JPH0673547U - 補助リップ付オイルシール - Google Patents

補助リップ付オイルシール

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JPH0673547U
JPH0673547U JP020832U JP2083293U JPH0673547U JP H0673547 U JPH0673547 U JP H0673547U JP 020832 U JP020832 U JP 020832U JP 2083293 U JP2083293 U JP 2083293U JP H0673547 U JPH0673547 U JP H0673547U
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JP
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嘉宏 社本
章一郎 小堀
義信 上野
一之 鈴木
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 補助リップ付オイルの組付け時に、挿入用治
具を使用することなく、適正にシールが軸に装着される
ようにすること。 【構成】 オイルシールAの主リップ3の内側に、該主
リップと所定の間隔で補助リップ9を配設するようにし
た補助リップ付のオイルシールであって、前記の補助リ
ップの先端角度を、該補助リップが軸に装着されたとき
に、適正なる油面角及びシール角が得られるように予
め、前記の補助リップの先端角を形成するとともに、そ
の先端部内径を軸径よりも小とした。これによって、軸
装着時に補助リップは反転せしめられて適正な油面角・
シール角が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばディーゼルエンジン用の補助リップ付のオイルシールに関す る。
【0002】
【従来技術】
ディーゼルエンジン用のオイルシールは、ディーゼルエンジンの高温によるオ イルの劣化が激しく、このオイルの劣化に伴って発生するオイルのスラッジの影 響によりオイルシールのシールリップの摩耗や軸の摩耗が著しく問題となってい た。そこで、従来は、図4に示すように、オイルシール20の主リップ21をオ イルのスラッジから守るために、オイルシール20の内側にシール対象物側に向 けた補助リップ22を配設していた。
【0003】 図4に基づいて前記した従来の補助リップ付オイルシールを説明すると、オイ ルシール20は、断面L型補助環23の外周側に本体24が焼着され、該本体2 4の底部より内周側に主リップ21が一体的に突設され、外側にはダストリップ 25が一体的に設けられている。22は前記した補助リップで該補助リップ22 は、前記のオイルシール20の補助環23に嵌入される断面逆L型とされる補強 環26の内周先端にシール対象物側に向けて焼着されている。したがって、前記 の補助リップ22の軸と接触する先端は、前記の軸と良好なる接触状態を得るた めに、補助リップ22の先端内径は軸径より稍小径とされるのが通常である。
【0004】 このようにして、オイルシール20の主リップ21の内側において軸と適宜な 接触圧で接触される補助リップ22を設けることにより、該補助リップ22にて 、ディーゼルエンジンの高温によるオイルの劣化に伴って発生するオイルのスラ ッジ等より主リップ21を保護していた。しかしながら、上記の従来の補助リッ プ付オイルシールを軸に組付けるときに、補助リップ22側より軸に挿入するの で、補助リップ22の内径は前記したように軸径よりも小径とされているので、 その挿入時に、補助リップ22が内側に反転してしまい適切なシール性を得るこ とができず、また、この反転を防止するために挿入用治具を用いることも行われ ているが、挿入用治具を用いることは作業を繁雑にするばかりでなく、工程管理 のうえからも問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は、上記したような問題点を解決して、挿入用治具の使用、工 程の変更を必要としないで、組付けが簡単にでき、そのまゝ状態で軸に組付け装 着して補助リップが適正に作用して主リップ側への油中スラッジ、金属摩耗粉等 の異物の侵入を防止する補助リップ付オイルシールの提供を目的とするものであ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る補助リップ付オイルシールは、前記の目的を達成するために、オ イルシールの主リップの内側に、該主リップと所定の間隔で補強環の先端に前記 主リップ側に向けて斜設した補助リップを配設し、該補助リップの先端角度を補 助リップが軸に装着されたとき適正な油面角・シール角が得られるように、予め 前記補助リップの先端角を形成するとともに、該先端部内周を軸径より小径に形 成したことを特徴とし、また、軸装着時にシール角を形成する補助リップの先端 面に内側方向に方向性をもたせたねじ山を多数形成したことを特徴とするもので ある。
【0007】
【作用】
本考案に係る補助リップ付オイルシールは、オイルシールの主リップの内側に 、該主リップと所定の間隔で補助リップを設け、この補助リップの先端角度を、 補助リップが軸に装着されたときに適正な油面角・シール角が得られるように、 予め前記補助リップの先端角を形成するとともに、その先端部内径を軸径よりも 小径に形成したので、補助リップが軸に組付けられるとき、前記の補助リップの 先端は軸により反転せしめられて適正な油面角・シール角が得られることになり 、挿入用治具等は必要としないものである。また、軸装着時にシール角となる面 に内側方向に方向性をもたせたねじ山を形成すると、補助リップのシール性は更 に向上し、温度上昇に伴って発生するリップ間の内圧上昇も低減できる。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例を図に基づいて説明する。図1,図2は第1実施例を示し、図 において、Aはオイルシールを示し、1は断面L字状の補強環2の外側に焼着さ れたシール本体で、該シール本体1の底部内周に一体的に主リップ3を立設し、 また本体1の底部より外側向きにダストリップ4が設けられている。6は主リッ プ3を適正な接触圧で軸に接圧するのに使用されるばねである。
【0009】 8は断面略逆L字状の補助リップ用補強環であり、該補助リップ用補強環8の 先端には、補助リップ9がオイルシールAの主リップ3側に向けて斜設状に設け られている。前記した補助リップ9の先端角度は、次のように構成されている。 すなわち、補助リップ9が軸Bに装着されるときの軸Bの外径よりもその内径が 小径となるように、補助リップ9の先端水平突出部10を突出させ、その突出端 11より主リップ3方向へ内側に向けて傾斜面12を形成し、該傾斜面12が軸 装着時に軸Bとの間でシール角βを形成する面である。そして、前記の補助リッ プ9の補強環8を前記したオイルシールAの補強環2に嵌入して、補助リップ9 と主リップ3とを所定の間隔で位置せしめる。そして、オイルシールAと補助リ ップ9とで形成される空間Gにはグリスが充填される。
【0010】 上記した補助リップ付オイルシールを軸に組付けるには、補助リップ9側から 軸Bに装着するが、このとき、補助リップ9の先端部は、軸径よりも小径とされ ているので、先端部に形成される水平部10に軸端が当接し、更に補助リップ付 オイルシールを挿入していくと、補助リップ9は軸により反転せしめられ、補助 リップ9の水平部10の突出端11が軸と接触する時点でそれ以上の反転はせず 、この状態で組付けが完了する(図2参照)。このとき、前記の補助リップ9の 水平部10と軸とのなす角が油面角αとなり、前記突出端11より内側に向けて 形成した傾斜面12と軸Bとでシール角βとなり、上記の補助リップ9の先端角 は軸に装着されたときは油面角α>シール角βとなるように、予め上記のように 構成されている。したがって、挿入用治具を用いなくとも、予め補助リップ9の 先端角を、補助リップ9が反転せしめられて軸に装着された状態を想定して設定 しているので、軸に装着時に適正なシール角β、油面角αが形成できるものであ る。
【0011】 また、本考案の第2実施例を図3に基づいて説明すると、図1に示す第1実施 例と同一部品については同一符号にて示してある。この第2実施例においては、 補助リップ9の先端角を形成する水平突出部10の突出端11から主リップ3方 向へ内側に向けて形成した傾斜面12すなわち、軸Bに装着されたとき、軸Bと シール角βを示す面に内側方向に方向性をもたせたねじ山13,13,……を多 数形成する。なお、他の構成は第1実施例と同様である。
【0012】 上記のように構成した第2実施例は、軸に組付けるときには、第1実施例と同 様な作用効果を有するものであり、組付終了後においては、シール角面12にね じ山13,13,……を形成したことにより、補助リップ9のシール性は更に向 上するとともに、温度上昇に伴って発生するリップ間の内圧上昇も低減できるも のである。
【0013】 以上、説明したように、本考案の第1,第2実施例においては、従来のように 補助リップ挿入用の治具の使用,工程の変更を必要とせずに組付けが可能であり 、組付け終了時に適正なる油面角αとシール角βが得られるように、予め補助リ ップの先端角を形成してあるので、その組付けは簡単であり、組付け後は、主リ ップ側への異物(油中スラッジ、金属摩耗粉等)の侵入を防ぐことができ、シー ルの耐久性を向上させることができたものである。
【0014】
【考案の効果】
本考案に係る補助リップ付オイルシールは、オイルシールの主リップの内側に 、該主リップと所定の間隔で、補助リップを設け、該補助リップの先端角度を補 助リップが軸に装着されたときに適正な油面角及びシール角が得られるように、 予め前記補助リップの先端角を形成するとともに、その先端部内径を軸径よりも 内周側に突設して形成したので、補助リップを軸に装着するときには、補助リッ プの先端は軸によって反転せしめられて、軸に装着されることとなり、軸に装着 されたときには油面角>シール角となり、適正なシール性が得られ、この補助リ ップによって主リップ側へ異物の侵入を防ぐことができ、主リップに与えるダメ ージ(軸摩耗・リップ摩耗)を低減し、シールの耐久性を向上させることができ た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の部分縦断面図
【図2】補助リップシールの組付時の要部説明図
【図3】本考案の第2実施例の部分断面図
【図4】従来の補助リップ付オイルシールの部分縦断面
【符号の説明】
A オイルシール 1 本体 2,8 補強環 3 主リップ 4 ダストリップ 9 補助リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 一之 東京都葛飾区堀切3丁目30番1号 株式会 社荒井製作所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシールの主リップの内側に、該主
    リップと所定の間隔で補強環の先端に前記主リップ側に
    向けて斜設した補助リップを配設し、該補助リップの先
    端角度を補助リップが軸に装着されたとき適正な油面角
    ・シール角が得られるように、予め前記補助リップの先
    端角を形成するとともに、該先端部内周を軸径より小径
    に形成したことを特徴とする補助リップ付オイルシー
    ル。
  2. 【請求項2】 軸装着時にシール角を形成する補助リッ
    プの先端面に、内側方向に方向性をもたせたねじ山を多
    数形成したことを特徴とする請求項1記載の補助リップ
    付オイルシール。
JP1993020832U 1993-03-31 1993-03-31 補助リップ付オイルシール Expired - Lifetime JP2526784Y2 (ja)

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