JPH0610605Y2 - ゲッター・リング支持構造 - Google Patents

ゲッター・リング支持構造

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JPH0610605Y2
JPH0610605Y2 JP13995889U JP13995889U JPH0610605Y2 JP H0610605 Y2 JPH0610605 Y2 JP H0610605Y2 JP 13995889 U JP13995889 U JP 13995889U JP 13995889 U JP13995889 U JP 13995889U JP H0610605 Y2 JPH0610605 Y2 JP H0610605Y2
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getter
funnel
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ray tube
getter ring
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光敏 東
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ミヨタ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、陰極線管に使用されるゲッター・リング支持
構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般的に陰極線管内に封入されている電子銃の電子を放
出する為の陰極には、酸化物陰極が用いられている。酸
化物陰極は、その特性上ガス吸着作用を起こしやすく、
それにより陰極線管の寿命を短くしてしまう危険性があ
る。よって、封入後の陰極線管内の残留ガスは、出来る
限り少なくしておかなくてはならない。また、陰極線管
が駆動している状態では、数〜数+kVに加速された電子
線が、管内の金属部材や内壁に塗布された材料さらに外
囲器であるガラスに衝突し、ガスを遊離させてしまう。
この遊離ガスにより、陰極線管内の真空度と前述した酸
化物陰極が劣化してしまう。この問題を解決するため
に、陰極線管内に遊離ガスを化学吸着するゲッター材を
管内壁に飛着させている。
ゲッター材には、主にバリウムゲッターが用いられてい
る。ステンレス等のリング形状をしたコンテナ(以下ゲ
ッター・リングと称する)に充填したバリウムアルミニ
ウム合金を真空中で高周波加熱しバリウムを蒸発させ
る。陰極線管内壁にバリウム膜が形成されガスを化学吸
着するものである。
従来技術によるゲッター・リングの支持部材(以下ゲッ
ター・ホルダーと称する)と陰極線管内に装着した状態
を第4図に示す。第4図は、陰極線管の断面図である。
第4図では、ファンネル(1)のコーン内壁面に沿って
ファンネル・コーン部用ゲッター・リング(3)がゲッ
ター・ホルダー(5)により支持されている。このゲッ
ター・ホルダーは、円筒形に加工した金属板材料からゲ
ッター・リングを保持するためのつばを有しており、つ
ばの先端とゲッター・リングは、溶接により接合させて
いる。また、ゲッター・ホルダーは、円筒形の金属板
が、ファンネル・ストレート部の内壁を押す方向にバネ
力を持ち陰極線管に固定される。ゲッター材は、管内方
向へ蒸発させる。次に、第4図にあるファンネル・スト
レート部ゲッター・リング(4)は、電子線の通過方向
に対し垂直に配置されるようにゲッター・ホルダー
(6)により支持し、前述のゲッター・ホルダー(5)
と同様にファンネル・ストレート部に固定している。ゲ
ッター材は、パネル(7)方向へ蒸発させる。ここで、
図中の符号(8)は、電子銃である。
以上のように、ゲッター・リング及びその支持部材であ
るゲッター・ホルダーは、陰極線管内に配置している。
また、ゲッター効果を大きくするためには、ゲッター材
の飛着面積を広くし、遊離ガスの吸着効果を上げなくて
はならず、ゲッター・リングを複数個、陰極線管内に設
けている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の技術によるとファンネル・コーン部用ゲッタ
ー・リングとファンネル・ストレート部用ゲッター・リ
ングは、各々ゲッター・ホルダーに溶接されており、フ
ァンネル内への装着作業は2度行うことになる。ここ
で、ファンネル内への装着作業は、封着工程前にファン
ネル・ネック端の開口部より各ゲッター・リング及びゲ
ッター・ホルダーを挿入するものである。ファンネル内
壁には、カーボンを主とした導電膜を形成している為、
挿入時にゲッター・ホルダーにより内装導電膜が、剥離
されてしまうという危険性がある。剥離されたカーボン
等の導電材が、パネルや、電子銃に付着することによる
不良が発生してしまう。特に従来技術によると2度装着
作業がある為、導電材の剥離現象が発生する危険性が高
くなってしまうという問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決する為に本考案では、陰極線管に用いら
れるゲッター・リング支持構造において、ファンネル・
ネック管内壁に接し、かつ、該内壁を押す方向にバネ力
を持つ円筒形に加工した金属材から、パネル方向と電子
銃方向の両方向にゲッター・リング支持部を有するゲッ
ター・リング支持構造を用いるものである。
〔実施例〕
第1図は、本考案による実施例の一つであるゲッター・
ホルダー形状を示す概略図である。一般に板材には、非
磁性材料を用いるが、本考案では、インコネルを用い
た。さらに、プレス加工によりゲッター・リング支持部
となるつば(A)、(C)と胴部(B)からなるゲッタ
ー・ホルダーを製作した。ここで、胴部は、円筒形状の
中心から円筒外へ広がる方向にバネ力が働いている。
第1図にしめした本考案によるゲッター・ホルダーのつ
ば(A)にファンネル・コーン部用ゲッター・リング
(3)を、又つば(C)にファンネル・ストレート部用
ゲッター・リング(4)を溶接する。溶接の方法は色々
あるが、スポット溶接が、最も安価であり簡単である。
続いて、これを陰極線管内に挿入し電子銃を封入した状
態を第2図と第3図に示す。第2図では陰極線管の断面
図を、第3図にはパネル側から見た透視図を示す。第2
図に示すように、ファンネル(1)のストレート部内壁
に本考案によるゲッター・ホルダー(2)の胴部を押し
付け固定する。ファンネル・コーン部に沿って溶接固定
するゲッター・リング(3)のゲッター材は、対面する
ファンネル・コーン壁3面に向かって蒸発し、ゲッター
膜を形成する。飛着面積が大きいため、該ゲッター材
は、ストレート部用ゲッターよりも多量にゲッター・リ
ングに充填しておく。また、充填量は、陰極線管の体
積、使用目的等により決定される。ファンネル・ストレ
ート部に用いるゲッター・リング(4)は、パネル
(7)方向に蒸発させ、ファンネル・ストレート部内壁
にゲッター膜を形成する。ここで、図中符号(8)は、
電子銃であり、第3図の図中符号は、第2図と同じであ
る。
本考案によるゲッター・ホルダーの二つ目の実施例を第
5図の陰極線管の断面図に示す。ここでは、ファンネル
・ストレート側のゲッター・リング(9)にリフレクタ
ーを装着したものを用いた。前実施例と同様にファンネ
ル・ストレート部のゲッター材は、パネル(7)方向に
蒸発するが、蛍光面、あるいはメタルバック膜に直接ゲ
ッター材が飛着するのを防ぐ目的でリフレクターを設け
た。
以上のように、本考案により、ゲッター・ホルダー1個
で複数のゲッター・リングを多方向に装着したゲッター
・ホルダーを実現した。
〔考案の効果〕
本考案によると、従来、ファンネル・コーン部ゲッター
・リングとファンネル・ストレート部ゲッター・リング
に各々必要であったゲッター・ホルダーを1個で賄うこ
とが出来るようになった。また、それにより、陰極線管
内への挿入作業も1度で済み、ファンネル内壁に塗布さ
れている導電膜の剥離の危険性を少なくすることが可能
となった。
さらに本考案は、陰極線管の小型軽量化に有効であり、
製造コストを下げる事も可能となった。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案による実施例であり、ゲッター・ホル
ダーの形状を示す概略図である。第2図は、本考案によ
るゲッター・ホルダーを陰極線管内に装着した状態を示
す陰極線管の断面図である。第3図は、第2図に示す陰
極線管のパネル側から見た透視図である。第4図は、従
来技術を用いたゲッター・ホルダーを装着した状態を示
す陰極線管の断面図である。第5図は、本考案による二
つ目の実施例を示す陰極線管の断面図である。 (1)……ファンネル (2)……本考案によるゲッター・ホルダー (3)……ファンネル・コーン部用ゲッター・リング (4)……ファンネル・ストレート部用ゲッター・リン
グ (5)……ファンネル・コーン部用ゲッター・ホルダー (6)……ファンネル・ストレート部用ゲッター・ホル
ダー (7)……パネル (8)……電子銃 (9)……リフレクター付きゲッター・リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管用に用いられるゲッター・リング
    支持構造において、ファンネル・ネック管内壁に接し、
    かつ、該内壁を押す方向にバネ力を持つ円筒形に加工し
    た金属材から、パネル方向と電子銃方向の両方向にゲッ
    ター・リング支持部を有することを特徴とするゲッター
    ・リング支持構造。
JP13995889U 1989-12-01 1989-12-01 ゲッター・リング支持構造 Expired - Lifetime JPH0610605Y2 (ja)

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JP13995889U JPH0610605Y2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 ゲッター・リング支持構造

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Publication Number Publication Date
JPH0384545U JPH0384545U (ja) 1991-08-27
JPH0610605Y2 true JPH0610605Y2 (ja) 1994-03-16

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