JPH06746B2 - ピリジンの精製方法 - Google Patents
ピリジンの精製方法Info
- Publication number
- JPH06746B2 JPH06746B2 JP9335685A JP9335685A JPH06746B2 JP H06746 B2 JPH06746 B2 JP H06746B2 JP 9335685 A JP9335685 A JP 9335685A JP 9335685 A JP9335685 A JP 9335685A JP H06746 B2 JPH06746 B2 JP H06746B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pyridine
- purification method
- present
- product
- purity
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピリジンの精製方法、さらに詳しくは純度9
9.0%以上のピリジンを気相で固体アルカリ処理し
て、より高品質の製品を得ることを特徴とするピリジン
の精製方法に関するものである。
9.0%以上のピリジンを気相で固体アルカリ処理し
て、より高品質の製品を得ることを特徴とするピリジン
の精製方法に関するものである。
粗製ピリジンにはアミン類、アルコール類、アルデヒド
類等の種々の構造不明の不純物が含まれており、これら
不純物の存在はピリジンの品質を低下させ、医薬等の原
料として使用上悪影響を与える。
類等の種々の構造不明の不純物が含まれており、これら
不純物の存在はピリジンの品質を低下させ、医薬等の原
料として使用上悪影響を与える。
特に、これ等の不純物のうち、目的とするピリジンと沸
点が近似している不純物は、単に精留操作のみでは除去
し難く、これら不純物のない高品質、高純度のピリジン
が近年医薬関係で望まれている。
点が近似している不純物は、単に精留操作のみでは除去
し難く、これら不純物のない高品質、高純度のピリジン
が近年医薬関係で望まれている。
本発明は、煩雑な手段を用いずに、ピリジンの精製を行
わんとするものである。即ち、本発明は例えば蒸溜等の
操作によって得た純度99.0%以上のピリジンを気化した
後、気相で固体アルカリ処理をし、その製品ピリジンの
品質試験の一つであるカメレオン変色テストの赤紫色の
保持時間を延ばし、医薬関係で望まれている高品質、高
純度のピリジンを製造することを目的とした精製方法で
ある。
わんとするものである。即ち、本発明は例えば蒸溜等の
操作によって得た純度99.0%以上のピリジンを気化した
後、気相で固体アルカリ処理をし、その製品ピリジンの
品質試験の一つであるカメレオン変色テストの赤紫色の
保持時間を延ばし、医薬関係で望まれている高品質、高
純度のピリジンを製造することを目的とした精製方法で
ある。
本発明の方法によれば、煩雑な操作を行うことなく、従
来品に比べて最高級の精製品を得ることが出来るので工
業的に極めて価値がある。
来品に比べて最高級の精製品を得ることが出来るので工
業的に極めて価値がある。
カメレオン変色テストとはピリジン10mlに1/100
Nの過マンガン酸カリ水溶液1mlを加え、よく混合し、
20℃に保持したときの赤紫色が退色するまでの時間を
測定することをいう。
Nの過マンガン酸カリ水溶液1mlを加え、よく混合し、
20℃に保持したときの赤紫色が退色するまでの時間を
測定することをいう。
本発明における原料ピリジンは通常の精製手段、例え
ば、蒸溜等によって一且精製され、99.0%以上の純
度を有する、いわゆる一般製品を対象とし、これを沸点
温度で気化させた気相状態のものが適用される。殊に代
表的な一実施態様としては前工程である蒸溜に引継いで
気相状態の一般製品を直接本発明の方法に適用した方が
一層有利である。
ば、蒸溜等によって一且精製され、99.0%以上の純
度を有する、いわゆる一般製品を対象とし、これを沸点
温度で気化させた気相状態のものが適用される。殊に代
表的な一実施態様としては前工程である蒸溜に引継いで
気相状態の一般製品を直接本発明の方法に適用した方が
一層有利である。
本発明に使用される固体アルカリは苛性ソーダ(NaOH)、
苛性カリ(KOH)等のペレットであるがフレークでもよ
く、また担体等に担持されていてもコーチングされてい
てもよく、その形状については特に指定しない。
苛性カリ(KOH)等のペレットであるがフレークでもよ
く、また担体等に担持されていてもコーチングされてい
てもよく、その形状については特に指定しない。
気相ピリジンに対する処理量はLSV(溜出液基準での
空間速度)で0.1〜4.0/Hrの範囲、望ましくは
0.4〜2.0/Hrの範囲である。
空間速度)で0.1〜4.0/Hrの範囲、望ましくは
0.4〜2.0/Hrの範囲である。
また、処理温度はピリジンの沸点以上の保ち、気相ピリ
ジンを凝縮させないことが肝要であり、圧力は特に指定
しない。装置は工業的に広く用いられる一般の充填塔が
採用でき、その通気方式は上昇流でも下降流でも構わな
い。
ジンを凝縮させないことが肝要であり、圧力は特に指定
しない。装置は工業的に広く用いられる一般の充填塔が
採用でき、その通気方式は上昇流でも下降流でも構わな
い。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明の方法を具体的
に説明する。
に説明する。
実施例1 固体苛性ソーダ(ペレット)を充填した容量100ccの
ガラス製容器で固体アルカリ層を形成した。
ガラス製容器で固体アルカリ層を形成した。
他方、内径3cm、段数40段のガラス製オルダーショー
塔を使用して、加熱缶に原料ピリジン(一般品)100
0ccを仕込み、常圧に於て昇温し、塔を全還流状態にし
た。
塔を使用して、加熱缶に原料ピリジン(一般品)100
0ccを仕込み、常圧に於て昇温し、塔を全還流状態にし
た。
その後、塔の下より10段の位置からピリジンを気相で
抜取った。この間、塔は全還流状態を保ち続けた。気相
で抜取られたピリジンは凝縮することなく(116
℃)、固体アルカリ層に導かれ、この層を通過した精製
品は冷却・凝縮され、捕集された。
抜取った。この間、塔は全還流状態を保ち続けた。気相
で抜取られたピリジンは凝縮することなく(116
℃)、固体アルカリ層に導かれ、この層を通過した精製
品は冷却・凝縮され、捕集された。
結果は以下に示す。
実施例2 固体アルカリを苛性カリに変えた以外は、実施例1と同
様に実験を行った。結果は以下に示す。
様に実験を行った。結果は以下に示す。
比較例 実施例1と同じオルダーショー塔を使用して加熱缶に、
原料ピリジン(一般品)1000cc及び固体苛性ソーダ
10gを仕込み、普通の常圧蒸流(RR=2)を行っ
た。結果は以下に示す。
原料ピリジン(一般品)1000cc及び固体苛性ソーダ
10gを仕込み、普通の常圧蒸流(RR=2)を行っ
た。結果は以下に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】純度99.0%以上のピリジンを気相で固
体アルカリ処理して、より高品質の製品を得ることを特
徴とするピリジンの精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335685A JPH06746B2 (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | ピリジンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335685A JPH06746B2 (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | ピリジンの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61251662A JPS61251662A (ja) | 1986-11-08 |
JPH06746B2 true JPH06746B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=14079995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9335685A Expired - Lifetime JPH06746B2 (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | ピリジンの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06746B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010134193A1 (ja) | 2009-05-22 | 2010-11-25 | エア・ウォーター株式会社 | ピリジン化合物の製造方法およびピリジン化合物 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102382043A (zh) * | 2011-09-23 | 2012-03-21 | 安徽工业大学 | 一种发黄吡啶的纯化方法 |
WO2014119292A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 広栄化学工業株式会社 | ピリジン化合物の精製方法 |
KR101686081B1 (ko) * | 2016-03-15 | 2016-12-13 | 덕산실업(주) | 전자재료용 고순도 피리딘의 생산방법 |
CN113698341B (zh) * | 2021-11-01 | 2022-01-25 | 潍坊新绿化工有限公司 | 一种吡啶的纯化方法 |
-
1985
- 1985-04-30 JP JP9335685A patent/JPH06746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010134193A1 (ja) | 2009-05-22 | 2010-11-25 | エア・ウォーター株式会社 | ピリジン化合物の製造方法およびピリジン化合物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61251662A (ja) | 1986-11-08 |
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