JPH067493U - 棒状の米飯加工食品用包装フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、主として棒状の米飯加工食品用包装
フィルムに関して、従来の包装フィルムのように、フィ
ルム全体を取り外すことなく、喫食する部分のみ包装フ
ィルムを分割して開封することができ、且つ保持した手
指が汚れることがない棒状の米飯包装用フィルムを提供
することを目的とする。 【構成】そして、その構成上の要旨は、棒状の米飯加工
食品を包装するための包装用フィルムでフィルム本体２
とフィルム本体２の両側に設けられた耳部３とからな
り、棒状の米飯加工食品を包装するための包装用フィル
ムにおいて、該フィルム本体２の端縁に分割手段を設け
ることにより棒状の米飯加工食品を包装する包装フィル
ムの一部を開封して喫食可能な構成にして成ることにあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は棒状の米飯加工食品用包装フィルム、さらに詳しくは、食品店で販売 される巻き寿司等の包装フィルムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、食品店で販売される巻き寿司は海苔と米飯が一体化したものを包装フ ィルムで簀巻状に包装して設けられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の包装フィルムは、包装された巻き寿司を喫 食するのに包装フィルム全体を開封して手で直接保持しなければならず、保持し た手指が汚れる等衛生的でないという問題があった。

【０００４】 本考案は、以上のような点に鑑みて考案されたもので、包装された棒状の米飯 加工食品を喫食するのに、包装フィルム全体を開封することなく、棒状の米飯加 工食品の喫食する部分のみ包装フィルムを分割して開封することができ、且つ保 持した手指が汚れることがない棒状の米飯加工食品用包装フィルムを提供するこ とを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案が、上記課題を解決するための技術的手段は、棒状の米飯加工食品を包 装するための包装用フィルムでフィルム本体２と該フィルム本体２の両側に設け られた耳部３とからなり、且つ、該フィルム本体２の端縁に分割手段を設けるこ とにより棒状の米飯加工食品を包装する包装フィルムの一部を開封して喫食可能 な構成にしてなることにある。

【０００６】

【作用】 すなわち、本考案の包装用フィルムは、フィルム本体１を分割手段で分割して 該フィルム本体１の一部は棒状の米飯加工食品より開放し、フィルム本体１の他 の部分で棒状の米飯加工食品を保持し、且つ喫食することができる。 従って、棒状の米飯加工食品を直接保持することがなく、手指が汚れることも ないのである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について図面に従って説明する。 図１において、１は合成樹脂製のフィルムで形成された略Ｔ字状の包装フィル ムで、中央のフィルム本体１２と該フィルム本体２より短寸の２つの耳部３，３ より形成されている。

【０００８】 前記フィルム本体２は２条の平行した切目４，５を介して２箇所の不透明部６ ，７と透明部２に分割され、しかも一方の不透明部６は不透明部７に比し幅広に 形成されている。

【０００９】 次に、上記のような構成からなる棒状の米飯加工食品用包装フィルムを使用す る場合について説明する。 先ず、図２（イ）に示すようにフィルム本体２の下端部に巻き寿司２０を載置 して耳部３，３で巻き寿司２０の両端部を被覆し、図２（ロ）に示すようにフィ ルム本体２で巻き寿司２０の周面に巻装して巻き寿司２０を包装する。

【００１０】 次に、上記の包装フィルム１で包装された巻き寿司２０を喫食するときは、先 ずフィルム本体２の切目４を引きちぎり巻き寿司２０よりフィルム本体１の一部 である不透明部６を開封する。 これによりフィルム本体１の残りの透明部８と不透明部７を手で保持し、巻き 寿司２０を手指を汚すことなく衛生的に喫食することができる。

【００１１】 次に、巻き寿司２０のフィルム本体２の開封された部分を喫食した後、フィル ム本体２の切目５を引きちぎり巻き寿司２０より透明部８を開封し、これにより 残りの不透明部７を手で保持し透明部８のフィルム本体２の開封された部分を喫 食することができる。 このように、フィルム本体２に２箇所の切目４，５を要することで巻き寿司２ ０を所望の喫食する部分のみフィルム本体２を開封することができ、且つ図３に 示すように残りのフィルム本体２を手で保持することができるので、手が汚れる ことなく衛生的に喫食することができるという利点がある。

【００１２】 尚、上記実施例では切目を２条形成することでフィルム本体２を３分割して使 用したが、フィルム本体２の分割はこれに限定されるものでなく、例えばフィル ム本体２に３条の切目を形成することで４分割にすることもでき、包装する巻き 寿司２０の形状等により複数に分割することが可能である。

【００１３】 又、上記実施例ではフィルム本体２に不透明部６，７を設けることにより透明 部分８との区別を明確にし切目４，５での取外し部分としたが、本考案はこれに 限定するものでなく、例えば全体を透明に形成して切目４，５でのみで取外し部 分を区別してもよい。

【００１４】 更に、図４（イ）に示すようにフィルム本体２と耳部３，３との取付け部の一 端側に切れ込み９，９を設けることにより図４（ロ）に示すように巻き寿司２０ をフィルム本体１で包装した際に、前記切れ込み９，９でフィルム本体１を分割 することもできる。 又、図５に示すように切目４，５にラベルシール１０を貼着することによりラ ベルシール１０を剥がすことでフィルム本体２を分割して開封してもよい。 更に、上記実施例では、包装フィルム１を略Ｔ字状に形成したが、包装フィル ム１全体を略長方形に形成してもよく、その形状は問わない。

【００１５】

【考案の効果】

叙上のように、本考案は、棒状の米飯加工食品を包装するための包装用フィル ムでフィルム本体２と該フィルム本体２の両側に設けられた耳部３とからなり、 且つ、該フィルム本体２の端縁に分割手段を設けることにより棒状の米飯加工食 品を包装する包装フィルムの一部を開封して喫食可能な構成にしてなることで、 該フィルム本体の一部は棒状の米飯加工食品より開放し、フィルム本体の他の部 分で棒状の米飯加工食品を保持して喫食することができるという利点がある。 また、上記のように包装フィルムの他の部分で棒状の米飯加工食品を保持する ので、従来の直接保持するのに比し手指の汚れが防止でき、衛生的に喫食するこ とができるという特別顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例としての包装フィルムを示す正面
図。

【図２】（イ）、（ロ）は本考案の一例としての包装フ
ィルムで巻き寿司の包装を示す斜視図。

【図３】本考案の一例としての包装フィルムの開封状態
を示す斜視図。

【図４】包装フィルムの他実施例を示す（イ）は正面
図、（ロ）は使用状態を示す正面。

【図５】本考案の他実施例を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・包装フィルム。 ２・・フィルム本体。 ３・・耳部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒状の米飯加工食品を包装するための包
   装用フィルムでフィルム本体２と該フィルム本体２の両
   側に設けられた耳部３とからなり、且つ、該フィルム本
   体２の端縁に分割手段を設けることにより棒状の米飯加
   工食品を包装する包装フィルムの一部を開封して喫食可
   能な構成にしてなることを特徴とする棒状の米飯加工食
   品用包装用フィルム。
2. 【請求項２】 前記分割手段によって分割されるフィル
   ム本体２の１つの分割体が、他の分割体よりも幅広であ
   る請求項１記載の棒状の米飯加工食品用包装フィルム。
3. 【請求項３】 前記耳部３とフィルム本体２との連結部
   に切り欠きを設けた請求項１記載の棒状の米飯加工食品
   用包装フィルム。
4. 【請求項４】 前記フィルム本体２には、分割手段を境
   として不透明部と、透明部とが設けられてなる請求項１
   記載の米飯加工食品用包装フィルム。
5. 【請求項５】 前記分割手段が複数設けられてなる請求
   項１記載の棒状の米飯加工食品用包装フィルム
6. 【請求項６】 前記分割手段が２条の平行な切目である
   請求項１記載の米飯加工食品用包装用フィルム。
7. 【請求項７】 前記分割手段が被包装体に対して周方向
   に設けられた請求項１記載の米飯加工食品用包装用フィ
   ルム。
8. 【請求項８】 前記切目にラベルシールが貼着されてな
   る請求項５記載の米飯加工食品包装フィルム。