JPH0673851U - 電子銃 - Google Patents
電子銃Info
- Publication number
- JPH0673851U JPH0673851U JP2057093U JP2057093U JPH0673851U JP H0673851 U JPH0673851 U JP H0673851U JP 2057093 U JP2057093 U JP 2057093U JP 2057093 U JP2057093 U JP 2057093U JP H0673851 U JPH0673851 U JP H0673851U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- grid
- electron gun
- base
- getter
- Prior art date
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- Pending
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カソードが配置された第1グリッドとカソー
ドベースに囲われた空間の真空度をよくして残留ガスに
よるエミッションスランプ、エミッション特性の劣化を
なくすことを目的とする。 【構成】 第1グリッドのカソードが配置された空間側
の電子ビームが当たらない位置に非蒸発性ゲッタを取り
付けた。
ドベースに囲われた空間の真空度をよくして残留ガスに
よるエミッションスランプ、エミッション特性の劣化を
なくすことを目的とする。 【構成】 第1グリッドのカソードが配置された空間側
の電子ビームが当たらない位置に非蒸発性ゲッタを取り
付けた。
Description
【0001】
本考案は、受像管や撮像管などのCRT用の電子銃に関する。
【0002】
図2は従来のこの種の電子銃の一例の構成を示す。図において1は電子を放射 するカソード、2はカソード1を支持するカソードスリーブ、3はカソードスリ ーブ2を固定するカソードベース、4aは第1グリッド、4bは第2グリッド、 4cは第3グリッド、5はカソード1と第1グリッド4a間の距離出しを行なう ためのスペーサ、6はカソードベース3を第1グリッド4aに溶接する際、カソ ードベース3を押さえて保持するリテナー、7はヒータ、8は該電子銃を組み込 んだ管球を排気する際、第1グリッド4aとカソードベース3に囲われた空間の ガスを排気するためにカソードベース3に設けた排気穴である。
【0003】 カソード1の取り付けは、カソード1をカソードスリーブ2に固定し、カソー ドスリーブ2をカソードベース3に固定して第1グリッド4a内に挿入し、カソ ードベース3と第1グリッド4aの前面部との間にスペーサ5を挿入してカソー ドスリーブ3と第1グリッド4a間の距離出しを行ない、カソードベース3をリ テナー6で押さえて抵抗溶接等で第1グリッド4aに固定する方法を採る。そし て、電子銃を管球内に組み込み、ガラス封止をした後、排気台に取り付け、真空 ポンプで管内のガスを排気し、管内の真空度が1×10-5 〜1×10-6 (mm Hg)以下になったところで管球全体をベーキングし、その後、高周波で電子銃 のガス出しを行ない、ヒータのフラッシングを行なった後、チップオフして、ゲ ッタフラッシングを行なっている。
【0004】
上記構造の電子銃を組み込んだCRTでは、排気工程の際、カソード1が存在 する第1グリッド4aとカソードベース3に囲われた空間のガスは殆どカソード ベース3に設けた排気穴8からしか排気されないため、該空間は真空度が他の部 分の真空度よりほぼ1桁悪い状態であり、動作のためにカソードからエミッショ ンを取ると、カソード周囲の空間の残留ガスがイオン化し、カソード表面をボン バードし、エミッションスランプや特性劣化を引き起こすという問題があった。 本考案は上記の問題を解決し、エミッション特性を安定させることを目的とする 。
【0005】
上記問題を解決するため、本考案は、第1グリッドのカソードが配置された空 間側の電子ビームが当たらない位置に、非蒸発性のゲッタを取り付けたものであ る。
【0006】
上記のような構成にすると、排気工程で不十分な排気しかできない第1グリッ ドとカソードベースに囲われた空間の残留ガスはゲッタに吸着させて除去し高真 空度に保つことができるようになり、安定したエミッション特性を得ることがで きる。
【0007】
図1は本考案の一実施例を示す。図において図2と同一の符合は同一または相 当するものを示し、9は第1グリッド4aのカソード1が配置されている空間側 の電子ビームが当たらない位置に取り付けた非蒸発性ゲッタである。 ゲッタはニッケルメッキされた鉄のベースメタルにジルコニウムとアルミニウ ムの合金の粉末を塗布して真空中で焼結したものである。ゲッタ材としては他に チタン、ジルコニウム、タンタル等が、また、ベースメタルにはモリブデンやタ ングステンを用いることもある。このゲッタの塗布厚さ、面積等は管球の容積、 真空度によって求められる。 本考案の電子銃を管吸内に組み込んだCRTの排気工程では、前に説明したと おり、第1グリッド4aとカソードベース3に囲われた空間のガスは、殆どカソ ードベース3に設けられている排気穴8からのみ、そのコンダクタンスに応じて 排気されているため、排気終了時点で該空間の真空度は他の部分の真空度よりほ ぼ1桁悪い状態である。そこで、第1グリッド4aに電子ビームを当ててその熱 により、ゲッタを加熱するか、高周波によって加熱し、第1グリッド4aに取り 付けた非蒸発性ゲッタ9を活性化させると、第1グリッド4aとカソードベース 3に囲まれた空間の残留ガスはゲッタ9に吸着されて真空度が向上し、ガス分子 の電子との衝突によるイオン化がなくなり、安定したエミッション特性が得られ る。非蒸発性ゲッタ9を使用する理由は、蒸発性ゲッタは、飛散してゲッタ材が 第1グリッド4a、カソード1、カソードベース3に付着し、カソード1のエミ ッション特性劣化、第1グリッド4aとカソード1間の絶縁低下、グリッドエミ ッションの発生等の様々な問題を引きおこすためである。
【0008】 CRTは、スリーブ2内に納められたヒータ7の両端子間に所定の電圧を印加 すると、ヒータ7が発熱し、カソード1が動作温度に加熱され、カソード1から 電子が放出される。放出された電子ビームは電圧が印加された第1、第2、第3 等の各グリッドで集束された後、CRT等の蛍光面(図示せず)に当たり発光し 映像情報を表示する。電子ビームの放出が少ないと蛍光面の発光が弱くなって映 像情報を鮮明に表示できなくなる。従って、カソードのエミッション特性の劣化 は致命的欠陥となる。
【0009】
以上説明したように、本考案によれば、第1グリッドとカソードベースに囲わ れた空間の真空度を良くすることで、動作中のエミッションによる残留ガスのイ オン化がなくなり、安定なエミッション特性が得られる。また、第1グリッドに 取り付けたゲータを排気中に動作させることにより、排気時間および活性化時間 を短縮することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】従来のこの種の電子銃の一例の構成を示す図で
ある。
ある。
1 カソード 2 カソードスリーブ 3 カソードベース 4a 第1グリッド 4b 第2グリッド 4c 第3グリッド 5 スペーサ 6 リテナー 7 ヒータ 8 排気穴 9 非蒸発性ゲッタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のグリッドを備え、カソードがカソ
ードスリーブに支持されカソードベースにより第1グリ
ッドに固定されて第1グリッドと上記カソードベースに
囲われた空間に配置されてなるCRT用の電子銃におい
て、第1グリッドのカソードが配置された空間側の電子
ビームが当たらない位置に非蒸発性のゲッタを備えたこ
とを特徴とする電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057093U JPH0673851U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057093U JPH0673851U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 電子銃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673851U true JPH0673851U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=12030856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2057093U Pending JPH0673851U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673851U (ja) |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP2057093U patent/JPH0673851U/ja active Pending
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