JPH086986B2 - 冷媒膨張装置 - Google Patents

冷媒膨張装置

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JPH086986B2
JPH086986B2 JP3166331A JP16633191A JPH086986B2 JP H086986 B2 JPH086986 B2 JP H086986B2 JP 3166331 A JP3166331 A JP 3166331A JP 16633191 A JP16633191 A JP 16633191A JP H086986 B2 JPH086986 B2 JP H086986B2
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refrigerant
flow rate
wall
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/38Expansion means; Dispositions thereof specially adapted for reversible cycles, e.g. bidirectional expansion restrictors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、圧縮冷凍シス
テムで使用される冷媒膨張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮冷凍システムは、冷凍を行うように
閉回路状に接続されたコンプレッサ、コンデンサ、膨張
装置、及びエバポレータから構成されている。コンプレ
ッサからの熱い圧縮された冷媒蒸気は、コンデンサに入
り、ここでその蒸気は、熱を外部の熱交換媒体に移し、
凝縮する。高圧の凝縮冷媒は、コンデンサから膨張装置
に流れる。そこで、冷媒は、圧力降下を起こし、少なく
ともその一部は蒸気になる。液体蒸気混合体は、その
後、エバポレータを通して流れる。そこで、その混合体
は、蒸発し、外部から熱を吸収する。低圧冷媒蒸気は、
その後コンプレッサに戻り、全回路が完了する。
【0003】膨張装置は、度々簡単な構成を有するが、
冷凍システムでの役割は、非常に重要である。理想的に
は、膨張装置は、エバポレータを出る冷媒が、比較的わ
ずかな一定量だけ加熱されるように、冷媒を調整すべき
である。そのことは、役に立たなくなっている液体冷媒
がコンプレッサに入るのを阻止し、かつコンプレッサが
高過熱蒸気によって過剰な温度を受けるのを避けるため
に望ましい。
【0004】膨張装置の性能は、コンプレッサを保護す
るだけでなく、冷凍システムの冷却容量を決める際に
も、重要な役割を演ずる。そのシステムは、閉回路であ
るため、その装置が低圧側すなわちエバポレータ側に有
するいかなる効果も、高圧側すなわちコンデンサ側の性
能と緊密に関係している。上述された種類の圧縮冷凍ユ
ニットを含んでいるほとんどの従来の空調システムは、
所定の周囲温度で所定の冷却容量をもつように設計され
る。システム容量は、設計温度よりも高い周囲温度にお
いて、通常減少する。その設計点よりも高い温度でのシ
ステム容量の減少は、膨張装置の型や設計に直接関係す
る。
【0005】最も普通に使用される膨張装置には、自動
調温膨張弁、毛管及び他の固定オリフィス装置がある。
自動調温膨張弁は、エバポレータに入る液体冷媒の流速
を、エバポレータを出る冷媒ガスの温度及び圧力の関数
として制御する。この制御は、その弁本体内に含まれた
ニードル型弁によってその横断面積を変えることによっ
てなされる。そのニードルは、典型的には、可撓性金属
ベローすなわちダイアフラムに接続されている。そのダ
イアフラムは、次に毛管によって自動調温検知バルブに
接続されている。このバルブは、エバポレータを出る冷
媒の温度に関係して、弁にフィードバックを与える。そ
して、その弁は、このフィードバックに応じてニードル
弁を通過する冷媒流量を増加又は減少させるように応答
する。これらの動作は高効率であって、システムにかか
る負荷変化に容易に応答して、エバポレータへの冷媒流
量を変化させるが、自動調温膨張弁は、複雑であり、比
較的効果的である。さらに、コンプレッサ及びコンデン
サがエバポレータから離れた位置で外部に設置されてい
る分割型空調システムでは、検知バルブのコンプレッサ
からの位置が、そのようなシステムにおける最適条件よ
りも悪い状態を引き起こしている。
【0006】毛管は、自動調温膨張弁の代わりに、特
に、周囲の空気が凝縮媒体としてほとんど一般的に利用
されるような比較的小型のものにおいて、頻繁に使用さ
れる。毛管は、比較的製作費用が安く、取り付けも簡単
であるが、特に、それらの毛管がシステムの設計点より
も高い又は低い条件で運転される場合には、幾つかの厳
しい運転制限を有する。
【0007】例えば、室外の周囲温度が増すに従って、
膨張装置及びコンプレッサにかかる圧力差が増加する。
より高い圧力比においては、コンプレッサがより小さな
流速で冷媒を送り出すが、そのような高い圧力比にある
毛管型膨張装置は、より大きな流速を与える。この流速
不平衡は、高圧側からの蓄えられたサブクール液体冷媒
の損失、及び低圧側の過熱及び充水の損失をもたらす。
これらの現像は、システム効率及び性能を大幅に低減さ
せる。
【0008】膨張装置にかかる圧力差が相対的に小さな
ものである場合、比較的低い周囲温度では付加的な問題
が見出される。これらの条件下では、膨張装置に入る冷
媒のサブクーリングが、より多くの冷媒がコンデンサに
蓄えられる前に、戸外周囲温度が下がると共に増大し、
エバポレータに悪影響を与える。その結果、エバポレー
タのほとんどが過熱蒸気で満たされ、エバポレータを出
る過熱が増大する。冷媒を加熱するために大きなエバポ
レータ面を用いることになり、その面の最も効果的な使
用がなされない。
【0009】他の公知の固定オリフィス膨張装置とし
て、オリフィス板がある。非常に簡単なオリフィス板
は、板全長にわたって延びている膨張オリフィスを有す
る薄板から構成されている。オリフィス板は小さくかつ
安価であるが、それらは、性能的に一定していない。そ
れ故、その様な板は、広い用途には適用できない。
【0010】毛管の経済性を備え、より小さくかつより
運転効率の優れた代替膨張装置を与える試みにおいて、
Larry D.Amickの名で1972年2月15
日に発行された「冷媒絞り装置」と題する米国特許第
3,642,030号に記載された膨張装置が、開発さ
れた。その装置は、規定の長さ対穴径比を有する管状イ
ンサート、らせん状入口、及びらせん状出口を有する胴
体部材から構成されている。
【0011】その後も続けられた経済的で、効率的で、
かつ効果的な固定オリフィス膨張装置の開発努力によっ
て、Fred V.Honnold,Jr.の名で19
74年3月1日に発行された「冷媒膨張装置」を題する
米国特許第3,877,248号に記載された膨張装置
がもたらされた。その装置は、装置全体にわたって延び
ている膨張管を有する胴体から構成され、平坦な入口
は、入ってくる冷媒に対して鋭角端オリフィスを与えて
いる。その鋭角端入口オリフィスが、入口での冷媒圧力
降下の平衡を与えるために短い管長が必要である。胴体
部材は、コンデンサからエバポレータへの冷媒配管を結
ぶために構成された単一結合部材内に装着されている。
【0012】Richard J.Duell及びJh
on A.Ferrelの名で1976年11月23日
に発行された「可動膨張弁」と題する特許第3,99
2,898号には、さらに進んだ固定オリフィス膨張装
置が記載されている。この特許の装置では、冷媒調整ポ
ートが、チャンバ内に設けられている自由浮遊ピストン
内に形成されている。冷媒がこの装置を通って一方向に
流れるとき、その自由浮遊ピストンが1つの位置に移動
し、そこでは、冷媒流が調整ポートを通過し、それによ
って膨張装置として働く。冷媒流が、この装置を逆方向
に通るとき、その自由浮遊ピストンが第2の位置に移動
し、そこでは、冷媒が、ピストンの外周面内に形成され
た多数の流量チャネルを通過せしめられ、もって、その
装置を通る実質的無制限の流量が与えられる。この構成
は、そのような装置を、ヒートポンプシステムにおい
て、同一設計の第2の膨張装置と組合せて使用可能にす
る。その結果、冷却及び加熱の両方向に流れるそのシス
テムを通る冷媒の所望の膨張が得られる。
【0013】冷却のみのシステムでは、’898号特許
の膨張装置は、現場で弁本体内に含まれたピストンを交
換することによって、冷媒の過熱量及び他の膨張パラメ
ータに関して、システムを調整可能にする。そのピスト
ンは、通常、性能を最適にするための特定のシステムの
要求に基づいて、ピストンの長さを変えながら、調整ポ
ートの直系に適合するように変えられる。
【0014】Albert A.Domingoren
aに対して1981年4月28日に発行された「調節可
能な冷媒絞りを備えた膨張装置」と題する米国特許第
4,263,787号は、’898号特許の改良に係る
ものであり、ピストンを交換するためにシステムの冷凍
回路を壊すことなく、調整ポートの直径を調節可能であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の状況を要約
すると、自動調温膨張弁は、運転効率が非常に良く、か
つシステムの負荷変化に容易に応答してエバポレータへ
の冷媒流量を変化させる。しかし、それらは構成が複雑
であり、高価である上、ある用途では欠点を有してい
る。このため、それらは、一般には、小型のものには採
用されない。その結果、そのような小型のものには、一
般に、毛管又は他の固定オリフィス膨張装置が使用され
る。そのような装置は、比較的安価であるが、上述した
如く、それらは、高及び低周囲温度の双方で、運転制限
を有する。
【0016】従って、本発明の目的は、安価に製造で
き、かつ広範囲の運転条件にわたって高い性能を有する
冷媒膨張装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのような装置は、ハウ
ジングの内壁によって部分的に形成され、そのハウジン
グを通って延びている流路を有する当該ハウジングを含
んでいる冷媒膨張装置によって得られる。流量調整素子
は、外壁と、その素子の長手方向に延びている内壁を有
する流量調整ポートを有する。その流量調整素子は、弾
性材料から作られている。ハウジングの内壁と調整素子
の外壁が共同して、それらの間にチャンバを形成するよ
うに、流路内に流量調整素子を同軸的に支持するための
手段が設けられている。さらに、そのチャンバを通過す
る冷媒流量を阻止するための手段が設けられている。
【0018】
【作用】流量調整素子を取り囲んでいるチャンバ内の圧
力は、冷凍システムの高圧側にあって、流量調整素子の
内部は、そのシステムの低圧側にある。その結果、シス
テムの高圧側と低圧側の圧力差が増加するに従って、そ
の圧力差が、流量調整ポートの大きさを減少させる。
【0019】
【実施例】初めに、図1を参照する。符号10は、実質
的に従来設計のヒートポンプシステムを示す。なお、こ
のシステムは、本発明に係る可変面積膨張弁12を有し
ている。また、ヒートポンプ10は、コンプレッサ1
4、室内熱交換装置16及び室外熱交換装置18を含ん
でいる。その室内熱交換装置16は、冷媒対空気熱交換
コイル22及び室外ファン24を含む。室外熱交換装置
18は、冷媒対空気熱交換コイル28及び室外ファン3
0を含む。それらの室内外熱交換装置は、従来設計のも
のであり、ここではさらに詳述しない。
【0020】四方向逆止弁32は、冷媒配管34によっ
てコンプレッサ排出ポートに、冷媒吸込管20によって
コンプレッサ吸込ポートに、そして、冷媒配管36及び
38によってそれぞれコイル22及び28に接続されて
いる。逆止弁32もまた、従来設計のものであり、コン
プレッサからの高圧冷媒蒸気を、加熱モードの運転中に
室内コイル22へ、又は、冷却モード及び除湿モード中
には室外コイル28へ指し向けるためにある。運転モー
ドに関係なく、逆止弁32は、冷媒を、エバポレータと
して動作しているコイルから吸込管20を介してコンプ
レッサに戻すように作用する。
【0021】冷媒配管40は、室内熱交換器コイル22
及び室外熱交換器コイル28を相互接続している。本発
明に係る可変面積膨張弁12は、室内熱交換器装置ハウ
ジング16内で、室内コイル22に隣接して、配管40
の他端に配置されている。加熱膨張弁42は、冷媒がそ
の弁を通して室外コイル28の方向に流れている時に、
そこを通る冷媒流量を調整し、冷媒が室外コイル28か
ら室内コイル22の方向に流れている時に、冷媒流量を
バイパスさせる型のものである。その加熱膨張弁42
は、上述の米国特許第3,992,898号に示された
型のものであり得る。従って、ここではさらに詳述しな
い。可変面積膨張弁12の構造について以下詳述し、続
いて、冷却及びバイパスモードの動作における弁につい
て説明する。
【0022】図2乃至図7を参照する。膨張弁12は、
雄ねじと雌コネクター間に流体密封結合を形成するため
に、冷媒配管40と関係している雌コネクター46,4
5(図1)と係合するようになっている、ハウジングの
各端部に形成された雄ねじを有する一般に円筒形のハウ
ジング44から構成されている。そのハウジング胴体と
軸方向に整列されている流路の直径は、供給配管40の
内部開講と実質的に等しいか、それよりも大きくなって
いる。従って、制限することなくその流路を通過する流
量を支持できる。流路50は、穴あけされた、又はハウ
ジング胴体の反対端部に機械加工された拡張チャンバ5
2中に開いている。流路50から拡張チャンバ52まで
の遷移部は、右手に面してショルダすなわち端壁53を
形成する。
【0023】チャンバ52の開放右手端部は、そこに圧
力ばめされているニップル54を備えている。またその
端部は、供給配管40の内部開口の直径に向かって狭く
なっている、テーパ付けされた内部開口56を含んでい
る。オーリング58が、そのニップルの外周回りに形成
された環状溝60内に取り付けられており、チャンバ5
2の内壁とニップル54間に流体密封シールを確立する
よう作用する。
【0024】自由に移動する流量調整装置62が、拡張
チャンバ52内に摺動可能に取り付けられている。流量
調整ピストン装置62は、流量調整素子を介して長手方
向に延びている流量調整ポート66を有する長手方向に
延びている当該流量調整素子を含んでいる。その流量調
整素子64は、それぞれ、左右端でその流量調整素子に
取り付けられている。一対の支持及び案内ディスクによ
って、チャンバ52内に支持されている。ディスク6
8,69のそれぞれは、流量調整素子64の端部74の
1つを受けそして支持するために、中央に配置された開
口72を有する円形平坦部70を有する。
【0025】それらの案内ディスクの平坦な円形部70
の直径は、チャンバ52の内側直径よりも実質的に小さ
い。それぞれが、円形部70と実質的に共通平面である
第1セクション78,及びそれらの面に対して実質的に
垂直な第2セクション80を有する多数のL字脚が、円
形部70の外周から延びている。案内ディスク68,6
9は、複数のL字脚のセクション80が互いに向かい合
うように方向付けられる。その結果、軸方向に外側に面
しているディスク68,69の端部は、それぞれ、左及
び右手端で平坦な平行端面82及び84を形成する。流
量調整ピストン装置62は、チャンバ52の長さよりも
短く、チャンバ内で軸方向に自由に摺動するようにし
て、ディスク68,69によってチャンバ内に支持され
ている。そのディスク68の左手に面している端面82
は、チャンバの右手に面している端壁に、流体密封関係
をもって係合するようになっている。同様に、ディスク
69の右手端面84は、ピストンがチャンバ52内の最
も右手の位置にある時、ニップル54のテーパ開口56
の左手端と係合し、かつその左手端によって停止させら
れるようになっている。
【0026】図5に最も良く示されている如く、流量調
整ピストン装置62が、チャンバ52内に取り付けられ
ると、多数の弓形流量開口88が支持ディスク68,6
9のそれぞれと、チャンバ52の内壁90との間に形成
される。
【0027】好適な実施例においては、流量調整ピスト
ン装置の流量調整素子64は、熱硬化性材料から作られ
る。その熱硬化性材料は、支持ディスク68,69の開
口72に直接その材料を注入し、それによりそれらの間
の流体密着シールを確実なものとさせるように、モール
ド内で形成されるのが好ましい。その材料としては、弾
性を有するものを用い、好ましくは、冷媒環境において
経常的に安定性を保つものを用いる。例えば、ゴムや合
成ゴムで、このような性質を有するものがあれば、これ
を好適に用いることができる。
【0028】次に、動作について説明する。可変面積膨
張弁12は、図1に示された如きシステムの冷媒配管に
組み込まれ、高圧で、コンデンサコイルとして働く熱交
換器28から、エバポレータとして働く低圧の熱交換器
22に冷媒が移動する際、その冷媒を調整する。流れて
いる冷媒の影響で、ピストン装置62が図2に示された
位置に向かって左側へ移動させられる。この位置にある
ピストン装置では、ディスク68の左手端面82が、チ
ャンバ52の右手に向いている端壁53と流体密封係合
している。この係合によって、弓形流量開口88がそこ
を通る流体流に対して密封され、膨張装置を通る冷媒流
に対する通路のみが、流量調整ポート66を介して存在
し、それによってシステムの高圧側から低圧側への冷媒
を絞られる。
【0029】図2は、システムの高圧側及び低圧側間の
比較的低い圧力差を示している状態にある弁12を表し
ている。図示の如く、冷凍システムの高圧部分は、弁内
に延び、ニップル54を介して右手支持ディスク69を
通った後、拡大チャンバ54と流量調整素子64の外壁
との間に形成された環状空洞92内に延びている。その
後、図2及び図4に示される如く、流量調整素子64の
外側(すなわち環状空洞92)は、冷凍システムの高圧
側になることが理解されよう。一方、流量調整素子64
の内側(すなわち流量ポート自体66)は必然的に冷凍
システムの低圧側にある。
【0030】従って、システムの圧力差が増すと、流量
調整素子64を取り囲んでいる環状空洞92内の圧力が
増加する。その結果、この素子は弾性特性を有するの
で、素子全体が内側に圧縮され、もって、流量調整ポー
ト66の横断面積を減少させる。図4は、比較的高いシ
ステム圧力差で動作している可変面積膨張弁12を表し
ている。図4及び図6(高圧力差)を図2及び図5と比
較することによって、高差圧運転中にその弁を通して実
質的に提言された調整面積が明らかにされる。
【0031】膨張弁に係る圧力差に応答し、それによっ
て、その弁にかかる圧力差に比例する冷媒調整横断面積
を与えるための弁の能力によって、その弁をシステムの
運転条件に適合させ得ることを理解されたい。従って、
その弁は、エバポレータを出る冷媒が広範囲の運転条件
にわたって制御された、比較的小さな量だけ加熱される
ような方法で冷媒を調整することができる。
【0032】さて、図7を参照する。冷媒サイクルが逆
転され、冷媒がそのシステムを介して反対方向に流れさ
せられるとき、流量調整ピストン装置62は、自動的に
図7の位置に移動し、ニップル54に対向して休止す
る。この位置にあるピストンでは、両案内ディスク6
8,69内の弓形流量開口88が冷媒流に対して、開か
れ、その結果、流量調整ポート66の回りに制限されな
い流路を通して、冷媒が自由に下流の冷媒配管40へ通
過し得る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、安価に製造でき、かつ
広範囲の運転条件にわたって高い性能を有する冷媒膨張
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱又は冷却モードを与えるために熱力学的に
逆転し得る型の代表的な冷凍システムであって、かつ本
発明の膨張装置を冷却膨張弁として利用しているシステ
ムの概略構成図である。
【図2】本発明にかかる膨張装置の長手方向断面図であ
る。
【図3】図2の膨張装置の流量調整ピストン装置の拡大
斜視図である。
【図4】図2と同様の図であって、冷却運転モードにあ
る装置の運転を示している。
【図5】図2の線V−Vに沿って取った膨張装置の断面
図である。
【図6】図4の線V−Vに沿って取った膨張装置の断面
図である。
【図7】図2の膨張装置の長手方向断面図であって、バ
イパスモード運転にある装置を示している図である。
【符号の説明】
10 ヒートポンプシステム 12 膨張 44 ハウジング 50 流路 52 チャンバ 62 ピストン 64 流量調整素子 66 流量調整ポート
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−60670(JP,U) 実開 平2−73569(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングを通して延びている流路を有
    する当該ハウジングを含み、冷凍システムの高圧側と低
    圧側との間の冷媒流量を調整するための装置であって、
    上記流路が上記ハウジングの内壁によって部分的に形成
    されている冷媒膨張装置において、 上記流路内に取り付けられた弾性材料からなる流量調整
    素子であって、上記流量調整素子の内壁によって形成さ
    れ、かつそこを通して長手方向に延びている流量調整ポ
    ートと、外壁とを有する流量調整素子、 上記ハウジングの上記内壁及び上記調整素子の上記外壁
    が共同し、それらの間に環状空洞を形成するように、上
    記流量調整素子を上記流路内で同軸に支持するための手
    段、 上記環状空洞内の圧力を、冷凍システムの高圧側の圧力
    に維持するための手段、 及び 上記空洞を通る冷媒の流れを阻止するための手段、 を有することを特徴とする冷媒膨張装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、上記弾
    性体の流量調整素子は、上記環状空洞内の増大した圧力
    に応答して、そこを通る上記流量調整ポートの大きさを
    低減するように変形することを特徴とする冷媒膨張装
    置。
  3. 【請求項3】 ハウジングを通して延びている流路を有
    する当該ハウジングを含み、冷凍システムの高圧側と低
    圧側との間の冷媒流量を調整するための装置であって、
    上記流路が上記ハウジングの内壁によって部分的に形成
    されている冷媒膨張装置において、 上記ハウジングは、冷凍システムの低圧側に接続可能に
    構成されている上記膨張装置の端部に隣接している、上
    記流路内にある第一停止手段を有し、さらに、上記ハウ
    ジングは、冷凍システムの高圧側に接続可能に構成され
    ている上記膨張装置の端部に隣接している、上記流路内
    にある第二停止手段を有し、上記第一停止手段、上記第
    二停止手段、及び上記ハウジングの上記内壁が、共同で
    上記流路内にチャンバを形成しており、 上記チャンバ内には、流量調整ピストン装置が摺動可能
    に取り付けられており、上記ピストン装置は、弾性体か
    ら形成された流量調整素子と、上記流量調整素子の両端
    に配置された第一及び第二支持手段を含み、 上記流量調整素子は、外壁と、その素子の内壁によって
    形作られた長手方向に延びている流量調整ポートとを有
    し、 上記支持手段のそれぞれは、上記流量調整素子の外壁に
    密着係合していると共に、開口を通して上記調整ポート
    と連通している、中央に配置された当該開口を有し、上
    記第一及び第二支持手段は、上記チャンバの内壁及び上
    記調整素子の上記外壁が共同して、それらの間に環状空
    洞を形成するように、上記流量調整素子を、上記チャン
    バ内で同軸に支持しており、 上記第一及び第二支持手段のそれぞれは、そこを冷媒流
    量が通過できるようにその外周囲に形成された軸方向に
    伸びている流量開口を有しており、 上記流量調整ピストン装置は、その膨張装置を通る冷媒
    が高圧側から低圧側の方向に流れている時、上記第一支
    持手段が上記第一停止手段と係合する位置である上記チ
    ャンバ内の第一の位置に移動するように、上記チャンバ
    内に配置されており、 上記流量調整ピストン装置が、上記流量調整ポートを通
    過する冷媒を絞っている上記第一の位置にある時、上記
    第一支持手段と上記第一停止手段の係合によって、上記
    流量開口を通る冷媒の流れを阻止するように上記第一支
    持手段内の上記流量開口が密封され、その第一の位置で
    は、冷凍システムの高圧側が、上記第二支持手段の外周
    囲にある上記流量開口を介して上記環状空洞と流体的に
    連通しており、 上記流量調整ピストン装置は、上記膨張装置を通過する
    冷媒の流れが逆方向である時、第二の位置に移動可能で
    あって、その第二の位置では、上記第二支持手段が上記
    第二停止手段と係合し、さらに、冷媒が、上記第一及び
    第二支持手段の両方において、上記流量開口を介して自
    由に流れる、 ことを特徴とする冷媒膨張装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の装置において、上記弾性
    体の流量調整素子は、上記環状空洞内の増大した圧力に
    応答して、そこを通る上記流量調整ポートの大きさを低
    減するように変形することを特徴とする冷媒膨張装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の装置において、上記弾性
    体の流量調整素子は、上記第一及び第二支持手段と上記
    密封係合するように鋳造される熱硬化性材料から形成さ
    れることを特徴とする冷媒膨張装置。
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