JPS6156151A - 酢酸の精製方法 - Google Patents
酢酸の精製方法Info
- Publication number
- JPS6156151A JPS6156151A JP17672984A JP17672984A JPS6156151A JP S6156151 A JPS6156151 A JP S6156151A JP 17672984 A JP17672984 A JP 17672984A JP 17672984 A JP17672984 A JP 17672984A JP S6156151 A JPS6156151 A JP S6156151A
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- JP
- Japan
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- acetic acid
- acid
- product
- peracetic acid
- purification
- Prior art date
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は過酢酸を用いて酢酸を精製する方法即ち、過マ
ンガン酸カリウム試験保持時間の短かい酢酸に過酢酸を
添加し、50℃から120°Cの範囲の温度で加熱処理
した後、蒸留することを特徴とする酢酸の精製方法に関
するものである。酪酸の工業的な製造法としては、アセ
トアルデヒドの酸化による法、石油ナフサあるいはブタ
ン、プロパン等の直接酸化による法、オレフィン類と過
酢酸あるいは不飽和アルコール類と過酢酸(これらの場
合の過酢酸は酸素導入剤として作用する)からエポキサ
イドを合成する際に副成する酢酸を精製して得る法、メ
タノールと一酸化炭素から直接合成する法などがあるが
一般にこれらの合成酢酸中には種々の不純物が混入して
いるため、この酢酸を精製することは、かなりやっかい
である。
ンガン酸カリウム試験保持時間の短かい酢酸に過酢酸を
添加し、50℃から120°Cの範囲の温度で加熱処理
した後、蒸留することを特徴とする酢酸の精製方法に関
するものである。酪酸の工業的な製造法としては、アセ
トアルデヒドの酸化による法、石油ナフサあるいはブタ
ン、プロパン等の直接酸化による法、オレフィン類と過
酢酸あるいは不飽和アルコール類と過酢酸(これらの場
合の過酢酸は酸素導入剤として作用する)からエポキサ
イドを合成する際に副成する酢酸を精製して得る法、メ
タノールと一酸化炭素から直接合成する法などがあるが
一般にこれらの合成酢酸中には種々の不純物が混入して
いるため、この酢酸を精製することは、かなりやっかい
である。
特に還元性物質が製品酢酸中に極微量含まれていても製
品酢酸としての価値が失なわれる。従来酢酸中の還元性
物質含有量をあられす尺度として酢酸の製品分析規格の
中に過マンガン酸カリウム試験法があり、この場合の変
色保持時間は一般向酢酸製品規格としては5分以上であ
るが、用途によっては過マンガン酸カリウム保持時間が
60分以上が要求される。
品酢酸としての価値が失なわれる。従来酢酸中の還元性
物質含有量をあられす尺度として酢酸の製品分析規格の
中に過マンガン酸カリウム試験法があり、この場合の変
色保持時間は一般向酢酸製品規格としては5分以上であ
るが、用途によっては過マンガン酸カリウム保持時間が
60分以上が要求される。
以前、本出願人はすぐれた酢酸の精製方法(特公昭48
−30615 )を提案したが、これは過酢酸を添加し
ながら蒸留することにより、過マンガン酸カリウム試験
保持時間の長い酢酸を得る方法であった。しかし、この
方法でも、ある種の副成酢酸に対しては全く効果が得ら
れなかった。
−30615 )を提案したが、これは過酢酸を添加し
ながら蒸留することにより、過マンガン酸カリウム試験
保持時間の長い酢酸を得る方法であった。しかし、この
方法でも、ある種の副成酢酸に対しては全く効果が得ら
れなかった。
そこで本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、上配力法で
は精製される酢酸と過酢酸との接触が蒸留塔内でのみし
か行なわれない(接触時間が短い)ためである事実を解
明し、本発明に至った。
は精製される酢酸と過酢酸との接触が蒸留塔内でのみし
か行なわれない(接触時間が短い)ためである事実を解
明し、本発明に至った。
本発明の方法に従えば、前処理として蒸留塔に仕込む前
に原料となる酢酸に対し少量の過酢酸を加え、一定温度
で一定時間保持した後、蒸留精製したところ、従来の方
法では改良しえず、禍マンガン酸カリウム保持時間の短
かかった酢酸についても、この試験に充分合格し得る純
良酢酸を得ることが可能になった。
に原料となる酢酸に対し少量の過酢酸を加え、一定温度
で一定時間保持した後、蒸留精製したところ、従来の方
法では改良しえず、禍マンガン酸カリウム保持時間の短
かかった酢酸についても、この試験に充分合格し得る純
良酢酸を得ることが可能になった。
本発明に用いる過酢酸は酢酸や酢酸エチル等の溶媒で稀
釈され、20〜40%の溶液として用いられる。過酢酸
の添加量は精製される酢酸に対して01重量%〜5重量
%の範囲から選ばれるが、過酢酸の添加量については精
製しようとするそれぞれの酢酸の品質に応じて適量添加
してやることが有利である。
釈され、20〜40%の溶液として用いられる。過酢酸
の添加量は精製される酢酸に対して01重量%〜5重量
%の範囲から選ばれるが、過酢酸の添加量については精
製しようとするそれぞれの酢酸の品質に応じて適量添加
してやることが有利である。
−本発明における加熱処理では温度は50〜120℃の
範囲であり、時間は温度との関数で選ばれる。
範囲であり、時間は温度との関数で選ばれる。
例えは、50℃なら20時時間開、120℃では1時間
程度である。従って、こね等処理米f’t’ ()A″
・1酢酸の添加量及び加熱温度、時間等)は精製される
酢酸中の還元性物質の含有量に3しって影響さ才するの
で、適宜実験から決定されるべきである。
程度である。従って、こね等処理米f’t’ ()A″
・1酢酸の添加量及び加熱温度、時間等)は精製される
酢酸中の還元性物質の含有量に3しって影響さ才するの
で、適宜実験から決定されるべきである。
蒸留では通常の蒸留精製法が採用される。先ず第1精製
蒸留し、塔頂より酢酸中の微量低沸点成分及び過酢酸溶
媒を留出させる。更にこの【出液を第2精製蒸留し、塔
頂より製品として禍マンガン酸カリウム試験保持時間の
長い純良酢酸を得る。
蒸留し、塔頂より酢酸中の微量低沸点成分及び過酢酸溶
媒を留出させる。更にこの【出液を第2精製蒸留し、塔
頂より製品として禍マンガン酸カリウム試験保持時間の
長い純良酢酸を得る。
なお、添加された過酢酸は加熱処μI!及び蒸W(中に
熱分解し、製品と同じ酢酸に変えるので、余分な分離精
製を必要としな(・。
熱分解し、製品と同じ酢酸に変えるので、余分な分離精
製を必要としな(・。
以下に、本発明の効果を明らかにした実施例及び比較例
を示す。
を示す。
実施例1
ε−カプロラクトン合成における副成酢酸を攪拌器、凝
縮器を備えた5gの加熱可能な容器に3000.9仕込
み、酢酸エチル、酢酸で30%に稀釈された過酢嘔を9
.1過酢酸純情)添加する。内部温度を120℃に昇温
し、史に1時間同温度で攪拌する。
縮器を備えた5gの加熱可能な容器に3000.9仕込
み、酢酸エチル、酢酸で30%に稀釈された過酢嘔を9
.1過酢酸純情)添加する。内部温度を120℃に昇温
し、史に1時間同温度で攪拌する。
次に、上記液を常圧にて連続蒸留する。まず第1精製¥
(内径50ダ、60段の棚段塔)では、塔底から50段
目にxoOg/Hの速度で先の11・″Δ酢酸処狸液を
連続的に仕込み、還流比を:10として塔頂から酢酸エ
チル63%を含有するm、酸を10.9/11で留出さ
せる。
(内径50ダ、60段の棚段塔)では、塔底から50段
目にxoOg/Hの速度で先の11・″Δ酢酸処狸液を
連続的に仕込み、還流比を:10として塔頂から酢酸エ
チル63%を含有するm、酸を10.9/11で留出さ
せる。
更に塔底からpog/)Jで酢酸を連続的に抜き取り、
第2精製塔に供給した。第2精製塔(内径50ダ、40
段の棚段塔)では塔底から20段目に第1精製塔の缶抜
きとり液を9og/Hの速度で仕込み、還流比を2とし
て塔頂より85、!9 / IIで製品酢酸を留出させ
た。このようにして得られた製品酢酸の過マンガン酸カ
リウム試験の結果は150分であった。
第2精製塔に供給した。第2精製塔(内径50ダ、40
段の棚段塔)では塔底から20段目に第1精製塔の缶抜
きとり液を9og/Hの速度で仕込み、還流比を2とし
て塔頂より85、!9 / IIで製品酢酸を留出させ
た。このようにして得られた製品酢酸の過マンガン酸カ
リウム試験の結果は150分であった。
比較例1
実施例1の副成酢酸を過酢酸添加による加熱処理しなか
った以外は連続蒸留に関して実施例1と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
はゼロ分であった。
った以外は連続蒸留に関して実施例1と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
はゼロ分であった。
5 一
実施例2
実施例1の過酢酸添加後の加熱を50℃にて20時間と
した以外は実施例1と同様の方法で行った。得られた製
品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果は65分であ
った。
した以外は実施例1と同様の方法で行った。得られた製
品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果は65分であ
った。
実施例3
実施例1のε−カプロラクトン合成の副成酢酸のかわり
にC12・C14のα−オレフィンオキサイド合成に於
ける副成酢酸を用いた以外は実施例1と同様の方法で行
った。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の
結果は70分であった。
にC12・C14のα−オレフィンオキサイド合成に於
ける副成酢酸を用いた以外は実施例1と同様の方法で行
った。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の
結果は70分であった。
比較例2
実施例3の副成酢酸を過酢酸添加による加熱処理しなか
った以外は連続蒸留に関して実施例3と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
はゼロ分であった。
った以外は連続蒸留に関して実施例3と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
はゼロ分であった。
実施例4
実施例1のε−カプロラクトン合成の副成酢酸のかわり
に、グリセリン合成に於ける副成酸酸を用いた以外は実
施例1と同様の方法で行なった。得られた製品酢酸の過
マンガン酸カリウム試験の結果は200分であった。
に、グリセリン合成に於ける副成酸酸を用いた以外は実
施例1と同様の方法で行なった。得られた製品酢酸の過
マンガン酸カリウム試験の結果は200分であった。
比較例3
実施例4の副成酢酸を過酢酸添加による加熱処理しなか
った以外は連続蒸留に関して実施例4と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
は95分であった。
った以外は連続蒸留に関して実施例4と同様に実施した
。得られた製品酢酸の過マンガン酸カリウム試験の結果
は95分であった。
Claims (1)
- 過マンガン酸カリウム試験保持時間の短かい酢酸に過酢
酸を添加し、50℃から120℃の範囲の温度で加熱処
理した後、蒸留することを特徴とする酢酸の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59176729A JPH0635418B2 (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 酢酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59176729A JPH0635418B2 (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 酢酸の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6156151A true JPS6156151A (ja) | 1986-03-20 |
JPH0635418B2 JPH0635418B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=16018760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59176729A Expired - Lifetime JPH0635418B2 (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 酢酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635418B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5362365A (en) * | 1992-07-07 | 1994-11-08 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Purification of acetic anhydride or acetic anhydride and acetic acid using ozone |
US5387713A (en) * | 1991-01-05 | 1995-02-07 | Bp Chemicals Limited | Process for purification of carboxylic acids |
US5783731A (en) * | 1995-09-11 | 1998-07-21 | Hoechst Celanese Corporation | Removal of carbonyl impurities from a carbonylation process stream |
US6143930A (en) * | 1996-10-18 | 2000-11-07 | Celanese International Corp | Removal of permanganate reducing compounds and alkyl iodides from a carbonylation process stream |
US6339171B1 (en) | 1996-10-18 | 2002-01-15 | Celanese International Corporation | Removal or reduction of permanganate reducing compounds and alkyl iodides from a carbonylation process stream |
US7208625B1 (en) * | 2006-08-04 | 2007-04-24 | Lyondell Chemical Technology, L.P. | Removing permanganate-reducing impurities from acetic acid |
US10758838B2 (en) | 2015-02-25 | 2020-09-01 | Sabic Global Technologies B.V. | Process for removing impurities from acetic acid |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4830615A (ja) * | 1971-08-24 | 1973-04-23 |
-
1984
- 1984-08-27 JP JP59176729A patent/JPH0635418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4830615A (ja) * | 1971-08-24 | 1973-04-23 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5387713A (en) * | 1991-01-05 | 1995-02-07 | Bp Chemicals Limited | Process for purification of carboxylic acids |
US5362365A (en) * | 1992-07-07 | 1994-11-08 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Purification of acetic anhydride or acetic anhydride and acetic acid using ozone |
US5783731A (en) * | 1995-09-11 | 1998-07-21 | Hoechst Celanese Corporation | Removal of carbonyl impurities from a carbonylation process stream |
US6143930A (en) * | 1996-10-18 | 2000-11-07 | Celanese International Corp | Removal of permanganate reducing compounds and alkyl iodides from a carbonylation process stream |
US6339171B1 (en) | 1996-10-18 | 2002-01-15 | Celanese International Corporation | Removal or reduction of permanganate reducing compounds and alkyl iodides from a carbonylation process stream |
US7208625B1 (en) * | 2006-08-04 | 2007-04-24 | Lyondell Chemical Technology, L.P. | Removing permanganate-reducing impurities from acetic acid |
US10758838B2 (en) | 2015-02-25 | 2020-09-01 | Sabic Global Technologies B.V. | Process for removing impurities from acetic acid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635418B2 (ja) | 1994-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |