JP2000089306A - ストロボシステム - Google Patents

ストロボシステム

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JP2000089306A
JP2000089306A JP10253084A JP25308498A JP2000089306A JP 2000089306 A JP2000089306 A JP 2000089306A JP 10253084 A JP10253084 A JP 10253084A JP 25308498 A JP25308498 A JP 25308498A JP 2000089306 A JP2000089306 A JP 2000089306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動調光を含めた複数の撮影モードを有し、ワ
イヤレス撮影時においても、通常撮影時と同等な発光モ
ードを選択可能なストロボシステムを提供する。 【解決手段】カメラはスレーブストロボに対して発光モ
ードに関する情報の送信手段をもち、スレーブストロボ
はカメラからの情報の受信手段と、閃光発光手段をも
ち、カメラから指示された発光モードで発光制御を行う
とともに、指示された発光モードに関する情報を表示す
る表示手段をもつ事により、カメラ側でスレーブストロ
ボの動作を集中制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストロボシステムに
係わり、例えばカメラに内蔵または接続されたストロボ
装置をマスター送信装置とし、離れた位置に配置された
スレーブストロボ装置の発光制御を行うストロボシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来カメラから離れた位置に配置される
ワイヤレスストロボ装置としては以下に示すものが良く
知られている。
【0003】第1例として特開平4−343341号公
報には、カメラボディに装着されたストロボが所定間隔
の複数の光パルス信号による発光開始信号をスレーブス
トロボに送信し、スレーブストロボはこの発光開始信号
を受信する事により、間欠発光を繰り返し、このスレー
ブストロボの被写体からの反射光をカメラの調光回路が
積分し、所定光量になった時点で、再びカメラ内蔵スト
ロボがスレーブストロボが発光していない間に発光停止
信号を送信し、発光を終了するワイヤレスストロボシス
テムが開示されている。
【0004】また、第2例として特開平6−18047
2号公報には、カメラからの赤外光信号によりワイヤレ
ススレーブストロボと通信を行い、ワイヤレススレーブ
ストロボに内蔵されている赤外発光ダイオードにより所
定回数の赤外プリ発光を行い、被写体からの赤外反射光
をカメラで積分し、本発光量を演算し、前記赤外通信に
て、カメラからスレーブストロボ装置に対して本発光の
発光量と本発光の発光タイミングの指示を行いスレーブ
ストロボで撮影を行うワイヤレスストロボシステムが開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1例のワイヤレスストロボシステムでは、間欠発光の為
に、ストロボ同調秒時を早く出来ない欠点があり、ま
た、近距離での小発光量での撮影の場合に露出オーバー
となる可能性が生じる。
【0006】また、ストロボ同調秒時以上での高速シャ
ッター秒時で撮影を行ういわゆるフラット発光と呼ばれ
ている長時間発光によるワイヤレス撮影を行う事が出来
ない為に、特に高速シャッター秒時が要求される屋外で
のワイヤレスストロボ撮影が行えないと言う欠点があ
る。
【0007】さらに間欠発光を行う事による制御回路の
スイッチングロスの為に実質上のガイドナンバーが低下
すると言う欠点がある。
【0008】また、前記第2の従来のワイヤレスストロ
ボシステムでは、スレーブストロボが赤外プリ発光で測
光を行い、実際の撮影時は昼色光で撮影を行うので、被
写体の赤外反射率の差異で、露出が正確に行われない可
能性が生じる。
【0009】さらに、カメラおよびスレーブストロボに
赤外発光部が必要であり、コストが高くなる欠点を生じ
る。
【0010】また、赤外発光ダイオードを用いた赤外発
光装置では十分強い光出力を得ることができず、スレー
ブストロボを遠くに配置する事が出来ないので撮影範囲
に制限を生じる。
【0011】また、前記第1、第2のワイヤレスストロ
ボシステムでは、自動調光モードに関しては開示されて
いるが、ストロボ撮影において自動調光のみでは被写体
の状況に応じて露出がばらつく場合が生じるので、スト
ロボの発光量を固定の設定値としたマニュアル発光モー
ドや、動きのある被写体の連続した動作を写し止めるマ
ルチ発光モードなどがあるが、上記従来例では調光モー
ド以外の撮影モードを行う事が出来ない。
【0012】本出願に係わる第1の発明の目的は、フォ
ーカルプレーンシャッターを用いたカメラにおけるワイ
ヤレス撮影においても、ストロボ同調速度以上の高速撮
影と、ストロボ同調速度以下の閃光撮影が切換可能なス
トロボシステムを提供する事である。
【0013】本出願に係わる第2の発明の目的は、自動
調光モードと、マニュアル発光モード、マルチ発光モー
ドなど、複数のストロボ発光モードを選択でき、また、
カメラ側に装着もしくはカメラに内蔵されたマスター送
信装置によってスレーブストロボの動作を集中管理可能
なストロボシステムを提供する事である。
【0014】本出願に係わる第3の発明の目的は、マス
ター送信装置からの指令をスレーブ側ストロボが受信し
たかの確認が行えるストロボシステムを提供する事であ
る。
【0015】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明は、フォーカルプレーンシ
ャッターを有するカメラと、カメラから離れた位置に配
置されたスレーブストロボからなるストロボシステムに
おいて、前記カメラは、制御シャッター速度に応じて閃
光発光とフラット発光の発光モードの選択手段と、該発
光モードを含むストロボ制御情報をスレーブストロボに
送信する送信手段を有し、前記スレーブストロボは前記
制御情報の受信手段と、閃光発光手段を持ち、前記受信
したストロボ制御情報に応じて、閃光発光モードまたは
フラット発光モードで前項閃光発光手段を制御する発光
制御手段を有する事を特徴とする。また、前記制御情報
は、閃光発光とフラット発光を選択する情報と、フラッ
ト発光が選択された場合は、シャッター速度とシャッタ
ー幕速に応じた発光時間を含む事を特徴とする。
【0016】上記構成によれば、カメラはシャッター同
調速度に応じて、閃光発光とフラット発光を選択する情
報を含むストロボ発光情報をワイヤレススレーブストロ
ボに指示し、ワイヤレススレーブストロボはカメラから
の制御情報に応じて、閃光発光とフラット発光を選択し
て発光する事が可能となるので、ワイヤレスモードに於
いても全てのシャッター速度に同調するストロボシステ
ムを実現する事が可能となる。
【0017】また、本出願に係る第2の発明は、カメラ
本体と、カメラ本体から離れた位置に配置されるスレー
ブストロボからなるストロボシステムにおいて、前記カ
メラは、撮影条件に応じたストロボ露出モードの選択手
段と、カメラの撮影動作に応じて前記選択されたストロ
ボ露出モード情報を送信する送信手段を有し、前記スレ
ーブストロボは前記情報の受信手段と閃光発光手段を持
ち、前記受信したストロボ露出モードに応じて、前記発
光制御手段の発光を制御する発光制御手段を有する事を
特徴とする。また、前記ストロボ露出モードは、自動調
光モードと、マニュアル発光モード、マルチ発光モード
のいずれかから選択される事を特徴とする。
【0018】上記構成によれば、カメラはストロボ発光
モードを指定する情報をワイヤレススレーブストロボに
指示し、ワイヤレススレーブストロボはカメラからの制
御情報に応じて、指定された発光モードで発光を行うの
で、ワイヤレスモードであっても、様々な発光モードで
撮影が出来るストロボシステムを実現する事が可能とな
る。
【0019】また、本出願に係る第3の発明は、カメラ
本体と、カメラ本体から離れた位置に配置されるスレー
ブストロボからなるストロボシステムにおいて、前記カ
メラは、撮影条件に応じたストロボ露出モードの選択手
段と、カメラの撮影動作に応じて前記選択されたストロ
ボ発光情報を送信する送信手段を有し、前記スレーブス
トロボは前記制御情報の受信手段と閃光発光手段を持
ち、前記受信したストロボ発光制御情報応じた情報を表
示する表示手段を有する事を特徴とする。
【0020】上記構成によれば、ワイヤレススレーブス
トロボは、カメラから送信された発光情報を表示する表
示手段を持つので、スレーブストロボがカメラからの情
報通信を受け、正しく動作したか確認をする事が可能と
なる。
【0021】また、本出願に係る第4の発明は、マスタ
ー送信装置からの光通信によりスレーブストロボ装置に
対しての通信を行い、スレーブストロボ装置の制御を行
うストロボシステムにおいて、前記マスター送信装置
は、送信する送信内容を、所定長のデジタルコード化さ
れた光パルス列からなるグループを単位として複数のグ
ループのデータを通信するとともに、各グループのデー
タを一連の情報として時系列で通信することを特徴とす
る。
【0022】上記構成によれば、一度の通信で、複数の
スレーブストロボ装置に対して情報を送信できるので、
通信の高速化が計れるとともに、レリーズタイムラグの
少ないストロボシステムが実現できる。
【0023】また、本出願に係る第5の発明は、複数の
スレーブストロボ装置に対してマスターストロボ装置か
らの光通信を行うストロボシステムにおいて、前記マス
ターストロボ装置からスレーブストロボ装置を指定する
データとその指定スレーブストロボ装置の発光状態また
は発光量を指示するデータからなる一連のデータ構成の
情報を光通信させ、各スレーブストロボ装置のうち前記
指定データにて指定されたスレーブストロボ装置は前記
発光状態または発光量を指示するデータに基づいて発光
制御されることを特徴とする。
【0024】上記構成によれば、特定のスレーブストロ
ボを指定して個別に制御が行えるので、複雑な多灯制御
ストロボシステムが容易に実現できる。
【0025】また、本出願に係る第6の発明は、複数の
スレーブストロボ装置に対してマスターストロボ装置か
らの光通信を行うストロボシステムにおいて、マスター
ストロボ装置からスレーブストロボ装置を指定するデー
タとその指定スレーブストロボ装置の発光状態または発
光量を指示するデータの伝達ならびにスレーブストロボ
装置を発光させるための発光からなる一連の通信動作を
各スレーブストロボ装置ごとに時系列に行わせること
で、各指定されたスレーブストロボ装置はマスタースト
ロボ装置からの発光に応答して時系列で発光し、各スレ
ーブストロボ装置の発光毎の被写体からの輝度情報を検
知し、該輝度情報に基づいて各スレーブストロボ装置で
のメイン発光量を決めるデータを演算し、演算された各
スレーブストロボ装置に対してのデータをマスタースト
ロボ装置から光通信し、各スレーブストロボ装置に伝
え、マスターストロボ装置はメイン発光を行わせる為の
発光を行い、各スレーブストロボ装置は該発光に応じて
そのスレーブストロボ装置に対してのデータに基づいた
発光量でのメイン発光を同時に開始する事を特徴とす
る。
【0026】上記構成によれば、スレーブストロボの数
を任意に指定できる、多灯ストロボシステムを簡単に実
現できるとともに、各スレーブストロボが同時にメイン
発光を行う事により、高速シャッターにも対応できる、
シャッタースピードの制限のない多灯制御ストロボシス
テムが実現できる。
【0027】また、本出願に係る第7の発明は、複数の
スレーブストロボ装置に対してマスターストロボ装置か
ら光通信をおこなうストロボシステムにおいて、スレー
ブストロボ装置に対してのプリ発光の情報の伝達及びス
レーブストロボ装置をプリ発光させるための光通信から
なる一連の通信動作を、各スレーブストロボ装置ごとに
順次行い、各スレーブストロボ装置に対しての情報伝達
とプリ発光を一連の動作として、各スレーブストロボ装
置ごとに時系列で行うとともに、各スレーブストロボ装
置でのプリ発光が終了した後、発光するスレーブストロ
ボ装置を指定するデータ及び、それぞれのスレーブスト
ロボ装置に対して決定された各スレーブストロボ装置ご
との発光量をそれぞれあらわす複数の発光量データから
なる一連のデータ構成の情報をマスターストロボ装置か
ら光通信し、各スレーブストロボ装置は各発光量データ
に基づいて発光制御されることを特徴とする。
【0028】上記構成によれば、スレーブストロボの数
を任意に指定できる、ワイヤレス多灯ストロボシステム
がマスターストロボ装置からの集中制御で簡単に実現で
きる。
【0029】また、本出願に係る第8の発明は、マスタ
ーストロボ装置からの光通信で複数のスレーブストロボ
装置に対しての情報伝達を行うストロボシステムにおい
て、複数のスレーブストロボ装置のうち、所定のスレー
ブストロボ装置を指定するためのデータと指定された各
スレーブストロボ装置毎の発光量データからなる一連の
データを光通信し、指定された各スレーブストロボ装置
はそのスレーブストロボ装置に対しての前記発光量デー
タに応じて発光量を制御する事を特徴とする。上記構成
によれば複数のスレーブストロボ装置のマニュアル発光
動作をマスターストロボ装置から一括して制御すること
が可能な、極めて操作性に優れたストロボシステムを実
現できる。
【0030】また、本出願に係る第9の発明は、マスタ
ーストロボ装置からの光通信で複数のスレーブストロボ
装置に対して通信を行うストロボシステムにおいて、前
記複数のスレーブストロボ装置のうち、所定のスレーブ
ストロボ装置を指定するデータと指定されたスレーブス
トロボ装置に対してそれぞれ独立に発光量を指定する各
スレーブストロボ装置ごとに独立して設定された複数の
データと、各スレーブストロボ装置に対して共通する発
光回数を指定するデータからなる一連のデータ構成の情
報を光パルスで通信することを特徴とする。
【0031】上記構成によれば複数のスレーブストロボ
装置のマルチ発光動作をマスターストロボ装置から一括
して制御することが可能な、極めて操作性に優れたスト
ロボシステムを実現できる。
【0032】また、本出願に係る第10の発明は、複数
の受信チャネルを有するスレーブストロボ装置に対して
マスターストロボ装置から光通信を行うストロボシステ
ムにおいて、マスターストロボ装置から所定のチャネル
を指示するデータおよびスレーブストロボ装置に対して
の発光情報を表すデータを通信し、スレーブストロボ装
置はマスターストロボ装置からのチャネルを指示するデ
ータを判定し、一致するチャネル状態にある場合、発光
情報に応じた発光を行うことを特徴とする。
【0033】上記構成によれば、複数のワイヤレススト
ロボシステムを同時に作動させる場合に於いても混信す
る事のない発光制御を行う事ができるまた、本出願に係
る第11の発明は、カメラを含むマスター送信装置と、
前記マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレ
ーブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置から
の通信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うス
トロボシステムにおいて、前記マスター装置は、スレー
ブストロボに対して撮影を伴わずにプリ発光を指示する
手段と、該手段の操作に応じてスレーブストロボに対し
てプリ発光を指示する情報の送信手段と、プリ発光によ
る被写体反射光を測光する手段と、測光した被写体反射
光から、本発光量を演算する手段を有し、上記スレーブ
ストロボはカメラからの情報を受信する手段と、閃光発
光手段をもち、前記プリ発光を指示する情報を受信し
て、前記閃光発光手段を用いて所定のプリ発光を行なう
発光制御手段を有するとともに、前記カメラは前記演算
された本発光量に基づき、適正光量が得られたかどうか
を表示する表示手段を有する事を特徴とする。
【0034】上記構成によれば、ワイヤレスストロボシ
ステムにおいて、撮影前に適正露光が得られるか否かを
確認する事が可能となる。
【0035】また、本出願に係る第12の発明は、カメ
ラを含むマスター送信装置と、前記マスター送信装置か
ら離れた位置に配置されたスレーブストロボ装置とを有
し、前記マスター送信装置からの通信により前記スレー
ブストロボ装置の制御を行うストロボシステムにおい
て、前記マスター装置は、スレーブストロボに対して撮
影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、該手段の操作
に応じてスレーブストロボに対してプリ発光を指示する
情報の送信手段と、プリ発光による被写体反射光を測光
する手段と、測光した被写体反射光から、本発光量を演
算する手段と、この演算された本発光量を記憶する手段
と、撮影開始指示手段を有し、この撮影開始指示手段に
より撮影が指示された時に、前記記憶された本発光量に
て本発光を行うべくスレーブストロボに対して本発光を
指示する情報の送信手段を有し、上記スレーブストロボ
はカメラからの情報を受信する手段と、閃光発光手段を
もち、前記プリ発光を指示する情報を受信して、前記閃
光発光手段を用いて所定のプリ発光を行い、前記本発光
を指示する情報を受信して、前記閃光発光手段を用いて
本発光をなうことを特徴とする。
【0036】上記構成によれば、ワイヤレスストロボシ
ステムにおいて、被写体が画面中央にない場合でも適正
露光による撮影が可能となる。
【0037】また、本出願に係る第13の発明は、カメ
ラを含むマスター送信装置と、前記マスター送信装置か
ら離れた位置に配置された複数スレーブストロボ装置と
を有し、前記マスター送信装置からの通信により前記複
数のスレーブストロボ装置の制御を行うストロボシステ
ムにおいて、前記マスター装置は、複数スレーブストロ
ボに対して撮影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、
該手段の操作に応じてスレーブストロボに対して順次プ
リ発光を指示する情報の送信手段と、プリ発光による被
写体反射光を測光する手段と、測光した被写体反射光と
設定された光量比情報から、被写体反射光が所定の光量
比となるべく各ストロボの本発光量を演算する手段を有
し、上記スレーブストロボはカメラからの情報を受信す
る手段と、閃光発光手段をもち、前記プリ発光を指示す
る情報を受信して、前記閃光発光手段を用いて所定のプ
リ発光を行なう発光制御手段を有するとともに、前記カ
メラは前記演算された本発光量に基づき、適正光量が得
られたかどうかを表示する表示手段を有する事を特徴と
する。
【0038】上記構成によれば、複数のスレーブストロ
ボを個別に制御するワイヤレス多灯ストロボシステムに
おいて、撮影前に各発光グループのストロボが適正露光
が得られるか否かを確認する事が可能となる。
【0039】また、本出願に係る第14の発明は、カメ
ラを含むマスター送信装置と、前記マスター送信装置か
ら離れた位置に配置された複数のスレーブストロボ装置
とを有し、前記マスター送信装置からの通信により前記
複数のスレーブストロボ装置の制御を行うストロボシス
テムにおいて、前記マスター装置は、スレーブストロボ
に対して撮影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、該
手段の操作に応じてスレーブストロボに対してプリ発光
を指示する情報の送信手段と、プリ発光による被写体反
射光を測光する手段と、測光した被写体反射光から、本
発光量を演算する手段と、この演算された本発光量を記
憶する手段と、撮影開始指示手段を有し、この撮影開始
指示手段により撮影が指示された時に、前記記憶された
本発光量にて本発光を行うべく複数のスレーブストロボ
に対して本発光を指示する情報の送信手段を有し、上記
スレーブストロボはカメラからの情報を受信する手段
と、閃光発光手段をもち、前記プリ発光を指示する情報
を受信して、前記閃光発光手段を用いて所定のプリ発光
を行い、前記本発光を指示する情報を受信して、前記閃
光発光手段を用いて本発光をなうことを特徴とする。
【0040】上記構成によれば、複数のスレーブストロ
ボを個別に制御するワイヤレス多灯ストロボシステムに
おいて、被写体が画面中央にない場合でも適正露光によ
る撮影が可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明を1眼レフレックス
カメラに適用して実施したストロボ制御カメラシステム
の主に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0042】1はカメラ本体であり、この中に光学部
品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真
撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。また主ミラー2はハーフミラーとなってお
り、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半
分を透過させている。3は撮影レンズ11の予定結像面
に配置されたピント板、4はファインダー光路変更用の
ペンタプリズム、5はアイピースで撮影者はこの窓より
ピント板3を観察することで、撮影画面を観察すること
が出来る。
【0043】6、7は観察画面内の被写体輝度を測定す
る為の結像レンズと測光センサーで、結像レンズ6はペ
ンタプリズム4内の反射光路を介してピント板3と測光
センサー7を共役に関係付けている。
【0044】8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フ
ィルム等より成っている。
【0045】25はサブミラーであり被写体からの光線
を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導い
ている。
【0046】焦点検出ユニット26内には、2次結像ミ
ラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ
29等からなっている。2次結像ミラー27、2次結像
レンズ28により焦点検出光学系を成しており、撮影光
学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に結ん
でいる。
【0047】焦点検出ユニット26は既知の位相差検出
法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影
レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検
出装置を実現している。
【0048】10はカメラとレンズとのインターフェイ
スとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に装
着されるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズで
ある。12は1群レンズで、光軸上を前後に移動するこ
とで、撮影画面のピント位置を調整することが出来る。
13は2群レンズで、光軸上を前後に可動することで、
撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更され
る。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞
りである。
【0049】16は1群レンズ駆動モータであり、自動
焦点調節動作に従って1群レンズを前後に移動させるこ
とにより自動的にピント位置を調整することが出来る。
17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮影レ
ンズ絞りを所望される絞り径に駆動出来る。
【0050】18は外付けストロボ(閃光装置)で、カ
メラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って
発光制御を行うものである。19は発光管としてのキセ
ノン管で、電流エネルギーを発光エネルギーに変換す
る。20、21は反射板とフレネルレンズであり、それ
ぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する
役目である。22はカメラ本体1と外付けストロボ18
とのインターフェースとなるストロボ接点群である。
【0051】30はグラスファイバー等の光伝達手段で
あり、キセノン管19の発光した光をモニタする受光手
段であるフォトダイオード等の第1受光手段としての受
光素子31に導いており、ストロボのプリ発光及び本発
光の光量を直接測光しているものである。32はやはり
キセノン管19の発光した光をモニタする第2の受光手
段である、フォトダイオード等の受光素子である。受光
素子32の出力によりキセノン管19の発光電流を制限
してフラット発光の制御を行うものである。20a、2
0bは反射笠20と一体となったライトガイドであり、
受光素子32または31にキセノン管の光を反射して導
く。
【0052】図2及び図3は本第1の実施の形態の電気
回路ブロック図を示している。なお、図1と対応する部
材には同じ符号を付している。
【0053】カメラ側の制御手段としてのカメラマイコ
ン100は、発振器101で作られるクロックをもとに
内部の動作が行われる。記憶手段としてのEEPROM
100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶
可能である。アナログ−ディジタル変換器(以下A/D
変換器と略す)100cは、焦点検出回路105、測光
回路106からのアナログ信号をA/D変換し、カメラ
マイコン100はそのA/D変換値を信号処理すること
により各種状態を設定する。
【0054】カメラマイコン100には、焦点検出回路
105、測光回路106、シャッター制御回路107、
モーター制御回路108、フィルム走行検知回路10
9、スイッチセンス回路110、LCD駆動回路111
等が接続されている。また、撮影レンズ内に配置された
レンズ制御回路としてのマイコン112とはマウント接
点10を介して信号の伝達がなされ、外付けストロボと
は、ストロボ接点群22を介してストロボ側の処理手段
としてのストロボマイコン238と信号の伝達がなされ
る。
【0055】焦点検出回路105は、カメラマイコン1
00の信号に従い、公知の焦点検出素子であるCCDラ
インセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、
ぞれぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力す
る。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し、
周知の位相差検出法による焦点検出を行う。
【0056】カメラマイコン100は焦点検出情報によ
り、レンズマイコン112と信号のやりとり行うことに
よりレンズの焦点調節を行う。
【0057】測光回路106は、被写体の輝度信号とし
て測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に出
力する。
【0058】測光回路106は、被写体に向けてストロ
ボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光している
プリ発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラ
マイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出
の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演
算、及び露光時のストロボ本発光量の演算を行う。
【0059】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャ
ッタ8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG−
1および、シャッター後幕駆動マグネットMG−2を走
行させ、露出動作を担っている。
【0060】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータを制御することによ
り、主ミラー2のアップダウン、及びシャッターのチャ
ージ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0061】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、
カメラマイコン100に信号を送る。
【0062】SW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロ
ークでONし、測光、AFを開始するスイッチとなる。
SW2はレリーズ釦の第2ストロークでONし、露光動
作を開始するスイッチとなる。SWFELKはプリ発光
を独立して行うスイッチであり、操作前の調光確認およ
び被写体が画面中央にいない場合のストロボ露光の固定
に用いる。スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチ
SWFELK及びその他不図示のカメラの操作部材から
の信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラ
マイコン100に送っている。
【0063】液晶表示回路111は、ファインダー内L
CD242a、242bとモニター用LCD42の表示
をカメラマイコン100からの信号に従って制御してい
る。SWXはストロボ発光開始スイッチであり、シャッ
ター先幕走行完了と同時にオンする。
【0064】次にカメラマイコン100のストロボとレ
ンズのインターフェース端子の説明を行う。
【0065】SCKはストロボとのシリアル通信を行う
為の同期クロックの出力端子、SDOはストロボとのシ
リアル通信の為のシリアルデータ出力端子、SDIはス
トロボとのシリアル通信の為のデータ入力端子、SCH
Gはストロボの発光可能を検出するための入力端子、L
CKはレンズとのシリアル通信を行う為の同期クロック
の出力端子、LDOはレンズとのシリアル通信の為のシ
リアルデータ出力端子、LDIはレンズとのシリアル通
信の為のデータ入力端子である。
【0066】次にレンズの構成に関して説明を行う。
【0067】カメラ本体とレンズは、レンズマウント接
点10を介して相互に電気的に接続される。このレンズ
マウント接点10は、レンズ内のフォーカス駆動用モー
タ16および、絞り駆動用モータ17の電源用接点であ
るL0、レンズ制御手段としてのレンズマイコン112
の電源用接点であるL1、公知のシリアルデータ通信を
行う為のクロック用接点L2、カメラからレンズへのデ
ータ送信用接点L3、レンズからカメラへのデータ送信
用接点L4、前記モータ用電源に対するモータ用グラン
ド接点であるL5、前記レンズマイコン112用電源に
対するグランド接点であるL6で構成されている。
【0068】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ
17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御してい
る。35、36は光検出器とパルス板であり、レンズマ
イコン112がパルス数をカウントすることにより1群
レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節
を行うことが出来る。次にストロボの構成に関して図3
を用いて説明をおこなう。
【0069】201は電源であるところの電池、202
は公知のDC−DCコンバータであり、電池電圧を数1
00Vに昇圧する。203は発光エネルギーを蓄積する
メインコンデンサ、204、205は抵抗であり、メイ
ンコンデンサ203の電圧を所定比に分圧する。
【0070】206は発光電流を制限する為の第1のコ
イル、207は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収す
る為の第1のダイオード、208は発光電流を制限する
為の第2のコイル、209は発光停止時にコイル208
に発生する逆起電圧を吸収する為の第2のダイオードで
ある。
【0071】19は発光手段であると共に、スレーブス
トロボの制御情報の出力手段であるところのXe管、2
11はトリガ発生回路、212はIGBTなどの発光制
御回路である。213はコイル208をバイパスさせる
為のスイッチング素子としてのサイリスタである。
【0072】Xe管19を用いてスレーブストロボにワ
イヤレス通信を行う時に、Xe管19から短い光パルス
を発生させる場合、および、閃光発光時の発光停止時の
停止制御性を良くする際にコイル208に電流を流さな
い様にサイリスタ213で発光電流をバイパスさせる。
【0073】214はサイリスタ213ターンオンさせ
る為にサイリスタ213の制御極であるゲートに電流を
流す為の抵抗、215はサイリスタ213がオフ状態の
時に該サイリスタのゲートにノイズが印加されてターン
オンする事を防止するためのゲート電位安定化抵抗であ
る。
【0074】216は、サイリスタ213を急速にオン
させる為のコンデンサ、217はサイリスタ213がオ
フ状態の時に該サイリスタのゲートにノイズが印加され
てターンオンする事を防止するためのノイズ吸収コンデ
ンサである。
【0075】218はサイリスタ213のゲート電流を
スイッチングする為のトランジスタ、219、220は
抵抗、221はトランジスタ218をスイッチングする
為のトランジスタ、222、223は抵抗である。
【0076】230はデータセレクタであり、Y0、Y
1の2入力の組み合わせにより、D0、D1、D2を選
択してYに出力する。
【0077】231はフラット発光の発光光度(輝度)
制御用のコンパレータ、232は閃光発光時の発光量制
御用のコンパレータ、32はフラット発光制御用の受光
センサであるところのフォトダイオードであり、発光手
段であるXe管19の光出力をモニタする。
【0078】234はフォトダイオード32に流れる微
少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する測光回
路、31は閃光発光制御用の受光センサであるところの
フォトダイオードであり、発光手段であるXe管19の
光出力をモニタする。
【0079】236はフォトダイオード31に流れる光
電流を対数圧縮するとともにXe管19の発光量を圧縮
積分する為の測光積分回路である。238はストロボ全
体の動作を制御するマイコン、22はカメラ本体との通
信を行う為にホットシューに設けられた接点群である。
【0080】240はストロボの動作状態を表示する表
示手段であるところの液晶ディスプレイである。
【0081】241はストロボのワイヤレス動作状態を
設定するワイヤレスセレクタースイッチ、242はスト
ロボの電源オンオフを制御する電源スイッチ、243は
ストロボの充電完了を表示するLED、244はストロ
ボが適正光量で撮影出来た事を表示する調光表示LE
D、245は公知のモータ制御回路、246はカメラ本
体に装着されたレンズの焦点距離に合致してXe管19
および反射笠20を移動し、照射角を設定する為のモー
タである。
【0082】247は液晶240を照明する為のバック
ライト点灯スイッチ、248はストロボの発光モードを
選択する為のモードスイッチ、249は発光モードに付
随したパラメータ(例えばマニュアル発光時の発光量
等)を選択する為のスイッチ、250は前記パラメータ
設定値を増加させる為のアップスイッチ、251は前記
パラメータを減少させる為のダウンスイッチ、252は
手動で発光照射角を設定する為のズームスイッチであ
る。
【0083】253、254、255は発光照射角の位
置を示すエンコーダ、256はカメラ側からの制御情報
の受信手段であるところのフォトダイオード、257は
フォトダイオード256に流れる光電流を増幅し、電圧
に変換する受光回路である。次にマイコン238の各端
子を説明する。
【0084】CNTはDC/DCコンバータ2の充電を
制御する制御出力端子、LCDSは液晶240を表示点
灯する為の配線群、COM1はスイッチ241のグラン
ド電位に相当する制御出力端子、NORMはストロボの
動作状態が通常撮影状態(ワイヤレスモードではない)
時に選択される入力端子である。
【0085】MASTERはストロボの動作状態がワイ
ヤレスマスターモード、すなわちカメラホットシュー接
点群22を用いてカメラに接続され、ワイヤレススレー
ブストロボの動作を制御する状態である時に選択される
入力端子、SLAVEはストロボの動作状態がワイヤレ
ススレーブモード、すなわちカメラから離れた位置に設
置され、マスターストロボからの発光制御光信号を受光
素子256で受信し、ストロボの発光を制御する状態で
ある時に選択される入力端子である。
【0086】次に、COM2はスイッチ242のグラン
ド電位に相当する制御出力端子、OFFはストロボが電
源オフ時に選択される入力端子、ONはストロボが電源
オン時に選択される入力端子、SEはストロボが所定時
間経過後に電源オフ状態になる時に選択される入力端子
である。
【0087】CLKはカメラとのシリアル通信の同期ク
ロック入力端子、DOは同期クロックに同期して、スト
ロボからカメラにシリアルデータを転送する為のシリア
ルデータ出力端子、DIは同期クロックに同期して、カ
メラからストロボにシリアルデータを転送する為のシリ
アルデータ入力端子、XはカメラのX接点の入力端子、
PIは受光回路257の入力端子である。
【0088】M0、M1はモータドライバの4種類の動
作状態(CW駆動,CCW駆動,モータオフ、モータブ
レーキ)を制御する為の出力端子、ZOOM0、ZOO
M1、ZOOM2は前述のズーム位置を示すエンコーダ
253、254、255を入力する入力端子、COM0
はズームエンコーダ等のグランド電位に相当する制御出
力端子である。
【0089】ZOOMは前述ズーム位置設定スイッチ2
52の入力端子、DOWNは前述発光パラメータの減少
スイッチ251の入力端子、UPは前述発光パラメータ
の増加スイッチ250の入力端子、SEL/SETは前
述のデータ選択スイッチ249の入力端子、MODEは
前述の発光モード選択スイッチ248の入力端子、LI
GHTは前述の照明スイッチ247の入力端子、YIN
はデータセレクタ230の出力状態検出の為の入力端
子、INTは測光積分回路236の積分制御出力端子で
あり、AD0は測光積分回路236の発光量を示す積分
電圧を読み込む為のA/D変換入力端子であり、DA0
はコンパレータ231および232のコンパレート電圧
を出力する為のD/A出力端子である。
【0090】Y0、Y1は前述データセレクタ230の
選択状態設定出力端子であり、TRIGは発光トリガ発
生出力端子であり、SCR_CTRLはサイリスタ21
3の制御出力端子である。
【0091】次に図4は本実施の形態によるストロボ装
置の外観図である。各スイッチおよび表示等は図1と同
じ符号を付しているので、説明は省略する。なお、25
8は前述の情報受信手段であるフォトダイオード256
の受光窓であり、この中にフォトダイオードが配置され
る。243は充電表示LEDが表示され、244は調光
表示LEDが表示される。
【0092】次に図5はマスターストロボMSと、1台
のスレーブストロボSSを用いたワイヤレス撮影例を示
す図である。
【0093】カメラ1に接続されたマスターストロボM
Sは、前述のワイヤレスモード選択スイッチ242がM
ASTERに設定されてあり、スレーブストロボSSは
前述のワイヤレスモード選択スイッチ241がSLAV
Eに設定されている。
【0094】マスターストロボMSの発光制御光は、被
写体に反射して受光窓258から受光されてスレーブス
トロボSSの発光を制御する。
【0095】マスターストロボMSは、マスターストロ
ボ自身が発光するモード(マスター発光モード)と、マ
スターストロボ自身はスレーブストロボの制御のみ行う
モード(制御専用モード)の2通りの設定が出来る。な
お、図5に示した例で、マスターストロボMSがマスタ
ー発光モードに設定されている場合は、マスターストロ
ボMSとスレーブストロボは共に発光するが、マスター
ストロボとスレーブストロボの間で光量比制御は行われ
ずに、同一の発光量で発光する(レシオオフモードとす
る)。
【0096】図6の(a)は、マスター発光モードに設
定されたマスター送信装置としてのマスターストロボM
Sと、グループBに設定されたスレーブストロボSSB
用いたワイヤレス撮影例を示す図である。
【0097】マスターストロボMSは、スレーブストロ
ボSSBを制御するとともに、マスターストロボとスレ
ーブストロボの間で任意の光量比で発光する事が可能で
ある。
【0098】図6の(b)は、制御専用モードに設定さ
れたマスター送信装置としてのマスターストロボMS
と、2台のスレーブストロボSSAおよびSSBを用い
たワイヤレス撮影例を示す図である。2台のスレーブス
トロボはそれぞれグループAとグループBに設定され、
マスターストロボMSの設定により、グループAストロ
ボとグループBストロボの間で任意の光量比で発光する
事が可能である。
【0099】図7の(a)は、マスター発光モードに設
定されたマスターストロボMSと、グループBに設定さ
れたスレーブストロボSSBと、グループCに設定され
たスレーブストロボSSCとを用いたワイヤレス撮影例
を示す図である。
【0100】マスターストロボMSは、スレーブストロ
ボSSBとSSCを制御するとともに、マスターストロ
ボとスレーブストロボSSB、SSCの間で任意の光量
比で発光する事が可能である。
【0101】図7の(b)は、制御専用モードに設定さ
れたマスターストロボMSと、3台のスレーブストロボ
SSAおよびSSB、SSCを用いたワイヤレス撮影例
を示す図である。
【0102】3台のスレーブストロボはそれぞれグルー
プA、グループB、グループCに設定され、マスタース
トロボMSの設定により、グループAストロボとグルー
プBストロボとグループCストロボの間で任意の光量比
で発光する事が可能である。次にストロボ背面に配置さ
れた液晶表示器240の表示例を説明する。
【0103】図8は図5で説明した1灯ワイヤレス撮影
時のストロボの液晶表示器240の表示例である。
【0104】同図において、A)、B)、C)は自動調
光動作時の表示例であり、D)、E)、F)はマニュア
ル発光動作時の表示例であり、G)、H)、I)はマル
チ発光動作時の表示例である。
【0105】また、同図の1列目A)、D)、G)はマ
スター発光モード時のマスターストロボの表示例であ
り、2列目B)、E)、H)は制御専用モード時のマス
ターストロボの表示例であり、3列目C)、F)、I)
はスレーブモード時の表示例である。
【0106】同図において、301はストロボの発光モ
ード表示であり、マスターストロボの場合は(第1列
目、第2列目)発光モードに応じて自動調光モード(E
TTL)、マニュアル発光モード(M)、マルチ発光モ
ード(MULTI)の何れかが選択され、表示される。
【0107】一方、スレーブモード時(第3列目)では
マスターストロボから指示された発光モードが表示され
る。
【0108】302はフラット発光撮影時である事を示
す表示アイコンであり、マスターモード時はフラット発
光許可時に表示され、スレーブモード時はマスタースト
ロボからフラット発光が指示された時に表示される。
【0109】303は設定ズーム位置を示すズーム表
示、304、305はワイヤレスモードを表示するアイ
コンであり、マスターモードの場合(第1列目、第2列
目)は、アイコン304の表示が外向きになり、スレー
ブモードの場合(第3列目)は、アイコン304の表示
が内向きとなる。
【0110】305はワイヤレスモード時の正面発光マ
ークであり、第1列目のマスター発光モード時は表示さ
れ、第2列目の制御専用モード時は消灯する事により、
視覚的に制御専用モードである事を表現する。
【0111】306はチャネル表示であり、複数の撮影
者が本実施の形態のワイヤレスストロボシステムを同時
に使う場合に、混信しないように設定したチャネルが表
示される。
【0112】307はスレーブモードが選択された時に
表示されるスレーブモード表示であり、本実施の形態で
はABCの3状態の何れかか表示される。
【0113】308はマニュアル発光モード時は、設定
されたマニュアル発光量の表示であり、マルチ発光モー
ド時は、マルチ発光の1発あたりの発光量の表示であ
り、マスターモード(第1列目、第2列目)の時はマス
ターストロボで設定した値が表示され、スレーブモード
(第3列目)の時はマスターストロボから指示された値
が表示される。
【0114】309はマルチ発光モード時に設定された
発光回数の表示であり、マスターモード(第1列目、第
2列目)時はマスターストロボで設定した値が表示さ
れ、スレーブモード(第3列目)の時はマスターストロ
ボから指示された値が表示される。
【0115】310はマルチ発光モード時に設定された
周波数の表示であり、マスターモード(第1列目、第2
列目)時はマスターストロボで設定した値が表示され、
スレーブモード(第3列目)の時はマスターストロボか
ら指示された値が表示される。
【0116】図9は図6の(a)および(b)で説明し
た2灯光量比ワイヤレス撮影モード時のストロボの液晶
表示器240の表示例である。同図において図8と異な
る箇所のみ説明する。
【0117】320は光量比モードである事を示す表示
であり、グループAストロボとグループBストロボの2
グループを制御できる事を示している。
【0118】321は自動調光モード時にグループAス
トロボとグループBストロボ間の光量比を示す光量比表
示であり、本実施の形態ではA:Bの光量比を8:1か
ら1:8まで1/2段刻みに連続的に設定できる。設定
した光量比は光量比表示321の表示位置を示すマーク
322の点灯位置により視覚的に認識できる。
【0119】また、マスターストロボでのマニュアル発
光モード時の発光量表示308は、本実施の形態では1
グループ分しか表示できないので、光量比モード表示3
20のAまたはBのいずれか点滅しているグループの発
光量が発光量表示308に表示される。また、マスター
ストロボでのマルチ発光モード時の発光量表示308も
同様に光量比モード表示320のAまたはBいずれかの
点滅によりあらわす。また、スレーブ表示307は、
C)またはK)の表示例ではグループAに設定された状
態を示しており、F)ではグループBに設定された状態
を示している。図10は図7の(a)および図7の
(b)で説明した3灯光量比ワイヤレス撮影モード時の
ストロボの液晶表示器240の表示例である。同図にお
いて図8、図9と異なる箇所のみ説明する。
【0120】320は光量比モードである事を示す表示
であり、グループAストロボ、グループBストロボ、グ
ループCストロボの3グループを制御できる事を示して
いる。
【0121】323は自動調光動作時におけるグループ
Cストロボの調光レベル表示である。本実施の形態で
は、図7の(a)、(b)に示す様にグループCストロ
ボは背景照明用として用いられる事を考慮し、グループ
Aストロボ、グループBストロボとは独立して、グルー
プC単体での適正調光レベルに対する補正量を設定、表
示できるようにしている。
【0122】また、スレーブ表示307は、C)の表示
例ではグループAに設定された状態を示しており、F)
ではグループBに設定された状態を示しており、K)で
はグループCに設定された状態を示している。
【0123】また、前記図8〜図10の液晶表示例にお
いて、自動調光モード、マニュアル発光モード、マルチ
発光モードの発光モードの設定は、図4のMODEボタ
ン248を押す事により選択され、スレーブ制御数の設
定(RATIO OFF、A:B、A:B:C)、マニ
ュアル発光量、マルチ発光回数、マルチ発光周波数、
A:Bの光量比、Cの調光レベル、制御チャネル、マス
ター発光モードと制御専用モード等の設定は、いずれも
図4のSELボタン249を押して、設定すべき項目を
選択して、図4の+ボタン250、―ボタン251で設
定する。
【0124】また、ノーマルモード、ワイヤレスマスタ
ーモード、ワイヤレススレーブモードの設定は図4のス
イッチ241を切り換える事により選択できる。
【0125】<ワイヤレス通信の説明>次にマスタース
トロボからスレーブストロボに発光情報を伝達する為の
ワイヤレス通信に関して図11を例にして説明する。
【0126】図11はスレーブストロボをプリ発光させ
る時にマスターストロボMSが発生するワイヤレス光制
御信号を示す図である。
【0127】A)は前述のカメラからストロボへのシリ
アル通信の為の同期クロック信号であり、B)は前述の
カメラからストロボへのデータ出力信号であり、C)は
前述のストロボからカメラへのデータ出力信号である。
【0128】また、D)、E)はマスターストロボがX
e管19をパルス的に断続発光させて発生するスレーブ
ストロボへのワイヤレス光通信信号であり、D)はマス
ターストロボが制御専用モードの場合の発光信号を示し
ており、E)はマスターストロボがマスター発光モード
の場合の発光信号を示しており、F)はスレーブストロ
ボの発光を示している。
【0129】同図において、カメラから前述のシリアル
通信線を介してプリ発光指示がマスターストロボに行わ
れると、マスターストロボはD)またはE)に示すワイ
ヤレス光通信信号を発生する。
【0130】その1バイト目は、STARTパルスとC
Hパルスおよび、D7〜D0の合計10bitのデータ
で構成されており、STARTとCH間隔がチャネル識
別信号を示し、続く所定間隔のD7〜D0が1バイトの
データを示している。
【0131】その1バイトデータは、D7〜D0の光パ
ルスの組み合わせで発光モード(プリ発光、メイン発
光、マニュアル発光、マルチ発光)と、閃光またはフラ
ット発光モードと、フラット発光時の発光時間等の情報
を圧縮して構成している。このコマンドの内容に関して
は後述する。
【0132】続く2バイト目以降は、所定間隔のSTA
RTパルスとD7〜D0が1バイトのデータを示し、前
述の発光モードに応じた発光量等のデータを示す。
【0133】また、ワイヤレス光通信信号の通信データ
長は、発光モードに応じて所定の長さが定義されてお
り、図11に示したプリ発光通信では2バイトの長さを
持つ。なお、1バイト目のみチャネル識別信号を重畳
し、2バイト目以降は付与しないのは、通信の長さを短
縮する為である。
【0134】マスターストロボMSは、前記ワイヤレス
送信をしている間はDO通信ラインをLoレベルに落と
しており、送信終了すると、Hiレベルに戻す。
【0135】時刻t2にてカメラはDO通信ラインがH
iレベルに戻ったのを認識して、時刻t3にてCLK信
号ラインを引き下げてプリ発光開始を指示する。
【0136】マスターストロボMSはCLK通信ライン
が立ち下がった事を検出して、制御専用モードの場合は
図11の(3)に示す発光開始光パルスを発生し、マス
ター発光モードの場合は図11の(4)に示すカメラか
ら指示された所定時間、所定発光光度の発光を行う。
【0137】一方、スレーブストロボはマスターストロ
ボMSからのワイヤレス光通信パルスの1バイト目、2
バイト目を受信しチャネル番号、発光モード、発光時
間、発光量等の情報をデコードし、前述のマスタースト
ロボの発光に同期して、図11(5)に示す所定の光
量、所定発光時間のプリ発光が行われる。
【0138】次に、前述のワイヤレス通信の代表的なコ
マンドを図12の通信テーブルを用いて説明する。
【0139】図12は本実施の形態におけるワイヤレス
通信の代表的な通信モードを示す表である。
【0140】1バイト目はコマンドであり、詳細に説明
する為に1bit毎に表示している。また、1バイト目
のD7からD0は前述の図11に於けるD7からD0に
相当する。
【0141】1バイト目のD7ビットに記載してあるF
Sは、閃光発光とフラット発光を示すビットであり、閃
光発光の時は0、フラット発光の時は1である。また、
マルチ発光は閃光発光で行われるので0である。
【0142】D2ビットからD0ビットは発光時間を示
し、T2、T1、T0の3ビットの組み合わせで8通り
の時間を表し、フラットプリ発光時はプリ発光時間を示
し、本発光時は、シャッタ速度と幕速に応じたフラット
発光の発光時間を示している。
【0143】2バイト目から5バイト目までは、各発光
コマンドに続くデータであり、コマンドに応じた長さを
もち、発光量、マルチ発光の周波数、マルチ発光回数の
等のデータである。
【0144】また、マルチ発光時の3バイト目から5バ
イト目にあるF/Cは、マルチ発光の周波数と発光回数
を示すデータであり、1バイトを4bitずつに分割し
て、周波数と発光回数を表している。
【0145】これらのコマンドとデータの組み合わせ
で、スレーブストロボの発光制御を行う。
【0146】なお、同一プリ発光とは、全てのスレーブ
ストロボのプリ発光の発光量を同じにするものである。
【0147】次に、図13のフローチャートを用いて、
スレーブストロボの動作を説明する。
【0148】[ステップ01]スレーブストロボは受信
手段であるフォトダイオード256に、マスターストロ
ボからのワイヤレス情報信号を受信すると、受光回路2
57を通して、信号を増幅およびフィルタリングされ、
光パルスのような早い立ち上がりの信号のみがマイコン
238のPI端子に入力され、内部のバッファに入る。
【0149】[ステップ02]受信1バイト目のデータ
は先頭のSTARTパルスとチャンネルパルスの間隔が
チャネルを表すので、その間隔を計測し、チャネルを識
別するとともに、残りのD7からD0のデータが、図1
2のコマンドに合致するか解析する。
【0150】[ステップ03]受信した1バイト目のコ
マンドが図12のコマンドテーブルに合致しない場合は
コマンドエラーとしてステップ13に分岐する。
【0151】[ステップ04]受信したコマンドに応じ
て、残り受信すべき受信長をセットする。
【0152】[ステップ05]受信すべき残りデータが
0の場合はデータ受信処理を終了して、ステップ07に
分岐する。
【0153】[ステップ06]残りのデータを受信す
る。
【0154】[ステップ07]受信したデータが適切か
を判別し、不適切な場合は発光処理に進まず、ステップ
13に分岐する。
【0155】[ステップ08]マスターストロボの発光
開始信号を受信すればステップ10に進み、受信しない
場合はステップ09に分岐する。
【0156】[ステップ09]所定時間発光開始信号を
受信できない場合は、タイムアウトとしてステップ13
に分岐する。
【0157】[ステップ10]ステップ02で識別した
チャネルがスレーブストロボのチャネルに合致しない場
合は発光処理を行わずステップ13に分岐する。
【0158】[ステップ11]受信したコマンドおよび
データに従った発光処理を行う。
【0159】[ステップ12]発光した状態(発光形
態:閃光発光、フラット発光、発光モード:自動調光、
マニュアル発光、マルチ発光、発光パラメータ:発光
量、発光回数、発光周波数など)を液晶表示器240に
表示する。
【0160】[ステップ13]コマンドエラー、データ
エラーなどの場合は発光処理を行わず、所定時間待機し
したのち次のデータの受信待ちとする。
【0161】次にワイヤレス撮影時のカメラとストロボ
の発光動作を図14〜16のフローチャートを用いて説
明する。なお、ワイヤレススレーブストロボを制御しな
い、ノーマルモード時の自動調光撮影に関しては本出願
人らが先に出願した特開平9−061909号公報およ
び特開平9−33992号等にて記載しているので省略
する。
【0162】[ステップ101]カメラの動作が開始さ
れ、測光測距開始スイッチであるスイッチSW1がオン
されると、カメラ焦点検出回路105による公知の位相
差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン
112にフォーカス駆動を指示し、焦点調節を行う。
【0163】[ステップ102]カメラ測光回路106
を用いて、自然光での被写体輝度値Bvを測光する。
【0164】[ステップ103]被写体輝度、フィルム
感度より適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定する
とともに、設定された露出モードに従ってシャッター速
度と絞りを決定する。
【0165】[ステップ104]レリーズ開始スイッチ
SW2がオンであればステップ105に進み、オフであ
ればステップ102に戻り上記処理を繰り返す。
【0166】[ステップ105]ストロボの発光モード
に応じて、自動調光モードの場合は、ステップ106に
分岐し、それ以外のモード(マニュアル発光モード、マ
ルチ発光モード等)では、ストロボのプリ発光をカメラ
が測光して、本発光量を決定する必要がないので、ステ
ップ119に分岐する。
【0167】[ステップ106]自動調光モードの場合
は、カメラはマスターストロボに対して所定の発光量、
発光時間をシリアル通信線(CLK、DI、DO)を介
して送信し、プリ発光を指示する。
【0168】[ステップ107]マスターストロボはカ
メラからのプリ発光指示通信を受けると、スレーブスト
ロボに対して前述の図11および図12で説明したプリ
発光コマンドとプリ発光光度データを送出する。この
際、レシオオフモード場合は、図12のコマンド1およ
びプリ発光光度データを送出し、レシオモード、すなわ
ち制御するスレーブストロボが複数の場合は、発光させ
るべきスレーブストロボのグループに応じてコマンド
2、3、4の何れかを選択してプリ発光光度データとと
もに送出する。
【0169】[ステップ108]マスター発光モードの
場合はステップ109に分岐し、制御専用モードの場合
はステップ110に分岐する。
【0170】[ステップ109]マスターストロボMS
がマスター発光モードの場合は、図11(4)に示す様
にマスターストロボはカメラから指示された所定のプリ
発光を行う。なお、マスター発光モードでも、グループ
Aのプリ発光以外では、スレーブストロボもパルス発光
を行う。
【0171】[ステップ110]マスターストロボMS
が制御専用モードの場合は、図11(3)に示す様にマ
スターストロボはスレーブストロボを発光開始させる為
のパルス発光を行う。
【0172】[ステップ111]スレーブストロボはマ
スターストロボの発光に同期して、図11(5)に示す
様にマスターストロボから指示された所定の発光時間、
発光光度のプリ発光を行う。の、レシオモードの場合
は、コマンドで指定されたグループのストロボがプリ発
光する。
【0173】[ステップ112]カメラはマスタースト
ロボまたはスレーブストロボのプリ発光による被写体か
らの反射光を測光センサー7で測光し、得られた被写体
輝度BvFとフィルム感度SVよりプリ発光の露光量E
vFを得る。なお、外光を排除してストロボのプリ発光
だけによる被写体反射光を測光する為には、プリ発光に
よる被写体反射光から、直前の自然光による被写体測光
値を減算する事により得られる。
【0174】[ステップ113]カメラはステップ11
2で求めたプリ発光の露光量がステップ112で求めた
適正露光量EVSとなるべき適正本発光量(GAIN)
を算出する。なお、このストロボの適正発光量の演算方
法に関しては、特開平9―33992号公報にて詳しく
述べてあるので此処では省略するが、その概略は、プリ
発光による被写体反射光と適正露光量に対する差分を求
めて、この差分をプリ発光に対する相対的な本発光量と
する訳である。
【0175】なお、この適正本発光量は、多灯制御の場
合は、スレーブ制御回数分求められる。すなわち、A:
Bの2灯制御の場合は、ステップ106からステップ1
14を2回ループし、1回目のループではグループAス
トロボをプリ発光させる事により得られるグループA適
正発光量(A_GAIN)を求め、2回目のループでは
グループBストロボをプリ発光させる事により得られる
グループB適正発光量(B_GAIN)を求め、A:
B:Cの3灯制御の場合は同様にループを3回繰り返
し、3回目のループでグループCストロボをプリ発光さ
せる事により得られるグループC適正発光量(C_GA
IN)を求める。
【0176】[ステップ114]ステップ113で説明
した様に、必用回数のプリ発光と測光が行われるまで、
ステップ106にもどりプリ発光、測光の処理を繰り返
す。 [ステップ115]多灯モードの場合は光量比演算を行
う為にステップ116に分岐し、多灯モードでない場合
はステップ117に分岐する。
【0177】[ステップ116]多灯モード、例えば2
灯モードの場合は、図17に示すA:Bの設定光量比に
応じたグループAとグループBの発光補正量をステップ
113で求めた各グループの適正本発光量(A_GAI
N、B_GAIN)に加算して各グループの本発光量と
する。また、3灯モードの場合は、さらに図10の液晶
表示のA)またはB)の表示部323に示すグループC
発光補正量をC_GAINに加算して、各グループの本
発光量を求める。
【0178】なお、図17の表はグループAとグループ
Bが所定光量比となるための各グループの光量補正量を
示すテーブルであり、同図において第1列のA:B表示
は、液晶表示器240の光量比表示321および、光量
比設定値表示322で示される光量比であり、第2列は
その中間値に対応している。第3列はグループAストロ
ボの光量補正値であり、第4列はグループBストロボの
光量補正値である。すなわち、グループAストロボとグ
ループBストロボを同一被写体に照射して、双方の光量
を加算して適正にする為には、求められた各グループス
トロボの適正発光量に図17の発光補正量を加算すれば
よい。
【0179】[ステップ117]上記説明で求められた
本発光発光量より、調光可否の判定をする。
【0180】すなわち、プリ発光を最大発光量に対して
1/nと定義して発光を行えば、スレーブスレーブスト
ロボまたはマスターストロボの最大発光量はプリ発光の
n倍である事が判る。
【0181】従って、適正本発光量とストロボの最大発
光量を比較し、本発光適正発光量が、最大発光量よりも
所定値以上大きければ調光不可能と判断し、以下の場合
は調光可能と判断する訳である。またこの判定は、多灯
モードの場合は、何れか1つのグループでも本発光量が
足りない場合は調光不能と判断してよい。
【0182】[ステップ118]カメラはステップ11
7で判定した結果をマスターストロボに通信する。
【0183】[ステップ119]カメラはマスタースト
ロボMSに対して本発光情報(同調シャッタースピード
に応じた発光モード:FP/閃光、本発光量、FPの場
合は発光時間)を通信するとともに、ストロボへの本発
光指示が終了すると、撮影準備の為に主ミラー2、サブ
ミラー25をアップし、撮影光路より退去させ、同時に
レンズマイコン112に対して絞り駆動を指示する。
【0184】[ステップ120]スレーブストロボは、
受信した情報とマスターストロボで設定されている発光
モード(自動調光、マニュアル発光、マルチ発光)とス
レーブ制御数に基づき、図12でしめされたコマンドと
データを前述のプリ発光送信と同様の方法で、スレーブ
ストロボに通信する。
【0185】例えば自動調光の場合は、スレーブ制御数
に応じて、1灯制御(レシオオフ)の場合はコマンド5
とデータ1バイト、2灯制御の場合はコマンド6とデー
タ2バイト、3灯制御の場合はコマンド7とデータ3バ
イトを送信する。
【0186】マニュアル発光の場合は同様に、スレーブ
制御数に応じてコマンド8、9、10の何れかのコマン
ドと対応した長さのデータを送信し、マルチ発光の場合
もスレーブ制御数に応じて、コマンド11、12、13
の何れかのコマンドと対応した長さのデータをスレーブ
ストロボに対して送信する。
【0187】一方、スレーブストロボはマスターストロ
ボからの本発光通信を受信し、コマンド解析を行い、指
示された発光モードと発光量に応じて本発光の準備を行
う。 [ステップ121]ミラーが光路から待避するのを待ち
続け、待避完了するとステップ122に進む。
【0188】[ステップ122]主ミラー2およびサブ
ミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先幕
を駆動し、露光動作を開始する。
【0189】[ステップ123]発光形態がフラット発
光の場合は先幕走行しシャッターが開く前に発光を開始
する為にステップ125に分岐し、閃光発光の場合はス
テップ124に分岐する。
【0190】[ステップ124]閃光発光モードの場合
はシャッター先幕駆動後、シャッター先幕が完全に開放
されてX接点がオンになるのを待つ。
【0191】[ステップ125]マスターストロボの発
光モードに応じて、マスター発光モードの場合はステッ
プ126に分岐し、送信専用モードの場合はステップ1
27に分岐する。
【0192】[ステップ126]マスターストロボがマ
スター発光モードの場合で、自動調光モードの場合は、
マスターストロボはカメラから指示された発光形態(フ
ラット発光モードまたは閃光発光モード)と発光量で本
発光を行い、マニュアル発光モードの場合はマスタース
トロボはカメラから指示された発光形態(フラット発光
モードまたは閃光発光モード)とマスターストロボで設
定した発光量で本発光を行い、マルチ発光モードの場合
はマスターストロボはマスターストロボで設定した、発
光量と発光回数、発光周波数で本発光を行う。
【0193】[ステップ127]マスターストロボが制
御専用モードの場合は、マスターストロボはスレーブス
トロボを発光開始させる為の発光開始信号(Xe管19
のパルス発光)を発生する。
【0194】[ステップ128]スレーブストロボはス
テップ126またはステップ127のマスターストロボ
の発光開始に同期して、ステップ120で指示された発
光モードと発光量等の情報で本発光を行う。正常に発光
が行われると、スレーブストロボは、本発光に関する情
報を液晶表示器240に表示する。例えば発光モード
[自動調光、マニュアル発光、マルチ発光]に関する情
報は表示部301に表示し、FP発光モードの場合は表
示部302を点灯し、マニュアル発光モードの場合は指
示された発光量は表示部308に表示し、マルチ発光モ
ードの場合は指示された発光量と発光回数、発光周波数
を表示部308、309、310にそれぞれ表示する。
【0195】なお、スレーブストロボの表示は、本発光
が正常に行われた場合に表示および表示更新する事で、
スレーブストロボがマスターストロボからの情報を正確
に受信して発光した事の確認が出来る。
【0196】[ステップ129]所定のシャッター開放
時間経過後カメラは後幕を走行し撮影を終了する。
【0197】[ステップ130]マスターストロボに設
定されている発光モードが自動調光モードの場合は、調
光表示を行う為にステップ131に分岐し、それ以外
(マニュアル発光モード、マルチ発光モードの場合)で
はステップ132に分岐する。 [ステップ131]自動調光モードの場合は、マスター
ストロボはカメラから指示されている調光可否結果を、
発光終了後に調光確認LED244を所定時間点灯もし
くは消灯表示する。また、カメラファインダー内LCD
24bの調光確認表示もしくは消灯表示される。
【0198】[ステップ132]露光動作が終了する
と、撮影光路より退去された主ミラー2、サブミラー2
5をダウンしモータ制御回路108とフィルム走行検知
回路109によりフィルムを1駒分巻き上げ、撮影動作
を終了する。
【0199】次にタイミングチャートを用いて前述のフ
ローチャートの動作を詳細に説明する。
【0200】図18から図23は自動調光動作時の動作
を説明するタイミングチャートであり、図18は1灯モ
ード(レシオオフ)時で本発光が閃光発光時の動作を示
し、図19は本発光がフラット発光時の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0201】図20は2灯光量比制御時で本発光が閃光
発光時の動作を示し、図21は本発光がフラット発光時
の動作を示す。
【0202】図22は3灯光量比制御時で本発光が閃光
発光時の動作を示し、図23は本発光がフラット発光時
の動作を示すタイミングチャートである。
【0203】図24は1灯モード(レシオオフ)時でマ
ニュアル閃光発光時の動作を示し、図25はマニュアル
フラット発光時の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【0204】図26は1灯モード(レシオオフ)時でマ
ルチ発光時の動作を示すタイミングチャートである。
【0205】以下に順次説明を行う。
【0206】<1灯自動調光撮影>図18は閃光発光時
の1灯自動調光撮影時の動作を説明するタイミングチャ
ートであり、図19はフラット発光時の1灯自動調光撮
影時の動作を説明するタイミングチャートである。
【0207】図18、19において、A)〜C)はカメ
ラとストロボのシリアル通信ラインであり、図11と同
じであるので説明を省略する。D)はカメラ本体のミラ
ー2の動作を示しており、Loレベルがミラーダウン、
Hiレベルがミラーアップを示す。E)はカメラ本体の
シャッター8の先幕の走行状態、F)はシャッター8の
後幕の走行状態を示しており、Loレベルが走行前、H
iレベルが走行後を示す。G)はカメラ本体のX接点で
あり、Hiレベルがオープン、Loレベルがショート状
態を示している。このX接点は前述のシャッター先幕が
開くとショート状態となり、シャッターの後幕が走行完
了するとオープン状態となる。
【0208】H)はマスターストロボが制御専用モード
に設定された場合のワイヤレス通信波形である。同様に
I)はマスターストロボがマスター発光モードに設定さ
れたのワイヤレス通信波形およびプリ、本発光波形であ
る。J)はスレーブストロボの発光波形である。
【0209】なお、図18の閃光発光と図19フラット
発光は発光開始タイミングと発光形態が異なるのみであ
るので、一緒に説明する。
【0210】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボに所定のシリアル通信を行い、ワイヤレスプリ発光
を指示。
【0211】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド1を送信する(1)。
【0212】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光光度データを送信する(2)。
【0213】[タイミングt3]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0214】[タイミングt4]カメラはプリ発光を開
始させる為にCLK端子を所定時間Loレベルに落と
す。一方、マスターストロボMSはCLK端子がLoに
なったのを検出して制御専用モードの場合は発光開始パ
ルス(3)を発生し、マスター発光モードの場合はカメ
ラから指示された所定発光時間、所定発光光度のプリ発
光(4)を行う。
【0215】一方、スレーブストロボはマスターストロ
ボ発光に同期してマスターストロボから指示された所定
発光時間所定発光光度のプリ発光(5)を行う。他方、
カメラはマスターストロボまたは、スレーブストロボが
プリ発光をしている間に被写体反射光を測光する。
【0216】[タイミングt5]プリ発光が終了すると
マスターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0217】[タイミングt6]カメラはマスタースト
ロボにシリアル通信で本発光の調光可否と本発光形態
(閃光発光とフラット発光)と、閃光発光の場合は本発
光量、フラット発光の場合は発光強度と発光時間、を送
信する。一方、カメラは撮影開始の為にミラーアップを
開始する。
【0218】[タイミングt7]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド5を送信する(6)。
【0219】[タイミングt8]マスターストロボMS
は同様にして発光量データ(7)を送信する。
【0220】[タイミングt9]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0221】[タイミングt10]カメラはミラーアッ
プが終了するとシャッター先幕を走行開始すると共に、
CLK端子をLoレベルに落としてシャッター先幕が走
行開始したことをマスターストロボに伝達する。
【0222】一方、フラット発光モードの場合は、図1
9に示す様にこの時点で、制御専用モードの場合は発光
開始パルス(11)を発生し、マスター発光モードの場
合では、カメラから指示された所定発光時間、所定発光
強度のフラット本発光(12)を発光する。
【0223】スレーブストロボもマスターストロボMS
の発光に同期してマスターストロボから指示された所定
発光時間、所定発光強度のフラット本発光(13)を発
光する。
【0224】[タイミングt11]カメラは先幕が走行
完了するとX接点が導通する。閃光発光モードの場合
は、図18に示す様にこの時点で、制御専用モードの場
合は発光開始パルス(8)を発生し、マスター発光モー
ドの場合は、カメラから指示された所定発光量の閃光本
発光(9)を発光する。
【0225】スレーブストロボもマスターストロボMS
の発光に同期してマスターストロボから指示された所定
発光量の閃光本発光(10)を発光する。
【0226】[タイミングt12]カメラは所定のシャ
ッター秒時の終了後シャッター後幕を走行開始する。
【0227】[タイミングt13]カメラはシャッター
後幕が走行完了すると、X接点の導通が遮断され、その
後フィルム巻き上げ、シャッターチャージ、ミラーダウ
ン等の動作を行い、一連の処理を終了する。
【0228】<2灯自動調光撮影>図20は閃光発光時
の2灯自動調光撮影時の動作を説明するタイミングチャ
ートであり、図21はフラット発光時の2灯自動調光撮
影時の動作を説明するタイミングチャートである。
【0229】図20、図21において、A)〜I)は1
灯自動調光撮影時の各波形と同一であるので説明を省略
する。J)はグループAに設定されたスレーブストロボ
の発光波形であり、K)はグループBに設定されたスレ
ーブストロボの発光波形である。
【0230】なお、閃光発光とフラット発光は発光開始
タイミングと発光形態が異なるのみであるので、一緒に
説明する。
【0231】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボに所定のシリアル通信を行い、グループAストロボ
のワイヤレスプリ発光を指示する。
【0232】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド2を送信する(1)。
【0233】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光光度データを送信する(2)。
【0234】[タイミングt3]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0235】[タイミングt4]カメラはプリ発光を開
始させる為にCLK端子を所定時間Loレベルに落と
す。一方、マスターストロボMSはCLK端子がLoに
なったのを検出して制御専用モードの場合は発光開始パ
ルス(3)を発生し、マスター発光モードの場合はカメ
ラから指示された所定発光時間、所定発光光度のプリ発
光(4)を行う。
【0236】一方、グループAスレーブストロボはマス
ターストロボ発光に同期してマスターストロボから指示
された所定発光時間所定発光光度のプリ発光(5)を行
う。他方、カメラはマスターストロボまたは、スレーブ
ストロボがプリ発光をしている間に被写体反射光を測光
する。
【0237】[タイミングt5]プリ発光が終了すると
マスターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0238】[タイミングt6]カメラはマスタースト
ロボに所定のシリアル通信を行い、グループBストロボ
のワイヤレスプリ発光を指示する。
【0239】[タイミングt7]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド3を送信する(6)。
【0240】[タイミングt8〜t11]グループBの
発光光度を送信し、タイミングt2〜t5と同等の処理
でグループBストロボのプリ発光および測光が行われ
る。
【0241】[タイミングt12]カメラは前述図17
で示す、ストロボより受信したグループAストロボとグ
ループBストロボの光量比に応じた補正値をグループA
本発光量とグループB本発光量に加算して求めた本発光
量をもとに、マスターストロボにシリアル通信で本発光
の調光可否と本発光形態(閃光発光とフラット発光)
と、閃光発光の場合は本発光量、フラット発光の場合は
発光強度と発光時間、を送信する。一方カメラは撮影開
始の為にミラーアップを開始する。
【0242】[タイミングt13]マスターストロボM
SはXe管19をパルス発光させて、図12に示したコ
マンド6を送信する(11)。
【0243】[タイミングt14]マスターストロボM
Sは同様にしてグループAストロボ発光量データ(1
2)を送信する。
【0244】[タイミングt15]マスターストロボM
Sは同様にしてグループBストロボ発光量データ(1
3)を送信する。
【0245】[タイミングt16]送信終了すると、マ
スターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0246】[タイミングt17〜t21]1灯自動調
光撮影のt10〜t13と同様の処理が行われ、グルー
プAスレーブストロボ、グループBスレーブストロボが
マスターストロボから指示された任意の光量比で発光し
撮影が行われる。
【0247】<3灯自動調光撮影>図22は閃光発光時
の3灯自動調光撮影時の動作を説明するタイミングチャ
ートであり、図23はフラット発光時の3灯自動調光撮
影時の動作を説明するタイミングチャートである。
【0248】図22、図23において、A)〜K)は2
灯自動調光撮影時の各波形と同一であるので説明を省略
する。L)はグループCに設定されたスレーブストロボ
の発光波形である。
【0249】なお、閃光発光とフラット発光は発光開始
タイミングを発光形態が異なるのみであるので、一緒に
説明する。
【0250】[タイミングt0〜t11]2灯自動調光
撮影と同じ処理が行われ、グループAスレーブストロボ
のプリ発光と測光、グループBスレーブストロボのプリ
発光と測光が行われる。
【0251】[タイミングt12〜t17]図12のコ
マンド4を用いてタイミングt1〜t5と同等の処理で
グループCストロボのプリ発光および測光が行われる。
【0252】[タイミングt18]カメラは前述の図1
7で示す、ストロボより受信したグループAストロボと
グループBストロボの光量比に応じた補正値をグループ
A本発光量とグループB本発光量に加算するとともに、
前述のグループC調光補正量をCグループ本発光量に加
算して求めた本発光をもとに、マスターストロボにシリ
アル通信で本発光の調光可否と本発光形態(閃光発光と
フラット発光)と、閃光発光の場合は本発光量、フラッ
ト発光の場合は発光強度と発光時間、を送信する。一
方、カメラは撮影開始の為にミラーアップを開始する。
【0253】[タイミングt19]マスターストロボM
SはXe管19をパルス発光させて、図12に示したコ
マンド7を送信する(16)。
【0254】[タイミングt20]マスターストロボM
Sは同様にしてグループAストロボ発光量データ(1
7)を送信する。
【0255】[タイミングt21]マスターストロボM
Sは同様にしてグループBストロボ発光量データ(1
8)を送信する。
【0256】[タイミングt22]マスターストロボM
Sは同様にしてグループCストロボ発光量データ(1
9)を送信する。
【0257】[タイミングt23]送信終了すると、マ
スターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0258】[タイミングt24〜t27]1灯自動調
光撮影のt10〜t13と同様の処理が行われ、グルー
プAスレーブストロボ、グループBスレーブストロボ、
グループCスレーブストロボがマスターストロボから指
示された任意の光量比で発光し撮影が行われる。
【0259】<1灯マニュアル発光>図24は閃光発光
時の1灯マニュアル発光の動作を説明するタイミングチ
ャートであり、図25はフラット発光時の1灯マニュア
ル発光の動作を説明するタイミングチャートである。
【0260】図24、図25において、A)〜J)の各
信号は図18と同じであるので説明を省略する。なお、
閃光発光とフラット発光は発光開始タイミングを発光形
態が異なるのみであるので、一緒に説明する。
【0261】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボにシリアル通信で本発光形態(閃光発光とフラット
発光)と、フラット発光の場合は発光強度と発光時間を
送信する。一方、カメラは撮影開始の為にミラーアップ
を開始する。
【0262】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド8を送信する(1)。
【0263】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光量データ(2)を送信する。
【0264】[タイミングt3]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0265】[タイミングt4〜タイミングt7]1灯
自動調光撮影に於けるt10〜t13と同様の処理が行
われ、スレーブストロボはマスターストロボで設定され
た発光量で発光が行われる。
【0266】なお、2灯マニュアル発光と3灯マニュア
ル発光に於ける動作は、マスターストロボが発生する通
信が、2灯の場合はコマンド9とグループAストロボマ
ニュアル発光量、グループBストロボマニュアル発光
量、3灯の場合はコマンド10とグループAストロボマ
ニュアル発光量、グループBストロボマニュアル発光
量、グループCストロボマニュアル発光量である事を除
いて同一であるので、タイミングチャートの図示および
説明を省略する。
【0267】<1灯マルチ発光>図26は1灯マルチ発
光の動作を説明するタイミングチャートである。
【0268】図26において、A)〜J)の各信号は図
18と同じであるので説明を省略する。
【0269】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボにシリアル通信で本発光形態(閃光発光)とシャッ
ター速度を送信する。一方、カメラは撮影開始の為にミ
ラーアップを開始する。
【0270】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド11を送信する(1)。
【0271】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光量データ(2)を送信する。
【0272】[タイミングt3]マスターストロボMS
は同様にして発光周波数と発光回数のデータ(3)を送
信する。
【0273】[タイミングt4]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0274】[タイミングt5〜タイミングt8]1灯
自動調光撮影に於けるt10〜t13と同様の処理が行
われ、スレーブストロボはマスターストロボで設定され
た発光周波数、発光量、発光回数で発光が行われる。
【0275】なお、2灯マルチ発光と3灯マルチ発光に
於ける動作は、マスターストロボが発生する通信が、2
灯の場合はコマンド12とグループAストロボ発光量、
グループBストロボ発光量、発光周波数と発光回数、3
灯の場合はコマンド13とグループAストロボ発光量、
グループBストロボ発光量、グループCストロボ発光
量、発光周波数と発光回数、である事を除いて同一であ
るので、タイミングチャートの図示および説明を省略す
る。
【0276】次に前記説明におけるマスターストロボお
よびスレーブストロボの回路的な動作を図3を元に説明
する。
【0277】<ワイヤレス通信発光動作>マスタースト
ロボマイコン238はカメラからのワイヤレス通信指示
を受信すると、DA0出力端子より、ワイヤレス光通信
に必要な光パルスの光量に応じた所定の電圧を発生す
る。
【0278】次にY0にLo、Y1をHiレベルに設定
し、データセレクタ230のD2入力を選択する。この
際Xe管19は未発光なので、センサ32に光電流は流
れず、測光回路234の出力はLoレベルであるのでコ
ンパレータ231の出力はHiレベルであり、発光制御
回路211は導通状態となる。
【0279】さらにSCR_CTRL端子をHiレベル
に設定しトランジスタ221、トランジスタ218をオ
ンすると、トランジスタ218抵抗214を通ってサイ
リスタ231のゲートにゲート電流がながれ、サイリス
タ213はオン状態となり、TRIG端子から所定時間
HI信号を出力すると、発光制御回路212は導通状態
であるので、Xe管19が発光を開始する。この際、X
e管19に流れる電流はコンデンサ203、コイル20
6、サイリスタ213を通って流れる。すなわち、コイ
ル208をサイリスタ213でバイパスする事により高
速ワイヤレス通信に必要な立ち上がりの鋭い光パルスが
得られる。
【0280】発光が開始されXe管に電流が流れ、光量
は徐々に増加し、発光をモニタするセンサ32の出力が
所定電圧になると、コンパレータ231の出力がHiレ
ベルからLoレベルに反転し、その出力はD2、Yを通
って発光制御回路212を遮断状態にするので、発光が
停止される。同時にマイコン238はYIN端子でモニ
タしているY出力がLoレベルになったのを検知してY
1、Y0端子をLo、Loレベルに設定し、強制的に発
光停止状態とする。
【0281】以降同様にして、送信1バイト目は所定時
間後にチャネル識別信号CH.発生する。このチャネル
識別信号は複数のスレーブストロボSSがある場合にチ
ャネルを選択して混信を防ぐためのものである。続いて
送信データの内容に応じてD7〜D0の必要ビットを等
間隔で発光する。
【0282】通信2バイト目以降は、スタートパルスの
あとに送信データの内容に応じてD7〜D0の必用ビッ
トを等間隔で発光する。
【0283】<プリ発光動作>ストロボがマスターモー
ドの場合はマイコン238はカメラから指示された発光
光度情報に応じて、DA0出力に適正発光光度となる所
定の電圧を設定し、スレーブモードの場合はマスタース
トロボから受信した、発光光度情報に応じて、DA0出
力に適正発光光度となる所定の電圧を設定する。
【0284】次に、SCR_CTRL出力端子をLoに
設定すると、トランジスタ221、および218がオフ
するので、サイリスタ213はオフ状態となる。同時に
Y0、Y1にLo、Hiを出力し、入力D2を選択す
る。このときキセノン管19はまだ発光していないの
で、受光素子32の光電流流れず、コンパレータ231
反転入力端子に入力される受光回路234の出力は発生
せず、コンパレータ231の出力はHiであるので、発
光制御回路212は導通状態となる。
【0285】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、トリガ回路211は高圧を発生しキセノン管1
9を励起し発光が開始される。この発光電流はコンデン
サ203よりコイル206およびコイル208を通って
Xe管19にながれる。
【0286】一方、マイコン238は、トリガ発生より
所定時間後、測光積分回路236に積分開始を指示し、
測光積分回路236は光量積分用の受光素子31の対数
圧縮された光電出力を積分開始すると同時に、所定時間
をカウントする不図示のマイコン238の内部タイマー
を起動させる。
【0287】なお、トリガ発生から積分開始を遅らせて
いるのは、トリガ発生によるノイズにより、測光積分回
路が光信号以外のノイズを積分する事を防止する為であ
ると同時に、実質的な発光はトリガ発生後10数μse
cのディレイがある為である。
【0288】プリ発光が開始されると、受光素子32の
光電流が多くなり、受光回路234の出力が上昇し、コ
ンパレータ231の非反転入力に設定されている所定の
コンパレート電圧より高くなると、コンパレータ231
の出力はLoに反転し、発光制御回路212はキセノン
管19の発光電流を遮断し、放電ループがたたれるが、
ダイオード209、コイル208により環流ループを形
成し、発光電流は回路の遅れによるオーバーシュートが
収まった後は、徐々に減少する。
【0289】発光電流の減少に伴い、発光光度が低下す
るので、受光素子32の光電流は減少し、受光回路23
4の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に低
下すると、再びコンパレータ231の出力はHiに反転
し、発光制御回路212が再度導通しキセノン管19の
放電ループが形成され、発光電流が増加し発光光度も増
加する。このように、DA0に設定された所定のコンパ
レート電圧を中心に短い周期で発光光度の増加減少を繰
り返し結果的には、所望するほぼ一定の発光光度で発光
を継続させるフラット発光の制御が出来る。
【0290】発光時間タイマのカウントにより、所定の
プリ発光時間が経過すると、マイコン238はY1、Y
0端子をLo、Loに設定しデータセレクタ230の入
力はD0すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強
制的にLoレベルとなり、発光制御回路212はキセノ
ン管19の放電ループを遮断し、発光終了する。
【0291】発光終了時に、マイコン238は、プリ発
光を積分した測光積分回路236の出力をA/D入力端
子AD0から読み込み、A/D変換し、積分値、すなわ
ちプリ発光時の発光量を本発光の発光量の基準値として
ディジタル値で記憶する。
【0292】<閃光本発光動作>ストロボがマスターモ
ードの場合はマイコン238はカメラから指示された発
光量情報に応じて、DA0出力に適正発光量となる所定
の電圧を設定し、スレーブモードの場合はマスタースト
ロボから受信した、発光量情報に応じて、DA0出力に
適正発光量となる所定の電圧を設定する。
【0293】この所定電圧は、プリ発光終了時にAD0
より読みとった積分出力に対して、相対的な発光量に相
当する電圧を加減算する事により求める。
【0294】次に、Y1、Y0にLo、Hiを出力し、
入力D1を選択する。このとき測光積分回路は動作禁止
状態なので、コンパレータ232反転入力端子に入力さ
れる測光積分回路236の出力は発生せず、コンパレー
タ232の出力はHiであるので、発光制御回路212
は導通状態となる。
【0295】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、トリガ回路211は高圧を発生しキセノン管1
9を励起し発光が開始される。またストロボマイコン2
38は、トリガ印加によるトリガノイズが収まるととも
に実際の発光が開始される10数μsec後に積分開始
端子INTをLoレベルに設定し、測光積分回路236
はセンサ31からの出力を積分する。
【0296】積分出力がDA0で設定された所定電圧に
到達すると、コンパレータ232は反転し、データセレ
クタ230を介して発光制御回路212は導通を遮断さ
れ、発光は停止する。一方ストロボマイコン238はY
IN端子をモニタし、YIN端子が反転し発光が停止す
ると、Y1、Y0端子をLo、Loに設定し強制発光禁
止状態に設定するとともに、積分開始端子を反転し、積
分を終了し、発光処理を終了する。
【0297】<フラット本発光動作>マスターモードの
場合はマイコン238はカメラから指示された発光量情
報に応じて、DA0出力に適正発光量となる所定の電圧
を設定し、スレーブモードの場合はマスターストロボか
ら受信した、発光量情報に応じて、DA0出力に適正発
光量となる所定の電圧を設定する。
【0298】この所定電圧は、プリ発光時にAD0に設
定した電圧に対して、相対的な発光光度に相当する電圧
を加減算する事により求める。
【0299】以降の処理は前述のプリ発光と同様に、所
定発光光度、所定発光時間のフラット発光が行われる。
【0300】<マニュアル閃光発光>本発光指令を受け
ると、ストロボがマスターモードの場合はマイコン23
8はマスターモードで設定された発光量に相当する所定
の電圧をDA0端子に設定する。スレーブモードの場合
はマスターストロボから受信した、発光量情報に応じ
て、DA0出力に適正発光量となる所定の電圧を設定す
る。
【0301】この所定電圧は、ストロボの調整時にフル
発光時にAD0から読みとった積分出力を各ズーム位置
毎にストロボマイコン238に内蔵された、不図示の書
換可能な記憶装置(例えばEEPROMもしくはフラッ
シュROM等)に記憶しておき、マニュアル閃光発光時
にはこのフル発光時の積分出力をもとに、設定発光量に
応じた電圧をDA0出力に設定する事により、所望の光
量を得られる。
【0302】以降の動作は閃光本発光動作と同じである
ので、説明を省略する。
【0303】<マニュアルフラット発光>本発光指令を
受けると、ストロボがマスターモードの場合はマイコン
238はマスターモードで設定された発光量に相当する
所定の電圧をDA0端子に設定する。スレーブモードの
場合はマスターストロボから受信した、発光量情報に応
じて、DA0出力に適正発光量となる所定の電圧を設定
する。
【0304】この所定電圧は、ストロボの調整時にフラ
ット最大発光光度となるDA0出力電圧を各ズーム位置
毎にストロボマイコン238に内蔵された、不図示の書
換可能な記憶装置(例えばEEPROMもしくはフラッ
シュROM等)に記憶しておき、マニュアルフラット発
光時には最大発光光度時のDA0設定電圧をもとに設定
発光量に応じた電圧をDA0出力に設定する事により所
望の発光光度のフラット発光が得られる。
【0305】以降の動作はフラット本発光動作と同じで
あるので、説明を省略する。
【0306】以上説明した様に第1の実施の形態では以
下の効果がある。
【0307】1)フォーカルプレーンシャッターを有す
るカメラと、カメラから離れた位置に配置されたスレー
ブストロボからなるストロボシステムにおいて、前記カ
メラは、制御シャッター速度に応じて閃光発光とフラッ
ト発光の発光形態選択手段と、選択された発光形態を含
むストロボ制御情報をスレーブストロボに送信する送信
手段を有し、前記スレーブストロボは前記制御情報の受
信手段と、閃光発光手段を持ち、前記受信したストロボ
制御情報に応じて、閃光発光モードまたはフラット発光
モードで前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を有
する事により、ワイヤレスモードに於いても全てのシャ
ッター速度に同調するストロボシステムを実現する事が
可能となる。
【0308】2)カメラ本体と、カメラ本体から離れた
位置に配置されるスレーブストロボからなるストロボシ
ステムにおいて、前記カメラは、撮影条件に応じたスト
ロボ露出モードの選択手段と、カメラの撮影動作に応じ
て前記選択されたストロボ露出モード情報を送信する送
信手段を有し、前記スレーブストロボは前記情報の受信
手段と閃光発光手段を持ち、前記受信したストロボ露出
モードに応じて、前記発光制御手段の発光を制御する発
光制御手段を有する事を特徴とする。また、前記ストロ
ボ露出モードは、自動調光モードと、マニュアル発光モ
ード、マルチ発光モードのいずれかから選択される事に
より、ワイヤレスモードであっても、様々な発光モード
で撮影が出来るストロボシステムを実現する事が可能と
なる。
【0309】3)カメラ本体と、カメラ本体から離れた
位置に配置されるスレーブストロボからなるストロボシ
ステムにおいて、前記カメラは、撮影条件に応じたスト
ロボ露出モードの選択手段と、カメラの撮影動作に応じ
て前記選択されたストロボ発光情報を送信する送信手段
を有し、前記スレーブストロボは前記制御情報の受信手
段と閃光発光手段を持ち、前記受信したストロボ発光制
御情報応じた情報を表示する表示手段を有する事によ
り、スレーブストロボがカメラからの情報通信を受け、
正しく動作したか確認をする事が可能となる。
【0310】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、カメラに内蔵されたストロボを用いてスレーブスト
ロボ制御用の信号を発生する事により、カメラから離れ
た位置に設置されたスレーブストロボを制御するもので
ある。
【0311】図27は第2の実施の形態に於けるカメラ
の横断面を示す。図1と対応する部材には同じ符号が付
されているので説明は省略する。
【0312】同図において、118、119はフレネル
レンズと反射板であり、それぞれ発光エネルギーを効率
良く被写体に向けて集光する役目である。120は発光
手段としてのキセノン管である。
【0313】121は内蔵ストロボのTTL自動調光を
行う為のフィルム面の反射光をモニタするための調光セ
ンサであり、122は調光センサにフィルム面の像を結
像する為のレンズである。123はXe管120の発光
量を直接モニタする為の受光素子である。
【0314】図28は第2の実施の形態に於ける回路の
ブロック図である。図2と対応する部材には同じ符号が
付されている。同図に於いて113はストロボの発光制
御を行う為のストロボ発光回路である。この回路は図2
9で詳細に説明する。
【0315】図29は113のストロボ発光制御回路の
内部を説明する回路図である。
【0316】同図に於いて、121はストロボによるフ
ィルム面反射光を受光してTTL調光制御を行う為の受
光センサ、123はXe管120の発光を直接モニタす
る受光センサ、124は電源であるところの電池、12
5は公知のDC−DCコンバータであり、電池電圧を数
100Vに昇圧する。
【0317】126は発光エネルギーを蓄積するメイン
コンデンサ、127、128は抵抗であり、メインコン
デンサ126の電圧を所定比に分圧する。129は発光
電流を制限する為のコイル、130は発光停止時にコイ
ル129に発生する逆起電圧を吸収するダイオード。1
31はトリガ発生回路、132はIGBTなどの発光制
御回路、133はデータセレクタであり、Y0、Y1の
2入力の組み合わせにより、D0、D1、D2を選択し
てYに出力する。134はワイヤレスパルス発光時にX
e管120の発光量を調停する為のコンパレータ、13
5はTTL調光制御時に所定の発光量でXe管120の
発光量を調停する為のコンパレータ、136は受光セン
サ123に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電
圧に変換する測光回路、137は受光センサ121で受
光した被写体反射光を積分する為の積分回路である。
【0318】次に、図30は第2の実施の形態における
ワイヤレスストロボシステムを用いた撮影例を示す図で
あり、2台のストロボを用いてA、B、2グループの2
灯光量比撮影を行う例である。
【0319】第2の実施の形態では、カメラに内蔵した
ストロボが第1の実施の形態と同様に、グループA、グ
ループB2台のスレーブストロボを制御する為のワイヤ
レス光信号を発生し、カメラ本体から離した位置に配置
されるグループAに設定されたスレーブストロボとグル
ープBに設定されたスレーブストロボに制御情報を送信
し、各グループ間で任意の光量比での撮影が可能にな
る。
【0320】図31はワイヤレスモード時のカメラのモ
ニター用LCD42の表示例でありストロボ制御モード
を表示した例である。
【0321】A)は2灯自動調光撮影時の表示であり、
B)は2灯マニュアル発光時の表示であり、C)は2灯
マルチ発光時の表示である。
【0322】同図において、表示部141はシャッター
スピード設定値、表示部142は絞り設定値、表示部1
43はフィルム撮影枚数表示、表示部144は発光モー
ド表示、表示部145はワイヤレスモード表示、表示部
146は高速シンクロ表示、表示部147はチャネル表
示、表示部148はA:B光量比設定モードである事を
示す表示、表示部149はA:Bの光量比の表示であ
り、表示部150はA:Bの光量比設定値を示す表示で
ある。
【0323】表示部151の表示はストロボマニュアル
発光モード時はグループAストロボの発光量であり、表
示部152の表示は同様にグループBストロボの発光量
であり、ストロボマルチ発光モード時はグループAスト
ロボのマルチ発光1発当たりの発光量であり、表示部1
52の表示は同様にグループBストロボの発光量であ
る。
【0324】表示部153の表示はストロボマルチ発光
時の発光回数であり、表示部154の表示は発光周波数
である。
【0325】次に、第2実施の形態に於けるカメラとス
トロボの動作を図32、33のフローチャートを用いて
説明する。
【0326】[ステップ201] カメラの動作が開始さ
れ、測光測距開始スイッチであるSW1がオンされる
と、カメラ焦点検出回路105による公知の位相差検出
方法による焦点検出動作を行い焦点調節を行う。
【0327】[ステップ202]カメラの測光回路10
6を用いて、自然光での被写体輝度値Bvを測光する。
【0328】[ステップ203]被写体輝度、フィルム
感度より適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定する
とともに、設定された露出モードに従ってシャッター速
度と絞りを決定する。
【0329】[ステップ204]レリーズ開始スイッチ
SW2がオンであればステップ205に進み、オフであ
ればステップ202に戻り上記処理を繰り返す。
【0330】[ステップ205]ストロボの発光モード
に応じて、自動調光モードの場合は、ステップ206に
分岐し、それ以外のモード(マニュアル発光モード、マ
ルチ発光モード等)では、ストロボのプリ発光をカメラ
が測光して、本発光量を決定する必要がないので、ステ
ップ215に分岐する。
【0331】[ステップ206]自動調光モードの場合
は、カメラはスレーブストロボに対して前述の図11お
よび図12で説明したプリ発光コマンドとプリ発光光度
データを送出する。この際、レシオオフモード場合は、
図12のコマンド1およびプリ発光光度データを送出
し、レシオモード、すなわち制御するスレーブストロボ
が複数の場合は、発光させるべきスレーブストロボのグ
ループに応じてコマンド2、3、4の何れかを選択して
プリ発光光度データとともに送出し、スレーブストロボ
を発光開始させる為のパルス発光を行う。
【0332】[ステップ207]スレーブストロボはカ
メラの発光開始信号に同期して、カメラから指示された
所定の発光時間、発光光度のプリ発光を行う。
【0333】[ステップ208]カメラはスレーブスト
ロボのプリ発光による被写体からの反射光を測光センサ
ー7で測光し、得られた被写体輝度BvFとフィルム感
度SVよりプリ発光の露光量EvFを得る。なお、外光
を排除してストロボのプリ発光だけによる被写体反射光
を測光する為には、プリ発光による被写体反射光から、
直前の自然光による被写体測光値を減算する事により得
られる。
【0334】[ステップ209]カメラは第1の実施の
形態と同様にスレーブ制御回数分、ステップ208で求
めたプリ発光の露光量がステップ203で求めた適正露
光量EVSとなるべき適正本発光量(GAIN)を算出
する。
【0335】[ステップ210]必用回数のプリ発光と
測光が行われるまで、ステップ206にもどりプリ発
光、測光の処理を繰り返す。
【0336】[ステップ211]多灯モードの場合は光
量比演算を行う為にステップ212に分岐し、多灯モー
ドでない場合はステップ213に分岐する。
【0337】[ステップ212]多灯モードの場合は第
1の実施の形態と同様に各グループの発光補正量を各グ
ループの適正本発光量に加算する。
【0338】[ステップ213]上記説明で求められた
本発光発光量より、第1の実施の形態と同様に調光可否
の判定をする。
【0339】[ステップ214]カメラは本発光情報
(発光モード:FP/閃光、本発光量、FPの場合は発
光時間)と設定されている発光モード(自動調光、マニ
ュアル発光、マルチ発光)とスレーブ制御数に基づき、
第1の実施の形態と同様に図12でしめされたコマンド
とデータスレーブストロボに通信する。
【0340】[ステップ215]カメラはストロボへの
本発光指示が終了すると、撮影準備の為に主ミラー2、
サブミラー25をアップし、撮影光路より退去させ、同
時にレンズマイコン112に対して絞り駆動を指示す
る。
【0341】一方スレーブストロボはカメラからの本発
光通信を受信し、コマンド解析を行い、指示された発光
モードと発光量に応じて本発光の準備を行う。
【0342】[ステップ216]ミラーが光路から待避
するのを待ち続け、待避完了するとステップ217に進
む。
【0343】[ステップ217]主ミラー2およびサブ
ミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先幕
を駆動し、露光動作を開始する。
【0344】[ステップ218]発光形態がフラット発
光の場合は先幕走行しシャッターが開く前に発光を開始
する為にステップ220に分岐し、閃光発光の場合はス
テップ219に分岐する。
【0345】[ステップ219]閃光発光モードの場合
はシャッター先幕駆動後、シャッター先幕が完全に開放
されてX接点がオンになるのを待つ。
【0346】[ステップ220]カメラはスレーブスト
ロボを発光開始させる為の発光開始パルスを発生する。
【0347】[ステップ221]スレーブストロボはカ
メラの発光開始パルスに同期してステップ214で指示
された発光モードと発光量等の情報で本発光を行う。正
常に発光が行われるとスレーブストロボは、本発光に関
する情報を液晶表示器240に表示する。
【0348】[ステップ222]所定のシャッター開放
時間経過後カメラは後幕を走行し撮影を終了する。
【0349】[ステップ223]発光モードが自動調光
モードの場合は調光表示を行う為にステップ224に分
岐し、それ以外(マニュアル発光モード、マルチ発光モ
ードの場合)ではステップ225に分岐する。
【0350】[ステップ224]自動調光モードの場合
は、ステップ213で判別した調光可否結果に基づき、
発光終了後にカメラのファインダー内LCD24bの調
光確認表示を所定時間点灯もしくは消灯表示する。
【0351】[ステップ225]露光動作が終了する
と、撮影光路より退去された主ミラー2、サブミラー2
5をダウンしモータ制御回路108とフィルム走行検知
回路109によりフィルムを駒分巻き上げ、撮影動作を
終了する。
【0352】次に、タイミングチャートを用いて前述の
フローチャートの動作を詳細に説明する。
【0353】第2の実施の形態に於けるワイヤレス通信
および発光動作は、第1の実施の形態でマスターストロ
ボが行うべき事をカメラ内蔵のストロボで行っているも
のであるので、図34の閃光発光時の2灯自動調光撮影
時のタイミングチャートのみ代表例として説明する。
【0354】図34は閃光発光時の2灯自動調光撮影時
の動作を説明するタイミングチャートである。
【0355】同図において、A)は前述のカメラのレリ
ーズ開始スイッチSW2であり、B)はカメラ本体のミ
ラー2の動作を示しており、Loレベルがミラーダウ
ン、Hiレベルがミラーアップを示す。C)はカメラ本
体のシャッター8の先幕の走行状態、D)はシャッター
8の後幕の走行状態を示しており、Loレベルが走行
前、Hiレベルが走行後を示す。E)はカメラ本体のX
接点であり、Hiレベルがオープン、Loレベルがショ
ート状態を示している。このX接点は前述のシャッター
先幕が開くとショート状態となり、シャッターの後幕が
走行完了するとオープン状態となる。F)はカメラ内蔵
ストロボ発光によるワイヤレス通信波形である。
【0356】G)はグループAに設定されたスレーブス
トロボの発光波形である。
【0357】H)はグループBに設定されたスレーブス
トロボの発光波形である。
【0358】以下図34に示すタイミングチャートの説
明を行う。
【0359】[タイミングt0]カメラはレリーズ開始
スイッチSW2がオンすると、ワイヤレススレーブスト
ロボの制御動作を開始する。
【0360】[タイミングt1]カメラはグループAの
スレーブストロボをプリ発光させる為に内蔵のXe管1
20をパルス発光させて、図12に示したコマンド2を
送信する(1)。
【0361】[タイミングt2]同様に発光光度データ
(2)を送信する。
【0362】[タイミングt3]カメラはスレーブスト
ロボのプリ発光を開始させる為に発光開始パルス(3)
を発生する。一方グループAスレーブストロボはカメラ
の発光開始信号に同期してカメラから指示された所定発
光時間所定発光光度のプリ発光(4)を行う。一方カメ
ラはスレーブストロボがプリ発光をしている間に被写体
反射光を測光する。
【0363】[タイミングt4〜t6]図12のコマン
ド3を用いてタイミングt2〜t3と同等の処理でグル
ープBストロボのプリ発光および測光が行われる。
【0364】[タイミングt7]カメラは撮影開始の為
にミラーアップを開始するとともに、前述図17で示
す、カメラで設定されたグループAストロボとグループ
Bストロボの光量比に応じた補正値をグループA本発光
量とグループB本発光量に加算して求めた本発光量をも
とに、調光可否の判定をすると共に、スレーブストロボ
に対して本発光の指示をする為に内蔵Xe管120をパ
ルス発光させて、図12に示したコマンド6を送信する
(9)。
【0365】[タイミングt8]カメラは同様にしてグ
ループAストロボ発光量データ(10)を送信する。
【0366】[タイミングt9]同様にしてグループB
ストロボ発光量データ(11)を送信する。
【0367】[タイミングt10〜t13]第1実施の
形態の2灯自動調光撮影のt17〜t21と同様の処理
が行われ、グループAスレーブストロボ、グループBス
レーブストロボがカメラから指示された任意の光量比で
発光し撮影が行われる。
【0368】以上説明した様に第2の実施の形態では以
下の効果がある。
【0369】1)フォーカルプレーンシャッターを有す
るカメラと、カメラから離れた位置に配置されたスレー
ブストロボからなるストロボシステムにおいて、前記カ
メラは、制御シャッター速度に応じて閃光発光とフラッ
ト発光の発光形態選択手段と、選択された発光形態を含
むストロボ制御情報をスレーブストロボに送信する送信
手段を内蔵し、前記スレーブストロボは前記制御情報の
受信手段と、閃光発光手段を持ち、前記受信したストロ
ボ制御情報に応じて、閃光発光モードまたはフラット発
光モードで前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を
有する事により、ワイヤレスモードに於いても全てのシ
ャッター速度に同調するストロボシステムを実現する事
が可能となる。
【0370】2)カメラ本体と、カメラ本体から離れた
位置に配置されるスレーブストロボからなるストロボシ
ステムにおいて、前記カメラは、撮影条件に応じたスト
ロボ露出モードの選択手段と、カメラの撮影動作に応じ
て前記選択されたストロボ露出モード情報を送信する送
信手段を内蔵し、前記スレーブストロボは前記情報の受
信手段と閃光発光手段を持ち、前記受信したストロボ露
出モードに応じて、前記発光制御手段の発光を制御する
発光制御手段を有する事を特徴とする。
【0371】また、前記ストロボ露出モードは、自動調
光モードと、マニュアル発光モード、マルチ発光モード
のいずれかから選択される事により、ワイヤレスモード
であっても、様々な発光モードで撮影が出来るストロボ
システムを実現する事が可能となる。
【0372】3)カメラ本体と、カメラ本体から離れた
位置に配置されるスレーブストロボからなるストロボシ
ステムにおいて、前記カメラは、撮影条件に応じたスト
ロボ露出モードの選択手段と、カメラの撮影動作に応じ
て前記選択されたストロボ発光情報を送信する送信手段
を内蔵し、前記スレーブストロボは前記制御情報の受信
手段と閃光発光手段を持ち、前記受信したストロボ発光
制御情報応じた情報を表示する表示手段を有する事によ
り、スレーブストロボがカメラからの情報通信を受け、
正しく動作したか確認をする事が可能となる。
【0373】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は、カメラに内蔵されたオートフォーカス用補助光であ
る高輝度LEDを用いてスレーブストロボ制御用の信号
を発生する事により、カメラから離れた位置に設置され
たスレーブストロボを制御するものである。
【0374】図35は第3の実施の形態におけるカメラ
の正面図である。同図において150はオートフォーカ
ス用補助光の投光窓である。
【0375】図36は第3の実施の形態における補助光
の光学的横断面を示す。同図において150は補助光の
投光窓、151は補助光の投光レンズ、152は補助光
の投光パターンを印刷したフィルムであり、153は投
光用の高輝度LEDである。図37は第3の実施の形態
における回路のブロック図である。図2と対応する部材
には同じ符号が付されている。
【0376】同図に於いて154は補助光LEDの発光
制御を行う為の補助光発光回路である。
【0377】第3の実施の形態では第2の実施の形態の
内蔵ストロボの代わりに補助光用高輝度LEDを用いる
ものであるので、その動作は第2の実施の形態と同等で
あるので、説明は省略する。またその効果は第2の実施
の形態と同等であるが、送信手段が高輝度LEDである
ため、その到達距離が短かくなるものの、電源の消費が
Xe管を発光させる第2実施の形態に対して大幅に少な
く、エネルギー消費の少ないワイヤレススレーブストロ
ボ制御システムを実現できる効果がある。
【0378】(第4の実施の形態)第4の実施の形態で
は、第1〜第3の実施の形態を応用して、撮影前に適正
露光が得られるか確認出来るとともに、被写体が撮影画
面中央にいない場合に於いても適正なストロボ露光が行
えるようにしたものである。
【0379】第4の実施の形態としては第1の実施の形
態の撮影システムを用いて説明するので、ハードウエア
的構成は省略する。
【0380】図38は第1〜第3の実施例で説明したカ
メラのファインダー内表示例である。同図において24
aはストロボの調光レベルや、自然光の露光レベルを表
示する第1のファインダー内LCDであり、24bは、
ストロボ調光確認表示400、シャッター表示401、
絞り表示402を表示する第2のファインダー内LCD
である。
【0381】次に第4の実施例におけるカメラとストロ
ボの動作を図39〜42に示すフローチャートを用いて
説明する。なお、以下のフローチャートで示す動作は自
動調光モード時に行われるものである。
【0382】[ステップ401]撮影前のテスト発光を
行うSWFELKがオンされると、ステップ402に処
理が進む。
【0383】[ステップ402]カメラ測光回路106
を用いて、自然光での被写体輝度値Bvを測光する。
【0384】[ステップ403]被写体輝度、フィルム
感度より適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定する
とともに、設定された露出モードに従ってシャッター
速度と絞りを決定する。
【0385】[ステップ404]カメラはマスタースト
ロボに対して所定の発光量、発光時間をシリアル通信線
(CLK、DI、DO)を介して送信し、プリ発光を指
示する。
【0386】[ステップ405]マスターストロボはカ
メラからのプリ発光指示通信を受けると、スレーブスト
ロボに対して前述の図11および図12で説明したプリ
発光コマンドとプリ発光光度データを送出する。この
際、レシオオフモード場合は、図12のコマンド1およ
びプリ発光光度データを送出し、レシオモード、すなわ
ち制御するスレーブストロボが複数の場合は、発光させ
るべきスレーブストロボのグループに応じてコマンド
2、3、4の何れかを選択してプリ発光光度データとと
もに送出する。
【0387】[ステップ406]マスター発光モードの
場合はステップ407に分岐し、制御専用モードの場合
はステップ408に分岐する。
【0388】[ステップ407]マスターストロボMS
がマスター発光モードの場合は、図11(4)に示す様
にマスターストロボはカメラから指示された所定のプリ
発光を行う。
【0389】なお、マスター発光モードでも、グループ
Aのプリ発光以外ではスレーブストロボを発光開始させ
る為のパルス発光を行う。(図11(3)) [ステップ408]マスターストロボMSが制御専用モ
ードの場合は、図11(3)に示す様にマスターストロ
ボはスレーブストロボを発光開始させる為のパルス発光
を行う。
【0390】[ステップ409]スレーブストロボはマ
スターストロボの発光に同期して、図11(5)に示す
様にマスターストロボから指示された所定の発光時間、
発光光度のプリ発光を行う。
【0391】なお、レシオモードの場合はコマンドで指
定された発光グループのストロボがプリ発光を行う。
【0392】[ステップ410]カメラはマスタースト
ロボまたはスレーブストロボのプリ発光による被写体か
らの反射光を測光センサー7で測光し、得られた被写体
輝度BvFとフィルム感度SVよりプリ発光の露光量E
vFを得る。なお、外光を排除してストロボのプリ発光
だけによる被写体反射光を測光する為には、プリ発光に
よる被写体反射光から、直前の自然光による被写体測光
値を減算する事により得られる。
【0393】[ステップ411]カメラはステップ41
0で求めたプリ発光の露光量がステップ403で求めた
適正露光量EVSとなるべき適正本発光量(GAIN)
を算出する。なお、このストロボの適正発光量の演算方
法に関しては、特開平9―33992号公報にて詳しく
述べてあるので此処では省略するが、その概略は、プリ
発光による被写体反射光と適正露光量に対する差分を求
めて、この差分をプリ発光に対する相対的な本発光量と
する訳である。
【0394】なお、この適正本発光量は、多灯制御の場
合は、スレーブ制御回数分求められる。すなわち、A:
Bの2灯制御の場合は、ステップ404からステップ4
12を2回ループし、1回目のループではグループAス
トロボをプリ発光させる事により得られるグループA適
正発光量(A_GAIN)を求め、2回目のループでは
グループBストロボをプリ発光させる事により得られる
グループB適正発光量(B_GAIN)を求め、A:
B:Cの3灯制御の場合は同様にループを3回繰り返
し、3回目のループでグループCストロボをプリ発光さ
せる事により得られるグループC適正発光量(C_GA
IN)を求めて、各々カメラマイコン100内の不図示
のRAM内に記憶する。
【0395】[ステップ412]ステップ411で説明
した様に、必用回数のプリ発光と測光が行われるまで、
ステップ404にもどりプリ発光、測光の処理を繰り返
す。 [ステップ413]多灯モードの場合は光量比演算を行
う為にステップ414に分岐し、多灯モードでない場合
はステップ415に分岐する。
【0396】[ステップ414]多灯モードで2灯モー
ドの場合は、図15に示すA:Bの設定光量比に応じた
グループAとグループBの発光補正量をステップ411
で求めた各グループの適正本発光量(A_GAIN、B
_GAIN)に加算して各グループの本発光量とする。
3灯モードの場合は、さらに図10の液晶表示のA)ま
たはB)の323に示すグループC発光補正量をC_G
AINに加算して、各グループの本発光量を求めて、カ
メラマイコン100内の不図示のRAM内に記憶する。
【0397】[ステップ415]上記説明で求められた
本発光量より、調光可否の判定をする。
【0398】すなわち、プリ発光を最大発光量に対して
1/nと定義して発光を行えば、スレーブスレーブスト
ロボまたはマスターストロボの最大発光量はプリ発光の
n倍である事が判る。従って、適発本発光量とストロボ
の最大発光量を比較し、本発光適正発光量が、最大発光
量よりも所定値以上大きければ調光不可能と判断し、以
下の場合は調光可能と判断する訳である。またこの判定
は、多灯モードの場合は、何れか1つのグループでも本
発光量が足りない場合は調光不能と判断してよい。
【0399】[ステップ416]カメラはステップ41
5で判定した結果をマスターストロボに通信する。
【0400】[ステップ417]カメラはステップ41
5で判定した結果に応じて、図38で示す様にファイン
ダー内に判定結果を表示する。
【0401】図38A)は判定結果がNGの場合であり
調光確認表示400を点滅して警告するとともに、ファ
インダー内LCD表示24aにその判定調光レベルを表
示する。これはステップ415での演算に於いて算出さ
れた、ストロボの最大発光量に対する演算結果の不足分
を表示する。
【0402】同図の例ではストロボの最大発光量にたい
して、適正発光量が1・1/3段アンダーである事を示
している。
【0403】なお、多灯ストロボ制御の場合は、複数の
発光グループ(前記グループA、B、C)のうち最もア
ンダーとなるグループの調光レベルを表示する。
【0404】また図38B)は判定結果がOKの場合で
あり、調光確認表示400は点灯し、ファインダー内L
CD表示24aは適正光量になる事を表示する。
【0405】上記FEロックによる測光および、露出記
憶動作、および、調光可否の表示を終了すると、ステッ
プ401に戻る。
【0406】次に図41および42のフローチャートを
用いて、FEロック時の自動調光撮影動作を説明する。
【0407】[ステップ501]前述のFEロック動作
が行われたのち、測光測距開始スイッチであるSW1が
オンされると、カメラ焦点検出回路105による公知の
位相差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイ
コン112にフォーカス駆動を指示し、焦点調節を行
う。
【0408】[ステップ502]レリーズ開始スイッチ
SW2がオンであればステップ505に進む。
【0409】[ステップ503]カメラはマスタースト
ロボMSに対して本発光情報(発光モード:FP/閃
光、、FPの場合は発光時間、および図39で説明した
FELK動作で測光して記憶してある本発光量)を通信
するとともにストロボへの本発光指示が終了すると、撮
影準備の為に主ミラー2、サブミラー25をアップし、
撮影光路より退去させ、同時にレンズマイコン112に
対して絞り駆動を指示する。
【0410】[ステップ504]マスターストロボは受
信した情報とマスターストロボで設定されている発光モ
ード(自動調光)とスレーブ制御数に基づき、図12で
しめされたコマンドとデータを前述のプリ発光送信と同
様の方法で、スレーブストロボに通信する。例えばFE
ロック自動調光の場合は、スレーブ制御数に応じて、1
灯制御(レシオオフ)の場合はコマンド5とデータ1バ
イト、2灯制御の場合はコマンド6とデータ2バイト、
3灯制御の場合はコマンド7とデータ3バイトをスレー
ブストロボ送信する。
【0411】一方スレーブストロボはマスターストロボ
からの本発光通信を受信し、コマンド解析を行い、指示
された発光モードと合致するグループの発光量に応じて
本発光の準備を行う。
【0412】[ステップ505]ミラーが光路から待避
するのを待ち続け、待避完了するとステップ506進
む。
【0413】[ステップ506]主ミラー2およびサブ
ミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先幕
を駆動し、露光動作を開始する。
【0414】[ステップ507]発光形態がフラット発
光の場合は先幕走行しシャッターが開く前に発光を開始
する為にステップ509に分岐し、閃光発光の場合はス
テップ508に分岐する。
【0415】[ステップ508]閃光発光モードの場合
はシャッター先幕駆動後、シャッター先幕が完全に開放
されてX接点がオンになるのを待つ。
【0416】[ステップ509]マスターストロボの発
光モードに応じて、マスター発光モードの場合はステッ
プ510に分岐し、送信専用モードの場合はステップ5
11に分岐する。
【0417】[ステップ510]マスターストロボがマ
スター発光モードの場合で、FEロック自動調光モード
の場合は、マスターストロボはカメラから指示された発
光情報(フラット発光モードの場合は、指示された発光
光度と発光時間、閃光発光モードの場合は指示された発
光量)で本発光を行う。
【0418】[ステップ511]マスターストロボが制
御専用モードの場合は、マスターストロボはスレーブス
トロボを発光開始させる為の発光開始信号(Xe管19
のパルス発光)を発生する。
【0419】[ステップ512]スレーブストロボはス
テップ510またはステップ511のマスターストロボ
の発光開始に同期してステップ504で指示された発光
モードと発光量等の情報で本発光を行う。正常に発光が
行われるとスレーブストロボは、本発光に関する情報を
液晶表示器240に表示する。例えば発光モード[自動
調光]に関する情報は表示301に表示し、FP発光モ
ードの場合は表示302を点灯する。
【0420】なお、スレーブストロボの表示は、本発光
が正常に行われた場合に表示および表示更新する事で、
スレーブストロボがマスターストロボからの情報を正確
に受信して発光した事の確認が出来る。
【0421】[ステップ513]所定のシャッター開放
時間経過後カメラは後幕を走行し撮影を終了する。
【0422】[ステップ514]マスターストロボはカ
メラから指示されている調光可否結果を、発光終了後に
調光確認LED244を所定時間点灯もしくは消灯表示
する。
【0423】なお、カメラのファインダー内はステップ
417と同じ表示が所定時間表示される。
【0424】[ステップ515]露光動作が終了する
と、撮影光量より退去された主ミラー2、サブミラー2
5 をダウンしモータ制御回路108とフィルム走行検
知回路109によりフィルムを1駒 分巻き上げ、撮影
動作を終了する。
【0425】なお、上記動作におけるストロボの送信信
号に関しては、第1の実施例で説明したものと同様であ
るので、そのタイミングチャートの説明は省略する。
【0426】また、上記説明は第1実施の形態の構成を
用いて説明したが、第2および第3実施の形態の構成を
用いても、同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0427】上記説明した様に、第4の実施の形態で
は、ワイヤレスストロボシステムにおいて、撮影前にス
レーブストロボのテスト発光を行い、被写体反射光を測
光し、その測光結果を元に適正露光が得られるか、また
適正露光が得られない場合のその度合いを撮影前に確認
する事が可能となる。
【0428】また、テスト発光時に求めた本発光量を記
憶し、その記憶値にしたがって、本発光が行われるの
で、被写体が画面中央にない場合でも、カメラの構図を
変えて、テスト発光を行って露出を記憶し、撮影時は構
図を戻して撮影する事により、適正なストロボ露光を行
うことができる。さらに上記効果をワイヤレス多灯スト
ロボに於いて実現した事により、ストロボの設置の自由
度が増し、操作性に優れたストロボシステムを実現でき
る。
【0429】(発明と実施の形態の対応)以上の実施の
形態に於いて、カメラマイコン100が閃光発光とフラ
ット発光の発光形態選択手段に相当し、フォトダイオー
ド256および受光回路257が制御情報の受信手段に
相当し、Xe管19が閃光発光手段に相当ずる。
【0430】ストロボマイコン238および発光制御回
路212が閃光発光手段を制御する発光制御手段に相当
し、Xe管19またはカメラ内蔵ストロボのXe管12
0または、オートフォーカス用の補助光LED153が
送信手段に相当し、ストロボマイコン238がカメラの
撮影タイミング情報の検出手段と、撮影条件に応じたス
トロボ発光モードの選択手段と、選択された撮影情報に
付随する情報の設定手段に相当し、液晶表示装置240
が発光制御情報応じた情報を表示する表示手段に相当す
る。
【0431】
【発明の効果】本出願に係わる請求項1〜25に係わる
発明によれば、マスター送信装置からスレーブストロボ
装置に通信する情報は多岐にわたり、一台のマスター送
信装置により1または複数のスレーブストロボ装置を所
望の発光状態、発光量で発光させることが可能となる。
【0432】したがって、全てのシャッター速度に同調
するストロボシステムを実現する事が可能となる。ま
た、様々な発光モードで撮影が出来るストロボシステム
を実現する事が可能となる。
【0433】また、スレーブストロボ装置側でマスター
送信装置からの通信で受けた指令内容を表示できるの
で、正しく動作したか確認をする事が可能となる。
【0434】一度の通信で、複数のスレーブストロボ装
置に対して情報を送信できるので、通信の高速化が計れ
るとともに、レリーズタイムラグの少ないストロボシス
テムが実現できる。
【0435】特定のスレーブストロボを指定して個別に
制御が行えるので、複雑な多灯制御ストロボシステムが
容易に実現できる。
【0436】スレーブストロボの数を任意に指定でき
る、多灯ストロボシステムを簡単に実現できるととも
に、各スレーブストロボが同時にメイン発光を行う事に
より、高速シャッターにも対応できる、シャッタースピ
ードの制限のない多灯制御ストロボシステムが実現でき
る。
【0437】スレーブストロボの数を任意に指定でき
る、ワイヤレス多灯ストロボシステムがマスターストロ
ボ装置からの集中制御で簡単に実現できる。
【0438】複数のスレーブストロボ装置のマニュアル
発光動作をマスターストロボ装置から一括して制御する
ことが可能な、極めて操作性に優れたストロボシステム
を実現できる。
【0439】複数のスレーブストロボ装置のマルチ発光
動作をマスターストロボ装置から一括して制御すること
が可能な、極めて操作性に優れたストロボシステムを実
現できる。
【0440】複数のワイヤレスストロボシステムを同時
に作動させる場合に於いても混信する事のない発光制御
を行う事ができる請求項48〜61に係わる発明によれ
ば、以下の効果が得られる。
【0441】ワイヤレスストロボシステムにおいて、撮
影前に適正露光が得られるか否かを確認する事が可能と
なる。
【0442】ワイヤレスストロボシステムにおいて、被
写体が画面中央にない場合でも適正露光による撮影が可
能となる。
【0443】複数のスレーブストロボを個別に制御する
ワイヤレス多灯ストロボシステムにおいて、撮影前に各
発光グループのストロボが適正露光が得られるか否かを
確認する事が可能となる。
【0444】複数のスレーブストロボを個別に制御する
ワイヤレス多灯ストロボシステムにおいて、被写体が画
面中央にない場合でも適正露光による撮影が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態のカメラシステムの横
断面図
【図2】図1のカメラシステムの電気回路ブロック図
【図3】本発明の第1実施の形態のストロボの電気回路
ブロック図
【図4】図3のストロボの外観図で、(a)は正面図、
(b)は背面図
【図5】本発明の第1の実施の形態のマスターストロボ
とスレーブストロボの関係を示す概略図
【図6】(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態の
マスターストロボとスレーブストロボの関係を示す概略
【図7】(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態の
マスターストロボとスレーブストロボの関係を示す概略
【図8】第1の実施の形態のストロボの表示部の表示例
【図9】第1の実施の形態のストロボの表示部の表示例
【図10】第1の実施の形態のストロボの表示部の表示
【図11】本発明の第1実施の形態におけるワイヤレス
通信を説明するタイミングチャート
【図12】本発明の第1実施の形態におけるワイヤレス
通信コマンドを説明する図
【図13】本発明の第1実施の形態におけるスレーブス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図14】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図15】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図16】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図17】本発明の第1実施の形態における光量比設定
補正量を説明する図
【図18】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図19】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図20】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図21】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図22】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図23】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図24】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図25】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図26】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図27】本発明の第2実施の形態におけるカメラシス
テムの横断面図
【図28】図27のカメラシステムの電気回路ブロック
【図29】本発明の第2実施の形態のカメラのストロボ
制御回路の電気回路ブロック図
【図30】本発明の第2実施の形態における撮影例
【図31】本発明の第2実施の形態におけるカメラの表
示器の表示例
【図32】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図33】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図34】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図35】本発明の第3実施の形態におけるカメラの正
面図
【図36】本発明の第3実施の形態におけるオートフォ
ーカス用補助光の横断面図
【図37】本発明の第3実施の形態のカメラシステムの
電気回路ブロック図
【図38】本発明の第4の実施の形態のファインダ画面
を示す図
【図39】本発明の第4の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャート
【図40】本発明の第4の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャート
【図41】本発明の第4の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャート
【図42】本発明の第4の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
19、120…キセノン管 100…カメラマイコン 238…ストロボマイコン 212…発光制御回路 256…フォトダイオード 240…液晶表示装置

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを含むマスター送信装置と、前記
    マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレーブ
    ストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置からの通
    信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うストロ
    ボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、閃光発光とフラット発光の発
    光形態選択手段と、選択された発光形態を含むストロボ
    制御情報をスレーブストロボ装置に送信する送信手段を
    有し、 前記スレーブストロボ装置は、前記ストロボ制御情報の
    受信手段と、閃光発光手段を有し、前記受信したストロ
    ボ制御情報に応じて、閃光発光モードまたはフラット発
    光モードで前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を
    有する事を特徴とするストロボシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御情報は、閃光発光とフラット発
    光を指示する情報と、フラット発光が選択された場合
    に、シャッター速度とシャッター幕速に応じた発光時間
    を含む事を特徴とする請求項1記載のストロボシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記制御情報は、複数バイトからなるシ
    リアル情報信号で構成され、第1バイト目のみに制御チ
    ャネルを示すチャネル識別信号がある事を特徴とする請
    求項1または2に記載のストロボシステム。
  4. 【請求項4】 前記制御情報は、フラット発光が選択さ
    れた時はカメラのシャッターがフィルムに露光を開始す
    る直前にスレーブストロボの発光開始を指示する為のタ
    イミング信号を含み、閃光発光が選択された時はカメラ
    のシャッターが全開した時にスレーブストロボの発光開
    始を指示する為のタイミング信号を含む事を特徴とする
    請求項1、2または3に記載のストロボシステム。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、カメラ本体に着脱可能
    であり、カメラからの発光制御情報の受信手段と、カメ
    ラの撮影タイミング情報の検出手段を有し、該情報を前
    記スレーブストロボ装置に送る為の情報出力手段を有す
    る事を特徴とする請求項1、2、3または4に記載のス
    トロボシステム。
  6. 【請求項6】 前記情報出力手段は、閃光発光手段であ
    る事を特徴とする請求項5に記載のストロボシステム。
  7. 【請求項7】 前記送信手段は、カメラ本体に内蔵の閃
    光発光手段である事を特徴とする請求項1、2、3また
    は4に記載のストロボシステム。
  8. 【請求項8】 前記送信手段は、オートフォーカス用の
    補助光である事を特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載のストロボシステム。
  9. 【請求項9】 カメラを含むマスター送信装置と、前記
    マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレーブ
    ストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置からの通
    信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うストロ
    ボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、撮影条件に応じたストロボ発
    光モードを選択する選択手段と、カメラの撮影動作に応
    じて前記選択されたストロボ発光モードを含む制御情報
    を送信する送信手段有し、 前記スレーブストロボ装置は、前記制御情報の受信手段
    と閃光発光手段を有し、前記受信した制御情報に応じ
    て、前記閃光発光手段の発光を制御する発光制御手段を
    有する事を特徴とするストロボシステム。
  10. 【請求項10】 前記ストロボ発光モードは、自動調光
    モードと、自動調光モード以外の撮影モードであること
    を特徴とする請求項9記載のストロボシステム。
  11. 【請求項11】 前記自動調光モード以外の撮影モード
    とは、マニュアル発光モードまたはマルチ発光モードで
    ある事を特徴とする請求項10記載のストロボシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記制御情報は、複数バイトからなる
    シリアル情報信号であり、第1バイト目のみに制御チャ
    ネルを示すチャネル識別信号がある事を特徴とする請求
    項9記載のストロボシステム。
  13. 【請求項13】 前記制御情報は、前記ストロボ発光モ
    ードがマニュアル発光モードの場合は、前記スレーブス
    トロボ装置の発光量に関する情報を含む事を特徴とする
    請求項9記載のストロボシステム。
  14. 【請求項14】 前記制御情報は、前記ストロボ発光モ
    ードがマルチ発光モードの場合は、前記スレーブストロ
    ボ装置の発光量と、発光周波数、発光回数に関する情報
    を含む事を特徴とする請求項9記載のストロボシステ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記制御情報は、制御するスレーブス
    トロボ装置の数が複数の場合は、各スレーブストロボ装
    置毎に異なった発光量に関する情報を含む事を特徴とす
    る請求項9記載のストロボシステム。
  16. 【請求項16】 前記送信手段は、カメラ本体に着脱可
    能であり、カメラからの発光制御情報の受信手段と、カ
    メラの撮影タイミング情報の検出手段と、撮影条件に応
    じたストロボ発光モードの選択手段と、選択された撮影
    情報に付随する情報の設定手段を有し、カメラの撮影動
    作に応じて前記選択されたストロボ発光モード情報およ
    び、選択された撮影情報に付随する情報を送信する情報
    出力手段を有する事を特徴とする請求項9記載のストロ
    ボシステム。
  17. 【請求項17】 前記選択された撮影情報に付随する情
    報は、前記ストロボ発光モードがマニュアル発光モード
    の場合は、各スレーブストロボ装置の発光量に関する情
    報であり、前記ストロボ発光モードがマルチ発光モード
    の場合は各スレーブストロボ装置の発光量に関する情報
    と、各スレーブストロボ装置に共通した発光周波数、発
    光回数に関する情報である事を特徴とする請求項16に
    記載のストロボシステム。
  18. 【請求項18】 前記情報出力手段は、閃光発光手段で
    ある事を特徴とする請求項16記載のストロボシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記送信手段は、カメラ本体に内蔵さ
    れた閃光発光手段である事を特徴とする請求項9記載の
    ストロボシステム。
  20. 【請求項20】 前記送信手段は、オートフォーカス用
    の補助光である事を特徴とする請求項9記載のストロボ
    システム。
  21. 【請求項21】 カメラを含むマスター送信装置と、前
    記マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレー
    ブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置からの
    通信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うスト
    ロボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、撮影条件に応じたストロボ発
    光モードの選択手段と、カメラの撮影動作に応じて前記
    選択されたストロボ発光情報を送信する送信手段を有
    し、 前記スレーブストロボ装置は、前記制御情報の受信手段
    と閃光発光手段を有し、前記受信したストロボ発光制御
    情報応じた情報を表示する表示手段を有する事を特徴と
    するストロボシステム。
  22. 【請求項22】 前記発光制御情報は、自動調光モー
    ド、マニュアル発光モード、マルチ発光モードの何れか
    のモードを指定する発光モード情報を含む情報であり、
    前記スレーブストロボ装置は、該情報を表示する表示手
    段を有する事を特徴とする請求項21に記載のストロボ
    システム。
  23. 【請求項23】 前記発光制御情報は、マニュアル発光
    モードが選択された時の前記スレーブストロボ装置のマ
    ニュアル発光量を含む情報であり、前記スレーブストロ
    ボ装置は、該情報を表示手段に表示する事を特徴とする
    請求項21に記載のストロボシステム。
  24. 【請求項24】 前記発光制御情報は、マルチ発光モー
    ドが選択された時のスレーブストロボの発光量と、発光
    周波数、発光回数を含む情報であり、前記スレーブスト
    ロボ装置は、前記情報表示手段に表示する事を特徴とす
    る請求項21に記載のストロボシステム。
  25. 【請求項25】 前記発光制御情報は、閃光発光とフラ
    ット発光の発光形態を含む情報であり、前記スレーブス
    トロボ装置は該情報により指示された発光形態を前記情
    報表示手段に表示する事を特徴とする請求項21に記載
    のストロボシステム。
  26. 【請求項26】 マスター送信装置からの光通信により
    スレーブストロボ装置に対しての通信を行い、スレーブ
    ストロボ装置の制御を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、送信する送信内容を所定長の
    デジタルコード化された光パルス列からなるグループを
    単位として複数のグループのデータを通信するととも
    に、各グループのデータを一連の情報として時系列で通
    信することを特徴とするストロボシステム。
  27. 【請求項27】 前記グループは、発光モードを指示す
    るパルス列の第1のグループと、そのモードでの発光状
    態または発光量を指示するパルス列の第2のグループを
    含むことを特徴とする請求項26に記載のストロボシス
    テム。
  28. 【請求項28】 前記マスター送信装置からの通信に際
    して第1のグループのパルス列の通信を行った後に第2
    のグループのパルス列の通信を行うことを特徴とする請
    求項27に記載のストロボシステム。
  29. 【請求項29】 前記マスター送信装置は、前記複数の
    グループのデータの通信を行った後に前記スレーブスト
    ロボ装置に対して発光を開始させるためのパルス光を通
    信させることを特徴とする請求項27または28に記載
    のストロボシステム。
  30. 【請求項30】 前記マスター送信装置は、ストロボ装
    置にて構成され、前記複数のグループのデータの通信を
    行った後にマスター送信装置を構成するマスターストロ
    ボ装置自体の発光動作を行うとともに、該マスタースト
    ロボ装置自体の発光動作での発光によりスレーブストロ
    ボ装置の発光を開始させることを特徴とする請求項27
    または28に記載のストロボシステム。
  31. 【請求項31】 前記マスター送信装置は、カメラに装
    着または内蔵されたストロボ装置であり、該ストロボ装
    置は閃光管からパルス光を発光させることで前記各グル
    ープの光パルス列のデータを形成することを特徴とする
    請求項26、27または28に記載のストロボシステ
    ム。
  32. 【請求項32】 前記マスターストロボ装置は、第1と
    第2のモードを有し、第1のモードでは前記各グループ
    のデータ通信動作後、マスターストロボ装置の閃光管に
    て撮影時に使用するための発光波形での発光動作を行
    い、前記第2のモードではパルス光のみの通信動作を行
    うことを特徴とする請求項31に記載のストロボシステ
    ム。
  33. 【請求項33】 前記第2のモードでは、各グループで
    のデータ通信を行った後、閃光管によりパルス光を形成
    させることを特徴とする請求項32に記載のストロボシ
    ステム。
  34. 【請求項34】 前記第1のモードでのデータ通信動作
    後の前記マスターストロボ装置の発光動作の発光光を検
    知して、前記スレーブストロボ装置は発光動作を開始す
    るとともに、第2のモードではデータ通信後のパルス光
    を検知してスレーブストロボ装置は発光動作を開始する
    ことを特徴とする請求項32または33に記載のストロ
    ボシステム。
  35. 【請求項35】 複数のスレーブストロボ装置に対して
    マスターストロボ装置からの光通信を行うストロボシス
    テムにおいて、 前記マスターストロボ装置からスレーブストロボ装置を
    指定するデータとその指定スレーブストロボ装置の発光
    状態または発光量を指示するデータからなる一連のデー
    タ構成の情報を光通信させ、各スレーブストロボ装置の
    うち前記指定データにて指定されたスレーブストロボ装
    置は前記発光状態または発光量を指示するデータに基づ
    いて発光制御されることを特徴とするストロボシステ
    ム。
  36. 【請求項36】 前記マスターストロボ装置は、前記デ
    ータの通信を行った後に前記スレーブストロボ装置を発
    光させるための発光を行い、前記データにて指定された
    スレーブストロボ装置は、前記マスターストロボ装置か
    らの発光に応答して発光することを特徴とする請求項3
    5に記載のストロボシステム。
  37. 【請求項37】 前記マスターストロボ装置は、カメラ
    に装着または内蔵されたストロボ装置であり、該ストロ
    ボ装置の閃光管から所定長の光パルス列をコード化して
    発光させることで各データを形成することを特徴とする
    請求項35にに記載のストロボシステム。
  38. 【請求項38】 前記データ通信のためのコード化した
    発光動作後にマスターストロボ装置は閃光管からパルス
    光を発光させ、前記スレーブストロボ装置を発光させる
    ことを特徴とする請求項37に記載のストロボシステ
    ム。
  39. 【請求項39】 前記データ通信のためのコード化した
    発光動作後にマスターストロボ装置は閃光管から撮影に
    使用するための発光を行い、該発光によりスレーブスト
    ロボ装置の発光を開始させることを特徴とする請求項3
    7に記載のストロボシステム。
  40. 【請求項40】 複数のスレーブストロボ装置に対して
    マスターストロボ装置からの光通信を行うストロボシス
    テムにおいて、 マスターストロボ装置からスレーブストロボ装置を指定
    するデータとその指定スレーブストロボ装置の発光状態
    または発光量を指示するデータの伝達並びにスレーブス
    トロボ装置を発光させるための発光からなる一連の通信
    動作を各スレーブストロボ装置ごとに時系列で行わせる
    ことで、各指定されたスレーブストロボ装置はマスター
    ストロボ装置からの発光に応答して時系列で発光し、各
    スレーブストロボ装置の発光ごとの被写体からの輝度情
    報を検知し、該輝度情報に基づいて各スレーブストロボ
    装置でのメイン発光量を決めるデータを演算し演算され
    た各スレーブストロボ装置に対してのデータをマスター
    ストロボ装置から光通信し、各スレーブストロボ装置に
    伝え、マスターストロボ装置はメイン発光を行わせるた
    めの発光を行い、各スレーブストロボ装置は該発光に応
    じてそのスレーブストロボ装置に対してのデータに基づ
    いた発光量でのメイン発光を同時に開始することを特徴
    とするストロボシステム。
  41. 【請求項41】 前記マスターストロボ装置はカメラに
    装着または内蔵されたストロボ装置であり、前記データ
    は該ストロボ装置の閃光管からのコード化された光パル
    ス列により形成されるとともに、前記カメラは各スレー
    ブストロボ装置の発光ごとの輝度情報によりメイン発光
    量を決める前記データを演算することを特徴とする請求
    項40に記載のストロボシステム。
  42. 【請求項42】 複数のスレーブストロボ装置に対して
    マスターストロボ装置から光通信を行うストロボシステ
    ムにおいて、 スレーブストロボ装置に対してのプリ発光の情報の伝達
    及びスレーブストロボ装置をプリ発光させるための光通
    信からなる一連の通信動作を、各スレーブストロボ装置
    ごとに順次行い、各スレーブストロボ装置に対しての情
    報伝達とプリ発光を一連の動作として、各スレーブスト
    ロボ装置ごとに時系列で行うとともに、各スレーブスト
    ロボ装置でのプリ発光が終了した後、発光するスレーブ
    ストロボ装置を指定するデータ及び、それぞれのスレー
    ブストロボ装置に対して決定された各スレーブストロボ
    装置ごとの発光量をそれぞれあらわす複数の発光量デー
    タからなる一連のデータ構成の情報をマスターストロボ
    装置から光通信し、各スレーブストロボ装置は各発光量
    データに基づいて発光制御されることを特徴とするスト
    ロボシステム。
  43. 【請求項43】 マスターストロボ装置からの光通信で
    複数のスレーブストロボ装置に対しての情報伝達を行う
    ストロボシステムにおいて、 複数のスレーブストロボ装置のうち、所定の複数のスレ
    ーブストロボ装置を指定するためのデータと指定された
    各スレーブストロボ装置に対しての発光量を指定するた
    めの各スレーブストロボ装置ごとの発光量データからな
    る一連のデータを光通信し、指定された各スレーブスト
    ロボ装置はそのスレーブストロボ装置に対しての前記発
    光量データに応じて発光量を制御することを特徴とする
    ストロボシステム。
  44. 【請求項44】 前記マスターストロボ装置は、前記ス
    レーブストロボ装置を指定するデータのグループと、各
    スレーブストロボ装置ごとの発光量をそれぞれ独立に指
    定する各スレーブストロボ装置ごとに独立した複数のデ
    ータのグループからなる一連のデータ構成の情報を光パ
    ルス列で通信することを特徴とする請求項43に記載の
    ストロボシステム。
  45. 【請求項45】 マスターストロボ装置からの光通信で
    複数のスレーブストロボ装置に対して通信を行うストロ
    ボシステムにおいて、 前記複数のスレーブストロボ装置のうち、所定の複数の
    スレーブストロボ装置を指定するデータと指定されたス
    レーブストロボ装置に対してそれぞれ独立に発光量を指
    定する各スレーブストロボ装置ごとに独立して設定され
    た複数のデータと、各スレーブストロボ装置に対して共
    通する発光回数および/または発光周波数を指定するデ
    ータからなる一連のデータ構成の情報を光パルスで通信
    することを特徴とするストロボシステム。
  46. 【請求項46】 前記マスターストロボ装置は、前記ス
    レーブストロボ装置を指定するデータのグループと、各
    スレーブストロボ装置ごとの発光量をそれぞぞれ独立に
    指定する各スレーブストロボ装置ごとの各スレーブスト
    ロボ装置ごとに独立した複数のデータのグループと発光
    回数を指定するデータのグループからなる一連のデータ
    構成の情報を光パルス列で通信することを特徴とする請
    求項45に記載のストロボシステム。
  47. 【請求項47】 複数の受信チャンネルを有するスレー
    ブストロボ装置に対してマスターストロボ装置から光通
    信を行うストロボシステムにおいて、 マスターストロボ装置から所定のチャンネルを指示する
    データ及びスレーブストロボ装置に対しての発光情報を
    表すデータを通信し、スレーブストロボ装置はマスター
    ストロボ装置からのチャンネルを指示するデータを判定
    し、一致するチャンネル状態にある場合、発光情報に応
    じた発光を行うことを特徴とするストロボシステム。
  48. 【請求項48】 カメラを含むマスター送信装置と、前
    記マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレー
    ブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置からの
    通信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うスト
    ロボシステムにおいて、前記マスター装置は、スレーブ
    ストロボに対して撮影を伴わずにプリ発光を指示する手
    段と、該手段の操作に応じてスレーブストロボに対して
    プリ発光を指示する情報の送信手段と、プリ発光による
    被写体反射光を測光する手段と、測光した被写体反射光
    から、本発光量を演算する手段を有し、上記スレーブス
    トロボはカメラからの情報を受信する手段と、閃光発光
    手段をもち、前記プリ発光を指示する情報を受信して、
    前記閃光発光手段を用いて所定のプリ発光を行なう発光
    制御手段を有するとともに、前記カメラは前記演算され
    た本発光量に基づき、適正光量が得られたかどうかを表
    示する表示手段を有する事を特徴とするストロボシステ
    ム。
  49. 【請求項49】 前記送信手段は、カメラ本体に着脱可
    能であり、カメラからの発光制御情報の受信手段と、カ
    メラの撮影タイミング情報の検出手段を有し、該情報を
    前記スレーブストロボ装置に送る為の情報出力手段を有
    する事を特徴とする請求項48に記載のストロボシステ
    ム。
  50. 【請求項50】 前記情報出力手段は、閃光発光手段で
    ある事を特徴とする請求項49に記載のストロボシステ
    ム。
  51. 【請求項51】 前記送信手段は、カメラ本体に内蔵の
    閃光発光手段である事を特徴とする請求項48、49ま
    たは50に記載のストロボシステム。
  52. 【請求項52】 前記送信手段は、オートフォーカス用
    の補助光である事を特徴とする請求項48、49または
    50に記載のストロボシステム。
  53. 【請求項53】 カメラを含むマスター送信装置と、前
    記マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレー
    ブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置からの
    通信により前記スレーブストロボ装置の制御を行うスト
    ロボシステムにおいて、 前記マスター装置は、スレーブストロボ装置に対して撮
    影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、該手段の操作
    に応じてスレーブストロボに対してプリ発光を指示する
    情報の送信手段と、プリ発光による被写体反射光を測光
    する手段と、測光した被写体反射光から、本発光量を演
    算する手段と、この演算された本発光量を記憶する手段
    と、撮影開始指示手段を有し、この撮影開始指示手段に
    より撮影が指示された時に、前記記憶された本発光量に
    て本発光を行うべくスレーブストロボに対して本発光を
    指示する情報を前記送信手段で送信し、上記スレーブス
    トロボはカメラからの情報を受信する手段と、閃光発光
    手段をもち、前記プリ発光を指示する情報を受信して、
    前記閃光発光手段を用いて所定のプリ発光を行い、前記
    本発光を指示する情報を受信して、前記閃光発光手段を
    用いて本発光を行うことを特徴とするストロボシステ
    ム。
  54. 【請求項54】 前記送信手段は、カメラ本体に着脱可
    能であり、カメラからの発光制御情報の受信手段と、カ
    メラの撮影タイミング情報の検出手段を有し、該情報を
    前記スレーブストロボ装置に送る為の情報出力手段を有
    する事を特徴とする請求項53に記載のストロボシステ
    ム。
  55. 【請求項55】 前記情報出力手段は、閃光発光手段で
    ある事を特徴とする請求項54に記載のストロボシステ
    ム。
  56. 【請求項56】 前記送信手段は、カメラ本体に内蔵の
    閃光発光手段である事を特徴とする請求項53、54ま
    たは55に記載のストロボシステム。
  57. 【請求項57】 前記送信手段は、オートフォーカス用
    の補助光である事を特徴とする請求項53、54または
    55に記載のストロボシステム。
  58. 【請求項58】 カメラを含むマスター送信装置と、前
    記マスター送信装置から離れた位置に配置された複数ス
    レーブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置か
    らの通信により前記複数のスレーブストロボ装置の制御
    を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター装置は、複数スレーブストロボ装置に対し
    て撮影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、該手段の
    操作に応じてスレーブストロボ装置に対して順次プリ発
    光を指示する情報の送信手段と、プリ発光による被写体
    反射光を測光する手段と、測光した被写体反射光と設定
    された光量比情報から、被写体反射光が所定の光量比と
    なるべく各ストロボの本発光量を演算する手段を有し、 上記スレーブストロボ装置はカメラからの情報を受信す
    る手段と、閃光発光手段をもち、前記プリ発光を指示す
    る情報を受信して、前記閃光発光手段を用いて所定のプ
    リ発光を行なう発光制御手段を有するとともに、前記カ
    メラは前記演算された本発光量に基づき、適正光量が得
    られたかどうかを表示する表示手段を有する事を特徴と
    するストロボシステム。
  59. 【請求項59】 前記本発光量の演算手段は、各ストロ
    ボ装置が適正露光量となる各ストロボ装置の本発光量
    と、各ストロボ装置が所定の光量比となるべく各ストロ
    ボ装置の発光量を補正する補正情報を加算して、各スト
    ロボ装置の本発光量が全て適正となる時に適正露光量が
    得られると判断することを特徴とする請求項58に記載
    のストロボシステム。
  60. 【請求項60】 カメラを含むマスター送信装置と、前
    記マスター送信装置から離れた位置に配置された複数の
    スレーブストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置
    からの通信により前記複数のスレーブストロボ装置の制
    御を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター装置は、スレーブストロボ装置に対して撮
    影を伴わずにプリ発光を指示する手段と、該手段の操作
    に応じてスレーブストロボ装置に対してプリ発光を指示
    する情報の送信手段と、プリ発光による被写体反射光を
    測光する手段と、測光した被写体反射光から、本発光量
    を演算する手段と、この演算された本発光量を記憶する
    手段と、撮影開始指示手段を有し、この撮影開始指示手
    段により撮影が指示された時に、前記記憶された本発光
    量にて本発光を行うべく複数のスレーブストロボ装置に
    対して本発光を指示する情報を前記送信手段で送信し、
    上記スレーブストロボ装置はカメラからの情報を受信す
    る手段と、閃光発光手段をもち、前記プリ発光を指示す
    る情報を受信して、前記閃光発光手段を用いて所定のプ
    リ発光を行い、前記本発光を指示する情報を受信して、
    前記閃光発光手段を用いて本発光をなうことを特徴とす
    るストロボシステム。
  61. 【請求項61】 前記本発光量の演算手段は、各ストロ
    ボ装置が適正露光量となる各ストロボの本発光量と、各
    ストロボが所定の光量比となるべく各ストロボ装置の発
    光量を補正する補正情報を加算して、各ストロボ装置の
    本発光量する事を特徴とする請求項60に記載のストロ
    ボシステム。
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