光量を、撮影レ
ンズ(LE)を通した後に検出し、検出光量に応じて電子
閃光装置(FL)の発光量を制御する。
上述したカメラ本体(CA)の構成部分のうち、カメラコ
ンピュータ(2)、表示装置(4)、インターフェイス
回路(3)、及び、2つのアンド回路(AN1),(AN2)
とインバータ回路(IN1)には、電源電池(BA2)から直
接、電圧[V01]で給電されるように構成してある。そ
して、それらを除く回路全体には、給電用トランジスタ
(Tr1)を介して、電圧[V11]で給電されるように構成
してある。この給電用トランジスタ(Tr1)は、カメラ
コンピュータ(2)の出力端子(OP2)からインバータ
回路(IN1)を介して出力される信号によって、オンオ
フ制御されるようになっている。
また、上述したモータ制御回路(5)、自動焦点調節装
置(6)、測光回路(7)、及び、露出制御回路(9)
には、カメラコンピュータ(2)の出力端子(CCLK)か
ら出力されるクロック信号(φ1)が入力されており、
これらの回路(5),(6),(7),(9)は、この
クロック信号(φ1)に基づいて上述した各動作制御を
行う。
続いて、電子閃光装置(FL)の制御回路の構成を説明す
る。
電子閃光装置(FL)の制御回路は、電源である電池(BA
3)、マイクロコンピュータ(以下、フラッシュコンピ
ュータと略称する)(12)、ハード構成の制御部(1
4)、照射角検出回路(13)、表示部(15)、昇圧回路
(16)、発光部(17)、及び、スイッチ群(23)、等か
ら構成されている。
フラッシュコンピュータ(12)と制御部(14)とは、電
子閃光装置(FL)の動作を制御する。この電子閃光装置
(FL)は、後程説明するように、撮影レンズ(LE)の焦
点距離に応じた画角を満足するように照射角を変更する
ことができ、照射角検出回路(13)は、電子閃光装置
(FL)の照射角がどの焦点距離に対応した画角を満足す
るようになっているかを検出し、それを2ビットでフラ
ッシュコンピュータ(12)に出力する。表示部(15)
は、カメラ本体(CA)の自動調光回路(10)による調光
完了、メインコンデンサ(C2)の充電完了、及び、単体
で上述した照射角を変更させているモードであること
を、LEDの点灯によって表示する。昇圧回路(16)は、
フラッシュコンピュータ(12)から制御部(14)を経て
出力される信号でオンオフされる昇圧制御用トランジス
タ(Tr3)によってその動作を制御され、電源電圧[V0
2]を閃光の発光に必要な電圧[V32]にまで昇圧する。
発光部(17)は、閃光の発光及び停止を行うとともに、
閃光を発光するためのエネルギーを蓄積するメインコン
デンサ(C2)の充電状態をチェックする。そして、スイ
ッチ群(23)は、各種データを設定する複数のスイッチ
を有している。
上述した電子閃光装置(FL)の制御回路のうち、制御部
(14)と表示部(15)以外の部分には、メインスイッチ
(SM)及びダイオード(D1)を介して、電圧[V12]で
給電されるように構成してある。また、制御部(14)と
表示部(15)とは、給電用トランジスタ(Tr2)を介し
て、電圧[V22]で給電されるように構成してある。こ
の給電用トランジスタ(Tr2)は、フラッシュコンピュ
ータ(12)の出力端子(PWC)からインバータ回路(IN
2)を介して出力される信号によって、オンオフ制御さ
れるようになっている。
また、図中、(D1)は逆充電防止用ダイオード、(D2)
は整流ダイオード、(C1)は昇圧回路(16)の動作時に
電源電圧が低下することに起因した、フラッシュコンピ
ュータ(12)の誤動作を防止する比較的容量の大きいコ
ンデンサ、(M3)は照射角を変更するモータ、(S5)は
テスト発光用スイッチである。
なお、電子閃光装置(FL)の構成とその動作は、後程さ
らに詳述する。
次に、撮影レンズ(LE)及び電子閃光装置(FL)と、カ
メラ本体(CA)との間で信号の授受を行う信号ライン
(1)〜(l9)について説明する。
先ず、撮影レンズ(LE)とカメラ本体(CA)との間で、
信号授受を行う信号ライン(l5)〜(l9)について説明
する。
信号ライン(l5)は、撮影レンズ(LE)内のレンズ回路
(11)に給電するためのものであり、この電圧は、カメ
ラ本体(CA)の給電用トランジスタ(Tr1)の下手側か
ら供給されるようになっている。信号ライン(l6)は、
シリアルにデータ転送を行う際に用いるレンズデータ転
送用クロック信号(LCKS)を、カメラ本体(CA)から撮
影レンズ(LE)へ転送するためのものである。信号ライ
ン(l7)は、シリアルデータ転送用のものであり、カメ
ラ本体(CA)から転送される上述したクロック信号(LC
KS)に応じて、この信号ライン(l7)を介してレンズ回
路(11)からカメラ本体(CA)に、シリアルにデータが
転送されるようになっている。信号ライン(l8)は、こ
のシリアルデータ転送の開始時にカメラ本体(CA)から
出力される、“H"レベルのレンズデータ転送開始信号
(LDTS)を転送するためのものである。信号ライン(l
9)は、アース用のものである。
続いて、電子閃光装置(FL)とカメラ本体(CA)との間
で信号の授受を行う信号ライン(1)〜(l4)につい
て説明する。
信号ライン(1)は、閃光発光用の同期信号(XTS)
を転送するためのものである。この信号ライン(1)
を介して、カメラ本体(CA)において、シャッターの第
1幕の走行が完了してX接点(SX)が閉成されたとき
に、“L"レベルの同期信号(XTS)がカメラ本体(CA)
から電子閃光装置(FL)に送られるようになっている。
信号ライン(l2)は、カメラ本体(CA)と電子閃光装置
(FL)との間でシリアルにデータ転送が行われる時に
は、データ転送用双方向バスとして用いられ、露出制御
中には、電子閃光装置(FL)から出力される調光開始信
号(ASS)を転送するために用いられる。また、この信
号ライン(l2)は、電子閃光装置(FL)の閃光撮影情報
をカメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示するための
フラッシュ表示開始信号(FDSS)、及び、フラッシュ表
示終了信号(FDES)をカメラ本体(CA)へ転送するため
にも用いられる。
さらに、この信号ライン(l2)は、電子閃光装置(FL)
のメインコンデンサ(C2)の充電完了時に、“H"レベル
の充電完了信号(CES)を転送するために用いられる。
また、この信号(CES)は、カメラ本体(CA)との間で
データ転送が行えないような電子閃光装置(FL)がカメ
ラ本体(CA)に装着されているときにも転送されるよう
になっている。
信号ライン(l3)は、カメラ本体(CA)のモードを示す
カメラモード信号(CMS)を転送するものであり、電子
閃光装置(FL)からカメラ本体(CA)へデータを転送す
るモード(以下、このモードを〈FCモード〉と略称す
る)の時には、このモードの開始を示すべく、[T1]の
間“H"レベルの信号が、カメラ本体(CA)から電子閃光
装置(FL)へ転送される。同様にして、カメラ本体(C
A)から電子閃光装置(FL)へデータを転送するモード
(以下、このモードを〈CFモード〉と略称する)の時に
は、[T2]の間“H"レベルの信号が、また、レリーズ動
作の際の絞りとシャッタースピードとによる露出制御を
行うモード(以下、このモードを〈ECモード〉と略称す
る)の時には、[T3]の間“H"レベルの信号が、夫々、
カメラ本体(CA)から電子閃光装置(FL)へ転送される
ようになっている。
また、この信号ライン(l3)は、データ転送時(上述し
た〈FCモード〉及び〈CFモード〉の時)にはカメラコン
ピュータ(2)から出力される、フラッシュデータ転送
用クロック信号(FCKS)を転送するために用いられる。
さらに、露出制御時(上述した〈ECモード〉の時)に
は、カメラ本体(CA)の自動調光回路(10)から出力さ
れる“H"レベルの調光完了信号(AES)を転送するため
に用いられるようになっている。なお、信号ライン(l
4)は、アース用である。
次に、カメラ本体(CA)に設けられたスイッチ(S1)〜
(S4)を説明する。
(S1)は測光開始用の測光スイッチである。このスイッ
チ(S1)は、レリーズボタン(図示せず)の第1のスト
ロークを越える押圧操作で、閉成されるようになってい
る。そして、このスイッチ(S1)が閉成されることによ
って、後述するように、カメラコンピュータ(2)に割
込みがかかり、カメラ本体(CA)の動作が開始されるよ
うになっている。
(S2)はレリーズスイッチである。このスイッチ(S2)
は、レリーズボタンの第1のストロークよりも長い第2
のストロークを越える押圧操作によって閉成されるよう
になっている。そして、このスイッチ(S2)が閉成され
ることにより、露出制御が開始されるようになってい
る。
(S3)は、露出完了を示すスイッチであり、シャッター
チャージが完了したときに開放され、露出が完了したと
きに閉成されるようになっている。また、(S4)は、フ
ィルムの1コマの巻上げ完了を示すスイッチであり、レ
リーズ動作が行われたときに開放され、露出が完了して
モータ(M1)によるフィルムの1コマの巻上げが完了し
た時に閉成されるようになっている。
なお、図中(25)は、水晶発振器(25a)を備えた基準
パルス発生回路である。
次に、上述したように構成されたカメラ本体(CA)の制
御回路の動作を、第2図ないし第9図のフローチャート
に基づいて説明する。
この実施例で説明するカメラは、露出時の絞りとシャッ
タースピードとをカメラコンピュータ(2)が自動的に
決定するプログラムモードのみを有するものである。ま
た、第2図のフローチャートに入るまでに、電池(BA
2)を装着することでカメラコンピュータ(2)への電
源投入が行われているものとする。そして、そのとき
に、各レジスタのリセット端子に対するリセットが行わ
れた後、カメラコンピュータ(2)は停止しているもの
とする。
この状態で、測光スイッチ(S1)が閉成されるか、イン
ターバル装置(IT)から出力される、レリーズ信号(RS
S)、或いは、それに先立つパルス的に“L"レベルにな
る測光開始信号(PSS)がカメラ本体(CA)に入力され
ると、アンド回路(AN1)からの出力信号は、“H"レベ
ルから“L"レベルに立下がる。この信号は、カメラコン
ピュータ(2)の割込入力端子(CINT1)に入力されて
おり、カメラコンピュータ(2)は、この端子(CINT
1)の立下りによって第2図に示すフローを実行するよ
うに構成されている。
また、電子閃光装置(FL)から出力される、閃光撮影情
報をカメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示させるフ
ラッシュ表示開始信号(FDSS)がカメラ本体(CA)に入
力されることで、インターフェイス回路(3)からは割
込信号(IN)が出力される。そして、この割込信号(I
N)がカメラコンピュータ(2)の割込入力端子(CINT
2)に入力された場合にも、同様に、第2図に示すフロ
ーを実行するように構成されている。
上述した、何れかの割込入力端子(CINT1又はCINT2)へ
の割込みが生じて、このフローがスタートすると、先
ず、カメラコンピュータ(2)は、2つの割込入力端子
(CINT1),(CINT2)への割込みを禁止する(#1)。
そして、測光スイッチ(S1)が閉成されているか否かを
判定し(#1a)、閉成されていると判定された場合にはS
1フラグ(SIF)をセットし(#1b)、開放されていると
判定された場合にはこのフラグ(SIF)をリセットする
(#1c)。続いて、出力端子(OP2)を“H"レベルにする
(#2)。この出力端子(OP2)からの出力信号は、イン
バータ回路(IN1)によって反転されて“L"レベルにな
り、給電トランジスタ(Tr1)が“ON"状態になる。これ
により、制御回路の各部分への給電が開始される。次
に、カメラコンピュータ(2)は、測光回路(7)に測
光スタート信号を出力して測光を開始させる(#3)。
続いて、データ転送回数をカウントするカウンタ(DC)
をリセットした後(#4)、撮影レンズ(LE)との間で
シリアルデータ転送を行うべく、出力端子(LM1)を
“H"レベルにする(#5)。これにより、既に説明した
信号ライン(l8)を介して、撮影レンズ(LE)に“H"レ
ベルのデータ転送開始信号(LDTS)が出力される。カメ
ラコンピュータ(2)は、この信号(LDTS)を出力した
後、8個のパルスからなるレンズデータ転送用クロック
信号(LCKS)を、信号ライン(l6)を介して出力する。
撮影レンズ(LE)では、この各パルスの立上りに同期し
て、1ビットのデータを信号ライン(l7)を介してカメ
ラ本体(CA)側に出力し、カメラコンピュータ(2)
は、この各パルスの立下りに同期して、このデータを取
り込む。これをパルスの数だけ、即ち、8回繰り返し、
1バイトのデータ転送が終了する。カメラコンピュータ
(2)は、この1バイトのデータを所定のレジスタに取
り込み、1回のシリアルデータ転送が終了する(#
6)。このシリアルデータ転送を所定の回数(X)繰り
返し(#7,#8)、撮影レンズ(LE)とのシリアルデータ
転送の終了を示すべく、出力端子(LM1)を“L"レベル
にする(#9)。
この所定回数(X)のシリアルデータ転送で、撮影レン
ズ(LE)から入力されるデータは、撮影レンズ(LE)の
開放絞り値(AVo)、撮影レンズ(LE)の最小絞りでの
絞り値(AVmax)、撮影レンズ(LE)の焦点距離値(f
v)、撮影レンズ(LE)が装着されているかどうかを示
すレンズ装着状態データ等である。
次に、カメラコンピュータ(2)は、入力端子(IP1)
の状態を判定する(#10)。この入力端子(IP1)には、
測光スイッチ(S1)が直接接続されている。そして、こ
の入力端子(IP1)が“L"レベルであると判定された場
合には、測光スイッチ(S1)が閉成されたことで割込入
力端子(CINT1)への割込みが生じたと判断し、自動焦
点調節動作を開始する信号を出力する(#11)。また、
この入力端子(IP1)が“H"レベルであると判定された
場合には、測光スイッチ(S1)が開放状態であり、自動
焦点調節動作が必要でないと判断し、自動焦点調節動作
を停止する信号を出力する(#12)。
続いて、電子閃光装置(FL)との間でシリアルデータ転
送を行うべく、出力端子(FM2)を“H"レベルにし(#1
3)、続いて、出力端子(FM1)を、[T1]の間“H"レベ
ルにする(#14)。これにより、既に説明した信号ライ
ン(l3)を介して、電子閃光装置(FL)に[T1]の間
“H"レベルのカメラモード信号(CMS)が出力され、〈F
Cモード〉、即ち、電子閃光装置(FL)からカメラ本体
(CA)へのデータ転送を行うモードであることが電子閃
光装置(FL)に知らされる。
そして、前述した(#6)のステップでの撮影レンズ(L
E)との間でのシリアルデータ転送と同じ手法で、2度
データ転送を行った後(#15,#16)、電子閃光装置(F
L)とのシリアルデータ転送の終了を示すべく、出力端
子(FM2)を“L"レベルにする(#17)。
このデータの内容は次頁の第1表に示すとおりであり、
次に各ビットが示すデータについて説明する。なお、2
回のシリアルデータ転送で合計16ビットのデータが転送
されることとなるが、1回目のシリアルデータ転送で転
送される ものを下位側ビットに、2回目のそれを上位側ビット
に、夫々示してある。
(b0)のビットは装着状態を示すビットで、電子閃光装
置(FL)がカメラ本体(CA)に装着され、そのメインス
イッチが閉成されている時に“H"レベルになる。
(b1)のビットは、カメラ本体(CA)とシリアルにデー
タ転送を行える電子閃光装置(FL)(以下、このタイプ
の電子閃光装置(FL)を《データ転送タイプ》と称す
る)であるか否かを示す、第1の識別ビットである。即
ち、カメラ本体(CA)とシリアルにデータ転送を行えな
い従来の電子閃光装置(FL)でも、先程述べたように、
信号ライン(l2)を介して、充電完了時に“H"レベルの
信号を出力するので、このタイプの電子閃光装置(FL)
と区別するために、《データ転送タイプ》の電子閃光装
置(FL)では、このビット(b1)が“L"レベルになって
いる。
(b2)のビットは、予備のビットであり、通常は“L"レ
ベルになっている。(b3)のビットは充電状態を示すビ
ットで、充電完了したときに“H"レベルになる。(b4)
のビットは調光状態を示すビットで、調光完了したとき
に“L"レベルになり、調光完了信号(FDC信号)とな
る。
(b5)のビットは、第2の識別ビットである。即ち、電
子閃光装置(FL)が、ガイドナンバー等の閃光撮影情報
を表示する液晶等の表示装置を備えておらず、これらの
閃光撮影情報を、カメラ本体(CA)の表示装置(4)で
兼用して表示するように、カメラ本体(CA)にそれら閃
光撮影情報を出力するタイプ(以下、このタイプの電子
閃光装置(FL)を《カメラ表示タイプ》と称する)であ
る時、このビット(b5)が“H"レベルになっている。
(b6)のビットと(b7)のビットとは、ともに予備のビ
ットであり、通常は“L"レベルになっている。
ここまで8つのビット(b0)〜(b7)が1回目のシリア
ルデータ転送(#15)によって、電子閃光装置(FL)か
らカメラ本体(CA)に転送されるようになっている。
(b8)のビットと(b9)のビットとは、2ビットで発光
量を示す。即ち、電子閃光装置(FL)に設けられた発光
量切替スイッチによる手動操作で設定された発光量に応
じて、[フル発光]の時には“LL"に、[1/2発光]で
は“LH"に、[1/4発光]では“HL"に、そして[1/8
発光]では“HH"に、夫々セットされるようになってい
る。(b10)のビットは、予備のビットであり、通常は
“L"レベルになっている。発光量の制御の精度を細かく
する場合には、即ち、例えば、[1/16発光]や[1/32
発光]にする場合には、先程の2つのビット(b8),
(b9)に加えて、このビット(b10)を利用すれば良
い。
(b11)のビットと(b12)のビットとは、撮影レンズ
(LE)の焦点距離値(fv)に応じて、照射角を自動的に
変化させる電子閃光装置(FL)(以下、このタイプの電
子閃光装置(FL)を《ズームタイプ》と称する)の場合
には、2ビットで、撮影レンズ(LE)の焦点距離値(f
v)に対応した画角を満足するような照射角のデータを
示す。即ち、撮影レンズ(LE)の焦点距離[fv=28mm]
を満足するような照射角では“LL"に、以下同様に、[f
v=35mm]では“LH"に、[fv=50mm]では“HL"に、そ
して、[fv=70mm]では“HH"に、夫々セットされるよ
うになっている。
一方、《ズームタイプ》の電子閃光装置(FL)でない場
合には、(b11)のビットと(b12)のビットとは、2ビ
ットで、最大ガイドナンバーに対応した最大発光量を示
す。即ち、フィルムのISO感度[100]に対して、ガイド
ナンバーが[16](APEX方式と同様の方式によって発光
量値(IV)として表せば、IV=3に相当する)であれば
“LL"に、また、ガイドナンバーが[26](APEX方式と
同様の方式によって発光量値(IV)として表せば、IV=
4.5に相当する)であれば“LH"に、夫々セットされるよ
うになっている。
(b13)のビットは、TTL自動調光モードかマニュアル発
光モードかの発光モードを示すビットで、TTL自動調光
モードの時に“H"レベルになる。(b14)のビットは、
閃光撮影情報としての電子閃光装置(FL)の発光に対す
る連動距離範囲を、メータ(m)単位で表示するか、或
いは、フィート(feet)単位で表示するかの表示単位を
示すビットで、メータ(m)単位で表示する時に“H"レ
ベルになる。(b15)のビットは、《ズームタイプ》の
電子閃光装置(FL)であるか否かを示す第3の識別ビッ
トで、《ズームタイプ》の電子閃光装置(FL)の場合に
“H"レベルになっている。
ここまでの8つのビット(b8〜b15)が2回目のシリア
ルデータ転送(#16)によって、電子閃光装置(FL)か
らカメラ本体(CA)に転送されるようになっている。
さて、以上のようにして、2回のシリアルデータ転送を
行った後、カメラコンピュータ(2)は、入力した16ビ
ットのデータの内、FDC信号があったか否か、即ち、ビ
ット(b4)が“L"レベルか否かを判定する(#18)。FDC
信号があった場合には、即ち、ビット(b4)が“L"レベ
ルであれば、これを後述する表示装置によって表示する
(#19)。
続いて、カメラコンピュータ(2)は、フィルム感度設
定回路(8)から、設定されたフィルム感度値(SV)を
読み取り(#20)、測光回路(7)から、撮影レンズ(L
E)を通過した後に受光素子(図示せず)によって検出
した被写体の輝度値(BVo)を読み取る((#21)。その
後、インターバル装置(IT)によって制御されたインタ
ーバル撮影であるかを判定する〈インターバル判定〉の
サブルーチンをコールする(#22)。
次に、(#22)のステップでコールされる〈インターバ
ル判定〉のサブルーチンを、第3図のフローチャートに
基づいて説明する。
このサブルーチンでは、カメラコンピュータ(2)は、
インターバルフラグ(INVF)がセットされているかを判
定する(#100)。このフラグ(INVF)は、一度このサブ
ルーチンがコールされてインターバル判定が行われた場
合にセットされるものである。(#100)のステップでこ
のフラグ(INVF)に“1"が立っていると判定された場合
には、(#101)のステップ以降の判定のフローを実行せ
ずに(#104)のステップに進む。
一方、(#100)のステップでインターバルフラグ(INV
F)が“0"であると判定された場合には、続いて、この
フローへの割込みが、測光スイッチ(S1)の閉成による
割込入力端子(CINT1)への割込みであるか、或いは、
電子閃光装置(FL)から信号ライン(l2)を介して転送
される、フラッシュ表示開始信号(FDSS)による割込入
力端子(CINT2)への割込み(以下、この状態を〈FDモ
ード〉と略称する)であるかを、それぞれ、S1フラグ
(S1F)がセットされているか、及び、入力端子(IP6)
が“H"レベルであるかによって判定する(#101,#10
2)。
測光スイッチ(S1)の閉成による割込み、或いは、フラ
ッシュ表示開始信号(FDSS)による割込みである場合に
は、インターバルモードを示すデータをリセットした後
(#105)、メインルーチンにリターンする。一方、それ
ら2つの割込み以外のとき、即ち、インターバル撮影の
為の割込みである場合には、インターバルフラグ(INV
F)に“1"を立て(#103)、インターバルモードを示す
データをセットした後(#104)、メインルーチンにリタ
ーンする。
第2図に戻って説明を続けると、〈インターバル判定〉
のサブルーチンからリターンした後、カメラコンピュー
タ(2)は、電子閃光装置(FL)のメインコンデンサ
(C2)の充電が完了しているか否かを、(#15)のステ
ップのシリアルデータ転送によって入力したデータのビ
ット(b3)によって判定する(#23)。充電が完了して
いると判定された場合は、電子閃光装置(FL)を用いた
フラッシュ撮影のための露出の演算を行うべく、〈フラ
ッシュ光演算〉のサブルーチンをコールする(#24)。
また、充電が完了していないと判定された場合は、定常
光を用いた撮影を行うための露出の演算を行うべく、
〈定常光演算〉のサブルーチンをコールする(#25)。
次に、この2つのサブルーチンを説明する。何れのサブ
ルーチンにおいても、露出の演算はAPEX方式によって行
われる。
先ず、(#25)のステップでコールされる〈定常光演
算〉のサブルーチンを、第4図のフローチャートに基づ
いて説明する。
このサブルーチンがコールされると、先ず、撮影レンズ
(LE)が装着されているか否かを、(#6)のステップ
で撮影レンズ(LE)から入力したレンズ装着状態データ
によって判定する((#200)。撮影レンズ(LE)が装着
されていると判定された場合は、測光回路(7)から得
られた撮影レンズ(LE)を通過した後の被写体の輝度値
(BVo)に、(#6)のステップで撮影レンズ(LE)から
入力された撮影レンズ(LE)の開放絞り値(AVo)を加
算し、さらに、(#20)のステップで入力されたフィル
ム感度値(SV)を加算して、露出値(EV)を求める(#2
10)。続いて、求められた露出値(EV)と基準の露出値
(EVo=22;AV=11,TV=11)との差(DEV)を求め(#21
1)、下記の式に基づいて、制御絞り値(AV)を求め
る(#212)。
AV=11−dEV・5/8 − そして、この制御絞り値(AV)と、装着されている撮影
レンズ(LE)の開放絞り値(AVo)並びに最小絞りの絞
り値(AVmax)とを比較する(#213,#214)。制御絞り値
(AV)が開放絞り値(AVo)よりも小さければ、制御絞
り値(AV)を開放絞り値(AVo)に置き換える(#21
5)。また、制御絞り値(AV)が最小絞りの絞り値(AVm
ax)よりも大きければ、制御絞り値(AV)を最小絞りの
絞り値(AVmax)に置き換える(#216)。
続いて、(#210)のステップで求められた露出値(EV)
から、制御絞り値(AV)を減算して、制御露出時間値
(TV)を求める(#217)。そして、この制御露出時間値
(TV)と、カメラ本体(CA)の対応しうる最長のシャッ
タースピードの露出時間値(TVo)並びに最短のシャッ
タースピードの露出時間値(TVmax)とを比較する(#21
8,#219)。制御露出時間値(TV)が、カメラ本体(CA)
の対応しうる最短のシャッタースピードの露出時間値
(TVmax)よりも大きければ、制御露出時間値(TV)を
最短のシャッタースピードの露出時間値(TVmax)に置
き換える(#220)。また、制御露出時間値(TV)が最長
のシャッタースピードの露出時間値(TVo)よりも小さ
ければ、制御露出時間値(TV)を最長のシャッタースピ
ードの露出時間値(TVo)に置き換える(#221)。その
後、メインルーチンにリターンする。
一方、(#200)のステップで撮影レンズ(LE)が装着さ
れていないと判定された場合には、撮影レンズ(LE)を
通過した後の被写体の輝度値(BVo)に、フィルム感度
値(SV)を加算して露出値(EV)を求め(#230)、この
露出値(EV)を制御露出時間値(TV)にする(#231)。
続いて、先程と同様に、この制御露出時間値(TV)と、
カメラ本体(CA)の対応しうる最長のシャッタースピー
ドの露出時間値(TVo)並びに最短のシャッタースピー
ドの露出時間値(TVmax)とを比較する(#232,#233)。
そして、制御露出時間値(TV)が、最短のシャッタース
ピードの露出時間値(TVmax)よりも大きい場合、或い
は、最長のシャッタースピードの露出時間値(TVo)よ
り小さい場合には、夫々、制御露出時間値(TV)を、最
短のシャッタースピードの露出時間値(TVmax)、或い
は、最長のシャッタースピードの露出時間値(TVo)に
置き換える(#234,#235)。そして、制御絞り値(AV)
には警告データを入れた後(#236)、メインルーチンに
リターンする。
次に、(#24)のステップでコールされる〈フラッシュ
光演算〉のサブルーチンを、第5図のフローチャートに
基づいて説明する。
このサブルーチンがコールされた時にも、先程と同様
に、撮影レンズ(LE)が装着されているか否かを判定す
る(#250)。撮影レンズ(LE)が装着されていると判定
された場合には、上述した〈定常光演算〉のサブルーチ
ンと同様にして露出値(EV)を求める(#260)。この露
出値(EV)に[1]を加算したものを、新たな露出値
(EV)とし(#261)、この新たな露出値(EV)から、フ
ラッシュ撮影時に固定される[1/60s]のシャッタース
ピードに相当する制御露出時間値(TV)である[6]を
減算して制御絞り値(AV)を求める(#262)。
続いて、この制御絞り値(AV)が[3](Fナンバーの
[2.8]に相当する)以下かどうかを判定する(#26
3)。制御絞り値(AV)が[3]よりも小さければ、制
御絞り値(AV)を[3]とした後(#264)、(#280)の
ステップに進む。また、制御絞り値(AV)が[3]以上
のときは、(#265)のステップに進む。(#265)のステ
ップでは、入力したフィルム感度値(SV)に基づいて、
許容最小絞りの絞り値(AVp)を求める。フィルムの感
度と(#265)のステップで求められる許容最小絞りのF
ナンバーとの関係は、例えば、ISO感度が[100]のとき
にFナンバーは[8]、また、ISO感度が[400]の時に
Fナンバーは[16]となる。そして、この許容最小絞り
の絞り値(AVp)と制御絞り値(AV)とを比較し(#26
6)、制御絞り値(AV)が許容最小絞りの絞り値(AVp)
よりも大きければ、制御絞り値(AV)を許容最小絞りの
絞り値(AVp)に置き換えた後(#267)、(#280)のス
テップに進む。
一方、(#250)のステップで撮影レンズ(LE)が装着さ
れていないと判定された場合には、制御絞り値(AV)に
警告データを入れた後(#270)、(#280)のステップに
進む。
(#280)のステップでは、制御露出時間値(TV)をシャ
ッターが全開するシャッタースピード、即ち、[1/60
s]に相当する[6]に設定する。その後、メインルー
チンにリターンする。
第2図に戻って説明を続けると、上述した〈定常光演
算〉或いは〈フラッシュ光演算〉のサブルーチンをコー
ルして制御露出時間値(TV)及び制御絞り値(AV)の演
算を終わった後(#24,#25)、カメラコンピュータ
(2)は、(#15)のステップで入力したデータのビッ
ト(b0)によって、電子閃光装置(FL)が装着されてい
るか否かを判定する(#26)。このビット(b0)が“H"
レベルで、電子閃光装置(FL)が装着されていると判定
された場合には、続いて、同じく(#15)のステップで
入力したデータのビット(b1)によって、この電子閃光
装置(FL)が、カメラ本体(CA)との間でシリアルにデ
ータ転送を行えるタイプか否か、即ち、《データ転送タ
イプ》か否かを判定する(#27)。このビット(b1)が
“L"レベルで、装着された電子閃光装置(FL)が《デー
タ転送タイプ》であると判定された場合には、(#28)
のステップ以降のシリアルデータ転送のフローに進む。
一方、(#26)のステップで電子閃光装置(FL)が装着
されていないと判定された場合、及び、電子閃光装置
(FL)が装着されていると判定された場合であっても、
(#27)のステップでその電子閃光装置(FL)が《デー
タ転送タイプ》ではないと判定された場合には、(#3
7)のステップに進む。
(#28)のステップでは、カメラコンピュータ(2)は
出力端子(FM2),(FM3)をともに“H"レベルにして、
カメラ本体(CA)から電子閃光装置(FL)へシリアルデ
ータを転送するモード〈CFモード〉に入る。続いて、出
力端子(FM1)を[T2]の間“H"レベルにする(#29)。
これにより、既に説明した信号ライン(l3)を介して、
電子閃光装置(FL)に[T2]の間“H"レベルのカメラモ
ード信号(CMS)が出力され、〈CFモード〉に入ったこ
とが、電子閃光装置(FL)に知らされる。
次に、制御絞り値(AV)をシリアルデータ転送用レジス
タにセットし(#30)、(#6)のステップでのシリアル
データ転送と同じ手法で、データ転送を行う(#31)。
続いて、同様に、露出モードとフィルム感度値(SV)、
及び、撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fv)とインター
バルモードを示すデータを、夫々、組み合わせてシリア
ルデータ転送用レジスタにセットした後、シリアルデー
タ転送を行う(#32〜#35)。
そして、上述したシリアルデータ転送が終了すれば、カ
メラコンピュータ(2)は、出力端子(FM2),(FM3)
をともに“L"レベルにし(#36)、電子閃光装置(FL)
に〈CFモード〉の終了を知らせる。その後、(#37)の
ステップに進む。
一方、先程も述べたように、電子閃光装置(FL)が装着
されていない場合、及び、《データ転送タイプ》でない
電子閃光装置(FL)が装着されている場合にも、(#3
7)のステップに進んでくる。
(#37)のステップでは、カメラコンピュータ(2)
は、(#15)のステップで入力したデータのビット(b
5)によって、電子閃光装置(FL)が《カメラ表示タイ
プ》であるか否かを判定する。そして、このビット(b
5)が“H"レベルで、この電子閃光装置(FL)が《カメ
ラ表示タイプ》であると判定された場合には、即ち、液
晶の表示装置を備えておらず、カメラ本体(CA)側の表
示装置(4)を用いて、ガイドナンバーや連動距離範囲
等の閃光撮影情報を表示するタイプであれば、(#15)
と(#16)のステップで入力した電子閃光装置(FL)か
らのデータに基づいて、閃光撮影可能な連動距離範囲の
演算を行う〈連動範囲演算〉のサブルーチンをコールす
る(#38)。
次に、この〈連動範囲演算〉のサブルーチンを第6図の
フローチャートに基づいて説明する。
このサブルーチンがコールされた時も、先ず、撮影レン
ズ(LE)が装着されているか否かを判定する(#300)。
撮影レンズ(LE)が装着されていると判定された場合に
は、続いて、カメラコンピュータ(2)は、(#16)の
ステップで入力したデータのビット(b15)によって、
電子閃光装置(FL)が《ズームタイプ》であるか否かを
判定する(#310)。このビット(b15)が“H"レベル
で、この電子閃光装置(FL)が《ズームタイプ》である
と判定された場合には、(#16)のステップで入力され
たデータの4つのビット(b8),(b9),(b11),(b
12)から、電子閃光装置(FL)の発光量と照射角データ
とを読み取る(#311,#312)。
続いて、それらの情報を用いて、APEX方式と同様の方式
によって、各照射角データ毎の最大発光量値(IVmax)
と発光制御可能な最小発光量値(IVmin)とを設定する
(#313)。第2表にその数値を示す。なお、照射角デー
タについては、撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fv)を
パラメータにしてある。
つまり、それら両発光量値(IVmax),(IVmin)は、ガ
イドナンバー(GN)が (発光量が2倍)になる毎に、[1]づつ増加するよう
に、また、ガイドナンバー(GN)が になる毎に[0.5]づつ増加するように設定されてい
る。つまり、照射角データが1段変わる毎に両発光量値
(IVmax),(IVmin)は[0.5]づつ変化し、また設定
発光量が1段変わる毎に最大発光量値(IVmax)は
[1]づつ変化するようになっている。例えば、照射角
データが焦点距離[fv=28mm]を満足する状態で設定発
光量がフル発光のとき、最大発光量値(IVmax)は[2.
5]である。これを、フィルムのISO感度[100]に対応
したガイドナンバー(GN)で示すと、[13]となる。
一方、(#310)のステップで《ズームタイプ》でないと
判定された場合には、続いて、(#16)のステップで入
力された2つのビット(b11),(b12)から、その電子
閃光装置(FL)の設定発光量と最大発光量とを読み取り
(#314,#315)、それらを組み合わせて、実際に発光さ
れる最大発光量値(IVmax)と最小発光量値(IVmin)と
を設定する(#316)。第3表に、《ズームタイプ》でな
いタイプの電子閃光装置(FL)の最小発光量値(IVmi
n)を示す。
《ズームタイプ》の場合もそうでない場合も、両発光量
値(IVmax),(IVmin)を設定した後、(#320)のステ
ップに進む。(#320)のステップでは、設定された最大
発光量値(IVmax)に、フィルム感度値(SV)を加算
し、それから制御絞り値(AV)を減算して、APEX方式と
同様の方式によって最大連動距離値(DVmax)を求め
る。続いて、同様にして、最小発光量値(IVmin)か
ら、最小連動距離値(DVmin)を求める(#321)。この
ようにして求められた両連動距離値(DVmax),(DVmi
n)から、電子閃光装置(FL)の発光時の連動距離範囲
情報が得られるのである。その後、メインルーチンにリ
ターンする。
一方、(#300)のステップで、撮影レンズ(LE)が装着
されていないと判定された場合には、上述した両連動距
離値(DVmax),(DVmin)に警告データ(例えば、バー
表示のためのデータや点滅表示のためのデータ)を入れ
た後(#350)、メインルーチンにリターンする。
第2図に戻って説明を続けると、上述した〈連動範囲演
算〉のサブルーチンによる連動範囲の演算が終了した
後、及び、(#37)のステップで、装着された電子閃光
装置(FL)が《カメラ表示タイプ》でないと判定された
場合には、(#39)のステップに進む。(#39)のステッ
プでは、このフローへの割込みが、割込入力端子(CINT
2)への割込みであるか否かを判定する。割込入力端子
(CINT2)への割込みであると判定された場合は、先程
も述べたように、電子閃光装置(FL)から、閃光撮影情
報をカメラ本体(CA)の表示装置(4)で表示させるべ
く、フラッシュ表示開始信号(FDSS)が出力されること
によって、このフローが実行されている場合である。こ
の場合には、続いて、〈表示1〉のサブルーチンをコー
ルする(#40)。
次に、この〈表示1〉のサブルーチンを第7図のフロー
チャートに基づいて説明する。
このサブルーチンがコールされると、先ず、(#16)の
ステップで入力したデータに基づいて、発光量(フル発
光、1/2発光、1/4発光 1/8発光、の何れか)を
表示する(#400)。続いて、(#16)のステップで入力
したデータのビット(b14)によって、連動距離範囲情
報の表示をメータ単位で行うか否かを判定し(#401)、
このビット(b14)が“H"レベルで、メータ単位での表
示であると判定された場合は、[MT]の文字を表示する
(#402)。一方、ビット(b14)が“L"レベルでフィー
ト単位での表示であると判定された場合は、[FT]の文
字を表示し(#403)、続いて、〈連動範囲演算〉のサブ
ルーチンで求められた2つの連動距離値(DVmax),(D
Vmin)を、夫々、フィート用の値に変換する(#404)。
次に、(#16)のステップで入力したデータのビット(b
13)によって、発光モードを判定する(#405)。このビ
ット(b13)が“H"レベルで、発光モードがTTL自動調光
モードであると判定された場合は[A]の文字を表示し
(#406)、続いて、2つの連動距離値(DVmax),(DVm
in)を表示した後(#407)、(#410)のステップに進
む。一方、ビット(b13)が“L"レベルで、発光モード
がマニュアル発光モードであると判定された場合は、
[M]の文字を表示し(#408)、最遠連動距離値(DVma
x)のみを表示した後(#409)、(#410)のステップに
進む。
(#410)のステップでは、照射角データの表示を焦点距
離値(fv)を用いて行う。その後、電子閃光装置(FL)
の充電が完了しているか否かを判定する(#411)。充電
が完了していないと判定された場合はそのままメインル
ーチンにリターンし、一方、充電が完了していると判定
された場合は、[FL]の文字を表示した後(#412)、メ
インルーチンにリターンする。
第2図に戻って説明を続けると、(#39)のステップで
割込入力端子(CINT2)への割込みではないと判定され
た場合は、(#41)のステップに進み、電子閃光装置(F
L)の充電が完了しているか否かを判定する。そして、
充電が完了していると判定された場合、即ち、《カメラ
表示タイプ》以外のタイプの電子閃光装置(FL)を用い
て閃光撮影する場合や、《カメラ表示タイプ》の電子閃
光装置(FL)を用いている場合でもフラッシュ表示開始
信号(FDSS)が出力されていない場合には、〈表示2〉
のサブルーチンをコールする(#42)。また、充電が完
了していないと判定された場合、即ち、電子閃光装置
(FL)を用いた閃光撮影時に充電が完了していない場合
や、定常光撮影を行う場合には、〈表示3〉のサブルー
チンをコールする(#43)。
次に、この2つのサブルーチンを説明する。
先ず、第8図に示す〈表示2〉のサブルーチンがコール
されると、閃光撮影モードであることを示すべく、[F
L]の文字を表示し(#420)、続いて、[F]の文字と
制御絞り値(AV)、並びに、[Tv]の文字と制御露出時
間値(TV)を表示した後(#421,#422)、メインルーチ
ンにリターンする。
また、第9図に示す〈表示3〉のサブルーチンがコール
されると、[F]の文字と制御絞り値(AV)、並びに、
[Tv]の文字と制御露出時間値(TV)を表示する(#43
0,#431)。
次に、各表示のサブルーチンによる液晶の表示を第10図
(イ)ないし(ホ)を用いて説明する。第10図(イ)
は、表示内容をすべて表示した状態を示している。
第10図(ロ)は〈表示1〉のサブルーチンによる表示を
示しており、電子閃光装置(FL)が《カメラ表示タイ
プ》の場合である。[FL]の文字は閃光撮影モードであ
ることを示し、[A]の文字はTTL自動調光モードであ
ることを示す。また、[GN1/2]の文字は設定発光量が
1/2であることを示し、[MT0.7-7.0]の文字は、連動
距離範囲が[0.7m〜7.0m]であることを示す。さらに、
[50mm]の文字は、照射角が撮影レンズ(LE)の焦点距
離[fv=50mm]に対応した照射角になっていることを示
す。そして、発光モードがマニュアル発光モードの時に
は[A]の文字の代わりに[M]の文字が、また、連動
距離範囲の表示がフィート単位による表示である時には
[MT]の代わりに[FT]の文字が、夫々、表示されるよ
うになっている。
また、第10図(ハ)は〈表示2〉のサブルーチンによる
表示を示しており、[FL]の文字は閃光撮影モードであ
ることを示す。また、[TV60]、[F4.0]の文字は、夫
々、制御露出時間値(TV)、及び、制御絞り値(AV)を
示す。
第10図(ニ)は〈表示3〉のサブルーチンによる表示を
示しており、通常の定常光撮影の場合の表示である。
[TV1000]の文字、及び、[F4.0]の文字は、制御露出
時間値(TV)、及び、制御絞り値(AV)を示す。
さらに、第10図(ホ)の[FDC]の文字は、自動調光動
作が行われた時に、上述した第10図(ロ)及び(ハ)の
表示に加えて表示されるようになっている。
第2図に戻って説明を続けると、(#40),(#42),
(#43)のステップで3つの表示のサブルーチンの何れ
かがコールされた後に、メインルーチンにリターンする
と、何れの場合にも、(#44)のステップに進む。(#4
4)のステップでは、カメラコンピュータ(2)は、入
力端子(IP3)をチェックしてレリーズスイッチ(S2)
の閉成、或いは、インターバル装置(IT)からのレリー
ズ信号(RSS)の入力の何れかがあるか否かを判定す
る。入力端子(IP3)が“H"レベルでレリーズスイッチ
(S2)の閉成もレリーズ信号(RSS)の入力もないと判
定された場合には、(#59)のステップに進む。一方、
入力端子(IP3)が“L"レベルでレリーズスイッチ(S
2)が閉成されたかレリーズ信号(RSS)が入力されたと
判定された場合には、自動焦点調節動作を停止する信号
を出力する(#45)。
続いて、出力端子(FM2)を“H"レベルにした後(#4
6)、出力端子(FM1)を[T3]の間“H"レベルにする
(#47)。これにより、既に説明した信号ライン(l3)
を介して、電子閃光装置(FL)に[T3]の間“H"レベル
のカメラモード信号(CMS)が出力され、〈ECモー
ド〉、即ち、実際の露出を制御するモードであることが
電子閃光装置(FL)に知らされる。その後、カメラコン
ピュータ(2)は、出力端子(FM2)を“L"レベルにし
て、カメラモードを電子閃光装置(FL)に知らせること
を終了する(#48)。
続いて、インターバルフラグ(INVF)をリセットし(#4
9)、後程説明するが、電子閃光装置(FL)から転送さ
れる充電完了信号(CES)を受けて自動調光動作を開始
することができるように、出力端子(OP4)を“H"レベ
ルにする(#50)。次に、出力端子(OP3)から、自動調
光回路(10)に、フィルム感度値(SV)に応じたアナロ
グ電圧(Vsv)を出力し(#51)、演算した制御絞り値
(AV)、制御露出時間値(TV)に基づいて露出制御を行
う(#52)。
その後、入力端子(IP4)をチェックして露出完了スイ
ッチ(S3)の状態を判定する(#53)。入力端子(IP4)
が“L"レベルになって露出が完了したと判定されれば、
出力端子(OP4)を“L"レベルにする(#54)。続いて、
出力端子(OP1)を[T4]の間“H"レベルにする(#5
5)。これにより、既に説明した信号ライン(l12)を介
して、インターバル装置(IT)に[T4]の間“L"レベル
の露出終了信号(EES)が出力され、インターバル装置
(IT)に露出が完了したことが知らされる。
次に、フィルムを巻き上げるべく、フィルム巻上げ用モ
ータ(M1)を駆動する制御信号を、モータ制御回路
(5)に出力する。そして、入力端子(IP5)をチェッ
クして1コマの分のフィルムの巻上完了時に閉成される
スイッチ(S4)の状態を判定する(#57)。入力端子(I
P5)が“L"レベルになってフィルムの巻上げが完了した
と判定されれば、フィルムを巻上げ用モータ(M1)の駆
動を停止する制御信号をモータ制御回路(5)に出力す
る(#58)。その後、(#59)のステップに進む。一方、
(#44)のステップでレリーズスイッチ(S2)が閉成さ
れていないと判定された場合にも、(#59)のステップ
に進んでくる。
(#59)のステップでは、入力端子(IP1)をチェックし
て測光スイッチ(S1)の状態を判定する。入力端子(IP
1)が“L"レベルで測光スイッチ(S1)が閉成状態であ
ると判定された場合には、測光動作と各撮影情報の表示
を継続して行うべくタイマ(TC)をリセットし(#6
2)。再スタートさせた後(#63)、(#64)のステップ
に進む。
一方、(#59)のステップで、測光スイッチ(S1)が開
放状態であると判定された場合には、続いて、レジスタ
(FR)にメモリされた、前回このフローを実行した時の
撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fvL)と、現在の撮影
レンズ(LE)の焦点距離値(fvP)とを比較する(#6
0)。両焦点距離値(fvL),(fvp)が等しくない場
合、即ち、例えば、ズームレンズのズーム操作によっ
て、焦点距離値(fv)が前回とは変化した場合には、現
在の焦点距離値(fvP)を、レジスタ(FR)にストアす
る(#61)。その後、(#62)のステップに進み、タイマ
(TC)をリセットし、再スタートさせた後(#63)、(#
64)のステップに進む。
(#60)のステップで、現在の撮影レンズ(LE)の焦点
距離値(fvP)が前回の焦点距離値(fvL)と変わってい
ないと判定された場合には、何も行わずに(#64)のス
テップに進む。なお、電源投入時には、上述したレジス
タ(FR)には、撮影レンズ(LE)の焦点距離[fv=28m
m]に対応したデータが格納されている。
(#64)のステップでは、タイマ(TC)が、(#63)のス
テップでスタートしてから10秒が経過したか否かを判定
する。10秒が経過していないと判定された場合には、
(#4)のステップに戻り、上述したフローを繰り返
す。10秒が経過したと判定された場合には、測光動作を
停止するとともに(#65)、表示を消灯する(#66)。続
いて、出力端子(OP2)を“L"レベルにする。これによ
り、給電用トランジスタ(Tr1)は“0FF"状態になり、
カメラ本体(CA)の各部分への給電が停止される。その
後、このフローへの割込みを許可し(#68)、カメラコ
ンピュータ(2)は停止する。
つまり、カメラ本体(CA)の電源である電池(BA2)の
消耗を少なくするように、ある表示を行った時、及び、
1コマの撮影動作が終了した時に、測光スイッチ(S1)
が閉成されていなければ、10秒経過した後に、電力供給
停止手段(PSSM)によって測光と表示とを停止するとと
もに、カメラコンピュータ(2)やインターフェイス回
路(3)等を除く各部分への給電を停止し、さらに、後
程説明するが、カメラコンピュータ(2)を停止させる
ことで電子閃光装置(FL)への起動信号となるカメラモ
ード信号(CMS)の出力を停止して電子閃光装置(FL)
の動作も禁止するようになっている(この10秒をカメラ
の電源保持時間と称する)。
但し、撮影レンズ(LE)から得られたデータに基づい
て、焦点距離判別手段(FLJM)によって撮影レンズ(L
E)の焦点距離が変化したと判別された場合には、例え
ば、ズームレンズのズーム操作が行われたと判断し、近
々撮影動作が行われる可能性が大きいことから、電源保
持制御手段(PHCM)によってカメラの電源保持時間を測
定するタイマ(TC)をリセットして再スタートさせるこ
とで、作動装置(E)の一例である測光装置(7)や表
示装置(4)、或いは、電子閃光装置(FL)の動作、即
ち、測光や表示、或いは、後程説明する照射角変更手段
(FACM)による照射角の変更動作を継続して行えるよう
に構成してある。従って、この場合には迅速な撮影動作
が可能になる。なお、上述の判断並びに動作を行うの
が、(#59)のステップから(#67)のステップに至るフ
ローである。
次に、自動調光回路(10)とインターフェイス回路
(3)との構成及び動作を、第11図の回路図を用いてさ
らに説明する。
図中、(AN3)〜(AN13)はアンド回路、(ORO)〜(OR
3)はオア回路、(IN3)〜(IN8)はインバータ回路で
ある。また、(OSO)〜(OS2)はワンショットパルス発
生回路で、入力信号の“L"レベルから“H"レベルへの立
上りによって、“H"レベルの短いパルス信号を出力す
る。(RS3)はRS−フリップフロップ回路、(CNTI)は
カウンタ回路である。
先ず、カメラ本体(CA)と撮影レンズ(LE)との間でシ
リアルにデータ転送を行う場合の動作を説明する。
撮影レンズ(LE)との間でシリアルデータ転送を行う時
には、既に述べたように、カメラコンピュータ(2)の
出力端子(LM1)から“H"レベルの信号が出力される。
この信号は、レンズデータ転送開始信号(LDTS)とし
て、信号ライン(l8)を介してレンズ回路(11)のチッ
プセレクト端子(CS)に入力される。出力端子(LM1)
からの“H"レベルの信号は、2つのアンド回路(AN1
1),(AN12)にも入力されており、従って、撮影レン
ズ(LE)とのシリアルデータ転送中は、それらアンド回
路(AN11),(AN12)のゲートは開かれている。
続いて、カメラコンピュータ(2)の出力端子(CSCK)
から、クロック信号が出力される。このクロック信号
は、ゲートが開かれたアンド回路(AN11)を通り、信号
ライン(l6)を介してレンズデータ転送用クロック信号
(LCKS)として撮影レンズ(LE)へ転送される。このク
ロック信号(LCKS)は、レンズ回路(11)のクロック入
力端子(LSCK)に入力され、その立上りに同期して、レ
ンズ回路(11)内のデータが、信号ライン(l7)を介し
てカメラ本体(CA)へ転送され、アンド回路(AN12)、
オア回路(OR2)を通って、カメラコンピュータ(2)
のシリアルデータ入力端子(CSIN)に入力される。シリ
アルデータ転送が終了した時には、カメラコンピュータ
(2)の出力端子(LM1)から“L"レベルの信号が出力
され、2つのアンド回路(AN11),(AN12)のゲートが
閉じられる。
次に、カメラ本体(CA)と電子閃光装置(FL)との間で
シリアルにデータ転送を行う場合の動作を説明する。
電子閃光装置(FL)との間でシリアルデータ転送を行う
時には、既に述べたように、カメラコンピュータ(2)
の出力端子(FM2)から“H"レベルの信号が出力され
る。これにより、アンド回路(AN3),(AN6),(AN
8),(AN9)のゲートが開かれる。続いて、出力端子
(FM1)からカメラモードに応じた期間([T1],[T
2],[T3])、“H"レベルの信号が出力され、アンド
回路(AN3)を通った後、オア回路(OR1)から出力され
る。この出力信号は、インバータ回路(IN3)によって
反転されて“L"レベルになり、トランジスタ(Tr10)を
“ON"状態にする。これにより、“H"レベルの信号がカ
メラモード信号(CMS)として、信号ライン(l3)を介
して電子閃光装置(FL)へ転送される。一方、オア回路
(OR1)からの出力信号が“L"レベルの時には、この信
号はインバータ回路(IN4)によって反転されて“H"レ
ベルになり、トランジスタ(Tr11)を“ON"状態にす
る。これにより、“L"レベルの信号が信号ライン(l3)
を介して、電子閃光装置(FL)へ転送される。
続いて、カメラコンピュータ(2)の出力端子(CSCK)
から、クロック信号が出力される。このクロック信号
は、アンド回路(AN6)、オア回路(OR1)、2つのイン
バータ回路(IN3)、(IN4)、及び、2つのトランジス
タ(Tr10),(Tr11)を通り、フラッシュデータ転送用
クロック信号(FCKS)として、信号ライン(l3)を介し
て電子閃光装置(FL)へ転送される。そして、このクロ
ック信号(FCKS)の立上り及び立下りに同期して、デー
タの授受が行われる。
先ず、電子閃光装置(FL)からカメラ本体(CA)へデー
タが転送されるモード、即ち、〈FCモード〉の場合を説
明する。
このモードの時には、カメラコンピュータ(2)の出力
端子(FM3)は“L"レベルであるので、アンド回路(AN
8)からの出力信号は“L"レベルになっており、この出
力信号を入力している2つのアンド回路(AN4),(AN
5)のゲートも閉じられている。従って、両アンド回路
(AN4),(AN5)の出力信号はともに“L"レベルであ
り、トランジスタ(Tr5)は“ON"状態であり、トランジ
スタ(Tr8)は“OFF"状態である。トランジスタ(Tr5)
が“ON"状態であることにより、トランジスタ(Tr6),
(Tr7)がともに“OFF"状態になり、インターフェイス
回路(3)は電子閃光装置(FL)からの入力を受け入れ
る状態になる。一方、出力端子(FM3)からの“L"レベ
ルの信号は、インバータ回路(IN8)で反転されて“H"
レベルになる。これにより、アンド回路(AN9)からの
出力信号が“H"レベルになり、アンド回路(AN10)のゲ
ートが開かれる。
この状態で、電子閃光装置(FL)から、信号ライン(l
2)を介してシリアルに転送されたデータ信号が入力さ
れると、この信号は、トランジスタ(Tr9)で反転され
た後にインバータ回路(IN6)でさらに反転されてもと
の信号に戻り、アンド回路(AN10)に入力される。この
信号は、ゲートが開かれたアンド回路(AN10)、及び、
オア回路(OR2)を通り、カメラコンピュータ(2)の
シリアルデータ入力端子(CSIN)に入力される。
次に、カメラ本体(CA)から電子閃光装置(FL)へデー
タが転送されるモード、即ち、〈CFモード〉の場合を説
明する。
このモードの時には、カメラコンピュータ(2)の出力
端子(FM3)から“H"レベルの信号が出力されるので、
アンド回路(AN8)からの出力信号は“H"レベルにな
り、これにより、2つのアンド回路(AN4),(AN5)の
ゲートが開かれる。一方、出力端子(FM3)からの“H"
レベルの信号は、インバータ回路(IN8)によって反転
されて“L"レベルになる。これにより、アンド回路(AN
9)の出力信号が“L"レベルになり、アンド回路(AN1
0)のゲートが閉じられる。従って、カメラコンピュー
タ(2)のシリアルデータ入力端子(CSIN)に、データ
信号が入力されることはない。そして、ゲートが開かれ
たアンド回路(AN4)には、カメラコンピュータ(2)
のシリアルデータ出力端子(CSOUT)からのデータ信号
が、また、同様にゲートが開かれたアンド回路(AN5)
には、このデータ信号をインバータ回路(IN5)で反転
した信号が入力される。
カメラ本体(CA)からのシリアルデータ転送時には、こ
の状態で、カメラコンピュータ(2)のシリアルデータ
出力端子(CSOUT)からデータ信号が出力される。
シリアルデータ出力端子(CSOUT)からの出力信号が
“H"レベルの時には、アンド回路(AN4)からの出力信
号が“H"レベルになり、トランジスタ(Tr5)が“OFF"
状態になる。これにより、2つのトランジスタ(Tr
6),(Tr7)はともに“ON"状態になる。一方、アンド
回路(AN5)からの出力信号は、“L"レベルになり、ト
ランジスタ(Tr8)は“OFF"状態になるので、“H"レベ
ルの信号が信号ライン(l2)を介して電子閃光装置(F
L)へ転送される。
また、シリアルデータ出力端子(CSOUT)からの出力信
号が“L"レベルの時には、アンド回路(AN4)からの出
力信号が“L"レベルになり、トランジスタ(Tr5)が“O
N"状態になる。これにより、2つのトランジスタ(Tr
6),(Tr7)がともに“OFF"状態になる。一方、アンド
回路(AN5)からの出力信号は“H"レベルになり、トラ
ンジスタ(Tr8)は“ON"状態になるので、“L"レベルの
信号が信号ライン(l2)を介して電子閃光装置(FL)へ
転送される。
続いて、〈FDモード〉、即ち、電子閃光装置(FL)から
の閃光撮影情報をカメラ本体(CA)に表示するモードの
時の動作を説明する。
カメラが露出制御を行っておらず、シリアルデータ転送
も行っていない場合には、カメラコンピュータ(2)の
出力端子(OP4),(FM2)からの出力信号は“L"レベル
である。そして、アンド回路(AN13)は、この両出力信
号を反転した信号が入力されているので、そのゲートが
開かれている。この時、電子閃光装置(FL)から、閃光
撮影情報をカメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示さ
せるべく、信号ライン(l2)を介して2個のパルスから
なるフラッシュ表示開始信号(FDSS)が転送されてくる
と、アンド回路(AN13)は、この信号(FDSS)をカウン
タ回路(CNT1)にそのまま出力する。カウンタ回路(CN
T1)は、この2個のパルスを受けて出力端子(Q1)を
“H"レベルにする。その後、電子閃光装置(FL)からフ
ラッシュ表示終了信号(FDES)が転送されてくることに
よって、2個のパルスを受けると、カウンタ回路(CNT
1)は出力端子(Q2)を“H"レベルにする。
このカウンタ回路(CNT1)の出力端子(Q1)からの“H"
レベルの出力信号によって、ワンショットパルス発生回
路(OS1)を介して、RS−フリップフロップ回路(RS3)
がセットされ、カメラコンピュータ(2)の入力端子
(IP6)と割込入力端子(CINT2)とに“H"レベルの信号
が入力される。これにより、電子閃光装置(FL)の閃光
撮影情報をカメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示さ
せるモード、即ち、〈FDモード〉が開始される。また、
カウンタ回路(CNT1)の出力端子(Q2)からの“H"レベ
ルの出力信号によって、ワンショットパルス発生回路
(OS2)を介して、RS−フリップフロップ回路(RS3)が
リセットされ、カメラコンピュータ(2)の入力端子
(IP6)と割込入力端子(CINT2)とに“L"レベルの信号
が入力される。これにより、〈FDモード〉が終了する。
なお、ワンショットパルス発生回路(OS2)の出力端子
(Q2)からの出力信号は、カウンタ回路(CNT1)のリセ
ット端子(R)に入力されており、上述した〈FDモー
ド〉の終了時にはカウンタ回路(CNT1)がリセットさ
れ、2つの出力端子(Q1),(Q2)はこれによって“L"
レベルになる。
続いて、電子閃光装置(FL)を用いた閃光撮影時で露出
制御を行っている時、即ち、〈ECモード〉における、調
光の動作を説明する。
〈ECモード〉を示すカメラモード信号(CMS)の転送が
終了すると、カメラコンピュータ(2)の出力端子(OP
4)からの出力信号が“H"レベルになり、アンド回路(A
N7)のゲートを開く。この時、電子閃光装置(FL)のメ
インコンデンサ(C2)が充電完了していれば、電子閃光
装置(FL)から、信号ライン(l2)を介して“H"レベル
の充電完了信号(CES)が転送されてくる。この信号
は、トランジスタ(Tr9)とインバータ回路(IN8)とに
よって2回反転されてアンド回路(AN7)に入力され
る。従って、アンド回路(AN7)の出力信号は“H"レベ
ルになり、トランジスタ(Tr4)が“ON"状態になる。こ
れにより、調光用コンデンサ(C3)は放電する。
なお、出力端子(OP4)からの出力信号が“L"レベルの
場合にも、この信号はインバータ回路(IN7)によって
反転されて“H"レベルになるので、トランジスタ(Tr
4)は“ON"状態になり、調光用コンデンサ(C3)は放電
する。
そして、後程説明するが、〈ECモード〉の場合に、X接
点(SX)が閉成されて信号ライン(1)を介して電子
閃光装置(FL)へ閃光発光用の同期信号(XTS)が転送
されると、電子閃光装置(FL)からは、信号ライン(l
2)を介して“L"レベルの調光開始信号(ASS)が転送さ
れてくる。この信号(ASS)は、トランジスタ(Tr9)と
インバータ回路(IN8)とによって2回反転されて、ア
ンド回路(AN7)に入力され、アンド回路(AN7)からの
出力信号は“L"レベルになる。この時、上述したよう
に、〈ECモード〉であることを示すべく、カメラコンピ
ュータ(2)の出力端子(OP4)からの出力信号は“H"
レベルになっており、インバータ回路(IN7)からの出
力信号は“L"レベルである。従って、オア回路(ORO)
からの出力信号は“L"レベルになりトランジスタ(Tr
4)は“OFF"状態になる。これにより、自動調光回路(1
0)による調光動作が開始される。
電子閃光装置(FL)から発光されて被写体から反射され
た光は、フォトトランジスタ(PTr1)に入射し、増幅さ
れて出力される光電流が調光用コンデンサ(C3)に充電
されていく。この調光用コンデンサ(C3)からの出力電
圧(Vc)を入力するコンパレータ(COM)の他方の入力
には、フィルム感度値(SV)に対応してカメラコンピュ
ータ(2)の出力端子(OP3)から出力されたアナログ
電圧(Vsv)が入力されている。そして、調光用コンデ
ンサ(C3)からの出力電圧(Vc)が、基準のアナログ電
圧(Vsv)に達すると、コンパレータ(COM)の出力信号
は“L"レベルから“H"レベルに変わる。
この出力信号は、ワンショットパルス発生回路(OS0)
によってパルス化され、先程説明した、カメラ本体(C
A)から電子閃光装置(FL)へのシリアルデータ転送の
場合と同じように、オア回路(OR1)、2つのインバー
タ回路(IN3),(IN4)、及び、2つのトランジスタ
(Tr10),(Tr11)を通り、信号ライン(l3)を介して
調光完了信号(AES)として電子閃光装置(FL)へ転送
される。
次に、電子閃光装置(FL)の構成と動作とを説明する。
電子閃光装置(FL)の概略構成は、先に第1図を用いて
説明したとおりであるが、動作の説明に先立って、スイ
ッチ群(23)と制御部(14)との構成及び動作を、第12
図の回路図を用いて説明する。
図中、(AN14)〜(AN24)はアンド回路、(OR3)〜(O
R7)はオア回路、(NOR1)〜(NOR2)はノア回路、(IN
9)〜(IN12)はインバータ回路である。
また、(OS3)〜(OS6)はワンショットパルス発生回
路、(RS1)はRS−フリップフロップ回路である。
先ず、スイッチ群(23)及びスイッチ制御回路(24)を
説明する。
スイッチ群を構成する各スイッチ(S6)〜(S10)は、
全て、通常は開放状態のプッシュスイッチである。(S
6)はTTL自動調光モードとマニュアル発光モードとを切
り替える発光モード切替スイッチ、(S7)はメータ単位
表示とフィート単位表示とを切り替える表示単位切替ス
イッチ、(S8)は発光量変更スイッチ、(S9)は照射角
変更スイッチ、(S10)はカメラ本体(CA)の表示装置
(4)で電子閃光装置(FL)からの閃光撮影情報の表示
を行わせる表示スイッチである。なお、表示スイッチ
(S10)を閉成した場合以外でも、その他のスイッチ(S
6)〜(S9)を操作することで撮影データが変わった場
合には、カメラ本体(CA)の表示装置(4)に、変更さ
れた撮影データが表示されるようになっている。
それら各スイッチ(S6)〜(S10)からの信号は、スイ
ッチ制御回路(24)を介して、フラッシュコンピュータ
(12)に入力される。このスイッチ制御回路(24)にお
いて、スイッチ(S6)〜(S9)からの信号は、夫々、そ
のまま、フラッシュコンピュータ(12)の入力端子(IP
11)〜(IP14)に入力されるようになっている。また、
各スイッチ(S6)〜(S10)からの信号は、アンド回路
(AN22)に入力されている。そして、アンド回路(AN2
2)からの出力信号は、フラッシュコンピュータ(12)
の割込入力端子(FINT2)と入力端子(IP15)とに入力
されるようになっている。
そして、何れかのスイッチ(S6)〜(S10)が閉成され
ることでアンド回路(AN22)から出力される“L"レベル
の信号が、フラッシュコンピュータ(12)の割込入力端
子(FINT2)に入力されることによって、後述する、フ
ラッシュコンピュータ(12)の割込みのフローの実行が
開始されるようになっている。
次に、制御部(14)の動作を説明する。
先ず、カメラ本体(CA)と電子閃光装置(FL)との間で
データを転送する時の動作を説明する。
信号ライン(1)への入力は、X接点(SX)が閉成さ
れて“L"レベルの同期信号(XTS)が転送されている時
以外は、“H"レベルである。従って、トランジスタ(Tr
12)は“OFF"状態でその出力信号は“L"レベルであり、
インバータ回路(IN9)からの出力信号は反転されて
“H"レベルになる。そのため、この信号が入力されるア
ンド回路(AN14)のゲートは開かれている。この時、カ
メラ本体(CA)から、信号ライン(l3)を介してカメラ
モード信号(CMS)が電子閃光装置(FL)に入力される
と、この信号(CMS)は、トランジスタ(Tr20)で反転
された後、インバータ回路(IN10)でさらに反転されて
もとの信号に戻り、アンド回路(AN14)を通ってモード
判別回路(19)に入力される。
モード判別回路(19)には、フラッシュコンピュータ
(12)の出力端子(FCLK)から出力されるクロック信号
(φ2)が入力されている。モード判別回路(19)は、
このクロック信号(φ2)を用いて、アンド回路(AN1
4)から入力された信号の“H"レベルの期間を測定す
る。そして、この期間が[T1]の場合には、〈FCモー
ド〉であると判別して出力端子(FC)から“H"レベルの
信号を、また、この期間が[T2]の場合には、〈CFモー
ド〉であると判別して出力端子(CF)から“H"レベルの
信号を、さらに、この期間が[T3]の場合には、〈ECモ
ード〉であると判別して出力端子(EC)から“H"レベル
の信号を、夫々、出力する。
上述した各モードの内、〈FCモード〉及び〈CFモード〉
においては、シリアルデータの転送が完了した時に、フ
ラッシュコンピュータ(12)の出力端子(SIORE)か
ら、“H"レベルのパルス信号が出力される。このパルス
信号は、オア回路(OR4)を通り、モード判別回路(1
9)のリセット端子(RE)に入力される。これにより、
モード判別回路(19)はリセットされ、各出力端子(F
C),(CF)が“L"レベルになる。
また、〈ECモード〉においては、カメラ本体(CA)でシ
ャッターの第2幕の走行が完了した時に、X接点(SX)
が開放状態になる。これにより、トランジスタ(Tr12)
が“OFF"状態になり、このトランジスタ(Tr12)からの
出力信号は、ワンショットパルス発生回路(OS6)によ
ってパルス化され、先程と同様に、オア回路(OR4)を
介してモード判別回路(19)のリセット端子(RE)に入
力され、これにより、この回路(19)はリセットされて
出力端子(FC)は“L"レベルになる。
次に、各モード毎の動作を説明する。
先ず、〈FCモード〉を説明する。
先程述べたように、このモードの時には、モード判別回
路(19)の出力端子(FC)から、“H"レベルの信号が出
力される。この信号は、ワンショットパルス発生回路
(OS3)によってパルス化され、フラッシュコンピュー
タ(12)の割込入力端子(FINT1)に入力される。これ
により、後述する、フラッシュコンピュータ(12)の割
込みのフローの実行が開始されるようになっている。
また、モード判別回路(19)の出力端子(FC)から出力
される“H"レベルの信号は、オア回路(OR3)を通って
アンド回路(AN15)に入力され、アンド回路(AN15)の
ゲートが開かれる。この状態で、カメラ本体(CA)から
信号ライン(l3)を介して転送されてきた、フラッシュ
データ転送用クロック信号(FCKS)がアンド回路(AN1
5)に入力されると、このクロック信号(FCKS)は、そ
のまま、フラッシュコンピュータ(12)のクロック入力
端子(FSCK)に入力される。
また、オア回路(OR3)から出力される“H"レベルの信
号は、ノア回路(NOR1)によって反転されて“L"レベル
になり、アンド回路(AN16)に入力される。従ってアン
ド回路(AN16)からの出力信号は“L"レベルになり、こ
の出力信号が入力されているオア回路(OR5)は、フラ
ッシュコンピュータ(12)のシリアルデータ出力端子
(FSOUT)から、フラッシュデータ転送用クロック信号
(FCKS)の立上りに同期して出力されるデータ信号を、
そのまま2つのアンド回路(AN17),(AN18)に出力す
る。2つのアンド回路(AN17),(AN18)の他方の入力
信号は、モード判別回路(19)の出力端子(CF)からの
出力信号をインバータ回路(IN11)によって反転した信
号であり、〈FCモード〉の時には“H"レベルになってい
る。従って、2つのアンド回路(AN17),(AN18)のゲ
ートは、ともに開かれている。
電子閃光装置(FL)からのシリアルデータ転送時には、
この状態で、フラッシュコンピュータ(12)のシリアル
データ出力端子(FSOUT)からのデータ信号が、オア回
路(OR5)を通って出力される。
オア回路(OR5)からの出力信号が“H"レベルであれ
ば、アンド回路(AN17)からの出力信号は“H"レベル、
そして、アンド回路(AN18)からの出力信号は、オア回
路(OR5)からの入力信号が反転されているので“L"レ
ベルになる。従って、トランジスタ(Tr13)は“OFF"状
態になり、2つのトランジスタ(Tr14),(Tr15)がと
もに、“ON"状態になる。また、トランジスタ(Tr16)
は、“OFF"状態になる。これにより、“H"レベルの信号
が、信号ライン(l2)を介してカメラ本体(CA)へ転送
される。
一方、オア回路(OR5)からの出力信号が“L"レベルで
あれば、アンド回路(AN17)からの出力信号は“L"レベ
ル、そして、アンド回路(AN18)からの出力信号は“H"
レベルになる。従って、トランジスタ(Tr13)は“ON"
状態になり、2つのトランジスタ(Tr14),(Tr15)は
ともに“OFF"状態になる。また、トランジスタ(Tr16)
は“ON"状態になる。これにより、“L"レベルの信号
が、信号ライン(l2)を介してカメラ本体(CA)へ転送
される。
次に〈CFモード〉を説明する。
先程述べたように、このモードの時には、モード判別回
路(19)の出力端子(CF)から、“H"レベルの信号が出
力される。この信号は、オア回路(OR3)を通ってアン
ド回路(AN15)に入力され、このアンド回路(AN15)の
ゲートが開かれる。つまり、フラッシュデータ転送用ク
ロック信号(FCKS)は、〈FCモード〉の場合と同様に、
このアンド回路(AN15)を通って、フラッシュコンピュ
ータ(12)のクロック入力端子(FSCK)に入力される。
このモードでは、モード判別回路(19)の出力端子(C
F)から出力される“H"レベルの信号は、インバータ回
路(IN11)によって反転されて“L"レベルになる。従っ
て、この信号が入力される2つのアンド回路(AN17),
(AN18)は、ともに、そのゲートが閉じられる。そのた
め、2つのトランジスタ(Tr15),(Tr16)は、とも
に、“OFF"状態になり電子閃光装置(FL)は、カメラ本
体(CA)からの入力を受け入れる状態になる。
この状態で、カメラ本体(CA)から信号ライン(l2)を
介してシリアルに転送されたデータ信号が入力される
と、この信号は、トランジスタ(Tr17)で反転された後
にインバータ回路(IN12)でさらに反転されてもとの信
号に戻り、フラッシュコンピュータ(12)のシリアルデ
ータ入力端子(FSIN)に入力される。
次に、〈FDモード〉を説明する。
電子閃光装置(FL)の閃光撮影情報をカメラ本体(CA)
の表示装置(4)に表示させるフラッシュ表示開始信号
(FDSS)となるパルス信号は、フラッシュコンピュータ
(12)の出力端子(PL1)から出力される。このフラッ
シュ表示開始信号(FDSS)は、先に述べたシリアルデー
タを転送する〈FCモード〉と〈CFモード〉、及び、露出
を制御する〈ECモード〉以外の時に、カメラ本体(CA)
へ転送されるようになっている。シリアルデータを転送
する〈FCモード〉と〈CFモード〉では、後述するフラッ
シュコンピュータ(12)の実行プログラムによって、フ
ラッシュ表示開始信号(FDSS)の出力を禁止するように
してある。また、露出を制御する〈ECモード〉では、モ
ード判別回路(19)の出力端子(EC)から出力される
“H"レベルの信号が、アンド回路(AN24)の他方の入力
端子に反転されて入力される。従って、このアンド回路
(AN24)のゲートは閉じられ、フラッシュコンピュータ
(12)の出力端子(PL1)から出力されるパルス信号は
カメラ本体(CA)へは転送されない。
続いて、メインコンデンサ(C2)の充電、並びに、閃光
の発光制御を説明する。
メインコンデンサ(C2)の充電電圧が発光可能な電圧に
達すると、発光部(17)から“H"レベルの充電終了信号
(CSS)が出力される。この充電終了信号(CSS)は、フ
ラッシュコンピュータ(12)の入力端子(IP19)に入力
される。フラッシュコンピュータ(12)は、この信号を
受けて、出力端子(DCC)から“H"レベルの信号を出力
する。これにより、ノア回路(NOR2)からの出力信号は
“L"レベルになり昇圧制御用トランジスタ(Tr3)を“O
FF"状態にして、昇圧を停止する。また、ノア回路(NOR
2)には、発光部(17)から出力される充電終了信号(C
SS)が直接入力されている。従って、この信号によって
も昇圧制御用トランジスタ(Tr3)の動作制御が行われ
ることとなり、昇圧制御が行われる。即ち、充電状態に
拘らず、フラッシュコンピュータ(12)から昇圧の制御
を行う場合は、出力端子(DCC)からの出力信号を使用
する。
さらに、発光部(17)から出力される充電終了信号(CS
S)は、アンド回路(AN23)にも入力されている。露出
を制御する〈ECモード〉では、モード判別回路(19)の
出力端子(EC)からの出力信号が“H"レベルになってい
るのでアンド回路(AN23)のゲートは開かれており、従
って、メインコンデンサ(C2)の充電完了時にアンド回
路(AN23)からの出力信号は“H"レベルになる。この
時、モード判別回路(19)の出力端子(CF)からの出力
信号は“L"レベルであり、この信号が反転されて入力さ
れる2つのアンド回路(AN17),(AN18)は、ともにゲ
ートが開かれている。従って、〈FCモード〉の場合と同
様に、このアンド回路(AN23)からの“H"レベルの出力
信号は、オア回路(OR5)を通り、信号ライン(l2)を
介して、カメラ本体(CA)へ“H"レベルの充電完了信号
(CES)として転送されることとなる。
そして、露出を制御する〈ECモード〉の時以外は、モー
ド判別回路(19)の出力端子(EC)からの出力信号は
“L"レベルであり、この信号が入力されるアンド回路
(AN23)のゲートは閉じられている。つまり、充電完了
信号(CES)は、〈ECモード〉の時以外には、カメラ本
体(CA)へ転送されないようになっている。
次に、閃光の発光及び停止の動作を説明する。
メインコンデンサ(C2)の充電が完了していれば、フラ
ッシュコンピュータ(12)は発光部(17)からの充電終
了信号(CSS)を受けて、出力端子(CHG)を“H"レベル
にする。この端子(CHG)からの出力信号は、アンド回
路(AN20)に入力され、アンド回路(AN20)のゲートが
開かれる。
この状態で、カメラ本体(CA)において、シャッターの
第1幕の走行が完了してX接点(SX)が閉成されると、
信号ライン(1)を介して、“L"レベルの閃光発光用
同期信号(XTS)が入力される。これにより、トランジ
スタ(Tr12)が“ON"状態になり、このトランジスタ(T
r12)からの出力信号は“H"レベルになる。また、テス
ト発光用スイッチ(S5)を閉成した場合も、トランジス
タ(Tr12)のベースが接地されてこのトランジスタ(Tr
12)が“ON"状態になり、その出力信号は“H"レベルに
なる。
従って、上述の何れの場合にも、トランジスタ(Tr12)
からの出力信号が入力されるアンド回路(AN20)からの
出力信号は“H"レベルになり、オア回路(OR6)を通っ
て、発光部(17)へ“H"レベルの発光開始信号(FSS)
が出力される。これにより、閃光の発光が行われる。
また、トランジスタ(Tr12)からの出力信号は、アンド
回路(AN19)にも入力されている。このアンド回路(AN
19)には、フラッシュコンピュータ(12)の出力端子
(CAI)からの出力信号が反転されて入力されている。
この出力端子(CAI)からの出力信号は、電子閃光装置
(FL)がデータ転送の可能なカメラ(CA)に装着されて
いる状態で“H"レベルになるものである。つまり、電子
閃光装置(FL)がデータ転送の可能なカメラ本体(CA)
に装着されずに単体で(カメラ本体(CA)の電源が投入
されていない時を含む)用いられた場合、或いは、デー
タ転送か不可能なカメラ本体に装着されている場合に
は、アンド回路(AN19)のゲートは開かれている。従っ
て、この場合には、メインコンデンサ(C2)が発光可能
な充電電圧になっていなくても、テスト発光用スイッチ
(S5)を閉成することで、アンド回路(AN19)からの出
力信号は“H"レベルになる。これにより、オア回路(OR
6)を通って、発光部(17)へ“H"レベルの発光開始信
号(FSS)が出力され、閃光の発光が行われる。
さらに、トランジスタ(Tr12)からの“H"レベルの出力
信号はノア回路(NOR1)に入力される。ノア回路(NOR
1)からは“L"レベルの信号が出力され、この信号が入
力されるアンド回路(AN16)からの出力信号も“L"レベ
ルになる。既に説明したように、〈ECモード〉の時、2
つのアンド回路(AN17),(AN18)のゲートは開かれて
おり、閃光の発光と同時に、アンド回路(AN16)から出
力される“L"レベルの信号がオア回路(OR5)を通り、
信号ライン(l2)を介して、“L"レベルの調光開始信号
(ASS)として、カメラ本体(CA)へ転送される。
閃光の発光が行われると、発光モードがTTL自動調光モ
ード、或いは、マニュアル発光モードの何れであって
も、発光量が設定した所定の発光量に達した時に、閃光
の発光を停止するべく、タイマ回路(20)から“H"レベ
ルの信号が出力され、オア回路(OR7)を通って“H"レ
ベルの発光停止信号(FES)として発光部(17)へ出力
される。このタイマ回路(20)のリセット端子(RE)に
は、トランジスタ(Tr12)からの出力信号が入力されて
いる。つまり、タイマ回路(20)は、トランジスタ(Tr
12)からの出力信号が“H"レベルになって閃光の発光が
開始された時に計時を開始するようになっている。この
タイマ回路(20)のタイムアップ時間は、フラッシュコ
ンピュータ(12)の出力端子(GNS)からデータ転送さ
れる、設定発光量データに応じて変化するようになって
おり、このタイマ回路(20)がタイムアップした時に、
前述した“H"レベルの信号が出力されるようになってい
る。
マニュアル発光モードの時には、フラッシュコンピュー
タ(12)の出力端子(TTL/M)からの出力信号は“L"レ
ベルであり、アンド回路(AN21)のゲートは閉じられて
いる。従って、このモードの時には、発光量が設定発光
量に達した時にタイマ回路(20)からオア回路(OR7)
を通って発光部(17)へ出力される発光停止信号(FE
S)によって、閃光の発光が停止するようになってい
る。
一方、TTL自動調光モードの時には、出力端子(TTL/
M)からの出力信号は“H"レベルであり、また、X接点
(SX)が閉成状態であるのでトランジスタ(Tr12)から
の出力信号も“H"レベルになり、アンド回路(AN21)の
ゲートは開かれている。この状態で、信号ライン(l3)
を介して、カメラ本体(CA)から“H"レベルの調光完了
信号(AES)が転送されてくると、アンド回路(AN21)
からの出力信号が“H"レベルになり、オア回路(OR7)
を通って“H"レベルの発光停止信号(FES)が発光部(1
7)へ出力される。従って、調光完了信号(AES)が転送
されてくるタイミングと、発光量が設定発光量に達する
タイミングとの何れか早い方のタイミングで、閃光の発
光が停止するようになっている。
閃光の発光が行われる時、オア回路(OR6)から出力さ
れる“H"レベルの信号は、発光開始信号(FSS)として
発光部(17)へ出力されると共にワンショットパルス発
生回路(OS4)によってパルス化され、発光メモリ用のR
S−フリップフロップ回路(RS1)のセット端子(S)に
入力される。これにより、RS−フリップフロップ回路
(RS1)はセットされ、その出力端子(Q)からの出力
信号は“H"レベルになる。この出力信号は、フラッシュ
コンピュータ(12)の入力端子(APOI)に入力され、フ
ラッシュコンピュータ(12)は、閃光の発光が行われた
ことを判定する。
その後、度々この判定を行うこととなるので、判定を行
った後すぐに、あるいは、カメラ本体(CA)に再装着し
た時に発光操作を行ったと判定しないように、フラッシ
ュコンピュータ(12)の実行プログラムを停止する時
に、フラッシュコンピュータ(12)の出力端子(APRE)
から一定期間“H"レベルの信号出力する。この信号はワ
ンショットパルス発生回路(OS5)によってパルス化さ
れ、RS−フリップフロップ(RS1)のリセット端子
(R)に入力される。これにより、RS−フリップフロッ
プ回路(RS1)はリセットされる。
なお、図中(21)は、照射角を変更するモータ(M3)の
制御回路であり、この制御回路(21)とモータ(M3)と
によって、照射角変更手段(FACM)を構成してある。ま
た、図中(26)は水晶発振器(26a)を備えた基準パル
ス発生回路である。
次に、表示部(15)の構成と動作とを、第13図の回路図
を用いて説明する。
表示部(15)は、2つの表示LED(LD1),(LD2)、及
び、それらによる表示を制御する表示制御回路から構成
されている。
メインコンデンサ(C2)の充電が完了した時には、第2
のLED(LD2)が点灯することでそのことを表示するよう
になっている。このLED(LD2)の点灯による充電終了の
表示は、発光部(17)から出力される充電終了信号(CS
S)、或いは、フラッシュコンピュータ(12)の出力端
子(CHG)から出力される“H"レベルの信号によって、
オア回路(OR9)からの出力信号が“H"レベルになり、
このことで、トランジスタ(Tr19)が“ON"状態になる
ことによって行われる。
また、カメラ本体(CA)の自動調光装置(10)による調
光が完了した時には、第1のLED(LD1)が点灯すること
でそのことを表示するようになっている。次に、この調
光完了の表示について説明する。
露出を制御する〈ECモード〉に入る前には、RS−フリッ
プフロップ回路(RS2)はリセットされており、その出
力端子(Q)からの出力信号は“L"レベルである。従っ
てアンド回路(AN25)からの出力信号は“L"レベルであ
り、この信号が反転されてリセット端子(RE)に入力さ
れるタイマ回路(22)は、リセットされたままである。
〈ECモード〉になると、モード判別回路(19)の出力端
子(EC)からの出力信号が“H"レベルになる。この信号
は、インバータ回路(IN14)で反転されて“L"レベルに
なり、アンド回路(AN25)に入力されるが、アンド回路
(AN25)からの出力信号は依然として“L"レベルであ
り、タイマ回路(22)はリセットされたままである。
この状態で、カメラ本体(CA)の自動調光回路(10)か
ら出力された調光完了信号(AES)が電子閃光装置(F
L)に入力されることで、“H"レベルの調光終了信号(A
FS)が制御部(14)のアンド回路(AN21)から出力され
ると、この信号(AFS)は、RS−フリップフロップ回路
(RS2)のセット端子(S)に入力される。これによ
り、RS−フリップフロップ回路(RS2)はセットされ、
その出力端子(Q)からの出力信号が“H"レベルになっ
てアンド回路(AN25)のゲートが開かれる。そして、カ
メラ本体(CA)のシャッターの第2幕の走行が完了して
〈ECモード〉が終了すると、モード判別回路(19)の出
力端子(EC)からの出力信号が“L"レベルになる。この
出力信号は、インバータ回路(IN14)によって反転され
て“H"レベルになり、これにより、アンド回路(AN25)
からの出力信号は“H"レベルになる。
従って、この信号が反転されて入力されるタイマ回路
(22)のリセットが解除され、タイマ回路(22)は、出
力端子(t0)から、一定期間(3秒)“H"レベルの信号
を出力する。このことで、トランジスタ(Tr18)が“O
N"状態になり、第1のLED(LD1)が点灯する。アンド回
路(AN25)から出力される“H"レベルの信号は、フラッ
シュコンピュータ(12)の入力端子(FDT)にも入力さ
れ、フラッシュコンピュータ(12)は調光動作が完了し
たことを判定する。
タイマ回路(22)は、フラッシュコンピュータ(12)の
クロック出力端子(FCLK)から出力されるクロック信号
(φ2)を計数し、一定期間経過後、出力端子(t1)か
ら“H"レベルの信号を出力する。この出力信号は、オア
回路(OR8)を通り、RS−フリップフロップ回路(RS2)
のリセット端子(R)に入力され、このフリップフロッ
プ回路(RS2)をリセットする。これにより、アンド回
路(AN25)からの出力信号は“L"レベルになり、タイマ
回路(22)がリセットされて、第1のLED(LD1)は消灯
する。これで調光完了の表示が終了する。
次に、上述したように構成された電子閃光装置(FL)の
動作を、第14図ないし第17図のフローチャートに基づい
て説明する。
第14図のフローチャートは、メインスイッチ(SM)が閉
成された時の動作を示している。
メインスイッチ(SM)が閉成されると、フラッシュコン
ピュータ(12)は、このフローへの割込みを禁止し(#5
00)、データの初期設定を行う(#501)。具体的には、
このステップ(#501)では、後述する各フラグをリセッ
トし、カメラ本体(CA)側に転送するデータとして、発
光量をフル発光に、照射角を[fv=28mm]を満足するよ
うに、発光モードをTTL自動調光モードに、表示単位を
メータ単位表示に、そして、第3のタイプ識別信号を
《ズームタイプ》に、夫々設定する。
なお、電子閃光装置(FL)が《ズームタイプ》でない場
合には、(#501)のステップに相当するステップにおい
て、所定のガイドナンバー(第1表参照)を設定するよ
うに、プログラムが組まれている。
次に、出力端子(PWC)を“H"レベルにして、給電用ト
ランジスタ(Tr2)を“ON"状態にする(#502)。これに
より、制御部(14)と表示部(15)とに給電が開始され
る。続いて、出力端子(DCC)を“L"レベルにして、昇
圧制御用トランジスタ(Tr3)を“ON"状態にする(#50
3)。これにより、昇圧回路(16)の昇圧動作が開始さ
れる。続いて、電源保持時間制御用カウンタ(N)を
[30]に設定する(#504)。このカウンタ(N)は、後
述するが、30秒毎に実行されるカウント割込みのフロー
において、1づつカウントダウンされるようになってい
て、通常は[30]に設定されることで、電子閃光装置
(FL)の電源保持時間は約[15分]になっている。
そして、フラッシュコンピュータ(12)は、全割込みを
許可した後(#505)、停止する。このフラッシュコンピ
ュータ(12)は、2つの割込入力端子(FINT1),(FIN
T2)を備えている。そのうちの1つは、カメラ本体(C
A)からのシリアルデータ転送の開始を示す信号が入力
される割込入力端子(FINT1)であり、もう1つは、ス
イッチ群(23)の何れかのスイッチ(S6)〜(S10)が
閉成された時に、アンド回路(AN22)からの“L"レベル
の出力信号が入力される割込入力端子(FINT2)であ
る。
先ず、割込入力端子(FINT1)への割込みが生じた場合
の動作を、第15図のフローチャートに基づいて説明す
る。
既に説明したように、〈FCモード〉の場合、カメラ本体
(CA)から信号ライン(l3)を介して[T1]の間“H"レ
ベルのカメラモード信号(CMS)が転送されてくる。そ
して、この信号が入力されるモード判別回路(19)の出
力端子(FC)から出力される“H"レベルの信号が、ワン
ショットパルス発生回路(OS3)によってパルス化さ
れ、フラッシュコンピュータ(12)の割込入力端子(FI
NT1)に入力されることで、このフローの実行が開始さ
れるようになっている。
このフローの実行が開始されると、フラッシュコンピュ
ータ(12)は、まず、割込入力端子(FINT1)からのこ
のフローへの割込みを許可する(#600)。続いて、割込
入力端子(FINT2)への割込み、及び、カウント割込み
を禁止する(#601,#602)。
次に、出力端子(PWC)を“H"レベルにして制御部(1
4)と表示部(15)への給電を開始し(#603)、出力端
子(DCC)を“L"レベルにして昇圧動作を開始する(#60
4)。その後、(#501)のステップでの初期セット、或
いは、変更設定されたデータに基づいて、各出力端子の
状態をセットする(#605)。例えば、出力端子(TTL/
M)に発光モードを、また、出力端子(GNS)に設定発
光量データを、夫々、セットして出力する。続いて、出
力端子(CAI)を“H"レベルにする(#606)。これはカ
メラ本体(CA)側へ転送される充電完了信号(CES)と
合わせて、電子閃光装置(FL)の動作の制御を、カメラ
本体(CA)から統一して行わせるためである。
つまり、このステップ(#606)が実行されるのは、カメ
ラ本体(CA)からの割込みが生じた時のみである。そし
て、この場合に、出力端子(CAI)を“H"レベルにする
ことによって、この端子(CAI)からの出力信号が反転
されて入力されるアンド回路(AN19)のゲートが閉じら
れる。従って、このようなカメラ本体(CA)に装着され
た状態では、電子閃光装置(FL)の閃光の発光は、充電
が完了して出力端子(CHG)が“H"レベルになること
で、アンド回路(AN20)のゲートが開かれた状態での
み、許可されるようになっている。
続いて、シリアルデータ転送すべき状態データとして、
ビット(b3)の充電状態を示す信号、ビット(b4)の調
光状態を示す信号、ビット(b0)の装着状態を示す信
号、及び、ビット(b1)とビット(b5)との2つのタイ
プ識別信号を、夫々、シリアルデータ転送用レジスタ
(SIOR)にセットする(#607)。そして、カメラコンピ
ュータ(2)から信号ライン(l3)を介して転送されて
くるフラッシュデータ転送用クロック信号(FCKS)に同
期して、このデータも含めて、8ビット(b0)〜(b7)
のデータをカメラ本体(CA)にシリアルに転送する。
(#608) 同様にして、7つのビット(b8),(b9),(b11),
(b12),(b13),(b14),(b15)の発光データを、
夫々、シリアルデータ転送用レジスタ(SIOR)にセット
し(#609)、フラッシュデータ転送用クロック信号(FC
KS)の立上がりに同期して、それらを含めて、8ビット
(b8)〜(b15)のデータを、カメラ本体(CA)にシリ
アルに転送する(#609)。
2回のシリアルデータ転送が終了すれば、出力端子(SI
ORE)をパルス的に“H"レベルにする(#611)。これに
より、この端子(SIORE)からの出力信号はモード判別
回路(19)のリセット端子(RE)に入力され、この回路
(19)をリセットする。
その後、フラッシュコンピュータ(12)は、モード判別
回路(19)の出力端子(CF)からの出力信号が入力され
る入力端子(IP18)の状態をチェックし、カメラ本体
(CA)から〈CFモード〉を示すカメラモード信号(CM
S)が転送されてきたか否かを判定する(#612)。入力
端子(IP18)が“L"レベルから“L"レベルに立上り、
〈CFモード〉になったと判定されると、フラッシュコン
ピュータ(12)は、カメラコンピュータ(2)から信号
ライン(l3)を介して転送されてくるフラッシュデータ
転送用クロック信号(FCSK)に同期して、信号ライン
(l2)を介してシリアルに転送されてくるデータ信号を
順次取り込む(#613〜#618)。
各シリアルデータ転送時に、データは、8ビットづつ転
送され、8ビットのデータを取り込む度に、フラッシュ
コンピュータ(12)は、所定のレジスタにこのデータを
格納する。この3回のシリアルデータ転送(#613,#615,
#618)によって転送されてくるデータは、制御絞り値
(AV)、露出モード、フィルム感度値(SV)、撮影レン
ズ(LE)の焦点距離値(fv)、及び、インターバルモー
ドを示すデータである。3回のシリアルデータ転送が終
了すると、先程の〈FCモード〉の場合と同様に、出力端
子(SIORE)をパルス的に“H"レベルにし、モード判別
回路(19)をリセットする(#619)。続いて、〈データ
設定〉のサブルーチンをコールする(#620)。
つぎに、この〈データ設定〉のサブルーチンを第17図に
示すフローチャートに基づいて説明する。
このルーチンは、(#620)のステップでコールされてサ
ブルーチンとして実行される場合と、フラッシュコンピ
ュータ(12)の割込入力端子(FINT2)への割込みが生
じて実行される場合とがある。この割込入力端子(FINT
2)への割込みは、電子閃光装置(FL)の動作を開始す
るための信号を転送することのできないカメラ本体(C
A)に装着されるか、或いは、電子閃光装置(FL)を単
体で(カメラ本体(CA)の電源が投入されていない時も
含む)使用した時に、何れかのスイッチ(S6)〜(S1
0)が閉成されることによって生じるものである。
割込入力端子(FINT2)への割込みが生じた場合には、
先ず、出力端子(PWC)を“H"レベルにして制御部(1
4)と表示部(15)への給電を開始し(#801)、出力端
子(DCC)を“L"レベルにして昇圧動作を開始した後(#
802)、このフローの実行が割込入力端子(FINT2)への
割込みによることを示す割込フラグ(FINT2F)に“1"を
立てて(#803)、(#810)のステップに進む。一方、
(#620)のステップでコールされた場合には、割込フラ
グ(FINT2F)を“0"にした後(#800)、(#810)のステ
ップに進む。
(#810)のステップでは、電子閃光装置(FL)の閃光撮
影情報を表示すべきモード、即ち、〈FDモード〉か否か
を、入力端子(IP15)の状態によって判定する。この入
力端子(IP15)が“L"レベルであると判定された場合
は、何れかのスイッチ(S6)〜(S10)が閉成状態であ
る、即ち、〈FDモード〉であると判断し、続いて、表示
フラグ(DISF)の状態を判定する(#820)。このフラグ
(DISF)は、一度〈FDモード〉になった時にセットされ
るものである。表示フラグ(DISF)がセットされている
と判定された場合には、既に〈FDモード〉であると判断
してメインルーチンにリターンする。
一方、(#820)のステップで表示フラグ(DISF)がセッ
トされていないと判定された場合には、〈FDモード〉に
なった直後であると判断し、続いて、出力端子(PL1)
から2個のパルス信号を出力する(#821)。このパルス
信号は、信号ライン(l2)を介して、フラッシュ表示開
始信号(FDSS)としてカメラ本体(CA)へ転送され、カ
メラ本体(CA)に〈FDモード〉の開始を知らせる。そし
て、表示フラグ(DISF)をセットした後(#822)、(#8
23)のステップに進む。続いて、変更された閃光撮影情
報を入力端子(IP11)〜(IP14)の状態によって判別
し、夫々のデータを変更設定する。
先ず、入力端子(IP11)の状態を判別する(#823)。こ
の端子(IP11)が“L"レベルであれば発光モードの変更
操作が行われたことを示しており、このデータを変更し
た後(#824)、メインルーチンの(#621)のステップに
進む。入力端子(IP11)が“H"レベルであれば、続い
て、入力端子(IP12)の状態を判別する(#825)。この
端子(IP12)が“L"レベルであれば表示単位の変更操作
が行われたことを示しており、このデータを変更した後
(#826)、メインルーチンの(#621)のステップに進
む。
また、入力端子(IP12)が“H"レベルであれば、続い
て、入力端子(IP13)の状態を判別する(#827)。この
端子(IP13)が“L"レベルであれば、発光量の変更操作
が行われたことを示しており、このデータを変更した後
(#828)、メインルーチンの(#621)のステップに進
む。このデータの変更は、このルーチンを通過する度
に、[フル発光]から[1/2発光]、[1/4発光]、
[1/8発光]というように、1ステップづつ行われ、
4回目にもとのデータに戻るようになっている。
また、入力端子(IP13)が“H"レベルであれば、続い
て、入力端子(IP14)の状態を判別する(#829)。この
端子(IP14)が“L"レベルであれば、照射角の変更操作
が行われたことを示しており、このデータを変更した後
(#830)、メインルーチンの(#621)のステップに進
む。このデータの変更は、このルーチンを通過する度
に、[fv=28mm]から[fv=35mm]、[fv=50mm]、
[fv=70mm]、[オート]というように、1ステップづ
つ行われ、5回目にもとのデータに戻るようになってい
る。なお、[オート]の場合には、後程説明するが、カ
メラ本体(CA)からシリアルデータ転送された撮影レン
ズ(LE)の焦点距離値(fv)に基づいて、それを満足す
るような照射角値(fvA)に自動的に設定されるように
なっている。
さらに、入力端子(IP14)が“H"レベルであれば、表示
スイッチ(S10)が閉成された場合であり、データの変
更を行わずに、メインルーチンの(#621)のステップに
進む。
一方、(#810)のステップで、入力端子(IP15)が“H"
レベルであると判定された場合は、何れのスイッチ(S
6)〜(S10)も閉成されていない、即ち、〈FDモード〉
ではないと判断し、続いて、表示フラグ(DISF)の状態
を判定する(#850)。表示フラグ(DISF)がセットされ
ていないと判定された場合には、そのままメインルーチ
ンの(#621)のステップに進む。一方、表示フラグ(DI
SF)がセットされていると判定された場合には、出力端
子(PL1)から2個のパルス信号を出力する(#851)。
このパルス信号は、信号ライン(l2)を介して、フラッ
シュ表示終了信号(FDES)としてカメラ本体(CA)へ転
送され、カメラ本体(CA)に〈FDモード〉の終了を知ら
せる。その後、表示フラグ(DISF)と割込フラグ(FINT
2F)とをともにリセットした後(#852)、メインルーチ
ンの(#621)のステップに進む。
第15図に戻って説明を続けると、(#621)のステップで
は、電子閃光装置(FL)の電源保持時間計測用タイマ
(TF)をリセットし、続いて、このタイマ(TF)をスタ
ートさせる(#622)。つまり、後程説明するが、このタ
イマ(TF)による時間計測を行っている間は、次の(#6
23)のステップからのループが実行されることとなる
が、カメラ本体(CA)からの割込入力端子(FINT1)へ
の割込み、或いは、閃光撮影情報を表示するための割込
入力端子(FINT2)への割込みが生じた場合には、撮影
動作が行われる可能性が高いと判断して、その時点か
ら、電子閃光装置(FL)の電源保持時間の計測を再開さ
せるべく、このステップ(#621,#622)でタイマ(TF)
をリセットして再スタートさせるのである。
続いて、設定された照射角が、先程述べた[オート]で
あるか否かを判定する(#623)。設定された照射角が
[オート]であると判定された場合には、続いて、撮影
レンズ(LE)が装着されているか否かを判定する(#62
5)。具体的には、撮影レンズ(LE)が装着されている
か否かは、(#614)のステップでカメラ本体(CA)から
入力した制御絞り値(AV)のデータによって判定する。
つまり、既に説明したように、撮影レンズ(LE)が装着
されていない時には、制御絞り値(AV)には特定の警告
データがセットされるようになっており、この警告デー
タの有無を見ることによって、撮影レンズ(LE)が装着
されているか否かを判定するのである。
そして、撮影レンズ(LE)が装着されていると判定され
た場合には、(#618)のステップでシリアルデータ転送
された撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fv)に対応した
画角を満足する照射角値(fva)を、制御照射角値(fv
a)とした後(#626)、(#628)のステップに進む。ま
た、撮影レンズ(LE)が装着されていないと判定された
場合には、制御照射角値(fvA)を、[fv=28mm]に対
応した画角を満足する値(fvo)とした後(#627)、(#
628)のステップに進む。
さらに、(#623)のステップで、設定された照射角が
[オート]以外であれば、手動設定された照射角値(fv
m)を、制御照射角値(fvA)とした後(#624)、(#62
8)のステップに進む。
次に、フラッシュコンピュータ(12)は、入力端子(FD
T)の状態をチェックして、自動調光動作が完了したか
どうかを判定する(#628)。この端子(FDT)が“H"レ
ベルで自動調光動作が完了したと判定された場合は、カ
メラ本体(CA)に転送するデータのビット(b4)をセッ
トする(#629)。また、この端子(FDT)が“L"レベル
で自動調光動作が完了していないと判定された場合は、
ビット(b4)をリセットする(#630)。
続いて、フラッシュコンピュータ(12)は、照射角を、
撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fv)に対応するように
変更する。具体的には、照射角の変更は、発光体である
キセノンチューブ(図示せず)を固定しておき、その前
方に位置する拡散板(図示せず)を前後に移動させるこ
とで、キセノンチューブと拡散板との相対距離を変更し
て行うようになっている。この拡散板を前後に移動させ
るのが、第1図或いは第12図中のモータ(M3)であり、
フラッシュコンピュータ(12)は、照射角を変更させる
べく、このモータ(M3)の駆動を制御するのである。
即ち、先ず、(#624,#626,#627)のステップで設定した
制御照射角値(fvA)と、照射角検出回路(13)から検
出された現在の拡散板の位置に対応する照射角値(fv
N)とを比較する(#631,#632)。(#631)のステップ
で、制御照射角値(fvA)が現在の照射角値(fvN)より
も大きい(fvA>fvN)と判定された場合は、現在の拡散
板の位置が撮影レンズ(LE)の焦点距離値(fv)に対応
した位置よりも広角側にあることを示している。この場
合には、照射角変更用モータ(M3)を正転させて拡散板
を望遠側に移動させるべく、出力端子(MO1),(MO2)
からモータ駆動制御回路(21)に、モータ正転用制御信
号を出力する(#634)。
一方、(#632)のステップで、制御照射角値(fvA)が
現在の照射角値(fvN)よりも小さい(fvA>fvN)と判
定された場合には、逆に、拡散板が望遠側にあることを
示している。この場合には、照射角変更用モータ(M3)
を逆転させて拡散板を広角側に移動させるべく、出力端
子(MO1),(MO2)からモータ駆動制御回路(21)に、
モータ逆転用制御信号を出力する(#635)。
そして、照射角変更用モータ(M3)を正逆何れかの方向
に駆動回転させる制御信号を出力した場合には、続い
て、このモータ(M3)が駆動中であることを示すモータ
駆動フラグ(MOTF)をセットした後(#636)、(#640)
のステップに進む。
(#631)或いは(#632)のステップで、制御照射角値
(fvA)と現在の拡散板の位置に対応する照射角値(fv
N)との大小関係が、上述した何れの関係でもないと判
定された場合は、拡散板が制御照射角値(fvA)を満足
する位置にあることを示している。この場合には、続い
て、モータ駆動フラグ(MOTF)の状態を判定する(#72
5)。
このフラグ(MOTF)に“1"が立っていると判定された場
合、即ち、モータ(M3)が駆動中である場合には、モー
タ(M3)を停止すべく、出力端子(MO1),(MO2)から
モータ停止用制御信号を出力し(#638)、モータ駆動フ
ラグ(MOTF)をリセットした後(#639)、(#640)のス
テップに進む。一方、モータ駆動フラグ(MOTF)が“0"
であると判定された場合、即ち、モータ(M3)が停止し
ている場合には、その状態を保持すべく、出力端子(MO
1),(MO2)からモータ保持用制御信号を出力した後
(#637)、(#640)のステップに進む。
(#640)のステップでは、入力端子(IP19)の状態をチ
ェックして、メインコンデンサ(C2)の充電が完了して
いるかを判定する。入力端子(IP19)が“H"レベルで充
電が完了していると判定された場合には、カメラ本体
(CA)に転送するデータのビット(b3)をセットした後
(#641)、(#643)のステップに進む。一方、入力端子
(IP19)が“L"レベルで充電が完了していないと判定さ
れた場合には、ビット(b3)をリセットした後(#64
2)、(#643)のステップに進む。
(#643)のステップでは、この撮影動作が、インターバ
ル装置(IT)からの制御に基づくインターバル撮影であ
るか否かを、(#618)のステップで入力したデータによ
って判定する。この撮影動作がインターバル撮影ではな
いと判定された場合には、(#644)のステップに進み、
電源保持時間計測用タイマ(TF)が(#622)のステップ
でスタートされてから3分が経過したか否かを判定す
る。3分が経過していないと判定された場合には(#62
3)のステップに戻り、(#623〜#644)のループを繰り
返す。一方、(#644)のステップで、3分が経過したと
判定された場合には、(#646)のステップに進む。
また、(#643)のステップでインターバル撮影であると
判定された場合には、(#645)のステップに進み、電源
保持時間計測用タイマ(TF)が(#622)のステップでス
タートされてから1分が経過したか否かを判定する。1
分が経過していないと判定された場合には、先程と同様
に、(#623)のステップに戻り、(#623〜#645)のルー
プを繰り返す。一方、(#645)のステップで、1分が経
過したと判定された場合には、(#646)のステップに進
む。
(#646)のステップでは、割込フラグ(FINT2F)をチェ
ックしてこのフローが割込入力端子(FINT2)への割込
みによるものか否かを判定する。割込フラグ(FINT2F)
が“1"で割込入力端子(FINT2)への割込みであると判
定された場合、即ち、この電子閃光装置(FL)が、その
動作を開始させる起動信号を転送できないカメラ本体
(CA)に装着されるか、或いは、この電子閃光装置(F
L)を単体で(カメラ本体(CA)の電源が投入されてい
ない時を含む)使用した時に、何れかのスイッチ(S6)
〜(S10)が操作された場合には、このフラグ(FINT2
F)をリセットした後(#647)、電源保持時間制御用カ
ウンタ(N)を[24]に設定する(#648)。続いて、カ
ウント割込みを許可した後(#649)、(#653)のステッ
プに進む。
一方、(#646)のステップで、割込フラグ(FINT2F)が
“0"で割込入力端子(FINT2)への割込みでないと判定
された場合には、出力端子(DCC)を“H"レベルにして
昇圧制御用トランジスタ(Tr3)を“OFF"状態にする(#
650)。これにより、昇圧回路(16)による昇圧動作は
停止する。続いて、出力端子(PWC)を“L"レベルにし
て給電用トランジスタ(Tr2)を“OFF"状態にする(#65
1)。これにより、制御部(14)及び表示部(15)への
給電は停止され、電子閃光装置(FL)の各部の動作は停
止する。そして、既に説明した、発光メモリ用のRS−フ
リップフロップ回路(RS1)をリセットすべく、出力端
子(APRE)を一定期間“H"レベルにした後(#652)、
(#653)のステップに進む。
(#653)のステップでは、上述した3つの出力端子(DC
C),(PWC),(APRE)以外の出力端子を全て“L"レベ
ルにする。その後、割込入力端子(FINT2)への割込み
を許可した後(#654)、フラッシュコンピュータ(12)
は停止する。
次に、上述した(#643〜#654)のフローにおける動作を
さらに説明する。
インターバル撮影の時には、電源保持時間計測用タイマ
(TF)がスタートしてから、1分が経過した後に、電子
閃光装置(FL)の動作を停止するようにしてある。
つまり、インターバル撮影では、撮影動作が完了した後
に、通常の電源保持時間である約15分間に亘って電子閃
光装置(FL)の動作を継続することは、実際の撮影動作
に関与しないにも拘らず電源である電池(BA3)を消耗
することとなって好ましくない。そこで、インターバル
撮影の場合には、通常よりも電源保持時間を短くしてあ
る。
この場合の電源保持時間は具体的には次のようになる。
即ち、インターバル撮影の場合、インターバル装置(I
T)から測光開始信号(PSS)が出力されることによっ
て、カメラコンピュータ(2)への割込みが生じる。そ
して、カメラコンピュータ(2)は、そのプログラムの
実行に伴って、繰り返し、電子閃光装置(FL)へ〈FCモ
ード〉を示すカメラモード信号(CMS)を転送する。こ
の信号(CMS)を受ける度にフラッシュコンピュータ(1
2)の割込入力端子(FINT1)への割込みが生じ、第15図
に示すフローチャートを実行することとなる。この状態
では、(#621,#622)のステップで電源保持時間計測用
タイマ(TF)は常にリセットされて再スタートされるか
ら、(#646)のステップ以降のフローには進まない。
インターバル装置(IT)からの測光開始信号(PSS)が
入力してから10秒が経過すると、カメラコンピュータ
(2)は停止する。これにより、フラッシュコンピュー
タ(12)への割込みは生じなくなり、(#623〜#645)の
ループを繰り返し実行することになるが、測光開始信号
(PSS)が出力されてから遅くとも1分が経過した時
に、インターバル装置(IT)からレリーズ信号(RSS)
が出力される。従って、再びカメラコンピュータ(2)
への割込みが生じ、それに伴って、上述したように、フ
ラッシュコンピュータ(12)へも割込みが生じる。従っ
て、再び、電源保持時間計測用タイマ(TF)がリセット
されて再スタートされることが繰り返される。
このレリーズ信号(RSS)を受けて撮影動作が行われる
ことになるが、撮影動作が完了した後は、先程と同様
に、10秒が経過するとカメラコンピュータ(2)は停止
する。そして、フラッシュコンピュータ(12)への割込
みが生じなくなるので、(#623〜#645)のループを実行
することとなり、1分が経過した時に(#646)のステッ
プを経て(#650)のステップ以降のフローを実行する。
これにより、電子閃光装置(FL)の動作は停止する。従
って、インターバル撮影による撮影動作が完了した後の
電子閃光装置(FL)の電源保持時間は、約[1分10秒]
になる。
一方、インターバル撮影でなく、しかも、電子閃光装置
(FL)の割込入力端子(FINT2)への割込みが生じてい
ない場合、即ち、電子閃光装置(FL)への起動信号を転
送することのできるカメラ本体(CA)に装着されている
場合には、電源保持時間計測用タイマ(TF)がスタート
してから3分経過した後に、電子閃光装置(FL)の動作
を停止するようにしてある。
つまり、この実施例で述べた電子閃光装置(FL)とカメ
ラ本体(CA)との組合わせでは、カメラ本体(CA)から
電子閃光装置(FL)に対して起動信号としてのカメラモ
ード信号(CMS)が転送されることにより、電子閃光装
置(FL)はその動作を開始するようになっている。この
ような組合わせの場合には、先程のインターバル撮影の
場合とは違った意味で、撮影動作が完了した後に、通常
の電源保持時間である約15分間に亘って電子閃光装置
(FL)の動作を継続することは、電源としての電池(BA
3)を消耗することとなる。
即ち、電子閃光装置(FL)の動作が継続されている限
り、メインコンデンサ(C2)の充電電圧を発光必要電圧
以上にすべく、昇圧回路(16)のオンオフ操作が繰り返
されることとなる。そして、この頻繁に行われるオンオ
フ操作の度に、多大の電流が生じ、その結果、電池(BA
3)の消耗が早められるのである。一方、電子閃光装置
(FL)の動作を停止した後も、メインコンデンサ(C2)
の充電電圧は急激に低下するわけではなく、比較的発光
必要電圧に近い電圧を維持するものである。従って、再
び電子閃光装置(FL)の動作を開始することで、メイン
コンデンサ(C2)の充電電圧は、極めて短時間に発光必
要電圧にまで回復するのである。しかも、撮影動作を行
うためには、露出量の決定やピント合わせの動作が必要
であり、仮に、それらが自動的に行われたとしても、そ
の間に、メインコンデンサ(C2)の充電を完了すること
も可能である。
そこで、このような場合、即ち、電子閃光装置(FL)が
カメラ本体(CA)から転送される起動信号によって動作
を開始できる状態にある場合には、通常よりも電源保持
時間を短くしてある。そして、この場合の電源保持時間
は、先程のインターバル撮影の場合とほぼ同様の動作が
行われるので約[3分10秒]になる。
また、上で述べた何れの場合でもなければ、即ち、電子
閃光装置(FL)に対する起動信号を転送できないカメラ
本体(CA)に装着されるか、或いは、電子閃光装置(F
L)を単体で(カメラ本体(CA)の電源が投入されてい
ない時を含む)使用した時に、何れかの操作スイッチ
(S6)〜(S10)が操作された場合には、(#646)のス
テップでの判定で(#647)のステップ以降のフローが実
行される。そして、(#648)のステップで電源保持時間
制御用カウンタ(N)が[24]に設定されるので、(#6
44)でのステップで計測される3分と合わせて、この場
合の電源保持時間は、約[15分10秒]になる。
次に、カウント割込みの場合の動作を、第16図のフロー
チャートに基づいて説明する。
このフローへの割込みは、電源保持時間制御用カウンタ
(N)が設定された後、カウント割込みが許可された場
合に、30秒毎に行われるものである。
この割込みが生じると、先ず発光操作が行われたか否か
を判定する(#700)。この判定は、既に述べたように、
発光が行われた時にセットされる発光メモリ用のRS−フ
リップフロップ回路(RS1)からの出力信号が入力され
る。フラッシュコンピュータ(12)の入力端子(AP01)
の状態をチェックすることで行われる。
入力端子(AP01)が“L"レベルで、発光操作が行われて
いないと判定された場合には、(#703)のステップに進
む。一方、入力端子(AP01)が“H"レベルで、発光操作
が行われたと判定された場合には、電源保持時間制御用
カウンタ(N)を[30]に設定する(#701)。これによ
り、発光操作が行われる度に、電源保持時間はその時点
から[15分]に更新される。続いて、発光メモリ用のRS
−フリップフロップ回路(RS1)をリセットすべく、出
力端子(APRE)を一定期間“H"レベルにした後(#70
2),(#703)に進む。
(#703)のステップでは、この電源保持時間制御用カウ
ンタ(N)から“1"をカウントダウンし、続いて、この
カウンタ(N)が“0"になったか否かを判定する(#70
4)。カウンタ(N)が“0"でないと判定された場合に
は、フラッシュコンピュータ(12)は停止する。一方、
カウンタ(N)が“0"であると判定された場合には、出
力端子(DCC)を“L"レベルにする(#705)。これによ
り、既に述べたように、昇圧回路(16)による昇圧動作
が停止する。続いて、出力端子(PWC)を“L"レベルに
する(#706)。これにより、既に述べたように、制御部
(14)と表示部(15)への給電が中止され、電子閃光装
置(FL)の動作は停止する。この後、フラッシュコンピ
ュータ(12)は停止する。
以上述べてきた実施例においては、カメラ本体(CA)の
表示装置(4)による電子閃光装置(FL)からの閃光撮
影情報の表示は、各スイッチ(S6)〜(S10)が閉成さ
れているときは継続して行われるようになっていたが、
これに替えて、一定時間のみ表示するようにすることも
可能である。次に、その一例を第18図のフローチャート
に基づいて説明する。このフローチャートは、カメラコ
ンピュータ(2)のメインルーチンにおける(#40)の
ステップでコールされる。〈表示1〉のサブルーチンの
変形例である。
先に、第7図を用いて説明した〈表示1〉のサブルーチ
ンと同じ動作を行うステップについては、同じステップ
番号を付すのみで説明は省略する。このサブルーチン
で、先の実施例における〈表示1〉のサブルーチンとは
異なる動作が行われるのは、(#413)のステップ以降の
フローである。即ち、(#411)のステップで電子閃光装
置(FL)のメインコンデンサ(C2)の充電が完了するの
を待ち、充電が完了した時に[FL]の文字を表示する
(#412)までは、先の実施例における〈表示1〉のサブ
ルーチンと同じ動作が行われる。
続いて、カメラコンピュータ(2)は、表示判定フラグ
(TIF)の状態を判定する(#413)。このフラグ(TIF)
は、この〈表示1〉のサブルーチンが初めてコールされ
た時にセットされるようになっている。このフラグ(TI
F)が“0"であると判定された場合は、初めてこのサブ
ルーチンがコールされたものと判断し、表示制御用タイ
マ(TD)をリセットした後(#414)、スタートさせる
(#415)。続いて、表示判定フラグ(TIF)をセットし
た後(#416)、メインルーチンにリターンする。
一方、(#413)のステップで、表示判定フラグ(TIF)
が“1"であると判定された場合には、(#417)のステッ
プに進み、(#415)のステップで表示制御用タイマ(T
D)がスタートされてから2秒が経過したか否かを判定
する。2秒が経過していないと判定された場合は、その
ままメインルーチンにリターンする。また、2秒が経過
していると判定された場合は、表示判定フラグ(TIF)
をリセットし(#418)、第11図に示すRS−フリップフロ
ップ回路(RS3)をリセットするパルス信号を出力する
(#419)。これにより、表示は終了する。その後、メイ
ンルーチンにリターンする。即ち、この場合には、図示
はしないが、カメラコンピュータ(2)から第11図に示
すRS−フリップフロップ回路(RS3)のリセット端子
(R)への信号ラインを追加する必要がある。
次に、さらに別の実施例を示す。
先の実施例では、電子閃光装置(FL)からの閃光撮影情
報の全てをカメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示さ
せるように構成していたので、通常の撮影(電子閃光装
置(FL)を用いない定常光による撮影)で必要とする表
示以外の情報を表示させることとなり、表示セグメント
の増加及び回路構成の複雑化を招来し、カメラ本体(C
A)のコストアップとなる虞れがある。回路構成の複雑
化については、表示セグメントに対応した回路自体の複
雑化は勿論のこと、演算されたAPEX方式による演算値
を、各情報(連動距離、露出時間、絞り)毎にデコード
して表示しなければならずデコーダが増加することとも
なる。以下に示すさらに別の実施例では、これらの問題
を解決することが可能となる。
この実施例における電子閃光装置(FL)では、スイッチ
群(23)を構成するスイッチが、先の実施例とは異なっ
ている。即ち、表示スイッチ(S10)以外のスイッチ(S
11)〜(S16)は状態スイッチに構成され、各スイッチ
(S11)〜(S16)自身の状態によって、電子閃光装置
(FL)の閃光撮影情報を表示し、閃光撮影時の連動距離
情報のみを、カメラ本体(CA)の表示装置(4)に表示
させるようにしてある。そして、この連動距離情報は、
そのデータの系列が、絞り情報のデータ系列とほぼ一致
していることを利用して、絞り情報を表示するためのデ
コーダとセグメントとを用いて、連動距離情報を表示す
るように構成してある。
このデータの系列の類似性について説明すると、よく知
られているように、絞り情報としての撮影レンズ(LE)
のFナンバー(FN)、連動距離情報としての電子閃光装
置(FL)と被写体との距離(LN)、及び、電子閃光装置
(FL)の発光量情報であるガイドナンバー(GN)の3者
の間には、次の式が成立する。
GN=FN×LN − 即ち、発光量が一定であれば、絞り情報と連動距離情報
とは反比例することとなる。絞り情報としてのFナンバ
ー(FN)は、[1.4]、[2]、[2.8]…というよう
に、 づつ変化するものである。従って、式に基づいて求め
られた連動距離情報も、 づつ変化することとなるのである。
次に、この実施例における電子閃光装置(FL)のスイッ
チ群(23)の構成を第19図を用いて説明する。図中(D
1),(C1)は先の実施例おいて第12図に示したものと
同じダイオード及びコンデンサである。
(S11)はTTL自動調光モードかマニュアル発光モードか
を示す発光モード切替用スライドスイッチで、閉成状態
でTTL自動調光モードであることを示し、開放状態でマ
ニュアル発光モードであることを示す。(S12),(S1
3)は発光量(フル,1/2,1/4,1/8)を示す発光量切替用
スライドスイッチ(図示せず)の設定に応じて、状態の
組み合わせが変化するスイッチである。また、(S1
4),(S15),(S16)は、設定された照射角に応じて
状態の組み合わせが変化するスイッチで、照射角は、ダ
イヤル式の照射角設定スイッチ(図示せず)によって、
[fv=28mm]、[fv=35mm]、[fv=50mm]、[fv=70
mm]、[オート]というように、1ステップづつ変わる
ように構成されている。
また、上述した各スイッチ(S11)〜(S16)は、フラッ
シュコンピュータ(12)の入力端子(IP11),(IP13
a),(IP13b),(IP14a),(IP14b),(IP14c)に
接続されており、その状態信号が、フラッシュコンピュ
ータ(12)に入力されるようになっている。
また、(S10)は先の実施例で説明した、常時開放のプ
ッシュ式の表示スイッチと同じ構成を持つものであり、
この実施例においては、この表示スイッチ(S10)を閉
成することで、カメラ本体(CA)の表示装置(4)に、
連動距離情報を表示させるように構成してある。このス
イッチ(S10)は、フラッシュコンピュータ(12)の入
力端子(IP15)と割込入力端子(FINT2)とに接続され
ている。
つまり、フラッシュコンピュータ(12)の動作中には、
入力端子(IP15)の状態を判定し、その状態に応じて、
カメラ本体(CA)へフラッシュ表示開始信号(FDSS)或
いはフラッシュ表示終了信号(FDES)を転送するように
構成されている。また、電子閃光装置(FL)への起動信
号を出力することができないカメラ本体(CA)に装着さ
れた時、及び、電子閃光装置(FL)が単体で(先程と同
様、カメラ本体(CA)の電源が投入されていない時を含
む)用いられた時には、このスイッチ(S10)が閉成さ
れることにより、割込入力端子(FINT2)に割込みが生
じ、フラッシュコンピュータ(12)は所定の割込みルー
チンを実行するようになっている。
この実施例における電子閃光装置(FL)の構成は、上述
したスイッチ群(23)の構成を除けば、先の実施例で説
明した電子閃光装置(FL)の構成と全く同じである。そ
して、フラッシュコンピュータ(12)の実行プログラム
は、スイッチ群(23)の構成が変わることによって、若
干変更される。次に、その変更点のみを簡単に説明す
る。
先ず、第14図に示す、メインスイッチ(SM)が閉成され
た時の動作のフローチャートでは、(#501)のステップ
で設定されるデータの種類が異なる。即ち、発光量と発
光モードのデータは、各スイッチ(S11)〜(S16)自身
の状態で表示することとなるので設定しない。また、表
示単位のデータはメータ(m)単位のみによる表示とな
るので設定しない。
そして、第15図に示す、割込入力端子(FINT1)への割
込みが生じた時の動作のフローチャートでは、(#605)
のステップで行う動作が異なる。即ち、先の実施例で
は、(#501)のステップで初期設定されたデータ、或い
は、変更設定されたデータに基づいて各出力端子の状態
をセットしていたが、この実施例では、各入力端子(IP
11),(IP13a),(IP13b),(IP14a),(IP14b),
(IP14c)をチェックして各スイッチ(S11)〜(S16)
の状態を判定する。そして、判定された各スイッチ(S1
1)〜(S16)の状態に応じて、出力端子(TTL/M),
(GNS)の状態をセットする。
また、先の実施例で第17図のフローチャートに示した
〈データ設定〉のサブルーチンは、第20図に示すフロー
チャートになる。即ち、データの変更を行うための(#8
23〜#830)のステップの動作は行わず、(#822)のステ
ップで表示フラグ(DISF)に“1"を立てた後、すぐにメ
インルーチンの(#621)のステップに進む。
上述した変更箇所以外のフローチャートは、先の実施例
で説明したものと同じである。なお、先の実施例では、
データを変更設定した場合には、先ず閃光撮影情報を表
示するためのフラッシュ表示開始信号(FDSS)がカメラ
本体(CA)へ転送されるように構成されていたが、この
実施例では、表示スイッチ(S10)を押すことによって
のみ、フラッシュ表示開始信号(FDSS)がカメラ本体
(CA)へ転送されて閃光撮影情報が表示されるように構
成されている。
次に、カメラ本体(CA)の変更点を説明する。
先ず、その構成に関しては、表示装置(4)による表示
の内容、及び、それに伴う回路の構成の変更がある。回
路の構成はカメラコンピュータ(2)の内部のハードに
係るものであるため、図示して説明することは省略し、
表示動作のフローチャートにより説明する。
第21図は、カメラコンピュータ(2)の実行プログラム
の(#40)のステップでコールされる〈表示1〉のサブ
ルーチンを変更したもののフローチャートを示してい
る。
このサブルーチンがコールされると、先ず、(#38)の
ステップでコールされる〈連動範囲演算〉のサブルーチ
ンによって演算された最大連動距離値(DVmax)を、絞
り情報を表示するためのレジスタ(AVR)にロードし(#
450)、このレジスタ(AVR)内のデータを、絞り情報表
示用のデータでデコードした後、絞り情報表示用のセグ
メントを用いて表示する(#451)。続いて、絞り情報と
してのFナンバーを表示する場合に合わせて表示される
[F]の文字に替えて、メータ(m)単位による表示で
あることを示す[m]の文字を表示した後(#452)、メ
インルーチンにリターンする。
つまり、先程も説明したように、フラッシュ撮影時の連
動距離と絞り情報としてのFナンバーとは、そのデータ
の系列が、ともに▲√▼を倍数とする等比数列である
ことから、カメラ本体(CA)の表示装置(4)におい
て、絞り情報としてのFナンバーとフラッシュ撮影時の
連動距離とを表示するにあたって、表示用デコーダと表
示セグメントとを共用することによって、カメラ本体
(CA)の制御装置のコストダウンを計ってある。
なお、図示はしないが、〈表示2〉のサブルーチンで
は、[FL]の文字を表示する動作は行わない。また、
〈表示3〉のサブルーチンは、先の実施例の場合と全く
同一である。
次に、以上の各表示のサブルーチンによる液晶の表示
を、第22図(イ)ないし(ハ)を用いて説明する。第22
図(イ)は表示内容をすべて表示した状態を示してい
る。
第22図(ロ)は〈表示1〉のサブルーチンによる表示を
示している。[4.0m]の文字は、フラッシュ撮影による
連動撮影可能な最大距離が[4.0m]であることを示す。
また、第23図(ハ)は〈表示2〉及び〈表示3〉のサブ
ルーチンによる表示を示している。[F5.6]の文字、及
び、[Tv60]の文字は、制御絞り値(AV)、及び、制御
露出時間値(TV)を示す。
そして、上述したように表示を行うように構成されてい
るので、第2図に示すフローチャートにおける、(#1
8)のステップ及び(#19)での自動調光動作の完了を示
す表示は行わない。また、最大連動距離のみを表示する
ように構成されているので、第6図に示す〈連動範囲演
算〉のサブルーチンのフローチャートにおける、(#32
1)のステップでの最小連動距離値(DVmin)を求める演
算は行わず、さらに、(#313)のステップ或いは(#31
6)のステップでの最小発光量値(IVmin)の設定は行わ
ない。
なお、(#320)のステップでの最大連動距離値(DVma
x)の演算について説明すると、フィルムのISO感度が
[100]の場合の、ガイドナンバー(GN)と発光量値(I
V)との関係は、第4表に示すようになる。
そして、この表に示される発光量値(IV)を用いて、上
述した最大連動距離値(DVmax)を求める。例えば、フ
ィルムのISO感度が[100](対応するフィルム感度値
(SV)は[5])、ガイドナンバー(GN)が[11]でフ
ル発光であり(対応する最大発光量値(IVmax)は
[2])、Fナンバーが[2.8](対応する絞り値(A
V)は[3])、とすると、 DVmax=SV+IV−AV − の式に基づく計算により、最大連動距離値(DVmax)は
[4]となる。このとき、表示装置(4)による表示
は、このAPEX方式と同様の方式による最大連動距離値
(DVmax)を絞り情報表示用デコーダでデコードして、
第23図(ロ)に示すように、それに対応した[4.0m]の
文字が表示される。
〔発明の効果〕 以上述べてきたように、本発明によるカメラの制御装置
は、レンズのズーミングがなされている場合には、電源
保持制御手段によって、所定の電源保持時間を計測する
タイマがリセットされて再スタートされ、ズーミングが
なされている期間は測光回路及び表示装置の動作が停止
することはないので、焦点距離の変化に従って開放絞り
値が変化するズームレンズを用いた撮影において、ズー
ミング中は常に表示装置によって撮影情報を確認するこ
とができるから迅速、かつ、適切な露出による撮影動作
を行えるようになった。
また、ズーミング動作による焦点距離の変化に応じた画
角を満足するように、照射角を自動的に変更するように
構成された電子閃光装置を備えたカメラにおいては、焦
点距離が変化している時には、常に電子閃光装置による
照射角変更の動作が継続して行われるから、迅速に、か
つ、適切な照射角によるフラッシュ撮影動作を行えるよ
うになった。
従って、全体として、焦点距離が変化した場合であって
も、常に測光回路及び表示装置を撮影可能状態に維持し
ておくものであるから、迅速な撮影動作ができるように
なり、また、貴重なシャッターチャンスを逃す虞れも少
なくなった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るカメラの制御装置の実施例を示し、
第1図はカメラの制御システムの回路図、第2図ないし
第9図はカメラ本体の制御回路の動作を示すフローチャ
ート、第10図(イ)ないし(ホ)はカメラ本体の表示装
置による撮影情報の表示の状態を示す概略図、第11図は
カメラ本体のインターフェイス回路と自動調光回路との
回路図、第12図は電子閃光装置の制御部とスイッチ群と
の回路図、第13図は電子閃光装置の表示部の回路図、第
14図ないし第17図は電子閃光装置の制御回路の動作を示
すフローチャート、第18図は別の実施例を示す第8図に
相当するフローチャート、第19図ないし第22図はさらに
別の実施例を示し、第19図は電子閃光装置のスイッチ群
の回路図、第20図及び第21図は夫々第17図及び第8図に
相当するフローチャート、第22図(イ)ないし(ハ)は
第10図(イ)ないし(ニ)に相当するカメラ本体の表示
装置による表示の状態を示す概略図である。 LE…ズームレンズ、7…測光回路、4…表示装置、TC…
タイマ、PSSM…電力供給停止手段、FLJM…判別手段、FL
…電子閃光装置、FACM…照射角変更手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点距離に応じて開放絞り値が変化する光
    学系を有するズームレンズと、レリーズボタンへの初期
    操作で電力供給が開始されて測光動作を行う測光回路
    と、レリーズボタンへの初期操作で電力供給が開始され
    てズームレンズを通過した被写体光の測光値に応じたシ
    ャッタースピード又は絞り値をファインダー内に表示す
    る表示装置と、レリーズボタンへの初期操作が解除され
    た時から時間計測を開始するタイマと、このタイマによ
    る計測時間が所定の時間に達したときに前記測光回路及
    び表示装置への電力供給を停止する電力供給停止手段
    と、ズームレンズの焦点距離を変化させる動作がなされ
    ているか否かを判別する判別手段と、この焦点距離変化
    動作判別手段による焦点距離の変化動作の検出に応答し
    て前記タイマをリセットして再スタートさせる電源保持
    制御手段とを備えたカメラの制御装置。
  2. 【請求項2】測光回路及び表示手段への電力供給が行わ
    れている期間は電力供給が持続される構成の電子閃光装
    置を更に含み、この電子閃光装置は焦点距離の変化に応
    答して閃光発光の照射角を変化させる照射角変更手段を
    有している特許請求の範囲第1項に記載のカメラの制御
    装置。
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US07/211,176 US4887119A (en) 1985-09-30 1988-06-23 Photographic camera system
US06/275,691 US4924251A (en) 1985-04-10 1988-11-23 Camera system having photographic camera and electronic flash device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5550256A (en) * 1978-10-05 1980-04-11 Ricoh Co Ltd Copy mode controller of copying machine
JPS5824128A (ja) * 1981-08-06 1983-02-14 Nippon Kogaku Kk <Nikon> カメラの給電制御回路

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