JP2015129853A - ストロボ撮影システム及びストロボ撮影システムにおけるマスターストロボ装置の制御方法 - Google Patents

ストロボ撮影システム及びストロボ撮影システムにおけるマスターストロボ装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015129853A
JP2015129853A JP2014001236A JP2014001236A JP2015129853A JP 2015129853 A JP2015129853 A JP 2015129853A JP 2014001236 A JP2014001236 A JP 2014001236A JP 2014001236 A JP2014001236 A JP 2014001236A JP 2015129853 A JP2015129853 A JP 2015129853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strobe
light emission
time
master
start command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014001236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015129853A5 (ja
JP6220269B2 (ja
Inventor
渡部 肇
Hajime Watabe
肇 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014001236A priority Critical patent/JP6220269B2/ja
Priority to US14/588,654 priority patent/US9525812B2/en
Publication of JP2015129853A publication Critical patent/JP2015129853A/ja
Publication of JP2015129853A5 publication Critical patent/JP2015129853A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6220269B2 publication Critical patent/JP6220269B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B15/02Illuminating scene
    • G03B15/03Combinations of cameras with lighting apparatus; Flash units
    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/66Remote control of cameras or camera parts, e.g. by remote control devices
    • H04N23/663Remote control of cameras or camera parts, e.g. by remote control devices for controlling interchangeable camera parts based on electronic image sensor signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/74Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the scene brightness using illuminating means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/30Circuit arrangements in which the lamp is fed by pulses, e.g. flash lamp
    • H05B41/32Circuit arrangements in which the lamp is fed by pulses, e.g. flash lamp for single flash operation
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B47/00Circuit arrangements for operating light sources in general, i.e. where the type of light source is not relevant
    • H05B47/10Controlling the light source
    • H05B47/175Controlling the light source by remote control
    • H05B47/19Controlling the light source by remote control via wireless transmission
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2215/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B2215/05Combinations of cameras with electronic flash units
    • G03B2215/0514Separate unit
    • G03B2215/0557Multiple units, e.g. slave-unit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 複数のストロボ装置を含むストロボ撮影システムにおいて、撮影タイミングを遅延させることなく、各ストロボ装置の間での撮影タイミングが正しく取れるようにする。【解決手段】 ストロボ撮影システムは、撮像装置と、撮像装置が第1の発光開始指令を出力した後に同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、無線通信によりマスターストロボ装置から受信した第2の発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置とを含む。マスターストロボ装置は、撮像装置が第1の発光開始指令を出力してから所定時間後に、スレーブストロボ装置に対して第2の発光開始指令を送信する。マスターストロボ装置は、撮像装置が第1の発光開始指令を出力してから同調発光指令を出力するまでの時間を計測し、その計測された時間と、スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、上記所定時間を調整する。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のストロボ装置を含むストロボ撮影システムに関する。
マスター撮影装置とスレーブストロボ装置との間でストロボの発光パルスを用いて光通信を行うことで発光制御を行う撮影システムが開示されている(特許文献1)。しかし、従来の光通信は、波長の短い可視光を用いているため指向性が強く、装置間に障害物等があると正しく光通信が行われないことがある。そこで、ISMバンドと呼ばれる2.4GHzの電波を用いてマスター撮影装置とスレーブストロボ装置とを接続して発光制御を行うものもある(特許文献2)。
特開2000−089306号公報 特開2001−242511号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、撮像装置からの発光開始指令に対して、外部ストロボ装置が発光するまでの遅延時間だけ撮影タイミングが遅延してしまう。
そこで、本発明は、複数のストロボ装置を含むストロボ撮影システムにおいて、撮影タイミングを遅延させることなく、各ストロボ装置の間での撮影タイミングが正しく取れるようにする。
本発明の一側面によれば、撮像装置と、前記撮像装置に装着されたストロボ装置であって、前記撮像装置が第1の発光開始指令を出力した後にシャッターの走行と同調した同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、前記マスターストロボ装置と無線通信を行う無線ユニットを有し、前記無線通信により前記マスターストロボ装置から受信した第2の発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置とを含むストロボ撮影システムであって、前記マスターストロボ装置は、前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから所定時間後に、前記スレーブストロボ装置に対して前記第2の発光開始指令を送信する送信手段と、前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから前記同調発光指令を出力するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された時間と、前記無線ユニットの性能によって決まる前記スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、前記所定時間を調整する調整手段とを有することを特徴とするストロボ撮影システムが提供される。
本発明によれば、複数のストロボ装置を含むストロボ撮影システムにおいて、撮影タイミングを遅延させることなく、各ストロボ装置の間での撮影タイミングが正しく取れるようになる。
実施形態に係るストロボ撮影システムを示す図。 実施形態に係るカメラ本体の構成を示すブロック図。 実施形態に係るストロボ装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る撮影システムの動作を説明するタイミングチャート。 実施形態に係るストロボ装置の動作例を説明するフローチャート。 実施形態に係るストロボ装置の別の動作例を説明するフローチャート。 実施形態に係るストロボ装置の別の動作例を説明するフローチャート。 実施形態に係る撮影システムの動作例を説明するタイミングチャート。 実施形態に係るストロボ装置の動作例を説明するフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
<実施形態1>
図1(a)は、本実施形態に係るストロボ撮影システムの一例を示す図である。撮像装置であるカメラ本体100は例えばレンズ交換式デジタルカメラである。ストロボ装置300は、無線通信を行う無線ユニットを内蔵する。各ストロボ装置がワイヤレスモードに設定されることで、無線通信を介して各ストロボ装置が接続される。カメラ本体100に装着されているストロボ装置300は、マスターモードに設定されることで、他のストロボ装置を制御するマスター制御装置として機能する。このマスターモードに設定されたストロボ装置300を、マスターストロボMS1という。一方、カメラ本体100から離れた位置に設置されている別のストロボ装置300は、スレーブモードに設定されることで、マスターストロボMS1により制御されるスレーブ装置として機能する。このスレーブモードに設定されたストロボ装置300を、スレーブストロボSS1という。なお、図1には1台のスレーブストロボのみが示されているが、複数あってもかまわない。
図2は、カメラ本体100の構成を示すブロック図である。カメラマイコン201は、カメラ本体の制御を行うメインのマイクロコンピュータであり、電源制御、スイッチ制御、レンズ制御、測光、測距制御、シャッター制御、通信制御等を行う。カメラマイコン201には、電源回路220、レリーズ釦230、後述するGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)を操作する操作部材等のスイッチアレイ221が接続されている。カメラマイコン201には、更に、発振回路222、焦点検出回路203、測光回路204、LCD駆動回路205、シャッター制御回路208、モータ制御回路209、画像処理エンジン202等も接続されている。また、交換可能な撮影レンズ200とはレンズ内に配置されたレンズ制御回路としてのレンズマイコンとレンズマウント接点を介して信号の伝達がなされる。
焦点検出回路203はカメラマイコン201の信号に従い、測距センサの蓄積制御と読み出し制御を行って、ぞれぞれの画素情報をカメラマイコン201に出力し、周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイコン201は、焦点検出情報に基づいて撮影レンズ200と信号のやりとり行うことによりレンズの焦点調節(AF)を行う。測光回路204は、被写体の輝度信号として、測光センサからの輝度信号出力をカメラマイコン201に出力し周知の絞り値の演算とシャッタースピードの演算などの露出演算を行う(AE)。シャッター制御回路208は、カメラマイコン201からの信号に従って、フォーカルプレンシャッターを構成する2つのシャッター駆動マグネットを制御し、先幕、後幕と呼ばれる2つのシャッター幕(不図示)を走行させる露光動作を担っている。
レリーズ釦230のSW1はレリーズ釦の第1ストロークでオンし、AE、AFを開始するスイッチとなる。SW2はレリーズ釦の第2ストロークでオンし、露光動作を開始するスイッチとなる。SW1、SW2及びその他カメラの操作部材からの信号は、カメラマイコン201が検知する。LCD駆動回路205は、ファインダー内LCD206とモニタ用LCD207の表示をカメラマイコン201からの信号に従って制御している。
画像処理エンジン202は、主にデジタル画像処理を行うプロセッサであり、タイミングジェネレータ(TG)212を介して撮像センサ211の蓄積制御、読み出し制御を行う。読み出された画像信号はADコンバータ213によりアナログ/デジタル変換され、既知の色補完処理やホワイトバランス処理、ガンマ処理等の画像処理が行われ、最終的にJPEG等のデジタル画像データに変換されDRAM217に一時保存される。これとともに、得られたデータは、TFT表示装置215にクイックレビュー表示され、さらに、記録媒体216へ記録される。また、TFT表示装置215には、カメラの設定を行うためGUIも表示され、スイッチアレイ221の操作部材を用いてカメラの各種設定、ストロボ装置300の設定等ができるように構成されている。不揮発性メモリ223は各種データを記録可能である。また、カメラ本体100には、ストロボ装置300を着脱可能に装着するためのインターフェース224が設けられている。インターフェース224は、カメラ本体100とストロボ装置300との間の通信を可能にするストロボ通信端子を含む。
次に、ストロボ装置300の構成を、図3を用いて説明する。ストロボ装置300は、電源電池301、電池電圧を数百Vに昇圧する昇圧回路302、昇圧回路302の出力である電気エネルギーを蓄積するメインコンデンサ303をはじめ、以下の構成を備える。抵抗304、305は、メインコンデンサ303の電圧を所定比に分圧する。抵抗304、305はそれぞれ、ストロボマイコン326のAD入力端子に接続されている。コイル306は、発光電流を制限するためのものである。ダイオード307は、発光停止時に発生する逆起電圧を吸収するためのものである。放電管357には例えばキセノン管で構成され、ストロボ発光源として用いられる。トリガ回路308は、放電管357を励起させ発光させるためのトリガを発生する。発光制御回路309は、放電管357の発光を制御する。
データセレクタ310は、Y0、Y1の2入力の組み合わせにより、D0、D1、D2を選択してYに出力する。コンパレータ311はフラット発光の発光光度制御のために用いられる。コンパレータ312は、閃光発光時の発光量制御のために用いられる。フォトダイオード315は、フラット発光制御用の受光センサであり、放電管357の光出力をモニタする。測光回路313は、フォトダイオード315に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する。フォトダイオード316は、閃光発光制御用の受光センサであり、放電管357の光出力をモニタする。測光積分回路314は、フォトダイオード316に流れる光電流を対数圧縮するとともに放電管357の発光量を圧縮積分する。操作スイッチ317は、ストロボの動作モード(ノーマル、マスター、スレーブ)などを設定するスイッチである。表示装置318は、ストロボの動作状態を表示する。表示装置318はLCD等で構成される。LED319は、ストロボ装置が所定の発光可能な充電電圧レベル以上であることを表示する。LED320は、ストロボが適正光量で撮影できたことを表示する。
カメラ本体100に対するインターフェース321は、カメラマイコン201とストロボマイコン326との間で通信を可能にする以下のストロボ通信端子を有する。具体的にはインターフェース321は、発光開始信号であるX端子、前述のカメラ本体100の通信クロックを入力するCLK端子を有する。インターフェース321は更に、CLKに同期してカメラマイコン201からデータを受信するDI端子、CLK端子に同期してストロボマイコン326からカメラマイコン201にデータを送信するDO端子を有する。インターフェース321は更に、カメラマイコン201にストロボ装置300の発光可否を伝達するためのCHG端子も有する。不揮発性メモリ322は、各種データを記録可能である。無線通信用の無線ユニット323は、例えば2.4GHz帯(IMSバンド)の送受信処理を行うZegbee(登録商標)またはBlueTooth(登録商標)などの無線プロトコルを処理する公知のRFチップで構成される。
アンテナ324は、電波の送受信のために用いられる。無線ユニット323及びアンテナ324を介して無線通信パケットをやりとりすることでマスターストロボMS1とスレーブストロボSS1との間の制御信号の伝達がやり取りされる。ストロボマイコン326は、ストロボ装置300全体の動作を制御するマイクロコンピュータであり、発光処理を行うプログラムや各種制御を行うための調整値、A/D変換器などが内蔵されている。
なお、図3の例では、無線ユニット323はストロボ装置300に内蔵されているが、カメラ本体100に内蔵されていてもよい。またストロボ装置自体がカメラ本体100に内蔵されていてもよい。
次に、無線通信のタイミングと発光のタイミングの関係を、図4を用いて説明する。同図において、A)、B)、C)、D)は、図3で説明したストロボ装置300とカメラ本体100との間の通信端子の信号である。A)のCLKは同期クロック、B)のDIはカメラからストロボへの通信データ、C)のDOはストロボからカメラへの通信データを示している。D)はシャッター先幕の走行と同調して出力されるストロボ装置300の同調発光指令であるX端子の信号(X信号)を示している。
E)はシャッターの先幕を走行させるシャッター制御回路208のシャッター駆動マグネットを制御する信号を示している。(後幕の制御信号は不図示)。実際のシャッター幕は、マグネットを制御(時刻t5)してからある時間経過した時刻t7で撮像センサ211の一部で蓄積可能になるように開き始め(先幕の走行開始)、時刻t11でシャッター幕が全開(先幕の走行完了)となる。
F)はシャッターの先幕の走行タイミングをモニタするセンサ(不図示)の出力を示しており、時刻t7は先幕の走行開始、t10は先幕の走行開始と完了のほぼ中間、t11は先幕走行の完了を示している。このt7−t11の時間をシャッターの走行時間と呼ぶ。このシャッターの走行時間は、シャッター幕が物理的な動作であるのでカメラ本体100の固体毎にわずかながら異なる。
G)はシャッター幕の走行を示している。
H)はマスターストロボMS1の無線ユニット323の通信を模式的に示したものである。
I)はスレーブストロボSS1の無線ユニット323の通信を模式的に示したものである。
J)はストロボ装置300の放電管357の発光動作を示している。
同図において、時刻t1では、カメラ本体100からマスターストロボMS1に対して公知のシリアル通信が行われる。このシリアル通信により、プリ発光または本発光、あるいは、閃光発光またはFP発光などの発光モードや発光量、発光時間等の情報をスレーブストロボSS1に対して指令するよう通信が行われる。
時刻t2でシリアル通信が終了すると、マスターストロボMS1のストロボマイコン326は、カメラ本体100に対して発光準備処理を行っている間、C)のDOラインをLoレベルに設定し、BUSY状態であることを伝える。また、同時にマスターストロボMS1は、無線ユニットの送信準備を行い(H)、準備が完了すると時刻t3にて、実際の無線パケットの送信処理が行われる。本実施形態では無線パケットは図示の如く、5バイトの同期ヘッダ、1バイトのパケット長データ、Nバイトのペイロードデータで構成され、マスターストロボMS1からスレーブストロボSS1に送信される。同期ヘッダは、最初の4バイトはプリアンブルと呼ばれ、データ「0」が固定パターンとしてパックされる。5バイト目はSFD(Start of frame delimiter)と呼ばれ、例えば16進「A7」がパックされ、プリアンブルに続いて付加され他の無線との誤動作を防ぐ働きをするとともに、プリアンブルの終了と送信データの開始を示す。次のパケット長は続くペイロードの長さを示し、ペイロードは実際に送信するデータがパックされ、ストロボ装置に対する指令やデータが含まれる。
スレーブストロボは、同じ時刻t3に無線にてマスターストロボMS1からの発光モードデータを受信し、時刻t4にて受信完了する(I)。スレーブストロボは、受信したコマンドを解析し、発光準備を行う。
次に、カメラマイコン201は、時刻t6にてCLK端子をLoレベルに設定することで発光開始を指示する(第1の発光開始指令)。この時刻t6は、時刻t5における先幕の制御開始から所定時間後、例えば1ミリ秒後にLoレベルに設定される。マスターストロボMS1のストロボマイコン326は、時刻t6にてCLKの立下りを検出すると、発光開始コマンド(第2の発光開始指令)をペイロードに入れて所定時間経過後の時刻t8にスレーブストロボSS1へ無線パケットの送信を行う。時刻t8のタイミングはマスターストロボの発光タイミングと一致させるためにマスターストロボが制御するものであり、そのタイミング決定方法については後に説明する。
時刻t12にてカメラマイコン201はX端子を介してマスターストロボMS1のストロボマイコン326にX信号(発光指令)を通知する。マスターストロボMS1は、このX信号を時刻t12で検知したことに応答して、発光制御回路309をオン状態に設定し、トリガ回路308を動作させて発光トリガ電圧を発生する。しかしながら放電管357は時刻t12でトリガ電圧を与えても直ぐには発光を開始せずに、約50マイクロ秒後の時刻t13に実際の発光が開始される(発光遅延)。
次に、スレーブストロボSS1の発光タイミングをマスターストロボの発光タイミングt13と一致させる場合について説明する。スレーブストロボへの発光開始コマンドは無線パケットによってマスターストロボMS1からスレーブストロボへ通知されるため、無線準備期間、無線送信時間、発光遅延が加算された時間がスレーブストロボの遅延時間として発生する。例えば通信速度が250kbps(1秒当たり250,000ビット)の場合は、無線送信1バイト当たり4マイクロ秒*8ビット=32マイクロ秒である。従って、同期ヘッダ5バイト、パケット長1バイト、ペイロード2バイトの場合、合計32マイクロ秒*8バイト=256マイクロ秒かかる。また、無線ユニットの送信準備時間として120マイクロ秒かかる場合、合計376マイクロ秒であり、これが無線通信の遅延時間twとなる。さらに発光遅れの50マイクロ秒も含めると、426マイクロ秒遅延時間となる。すなわち、マスターストロボMS1からスレーブストロボへ無線通信にて発光開始を通知させスレーブストロボを発光させる場合、発光タイミングより上記遅延時間だけ前に無線通信の開始を行う必要がある。
ところで、スレーブストロボSS1の発光遅延時間は、マスターストロボMS1の発光遅延時間とほぼ等価で50マイクロ秒である。よってスレーブストロボSS1は時刻t12に発光開始指令を無線パケットにて受信し、発光トリガ電圧を発生すれば、マスターストロボMS1と一致したタイミングで発光させることが可能である。よってマスターストロボMS1は時刻t12より遅延時間tw前のタイミングである時刻t8に無線送信を開始すればよいことになる。
本実施形態における時刻t8のタイミングは、時刻t6にてマスターストロボMS1のストロボマイコン326がCLKの立下りを検出してから所定時間Δt経過した時刻である。ここで時刻t6のCLKの立下りから時刻t12のX信号までの時間をTsxとすると、
Tsx=Δt+tw (式1)
となる。
図4で説明したように、シャッターの走行時間がカメラ本体の個体毎に異なるため、Tsx、Δtもカメラ本体毎に異なる。そこで本実施形態では、このΔtをカメラ毎に補正する仕組みを導入する。
次に、マスターストロボMS1のストロボマイコン326によって実行される時間TsxとΔtの算出について図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートは、カメラ本体100と接続されたマスターストロボMS1の電源が起動され、発光制御を行う場合までの動作を説明するものである。なお、時間TsxとΔtを算出し、発光開始指令を無線パケットにて送信するタイミングをカメラ毎に補正することを本実施形態では、キャリブレーションと呼ぶこととする。
まず、S501にてマスターストロボMS1の電源がオンにされて起動すると、ストロボマイコン326は、ストロボ通信端子を介してカメラ本体100と初期化通信を行う。初期化通信の例としては、カメラ本体100からストロボ制御に必要な撮影パラメータ、カメラ本体の機種コード、シリアル番号等、ストロボ装置300からはストロボの設定パラメータ、機種コード、シリアル番号等がやり取りされる。シリアル番号とは、カメラ本体100やストロボ装置300が製造時に付与された唯一の番号である。続いてS502でストロボマイコン326は、カメラ本体100の機種コードとシリアル番号から接続されているカメラ本体100に対してすでにキャリブレーション済みか否かの判定を行う。本実施形態では、キャリブレーションを行ったカメラの時間TsxとΔtは、カメラの機種コードとシリアル番号と関連付けられて不揮発性メモリ322に記録されている。もし、不揮発性メモリ322に初期化通信で受信したカメラの機種コードとシリアル番号がない場合は、接続されているカメラのキャリブレーションが済んでいないと判定する。キャリブレーションが済んでいると判定した場合は、S503に進み、マスターストロボのストロボマイコン326はキャリブレーションフラグCal_flagを0にリセットする。Cal_flag=0は、キャリブレーションが済んだことを示すものとする。キャリブレーションが済んでいないと判定した場合はS518に進み、ストロボマイコン326はフラグCal_flagを1にセットする。
次にS504に進み、マスターストロボのストロボマイコン326はカメラ本体100から発光準備通信を受信したか否かを繰り返し確認する。ここで撮影動作が開始されるとカメラから発光準備通信が送信されてくる。マスターストロボのストロボマイコン326は発光準備通信を受信するとS505に進み、ワイヤレスモードに設定されているか否かの判定を行う。ワイヤレスモードに設定されている場合はS506に進み、マスターストロボのストロボマイコン326はスレーブストロボSS1に発光準備指令を無線通信で送信し、S507に進む。また、S505にてワイヤレスモードに設定されていないと判定した場合は、S507に進む。S507では、マスターストロボのストロボマイコン326はCLK端子がLoになるのを繰り返し判定する。CLK端子がLoになる(第1の発光開始指令が検出される)と、S508に進み、ストロボマイコン326はマイコン内のタイマー(不図示)を使用してタイマー計測を開始する。
次にS509に進み、マスターストロボのストロボマイコン326はワイヤレスモードに設定されているか否かの判定を行う。ワイヤレスモードに設定されていない場合は、S512に進む。ワイヤレスモードに設定されている場合はS510に進み、CLK端子がLoになってから所定時間Δt経過したか否かを判定する。Δtはキャリブレーションが済んでいる場合は、不揮発性メモリ322に記録されている時間を使用し、キャリブレーションが済んでいない場合は、予め決めたカメラの機種毎の決められたデフォルト値を使用するようにしている。所定時間Δt経過するとS511に進み、マスターストロボのストロボマイコン326は発光開始コマンド(第2の発光開始指令)を無線通信でスレーブストロボSS1に送信し、S512に進む。S512では、マスターストロボのストロボマイコン326はX信号の検出を行い、X信号が検出されるとS513に進みS508で計測を開始したタイマーを停止する。すなわち、マスターストロボのストロボマイコン326は、図4で説明した時刻t6からt12までの時間Tsxを測定したことになる。次にS514に進み、ストロボマイコン326は、発光制御回路309をオン状態に設定し、トリガ回路308を動作させて発光トリガ電圧を発生する発光制御を実行する。
次にS515に進み、Cal_flagが1か否かを判定する。Cal_flagが0、すなわちキャリブレーションが済んでいる場合、であれば、一連の発光制御を終了する。S515にてCal_flagが1、すなわちキャリブレーションが済んでいない場合、であれば、S516に進む。S516では、ストロボマイコン326はタイマー計測した時間Tsxを求め、さらに無線通信の遅延時間twから式1を用いて所定時間Δtを算出する。この遅延時間twはストロボ装置固有の時間であり、無線ユニットの性能により一意で決まるものである。次にS517に進み、算出したTsxとΔtを、不揮発性メモリ322にカメラ本体100の機種コード、シリアル番号と関連付けて記録する。次回の発光制御からは、この記憶されたΔtがS510の判定に使用されることになる。
(変形例)
上述の実施形態では、撮影動作時にキャリブレーションを行うようにしているが、キャリブレーションが済んでいない場合は、カメラの使用者にキャリブレーションを実行するように促す制御をするように構成してもよい。本変形例を図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、S601にてマスターストロボMS1の電源がオンにされて起動するとストロボ通信端子を介してカメラ本体100と初期化通信を行う。初期化通信の内容は図5で説明した内容と同じである。続いてS602でストロボマイコン326は、キャリブレーション済みか否かの判定を行う。キャリブレーションが済んでいると判定した場合は処理を終了する。キャリブレーションが済んでいない判定した場合はS603に進み、ストロボマイコン326はカメラ使用者にキャリブレーションの実行を促すため表示装置318に警告表示を行う。警告を行うことで、カメラ使用者にキャリブレーションを実行してもらうことが可能となる。キャリブレーションの実行は、カメラ使用者によってレリーズ釦を操作させるか、あるいはカメラのGUIやストロボのGUIを用いて操作を行い、キャリブレーション実行開始を行うように構成すればよい。キャリブレーションの実行が開始されると撮影シーケンスと同様にシャッターの制御が行われる。次にS604に進む。この時、ストロボ装置300は、S604にてCLK端子がLoになるのを繰り返し判定する。CLK端子がLoになるとS605に進み、ストロボマイコン326はマイコン内のタイマー(不図示)を使用してタイマー計測を開始する。
次にS606に進み、X信号の検出を繰り返し判定する。X信号が検出されるとS607に進みS605で計測を開始したタイマーを停止する。すなわち、図4で説明した時刻t6からt12までの時間Tsxを測定したことになる。次にS608に進み、ストロボマイコン326はタイマー計測した時間Tsxを求め、さらに無線通信の遅延時間twから式1にて所定時間Δtを算出する。次にS609に進み、算出したTsxとΔtとを補正値として、不揮発性メモリに、カメラ本体100の機種コード、シリアル番号と関連付けて記録する。
なお、本実施形態においては、タイマーの開始をCLKのLo信号、停止をX信号を用いるようにしているが、例えばシャッター先幕のモニタ信号や、レリーズ釦の操作などを用いてもよく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また、カメラ毎に送信タイミングの補正値を記録しているが、カメラの姿勢を例えば加速度センサなどで検出し、カメラが正位置の場合、縦位置の場合等カメラの姿勢毎に送信タイミングの補正値を算出し記録するように構成してもよい。また、シャッターの走行時間が変わる要因、例えば環境温度や経年等、各条件ごとに補正値を算出し記録する構成してもよい。
以上、説明したように本実施形態では、カメラ本体100が第1の発光開始指令であるCLKのLo信号を出力してから同調発光指令であるX信号までの時間を計測する。そして、その計測された時間と、無線通信の遅延時間とに基づき、スレーブストロボへの第2の発光開始指令の送信タイミングを調整する。よってマスターストロボ装置の発光タイミングとスレーブストロボ装置の発光タイミングを一致させることが可能となる。すなわち、カメラ毎にマスター制御装置がスレーブ制御装置への制御命令の送信タイミングを調整するので、マスター制御装置とスレーブ制御装置の制御タイミングを一致させることが可能となる。
<実施形態2>
以下、図7を参照して、実施形態2について説明する。なお、本実施形態における撮影システム図、カメラの構成図、ストロボの構成図は実施形態1で説明した図1、図2、図3と同じであるので説明は省略する。本実施形態の特徴は、キャリブレーションで算出した送信タイミングの調整値を更新可能なように構成したことである。なお、図7で示すフローチャートはカメラ本体100にて撮影が実行される都度、実施されるものとする。
まず、S701にてCLK端子がLoになるのを繰り返し判定する。CLK端子がLoになるとS702に進み、ストロボマイコン326はマイコン内のタイマー(不図示)を使用してタイマー計測を開始する。次にS703に進み、X信号の検出を繰り返し判定する。X信号が検出されるとS704に進みS702で計測を開始したタイマーを停止する。次にS705に進み、ストロボマイコン326はタイマー計測した時間Tsxを求め、式1を用いて所定時間Δtを算出する。ここでS705で算出したTsx、Δtを各Tsxnew、Δtnewとする。次にS706に進み、不揮発性メモリ322に記録されているTsx(Tsxoldとする。)とTsxnewとの差の絶対値が所定値を超えているか否かを判定する。所定値を超えている場合、処理はS707に進み、TsxnewとTsxoldとの差の絶対値が所定値を超えていると判定された回数をカウントするカウント値nをインクリメントする。S706にてTsxnewとTsxoldとの差の絶対値が所定値以下である場合は、処理はS710に進み、カウント値nを0にクリアしS708に進む。
次にS708にて、カウント値nが所定回数以上となったか否かを判定する。所定回数以上となった場合は、処理はS709に進み、不揮発性メモリ322にTsxnewとΔtnewを新たな補正値として記憶する。S708にてカウント値nが所定回数未満である場合は、処理を終了する。すなわち、TsxnewとTsxoldとの差の絶対値が所定値を超える状態が所定回数連続すると、不揮発性メモリ322に記憶している送信タイミングの調整値が更新されることになる。
以上説明したように、本実施形態では、カメラ本体100と接続されたストロボがスレーブストロボへの発光制御命令の送信タイミングを調整し、さらに更新するようにしている。よって、カメラ本体100のシャッターの走行時間がカメラの周辺環境や、時間的な経過による特性の変化等があってもマスターストロボの発光タイミングとスレーブストロボの発光タイミングを一致させることが可能となる。すなわち、さまざまなカメラに接続可能なマスターストロボ装置であっても、マスターストロボ装置とスレーブストロボ装置の制御タイミングを一致させることが可能となる。
<実施形態3>
以下では、カメラ本体100が制御命令の送信タイミングを調整する構成及び処理について説明する。なお、本実施形態における撮影システム図、カメラの構成図、ストロボの構成図は実施形態1で説明した図1、図2、図3と同じであるので説明は省略する。
図8は、本実施形態における無線通信のタイミングと発光のタイミングの関係を示すものである。同図において、図4と異なるのはCLK端子をLoレベルにする時刻である。カメラマイコン201は、時刻t8にてCLK端子をLoレベルに設定し発光開始を指令する(第1の発光開始指令)。この時、マスターストロボMS1のストロボマイコン326は時刻t8にてCLKの立下りを検出すると、発光開始コマンド(第2の発光開始指令)をペイロードに入れてスレーブストロボSS1へ無線パケットの送信を行う。時刻t8のタイミングはマスターストロボの発光タイミングと一致させるための時刻であり、その決定方法については後に説明する。
時刻t12にてカメラマイコン201はX端子を介してマスターストロボMS1のストロボマイコン326にX信号(発光指令)を通知する。マスターストロボMS1はこのX信号をt12で検知し、発光制御回路309をオン状態に設定し、トリガ回路308を動作させて発光トリガ電圧を発生する。また、スレーブストロボSS1も、時刻t12に発光開始指令を無線パケットにて受信し、発光トリガ電圧を発生すれば、マスターストロボMS1と一致したタイミングで発光させることが可能である。よってマスターストロボMS1は、スレーブストロボSS1が発光開始指令を時刻t12に受信できるタイミングとして、時刻t12に対して無線通信の遅延時間tw前のタイミングである時刻t8に無線送信を開始すればよいことになる。
この遅延時間twはストロボ装置固有の時間であり、無線ユニットの性能により一意で決まるものである。そこで本実施形態では、初期化通信時にマスターストロボMS1からカメラ本体100に通知されるものとする。
本実施形態における時刻t8のタイミングは、時刻t7にてカメラマイコン201が先幕の走行開始を検出してから所定時間Δt3経過したタイミングである。ここで、シャッターの先幕の走行時間をTsh、時刻t11の先幕走行完了から時刻t12のX信号までの時間をtxとすると、
Tsh+tx = Δt3+tw (式2)
となる。
シャッターの走行時間はカメラ本体の個体毎に異なるため、Δt3もカメラ本体毎に異なる。そこで本実施形態では、このΔt3をカメラ毎に補正する仕組みを導入する。
次に、図9のフローチャートを用いて、カメラ本体100が発光開始指令を無線パケットにて送信する時刻t8のタイミングを補正するキャリブレーションを説明する。キャリブレーションを開始すると、まずS801にて先幕走行が開始したかを、繰り返し判定する。先幕が走行を開始するとカメラマイコン201はマイコン内のタイマー(不図示)を使用してタイマー計測を開始する。次にS803にて先幕の走行が完了したかを繰り返し判定する。先幕走行の完了を検知するとカメラマイコン201はタイマーの計測を停止する。すなわち、図8で説明した時刻t7からt11までの時間であるシャッターの走行時間Tshを計測したこととなる。
次に、S805に進み、カメラマイコン201はタイマー計測した時間Tshを求め、さらに無線通信の遅延時間twとtxから式2にて所定時間Δt3を算出する。次にS806に進み、算出したTshとΔt3とを、カメラ本体100の不揮発性メモリ223にストロボ装置300の機種コード、シリアル番号を関連付けて記録する。
なお、本実施形態のおけるキャリブレーションの実行は、カメラ製造時に工場にて行うようにしてもよい。また、実施形態1の変形例で説明したようにカメラの使用者がキャリブレーションを実行できる構成やカメラの電源を起動する毎に実行する構成としてもよい。また、キャリブレーションを行う場合は、無線通信を行う必要はなく、カメラマイコン201はシャッター制御回路208を制御してシャッター幕を走行させて、時刻t7からt11までの時間Tshを計測すればよい。
また、本実施形態では、マスターストロボMS1の無線ユニットとスレーブストロボSS1の無線ユニットが通信する場合について説明した。しかし、図1(b)に示すようにカメラ本体100本体に無線ユニットと無線アンテナ101を内蔵し、無線通信を介してスレーブストロボSS1と接続するように構成してもよい。この場合、カメラ本体100がマスター制御装置として図8の時刻t8のタイミングで発光開始指令を無線パケットでスレーブストロボSS1に送信することが可能である。
以上、説明したように本実施形態では、カメラ本体100が出力する制御信号であるシャッターの走行速度を計測し、無線通信の遅延時間に基づきスレーブストロボへの発光制御命令の送信タイミングを調整するようにしている。よってマスター制御装置の発光タイミングとスレーブストロボ装置の発光タイミングを一致させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
(他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (8)

  1. 撮像装置と、
    前記撮像装置に装着されたストロボ装置であって、前記撮像装置が第1の発光開始指令を出力した後にシャッターの走行と同調した同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、
    前記マスターストロボ装置と無線通信を行う無線ユニットを有し、前記無線通信により前記マスターストロボ装置から受信した第2の発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置と
    を含むストロボ撮影システムであって、
    前記マスターストロボ装置は、
    前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから所定時間後に、前記スレーブストロボ装置に対して前記第2の発光開始指令を送信する送信手段と、
    前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから前記同調発光指令を出力するまでの時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された時間と、前記無線ユニットの性能によって決まる前記スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、前記所定時間を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とするストロボ撮影システム。
  2. 前記マスターストロボ装置は、前記計測手段により計測された前記時間の値、及び、前記調整手段により調整された前記所定時間の値を記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のストロボ撮影システム。
  3. 前記調整手段による前記所定時間の調整が済んでいない場合に警告を行う警告手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のストロボ撮影システム。
  4. 前記計測手段により計測された時間と前記記憶手段に記憶されている前記時間との差の絶対値が所定値を超えることが所定回数連続した場合に、前記記憶手段に記憶されている前記所定時間の値を更新する更新手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載のストロボ撮影システム。
  5. 撮像装置と、
    前記撮像装置に装着されたストロボ装置であって、前記撮像装置がシャッターの走行と同調した同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、
    前記マスターストロボ装置と無線通信を行う無線ユニットを有し、前記無線通信により前記マスターストロボ装置から受信した発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置と
    を含むストロボ撮影システムであって、
    前記マスターストロボ装置は、
    前記撮像装置がシャッターの先幕の走行を開始してから所定時間後に、前記スレーブストロボ装置に対して前記発光開始指令を送信する送信手段と、
    前記撮像装置が前記先幕の走行の開始から完了までの時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された時間と、前記無線ユニットの性能によって決まる前記スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、前記所定時間を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とするストロボ撮影システム。
  6. 撮像装置と、前記撮像装置に装着され、前記撮像装置が第1の発光開始指令を出力した後にシャッターの走行と同調した同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、前記マスターストロボ装置と無線通信を行う無線ユニットを有し、前記無線通信により前記マスターストロボ装置から受信した第2の発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置とを含むストロボ撮影システムにおける、前記マスターストロボ装置の制御方法であって、
    送信手段が、前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから所定時間後に、前記スレーブストロボ装置に対して前記第2の発光開始指令を送信する送信ステップと、
    計測手段が、前記撮像装置が前記第1の発光開始指令を出力してから前記同調発光指令を出力するまでの時間を計測する計測ステップと、
    調整手段が、前記計測された時間と、前記無線ユニットの性能によって決まる前記スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、前記所定時間を調整する調整ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 撮像装置と、前記撮像装置に装着され、前記撮像装置がシャッターの走行と同調した同調発光指令を出力したことに応答して発光を行うマスターストロボ装置と、前記マスターストロボ装置と無線通信を行う無線ユニットを有し、前記無線通信により前記マスターストロボ装置から受信した発光開始指令に応答して発光を行うスレーブストロボ装置とを含むストロボ撮影システムにおける、前記マスターストロボ装置の制御方法であって、
    送信手段が、前記撮像装置がシャッターの先幕の走行を開始してから所定時間後に、前記スレーブストロボ装置に対して前記発光開始指令を送信する送信ステップと、
    計測手段が、前記撮像装置が前記先幕の走行の開始から完了までの時間を計測する計測ステップと、
    調整手段が、前記計測された時間と、前記無線ユニットの性能によって決まる前記スレーブストロボの無線通信の遅延時間とに基づいて、前記所定時間を調整する調整ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. コンピュータに、請求項6又は7に記載の制御方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
JP2014001236A 2014-01-07 2014-01-07 マスターストロボ装置、マスターストロボ装置の制御方法、及びプログラム Expired - Fee Related JP6220269B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001236A JP6220269B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 マスターストロボ装置、マスターストロボ装置の制御方法、及びプログラム
US14/588,654 US9525812B2 (en) 2014-01-07 2015-01-02 Master flash apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001236A JP6220269B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 マスターストロボ装置、マスターストロボ装置の制御方法、及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015129853A true JP2015129853A (ja) 2015-07-16
JP2015129853A5 JP2015129853A5 (ja) 2017-02-16
JP6220269B2 JP6220269B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=53496156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014001236A Expired - Fee Related JP6220269B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 マスターストロボ装置、マスターストロボ装置の制御方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9525812B2 (ja)
JP (1) JP6220269B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105450935A (zh) * 2016-01-20 2016-03-30 广东欧珀移动通信有限公司 基于自拍杆的拍照方法和装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6866073B2 (ja) * 2016-05-20 2021-04-28 オリンパス株式会社 撮像装置および発光制御方法
CN205945972U (zh) * 2016-08-16 2017-02-08 深圳市神牛摄影器材有限公司 一种无线遥控闪光灯及其控制系统
EP3510445B1 (en) * 2016-09-09 2022-07-27 Profoto AB Determination of starting time for flash emitted from flash tube
CN106791474B (zh) * 2017-01-22 2020-10-27 惠州Tcl移动通信有限公司 一种移动终端的闪光启动处理方法及系统
JP7104552B2 (ja) * 2018-05-08 2022-07-21 キヤノン株式会社 フラッシュの制御装置および制御方法、撮像装置ならびに撮像システム
CN109005365B (zh) * 2018-08-22 2020-12-08 浙江大华技术股份有限公司 一种控制补光灯开启的方法及装置
US11736808B2 (en) * 2019-06-24 2023-08-22 Alex Munoz High-powered wireless LED-based strobe for still and motion photography
US11172553B2 (en) * 2019-08-29 2021-11-09 Apple Inc. Accessory strobe interface
CN114830027A (zh) * 2019-12-16 2022-07-29 索尼集团公司 成像系统、控制方法和程序
CN112911776B (zh) * 2021-01-22 2022-11-25 深圳市永诺电器有限公司 一种闪光灯控制方法及系统

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000089306A (ja) * 1998-09-07 2000-03-31 Canon Inc ストロボシステム
JP2001242511A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Seiko Epson Corp 撮影装置
JP2002169213A (ja) * 2000-09-19 2002-06-14 Asahi Optical Co Ltd フラッシュ撮影システム、カメラ、及びフラッシュ装置
JP2008102337A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Nikon Corp カメラ、および外部装置
JP2010256692A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Canon Inc 撮像装置及びカメラシステム
US20120033959A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 King Kevin J Methods and apparatus for flash intensity value management in a photographic environment
JP2012150285A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Canon Inc 撮像装置及びカメラシステム
JP2013105024A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Canon Inc ストロボ及び無線ストロボ制御システム
JP2013115731A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Canon Inc 撮像装置、発光装置及びカメラシステム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11212147A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Nikon Corp ストロボ内蔵カメラおよびストロボ装置
US6404987B1 (en) * 1998-09-07 2002-06-11 Canon Kabushiki Kaisha Flash system
US7046292B2 (en) * 2002-01-16 2006-05-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System for near-simultaneous capture of multiple camera images
JP4622211B2 (ja) * 2003-05-30 2011-02-02 株式会社ニコン 閃光制御装置及び閃光制御システム
JP4661035B2 (ja) * 2003-08-08 2011-03-30 株式会社ニコン カメラシステムおよびカメラ
US7783188B2 (en) * 2007-05-29 2010-08-24 Lab Partners Associates, Inc. System and method for maintaining hot shoe communications between a camera and a wireless device
US8160436B2 (en) * 2007-09-24 2012-04-17 Kevin James King System and method for relay of pulsed light by intermittent radio for camera flash
US8195040B2 (en) * 2009-02-10 2012-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus, flash device, and control method thereof

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000089306A (ja) * 1998-09-07 2000-03-31 Canon Inc ストロボシステム
JP2001242511A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Seiko Epson Corp 撮影装置
JP2002169213A (ja) * 2000-09-19 2002-06-14 Asahi Optical Co Ltd フラッシュ撮影システム、カメラ、及びフラッシュ装置
JP2008102337A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Nikon Corp カメラ、および外部装置
JP2010256692A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Canon Inc 撮像装置及びカメラシステム
US20120033959A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 King Kevin J Methods and apparatus for flash intensity value management in a photographic environment
JP2012150285A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Canon Inc 撮像装置及びカメラシステム
JP2013105024A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Canon Inc ストロボ及び無線ストロボ制御システム
JP2013115731A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Canon Inc 撮像装置、発光装置及びカメラシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105450935A (zh) * 2016-01-20 2016-03-30 广东欧珀移动通信有限公司 基于自拍杆的拍照方法和装置
CN105450935B (zh) * 2016-01-20 2018-03-27 广东欧珀移动通信有限公司 基于自拍杆的拍照方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20150195445A1 (en) 2015-07-09
JP6220269B2 (ja) 2017-10-25
US9525812B2 (en) 2016-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6220269B2 (ja) マスターストロボ装置、マスターストロボ装置の制御方法、及びプログラム
US9674473B2 (en) Image pickup apparatus, electronic device, control method, and camera system
JP5493754B2 (ja) 撮影システム、カメラおよび撮影用照明装置
US8678681B2 (en) Shutter control device
JP5769436B2 (ja) 撮像装置、通信装置及びカメラシステム
US10630880B2 (en) Image capturing apparatus, light emitting apparatus, and control methods thereof
JP5858757B2 (ja) 撮像装置及びカメラシステム
CN110460749B (zh) 摄像设备和发光设备及其控制方法
JP2012150285A (ja) 撮像装置及びカメラシステム
US8391703B2 (en) Lens unit, camera body, camera device, and imaging method
JP2015219325A (ja) ストロボ制御システム及びストロボ制御方法
JP5473538B2 (ja) ストロボ装置および多灯ストロボシステム
JP6733176B2 (ja) 制御装置、電子機器、制御システムおよび撮像装置
JP6135397B2 (ja) カメラ
JP6349650B2 (ja) カメラおよび通信装置
JP7071151B2 (ja) 発光制御装置、発光装置、制御方法、及びプログラム
JP2013105024A (ja) ストロボ及び無線ストロボ制御システム
JP6597237B2 (ja) 制御装置、撮影装置、通信装置、および照明装置
US10638053B2 (en) Image capturing apparatus, light emitting apparatus, and control method thereof
JP6597127B2 (ja) 発光制御装置および撮影装置
JP2009122523A (ja) ストロボ装置
JP2017134435A (ja) カメラ
JP2022178951A (ja) 撮像装置、照明装置、およびそれらの制御方法
JP2014095876A (ja) カメラシステムおよび発光装置、並びにそれらの制御方法
JP2021190757A (ja) 撮像装置、その制御方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170929

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6220269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees