JP2502887Y2 - 自動車の燃料給油口とそのシ―ルリング - Google Patents

自動車の燃料給油口とそのシ―ルリング

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JP2502887Y2
JP2502887Y2 JP5477490U JP5477490U JP2502887Y2 JP 2502887 Y2 JP2502887 Y2 JP 2502887Y2 JP 5477490 U JP5477490 U JP 5477490U JP 5477490 U JP5477490 U JP 5477490U JP 2502887 Y2 JP2502887 Y2 JP 2502887Y2
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pipe
cap
resin pipe
metal
flange
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JP5477490U
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誠一 高塚
旭一 佐藤
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オーエム工業株式会社
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
自動車の燃料給油管の構造で、特に給油口付近の構造
及びシールリングに関するものである。
【従来の技術】
燃料給油管を製造の容易さ、コスト面等から合成樹脂
で形成する例が一般的になりつつある。その場合、給
油管には燃料洩れがあってはならないため、パイプ自体
からの洩れ、キャップとのシール部からの洩れに配慮が
必要とされる。また、衝突時にもパイプ等が破損して
燃料洩れが起こると危険であるため、そのための対策が
必要である。 口金部の構造としては、例えば実公昭59−28904号
や本出願人の出願に係る実願昭63−157737号にみられる
ような、合成樹脂製注入パイプ(以下樹脂製パイプ)の
先端部の外周側へ金属製の車体取付けフランジと内周側
へこれも金属製のキャップ係止部材を設けて、キャップ
とのシール部を金属にし、給油時に給油ガンが当たり、
シール面が損なわれるのを防止している。しかし、その
ためには樹脂製パイプと金属管のシールがわざわざ必要
であった。樹脂製パイプと金属管のシールを必要としな
い構造としたものも、例えば特開昭61−47352号にみら
れるが、これは樹脂製パイプの端部内周側のみへ給油口
キャップが螺合可能な口金を装備するもので、シールの
必要はないが、給油ガンでの傷が付く難点がある。 衝突時に樹脂製パイプ等が破損しない構造として
は、樹脂製パイプの端部へ同材質で一体成形された取付
けフランジのボルト固着部付近が優先的に破断するよう
に凹溝を設ける例(特開平1−247883号)がみられる。
しかし、このように取付けフランジを樹脂製パイプと一
体に作ると、給油パイプと材質を変えることができない
し、給油パイプの成形性もよくない難点がある。 更に、給油口キャップと燃料給油管端部とののシー
ルのために用いるシールリングが燃料油による膨潤を受
けて、キャップを外す際に異常にトルクが上がる難点も
あった。
【考案が解決しようとする課題】
そこで、燃料給油管の構造で、特に給油口付近で難点
となっていた。樹脂と金属間のシールを無くして、給
油ガンによる傷も付かず、しかも、シールの確実性を計
ることと、衝突時にも給油パイプ等の破損を抑える構
造で採用する材質に多様性をもつと共に、給油パイプの
成形性を損なわない構造、加えて、常に良好に弾性を
維持して開閉が容易なシールリングについて検討した。
【課題を解決するための手段】
このような課題を検討した結果、前記の課題に対し
て、合成樹脂製給油管の給油口部の構造において、樹脂
製パイプ(1)の端部に給油口キャップ(2)とのシー
ル面(3)を設け、樹脂製パイプ(1)の端部内側に金
属製キャップ係止部材(4)を設けると共に、樹脂製パ
イプ(1)の外側にフランジ固定用の金属製筒状部材
(5)を設け、各金属製部材(4)(5)の端部は樹脂
製パイプ端部のシール面(3)と面一か若しくはキャッ
プ側に突出し、給油口キャップ(2)と樹脂製パイプ端
部のシール面(3)間にシールリング(6)を設け、樹
脂製パイプにフランジ(7)を固定する金属製筒状部材
(5)は樹脂製パイプ(1)側に設けられた凹部(8)
に嵌まる内向き凸部(9)を設けてフランジを固定する
こととしたのである。 また、の課題に対しては、燃料給油管を車体へ固定
するためのフランジ(7)を樹脂製パイプ(1)より脆
弱な材質の合成樹脂製とするとか、フランジ(7)を上
部の金属製筒状部材(5)と一体か又は別体の板金製と
し、金属製筒状部材(5)の内向き凸部(9)が衝突時
にパイプが破損する前に外れる程度に形成することとし
たのである。 更に、の課題に対しては、断面略円形のキャップ側
当接部(6a)の中心に対して斜め外側下方に断面略円形
のパイプ側当接部(6b)の中心を設けた構造の燃料給油
口用シールリングを開発して解決したのである。
【作用】
このような構造としたことにより、次の作用が得られ
た。 1)給油口の先端シール部は金属製キャップ係止部材
(4)と金属製筒状部材(5)に保護されて給油ガンに
よる傷も付かず、パイプと直接シールするので余分なシ
ール材も要らず、信頼性が高い。 2)樹脂製パイプに対して簡単な方法でフランジを固定
できる。 3)衝突時にフランジが破損又は脱着してパイプ側の破
損を保護する。 4)給油口キャップ(2)と樹脂製パイプ端部のシール
面(3)間のシールリング(6)を中心をずらし、しか
も斜め外側下方にしたことにより、上下方向にばね性が
得られ、シール性の向上および、キャップを開ける時の
トルク上昇を抑えることができた。
【実施例】
以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図は本考案の自動車の燃料給油口の第1実施例の
断面図であり、第2図は同シール部の拡大図である。 合成樹脂製給油管の給油口部の全体を示すもので、パ
イプ(1)は、この例では耐油性、耐衝撃性を有する。
この樹脂製パイプ(1)の端部は長手方向に垂直な平滑
面を形成しており給油口キャップ(2)とのシール面
(3)となっている。 樹脂製パイプ(1)の端部内側には金属製キャップ係
止部材(4)を設けているが、これには給油口キャップ
(2)の雄ねじ部(2a)を螺着するための雌ねじ部(4
a)が設けられている。この金属製キャップ係止部材
(4)は筒壁に係止爪(4b)があって、樹脂製パイプ
(1)の内壁へ設けた係止凹部(10)へ嵌合して抜け止
め構造となっている。 樹脂製パイプ(1)の外周にはフランジ固定用の金属
製筒状部材(5)を設けている。樹脂製パイプにフラン
ジ(7)を固定するこの金属製筒状部材(5)は樹脂製
パイプ(1)側に設けられた凹部(8)に嵌まる内向き
凸部(9)をカシメて設けている。 この例では給油口キャップ(2)を固定する金属製キ
ャップ係止部材(4)と金属製筒状部材(5)の各端部
は樹脂製パイプ端部のシール面(3)から突出しない程
度としている。 給油口キャップ(2)と樹脂製パイプ端部のシール面
(3)間に介在させたシールリング(6)は特殊な断面
形状となっている。すなわち、断面略円形のキャップ側
当接部(6a)の中心に対して斜め外側下方に断面略円形
のパイプ側当接部(6b)の中心がある。このような構造
のシールリング(6)であると、上下方向の変形による
バネ性が得られ、たとえ弾性燃料油による膨潤があった
場合でもキャップが常に開き易い特徴がある。 フランジ(7)はこの例では金属製筒状部材(5)と
は別体の合成樹脂製円板である。金属製筒状部材(5)
の下縁部をこの合成樹脂製フランジ(7)に当接させて
抜け止め構造としている。樹脂製パイプ(1)より脆弱
な材質のもので形成することにより衝突時にフランジが
破損してパイプ側の破損を保護することができる。ま
た、金属製筒状部材(5)の内向き凸部(9)の形成の
ためのカシメが衝突時にパイプが破損する前に外れる程
度に形成されている場合には、フランジ(7)は樹脂製
パイプ(1)の材質と同程度かそれ以上の剛性の材質で
あってもかまわない。このように材質を設計に応じて変
えることができる特徴がある。 第3図は本考案の第2実施例を示すもので、フランジ
(7)を上部の金属製筒状部材(5)と一体に形成した
例である。金属製筒状部材(5)のカシメによって形成
された内向き凸部(9)が樹脂製パイプ(1)側に設け
られた凹部(8)から衝突時にパイプが破損する前に外
れる程度に形成されている。この例ではフランジを固定
する金属製キャップ係止部材(4)と金属製筒状部材
(5)の各端部は樹脂製パイプ端部のシール面(3)か
ら突出させている。
【考案の効果】
本考案の自動車の燃料給油口は以上のような構造であ
るから、下記のような特徴を有している。 1)給油口の先端部は給油ガンによる傷も付かず、パイ
プと直接シールするので余分なシール材も要らず、部品
点数の削減となり、更にシール部の信頼性も高い。 2)樹脂製パイプとフランジが別体に形成されるため、
給油口パイプの成形性が向上する。 3)金属製キャップ係止部材や金属製筒状部材の組付け
がワンタッチでできる上に、樹脂製パイプに対して簡単
な方法でフランジを固定でき、組立性が向上する。 4)シールリングを特殊な構造としたことにより、密封
性が良好な上に給油口キャップを開ける時のトルク上昇
を抑えることができ、容易にキャップを開けることがで
きる。 5)衝突時に優先的にフランジが破損又は脱着してパイ
プ側の破損を保護するので安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車の燃料給油口の第1実施例の断
面図であり、第2図は同シール部の拡大図である。第3
図は第2実施例の断面図である。 (1)樹脂製パイプ、(2)給油口キャップ (3)シール面、(4)金属製キャップ係止部材 (5)金属製筒状部材、(6)シールリング (7)フランジ、(8)凹部 (9)…内向き凸部、(10)…係止凹部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製給油管の給油口部の構造におい
    て、樹脂製パイプ(1)の端部に給油口キャップ(2)
    とのシール面(3)を設け、樹脂製パイプ(1)の端部
    内側に金属製キャップ係止部材(4)を設けると共に、
    樹脂製パイプ(1)の外側にフランジ固定用の金属製筒
    状部材(5)を設け、各金属製部材(4)(5)の端部
    は樹脂製パイプ端部のシール面(3)と面一か若しくは
    キャップ側に突出させ、給油口キャップ(2)と樹脂製
    パイプ端部のシール面(3)間にシールリング(6)を
    設け、樹脂製パイプにフランジ(7)を固定する金属製
    筒状部材(5)は樹脂製パイプ(1)側に設けられた凹
    部(8)に嵌まる内向き凸部(9)を設けてフランジを
    固定してなる自動車の燃料給油口。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフランジ(7)が樹脂製パ
    イプ(1)より脆弱な材質の合成樹脂製である自動車の
    燃料給油口。
  3. 【請求項3】請求項1記載のフランジ(7)が上部の金
    属製筒状部材(5)と一体か又は別体の板金製であり、
    金属製筒状部材(5)の内向き凸部(9)が衝突時にパ
    イプが破損する前に外れる程度に形成されてなる自動車
    の燃料給油口。
  4. 【請求項4】断面略円形のキャップ側当接部(6a)の中
    心に対して斜め外側下方に断面略円形のパイプ側当接部
    (6b)の中心を設けたことを特徴とする燃料給油口用シ
    ールリング。
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