JP2005325862A - 可変幅プーリ制御装置 - Google Patents

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JP2005325862A JP2004142241A JP2004142241A JP2005325862A JP 2005325862 A JP2005325862 A JP 2005325862A JP 2004142241 A JP2004142241 A JP 2004142241A JP 2004142241 A JP2004142241 A JP 2004142241A JP 2005325862 A JP2005325862 A JP 2005325862A
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山下  智史
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Abstract

【課題】
コンパクトな構成ながら、逆方向への動力の伝達を効果的に阻止する可変幅プーリ制御装置を提供する。
【解決手段】
ナット107の回転運動を、ねじ軸112の軸線方向運動に変換するボールスクリュー機構を有しているので、ボールスクリュー機構により、電動モータ102から移動シーブ109aへの動力伝達効率を高く維持できると共に、第1のはすば歯車105は、第2のはすば歯車106より歯幅が大きくなっており、第1のはすば歯車106に連結された軸と、ハウジング101との間に、第2のはすば歯車106から第1のはすば歯車105へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置150が設けられているので、かかる逆方向伝達防止装置150の構成を、従来よりコンパクトなものとすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可変幅プーリ制御装置に関し、例えば、車両のベルト式無段変速機等に用いると好適な可変幅プーリ制御装置に関する。
自動車などの車両の変速機として、無段階で変速できるベルト式無段変速機が用いられることがある。かかるベルト式無段変速機は、変速ショックがほとんど無く、ATに比べて伝達効率が高く、また内燃機関の効率の良い任意の回転数で用いることができ、よって低燃費が実現できるという利点がある。
ベルト式無段変速機の一例としては、可変幅のV溝を有する2個のプーリ(プライマリプーリ、セカンダリプーリ)と、両プーリ間に掛け渡した無端状の金属ベルトとからなるVベルト式無段変速機があり、モータの動力で移動シーブを移動させることによりプーリ溝幅を無段階で変化させて、無段階の変速比を得ているものがある(特許文献1参照)
特開2000−291795号公報
このような従来のベルト式無段変速機においては、Vベルトが係合するプライマリプーリの移動シーブは、Vベルトの張力とセカンダリプーリのバネ力とによりVプーリが広がる方向へ常に付勢されている。ここで、省エネの観点からは、変速比を一定とする場合、モータへの電力供給を中断したい。しかるに、例えばモータからの回転運動を移動シーブの軸線方向運動に変換するに際し、ウォーム機構等を介在させて変換効率を低下させれば、移動シーブからモータへの力の伝達を阻止することはできるが、モータから移動シーブへの伝達効率も低下するため、動作時に大きな電力が必要になって省エネの思想に反するという問題がある。
かかる問題に対し、特許文献1においては、モータから移動シーブへの伝達効率を向上させるためにボールねじ機構を用い、更に動力伝達を阻止するために、ボールねじ機構の周囲にクラッチ機構を設けている。しかしながら、ボールねじ機構は比較的外径が大きいため、その周囲にクラッチ機構を設けると、クラッチ機構が必要以上に大型化し、ベルト式無段変速機の大型化を招く。
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成ながら、逆方向への動力の伝達を効果的に阻止する可変幅プーリ制御装置を提供することを目的とする。
第1の本発明の可変幅プーリ制御装置は、
ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、
前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1のはすば歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2のはすば歯車を含む伝達手段と、
前記第2のはすば歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有し、
前記第1のはすば歯車は、前記第2のはすば歯車より歯幅が大きくなっており、前記第1のはすば歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられていることを特徴とする。
第2の本発明の可変幅プーリ制御装置は、
ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、
前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1の平歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2の平歯車を含む伝達手段と、
前記第2の平歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有し、
前記第1の平歯車は、前記第2の平歯車より歯幅が大きくなっており、前記第1の平歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられていて、前記逆方向伝達防止装置は、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へと回転力が伝達されるときに、前記第1の平歯車に連結された軸からスラスト力を受ける摩擦部材と、前記摩擦部材に対し前記スラスト方向に付勢するバネとを有していることを特徴とする。
第1の本発明の可変幅プーリ制御装置によれば、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1のはすば歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2のはすば歯車を含む伝達手段と、前記第2のはすば歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有するので、前記ボールスクリュー機構により、前記モータから前記移動シーブへの動力伝達効率を高く維持できると共に、前記第1のはすば歯車は、前記第2のはすば歯車より歯幅が大きくなっているので、前記第2のはすば歯車が前記ナットとともに軸線方向に移動した場合でも、互いの噛合が離脱することが抑制され、更に、前記第1のはすば歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられているので、かかる逆方向伝達防止装置の構成を、従来よりコンパクトなものとすることができる。
前記逆方向伝達防止装置は、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へと回転力が伝達されるときに、前記第1のはすば歯車に連結された軸からスラスト力を受ける摩擦部材を有すると、前記スラスト力を利用して、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へ伝達される回転力に抗する力を高めることができる。
前記摩擦部材に対し前記スラスト方向に付勢するバネが設けられていると、その付勢力を利用して、前記摩擦部材の発生する摩擦力を調整できる。
前記第1のはすば歯車に連結された軸は、前記ハウジングに対して軸線方向移動可能に支持されていると好ましい。
第2の本発明の可変幅プーリ制御装置によれば、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1の平歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2の平歯車を含む伝達手段と、前記第2の平歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有するので、前記ボールスクリュー機構により、前記モータから前記移動シーブへの動力伝達効率を高く維持できると共に、前記第1の平歯車は、前記第2の平歯車より歯幅が大きくなっているので、前記第2の平歯車が前記ナットとともに軸線方向に移動した場合でも、互いの噛合が離脱することが抑制され、更に、前記第1の平歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられていて、前記逆方向伝達防止装置は、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へと回転力が伝達されるときに、前記第1の平歯車に連結された軸からスラスト力を受ける摩擦部材と、前記摩擦部材に対し前記スラスト方向に付勢するバネとを有しているので、かかる逆方向伝達防止装置の構成を、従来よりコンパクトなものとすることができ、又はすば歯車に頼らず逆方向の動力伝達阻止を実現できる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態である可変幅プーリ制御装置100の断面図である。図2は、図1の構成の矢印IIで示す部分を拡大して示す図である。
図1において、ハウジング本体101に、電動モータ102が取り付けられている。電動モータ102は、回転軸102aを有している。回転軸102aと同軸に延在するように伝達軸103が設けられている。回転軸102aに形成された雌スプライン部102bと伝達軸103の端部に形成された雄スプライン部103aとを係合させることにより、回転軸102aに対して伝達軸103は、軸線方向に相対移動可能だが、回転方向には一体となっている。
伝達軸103は、軸受104によりハウジング101に対して回転自在に支持されている。伝達軸103の中央には、第1のはすば歯車105が一体的に形成されており、伝達軸103の右端には、逆方向伝達防止装置150が設けられている。逆方向伝達防止装置150については、図2を参照して後述する。
第1のはすば歯車105は、それより歯幅の狭い第2のはすば歯車106と噛合している。これは、第2のはすば歯車106がナット107と一体的に軸線方向に移動するためであり、その場合でも第1のはすば歯車105との噛合を離脱させないためである。第2のはすば歯車106は、プラスチック素材からなり、ナット107の外周にインジェクション成形されると好ましい。第1のはすば歯車105と、第2のはすば歯車106とで伝達手段を構成する。
ナット107は、固定シーブ108aを有する駆動軸108の周囲に配置されている。ナット107と駆動軸108との間には、固定シーブ108aに対向して移動シーブ109aを設けた移動軸109が配置されている。固定子部108aと移動シーブ109aとでプライマリプーリを構成する。固定シーブ108aと移動シーブ109aとの間には、ベルト110が挟持されている。ベルト110は、不図示のセカンダリプーリに掛け渡されており、駆動軸108との間で動力伝達が可能となっている。
ナット107は、移動軸109に対して軸受111により回転自在に支持されている。ナット107内に一部を挿通されたねじ軸112における、図で右端側の外周面には雄ねじ溝112aが形成されており、その図で左端側は軸受113を介して駆動軸108に対して回転自在に支持されている。一方、ねじ軸112の周囲に配置されたナット107の内周には、雌ねじ溝107aが形成されており、ねじ軸112の雄ねじ溝112aと、ナット107の雌ねじ溝107aとの間に形成された螺旋状の転走路内には、多数の転動体であるボール114が転動自在に配置されている。よって、ナット107は、ねじ軸112に対して、回転すると共に、それに応じた量だけ軸線方向に移動するようになっている。ねじ軸112、ナット107,及びボール114によりボールスクリュー機構が構成される。
次に、逆方向伝達防止装置150について説明する。図2において、伝達軸103の右端近傍には、フランジ103bが形成されている。伝達軸103の右端を包囲するようにして、ハウジング101には袋孔101aが形成されている。
又、伝達軸103の右端外周には、厚肉円筒状の間筒151が、滑り軸受152を介して回転自在に配置されている。間筒151と、袋孔101aの底面との間にはスラスト軸受153が配置され、間筒151と、伝達軸103のフランジ部103bとに間には、円盤状の摩擦部材154が配置されている。この摩擦部材154は、少なくとも両側面を摩擦係数の大きな材料により造られて、相手面であるフランジ部103bの片面及び間筒151の端面と摩擦係合する。但し、摩擦係合状態を一定にする為、フランジ部103bと間筒151とが相対回転した状態では、何れか一方の摩擦係合面が摺動(相対変位)し、他方の摩擦係合面が相対変位する事のない様にしている。尚、フランジ103bの片面と摩擦部材154の片面との摩擦面積を、この摩擦部材154の他面と間筒151の端面との摩擦面積よりも広くする事で、摩擦部材154の他面と間筒151の端面とが摺動した場合でも、フランジ103bの片面と摩擦部材154の片面とが相対変位しない様にしている。従って、フランジ103bの片面と摩擦部材154の片面とは接着しても良い。
更に、間筒151の外周面と、袋孔101aの内周面との間には、一方向クラッチの一種であるローラクラッチ155を設けている。ローラクラッチ155は、内周面をカム面とした外輪155aをハウジング101の袋孔101aに内嵌固定し、この外輪155aがハウジング101に対して回転しない様にしている。そして、この外輪155aの内周面と間筒151の外周面との間に、複数本のローラ155bを設けている。周知の様にこれら各ローラ155bは、図示を省略した回転しない保持器との間に設けられたばねにより、円周方向一方向に弾性的に押圧されている。従って、間筒151が所定方向に回転する場合には各ローラ155bがカム面に食い込む事なく、この間筒151の回転が許容される。これに対して、間筒151が逆方向に回転すると、各ローラ155bがカム面に食い込み、間筒151がハウジング101の内側で回転しなくなる。
次に、本実施の形態の可変幅プーリ制御装置100の動作について説明する。図1において、不図示の内燃機関の動力は、ベルト110を介してパワートレーンに伝達されるようになっている。ここで、変速比は、ベルト110と、固定シーブ108a、移動シーブ109aとの当接位置(プーリ径)によって決定される。
かかる状態から、電動モータ102の回転軸102aが正回転した場合、伝達軸103も同方向へ回転する。この場合には、ローラクラッチ155はロックする事なく、間筒151はハウジング101に対して回転自在になる。従ってこの状態では、間筒151と摩擦部材154とフランジ103bとは伝達軸103と共に回転し、これらが抵抗となる事はない。又、ローラクラッチ155はころ軸受の如く作用して、間筒151の回転を許容する。従って、一方向クラッチであるローラクラッチ155の存在が、伝達軸103の回転に対して抵抗となる事もない。
回転軸102aの回転力は、第1のはすば歯車105,第2のはすば歯車106を介してナット107に伝達される。ナット107が回転すると、その内部の転走路内を転動するボール114によって、その回転運動がねじ軸112の軸線方向運動に円滑に変換される。かかる場合、ねじ軸112は、駆動軸108に対して軸線方向に固定されているので、ナット107が回転に応じた量だけ軸線方向右方へと移動するので、固定シーブ108aに対して、移動シーブ109aを接近するように駆動でき、それによってベルト110を半径方向外方に押しだし、プーリ径を大きくすることで、連続的に変速比を変えることができる。尚、第1のはすば歯車105から第2のはすば歯車106へと動力伝達が行われることで、第1のはすば歯車105は図1で右方へのスラスト力を受け、フランジ103bは摩擦部材154を介して間筒151を押圧するようになるが、かかるスラスト力はスラスト軸受153で受けることができる。
ここで、所望の変速比が得られたことで、電動モータ102に対する電力供給を中断する。かかる場合、移動シーブ109aは、ベルト110より図1で左方に向かう力を受けており、従って、ナット107,第2のはすば歯車106,第1のはすば歯車105を介して、伝達軸103が逆回転する方向に力を受ける。このとき、伝達軸103と共に間筒151が、同方向に回転することとなる。ところが、かかる方向に回転したときは、ローラクラッチ155がロックし、間筒151のハウジング101に対する回転を阻止するようになる。この状態では、伝達軸103を回転させる為には、摩擦部材154の側面と相手面である間筒151の端面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦部材154の側面と間筒151の端面との間の摩擦係数を設計的に定められる所望値に規制する事により、スラスト荷重に基づいて伝達軸103が回転する事を防止できる。即ち、変速比を一定に維持するために、電動モータ102に電力を供給する必要はなく、省エネが図れることとなる。
一方、電動モータ102の回転軸102aが逆回転した場合、伝達軸103も同方向へ回転する。このとき、ローラクラッチ155はロックした状態であるので、伝達軸103は、摩擦部材154の側面と間筒151の端面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。特に、第1のはすば歯車105から第2のはすば歯車106へと動力伝達が行われることで、第1のはすば歯車105は図1で左方へのスラスト力を受けるようになっているため、フランジ103bと間筒151の端面とが離れるようになるため、摩擦部材154が発生する摩擦力は低くなる。従って、電動モータ102の定格容量は低くて足り、コスト低減や省エネを図れる。尚、この摩擦力が伝達軸103の回転に対する抵抗となるので、この伝達軸103の回転が急激に行なわれる事も防止される。従って、はすば歯車に生じるスラスト力、摩擦部材154の側面と間筒151の端面との間の摩擦係数、並びに電動モータ102の駆動トルクを適正値にすれば、小型の電動モータ102で可変幅プーリ制御装置100の適切な動作を実現できる。
図3は、第2の実施の形態である可変幅プーリ制御装置200の断面図である。本実施の形態は、図1,2に示す実施の形態に対して、モータの回転軸と伝達軸との間に歯車列を設けている点が主として異なる。その他の構成に関しては、図1,2に示す構成と同様であるため、同じ符号を伏して説明を省略する。
異なる点をより具体的に説明すると、図3において、ハウジング201のモータ202の回転軸202aの先端は、軸受221によりハウジング201に対して回転自在に支持されている。回転軸202aの中央には、小歯車222が取り付けられ、一体的に回転するように設けられている。回転軸202aと平行に配置された伝達軸203の図で左端は、ハウジング201に対して、軸受223により回転自在に支持されており、伝達軸203の図で右端外周には、図2に示すものと同様な逆方向伝達防止装置150が設けられている。伝達軸203の図で左端近傍には、小歯車222に噛合する大歯車224が一体的に形成されている。一方、伝達軸203の図で右端近傍には、第2のはすば歯車106に噛合する第1のはすば歯車105が一体的に形成されている。尚、摩擦部材154がすり減った場合でも、押しつけ力を発揮できるように、伝達軸203の図で左端と、軸受223との嵌め合いは軸線方向に相対移動可能であると好ましい。小歯車222と、大歯車224と、第1のはすば歯車105と、第2のはすば歯車106とで伝達手段を構成する。
本実施の形態によれば、上述の実施の形態の効果に加えて、電動モータ202の回転軸202aと、伝達軸203との間を、小歯車222と大歯車224からなる歯車列により動力伝達可能に連結しているので、かかる歯車列の減速比に従い、電動モータ202の出力を減速して伝達軸203に伝達でき、それにより定格容量のより低い電動モータ202を用いることができる。
尚、本実施の形態において、スラスト軸受153とハウジング101との間に、コイルバネを組み込み、かかるコイルバネの付勢力を利用して、摩擦部材154を介して、間筒151をフランジ103bに押しつけることで、摩擦部材154の発生する摩擦力を調整するようにしてもよい。
図4は、第3の実施の形態である可変幅プーリ制御装置300の断面図である。本実施の形態は、図1,2に示す実施の形態に対して、第1の歯車105’と第2の歯車106’を平歯車としたこと、及び逆方向伝達防止装置150におけるスラスト軸受153とハウジング101との間に、コイルバネ331を組み込んだ点のみが異なる。その他の構成に関しては、図1,2に示す構成と同様であるため、同じ符号を伏して説明を省略する。
本実施の形態においては、平歯車105’、106’を用いているので、はすば歯車のように動力伝達時に生じるスラスト力を利用することができないが、その分コイルバネ331の付勢力を弱くし、摩擦部材154の発生する摩擦力を調整して、電動モータ102の回転軸102aが逆回転する場合に生じる負荷を許容範囲内に納めるようにしている。
図5は、第4の実施の形態である可変幅プーリ制御装置400の断面図である。図6は、図4の構成の矢印VIで示す部分を拡大して示す図である。本実施の形態は、図1,2に示す実施の形態に対して、逆方向伝達防止装置450の構成が主として異なる。その他の構成に関しては、図1,2に示す構成と同様であるため、同じ符号を伏して説明を省略する。
異なる点をより具体的に説明すると、図3において、間筒451の外周面と、ハウジング101の袋孔101aの内周面との間には、一方向クラッチの一種であるローラクラッチ455と、ラジアルニードル軸受456とを一体化した支持装置を設けている。外輪455aの中央部内周面を、ローラクラッチ455のカム面としてハウジング101の袋孔101aに内嵌固定し、この外輪455aがハウジング101に対して回転しない様にしている。この外輪455aの内周面と間筒451の外周面との間に、短い長さの複数本のローラ455bを設けている。周知の様にこれら各ローラ455bは、図示を省略した回転しない保持器との間に設けられたばねにより、円周方向一方向に弾性的に押圧されている。従って、間筒151が所定方向に回転する場合には各ローラ455bがカム面に食い込む事なく、この間筒151の回転が許容される。これに対して、間筒151が逆方向に回転すると、各ローラ455bがカム面に食い込み、間筒151がハウジング101の内側で回転しなくなる。外輪455aと、ローラ455bとで、ローラクラッチ455を構成する。
一方、外輪455aの両端近傍内周面と、間筒151の外周面との間には、ローラ455bを挟んで、二列のころ456aが周方向にわたって複数本設けられている。ころ456aは、固定された外輪455aと間筒151との間を転動し、間筒151の円滑な回転を確保している。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
第1の実施の形態である可変幅プーリ制御装置100の断面図である。 図1の構成の矢印IIで示す部分を拡大して示す図である。 第2の実施の形態である可変幅プーリ制御装置200の断面図である。 第3の実施の形態である可変幅プーリ制御装置300の断面図である。 第4の実施の形態である可変幅プーリ制御装置400の断面図である。 図5の構成の矢印VIで示す部分を拡大して示す図である。
符号の説明
100、200,300,400 可変幅プーリ制御装置
101、201 ハウジング
102、202 電動モータ
103 伝達軸
105 第1のはすば歯車
106 第2のはすば歯車
107 ナット
108 駆動軸
108a 固定シーブ
109 移動軸
109a 移動シーブ
110 ベルト
114 ボール
150、450 逆方向伝達防止装置
151、451 間筒
153、453 スラスト軸受
154、454 摩擦部材
155、455 ローラクラッチ
155a 外輪
155b ローラ
456 ラジアルニードル軸受

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、
    前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1のはすば歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2のはすば歯車を含む伝達手段と、
    前記第2のはすば歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有し、
    前記第1のはすば歯車は、前記第2のはすば歯車より歯幅が大きくなっており、前記第1のはすば歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられていることを特徴とする可変幅プーリ制御装置。
  2. 前記逆方向伝達防止装置は、前記第2のはすば歯車から前記第1のはすば歯車へと回転力が伝達されるときに、前記第1のはすば歯車に連結された軸からスラスト力を受ける摩擦部材を有することを特徴とする請求項1に記載の可変幅プーリ制御装置。
  3. 前記摩擦部材に対し前記スラスト方向に付勢するバネが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の可変幅プーリ制御装置。
  4. 前記第1のはすば歯車に連結された伝達軸は、前記ハウジングに対して軸線方向移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可変幅プーリ制御装置。
  5. ハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    軸線方向に固定された固定シーブと、軸線方向に移動可能な移動シーブとを備えた可変幅プーリと、
    前記電動モータからの回転力を伝達する側に設けられた第1の平歯車と、前記回転力を伝達される側に設けられた第2の平歯車を含む伝達手段と、
    前記第2の平歯車に連結されたナットと、前記固定シーブに連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置された転動体とを含むボールスクリュー機構と、を有し、
    前記第1の平歯車は、前記第2の平歯車より歯幅が大きくなっており、前記第1の平歯車に連結された伝達軸と、前記ハウジングとの間に、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へ伝達される回転力に抗する逆方向伝達防止装置が設けられていて、前記逆方向伝達防止装置は、前記第2の平歯車から前記第1の平歯車へと回転力が伝達されるときに、前記第1の平歯車に連結された軸からスラスト力を受ける摩擦部材と、前記摩擦部材に対し前記スラスト方向に付勢するバネとを有していることを特徴とする可変幅プーリ制御装置。

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RU202842U1 (ru) * 2020-12-07 2021-03-10 Евгений Николаевич Коптяев Механический редуктор

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