JPH0674611A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JPH0674611A
JPH0674611A JP5022792A JP2279293A JPH0674611A JP H0674611 A JPH0674611 A JP H0674611A JP 5022792 A JP5022792 A JP 5022792A JP 2279293 A JP2279293 A JP 2279293A JP H0674611 A JPH0674611 A JP H0674611A
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JP
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refrigerant
valve
passage
pressure
temperature
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Application number
JP5022792A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Ito
康伸 伊藤
Nukiya Oohira
貫也 大平
Shigeji Oishi
繁次 大石
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/18Optimization, e.g. high integration of refrigeration components

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感温筒内蔵式の膨張弁の設定値の調整作業が
容易で、蒸発圧力調整弁の下流側の冷媒圧力をダイヤフ
ラムの下側の圧力室に加えることを可能とする。 【構成】 感温筒内蔵式の膨張弁5の弁本体11の内周
面と、冷媒蒸発器6より蒸発圧力調整弁7を介して冷媒
圧縮機2に向かう冷媒が流れる第2冷媒通路15内に設
けられた感温筒26の筒端部31との間にOリング38
を取り付けて、弁本体11の第2冷媒通路15とダイヤ
フラム29の下側の圧力室34および蒸発圧力調整弁7
の下流側に連通する連通路22とを密封して、第2冷媒
通路15と圧力室34とを互いに独立した空間にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸発圧力調整弁を備え
た冷凍サイクルに使用される感温筒内蔵式の膨張弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷媒蒸発器出口の過熱度が一
定となるように冷媒の流量を調節する感温筒内蔵式の膨
張弁が知られている。また、冷媒蒸発器と冷媒圧縮機と
の間に、冷媒蒸発器のフロストを防止するための蒸発圧
力調整弁を備えた冷凍サイクルも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の感温
筒内蔵式の膨張弁においては、感温筒、ダイヤフラムお
よびダイヤフラム下の圧力室よりなる感温エレメントが
弁本体に形成された低圧側通路内に設けられているの
で、冷媒蒸発器より流出した冷媒の圧力が低圧側通路よ
り直接圧力室内へ伝えられている。これによって、従来
の感温筒内蔵式の膨張弁を、蒸発圧力調整弁を備えた冷
凍サイクルに組み込んで、圧力室に蒸発圧力調整弁と冷
媒圧縮機との間の冷媒圧力を伝えることは不可能であっ
た。また、弁本体に形成された低圧側通路に基準温度と
なる温度と所定の圧力とが加わるようにして、膨張弁の
開弁圧を調整する必要があるため、膨張弁の開弁圧の調
整作業が複雑でしかも時間がかかるという不具合があっ
た。本発明は、開弁圧の調整作業が容易で、蒸発圧力調
整弁と冷媒圧縮機との間の冷媒圧力を圧力室に加えるこ
とが可能な膨張弁の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部を冷媒蒸
発器に向かう冷媒が流れる第1冷媒通路、この第1冷媒
通路に並列して形成され、内部を前記冷媒蒸発器より蒸
発圧力調整弁を介して冷媒圧縮機に向かう冷媒が流れる
第2冷媒通路を有する弁本体と、この弁本体内において
変位自在に配され、前記第1冷媒通路の開度を調節する
弁体と、前記第2冷媒通路内に配され、前記第2冷媒通
路を流れる冷媒の温度変化を圧力変化に変換する媒体が
封入された感温筒と、この感温筒の前記第1冷媒通路側
に設けられ、前記感温筒内の圧力の変化に応じて前記弁
体を移動させるダイヤフラムと、このダイヤフラムの前
記第1冷媒通路側に設けられ、前記蒸発圧力調整弁と前
記冷媒圧縮機との間の冷媒圧力が与えられる圧力室と、
前記第2冷媒通路と前記圧力室との間を密封するシール
部材とを備えた技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、第2冷媒通路とダイヤフラムの第1
冷媒通路側の圧力室との間をシール部材により密封する
ことによって、第2冷媒通路と圧力室とが互いに独立し
たものとなる。よって、蒸発圧力調整弁と冷媒圧縮機と
の間の冷媒圧力のみを圧力室内に与えることが可能とな
るので、蒸発圧力調整弁を備えた冷凍サイクルにおいて
冷媒の過熱度を精度良く制御することが可能となると共
に、膨張弁の開弁圧の調整作業が短時間で容易に行え
る。
【0006】
【実施例】つぎに、本発明の膨張弁を図1ないし図4に
示す複数の実施例に基づいて説明する。 〔第1実施例の構成〕図1は本発明の第1実施例を示し
たもので、冷凍サイクルに組み込まれた感温筒内蔵式の
膨張弁を示した図である。冷凍サイクル1は、自動車用
空気調和装置に使用されるもので、冷媒圧縮機2、冷媒
凝縮器3、レシーバ4、膨張弁5、冷媒蒸発器6、蒸発
圧力調整弁7およびこれらを接続する冷媒配管8より構
成されている。
【0007】冷媒圧縮機2は、自動車用エンジンまたは
電動モータ等の駆動装置(図示せず)によって回転駆動
され、冷媒蒸発器6より吸引した冷媒を圧縮して高温、
高圧の冷媒ガスを吐出する。冷媒凝縮器3は、冷媒圧縮
機2より吐出された冷媒ガスをクーリングファン9の送
風を受けて凝縮液化する。レシーバ4は、冷媒凝縮器3
より流入した冷媒を一時的に蓄えておき、冷房負荷に応
じて液冷媒のみを流出する。
【0008】冷媒蒸発器6は、ブロワ10の送風を受け
て、膨張弁5より流入した霧状冷媒を蒸発気化させる。
なお、冷媒との熱交換によって冷却された空気はブロワ
10によって車室内へ送られる。蒸発圧力調整弁7は、
冷房負荷が小さくなり、冷媒蒸発器6での蒸発圧力が低
い場合に、絞り孔(図示せず)の開度を小さくして、冷
媒蒸発器6から冷媒圧縮機2へ戻る冷媒の流量を減少さ
せて、冷媒蒸発器6での蒸発圧力を設定値(例えば1.
9kg/mm2 〜2.1kg/mm2 )に保つ。逆に、冷房負荷
が大きくなり、冷媒蒸発器6での蒸発圧力が大きい場合
は、バルブを全開にして冷媒蒸発器6から冷媒圧縮機2
へ戻る冷媒の流量を増加させる。
【0009】次に、膨張弁5の構造を詳しく説明する。
この膨張弁5は、直方体形状の弁ケースとして用いられ
る弁本体11と、この弁本体11内に配されたボール弁
12と、このボール弁12を駆動する感温エレメント1
3とから構成されている。弁本体11は、レシーバ4の
出口と冷媒蒸発器6の入口とを連通する第1冷媒通路1
4、および冷媒蒸発器6の出口と蒸発圧力調整弁7の入
口とを連通する第2冷媒通路15等が形成されている。
なお、第1冷媒通路14の途中には、レシーバ4より第
1冷媒通路14の高圧側通路14a内に流入した高温、
高圧の液冷媒を低圧側通路14bに噴射させることによ
り急激に断熱膨張させて、低温、低圧の霧状冷媒にする
絞り孔16が形成されている。
【0010】また、弁本体11の上部の開放穴111に
は、その開放穴111を塞ぐ蓋17が締め付けられてお
り、弁本体11と蓋17との間には、冷媒の弁本体11
外への漏洩を防止するためのOリング18が取り付けら
れている。弁本体11の下部の開放穴114には、その
開放穴114を軸方向に変位可能な調整ねじ19が締め
付けられており、弁本体11と調整ねじ19との間に
は、冷媒の弁本体11外への漏洩を防止するためのOリ
ング20が取り付けられている。さらに、弁本体11の
第1冷媒通路14と第2冷媒通路15との間の部位に
は、感温エレメント13の下部と蒸発圧力調整弁7の下
流側に接続された外均管21とを連通する連通路22が
形成されている。
【0011】ボール弁12は、本発明の弁体であって、
上部が作動棒23を介して感温エレメント13に連結さ
れ、下部が調整ばね24に連結されている。このボール
弁12は、絞り孔16より冷媒蒸発器6側の低圧側通路
14b内に変位可能に配されている。ボール弁12が下
方に変位した場合には、絞り孔16の開度が大きくな
り、冷媒の流量を増加させる。逆に、ボール弁12が上
方に変位した場合には、絞り孔16の開度が小さくな
り、冷媒の流量を減少させる。
【0012】作動棒23は、弁本体11内に軸方向に変
位可能に配されており、この作動棒23と弁本体11と
の間には第1冷媒通路14の高圧側通路14aと第2冷
媒通路15側との間を密封するシール材25が装着され
ている。調整ばね24は、ボール弁12を絞り孔16の
開度が小さくなる方向に付勢しており、調整ねじ19の
位置に応じてばね力が変わりボール弁12の開弁圧を調
整する。
【0013】感温エレメント13は、円筒状の感温筒2
6、吸着材ガイド27、皿形状の受け具28、ダイヤフ
ラム29および当て板30を備えている。感温筒26
は、上部が蓋17に接触しており、下部が開放されてい
る。そして、感温筒26の筒端部31は、弁本体11の
内壁面に沿って下方に延ばされている。感温筒26と吸
着材ガイド27との間に形成される感温室32内に冷媒
ガスと多数の吸着材(本例では活性炭を使用)32aと
が配されている。
【0014】また、感温筒26の上部には、冷媒ガスを
封入するための封入管33があり、冷媒ガスを封入した
後は図示のように端部が閉じられている。感温室32内
の圧力は、感温筒26の周囲の温度、すなわち、第2冷
媒通路15内を流れる冷媒温度に応じて変動し、この冷
媒温度が低くなると、吸着材32aに冷媒ガスが吸着さ
れて感温室32内の圧力が低下する。逆に、第2冷媒通
路15内を流れる冷媒温度が高くなると、吸着材32a
から冷媒ガスが離脱して感温室32内の圧力が上昇す
る。
【0015】吸着材ガイド27は、円板状に形成されて
おり、感温筒26の内側面に溶接等の手段により固着さ
れ、上面に多数の吸着材32aが載置されている。ま
た、吸着材ガイド27には、複数の切込み27aが形成
してあり、この切込み27aを通してダイヤフラム29
の上部の室が感温室32内に連通している。受け具28
は、ダイヤフラム29の下側との間に圧力室34を形成
する円板部35を備えている。この円板部35には、ダ
イヤフラム29の下側(第1冷媒通路14側)の圧力室
34と連通路22とを連通するためのスリットや穴等の
連通孔36が複数形成されている。そして、受け具28
の筒端部37は、感温筒26の筒端部31の内壁面に沿
って下方に延ばされている。そして、筒端部37は、感
温筒26の筒端部31との間にダイヤフラム29の外周
縁を挟み込んでおり、筒端部31に溶接やろう付け等の
手段により固定されている。
【0016】ダイヤフラム29は、その上側の感温室3
2内の圧力が上昇すると、当て板30と作動棒23を介
してボール弁12を下方に移動させる。また、ダイヤフ
ラム29は、感温室32内の圧力が低下すると、調節ば
ね24の付勢力によってボール弁12、作動棒23、当
て板30を介して上方に移動させる。当て板30は、円
板状に形成されており、ダイヤフラム29の変位をボー
ル弁12に伝えるもので、作動棒23の上部に当接する
ように配置されている。
【0017】ここで、弁本体11と感温エレメント13
との間、すなわち、弁本体11の内周面と感温筒26の
筒端部31との間には、本発明のシール部材を構成する
Oリング38が取り付けられている。そのOリング38
は、第2冷媒通路15と連通路22および圧力室34と
の間を密封することによって、第2冷媒通路15と連通
路22および圧力室34とを互いに独立した空間とす
る。なお、弁本体11の内周面には、Oリング38を嵌
め込む溝部39が切削加工等により形成されている。
【0018】つぎに、膨張弁5の開弁圧の調整方法を図
1に基づいて説明する。第2冷媒通路15内を基準温度
(例えば0℃または10℃)に保ち、ダイヤフラム29
の下側の圧力室34に所定の圧力(例えば2.0kg/mm
2 または3.0kg/mm2 )を加えながら、調整ねじ19
の軸方向の位置を変更することによって、調整ばね24
のばね力を調整して、ボール弁12の開弁圧(設定値)
を調節する。
【0019】〔第1実施例の作用〕つぎに、この冷凍サ
イクル1の作用を図1に基づいて説明する。冷媒圧縮機
2で圧縮された高温、高圧の冷媒ガスは、冷媒凝縮器3
でクーリングファン9の送風を受けて冷却され凝縮され
た後、レシーバ4を通って弁本体11の第1冷媒通路1
4内に導かれる。第1冷媒通路14の高圧側通路14a
内を流れる高温、高圧の液冷媒は、絞り孔16で急激に
断熱膨張されて低温、低圧の霧状冷媒となって第1冷媒
通路14の低圧側通路14bを通って膨張弁5より流出
し、冷媒蒸発器6に導かれる。冷媒蒸発器6内を流れる
霧状冷媒は、ブロワ10の送風を受けて蒸発気化し、冷
媒ガスとなって弁本体11の第2冷媒通路15を通って
蒸発圧力調整弁7に導かれ、蒸発圧力調整弁7で冷媒流
路の絞り量が調節された後に冷媒圧縮機2に戻される。
以上のような作用を継続することによって、冷媒蒸発器
6を通過する際に冷却された空気がブロワ10により車
室内へ吹き出される。これによって、車室内が冷房され
る。
【0020】上記の冷媒蒸発器6の熱交換において、冷
房負荷が小さく、冷媒蒸発器6の出口の冷媒の過熱度が
低いと、その冷媒が通過する第2冷媒通路15内の温度
も低下するので、ダイヤフラム29の上側の感温室32
内の冷媒ガスが吸着材32aに吸着されて感温室32の
圧力、すなわちダイヤフラム29の上側の室の圧力は低
下する。これによって、ボール弁12は調整ばね24の
ばね力により上方に変位し、ボール弁12と絞り孔16
との間の開口面積を狭めて第1冷媒通路14の高圧側通
路14aから低圧側通路14bへ流れる冷媒の流量を減
少させる。
【0021】このように、冷媒の流量が減少しても、冷
房負荷が非常に小さく、冷媒蒸発器6より流出した冷媒
温度がさらに低下するときは、ボール弁12が一層上方
へ変位し、極限においてはボール弁12が絞り孔16を
閉じ、冷媒蒸発器6から冷媒圧縮機2へ向かう冷媒の流
れを遮断する。このように、冷媒の流量が減少して冷媒
蒸発器6より流出する冷媒の過熱度が上昇していくと、
その冷媒が通過する第2冷媒通路15内の過熱度も上昇
するので、ダイヤフラム29の上側の感温室32内の冷
媒ガスが吸着材32aより離脱されて感温室32内の圧
力も上昇させる。これによって、ダイヤフラム29の上
側の感温室32内の圧力とダイヤフラム29の下側の圧
力室34内の圧力とのバランスから、ボール弁12が調
整ばね24の付勢力に打ち勝って下方に変位し、ボール
弁12と絞り孔16との隙間を拡げて冷媒蒸発器6へ流
入する冷媒の流量を増加させる。
【0022】一方、蒸発圧力調整弁7はその上流側の第
2冷媒通路15の圧力を予め設定した設定値(例えば
1.9kg/mm2 〜2.1kg/mm2 )に保つように、冷媒
流路の絞り量を調整するので、冷媒蒸発器6における冷
媒蒸発温度が0℃以上に保たれて、冷媒蒸発器6のフロ
ストが確実に防がれる。また、ダイヤフラム29の下側
の圧力室34に、第2冷媒通路15の圧力ではなく、蒸
発圧力調整弁7の下流側の圧力を外均管21、連通路2
2を介して導入することにより、蒸発圧力調整弁7によ
る圧力降下分を補償して、膨張弁5による冷媒過熱度制
御が精度良く行われる。
【0023】〔第1実施例の効果〕以上のように、この
実施例では、第2冷媒通路15とダイヤフラム29の下
側の圧力室34とを互いに独立させることができるの
で、蒸発圧力調整弁7を備えた冷凍サイクル1に感温筒
内蔵式の膨張弁5を組み込むことによって、精度の高い
冷媒過熱度制御を行うことができる。
【0024】〔第2実施例の構成〕図2および図3は本
発明の第2実施例を示したもので、図2は冷凍サイクル
を示した図で、図3は感温筒内蔵式の膨張弁と一体型の
蒸発圧力調整弁を示した図である。この実施例の蒸発圧
力調整弁7は、冷凍サイクル1の冷媒配管8の一部を構
成する弁ケース41、この弁ケース41内を摺動自在に
変位するバルブ42、弁ケース41内に軸方向に伸縮自
在に取り付けられたベロフロム43、設定蒸発圧力を調
節する調節ねじ44、およびこの調節ねじ44によりば
ね荷重が変更されるスプリング45等を備えている。
【0025】弁ケース41は、管状に形成されており、
感温筒内蔵式の膨張弁5の弁本体11に直接組み付けら
れる。この弁ケース41の一端側の内部には、弁本体1
1に形成された第2冷媒通路15より冷媒が流入する1
次側通路46が形成されている。また、弁ケース41の
内部には、冷媒配管8を介して冷媒圧縮機2へ冷媒を流
出する2次側通路47が形成されている。この2次側通
路47は、1次側通路46に直列に1次側通路46の形
成方向(軸方向)に形成された入口側通路48、および
この入口側通路48より直交方向に形成された出口側通
路49を有している。
【0026】そして、出口側通路49を形成する突出部
50の外周には、冷媒配管8の端部に形成されためねじ
部(図示せず)と螺合するおねじ部51が形成されてい
る。弁ケース41の一端側の端面と出口側通路49との
間には、1次側通路46と並行して均圧通路52が貫通
するように形成されている。この均圧通路52は、2次
側通路47の出口側通路49と感温筒内蔵式の膨張弁5
のダイヤフラム29の下側の圧力室34とを連通路22
を介して連通する。さらに、弁ケース41の他端側の開
口部53には、弁ケース41の他端側にかしめ等の手段
により固定され、開口部53を閉塞する蓋体54が嵌め
込まれている。蓋体54の外周と弁ケース41の他端側
の内周との間には、冷媒が弁ケース41の開口部53か
ら外部へ漏洩することを防ぐためのOリング55が装着
されている。
【0027】なお、1次側通路46および均圧通路52
の弁ケース41の一端側の端部には、感温筒内蔵式の膨
張弁5の弁本体11に形成された2つの凹所(図示せ
ず)にそれぞれ嵌め込まれるジョイント56、57が形
成されている。そして、これらのジョイント56、57
の外周と弁本体11の内周との間には、冷媒が外部へ漏
洩することを防ぐためのOリング(図示せず)がそれぞ
れ装着されている。また、弁ケース41の一端側の張出
部58は、めねじ部(図示せず)を有し、弁本体11へ
弁ケース41を締結するためのボルト等の締結具(図示
せず)の座を構成する部分である。
【0028】バルブ42は、1次側通路46内を摺動
し、一端側が開口した円筒状部59、およびこの円筒状
部59と一体的に動作する受圧部60より構成されてい
る。円筒状部59の一端側の外周と弁ケース41との間
には、安定した摺動を得るためのOリング61が装着さ
れている。円筒状部59の他端側には、その他端側の外
周と弁ケース41の内周との間で形成される冷媒通路6
2aと円筒状部59内に形成される冷媒通路62bとを
連通する連通孔63(図3において破線箇所)が複数箇
所に形成されている。受圧部60は、円環状に形成され
ており、冷媒蒸発器6の蒸発圧力に応じて軸方向に変位
する。受圧部60は、円筒状部59の他端側の端部に溶
接等の手段により連結されている。この受圧部60の一
端側の端面と弁ケース41の弁座65との間には、冷媒
蒸発器6の蒸発圧力に応じて連通孔63の開度が変化す
る絞り孔66が形成されることになる。なお、円筒状部
59と受圧部60は、金属等で一体形成されていても良
い。
【0029】ベロフロム43は、溶接に容易な襞を持つ
筒状の金属よりなり、その内部に冷媒の温度の影響を受
けないように不活性ガスが封入されていると共に、内部
にスプリング45が挿入されている。ベロフラム43の
一端側は、袋状となり、バルブ42の受圧部60のベロ
フラム押さえ部67とかしめ等の手段により接合されて
おり、また他端側は開弁圧を決めるための円環蓋69に
溶接により接合されている。この円環蓋69は、ベロフ
ラム43の他端側の開口部を密閉するもので、凸部には
めねじ部70を有している。また、円環蓋69は、蓋体
54により固定される円環状の固定板71を介してナッ
ト72によりねじ止めされている。
【0030】調節ねじ44は、回動させるとスプリング
押さえ部68が軸方向に変位してスプリング45の設定
荷重を調節するもので、スプリング押さえ部68に螺着
している。スプリング45は、バルブ42の受圧部60
を弁ケース41の弁座65にシートさせる方向、すなわ
ち、絞り孔66を閉じる方向に付勢するもので、一端側
がスプリング押さえ部68に保持され、他端側が円環蓋
69に連結した円筒部材73に保持されている。
【0031】〔第2実施例の作用〕つぎに、この実施例
の作用を図2および図3に基づいて説明する。冷媒蒸発
器6より感温筒26を内蔵した膨張弁5の第2冷媒通路
を通った冷媒は、蒸発圧力調節弁7の弁ケース41の一
端側に形成された1次側通路46内に流入する。その1
次側通路46内に流入した冷媒は、その冷媒自体が持つ
圧力(冷媒蒸発器6の蒸発圧力)によってバルブ42の
受圧部60をスプリング45の付勢力に打ち勝って弁ケ
ース41の他端側に押す。すると、冷媒は、バルブ42
の冷媒通路62a→連通孔63→冷媒通路62bを通っ
て、受圧部60の一端側の端面と弁ケース41の弁座6
5との間に形成される絞り孔66から2次側通路47の
入口側通路48→出口側通路49を通って冷媒圧縮機2
に吸入される。
【0032】冷房負荷が大きく、膨張弁5の感温筒26
を通る冷媒の温度が高い場合には、ボール弁12と絞り
孔16の間を通る冷媒の流量が増加すると共に、蒸発圧
力調節弁7の1次側通路46内の圧力が高くなり、バル
ブ42の受圧部60を押す力が強くなる。このように、
冷媒蒸発器6の蒸発圧力がスプリング45の付勢力(設
定荷重)とベロフラム43の力より大きくなると、冷媒
の圧力によりバルブ42が大きく押されて絞り孔66の
開度が大きくなることにより、冷媒蒸発器6から冷媒圧
縮機2ヘ戻る冷媒の流量が増加する。
【0033】冷房負荷が小さく、膨張弁5の感温筒26
を通る冷媒の温度が低い場合には、膨張弁5の絞り孔1
6を通る冷媒流量が減少すると共に、蒸発圧力調節弁7
の1次側通路46内の圧力も低くなり、バルブ42の受
圧部60を押す力も弱くなる。このように、冷媒蒸発器
6の蒸発圧力がスプリング45の付勢力(設定荷重)と
ベロフラム43の力より小さくなると、バルブ42がス
プリング45の付勢力とベロフラム43の力により絞り
孔66を閉じる方向に移動する。そして、極度に負荷が
低くなった結果、バルブ42の受圧部60が弁座65に
シート(閉弁)した場合は、蒸発圧力調節弁7の下流域
(2次側通路47)内の冷媒が冷媒圧縮機2の吸入力に
より引かれ続けるため、2次側通路47内の圧力が小さ
くなる。
【0034】これによって、2次側通路47の出口側通
路49より均圧通路52→連通路22を通ってダイヤフ
ラム29の下側の圧力室34へ圧力小が伝わる。する
と、図1に示したように、感温室32内の圧力が見かけ
上大きくなってダイヤフラム29を押し下げ、膨張弁5
のボール弁12を下げるため、ボール弁12と絞り孔1
6の開口面積が拡がる。冷媒の圧力によりバルブ42が
大きく押されて絞り孔66の開度が大きくなることによ
り、冷媒蒸発器6から冷媒圧縮機2ヘ戻る冷媒の流量が
増加する。
【0035】なお、蒸発圧力調節弁7は調節ねじ44の
締付け具合によりバルブ42の開弁圧(冷媒蒸発器6の
蒸発圧力)が調整されるため、仮に冷媒にフロン12を
用いた場合、バルブ42の開弁圧を設定値(例えば2.
1kg/mm2 )に設定しておけば、冷媒蒸発器6側(蒸発
圧力調節弁7の上流側)では冷媒の温度が0℃以下に低
下しないので、冷媒蒸発器6のフロストを防止すること
ができる。
【0036】〔第2実施例の効果〕以上のように、この
実施例では、膨張弁5の弁本体11に蒸発圧力調節弁7
を直接組み付けていると共に、蒸発圧力調節弁7の絞り
孔66と冷媒圧縮機2との間(本例では蒸発圧力調節弁
7の2次側通路47)と膨張弁5のダイヤフラム29の
下側の圧力室34とを連通させることにより第1実施例
の外均管21{やキャピラリチューブ(図示せず)}が
不要となる。これによって、精度の高い冷媒過熱度制御
を実行できる冷凍サイクル1の仕様を変更することな
く、膨張弁5と蒸発圧力調節弁7の自動車への搭載性と
組付性を飛躍的に向上することができる。
【0037】〔第3実施例〕図4は本発明の第3実施例
を示したもので、感温筒内蔵式の膨張弁と一体化するた
めの蒸発圧力調整弁を示した図である。この実施例の蒸
発圧力調節弁7では、1次側通路46と2次側通路47
が軸方向に直列して設けられ、1次側通路46および均
圧通路52の弁ケース41の一端側の端部に、感温筒内
蔵式の膨張弁5の弁本体11に形成された2つの凹所
(図示せず)にそれぞれ嵌め込まれる1つのジョイント
74を形成している。ジョイント74の外周と膨張弁5
の弁本体11の内周との間には、Oリング75、76が
装着されている。Oリング75は、1次側通路46と均
圧通路52との間をシールする。また、Oリング76
は、均圧通路52内の冷媒が外部へ漏洩することを防
ぐ。
【0038】なお、弁ケース41は、バルブ42を内蔵
した本体ケース77、およびこの本体ケース77の他端
側をかしめることにより連結され、冷媒配管8の端部に
螺合するおねじ部51を形成した出口側ケース78より
なる。また、本体ケース77の内周と出口側ケース78
の外周との間には、冷媒が弁ケース41内から外部へ漏
洩することを防ぐOリング79が装着されている。この
実施例によれば、1つのジョイント74で蒸発圧力調節
弁7を膨張弁5に組み付けることができるので、第2実
施例より組付性を飛躍的に向上することができる。
【0039】〔変形例〕本実施例では、シール部材とし
てOリング38を設けたが、第2冷媒通路15と圧力室
34との間を密封できるものであればパッキン等のその
他のシール部材を設けても良い。本実施例では、弁本体
11の内周面にOリング38の溝加工を行っているが、
感温筒26の筒端部31にOリング38の溝加工を行っ
ても良い。感温エレメント13内には、冷媒ガスを吸着
させるために吸着材32aを封入しているが、冷媒ガス
のみの封入としても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は、第2冷媒通路と圧力室とを互
いに独立させることができるので、蒸発圧力調整弁を備
えた冷凍サイクルにおいて、冷媒の過熱度を精度良く制
御することができる。また、第2冷媒通路に基準温度を
設定し、圧力室へ任意の圧力を加えることができるの
で、膨張弁の開弁圧の調整作業を簡易な作業でしかも短
時間で行うことができる。このため、膨張弁の開弁圧の
調整作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる冷凍サイクルに組
み込まれた感温筒内蔵式の膨張弁を示した断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例にかかる冷凍サイクルを示
した構成図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる感温筒内蔵式の膨
張弁と一体化するための蒸発圧力調整弁を示した断面図
である。
【図4】本発明の第3実施例にかかる感温筒内蔵式の膨
張弁と一体化するための蒸発圧力調整弁を示した断面図
である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 2 冷媒圧縮機 5 感温筒内蔵式の膨張弁 6 冷媒蒸発器 7 蒸発圧力調整弁 11 弁本体 12 ボール弁(弁体) 13 感温エレメント 14 第1冷媒通路 15 第2冷媒通路 26 感温筒 29 ダイヤフラム 34 圧力室 38 Oリング(シール部材) 41 弁ケース 42 バルブ 46 1次側通路 47 2次側通路 52 均圧通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)内部を冷媒蒸発器に向かう冷媒が
    流れる第1冷媒通路、この第1冷媒通路に並列して形成
    され、内部を前記冷媒蒸発器より蒸発圧力調整弁を介し
    て冷媒圧縮機に向かう冷媒が流れる第2冷媒通路を有す
    る弁本体と、 (b)この弁本体内において変位自在に配され、前記第
    1冷媒通路の開度を調節する弁体と、 (c)前記第2冷媒通路内に配され、前記第2冷媒通路
    を流れる冷媒の温度変化を圧力変化に変換する媒体が封
    入された感温筒と、 (d)この感温筒の前記第1冷媒通路側に設けられ、前
    記感温筒内の圧力の変化に応じて前記弁体を移動させる
    ダイヤフラムと、 (e)このダイヤフラムの前記第1冷媒通路側に設けら
    れ、前記蒸発圧力調整弁と前記冷媒圧縮機との間の冷媒
    圧力が与えられる圧力室と、 (f)前記第2冷媒通路と前記圧力室との間を密封する
    シール部材とを備えた膨張弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の膨張弁において、 前記蒸発圧力調整弁は、前記第2冷媒通路より冷媒が流
    入する1次側通路、この1次側通路に直列して形成さ
    れ、前記冷媒圧縮機に向かう冷媒が流れる2次側通路、
    およびこの2次側通路と前記圧力室とを連通する均圧通
    路を有し、前記弁本体に直接連結された弁ケースと、 この弁ケース内において変位自在に配され、前記1次側
    通路と前記2次側通路との連通状態を前記冷媒蒸発器の
    蒸発圧力に応じて調節するバルブとを備えたことを特徴
    とする膨張弁。
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