JPH0681919A - 回転力伝達装置 - Google Patents

回転力伝達装置

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JPH0681919A
JPH0681919A JP23622892A JP23622892A JPH0681919A JP H0681919 A JPH0681919 A JP H0681919A JP 23622892 A JP23622892 A JP 23622892A JP 23622892 A JP23622892 A JP 23622892A JP H0681919 A JPH0681919 A JP H0681919A
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JP
Japan
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rotating body
rotational force
torque
transmission device
rotational
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Application number
JP23622892A
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Inventor
Mitsuru Shingyouchi
充 新行内
Takeshi Takemoto
武 竹本
Yasuyuki Okada
康之 岡田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転伝達系に着脱自在或いは変位自在の回転
体が含まれる場合であっても、回転伝達系の構造を簡略
化し得る回転力伝達装置を提供する。 【構成】 第1回転体1と第2回転体2との少なくとも
一方を第3回転体3に対して接離自在に支持し、前記第
3回転体3を所定位置で回転自在に支持する案内手段4
を設け、第1回転体1と第2回転体2と第3回転体3と
を互いに動力伝達系の構造に束縛されることなく自由に
離反させ得るようにし、回転力を伝達する場合には、第
1回転体1と第3回転体3と第2回転体2とを順次接触
させて互いに摩擦力をもって回転力を滑らかに伝達す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタ、複写
機、ファクシミリ等のOA機器の駆動伝達系に好適な回
転力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】OA機器において、着脱自在或いは変位
自在の回転体に回転力を伝達する場合がある。このよう
な場合に、回転力伝達系にギヤを用いると、回転体と一
体に回転するギヤをも着脱自在或いは変位自在に支持す
る必要があり、回転体をギヤとともに設定位置に復帰さ
せたときに、そのギヤが他のギヤに干渉し、その干渉状
態によってはギヤの歯が破損することがあり、ギヤを変
位自在に支持する構造が複雑化し、高い組立精度を必要
とする。特に、一度に複数箇所において回転力を伝達す
る場合においては、より困難性が高まる。
【0003】また、着脱自在或いは変位自在に保持され
た回転体と、回転伝達経路中の出力軸との間に、エンド
レスのベルトを掛け渡す方法も知られているが、この方
法は、回転力を確実に伝達することができるが、ベルト
の長さによって回転体の移動範囲が制限されてしまう。
しかも、ベルトにテンションを付与しなければならず、
構造が複雑化する。
【0004】さらに、駆動部に連結されたタイミングベ
ルトを定位置で回転自在に設け、このタイミングベルト
に、着脱自在或いは変位自在の回転体と一体に回転する
プーリを圧接する方法がある。この方法は、回転体の移
動範囲を自由に設定することができるが、タイミングベ
ルトを回転させる構造そのものが大掛かりとなるため、
コストが高くなる。
【0005】そこで、図10に示すように、駆動プーリ
1と被駆動プーリ2との外周にアイドラ3を同時に接触
させ、駆動プーリ1及び被駆動プーリ2の外周面とアイ
ドラ3との摩擦により、駆動プーリ1の回転をアイドラ
3を介して被駆動プーリ2に伝達するようにした回転力
伝達装置がある。このような回転力伝達装置は、摩擦力
を利用して回転力を伝達するので、ギヤ式の回転力伝達
装置に比して回転ムラ、振動、騒音等の発生を抑制する
ことができる。
【0006】このようなアイドラ駆動方式にあっては、
駆動プーリ1とアイドラ3との中心を結ぶ直線と、被駆
動プーリ2とアイドラ3との中心を結ぶ直線とのなす角
度、すなわち圧着角度αは、アイドラ3が駆動プーリ1
及び被駆動プーリ2との間に食付きを起さないように設
定されるものと考えられる。例えば、アイドラ駆動方式
の原理を示す文献「ハイファイ・テープレコーダー」
(森園正彦監修、ラジオ技術社出版、1969年)(ラ
ジオ技術全書016)中のp.220〜223によれ
ば、圧着角度αについては、アイドラ3の食付きが起る
領域を避け、例えば接触面相互の動摩擦係数μが0.6
の時には(一般に、μ=0.4〜0.7)、117°以
下が適当であり、一般的には、110〜112°位が適
当とされている。
【0007】この点について、図10及び図11を参照
して説明する。いま、駆動プーリ1の中心とアイドラ3
の中心とを結ぶ直線と、被駆動プーリ2の中心とアイド
ラ3の中心とを結ぶ直線とのなす圧着角度をα、各接触
面での接触圧をN、接触面での接線力をF、α/2の方
向にかかる圧着力をP、接触面での動摩擦係数をμとす
ると、圧着力Pは(1)式で表される。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、アイドラ3が駆動プーリ1と被駆
動プーリ2とに食い付くときの圧着角度αは(1)式にお
いてP≦0の領域であるので、(2)式のようになる。
【0010】
【数2】
【0011】このようなP≦0なる領域を図示すると図
11のようになる。図中、斜線を施して示す部分が(2)
式で表される領域である。
【0012】ただし、アイドラ3の食付きを生ずる領域
では、スティックスリップ現象が起り、接触部が不安定
になる可能性があると考えられており、この領域を避け
るようにしている。例えば、μ=0.6(ゴムの摩擦係
数μは一般に0.4〜0.7)の場合を考えると、図1
1からは約117°が適当、より好ましくは110〜1
12°が適当であると考えられている。
【0013】また、特開昭61−153048号公報に
記載されているように、磁気吸引力を利用したアイドラ
駆動方式が提案されている。これは、磁性体よりなる駆
動軸と被駆動軸との間に、円筒形状の磁石を介在させ、
この磁石の吸引力により駆動軸及び被駆動軸の外周面と
磁石の円筒面との摩擦により回転を伝達させるようにし
たもので、被駆動軸に対するアイドラの側面圧による摩
擦損失を小さくし、回転駆動系に余分な負担をかけずに
済み、さらに、組立が容易であるとの利点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来例、
及び特開昭61−153048号公報に記載された従来
例は、構造を簡略化し、回転力を滑らかに伝達する目的
を達成することができるが、着脱自在或いは変位自在に
支持された回転体に回転力を伝達することはできない。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに離間配設させた第1回転体と第2回転体との外周
面に付勢手段によって同時に圧接される第3回転体を設
け、前記第1回転体の回転力を前記第3回転体を介して
前記第2回転体に伝達する回転力伝達装置において、前
記第1回転体と前記第2回転体との少なくとも一方を前
記第3回転体に対して接離自在に支持する支持手段を設
け、前記第3回転体を所定位置で回転自在に支持する案
内手段を設けたものである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1回転体と第3回転体との中心を結ぶ直
線と、第2回転体と前記第3回転体との中心を結ぶ線と
のなす圧着角度を120°以上145°以下に設定した
ものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第1回転体と第
2回転体と第3回転体とを互いに動力伝達系の構造に束
縛されることなく自由に離反させることができ、回転力
を伝達する場合には、第1回転体と第3回転体と第2回
転体とを順次接触させて互いに摩擦力をもって回転力を
滑らかに伝達することができ、これにより、回転伝達系
に着脱自在或いは変位自在の回転体が含まれる場合であ
っても、回転伝達系の構造を簡略化することができる。
【0018】請求項2の発明によれば、圧着角度が12
0°以上の条件では、スティックスリップが生じない範
囲内において第1、第2回転体に対する第3回転体の食
付きを利用することができ、これにより、回転伝達系に
着脱自在或いは変位自在の回転体が含む場合であって
も、伝達する回転トルクを増やすことができる。
【0019】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1に基づいて説明
する。図10において説明した従来例と同一部分は同一
符号を用いて説明する。モータ(図示せず)に連結され
た第1回転体(駆動プーリ)1と、負荷に連結された第
2回転体(被駆動プーリ)2とが所定の間隔を開けて回
転自在に設けられている。3は第3回転体(アイドラ)
である。前記第1回転体1が回転自在に保持されたフレ
ーム(図示せず)には、前記第3回転体3を回転自在に
支持する案内手段4が固定的に設けられている。この案
内手段4は、第3回転体3外周を回転自在に遊嵌させる
弧状のリブ4a,4bによって形成されているが、アル
ミニウムや合成樹脂等の非磁性体で作ることが好まし
い。また、支持手段としての他のフレーム(図示せず)
には、前記第2回転体2が回転自在に保持されている。
このフレームは前記案内手段4が設けられたフレームに
対して開閉することにより、第2回転体2を実線で示す
設定位置と仮想線で示す離反位置との間を往復するもの
である。そして、第2回転体2が設定位置に復帰した状
態において、第1回転体1と第3回転体3との中心を結
ぶ直線と、第2回転体2と第3回転体3との中心を結ぶ
直線とのなす角度、すなわち、圧着角度αは110°に
設定されている。
【0020】さらに、前記第1回転体1と第2回転体2
とは磁性体により形成され、前記第3回転体3は、特開
昭61−153048号公報に記載されたものと同様
に、断面が円形の磁石と円板とを複数枚ずつ同軸上に交
互に配列することにより形成されている。したがって、
この第3回転体3は、磁気力によって自らを第1回転体
1及び第2回転体2側に付勢する付勢手段を兼ねるもの
で、その表面は、JIS(A)80°のゴム硬度をもつ
ゴムにより形成され、そのゴムの摩擦係数μは約0.6
に設定されている。
【0021】このような構成において、第1回転体1を
モータにより時計方向に駆動すると、その回転力は第3
回転体3を介して第2回転体2に伝達される。このよう
に、摩擦力により回転力が伝達されるため、ギヤによる
回転力伝達装置のように噛み合い上の問題が生ずること
はない。また、タイミングベルトを含む回転力伝達装置
に比して構造を簡略化することができ、小型化とコスト
ダウンとを図ることができる。このような利点に関して
は、磁気アイドラ方式ではない第3回転体3によって回
転力を伝達する構造についても言えることである。この
場合には、その第3回転体3をばね等の付勢手段によっ
て第1回転体1及び第2回転体2に圧接させるものであ
る。しかし、本実施例においては、磁気アイドラ方式の
第3回転体3を用いたことにより、この第3回転体3の
位置に多少のずれが生じても、第3回転体3を磁気力に
よって第1回転体1及び第2回転体2に圧接させること
ができる。これにより、第1回転体1と第2回転体2と
第3回転体3との加工精度及び組立精度を厳密に定める
必要がなく、したがって、製作を容易にすることができ
る。
【0022】また、第1回転体1の回転方向によって
は、第3回転体3が第1回転体1及び第2回転体2の間
から外側に押し出されることがあるが、第3回転体3の
変位量が案内手段4によって規制されるため、第3回転
体3を磁気力によって第1回転体1及び第2回転体2に
圧接させることができる。ここで、同様の目的を達成す
るために、案内手段の変形例を図2及び図3に示す。
【0023】図2は、第3回転体3の外周に所定の隙間
を開けて対向する複数の支柱5aによって案内手段5を
形成したものである。これらの支柱5aは、第1回転体
1を保持するフレームに螺合されたアクリル螺子であ
る。図3は、磁気アイドラとしての第3回転体3を筒状
の形状に形成し、この第3回転体3を柱状の案内手段6
に遊嵌させたものである。
【0024】次いで、本発明の第二の実施例を図4に基
づいて説明する。前記実施例と同一部分については同一
符号を用い説明も省略する(以下同様)。本実施例は、
第1回転体1を変位自在に設けたものである。すなわ
ち、第2回転体2を回転自在に保持するフレーム(図示
せず)に、第3回転体3が遊嵌される柱状の案内手段6
を固定的に設け、第1回転体1を回転自在に保持する支
持手段としての他のフレーム(図示せず)を開閉するこ
とにより、第1回転体1を第3回転体3に対して接離さ
せるものである。
【0025】このように、着脱自在或いは変位自在に設
ける回転体は、従動側の第2回転体2に限られるもので
はなく、駆動側の第1回転体1に適用してもよい。ま
た、第1回転体1、第2回転体2、第3回転体3を支持
する案内手段4,5,6を、それぞれ別の支持手段に取
り付け、第1、第2回転体1,2を保持する支持手段の
それぞれを移動させる等の構造によって、第1、第2回
転体1,2の双方を着脱自在或いは変位自在に設けても
よい。この場合、その着脱方向或いは変位方向は前記実
施例に示す方向に限られるものではなく、自由に決定す
ることが可能である。
【0026】さらに、本発明の第三の実施例を図5及び
図6に基づいて説明する。本実施例は、少なくとも表面
が磁性体で形成された第1回転体1及び第2回転体2に
対する第3回転体(磁気アイドラ)3の圧着角度αを、
120°以上145°未満に設定したものである。この
場合、第3回転体3の表面層にはゴム硬度JIS(A)
80°のゴム薄層が形成されている。
【0027】このような構成において、第1回転体1を
時計方向に駆動した場合には、その回転力は第3回転体
3を介して第2回転体2に伝達される。このときは、第
3回転体3が第1回転体1と第2回転体2との間に引き
込まれる状態で回転力が伝達される。
【0028】このような磁気アイドラ方式の回転力伝達
装置を試作し、回転ムラを実測してみたところ、第3回
転体3の圧着角度αを比較的大きな120°以上145
°未満に定めることにより、第1回転体1及び第2回転
体2に対して第3回転体3が食付きを起す条件であって
もスティックスリップが起らず、従来例で説明した圧着
角度条件の場合と比べても回転ムラは変わらなかったも
のである。この実測結果によれば、むしろ、第3回転体
3に食付きを起させる方が、この第3回転体3に圧着力
P(図11参照)を与えるための機構が不要となり、コ
ストを削減することができるとともに組立ても容易とな
る。また、第2回転体2に外部から大きな負荷トルクが
かかっている場合であっても、第3回転体3が食付きを
起す領域範囲内で圧着角度αを適当に調整することによ
り、伝達トルクを大きくして、第2回転体2を回転させ
ることができる。このような作用は、第3回転体3を磁
気力により第1回転体1と第2回転体2とに高い圧着力
で圧着させることによる作用ではなく、あくまでも、圧
着角度αの設定によって第3回転体3の食付きを利用す
るものである。また、このような作用は、非磁性の第3
回転体を第1回転体及び第2回転体に圧接させる場合に
おいても言えることで、第1、第2回転体に対する第3
回転体の圧着力を小さくすることができる。
【0029】本出願人の試作結果によれば、圧着角度α
を120〜145°の範囲内とすれば、最大トルクを伝
達させ得るものとなったものである。図6は試作品にお
ける伝達トルクの測定結果を示すもので、圧着角度αが
120〜145°なる条件下では伝達トルクが10kg・
cmを越えたものである。伝達トルクが10kg・cm以上あ
れば、小型OA機器についても十分搭載可能となる(ち
なみに、小型OA機器、特にレーザプリンタ等に使うア
クチュエータとしては、例えば感光体ドラム駆動に必要
なトルクはドラム軸で数十rpm 、10kg・cm前後のトル
クが最終的に必要となる)。一方、圧着角度αがあまり
大き過ぎても問題であり、150°を越えるあたりか
ら、回転が不安定となり、動作不良を起すものとなる。
【0030】但し、本実施例においては、第1回転体1
と第2回転体2との中心距離が第3回転体3の食付きに
よって広げられないことが条件である。故に、第1回転
体1を保持するフレームと、第2回転体を保持するフレ
ームとを強固に固定する必要がある。
【0031】次いで、本発明の第四の実施例を図7ない
し図9に基づいて説明する。本実施例は、これまで述べ
た回転力伝達装置をOA機器における紙葉分離装置に用
いた例である。すなわち、モータ7には第1回転体1と
プーリ8とが同軸上で連結され、搬送ローラ9と一体に
回転するプーリ10と前記プーリ8とにベルト11が掛
け渡されている。また、軸12と一体に回転する阻止ロ
ーラ13が搬送ローラ9に対して接離自在に設けられて
いる。軸12はトルクリミッタ14を介して第2回転体
2に連結されている。前記搬送ローラ9の外周はμ1
る摩擦係数をもつゴム等の材料により形成され、阻止ロ
ーラ13の外周はμ2 なる摩擦係数をもつポリウレタン
等の材料により形成されている。ここで、紙葉15間の
摩擦係数をμ3 とすると、μ1 >μ2 >μ3 なる関係に
定められている。
【0032】このような構成において、モータ7により
第1回転体1とプーリ8とを反時計方向に駆動すると、
プーリ8の回転力がベルト11を介してプーリ10と搬
送ローラ9とに伝達され、第1回転体1の回転力が第3
回転体3を介して第2回転体3に伝達される。第2回転
体2の回転力はトルクリミッタ14及び軸12を介して
阻止ローラ13に伝達される。すなわち、搬送ローラ9
は反時計方向(紙葉搬送方向)に駆動され、阻止ローラ
13は反時計方向(紙葉搬送方向とは逆方向)に駆動さ
れる。これにより、搬送ローラ9と阻止ローラ13との
接触部に複数枚の紙葉15が重なって侵入する状態で
は、搬送ローラ9に接触する最下層の紙葉15のみが所
望の部位に搬送され、それより上方に積層された紙葉1
5は阻止ローラ13により押し戻される。搬送ローラ9
と阻止ローラ13との間に紙葉15が一枚しかない状態
では、搬送ローラ9によって搬送される紙葉15と阻止
ローラ13との間の摩擦力により、阻止ローラ13は時
計方向(紙葉搬送方向)に追従回転する。このときに紙
葉15から阻止ローラ13に伝達されるトルクはトルク
リミッタ14による伝達トルクより大きいため問題はな
い。
【0033】以上のように、阻止ローラ13とともに変
位する第2回転体2に第1回転体1の回転力を伝達する
ことにより、ジャム処理等に際して、搬送ローラ9に対
して阻止ローラ13を離反させて容易にジャム処理を行
うことができる。
【0034】図12に示すように、μ2 なる摩擦係数を
もつ分離パッド16を搬送ローラ9に圧接してなる従来
のフリクションパッド方式の紙葉分離装置において、ジ
ャム処理等の作業性を向上させるために、仮想線で示す
ように分離パッド16を搬送ローラ9から離反させるこ
とが考えられるが、紙葉分離機能に関しては図7ないし
図9に示すFRR方式の方が優れている。すなわち、第
四の実施例は、紙葉15の分離作用の確実さと、ジャム
処理の容易さとの両方を実現することができる。これ
は、変位自在の第2回転体3に回転力を伝達する本発明
の実質的な効果である。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上述のように、
第1回転体と第2回転体との少なくとも一方を第3回転
体に対して接離自在に支持する支持手段を設け、前記第
3回転体を所定位置で回転自在に支持する案内手段を設
けたので、第1回転体と第2回転体と第3回転体とを互
いに動力伝達系の構造に束縛されることなく自由に離反
させることができ、回転力を伝達する場合には、第1回
転体と第3回転体と第2回転体とを順次接触させて互い
に摩擦力をもって回転力を滑らかに伝達することがで
き、これにより、回転伝達系に着脱自在或いは変位自在
の回転体が含まれる場合であっても、回転伝達系の構造
を簡略化することができる効果を有する。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1回転体と第3回転体との中心を結ぶ直
線と、第2回転体と前記第3回転体との中心を結ぶ線と
のなす圧着角度を120°以上145°以下に設定した
ので、圧着角度が120°以上の条件では、スティック
スリップが生じない範囲内において第1、第2回転体に
対する第3回転体の食付きを利用することができ、これ
により、回転伝達系に着脱自在或いは変位自在の回転体
が含む場合であっても、伝達する回転トルクを増やすこ
とができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す正面図である。
【図2】変形例を示す正面図である。
【図3】変形例を示す正面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す正面図である。
【図5】本発明の第三の実施例を示す正面図である。
【図6】その第3回転体の圧着角度と伝達トルクとの関
係を示す特性図である。
【図7】本発明の第四の実施例を示すもので、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
【図8】その紙葉分離装置の正面図である。
【図9】その分離装置を駆動する回転力伝達装置の正面
図である。
【図10】従来例を示す正面図である。
【図11】その摩擦係数と圧着力との関係を示す特性図
である。
【図12】従来のフリクションパッド方式の紙葉分離装
置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第1回転体 2 第2回転体 3 第3回転体 4〜6 案内手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離間配設させた第1回転体と第2
    回転体との外周面に付勢手段によって同時に圧接される
    第3回転体を設け、前記第1回転体の回転力を前記第3
    回転体を介して前記第2回転体に伝達する回転力伝達装
    置において、前記第1回転体と前記第2回転体との少な
    くとも一方を前記第3回転体に対して接離自在に支持す
    る支持手段を設け、前記第3回転体を所定位置で回転自
    在に支持する案内手段を設けたことを特徴とする回転力
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 第1回転体と第3回転体との中心を結ぶ
    直線と、第2回転体と前記第3回転体との中心を結ぶ線
    とのなす圧着角度を120°以上145°以下に設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の回転力伝達装置。
JP23622892A 1992-09-04 1992-09-04 回転力伝達装置 Pending JPH0681919A (ja)

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