JPH0674311A - 回転力伝達装置及びその使用方法 - Google Patents

回転力伝達装置及びその使用方法

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JPH0674311A
JPH0674311A JP22837092A JP22837092A JPH0674311A JP H0674311 A JPH0674311 A JP H0674311A JP 22837092 A JP22837092 A JP 22837092A JP 22837092 A JP22837092 A JP 22837092A JP H0674311 A JPH0674311 A JP H0674311A
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JP
Japan
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rotating body
rotation
rotational force
rotor
rotating
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Application number
JP22837092A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Shingyouchi
充 新行内
Takeshi Takemoto
武 竹本
Yasuyuki Okada
康之 岡田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦力を利用し、多目的に使用し得る回転力
伝達装置及びその使用方法を提供する。 【構成】 第1回転体9と第2回転体10との外周に第
3回転体11を同時に接触させた回転力伝達装置におい
て、第1回転体9又は第2回転体10に選択的に動力を
与えたり、磁石式の第3回転体を用いた場合に第1回転
体からの第3回転体の離脱を阻止する離脱防止手段を設
けたり、第1回転体と第2回転体との中心を結ぶ直線の
両側に第3回転体を配設したり、第3回転体の圧着角度
を120°〜145°に設定する等の手段により、或い
は、回転方向によって回転伝達効率に優劣差が生ずるこ
とに着目して第1回転体9に回転方向が異なる駆動力を
付与する使用方法によって、多用な回転伝達形態を可能
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタ、複写
機、ファクシミリ等の小型OA機器等の駆動伝達系に好
適な回転力伝達装置及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の機器においては、回転ム
ラを低く抑えることが要求されている。
【0003】そこで、図13に示すように、駆動プーリ
9と被駆動プーリ10との外周にアイドラ11を同時に
接触させ、駆動プーリ9及び被駆動プーリ10の外周面
とアイドラ11との摩擦により、駆動プーリ9の回転を
アイドラ11を介して被駆動プーリ10に伝達するよう
にした回転力伝達装置がある。このような回転力伝達装
置は、摩擦力を利用して回転力を伝達するので、ギヤ式
の回転力伝達装置に比して回転ムラ、振動、騒音等の発
生を抑制することができる。
【0004】このようなアイドラ駆動方式にあっては、
駆動プーリ9とアイドラ11との中心を結ぶ直線と、被
駆動プーリ10とアイドラ11との中心を結ぶ直線との
なす角度、すなわち圧着角度αは、アイドラ11が駆動
プーリ9及び被駆動プーリ11との間に食付きを起さな
いように設定されるものと考えられる。例えば、アイド
ラ駆動方式の原理を示す文献「ハイファイ・テープレコ
ーダー」(森園正彦監修、ラジオ技術社出版、1969
年)(ラジオ技術全書016)中のp.220〜223
によれば、圧着角度αについては、アイドラ11の食付
きが起る領域を避け、例えば接触面相互の動摩擦係数μ
が0.6の時には(一般に、μ=0.4〜0.7)、1
17°以下が適当であり、一般的には、110〜112
°位が適当とされている。
【0005】この点について、図13及び図14を参照
して説明する。いま、駆動プーリ9の中心とアイドラ1
1の中心とを結ぶ直線と、被駆動プーリ10の中心とア
イドラ11の中心とを結ぶ直線とのなす圧着角度をα、
各接触面での接触圧をN、接触面での接線力をF、α/
2の方向にかかる圧着力をP、接触面での動摩擦係数を
μとすると、圧着力Pは(1)式で表される。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、アイドラ11が駆動プーリ9と被
駆動プーリ10とに食い付くときの圧着角度αは(1)式
においてP≦0の領域であるので、(2)式のようにな
る。
【0008】
【数2】
【0009】このようなP≦0なる領域を図示すると図
14のようになる。図中、斜線を施して示す部分が(2)
式で表される領域である。
【0010】ただし、アイドラ11の食付きを生ずる領
域では、スティックスリップ現象が起り、接触部が不安
定になる可能性があると考えられており、この領域を避
けるようにしている。例えば、μ=0.6(ゴムの摩擦
係数μは一般に0.4〜0.7)の場合を考えると、図
14からは約117°が適当、より好ましくは110〜
112°が適当であると考えられている。
【0011】また、特開昭61−153048号公報に
記載されているように、磁気吸引力を利用したアイドラ
駆動方式が提案されている。これは、磁性体よりなる駆
動軸と被駆動軸との間に、円筒形状の磁石を介在させ、
この磁石の吸引力により駆動軸及び被駆動軸の外周面と
磁石の円筒面との摩擦により回転を伝達させるようにし
たもので、被駆動軸に対するアイドラの側面圧による摩
擦損失を小さくし、回転駆動系に余分な負担をかけずに
済み、さらに、組立が容易であるとの利点がある。
【0012】次に、紙葉送り装置の一例を図15に示
し、この紙葉送り装置を駆動するための回転力伝達装置
を図16及び図17に示す。図15(a)において、フ
リクションパッド1が弾発的に接触された分離ローラ2
を反時計方向に回転させることにより、積層された紙葉
3が一枚ずつ分離されて引き出される。引き出された紙
葉3は第1搬送ローラ4と押えローラ5とに挾持されて
搬送され、その紙葉3の先端がセンサ6によって検出さ
れた時点で、第2搬送ローラ7を駆動し、この第2搬送
ローラ7と押えローラ8とにより、第1搬送ローラ4か
ら搬送された紙葉3を目的とする位置に搬送する。
【0013】図16,17は、前記分離ローラ2、前記
第1搬送ローラ4、前記第2搬送ローラ7を一つのモー
タで駆動する例を示すものである。すなわち、分離ロー
ラ2はワンウェイクラッチ50を介して軸51に連結さ
れ、前記第1搬送ローラ4は軸52の中央部に固定さ
れ、前記第2搬送ローラ7は軸53の中央部に固定され
ている。前記軸51の一端にはギヤ54が固定され、他
端にはワンウェイクラッチ55を介してギヤ56が連結
されている。また、前記軸52の一端には、前記ギヤ5
4に噛合されたギヤ57と二つのプーリ58,59とが
ワンウェイクラッチ60を介して連結され、他端にはギ
ヤ61が固定されている。このギヤ61と前記ギヤ56
との間はギヤ62によって連結されている。さらに、前
記軸53の一端にはワンウェイクラッチ63を介してプ
ーリ64が連結されている。そして、正逆回転自在のス
テッピングモータ65に駆動されるプーリ66と前記プ
ーリ58とにはタイミングベルト67が巻回され、前記
プーリ59,64にはタイミングベルト68が巻回され
ている。
【0014】したがって、図16に示すように、ステッ
ピングモータ65を時計方向に駆動すると、その回転
は、プーリ66及びタイミングベルト67を介してプー
リ58に伝達され、ギヤ57及びプーリ59もプーリ5
8と一体に時計方向に回転する。この回転方向はワンウ
ェイクラッチ60をオフ状態に維持するため、第1搬送
ローラ4用の軸52には回転力が伝達されない。また、
プーリ64はプーリ59からの回転力をタイミングベル
ト68を介して受け時計方向に回転するが、この回転方
向はワンウェイクラッチ63をオフ状態に維持するた
め、第2搬送ローラ7用の軸53には回転力が伝達され
ない。ギヤ54はギヤ57の回転力を受けて軸51と共
に反時計方向に回転する。この回転方向はワンウェイク
ラッチ50,55がロック状態に維持されるため、分離
ローラ2は反時計方向に回転し、軸51の回転はワンウ
ェイクラッチ55、ギヤ56,62,61、軸52を介
して第1搬送ローラ4に伝達される。このとき、プーリ
58,59及びギヤ57に対して軸52は反対方向に回
転するが、ワンウェイクラッチ60がオフ状態に維持さ
れているため矛盾はない。また、ワンウェイクラッチ6
3がオフ状態に維持されて第2搬送ローラ7への動力伝
達経路が切られているため、ステッピングモータ65の
負荷を小さくすることができる。したがって、紙葉3は
時計方向に回転する分離ローラ2及び第1搬送ローラ4
により、矢印A方向に搬送される。この回転力伝達状態
が図15に対応する。
【0015】そして、紙葉3の先端がセンサ6に検出さ
れると、ステッピングモータ65が図17に示すように
反時計方向に回転する。この回転はプーリ66及びタイ
ミングベルト67を介してプーリ58に伝達され,ギヤ
57及びプーリ59もプーリ58と一体に反時計方向に
回転する。このときの回転方向はワンウェイクラッチ6
0をロック状態に維持するため、軸52と第1搬送ロー
ラ4とギヤ61とが一体に反時計方向に回転する。ま
た、プーリ64はプーリ59の回転力をタイミングベル
ト68を介して受けて反時計方向に回転する。このとき
の回転方向はワンウェイクラッチ63をロック状態に維
持するため、軸53と第2搬送ローラ7とが一体に反時
計方向に回転する。これにより、紙葉3は第1搬送ロー
ラ4及び第2搬送ローラ7により矢印A方向に搬送され
る。一方、ギヤ57に噛合するギヤ54は分離ローラ2
用の軸51と共に時計方向に回転するが、このときの回
転方向はワンウェイクラッチ50,55をオフ状態に維
持するため、分離ローラ2への回転力伝達経路は遮断さ
れる。したがって、第1搬送ローラ4と同軸上のギヤ6
1の回転がギヤ62を介してギヤ56に伝達されるが、
ギヤ56の回転は軸51には伝達されず問題はない。分
離ローラ2は駆動力を与えられていないが、矢印A方向
に引き出される紙葉3との摩擦力により反時計方向に追
従回転する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図16,図17に示す
回転力伝達装置は、近来のOA機器の小型化の要求に応
じて、一つのステッピングモータ65を利用して分離ロ
ーラ2及び第1,第2搬送ローラ4,7を駆動するもの
である。また、紙葉3を確実に一枚ずつ搬送するため
に、ステッピングモータ65を正逆両方向に回転させ
て、紙葉3の搬送状態に応じて分離ローラ2及び第1,
第2搬送ローラ4,7に選択的に回転力を伝達してい
る。しかしながら、回転伝達経路中に用いるワンウェイ
クラッチ50,55,60,63の数が多くなり、構造
が複雑化し、コストが高くなる問題がある。
【0017】また、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置
では、前述した文献「ハイファイ・テープレコーダー」
にも記載されているように、駆動プーリの回転方向によ
ってはアイドラを外側に押し出す作用が生じて回転伝達
に支障をきたすため、このアイドラ駆動方式は、駆動プ
ーリを正逆両方向に回転させる不向きであるとの説明が
なされている。したがって、アイドラ駆動方式の回転力
伝達装置は、図16,17で述べたように回転駆動系を
正逆両方向に回転させるものについては利用されず、用
途が狭い。このことは、特開昭61−153048号公
報に記載された磁気回転伝達装置についても言えること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
に離間配設させた第1回転体と第2回転体との外周面に
同時に接する第3回転体を設け、モータの回転力を前記
第1回転体に伝達する第1伝達手段と、前記モータの回
転を前記第2回転体に伝達する第2伝達手段とを設けた
ものである。
【0019】請求項2の発明は、互いに離間配設させた
第1回転体と第2回転体との外周面に磁気吸着力によっ
て同時に接する第3回転体を設け、前記第1回転体の回
転力を前記第3回転体を介して前記第2回転体に伝達す
る回転力伝達装置において、前記第1回転体及び前記第
2回転体からの前記第3回転体の離脱方向の移動動作を
阻止する離脱防止手段を設けたものである。
【0020】請求項3の発明は、正転及び逆転駆動され
る第1回転体と第2回転体とを互いに離間を開けて配設
し、前記第1回転体と前記第2回転体との中心を結ぶ直
線の両側に、前記第1回転体及び前記第2回転体の外周
面に同時に接する回転体を少なくとも一つずつ配設した
ものである。
【0021】請求項4の発明は、請求項1,2又は3に
おいて、第1回転体と第3回転体との中心を結ぶ直線
と、第2回転体と前記第3回転体との中心とを結ぶ線と
のなす圧着角度を120°以上145°以下に設定した
ものである。
【0022】請求項5の発明は、互いに離間配設させた
第1回転体と第2回転体との外周面に所定の圧着角度を
もって同時に接する第3回転体を設け、前記第1回転体
の回転力を前記第3回転体を介して前記第2回転体に伝
達する回転力伝達装置において、前記第1回転体の回転
方向に応じてこの第1回転体の回転力を前記第3回転体
を介して前記第2回転体に選択的に伝達するようにした
ものである。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、第3回転体を介して
第1回転体の回転力を第2回転体に伝達し、或いは、第
3回転体を介して第2回転体の回転力を第1回転体に伝
達することにより、回転力の伝達方向を自由に選択する
ことができ、これにより、簡単な構造でワンウェイクラ
ッチの作用を有する回転力伝達装置を得ることができ
る。
【0024】請求項2の発明によれば、第1回転体の回
転方向を切り替える場合に、第1回転を摩擦力によって
第3回転体に伝達する過程で、その回転方向によっては
第1回転体と第2回転体との間に第3回転体を引き込む
場合と外側に押し出す場合とがあるが、その押し出す方
向の第3回転体の変位動作を離脱防止手段によって阻止
することができ、これにより、第1回転体の回転方向に
関係なく第1回転体の回転を効率的に第2回転体に伝達
することができ、これにより、第1回転体と第2回転体
とを選択された任意の方向に滑らかに回転させることが
でき、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げ
ることができる。
【0025】請求項3の発明によれば、第1回転体の回
転方向を切り替える場合に、第1回転体の回転を摩擦力
によって第3回転体に伝達する過程で、その回転方向に
よって、一側の第3回転体が外側に押し出されても他側
の第3回転体を第1回転体と第2回転体との間に引き込
むことができ、これにより、第1回転体の回転方向に関
係なく第1回転体の回転を効率的に第2回転体に伝達す
ることができ、これにより、第1回転体と第2回転体と
を選択された任意の方向に滑らかに回転させることがで
き、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げる
ことができる。
【0026】請求項4の発明によれば、圧着角度が12
0°以上の条件では、第3回転体が第1,2回転体に対
して食付きを起す範囲となるが、スティックスリップが
生ぜず、回転ムラも食付きを起さない条件の場合と殆ど
変わらないことが実測されたものであり、むしろ、所定
範囲内で積極的に食付きが起るようにしているので、第
3回転体に圧着力を加える機構を不要にできる。よっ
て、コスト削減及び組立ての容易化を図ることができ、
食付き力が大きくなれば伝達トルクも大きくなるので、
145°以下の条件であれば回転ムラを生ぜず、伝達機
構としての信頼性の向上、機構の小型化が可能となる。
【0027】請求項5の発明によれば、第3回転体を第
1回転体と第2回転体との間に引き込む作用が得られる
方向に第1回転体を回転させ、また、第1回転体と第2
回転体との間から第3回転体が外側に押し出される方向
に第1回転体を回転させることにより、第1回転体と第
2回転体との双方を一方向に回転させる状態と、第1回
転体のみを他方向に回転させる状態とを選択することが
できる。これにより、第1,第2,第3回転体によって
構造の簡単なワンウェイクラッチ装置を形成することが
でき、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げ
ることができる。
【0028】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1に基づいて説明
する。正逆回転自在のモータ(図示せず)に連結された
第1回転体(駆動プーリ)9と、負荷に連結された第2
回転体(被駆動プーリ)10とが所定の間隔を開けて回
転自在に設けられている。11は第3回転体(アイド
ラ)で、この第3回転体11は、第1回転体9と第2回
転体10との外周に同時に接するようにスプリング12
によつて付勢されている。第3回転体11の表面は、ゴ
ム硬度JIS(A)80°のゴムにより形成され、その
ゴムの摩擦係数μは約0.6である。また、第1回転体
9と第3回転体11との中心を結ぶ直線と、第3回転体
10と第3回転体11との中心を結ぶ直線とのなす角
度、すなわち、圧着角度αは110°に定められてい
る。
【0029】このような構成において、図1(a)に示
すように、第1回転体9を反時計方向に駆動すると、そ
の回転力は第3回転体11を介して第2回転体10に伝
達される。このときは、第3回転体11が第1回転体9
と第2回転体10との間に引き込まれる状態で回転力が
伝達される。
【0030】また、図1(b)に示すように、第1回転
体9を時計方向に逆転させると、第3回転体11には第
1回転体9と第2回転体10との間から外側に押し出す
力が作用し、第1回転体9及び第2回転体10に対する
第3回転体11の圧接力が弱くなる。そのために、第1
回転体9の回転力と点線矢印をもって示すように第3回
転体11から第2回転体10に伝達されるが、伝達トル
クは小さく、第2回転体10に全く負荷がかかっていな
ければ、第2回転体10は回転するが、手を触れた程度
の負荷がかかれば停止する。このことは、前述した文献
「ハイファイ・テープレコーダー」によって明らかであ
る。
【0031】本発明は、このような点に着目し、第1回
転体9を反時計方向に回転させることにより、第1回転
体9と第2回転体10との双方を時計方向に駆動し、第
1回転体9を時計方向に回転させることにより、第1回
転体9のみを回転させることができ、したがって、第1
回転体9と第2回転体10と第3回転体11とにより、
構造の簡易なワンウェイクラッチを形成することができ
る。
【0032】次いで、本発明の第二の実施例を図2に基
づいて説明する。本実施例は、第1回転体13と、第2
回転体14との少なくとも表面を磁性体で形成し、断面
が円形の磁石と円板とを複数枚ずつ積層してなる第3回
転体15を、第1回転体13と第2回転体14との外周
面に同時に接触させて設けたものである。また、第1回
転体13及び第2回転体14に対する第3回転体15の
圧着角度αは120°以上145°未満である。第3回
転体15の表面層にはゴム硬度JIS(A)80°のゴ
ム薄層が形成されている。
【0033】このような構成において、図2(a)に示
すように、第1回転体13を反時計方向に駆動すると、
その回転力は第3回転体15を介して第2回転体14に
伝達される。このときは、第3回転体15が第1回転体
13と第2回転体14との間に引き込まれる状態で回転
力が伝達される。
【0034】このような磁気アイドラ方式の回転力伝達
装置を試作し、回転ムラを実測してみたところ、第3回
転体15の圧着角度αを比較的大きな120°以上14
5°未満に定めることにより、第1回転体13及び第2
回転体14に対して第3回転体15が食付きを起す条件
であってもスティックスリップが起らず、従来例で説明
した圧着角度条件の場合と比べても回転ムラは変わらな
かったものである。この実測結果によれば、むしろ、第
3回転体15に食付きを起させる方が、この第3回転体
15に圧着力Pを与えるための機構が不要となり、コス
トを削減できるとともに組立ても容易となる。また、第
2回転体14に外部から大きな負荷トルクがかかってい
る場合であっても、第3回転体15が食付きを起す領域
範囲内で圧着角度αを適当に調整することにより、伝達
トルクを大きくして、第2回転体14を回転させること
ができる。このような作用は、圧着力を高めるために磁
石型の第3回転体15を用いたり、図4に示すように、
磁石型ではない第3回転体11をスプリング12によっ
て第1回転体9と第2回転体10とに高い圧着力で圧着
させることによる作用ではなく、あくまでも、圧着角度
αの設定によって第3回転体11,15の食付きを利用
するものである。
【0035】本出願人の試作結果によれば、圧着角度α
を120〜145°の範囲内とすれば、最大トルクを伝
達させ得るものとなったものである。図3は試作品にお
ける伝達トルクの測定結果を示すもので、圧着角度αが
120〜145°なる条件下では伝達トルクが10kg・
cmを越えたものである。伝達トルクが10kg・cm以上あ
れば、小型OA機器についても十分搭載可能となる(ち
なみに、小型OA機器、特にレーザプリンタ等に使うア
クチュエータとしては、例えば感光体ドラム駆動に必要
なトルクはドラム軸で数十rpm 、10kg・cm前後のトル
クが最終的に必要となる)。一方、圧着角度αがあまり
大き過ぎても問題であり、150°を越えるあたりか
ら、回転が不安定となり、動作不良を起すものとなる。
【0036】また、図2(b)に示すように、第1回転
体9を時計方向に逆転させると、第3回転体15には第
1回転体13と第2回転体14との間から外側に押し出
す力が作用し、第1回転体13及び第2回転体14に対
する第3回転体15の圧接力が弱くなるが、第3回転体
15の圧着角度αを大きくして第1回転体13及び第2
回転体14に対する食付きを利用することにより、第2
回転体14への伝達トルクを多少高めることができる。
しかも、第1回転体13及び第2回転体14に対する第
3回転体15の圧着力を最小限にして、第3回転体15
がスリップした場合における摩耗を抑制することができ
る。
【0037】さらに、図示しない伝達手段によって、第
1回転体13と第2回転体14との一方に選択的に駆動
力を与えることもできる。この場合、図2(c)に示す
ように、第1回転体13の反時計方向の回転力を第3回
転体15を介して第2回転体14に伝達する状態と、図
2(d)に示すように、第2回転体14の時計方向の回
転力を第3回転体15を介して第1回転体13に伝達す
る状態とを得ることができる。
【0038】次いで、本発明の第三の実施例を図5及び
図6に基づいて説明する。前記実施例と同一部分につい
ては同一符号を用い説明も省略する(以下同様)。第1
回転体13とギヤ16とは軸17により連結され、第2
回転体14に固定された軸18の端部はワンウェイクラ
ッチ19を介してギヤ20に連結され、このギヤ20
は、正逆回転自在のステッピングモータ21に直結され
たギヤ22と前記ギヤ16とに噛合されている。第3回
転体15は、前記第1回転体13と前記第2回転体14
とに接触されている。前記ワンウェイクラッチ19は前
記ギヤ20が時計方向に回転するときにロック状態に維
持される。
【0039】このような構成において、図5に示すよう
に、ステッピングモータ21を反時計方向に駆動する
と、ギヤ20はギヤ22の回転力を受けて時計方向に回
転する。また、ギヤ20に噛合されたギヤ16と軸17
と第1回転体13とが一体に反時計方向に回転する。す
なわち、ギヤ22とギヤ20とギヤ16と軸17とによ
り、ステッピングモータ21の反時計方向への回転を第
1回転体13に伝達する第1伝達手段23が形成され
る。この状態では、図5(a)に示すように、第3回転
体15が第1回転体13と第2回転体14との間に引き
込まれる回転方向であるため、この第1回転体13の回
転は第3回転体15により第2回転体14に伝達され
る。このとき、第2回転体14とギヤ20とは同じ軸1
8上に位置して互いに反対方向に回転するが、ワンウェ
イクラッチ19がオフ状態に維持されるため問題はな
い。
【0040】また、図6に示すように、ステッピングモ
ータ21を時計方向に駆動すると、ギヤ20はギヤ22
の回転力を受けて反時計方向に回転する。すなわち、ギ
ヤ22とギヤ20とワンウェイクラッチ19と軸18と
により、ステッピングモータ21の時計方向の回転力を
第2回転体14に伝達する第2伝達手段24が形成され
る。このときのギヤ20の回転方向はワンウェイクラッ
チ19がロックされる回転方向であるため、ギヤ20の
回転はワンウェイクラッチ19を介して軸18と第2回
転体14とに伝達される。このとき、ギヤ20の回転力
を受けたギヤ16は、軸17及び第1回転体13と共に
時計方向に回転する。
【0041】この状態では、図6(a)に示すように、
駆動力が与えられた第2回転体14が反時計方向に回転
し、第3回転体15は時計方向に回転するが、この回転
方向は第3回転体15を第1回転体13と第2回転体1
4との間から外側に追い出す方向の回転であるため、第
3回転体15は径の小さい第1回転体13との接触点で
滑り、回転伝達を行わない。
【0042】このように、一つのモータ21で、第1回
転体13の回転方向を変えながら、第2回転体14を常
に一方向に回転させることができる。
【0043】さらに、本発明の第四の実施例を図7、図
8、図9に基づいて説明する。図7は、フレーム(図示
せず)にアクリルネジを螺合してなる柱状の離脱防止手
段25を磁石型の第3回転体15の外側の外周に対向配
置したものである。図8は、柱状の離脱防止手段25に
代えて、弧状の離脱防止手段26を設けたものである。
図9は、磁石型の第3回転体15を筒状にし、この第3
回転体15の中心にその内径より細い軸状の離脱防止手
段27を固定的に設けたものである。
【0044】このような構成において、第1回転体13
を反時計方向に駆動する場合には、第3回転体15を第
1回転体13と第2回転体14との間に引き込むことが
できる。これに対して、第1回転体13を時計方向に駆
動する場合には、第1回転体13と第2回転体14との
間から第3回転体15を押し出す作用が生ずるが、その
押し出す方向の第3回転体の変位動作を離脱防止手段2
5,26,27によって阻止し、第3回転体15が磁力
によって第1回転体13と第2回転体14とに接するよ
うに復帰する作用を促進することができ、これにより、
第1回転体13の回転方向に関係なく第1回転体13の
回転を効率的に第2回転体14に伝達することができ、
これにより、第1回転体13と第2回転体14とを選択
された任意の方向に滑らかに回転させることができる。
これにより、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途
を広げることができる。なお、離脱防止手段25,2
6,27は非磁性体によって形成することが望ましい。
【0045】さらに、本発明の第五の実施例を図10に
基づいて説明する。本実施例は、正転及び逆転駆動され
る第1回転体13と第2回転体14とを互いに離間を開
けて配設し、第1回転体13と第2回転体14との中心
を結ぶ直線Lの両側に、第1回転体13及び第2回転体
14の外周面に同時に接する第3回転体15a,15b
を少なくとも一つずつ配設したものである。なお、第3
回転体15a,15bの圧着角度αは120°ないし1
45°の範囲の約130°に定められている。
【0046】このような構成において、図10(a)に
示すように、第1回転体13を時計方向に駆動する場合
に、上側の第3回転体15bが外側に押し出されても下
側の第3回転体15aを第1回転体13と第2回転体1
4との間に引き込むことができ、これにより、第1回転
体13の時計方向の回転力を効率的に第2回転体14に
伝達することができる。この場合、上側の第3回転体1
5bは、第2回転体14から時計方向への回転力を受け
るので、少なくとも外側への離反作用が抑制され、直線
L側に引き込む作用が得られるものと考えられる。これ
により、第1回転体13から第3回転体15への回転伝
達効率がさらに向上する。
【0047】このような作用は、図10(b)に示すよ
うに、第1回転体13を反時計方向に駆動する場合につ
いても、上下の関係が逆になるだけで同様である筈であ
る。これにより、第1回転体13と第2回転体14とを
選択された任意の方向に滑らかに回転させることがで
き、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げる
ことができる。以上のことは、第1回転体13、第2回
転体14、第3回転体15に代えて、磁石型ではない第
1回転体9、第2回転体10、第3回転体11を用いて
も同様である。
【0048】さらに、本発明の第六の実施例を図11及
び図12に基づいて説明する。本実施例は、図15の紙
送り装置を駆動するために、これまで述べた回転力伝達
装置の利用例を示すものである。なお、図15ないし図
17において説明した部分と同一部分は同一符号を用い
説明も省略する。ワンウェイクラッチ50を介して分離
ローラ2が連結された軸51と、第1搬送ローラ4が固
定された軸52と、第2搬送ローラ7が固定された軸5
3とが平行に設けられている。軸52の一端にはステッ
ピングモータ65に連結されたプーリ58とギヤ57と
がワンウェイクラッチ60を介して連結されている。ま
た、軸51の一端には前記ギヤ57に噛合されたギヤ5
4が固定されている。
【0049】しかして、前記軸51,52の間は第1回
転体13L、第3回転体15L、第2回転体14Lとに
より連結されている。また、前記軸52,53の間は第
1回転体13R、第3回転体15R、第2回転体14R
とにより連結されている。これらの、第1回転体13
L,R、第3回転体15L,R、第2回転体14L,R
は、これまで述べた第1回転体13、第3回転体15、
第2回転体14と同様である。勿論、第1回転体9、第
2回転体10、第3回転体11に置換することもでき
る。
【0050】前記第1回転体13Lは前記ギヤ54とは
反対側において前記軸51の端部に固定され、前記第2
回転体14Lは前記プーリ58とは反対側において前記
軸52の端部に固定されている。また、前記第1回転体
13Rは、前記プーリ58側において前記ワンウェイク
ラッチ60を介して前記軸52の端部に連結され、前記
第2回転体14Rは前記軸53の端部に固定されてい
る。
【0051】このような構成において、図11に示すよ
うに、ステッピングモータ65を時計方向に駆動する
と、プーリ58とギヤ57と第1回転体13Rとが時計
方向に回転する。図11(c)に示すように、この第1
回転体13Rの回転方向は、第1回転体13Rと第2回
転体14Rとの間から第3回転体15Rが外側に押し出
される方向の回転であるため、第2搬送ローラ7に回転
力は伝達されない。ギヤ57に伝達された回転はギヤ5
4に伝達され、ギヤ54と軸51とが反時計方向に回転
する。この回転力はワンウェイクラッチ50により分離
ローラ2に伝達される。また、軸51と共に第1回転体
13Lが反時計方向に回転するが、図11(a)に示す
ように、この回転方向は第1回転体13Lと第2回転体
14Lとの間に第3回転体15Lを引き込む方向に作用
するので、軸51の回転力が軸52に伝達され、これに
より、第1搬送ローラ4が反時計方向に回転する。この
とき、ワンウェイクラッチ60がオフ状態に維持される
ため、プーリ58とギヤ57と第1回転体13Rとの時
計方向への回転が許容される。この状態で紙葉3が矢印
A方向に搬送される。
【0052】そして、センサ6が紙葉3の先端を検出す
ると、図12に示すように、ステッピングモータ65が
反時計方向に駆動され、プーリ58とギヤ57と第1回
転体13Rとが反時計方向に回転する。このときの回転
方向は、ワンウェイクラッチ60がロックされる方向の
回転であるため、軸52が第1搬送ローラ4及び第2回
転体14Lと共に一体に反時計方向に回転する。また、
図12(c)に示すように、第1回転体13Rが反時計
方向に回転するので、第3回転体15Rが第1回転体1
3Rと第2回転体14Rとの間に引き込まれ、これによ
り、第3回転体15Rが第1回転体13Rの回転力を第
2回転体14Rに伝達する。すなわち、第2搬送ローラ
7が反時計方向に回転する。また、ギヤ54と軸51と
はギヤ57の回転力を受けて時計方向に回転するが、こ
の回転方向はワンウェイクラッチ50をオフ状態に維持
する回転方向であるため、分離ローラ2への回転伝達は
なされない。図12(a)に示すように、このときに第
1回転体13Lは軸51により時計方向に駆動される
が、この回転方向は第1回転体13Lと第2回転体14
Lとの間から第3回転体15Lを外側に押し出す作用が
生ずるため、第1回転体13Lから第2回転体14Lへ
の回転伝達はなされず、軸52から伝達された回転力に
基づく第2回転体14Lの反時計方向への回転運動が許
容される。これにより、紙葉3が第1,第2搬送ローラ
4,7によって搬送される。
【0053】このように、第1回転体13L,Rの回転
方向によって、第2回転体14L,Rに対する回転伝達
を選択的に行うことができるため、左右それぞれの回転
体13,14,15によって構造の簡易なワンウェイク
ラッチを形成することができる。すなわち、図16,1
7に対して比較すると、複雑なワンウェイクラッチ5
5,63を省略することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、上述のように、第1
回転体と第2回転体とのそれぞれにモータの回転力を伝
達する第1伝達手段と第2伝達手段とを設けたので、第
3回転体を介して第1回転体の回転力を第2回転体に伝
達し、或いは、第3回転体を介して第2回転体の回転力
を第1回転体に伝達することにより、回転力の伝達方向
を自由に選択することができ、これにより、簡単な構造
でワンウェイクラッチの作用を有する回転力伝達装置を
得ることができる効果を有する。
【0055】請求項2の発明は、上述のように、第1回
転体及び第2回転体からの第3回転体の離脱方向の動作
を阻止する離脱防止手段を設けたので、第1回転体の回
転方向を切り替える場合に、第1回転を摩擦力によって
第3回転体に伝達する過程で、その回転方向によっては
第1回転体と第2回転体との間に第3回転体を引き込む
場合と外側に押し出す場合とがあるが、その押し出す方
向の第3回転体の変位動作を離脱防止手段によって阻止
することができ、これにより、第1回転体の回転方向に
関係なく第1回転体の回転を効率的に第2回転体に伝達
することができ、これにより、第1回転体と第2回転体
とを選択された任意の方向に滑らかに回転させることが
でき、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げ
ることができる効果を有する。
【0056】請求項3の発明は、上述のように、第1回
転体と第2回転体との中心を結ぶ直線の両側に、前記第
1回転体及び前記第2回転体の外周面に同時に接する回
転体を少なくとも一つずつ配設したので、第1回転体の
回転方向を切り替える場合に、第1回転体の回転を摩擦
力によって第3回転体に伝達する過程で、その回転方向
によって、一側の第3回転体が外側に押し出されても他
側の第3回転体を第1回転体と第2回転体との間に引き
込むことができ、これにより、第1回転体の回転方向に
関係なく第1回転体の回転を効率的に第2回転体に伝達
することができ、これにより、第1回転体と第2回転体
とを選択された任意の方向に滑らかに回転させることが
でき、アイドラ駆動方式の回転力伝達装置の用途を広げ
ることができる効果を有する。
【0057】請求項4の発明は、上述のように、第1回
転体と第3回転体との中心を結ぶ直線と、第2回転体と
第3回転体との中心を結ぶ直線とのなす圧着角度を12
0°以上145°未満に設定したので、圧着角度が12
0°以上の条件では、第3回転体が第1,2回転体に対
して食付きを起す範囲となるが、スティックスリップが
生ぜず、回転ムラも食付きを起さない条件の場合と殆ど
変わらないことが実測されたものであり、むしろ、所定
範囲内で積極的に食付きが起るようにしているので、第
3回転体に圧着力を加える機構を不要にでき、よって、
コスト削減及び組立ての容易化を図ることができ、食付
き力が大きくなれば伝達トルクも大きくなるので、14
5°以下の条件であれば回転ムラを生ぜず、伝達機構と
しての信頼性の向上、機構の小型化が可能となる。
【0058】請求項5の発明は、上述のように、第1回
転体の回転方向に応じてこの第1回転体の回転力を第3
回転体を介して第2回転体に選択的に伝達するようにし
たので、第3回転体を第1回転体と第2回転体との間に
引き込む作用が得られる方向に第1回転体を回転させ、
また、第1回転体と第2回転体との間から第3回転体が
外側に押し出される方向に第1回転体を回転させること
により、第1回転体と第2回転体との双方を一方向に回
転させる状態と、第1回転体のみを他方向に回転させる
状態とを選択することができ、これにより、第1,第
2,第3回転体によって構造の簡単なワンウェイクラッ
チ装置を形成することができ、アイドラ駆動方式の回転
力伝達装置の用途を広げることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る回転力伝達動作を
示す正面図である。
【図2】本発明の第二の実施例に係る回転力伝達動作を
示す正面図である。
【図3】第3回転体の圧着角度と伝達トルクとの関係を
示す特性図である。
【図4】変形例を示す正面図である。
【図5】本発明の第三の実施例に係り、第1回転体に駆
動力を与える状態を示すもので、(a)は正面図、
(b)は平面図である。
【図6】その第2回転体に駆動力を与える状態を示すも
ので、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図7】本発明の第四の実施例を示す正面図である。
【図8】本発明の第四の実施例を示す正面図である。
【図9】本発明の第四の実施例を示す正面図である。
【図10】本発明の第五の実施例に係る回転力伝達動作
を示す正面図である。
【図11】本発明に第六の実施例に係る回転力伝達動作
を示すもので、(a)は一部の正面図、(b)は平面
図、(c)は一部の正面図である。
【図12】その回転力伝達動作を示すもので、(a)は
一部の正面図、(b)は平面図、(c)は一部の正面図
である。
【図13】従来例を示す正面図である。
【図14】その第3回転体の圧着角度と摩擦係数との関
係を示す特性図である。
【図15】従来の紙送り装置における紙送り動作の過程
を示す正面図である。
【図16】従来の紙送り装置に利用された回転力伝達装
置及びその動作を示す平面図である。
【図17】従来の紙送り装置に利用された回転力伝達装
置及びその動作を示す平面図である。
【符号の説明】
9 第1回転体 10 第2回転体 11 第3回転体 13,13L,13R 第1回転体 14,14L,14R 第2回転体 15,15L,15R 第3回転体 15a,15b 第3回転体 23 第1伝達手段 24 第2伝達手段 25〜27 離脱防止手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離間配設させた第1回転体と第2
    回転体との外周面に同時に接する第3回転体を設け、モ
    ータの回転力を前記第1回転体に伝達する第1伝達手段
    と、前記モータの回転を前記第2回転体に伝達する第2
    伝達手段とを設けたことを特徴とする回転力伝達装置。
  2. 【請求項2】 互いに離間配設させた第1回転体と第2
    回転体との外周面に磁気吸着力によって同時に接する第
    3回転体を設け、前記第1回転体の回転力を前記第3回
    転体を介して前記第2回転体に伝達する回転力伝達装置
    において、前記第1回転体及び前記第2回転体からの前
    記第3回転体の離脱方向の移動動作を阻止する離脱防止
    手段を設けたことを特徴とする回転力伝達装置。
  3. 【請求項3】 正転及び逆転駆動される第1回転体と第
    2回転体とを互いに離間を開けて配設し、前記第1回転
    体と前記第2回転体との中心を結ぶ直線の両側に、前記
    第1回転体及び前記第2回転体の外周面に同時に接する
    第3回転体を少なくとも一つずつ配設したことを特徴と
    する回転力伝達装置。
  4. 【請求項4】 第1回転体と第3回転体との中心を結ぶ
    直線と、第2回転体と前記第3回転体との中心を結ぶ線
    とのなす圧着角度を120°以上145°以下に設定し
    たことを特徴とする請求項1,2又は3記載の回転力伝
    達装置。
  5. 【請求項5】 互いに離間配設させた第1回転体と第2
    回転体との外周面に所定の圧着角度をもって同時に接す
    る第3回転体を設け、前記第1回転体の回転力を前記第
    3回転体を介して前記第2回転体に伝達する回転力伝達
    装置において、前記第1回転体の回転方向に応じてこの
    第1回転体の回転力を前記第3回転体を介して前記第2
    回転体に選択的に伝達するようにしたことを特徴とする
    回転力伝達装置の使用方法。
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