JP4082869B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン出力を無段階に変速する無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の無段変速機では、エンジン側の入力軸に連結された主動側V溝プーリと、車輪への出力軸に連結された従動側V溝プーリとの間にベルトを巻き掛けした変速機構部を備えた構成になったものがあり、両プーリのV溝幅を可変制御してベルトの巻き掛け径を変更することにより、エンジン出力を無段階に変更して出力軸に伝達するようになっている。
【0003】
なお、両プーリは、固定フランジと可動フランジとでV溝を形成しており、送り装置でもって主動側V溝プーリの可動フランジを軸方向にスライドさせることにより両プーリに対するベルトの巻き掛け径を可変させるようになっている。
【0004】
また、上記送り装置は、モータから入力される回転動力を軸方向推進力に変換して、前述した主動側V溝プーリの可動フランジをスライドさせるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、主動側V溝プーリと従動側V溝プーリからの反力により、モータが非駆動状態のときに、前記送り装置を通じて逆回転動力がモータに対して入力されることがある。
【0006】
従来では、このような逆回転入力を遮断するために、モータと送り装置との動力伝達経路にウォームギヤあるいは電磁ブレーキを配置するようにしているが、これらウォームギヤあるいは電磁ブレーキでは、いずれも次のような不具合がある。
【0007】
すなわち、ウォームギヤの場合には、コストが安いメリットがあるものの、動力伝達効率が低いとともに、2つの軸体を直交配置する必要があるなど、レイアウトが制約されることが指摘される。
【0008】
一方の電磁ブレーキの場合には、動力伝達効率が高いメリットがあるものの、通電制御が必要になるうえ、装置そのものが高価であることが指摘される。また、逆入力に対する位置保持機能を発揮している間はコイルに通電する必要があるために、エネルギーを消費することになってしまう不具合もある。
【0009】
このような事情に鑑み、本発明は、無段変速機において、変速用動力を発生するためのモータに対して変速機構部から逆回転動力が入力されることを遮断する手段を工夫することにより、価格や消費エネルギーを低減したうえで性能的にも満足できる構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明第一の無段変速機は、入力軸の回転動力を要求に応じた変速比で出力軸に伝達する変速機構部と、この変速機構部の変速比を必要に応じて無段階に変化させるためのモータと、モータから変速機構部に至る動力伝達経路に配設されて、モータの回転動力が入力されたときに変速機構部へ伝達する一方でモータの非駆動時において変速機構部からモータへの逆回転動力の伝達を遮断する逆入力遮断装置とを有し、この逆入力遮断装置が、モータの出力軸に一体的に連結される第一回転体と、第一回転体と同軸状に対向配置されて変速機構部側への伝達軸が一体的に連結される第二回転体と、第二回転体に対して同期回転可能でかつ軸方向変位可能となるよう第二回転体の外周に対してスプライン嵌合される環状プレートからなり、その外周面に第一回転体側へ向けて縮径するテーパコーン面が形成された可動摩擦体と、可動摩擦体の外周を囲む形態で同心状に固定状態で配設される円筒形ケースからなり、その内周面の軸方向所要領域に前記可動摩擦体の軸方向変位に応じてそのテーパコーン面が圧接または離隔されるテーパコーン面が形成された固定摩擦体と、前記モータの非駆動時において可動摩擦体のテーパコーン面を固定摩擦体のテーパコーン面に対して圧接させて前記第二回転体を非回転状態にする一方で前記モータの駆動に伴い可動摩擦体が軸方向に変位させられて前記固定摩擦体から離隔されて前記両回転体を同期回転可能な状態に結合するカム機構とを含む構成であり、前記逆入力遮断装置において、第一回転体には中心に軸挿入孔があり、この軸挿入孔に第二回転体の軸端部が嵌入されて相対回転可能に支持されており、前記カム機構が、第一回転体に一体的に固定されて可動摩擦体と軸方向で対向されるカムプレートと、カムプレートおよび可動摩擦体の両対向面にそれぞれ設けられる一対のカム溝と、両カム溝間にそれぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉とを含み、前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向に転動することで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接または離隔するよう変位させるものである、ことを特徴としている。
【0013】
本発明第二の無段変速機は、上記第一の構成において、前記変速機構部が、各々固定フランジと可動フランジとでV溝を形成する主動側V溝プーリおよび従動側V溝プーリと、前記両プーリ間に巻き掛けられるVベルトと、前記モータの回転動力を受けたときに前記主動側V溝プーリの可動フランジを軸方向にスライドさせて前記両プーリに対するベルトの巻き掛け径を可変させる送り装置とを含む、ことを特徴としている。
【0014】
本発明第三の無段変速機は、上記第二の構成において、前記送り装置が、前記主動側V溝プーリと同軸状に固定配設されかつ外周に螺旋溝が設けられる固定環と、前記固定環の外周に配設されて前記動力源から回転動力を付与されるものであってその内周に螺旋溝が設けられる可動環と、前記可動環と固定環それぞれの螺旋溝間に介装される複数のボールと、前記ボールそれぞれを非分離状態に保持する複数のポケットとが形成されている円環状の保持器とを含む構成のボールねじ装置とされている、ことを特徴としている。
【0015】
要するに、本発明では、変速用動力を発生するためのモータに対して変速機構部から逆回転動力が入力されることを遮断する手段として、機械式で比較的単純な構造の逆入力遮断装置を用いるようにしている。
【0016】
この逆入力遮断装置については、自身で回転動力の伝達状態と逆回転動力の遮断状態とを切り替えるものであり、制御が不要であり、また、回転動力の伝達状態では、同軸の2つの回転体を結合する形態となるので、回転動力の伝達効率が高くなる。
【0017】
特に、上記第三の構成のように、送り装置としてボールねじ装置を採用していれば、モータの回転動力を受けて主動側V溝プーリの可動フランジを送る動作が円滑になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細について図面に示す実施形態を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1から図5に本発明の一実施形態を示している。図1は、乾式の無段変速機の要部を示す縦断面図、図2は、図1の送り装置を拡大して示す断面図、図3は、図1の逆入力遮断装置を拡大して示す断面図、図4は、図3の逆入力遮断装置の分解斜視図、図5は、逆入力遮断装置のカム機構を周方向に展開した状態の断面図である。
【0020】
図例の無段変速機は、径方向に互いに平行に配置された入力軸1と出力軸2とを備える。入力軸1は、不図示のエンジン出力に応じた回転数で回転される一方、出力軸2は、不図示の車輪に動力を伝達する。
【0021】
入力軸1には主動側V溝プーリ3が、出力軸2には従動側V溝プーリ4がそれぞれ連結されており、これら両プーリ3,4間には、複合ベルト(ベルトと略称)5が巻き掛けられている。これら2つのプーリとベルト5とが、請求項の変速機構部に相当する。
【0022】
主動側V溝プーリ3は、入力軸1に固定された固定フランジ31と、入力軸1に同軸状に配設されてスプライン嵌合された可動フランジ32とを有する。両フランジ31,32は互いの対向面が円錐面になっていて、両対向面間でV溝33が構成されている。
【0023】
従動側V溝プーリ4は、出力軸2に固定された固定フランジ41と、出力軸2に同軸状に配設されてスプライン嵌合された可動フランジ42とを有する。両フランジ41,42は互いの対向面が円錐面になっていて、両対向面間でV溝43が構成されている。可動フランジ42は、図示しないバネ部材で固定フランジ41に向けて常時付勢されている。
【0024】
上記両プーリ3,4のベルト5の巻き掛け径は、操作ユニット6で変更されることにより、エンジン出力を無段階に変速して出力軸2に伝達されるようになっている。
【0025】
操作ユニット6は、主動側V溝プーリ3の可動フランジ32を軸方向にスライドさせて両プーリ3,4に対するベルト5の巻き掛け径を可変させて無段変速操作を行うためのものであり、DCモータ7と、変速用アクチュエータ歯車列8と、送り装置9とを含む。
【0026】
変速用アクチュエータ歯車列8は、モータ7側に取り付けられる入力ギヤ81と、変速機構部側に取り付けられる出力ギヤ82と、入力ギヤ81と出力ギヤ82とに噛合する中間ギヤ83とを備えている。出力ギヤ82は、中間ギヤ83に噛合する大径ギヤ部84と、この大径ギヤ部84から軸方向に離れた位置に設けられる軸方向に長い小径ギヤ部85とを一体に有している。
【0027】
送り装置9は、上記変速用アクチュエータ歯車列8の第2歯車82から与えられる回転動力を軸方向推進力に変換するものであり、固定環91と、可動環92と、複数のボール93と、円環状の保持器94とを含む構成のボールねじ装置が採用されている。
【0028】
固定環91は、大径部91aと小径部91bとを有し、その大径部91aが入力軸1とハウジング10との間に転がり軸受11を介して取り付けられることで主動側V溝プーリ3と同軸状に固定配設され、小径部91bが軸方向に延びてその外周に螺旋溝91cが設けられている。
【0029】
可動環92は、主動側V溝プーリ3の外周に転がり軸受12を介して取り付けられており、その内周面に固定環91における小径部91bに径方向に対向配設されて内周に螺旋溝92aが設けられているとともに、その外周の軸方向途中領域に歯車部95が設けられている。歯車部95は、変速用アクチュエータ歯車列8の第2歯車82の小径歯車部85と噛合して回転動力が付与されるようになっている。この歯車部95は、可動環92の外周に設けられる径方向外向きの環状凸部92bに対して射出成型により一体的に設けられる樹脂材とされている。なお、環状凸部92bの外周にはスプラインまたはセレーションが設けられており、このスプラインの凹凸に対して樹脂材からなる歯車部95の一部が食い込むことで回り止めされている。
【0030】
ボール93は、固定環91の螺旋溝91cと可動環92の螺旋溝92aとの間に介装されている。
【0031】
保持器94は、上記各ボール93を個別に非分離状態に保持するものであり、円周数ヶ所に複数のポケットが設けられている。なお、保持器94は、可動環92の螺旋溝92aに取り付けられるストッパ96と、固定環91の螺旋溝92aに取り付けられるストッパ97とにより、軸方向両方向への移動量が規制される。
【0032】
この実施形態では、モータ7の回転動力が入力されたときに上記変速機構部へ伝達する一方で、モータ7の非駆動時において変速機構部からモータ7への逆回転動力の伝達を遮断する逆入力遮断装置20を用いている、ことを特徴としている。
【0033】
逆入力遮断装置20は、第一回転軸21と、第二回転軸22と、可動摩擦体としての環状プレート23と、固定摩擦体としての円筒ケース24と、カム機構25と、円錐コイルばね26とを有する構成である。
【0034】
第一回転軸21は、モータ7の出力軸に連結される。第二回転軸22は、第一回転軸21と同軸状に対向配置されており、変速用アクチュエータ歯車列8の入力ギヤ81が固定される。
【0035】
環状プレート23は、第二回転軸22の外周に対して同期回転可能かつ軸方向変位可能にスプライン嵌合されており、その外周面には第一回転軸21側へ向けて縮径するテーパコーン面23aが形成されている。
【0036】
円筒ケース24は、環状プレート23の外周を囲む形態で同心状に回転不可能に固定配設されており、その内周面の軸方向所要領域に環状プレート23の軸方向変位に応じてそのテーパコーン面23aが圧接または離隔されるテーパコーン面24aが形成されている。
【0037】
カム機構25は、モータ7の非駆動時において環状プレート23を円筒ケース24に対して圧接させて第二回転軸22を非回転状態にする一方でモータ7の駆動に伴い環状プレート23が軸方向に変位させられて円筒ケース24から離隔されて両回転軸21,22を同期回転可能な状態に結合するものである。このカム機構25は、第一回転軸21に一体的に形成されて環状プレート23と軸方向で対向されるカムプレート251と、カムプレート251および環状プレート23の両対向面にそれぞれ設けられる一対のカム溝252,253と、両カム溝252,253間にそれぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉254とを含む。両カム溝252,253は、周方向中心から周方向両側へ向けて深さが浅くなるすり鉢状に形成されており、クラッチ用玉254が、両カム溝252,253内を周方向に転動することで環状プレート23を円筒ケース24に対して圧接または離隔するよう変位させる。
【0038】
円錐コイルバネ26は、環状プレート23と、第2回転軸22の外周面の周溝22aに係入されたE形止め輪27との間に圧縮状態で介装されており、環状プレート23のテーパコーン面23aを円筒ケース24のテーパコーン面24aに対して圧接させるよう、環状プレート23をカム機構25のカムプレート251側へ弾発付勢する。
【0039】
なお、第一回転軸21は、単列深溝玉軸受28を介して円筒ケース24に支持されており、この第一回転軸21の軸挿入孔21aに第二回転軸22の軸端部が嵌入されて相対回転可能に支持されている。第二回転軸22は、サークリップ29を介して第一回転軸21に位置決めされている。
【0040】
次に、上記逆入力遮断装置20の動作について説明する。
【0041】
モータ7が非駆動状態のときに、円錐コイルばね26により環状プレート23のテーパコーン面23aが円筒ケース24のテーパコーン面24aに圧接されていて、第二回転軸22がロックされて非回転状態となっている。この状態では、変速機構部からモータ7に対する逆回転動力が逆入力遮断装置20により遮断されることになる。
【0042】
一方、モータ7が駆動されることにより第一回転軸21が回転されると、クラッチ用玉254が周方向に転動して、環状プレート23を円錐コイルばね26に抗して押し動かすので、そのテーパコーン面23aが円筒ケース24のテーパコーン面24aから離隔させられるので、第一回転軸21と環状プレート23と第二回転軸22の三者が一体化して同期回転することになる。
【0043】
以上説明したように、モータ7に対する変速機構部からの逆回転入力を遮断する逆入力遮断装置20が、自身で回転動力の伝達状態と逆回転動力の遮断状態とを切り替えるものであって従来例の電磁ブレーキのような制御が不要であるとともに、また、動力伝達状態では同軸の第一回転軸21と第二回転軸22とを結合する形態にしているから、従来例のウォームギヤに比べて回転動力の伝達効率が高くなる。
【0044】
また、この実施形態では、送り装置9としてボールねじ装置を採用しているので、モータ7の回転動力を受けて主動側V溝プーリ3の可動フランジ32を送る動作が円滑となり、変速動作の応答性ならびにモータ7の駆動効率を高めることができる。
【0045】
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではない。例えば送り装置9として非循環式のボールねじ装置を用いたが、これに代えて、公知のボール保持器を用いない循環式のボールねじ装置を用いることができる。また、逆入力遮断装置20について、各構成要素の形状や構造は機能的に同等な範囲でいろいろ変形できる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1からの発明に係る無段変速機は、モータに対する変速機構部からの逆回転入力を遮断する逆入力遮断装置が、自身で回転動力の伝達状態と逆回転動力の遮断状態とを切り替えるものであって従来例の電磁ブレーキのような制御が不要であるとともに、また、動力伝達状態では同軸の第一回転体と第二回転体とを結合する形態にしているから、従来例のウォームギヤに比べて回転動力の伝達効率が高く、無駄なエネルギー消費を無くすことができる。
【0047】
特に、請求項の発明では、送り装置としてボールねじ装置を採用しているから、モータの回転動力を受けて主動側V溝プーリの可動フランジを送る動作を円滑化することができ、変速動作の応答性ならびにモータの駆動効率を高めるうえで有効となる。
【0048】
このように、本発明では、従来のウォームギヤを用いる場合に比べて動力伝達効率が優れていて、しかも、従来の電磁ブレーキを用いる場合に比べて製造コストを低減できるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機の要部を示す縦断面図
【図2】図1の送り装置を拡大して示す断面図
【図3】図1の逆入力遮断装置を拡大して示す断面図
【図4】図3の逆入力遮断装置の分解斜視図
【図5】逆入力遮断装置のカム機構を周方向に展開した状態の断面図
【符号の説明】
1 入力軸
2 出力軸
3 主動側V溝プーリ
4 従動側V溝プーリ
5 Vベルト
6 操作ユニット
7 モータ
9 送り装置
20 逆入力遮断装置
21 第一回転軸
22 第二回転軸
23 可動摩擦体としての環状プレート
24 固定摩擦体としての円筒ケース
25 カム機構

Claims (3)

  1. 入力軸の回転動力を要求に応じた変速比で出力軸に伝達する変速機構部と、
    この変速機構部の変速比を必要に応じて無段階に変化させるためのモータと、
    モータから変速機構部に至る動力伝達経路に配設されて、モータの回転動力が入力されたときに変速機構部へ伝達する一方でモータの非駆動時において変速機構部からモータへの逆回転動力の伝達を遮断する逆入力遮断装置とを有し、
    この逆入力遮断装置が、モータの出力軸に一体的に連結される第一回転体と、第一回転体と同軸状に対向配置されて変速機構部側への伝達軸が一体的に連結される第二回転体と、第二回転体に対して同期回転可能でかつ軸方向変位可能となるよう第二回転体の外周に対してスプライン嵌合される環状プレートからなり、その外周面に第一回転体側へ向けて縮径するテーパコーン面が形成された可動摩擦体と、可動摩擦体の外周を囲む形態で同心状に固定状態で配設される円筒形ケースからなり、その内周面の軸方向所要領域に前記可動摩擦体の軸方向変位に応じてそのテーパコーン面が圧接または離隔されるテーパコーン面が形成された固定摩擦体と、前記モータの非駆動時において可動摩擦体のテーパコーン面を固定摩擦体のテーパコーン面に対して圧接させて前記第二回転体を非回転状態にする一方で前記モータの駆動に伴い可動摩擦体が軸方向に変位させられて前記固定摩擦体から離隔されて前記両回転体を同期回転可能な状態に結合するカム機構とを含む構成であり、
    前記逆入力遮断装置において、第一回転体には中心に軸挿入孔があり、この軸挿入孔に第二回転体の軸端部が嵌入されて相対回転可能に支持されており、
    前記カム機構が、第一回転体に一体的に固定されて可動摩擦体と軸方向で対向されるカムプレートと、カムプレートおよび可動摩擦体の両対向面にそれぞれ設けられる一対のカム溝と、両カム溝間にそれぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉とを含み、前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向に転動することで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接または離隔するよう変位させるものである、ことを特徴とする無段変速機。
  2. 請求項1の無段変速機において、
    前記変速機構部が、各々固定フランジと可動フランジとでV溝を形成する主動側V溝プーリおよび従動側V溝プーリと、
    前記両プーリ間に巻き掛けられるVベルトと、
    前記モータの回転動力を受けたときに前記主動側V溝プーリの可動フランジを軸方向にスライドさせて前記両プーリに対するベルトの巻き掛け径を可変させる送り装置とを含む、ことを特徴とする無段変速機。
  3. 請求項の無段変速機において、
    前記送り装置が、
    前記主動側V溝プーリと同軸状に固定配設されかつ外周に螺旋溝が設けられる固定環と、
    前記固定環の外周に配設されて前記動力源から回転動力を付与されるものであってその内周に螺旋溝が設けられる可動環と、
    前記可動環と固定環それぞれの螺旋溝間に介装される複数のボールと、
    前記ボールそれぞれを非分離状態に保持する複数のポケットとが形成されている円環状の保持器とを含む構成のボールねじ装置とされている、ことを特徴とする無段変速機。
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