JPH0673124A - 非線形光学特性を有する化合物 - Google Patents

非線形光学特性を有する化合物

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JPH0673124A
JPH0673124A JP5120820A JP12082093A JPH0673124A JP H0673124 A JPH0673124 A JP H0673124A JP 5120820 A JP5120820 A JP 5120820A JP 12082093 A JP12082093 A JP 12082093A JP H0673124 A JPH0673124 A JP H0673124A
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JP
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polymer
hydrogen
formula
alkyl
group
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JP5120820A
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Markus Ahlheim
マルクス・アールハイム
Friedrich Lehr
フリードリツヒ・レール
Beat Zysset
ベアト・ツイセツト
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Sandoz AG
Original Assignee
Sandoz AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/10Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/355Non-linear optics characterised by the materials used
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】特に集積光学電気光学装置、光屈率装置、ホロ
グラフィー装置、周波数コンバーターに使用して効果的
な非線形光学特性を有する化合物を提供する。 【構成】ポリマー主鎖a)[以後、ポリマー主鎖a)と
定義する]及びその結合原子の鎖[以後、鎖d)と定義
する]がエステル結合を含まないように構築されている
橋かけ部分[以後、橋かけ基c)と定義する]によりこ
れに結合している少なくとも1個の発色団b)[以後、
発色団b)と定義する]からなる非-線形光学特性を有
するポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非線形光学特性を有す
るイミド、イソイミドまたはアミドと結合した発色団を
有する直鎖ポリマー製品、その製造法及び、特に、集積
光学電気光学(integrated optical electrooptical)
装置、光屈率(photorefractive)装置、またはホログ
ラフィー装置(例えば、モジュレータ、スイッチ、方向
性結合器、増幅器、導波路及びセンサ)並びに周波数コ
ンバーター(特に周波数倍増用)での使用に関する。
【0002】
【詳細な説明】本発明により、ポリマー主鎖a)[以
後、ポリマー主鎖a)と定義する]及び、橋かけ部分
[以後、橋かけ基c)と定義する]によりポリマー主鎖
a)に結合されており、その結合原子の鎖[以後、鎖
d)と定義する]がエステル結合を含まないように構成
されている少なくとも1個の発色団(chromophore)
b)[以後、発色団b)と定義する]を含んでなる非線
形光学特性を有するポリマーを提供する。
【0003】鎖d)は、尿素基(-NH-CO-NH-)を含まな
いのが好ましい。
【0004】鎖d)がエステル-アミド基を含まないと
いう条件のもとで、橋かけ基c)がアミド、イソイミド
またはイミド基を含むのが好ましい。
【0005】橋かけ基c)が、アミノ基は発色団に結合
しており、イミド基はポリマー鎖に結合しているアミノ
アルキルイミド基を含むのが好ましい。
【0006】本発明のポリマーのガラス転移温度
(Tg)は、120〜250℃であるのが好ましく、135〜210
℃であるのがより好ましい。
【0007】ポリマー主鎖a)を形成する基本ポリマー
[以後、基本ポリマーと定義する]は、縮合及び/また
は重合し得る1個以上の基を有するモノマー化合物から
誘導されたホモ、コ-またはターポリマーであるのが好
ましい。
【0008】コポリマー形の場合、このようなモノマー
化合物は、式:
【0009】
【化9】 [式中、R10は、水素、塩素及びC1〜C6アルキルから
選択され;及びR10aは、水素、塩素、C1〜C6アルキ
ル、フェニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C5アルキル
カルボニルオキシ、C1〜C5アルコキシ-メチル、C1
5アルキルカルボニルオキシメチル、C1〜C4アルキ
ルオキシ-カルボニル及び式a)〜f):
【0010】
【化10】 (式中、R11は、水素またはC1〜C6アルキルである)
の基から選択され;各R12は、独立して水素またはメチ
ルであり;R13は、橋かけ基であり、好ましくは-O-、
-S-、-SO2-、-CH2-O-、-CH2-O-CH2-、-CO-、-[C(R14)
2]-または-[Si(R14)2]-(式中、各R14は独立して水
素、メチル及びC4〜C6シクロアルキルから選択される
か、両方のR14基はオメガC 4〜C6シクロアルキレン基
を形成する)から選択され;R15は、-CH2-であり;各
16及びR17は、独立して水素、-CH=CH2-、-CH=CHCH
3-、-C(CH3)=CH2、-CHO若しくは-COCH3から選択され
るか;または両方のR16基が一緒に=CH2若しくは=CH-
CH3基を形成し、R17基は両方とも水素であるか;1個
のR16基と1個のR17基が式-CH2-CH=CH-若しくは-CO-O-
CO-の橋を形成し、もう1個のR16基ともう1個のR17
基が水素であり;R18は、ヒドロキシ、カルボキシ、ホ
ルミルまたは式:
【0011】
【化11】 (式中、R19は水素、メチル、エチル若しくはシアノで
あり;R20は水素、ヒドロキシ若しくはC1〜C4アルコ
キシである)の基であり;各R18aは、水素、フッ素ま
たは塩素であり;各R21は、独立してハロゲン、好まし
くは塩素若しくは臭素またはC1〜C4アルキルであり;
及びR22は、ビニルまたはアルキルである]のビニル化
合物(例えば、チオフェン、ジヒドロフラン、ジヒドロ
ピラン、シクロヘキセン、インドール及びN-アルキル
インドール化合物)と反応する脂肪族若しくは環状の無
水物またはイミド、例えば、無水マレイン酸、マレイン
酸イミド、無水メタクリル酸、無水イタコン酸または無
水シトラコン酸から選択されるのが好ましい。
【0012】好ましい基本ポリマーは、 i)脂肪族若しくは環状の無水物またはイミド、好まし
くは無水マレイン酸、マレイン酸イミド、無水メタクリ
ル酸、無水イタコン酸または無水シトラコン酸[以後、
成分i)とする]と; ii)チオフェン、2,3-または3,4-ジヒドロフラン、2,3-
ジヒドロピラン、シクロヘキセン、インデン、インドー
ル、N-C1〜C4アルキルインドール及び上記定義の式
I〜Vの化合物から選択される化合物[以後、成分ii)
とする]との反応生成物であるのが好ましい。
【0013】成分i)が環状の無水物で、成分ii)が式
IIの化合物である場合(この場合、比は3:1〜1:1、
好ましくは2:1である)を除いては、成分i)対成分i
i)の比は、10:1〜1:10であり、好ましくは1:1であ
る。
【0014】ポリマー主鎖a)を形成するための基本ポ
リマーは公知であるか、または公知化合物から公知方法
により製造し得る。このような公知方法は、本明細書
中、参照として含まれる“Methoden der organischen C
hemie”中の“Polymerisationvon ungesattigten Polyc
arbonsauren und ihren Derivation”(G.Sackmann,Ho
uben-Weyl,第4版,Vol E 20/3,p1234)、欧州特許第
324,547号及び“Synthesis and polymerization of N-
(tert.butyloxycarbonyl)-maleimide and facile dep
rotection of polymer side chaining A-BOC groups in
Polymer"(1992vol.33,Nr.22,p4851-4856,Kwong-Du
k Ahnら)に記載されている。実施例1〜15では、ど
のようにして基本ポリマーを製造し得るかを説明してい
る。この公知でない基本ポリマーは、上記記載と同様の
方法により、当業者により容易に製造し得る。
【0015】基本ポリマーの酸誘導体(例えば、イミ
ド、イソイミドまたはアミドを形成するための無水物ま
たは酸クロリド)と反応し得る基を保持する非線形光学
特性を有する発色団b)としては、式XI〜XV:
【0016】
【化12】 [式中、R1は、水素、ハロゲン、カルボキシル、シア
ノまたはロダンであり;R2は、水素、ハロゲン、シア
ノ、カルボニルまたはニトロであり;R3は、水素、メ
チル、エチル、メトキシ、エトキシ、アミノ-C1〜C2
アルキルまたはC1〜C2アルキルカルボニルアミノであ
り;R3aは、水素、メチル、エチル、メトキシまたはエ
トキシであり;R4は、水素、メトキシまたはエトキシ
であり;R4aは、水素、メトキシまたはエトキシであ
り;R5は、式-NH2-、-N(R8)-(CH2)n-NH2
【0017】
【化13】 の基であり、R3がC1〜C2アルキルアミノであると
き、R5はさらにジ(C1〜C4アルキル)アミノであっ
てもよく;R6は、シアノ、ニトロ、C1〜C2アルキル
スルホニル、アミノスルホニル、ジシアノビニル、トリ
シアノビニル、式:-C(C1〜C4アルキル)=C(CN)2
-の基のジ(C1〜C4アルコキシカルボニル)ビニル、-
CH=CH-NO2、-CH=C(CN)-CO-O-C1〜C4アルキル、ま
たは、
【0018】
【化14】 であり;R7は、水素またはニトロであり;R8は、水
素、C1〜C4アルキル、ベンジルまたはC1〜C2アルコ
キシカルボニルオキシ-C2〜C3アルキルであり;A
1は、直接結合、-CH=CH-、-N=CH-または-CH=N-であ
り;A2は、-S-または-O-であり;R30は、式a)、
b)またはc):
【0019】
【化15】 (式中、R31は、トリシアノビニル、-NO2-、-CHO-、-C
H=C(CN)2、-CH=CH-NO2、-CH=C(CN)-(COOC1
4アルキル)2またはCH=C(COOC1〜C4アルキル)2
であり;R32は、水素、塩素、C1〜C4アルキルまたは
フェニルである)の基であり;Y1は、ニトロ、ホルミ
ル、シアノ、C1〜C2アルキルスルホニル、トリシアノ
ビニルまたはジシアノビニルであり;-Z1=は、-N
=、=CH-または=C(NO2)-であり;-Z2=は、=N
-、=CH-または=C(NO2)-であり;pは、0、1また
は2;及びnは、0または1〜9である]がある。
【0020】本明細書中、任意のハロゲンは、Clまた
はBrであるのが好ましく、Clであるのがより好まし
い。
【0021】R1は、R1'(但し、R1'は、水素、塩素
または臭素である)であるのが好ましい。
【0022】R2は、R2'(但し、R2'は、水素、塩
素、臭素、シアノまたはニトロである)であるのが好ま
しい。
【0023】R3は、R3'(但し、R3'は、水素、メチ
ルまたはC1〜C2アルキルカルボニルアミノである)で
あるのが好ましい。
【0024】R3aは、R3a'(但し、R3a'は、水素また
はメチルである)であるのが好ましい。
【0025】R4は、R4'(但し、R4'は、水素、メト
キシまたはエトキシである)であるのが好ましい。
【0026】R4aは、水素であるのが好ましい。
【0027】R5は、(N-C1〜C2アルキル-N-γ-アミ
ノ-C2〜C3-アルキレン)アミノ、(N-ベンジル-N-γ-
アミノプロピル)アミノまたはN-ピペラジルであるのが
好ましい。
【0028】R6は、R6'(但し、R6'は、シアノ、ニ
トロ、ジシアノビニルまたはC1〜C2アルキルスルホニ
ルである)であるのが好ましい。
【0029】R7はニトロであるのが好ましい。
【0030】nは、n'(但し、n'は1、2または3で
ある)であるのが好ましく、n"(但し、n"は2または
3である)であるのがより好ましい。
【0031】pはp'(但し、p'は、0または1であ
り、より好ましくは0である)であるのが好ましい。
【0032】A2は、-S-であるのが好ましい。
【0033】R30は、R30'(但し、R30'は、
【0034】
【化16】 である)のが好ましい。
【0035】R31は、R31'[但し、R31'は、ジシアノ
ビニル、トリシアノビニル、ホルミルまたはジ(C1
2アルコキシカルボニル)ビニルである]であるのが
好ましい。
【0036】R32は、R32'(但し、R32'は、水素、メ
チル、塩素またはフェニルである)であるのが好まし
い。
【0037】Y1は、Y1'(但し、Y1'は、ニトロまた
はシアノである)であるのが好ましい。
【0038】非線形光学特性を有する発色団は、公知で
あるか、公知方法により公知化合物から製造し得る。
【0039】本発明の化合物は、1個以上の重合可能な
基及び/または縮合反応を実施し得る基を有するモノマ
ーと、1個以上の縮合または付加が可能な基を有する発
色団支持化合物(chromophre-bearing compound)とを
反応させることにより製造し得る。
【0040】基本ポリマーのホモまたはコポリマー(場
合により、ターポリマ−)を製造するためのモノマー
は、1個または2個(好ましくは1個)の重合可能な基
と、発色団支持化合物と縮合し得る1個の基とを含んで
いるのが好ましい。このような化合物の例としては、脂
肪族及び環状の無水物及び場合によりアミドが挙げら
れ、コポリマーとして形成するのに使用するときには、
上記定義の成分ii)の生成物であるのが好ましい。
【0041】上記記載のポリマーと反応するための発色
団支持化合物とは、塩の形(例えば、塩酸塩、ハイドロ
サルフェートまたは硫酸塩)であってもよく、保護アミ
ン基も含み得る、アミノ基を含む式XI〜XVの化合物で
あるのが好ましい。これらの発色団支持化合物は、アミ
ドまたはイソアミドを形成し及び/または次いで、最終
的に環化してイミドを形成することにより、上記記載の
ポリマーa)(または、ポリマーを形成するために使用
したモノマー)と縮合し得る基と反応する。
【0042】縮合によりアミド、イソアミドまたはイミ
ドを形成し得る基本ポリマー(または、基本ポリマーを
形成するモノマー)中の基は、好ましくは機能性カルボ
ン酸誘導体、特に無水カルボン酸及び(やや好ましい)
カルボン酸ハロゲン化物であるのが好ましい。このよう
な反応を実施する反応条件は、当業者には公知である。
【0043】基本ポリマーのホモポリマーは、縮合及び
/または重合に好適な種々の基を含むモノマーから製造
し得る。しかしながら、各モノマー中には、縮合し得る
基が1個と、重合し得る基が1個あるのが好ましい。ポ
リマー主鎖a)のホモポリマーは、無水アクリル酸、無
水メタクリル酸、無水シトラコン酸または無水イタコン
酸由来の残基を含むのが好ましい。
【0044】以下の実施例の幾つかに於いては、アミノ
基を有する好適な発色団支持化合物(例えば、式XI〜X
Vの化合物)とポリマー結合環状カルボン酸無水物との
反応、次いで、環化剤(例えば、無水酢酸)を使用する
環化(水を除去することにより)について記載してい
る。他の方法としては、例えば、Tetrahedron Lett.3
2,3449(1991)(J.A.Mooreら)及び欧州特許第324547
号に記載されている。あるいは、遊離カルボン酸基を有
するアミド(例えば、イソイミド)は、“Polyimides c
ontaining oxyethylene units III.Isoimide Precurso
r to semicrystalline Polyamides”[Polymer Preprin
ts 26(1982)p.287-8(F.W.Harrisら)]に記載されて
いる。これらの生成物は、本発明の化合物をさらに公知
方法により反応させて本発明の化合物を製造し得る。
【0045】発色団支持化合物は、第2級アミノ基、特
に遊離ピペラジル基を含むのが好ましい。これらによ
り、発色団基当たり1個の遊離カルボン酸基を有するア
ミノ酸ができる(以下の実施例118〜112、127及び128参
照)。
【0046】本発明の非-線形光学特性を有するポリマ
ーは、ポリマー性環状無水カルボン酸と、発色団支持化
合物を含むイソシアネートとを反応させることによって
も製造し得る。このような方法は、J.Polymer Science,
Part A1,7(1969)p.2757(R.A.Meyersら)に記載のも
のと似ている。中間体の7員環の環構造も、本発明の一
部を形成する。
【0047】本発明のポリマーは、発色団支持マレイン
酸イミド(無水マレイン酸及び、アミノ基を保持する発
色団由来)と、ビニル化合物(例えば、上記成分ii)と
のラジカル共重合によっても製造し得る。
【0048】さらに、本発明の化合物は、ポリマーと結
合した環状のカルボン酸イミド(特に、マレイン酸イミ
ド)と、第1級ヒドロキシ基を含む発色団[例えば、An
gew.Chemie 103,1991,p 106-108(I Cabreraら)に記
載の“Mitsunobu”反応により]とを反応させることに
より製造し得る。
【0049】ジシアノビニルまたはジシアノビニルエス
テル基を有する本発明のポリマーは、発色団支持ポリマ
ーと芳香族アルデヒド基(例えば、マロン酸ジニトリル
またはシアノマロン酸エステル)との反応により製造し
得る。このような方法は、“Organikum”,Organisch C
hemisches Grundpraktikum(第15版,VEB,DeutscherVe
rlag der Wissenschaften,Berlin 1977 p571)に記載
されている。
【0050】本発明の化合物は、各繰り返しユニット
(recurring unit)が発色団b)を持たないポリマーも
含み得る。
【0051】しかしながら、動力学的に達成が困難であ
ろうとも、非-線形光学特性を有する発色団の数ができ
るだけ多いのが好ましい。重合前に重合可能なモノマー
と発色団が反応するのを除けば、通常、最大発色団含量
は約98%(実施例122で立証される)である。
【0052】本発明のポリマーの基本ポリマー(発色団
を含まない)の分子量は、2×103〜5×106であり、1
×104〜3×105であるのがより好ましい。
【0053】このような基本ポリマーの分子量は、当業
者に公知の方法により、例えば、開始剤濃度(例えば、
アゾイソブチロニトリル)、モノマー濃度及び/または
反応温度を制御することにより調節し得る。基本ポリマ
ーの分子量は、調節剤(例えば、メルカプタン)を使用
する公知方法によっても制御し得る。
【0054】本発明のポリマーは、[例えば、モジュレ
ータ、電気光学スイッチとして使用するため、周波数を
変えるため(例えば、周波数倍増)の]非線形光学効果
を生み出すために、光学または電気光学部分に層を形成
するために、主に薄膜状で使用する。
【0055】ポリマーは、溶媒中で非常に良好な溶解性
を示し、容易に加工可能(例えば、スピンコーティング
または浸漬コーティング)である。本発明のコポリマー
のガラス転移温度(Tg)は高く、電気光学及び非線形
光学効果のその高い非線形係数及びその長期安定性は、
特記すべきである。本発明のポリマーで作成したフィル
ムは、良好な導波(wave guiding)特性[殆ど、減衰
(damping)がない]を示す。
【0056】同様の使用に対して公知化合物と比較する
と、本発明の化合物は、高分子量(5×106以下)、有
機溶媒中での良好な溶解性、良好な加工性及び比較的簡
単な合成という利点を有する。
【0057】本発明の化合物は、特に、式IVの化合物か
ら誘導した基を含む化合物に関して、高い非線形性と、
高いガラス転移温度を有することは特記すべきである。
【0058】さらに、本発明の1種以上のポリマーを使
用して作成したフィルムは、異なる波長のレーザ光用の
良好な導波特性を有する。特に、最上層と最下層が中間
層よりも低い遮断指数(breaking indices)を有し、最
上層と最下層のガラス転移温度Tgが中間層よりも高い
か少なくとも同じである、3層でできた導波管が好まし
い。
【0059】本発明は、さらに、 a)非-線形光学(NLO)発色団を含まないか、少量(例
えば、1〜10%)のNLO発色団または非-NLO発色団を含む
上記定義のポリマーa)の層である上部緩衝部、 b)本発明のポリマーの層(10〜100%のNLOの発色団を
含む)である主要層;及び c)NLO発色団を含まないか、少量(例えば、1〜10%)
のNLO発色団または非-NLO発色団を含むポリマーa)の
層である底部緩衝部 からなる光学装置を提供する。
【0060】非-非-線形光学発色団(非-NLO)発色団
は、式VI及びVII:
【0061】
【化17】 (式中、A2、R3、R4及びR5は、上記定義通りであ
り、各R40は、独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、
メチル及びメトキシから選択され、及び各R41は、独立
して、水素、塩素、臭素、アミノ、モノ-またはジC1
4アルキルアミノC1〜C4アルコキシ及びヒドロキシ
から選択される)であるのが好ましい。
【0062】実施例109〜114は、このような発色団につ
いて記載している。
【0063】
【実施例】本発明を、以下の実施例によりさらに説明す
る。
【0064】特記しない限り、総ての部は重量であり、
総ての温度は℃である。
【0065】実施例1〜6は、ポリマー主鎖a)の製造
に関する。
【0066】実施例7〜12は、成分ii)の多官能性化合
物の製造に関する。
【0067】実施例17〜114は、発色団の製造に関す
る。
【0068】実施例115〜204は、本発明のポリマーの製
造に関する。
【0069】実施例205〜211は、応用例である。
【0070】Tg=ガラス転移温度。
【0071】α)ポリマー鎖aの製造実施例1 ポリ(スチレン コ 無水マレイン酸)を以下のように製
造した。スチレン10.4g(0.1mol)、無水マレイン酸9.8
g(0.1mol)、ベンゼン300ml及び過酸化ベンゾイル0.1g
(0.4mmol)を容器に添加し、室温で透明溶液が得られ
るまで撹拌した。撹拌時、混合物を沸騰するまで加熱し
た。コポリマーが得られ、1時間後、混合物を冷却し、
固体ポリマーを分離し、真空下で乾燥した。これは、
“Praktikum der Makromolekularen Organischen Chemi
e”(第2版,p220,D.Braun,H.Cherdron,W.Kern及び
Dr.A.Huthig Verlag,Heidelberg 1971)に記載の方法
である。この方法では、トルエン(70℃)またはベンゼ
ンを溶媒として使用し、アゾ-ビス-イソブチロニトリル
または過酸化ベンゾイルを開始剤として使用した。
【0072】G.Sackmannの方法[Houben-Weyl,Methode
n der Organischen Chemie E20,Part3,第4版 p.124
3,H.bartel,J.Falbe(編集),G.Thieme Verlag]に
より非常に高分子量のポリ(スチレン-コ-無水マレイン
酸)が製造できた。
【0073】実施例2 ポリ(エチレン コ 無水マレイン酸)を、G.Sackmannの
方法[Houben-Weyl,Methoden der Organischen Chemie
E20,Part3,第4版 p.1242,H.Bartel,J.Falbe(編
集),G.Thieme Verlag]により製造した。トルエンを
溶媒として、アゾ-ビス-イソブチロニトリルを開始剤と
して使用した。
【0074】上記と同様に、好適な反応体から、ポリ
(プロペン-コ-無水マレイン酸)及びポリ(イソブテン
-コ-無水マレイン酸)を製造し得る。同様に、ポリ(α
-メチルスチレン-コ-無水マレイン酸)及びポリ(ノル
ボルナジエン-コ-無水マレイン酸)を製造し得る。
【0075】実施例3 ポリ(エチルビニルエーテル-コ-無水マレイン酸) トルエン200ml中、無水マレイン酸14.71g、エチルビニ
ルエーテル14.4ml及びアゾイソブチロニトリル123mgの
溶液に、窒素を5分間パージし、次いでこの溶液を60℃
で1時間撹拌した。反応中に沈澱したコポリマーを濾別
し、トルエン200mlで洗浄し、50℃/25トール(torr)で
乾燥した。
【0076】実施例4 ポリ(フラン-コ-無水マレイン酸)を、J.Polym.Sci.,
Polym.Chem.Ed.,16,1527(1978)(N.G.Gaylord,M.M
artan,A.B.Deshpande)に記載の方法により製造した。
【0077】本方法により、フランと無水マレイン酸か
ら得られたディールス-アルダー生成物を重合し得る。
無水マレイン酸とフランを、アゾイソブチロニトリルの
存在下で一緒に反応させる。生成物は無水ジエチルエー
テル中35℃で製造し、酢酸エチルから再結晶した。
【0078】実施例5 ポリ(ジビニルスルホン-コ-無水マレイン酸)を、J.Ma
cromol.Sci.Chem.,A5,219(1971)(G.B.Butler)の
方法により製造した。
【0079】実施例6 ポリ(無水メタクリル酸)を、J.Am.Chem.Soc.,8
0,5464(1958)(A.Crawshaw,G.B.Butler)の方法に
より製造した。
【0080】実施例7 式:
【0081】
【化18】 の化合物を、Makromol.Chem.189,119-127(1988)(W.
Hetizら)の方法により、m-ブロモベンジルアルデヒド
とエチレンから製造した。この生成物の融点は、121℃/
28ミリバールであった。
【0082】実施例8 式:
【0083】
【化19】 の化合物を、m-ブロモベンジルアルデヒドとマロン酸
からクナーベナーゲル反応により製造した。この方法
は、Autorenkollektive,Organikum Organisch-Chemisc
hes Praktikum,VEB Deutsches Verlag der Wissenscha
ften,Berlin 1977,p.572 Variante B.に記載されてい
る。融点は、180℃であった。
【0084】実施例9 式:
【0085】
【化20】 の化合物を以下の如く製造した。
【0086】アセトニトリル280ml及びトリエチルアミ
ン220ml中のm-ブロモケイ皮酸63.7g、トリ-o-トリル
ホスフィン1.75g及び酢酸パラジウム0.63gの反応混合物
をオートクレーブ中に入れ、窒素で2分パージし、室温
でエチレンで15バールに加圧した。2℃/分の加熱速度
で温度を125℃にし、この温度で20時間保持した。圧力
は35バールに上昇した。反応混合物を室温に放冷し、濾
過した生成物を濃塩酸165mlと氷水450mlの混合物に注い
だ。得られた茶色の混合物をジエチルエーテル400mlで
3回抽出し(1回の抽出毎に400ml)、混合したエーテ
ル相を濾過し、20%炭酸ナトリウム溶液300mlで2回抽出
した。水相を濃塩酸260mlと氷水500mlの混合物にゆっく
り添加した。得られた白色生成物を濾別し、室温で真空
下で乾燥した。融点は152〜155℃であった。
【0087】実施例10 式:
【0088】
【化21】 の生成物を以下のようにして製造した。m-ビニルケイ
皮酸(公知化合物)を塩化チオニルと反応させ、次い
で、公知方法(例えば、Autorenkollektive,Organikum
Organisch-Chemisches Praktikum,VEB Deutsches Ver
lag der Wissenschaften,Berlin 1977,p.505)により
メタノールでエステル化させることにより製造し得る。
Rf(キーゼルグール/トルエン)=0.41.実施例11 式:
【0089】
【化22】 の化合物を以下のようにして製造した。m-ビニル-α-
シアノ-ケイ皮酸メチルエステルは、“Autorenkollekti
ve,Organikum Organisch-Chemisches Praktikum,VEB
Deutsches Verlag der Wissenschaften,Berlin 1977,
p.572,VarianteA)の方法により、m-ビニルベンズア
ルデヒドとシアノ酢酸メチルエステルからのクナーベナ
ーゲル反応により、以下のようにして製造し得る。m-
ビニルベンズアルデヒド61g、シアノ酢酸メチルエステ
ル41ml、β-アニリン4.1g、ヒドロキノン0.5g及び氷酢
酸5.3mlの混合物を水蒸留装置(water distilation app
aratus)中のトルエン250mlと混合し、還流下、もう水
が除去できなくなるまで蒸発した(約1.5時間)。冷却
後、生成物を約4%の炭酸ナトリウム溶液350mlで3回、
次いで水400mlで1回抽出した。有機相を塩化メチレン4
00mlで希釈し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去
後、生成物をトルエン/ヘキサンから再結晶した。Rf
(キーゼルグール/トルエン)=0.43. IR(KBr):2225cm-1,m,CN;1724cm-1,s,メチルエス
テル;1608cm-1,C=C.実施例12 式:
【0090】
【化23】 の化合物を以下のようにして製造した。N-アリル-2,3-
ジメチルマレイン酸アミドを、D.O.S.2,934,550(Ciba
Geigy)の方法により、2,3-ジメチル無水マレイン酸と
アリルアミンから製造した。沸点=98℃/1ミリバー
ル.実施例13 ポリ(無水マレイン酸-コ-アリル-2,3-ジメチルマレイ
ン酸イミド)を、トルエン40ml中のアリル-2,3-ジメチ
ルマレイン酸イミド30.79g、無水マレイン酸17.36g及び
アゾ-ビスイソブチロニトリル581mgの溶液から製造し
た。これに酸素を含まない窒素を5分間散布し、次いで
ガス-シールフラスコ中に70℃で24時間テンパリング(t
empering)した。反応混合物をテトラヒドロフラン120m
lで希釈し、メタノール1.9リットルによく撹拌しなが
ら、ゆっくりと滴下添加した。得られたコポリマーをガ
ラスフリットで濾過し、一定重量になるまで乾燥した。
【0091】IR(KBr):1701cm-1,s,C=Oマレイン
酸イミド;1784cm-1,s,1860cm-1,w,C=O無水物. 元素分析C:58.2% H:5.2% N:5.3% O:31.3%.実施例14 ポリ(無水マレイン酸-コ-m-ビニル-α-シアノ-ケイ皮
酸メチルエステル)トルエン15ml中の、m-ビニル-α-
シアノ-ケイ皮酸メチルエステル1g、無水マレイン酸46
0mg及びアゾ-ビス-イソブチロニトリル15.5mgの濾過溶
液に酸素を含まない窒素を3分間散布し、ガス-シール
したフラスコで60℃で17時間焼結(sinter)した。得ら
れたコポリマーをガラスフリットで濾過し、トルエンで
洗浄し、一定重量になるまで乾燥した。生成物のパラメ
ーター:U.V.(CH2Cl2):302nm,シアノケイ皮酸メチ
ルエステル. IR(KBr)2225cm-1,w,CN,1782,s,1859cm-1
w,C=O無水物;1733cm-1,C=O.メチルエステル;16
10cm-1,m,C=C. 実施例14と同様の方法で、好適な反応体から、ポリ
(m-ビニルケイ皮酸メチルエステル-CO-無水マレイン
酸)を製造した。
【0092】IR(KBr):1781,s,1859cm-1,w,C=O
無水物;1717cm-1,C=Oメチルエステル;1639cm-1
m,C=C. ポリ(m-ビニルケイ皮酸-コ-無水シトラコン酸)及び
ポリ(m-ビニルケイ皮酸-コ-無水イタコン酸)を、実
施例14と同様にして好適な反応体から製造した。
【0093】実施例15 ポリ(m-ホルミルスチレン-コ-無水マレイン酸)を、
実施例1の方法と同様にして好適な反応体から製造し
た。生成物をジメチルホルムアミドに溶解し、メタノー
ルで沈澱させた。生成物は以下のパラメーターを有して
いた。
【0094】IR(KBr):1858cm-1,w,1780cm-1,s,
C=O無水物;1699cm-1,s,CHO.実施例16 p-ヒドロキシスチレンを、D.O.S.2,248,525の実施例5
の方法により製造した。融点は69〜71℃であった。
【0095】ポリ(p-ヒドロキシスチレン-コ-無水マ
レイン酸)を、好適な反応体から実施例1の方法と同様
にして製造した。使用した溶媒は、トルエン/アセトン
の1:1混合物であり、コポリマーはジエチルエーテル
で沈澱させた。
【0096】生成物は、以下のパラメーターを有してい
た。
【0097】IR(KBr):3447cm-1,b,OH,1856c
m-1,m,1772cm-1,s,C=O無水物. 発色団の合成実施例17 4-ニトロ-4'-(N-エチル-N-β-アミノエチル)-1,1'-ア
ゾベンゼン塩酸塩を、以下のようにして製造した。
【0098】 a)N-エチル-N-シアノメチルアニリンの合成 N-エチルアニリン1051g、ジメチルホルムアミド1060m
l、酸化マグネシウム206g及びヨウ化カリウム22.5gの混
合物を、10リットルのスルホン化容器中に入れた。これ
を100℃に加熱し、クロロアセトニトリル569mlを90分か
けて滴下添加した。これを120℃で2時間撹拌し、次い
で無水酢酸340mlを100℃で添加すると、茶色の溶液が得
られた。30分後、トルエン3200ml及び水3200mlを75℃で
添加し、冷却後、反応混合物を分液漏斗に注いだ。水相
を分離し、トルエン500mlで2回抽出した。混合した有
機相を水500mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで一晩乾燥
し、次いで溶媒をロータリーエバポレーターで除去し
た。茶色の油状生成物1485gを、そのままさらに使用し
た。
【0099】b)N-エチル-N-(β-アミノエチル)アニ
リンを以下のようにして合成した。
【0100】イソプロパノール3000ml、液体アンモニア
350ml、N-エチル-N-シアノメチルアニリン742g並びにニ
ッケル触媒H1-50(BASF)74gの混合物を、90℃、圧力10
バールで2.5時間水和した。使用した水素は、190リット
ルであった。薄茶色の溶液が得られ、これをロータリー
エバポレーター中、50℃、500ミリバール(最初は500ミ
リバール、次いで20ミリバール)で濃縮した。薄茶色の
油状生成物730gが得られた。蒸留は96〜98℃、0.02ミリ
バールで実施した。生成物587g(理論量の84.1%)が無
色液体で得られた。
【0101】c)4-ニトロアニリンでのカップリング 水1650ml、塩酸30%溶液528g及び4-ニトロアニリン(95.
5%)174gを、3リットルのスルホン化容器に入れ、室温
で2時間撹拌した。外から200gの氷で冷却して、反応混
合物を0℃に冷却した。33%亜硝酸ナトリウム溶液250ml
を撹拌しながら0〜5℃で2時間で添加した。過剰の亜
硝酸塩を、アミドスルホン酸を添加することにより分解
し、生成物をガラス漏斗G1で濾過した。
【0102】濾液を10リットルのスルホン化容器に0℃
で入れ、N-エチル-N-(β-アミノエチル)アニリン205.
3gと水300g(塩酸30%溶液を一緒に滴下添加してpH値1
とした)の溶液を0℃で添加した。これを0℃で2時間
撹拌し、次いで一晩かけて室温に暖めた。次いで水2リ
ットルを添加し、30%水酸化ナトリウムを添加してpHを
2にすると、密な沈澱が形成した。2時間撹拌後、生成
物をガラス漏斗G3で真空下濾過し、生成物を80℃で乾燥
すると、赤い染料500gが得られた。
【0103】この生成物を精製するために、これをジメ
チルホルムアミド200ml中で100℃に加熱して、未溶解部
分を濾別した。暖かい濾液をクロロホルム4000mlと反応
させて、生成物を結晶化させた。式:
【0104】
【化24】 Rf値0.43の染料258g(塩酸塩の形)が得られた。POLYG
RAM SILG/UV 254(Machery-Nagel)のフィルムで薄層ク
ロマトグラフィーを実施した。溶媒は、トルエン50部、
エタノール20部、トリエチルアミン10部、ジオキサン10
部及び水2.5部の混合物であった。
【0105】実施例18 a)2-クロロ-4-ニトロ-4'-(N-メチル-N-γ-アミノプ
ロピル)-1,1'-アゾベンゼンを以下のようにして製造し
た。
【0106】イソプロパノール4300ml、液体アンモニア
185ml、N-メチル-N-シアノエチル-アニリン494g及びニ
ッケル触媒H1-50(BASF)50gの混合物を、5リットルの
スチール製オートクレーブに入れた。混合物を90℃で2
時間、圧力5バールで水素化した。消費した水素は141
リットルであった。触媒を濾別した後、薄茶色溶液をロ
ータリーエバポレーター中、45℃、135ミリバールで濃
縮すると、薄茶色のオイル656.6gが得られた。83℃、0.
015ミリバールで蒸留すると、N-メチル-N-(-γ-アミノ
プロピル)アニリン(理論量の94.7%)479.4gが無色液
状で得られた。
【0107】 b)2-クロロ-4-ニトロアニリンとのカップリング 95%硫酸170gを、1.5リットルのスルホン化フラスコ中の
氷水270mlに撹拌しながら滴下添加した。2-クロロ-4-ニ
トロアニリン96gを室温で添加し、約1時間撹拌した。
混合物を0℃に冷却し、33%亜硝酸ナトリウム溶液113g
を添加し、3時間撹拌した。続いて、過剰の亜硝酸塩を
アミドスルホン酸で分解した。
【0108】DMF200ml中のN-メチル-N-(γ-アミノプロ
ピル)-アニリン[上記a)より]89gを、0℃で3.5リ
ットルのスルホン化フラスコに入れた。黄茶色のジアゾ
ニウム塩の懸濁液を、ホースのついた圧縮ポンプを使用
して約1〜2時間かけて添加し、同時に30%水酸化ナト
リウム溶液を滴下添加することによりpH値1.5に保持
し、反応混合物の温度を0〜5℃に一定保持した。3時
間撹拌し、次いでpH値を約5に設定し、さらに2時間か
けて濾過して、生成物を約60〜80℃で真空下で乾燥する
と、赤い染料約178gが得られた。
【0109】この染料を、3.5リットルのスルホン化フ
ラスコ中のトルエン2リットルに3〜4回懸濁させ、2
時間還流下加熱し、次いで濾過することにより精製し
た。続いて生成物を室温でメタノール2リットルと10%
水酸化ナトリウム溶液200mlの混合物と撹拌し、次いで
濾過して、約60℃で真空下乾燥させた。式:
【0110】
【化25】 の染料約149gが得られた。Rf値は0.31であった。薄層
クロマトグラフィーを実施例17と同様に実施した。
【0111】実施例19〜56 式:
【0112】
【化26】 [式中、記号は表1の定義通りである]の化合物を、上
記実施例17(アンモニウム塩形)または18(遊離ア
ミン形)の方法と同様に好適な反応体から製造した。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】 Rf値は、実施例17の薄層クロマトグラフィー法と同
様にして測定すると、a)が得られた。使用した溶媒が
クロロホルム30部、メタノール10部であったことを除い
て同様にすると、結果b)が得られた。
【0116】実施例57〜70 式:
【0117】
【化27】 [式中、R3'は、実施例57〜60及び63〜70では
水素であり、実施例61及び62ではR3'は-CH3であ
り、他の記号は以下の表2の定義通りである]の化合物
を実施例17または18と同様の方法により好適な反応
体から製造した。
【0118】
【表4】 Rf値は、実施例17の薄層クロマトグラフィー法によ
り測定した。
【0119】実施例71 5-ニトロ-2-ピペラジン-ピリミジンを以下のようにして
合成した。
【0120】水1000ml、チオ尿素5.47g、ピペラジン6.2
g及びニトロマロンアルデヒドのナトリウム塩(Organic
Synthesis,Coll,Vol IV p.844により製造)10gの混合
物を、2.5リットルのスルホン化容器中で70℃に加熱し
た。この温度で15分間撹拌した。混合物を冷却し、真空
下、結晶化が始まるまでロータリーエバポレーター中で
濃縮した。一晩放置し、濾過し、真空下で乾燥した。生
成物2.3gが得られた。POLYGRAM SILG/UV 254のフィルム
と、メチルエチルケトン30部、ジエチルアミン10部及び
25%アンモニア溶液12部の溶媒を使用して薄層クロマト
グラフィーで測定したRf値は、0.69であった。
【0121】実施例72〜79 式:
【0122】
【化28】 [式中、記号は以下の表3の定義通りである]の化合物
を公知方法により溶解性物質から製造した。Rf値は実
施例71の方法により測定した。
【0123】
【表5】 実施例79a 以下の化合物79aを、以下の(図式で示す)慣用方法
により製造した。
【0124】
【化29】 実施例80〜84 式:
【0125】
【化30】 [式中、記号は以下の表4の通りである]の化合物(即
ち、発色団)を、実施例17または18と同様の方法に
して好適な反応体から製造した。
【0126】
【表6】 Rf値は、実施例17の薄層クロマトグラフィー法によ
り測定した。
【0127】実施例85 スターラー、温度計及び外部冷却装置を備えた0.5リッ
トルのスルホン化容器に硫酸(98%)158gを入れた。2-
アミノ-4-クロロ-5-ジシアノビニル-チアゾール(2-ア
ミノ-4-クロロ-5-ホルミルチアゾールとマロン酸ジニト
リルから、DOS3108077号の実施例101cと同様にして
製造)31.5gを添加し、0〜5℃で30分十分に撹拌し
た。温度0〜3℃で、98%スルホン酸中のニトロシルス
ルホン酸40%溶液48gを1時間かけて滴下添加した。この
混合物を0〜3℃でさらに3時間撹拌した。
【0128】氷150gと98%スルホン酸17gを、スターラ
ー、温度計及び外部冷却装置を備えた2.5リットルのス
ルホン化容器に入れた。N-エチル-N-(γ-アミノプロピ
ル)-m-トルイジン[N-エチル-N-(β-シアノエチル)
-m-トルイジンから実施例18の方法と同様にして合
成]29gを添加した。得られた溶液を0℃に冷却し、ア
ミドスルホン酸1〜2gを添加した。上記ジアゾニウム
塩溶液を1時間以上かけてポンプ注入し、氷500〜800g
と外部冷却装置により温度を0〜5℃に保持した。混合
物を撹拌しながら1〜2時間放置し、真空フィルタG3で
濾過した。残渣を水約4リットルに懸濁させ、30分撹拌
し、濾過して真空乾燥した。
【0129】生成物を精製するために、ジメチルホルム
アミド400mlと室温で反応させ、次いで不溶部分を濾別
し、クロロホルム2.5リットルに添加した。沈澱した染
料を濾別し、精製工程を繰り返した。最終的に生成物を
クロロホルム1000mlで洗浄し、真空下乾燥した。式:
【0130】
【化31】 の化合物(アンモニウム塩の形)15gが得られた。Rf
値:0.14.実施例17の薄層クロマトグラフィー法によ
り測定した。
【0131】実施例86〜100 式:
【0132】
【化32】 [式中、記号は以下の表5の定義通りである]の化合物
を公知方法により好適な反応体から製造した。
【0133】
【表7】 実施例101〜108 式:
【0134】
【化33】 [式中、記号は表6の定義通りである]の化合物を好適
な反応体から実施例85と同様の方法により製造した。
【0135】
【表8】 実施例109〜113a 式:
【0136】
【化34】 [式中、記号は表7の定義通りである]の化合物を、標
準ジアゾ化及びカップリング方法により、公知化合物か
ら製造した。
【0137】
【表9】 実施例114 式:
【0138】
【化35】 の化合物を、2-スルホン酸誘導体を公知方法により脱ス
ルホン化することにより製造した。
【0139】実施例115 実施例1のポリ(スチレン-コ-無水マレイン酸)と実施
例18の発色団との反応. ジメチルホルムアミド50ml中の実施例18の発色団2.01
gの濾過溶液を、ジメチルホルムアミド15ml中のポリ
(スチレン-コ-無水マレイン酸)1.17gの溶液に滴下添
加し、この溶液を室温で2時間撹拌した。調製液を濾過
し、メタノール650mlにゆっくりと滴下添加し、沈澱し
た生成物を濾過し、メタノールで洗浄し、50℃/33ミリ
バールで乾燥した。
【0140】上記記載の方法により、反応を溶媒として
ジメチルホルムアミド20ml中で実施した。沈澱前にポリ
マー溶液をさらにジメチルホルムアミド、N-メチルピロ
リドンまたはテトラヒドロフラン20mlで希釈した。
【0141】ポリマーの沈澱形成は、酢酸エチルエステ
ル中でも実施し得る。
【0142】実施例115の反応を溶媒としてN-メチル
ピロリドン中でも実施し得る。
【0143】実施例115の反応は、ジメチルホルムア
ミドまたはN-メチルピロリドン中のトリエチルアミン2.
5mlを添加して、染料のアンモニウム塩とも実施し得
る。
【0144】実施例115に記載の方法により、反応を
室温〜120℃でも実施し得る。
【0145】実施例116〜117 式:
【0146】
【化36】 [式中、記号は表8の定義通りである]の繰り返しユニ
ットを有する化合物を、好適な反応体から実施例115
と同様の方法から製造した。
【0147】
【表10】 *主鎖の繰り返しユニット100個当たりの発色団ユニッ
ト(以下の表も同様)実施例118〜126 式:
【0148】
【化37】 [式中、R29は表9の定義通りである]の繰り返しユニ
ットを有する化合物を、公知化合物から実施例115と
同様の方法により製造した。
【0149】
【表11】
【0150】
【表12】 実施例127〜128 懸濁液中、実施例6で合成した不溶性のポリ(無水メタ
クリル酸)から出発するために、実施例115の方法を
変形して、式:
【0151】
【化38】 [式中、R30は、以下の表10の定義通りである]の繰
り返しユニットを有する化合物を製造した。
【0152】
【表13】 実施例129〜132 式:
【0153】
【化39】 [式中、記号は以下の表11の定義通りである]の繰り
返しユニットを有する化合物を、実施例115と同様の
方法により製造した。
【0154】
【表14】 実施例133〜135 式:
【0155】
【化40】 [式中、実施例133〜135の記号は、以下の表12
の定義通りである]の同様の化合物を、好適な反応体か
ら製造した。
【0156】
【表15】 実施例136 実施例115のポリアミド酸の反応及びイミド形成のた
めの閉環。
【0157】実施例115の反応混合物に無水酢酸0.66
ml及び場合によりトリメチルクロロシランを添加した。
この混合物を120℃で2時間撹拌した。冷却後、溶液を
濾過し、メタノール700ml及び水70mlの混合物にゆっく
り滴下添加した。沈澱した生成物を濾過し、50℃/25ト
ールで乾燥した。
【0158】ポリマーは、無水酢酸の代わりにテトラヒ
ドロフラン中の塩化オキサリルでも製造し得る。
【0159】実施例115及び136に記載の方法によ
り、本反応は、トリメチルクロロシランとトリメチルア
ミンを染料に添加し、次いでこの混合物をポリマー溶液
に添加することによっても製造し得る。
【0160】実施例137〜159 式:
【0161】
【化41】 [式中、記号は以下の表13の定義通りである]の繰り
返しユニットを有する化合物を実施例115または実施
例136と同様の方法により、好適な反応体から製造し
た。
【0162】
【表16】
【0163】
【表17】 実施例160〜170 式16または17:
【0164】
【化42】 [式中、記号及び式は、以下の表14の定義通りであ
る]の繰り返しユニットを含む化合物を公知方法により
好適な反応体から製造した。
【0165】
【表18】 実施例171〜181 式18:
【0166】
【化43】 [式中、記号は以下の表15の定義通りである]の繰り
返しユニットを含む化合物を、好適な反応体から製造し
た。
【0167】
【表19】
【0168】
【表20】
【0169】
【表21】
【0170】
【表22】 実施例182〜194 式:
【0171】
【化44】 [式中、記号は表16の定義通りである]の繰り返しユ
ニットを含む化合物を、好適な反応体から実施例115
と同様の方法により製造した。
【0172】
【表23】 実施例195〜201 式20〜24:
【0173】
【化45】
【0174】
【化46】 [式中、記号は表17の定義通りである]の繰り返しユ
ニットを含む化合物を好適な反応体から製造した。
【0175】
【表24】 実施例202〜203 式25:
【0176】
【化47】 [式中、記号は以下の表18の定義通りである]の化合
物を、実施例115または136と同様の方法により、
好適な反応体から製造した。
【0177】
【表25】 実施例204 式26:
【0178】
【化48】 の繰り返しユニットを含む化合物を以下のようにして製
造した。
【0179】テトラシアノエチレン0.15gを、N-メチル
ピロリドン(N-methylpyrrolidene)5ml中の実施例1
71のコポリマー0.42gの溶液に添加した。濃赤色反応
溶液を室温で5時間撹拌し、これをN-メチルピロリドン
2mlで希釈し、濾過し、酢酸エチルエステル200mlにゆ
っくり滴下添加した。沈澱したポリマーを濾過し、30
℃、25トールで乾燥させた。UV:λmax=527nm(NM
P)応用実施例205 実施例141のポリマー1gを、シクロヘキサノン8.1g
とN-メチルピロリドン0.9gの混合物9gに室温で4時間
かけて溶解した。粉末粒子を除去するために、溶液を平
均孔径0.2ミクロンのテフロンフィルタで濾過した。
【0180】サイズ50×50のガラスプレートを以下のよ
うにして洗浄した。超音波浴中濃厚石鹸溶液で約1時間
処理し、続いて蒸留水、アセトン及び再び蒸留水で洗浄
し、最終的に80℃で約12時間真空乾燥棚で乾燥した。
【0181】無塵雰囲気中、スピンコーティング装置中
で、上記記載のポリマー溶液をガラスプレートに2400re
vs/分で50秒で回転させた。最後に、これを70℃、150℃
及び170℃で約20時間乾燥させた。
【0182】良好な光学特性を有する均質なフィルムが
得られた。フィルム厚は、0.4〜0.5ミクロン(Alpha St
ep:Tencorで測定)であった。
【0183】フィルムを、約5キロボルトで30分、140
〜150℃でCorona Poling機械で分極化させた。
【0184】ポーリング(poling)方法を、例えば、M.
A.Mortazaviら[J.Opt.Soc.Am.B,6(4)741(1989)]
に記載の如く、1064nmでメーカーフリンジ(maker frin
ge)方法によりSHG測定装置により実施した。
【0185】最大SHG信号を得るために、活性化した電
界によりプレートを室温に冷却した。
【0186】以下の値の非-線形光学(NLO)係数が得ら
れた。d31=360pm/V(1064nm,共鳴増加)。
【0187】応用実施例206〜209 応用実施例205と同様に、表19で定義したポリマー
を、厚さ0.4〜0.5ミクロンでスピンコーティングした。
最適ポーリング温度並びにd31は、表19の記載通りで
ある。実施例209では、使用したガラスプレートは、
酸化錫インジウム(ITO)ガラス(26×75mm:Blazer)
であった。回転速度は3800revs/分で50秒。フィルム厚
は、1.6〜1.9μMであった。
【0188】
【表26】 **実施例209では、d33である。
【0189】ポーリングすると、ポリマーファイバは、
良好な長期安定性を示した。
【0190】応用実施例210 以下のポリマー溶液を作製した。
【0191】a)シクロヘキサノン3.6gとN-メチルピロ
リドン0.4gの混合物中の実施例138のポリマー1g
(ポリマーa)。
【0192】b)シクロヘキサノン5.4gとN-メチルピロ
リドン0.6gの混合物中の実施例146のポリマー2g
(ポリマーb)。
【0193】c)シクロヘキサノン7.2gとN-メチルピロ
リドン0.8gの混合物中の実施例1のポリマー2g(ポリ
マーc)。
【0194】塵粒子を除去するために、溶液を平均孔径
0.2ミクロンのテフロンフィルタを通過させた。
【0195】ポリマー層の作製 a)シリコンウエハを大きさ20×20mmに切断し、実施例
205の様にガラスプレートの精製を実施した。無塵雰
囲気下で、ポリマーa)を3800rev/分で50分かけてスピ
ンコーティング装置中、シリコンウエハに被覆した。続
いて層を乾燥棚で70℃、150℃及び170℃で乾燥させた。
ポリマーa)の層の厚さは、1.65ミクロンであった。
【0196】b)ポリマーb)の第2の層を、ポリマー
層a)の上に、上記の如く、3400rev/分で50秒間、スピ
ンコーティングして付着させて二重層を形成した。乾燥
を上記の如く実施した。二重層a)及びb)の厚さは、
4.45ミクロンであった。
【0197】c)ポリマーc)をポリマーファイバa)
及びb)の上に付着させた。ポリマーc)の第3のファ
イバを、5700rev/分で50秒間、上記の如くスピンコーテ
ィングすることにより二重ファイバa)の上に付着させ
た。上記記載の如く乾燥を実施した。三層の厚さは、6.
45ミクロンであった。
【0198】2本の1cm間隔の平行溝を、シリコンウエ
ハにエッチングした。溝の一方に、波長1064nmのレーザ
ビームを付け、もう一方には、IRカメラを付けて、光
が放出されるのを測定した。ポリマー層は、非常に優れ
た導波特性を示した。
【0199】実施例211 SPIE会報1337,215(1990)に記載の如く、電気光学装
置を、実施例210で製造した三層ポリマーファイバを
使用して作製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリードリツヒ・レール ドイツ連邦共和国、7859・エフリンゲン・ キルヒエン、エグリンガーシユトラーセ・ 22 (72)発明者 ベアト・ツイセツト スイス国、4123・アルシユビル、バーゼル マトベク・209

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー主鎖a)[以後、ポリマー主鎖
    a)と定義する]及び、橋かけ部分[以後、橋かけ基
    c)と定義する]によりポリマー主鎖a)に結合されて
    おり、その結合原子の鎖[以後、鎖d)と定義する]が
    エステル結合を含まないように構成されている少なくと
    も1個の発色団b)[以後、発色団b)と定義する]を
    含んでなる非線形光学特性を有するポリマー。
  2. 【請求項2】 鎖d)が尿素基(-NH-CO-NH-)を含まな
    いことを特徴とする請求項1に記載のポリマー。
  3. 【請求項3】 鎖d)がエステル-アミド基を含まない
    という条件のもとで、橋かけ基c)がアミド、イソイミ
    ドまたはイミド基を含むことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のポリマー。
  4. 【請求項4】 橋かけ基c)が、アミノ基は発色団と結
    合しており、イミド基はポリマー鎖と結合しているアミ
    ノアルキルイミド基を含むことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のポリマー。
  5. 【請求項5】 ポリマーのガラス転移温度(Tg)が120
    〜250℃であり、より好ましくは135〜210℃であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリ
    マー。
  6. 【請求項6】 ポリマー主鎖a)を形成するための基本
    ポリマー[以後、基本ポリマーと定義する]が、縮合及
    び/または重合し得る1個以上の基を有するモノマー化
    合物から誘導されたホモ、コ-またはターポリマーであ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    のポリマー。
  7. 【請求項7】 コポリマー形の場合、モノマー化合物
    が、式: 【化1】 [式中、R10は、水素、塩素及びC1〜C6アルキルから
    選択され;及びR10aは、水素、塩素、C1〜C6アルキ
    ル、フェニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C5アルキル
    カルボニルオキシ、C1〜C5アルコキシ-メチル、C1
    5アルキルカルボニルオキシメチル、C1〜C4アルキ
    ルオキシカルボニル及び式a)〜f): 【化2】 (式中、R11は、水素またはC1〜C6アルキルである)
    の基から選択され;各R12は、独立して水素またはメチ
    ルであり;R13は、橋かけ基であり、好ましくは-O-、
    -S-、-SO2-、-CH2-O-、-CH2-O-CH2-、-CO-、-[C(R14)
    2]-または-[Si(R14)2]-(式中、各R14は独立して水
    素、メチル及びC4〜C6シクロアルキルから選択される
    か、両方のR14基はオメガC4〜C6シクロアルキレン基
    を形成する)から選択され;R15は、-CH2-であり;各
    16及びR17は、独立して水素、-CH=CH2-、-CH=CHCH
    3-、-C(CH3)=CH2、-CHO若しくは-COCH3から選択され
    るか;または両方のR16基が一緒に、=CH2若しくは=C
    H-CH3基を形成し、R17基は両方とも水素であるか;1
    個のR16基と1個のR17基が式-CH2-CH=CH-若しくは-CO-
    O-CO-の橋を形成し、もう1個のR16基ともう1個のR
    17基が水素であり;R18は、ヒドロキシ、カルボキシ、
    ホルミルまたは式: 【化3】 (式中、R19は水素、メチル、エチル若しくはシアノで
    あり;R20は水素、ヒドロキシ若しくはC1〜C4アルコ
    キシである)の基であり;各R18aは、水素、フッ素ま
    たは塩素であり;各R21は、独立してハロゲン、好まし
    くは塩素若しくは臭素またはC1〜C4アルキルであり;
    及びR22は、ビニルまたはアルキルである]のビニル化
    合物(例えば、チオフェン、ジヒドロフラン、ジヒドロ
    ピラン、シクロヘキセン、インドール及びN-アルキル
    インドール化合物)と反応する脂肪族若しくは環状の無
    水物またはイミド、例えば、無水マレイン酸、マレイン
    酸イミド、無水メタクリル酸、無水イタコン酸または無
    水シトラコン酸から選択されることを特徴とする請求項
    6に記載のポリマー。
  8. 【請求項8】 基本ポリマーが、 i)脂肪族若しくは環状の無水物またはイミド、好まし
    くは無水マレイン酸、マレイン酸イミド、無水メタクリ
    ル酸、無水イタコン酸または無水シトラコン酸[以後、
    成分i)とする]と; ii)チオフェン、2,3-または3,4-ジヒドロフラン、2,3-
    ジヒドロピラン、シクロヘキセン、インデン、インドー
    ル、N-C1〜C4アルキルインドール及び請求項7に定義
    した式I〜Vの化合物から選択される化合物[以後、成
    分ii)とする]との反応生成物であることを特徴とする
    請求項6に記載のポリマー。
  9. 【請求項9】 成分i)が環状無水物であり、成分ii)
    が式IIの化合物である場合(この場合、比は3:1〜1:
    1である)を除いて、成分i)対成分ii)の比が1:1
    〜1:10であることを特徴とする請求項5に記載のポリ
    マー。
  10. 【請求項10】 発色団b)が、式XI〜XV: 【化4】 [式中、R1は、水素、ハロゲン、カルボキシル、シア
    ノまたはロダンであり;R2は、水素、ハロゲン、シア
    ノ、カルボニルまたはニトロであり;R3は、水素、メ
    チル、エチル、メトキシ、エトキシ、アミノ-C1〜C2
    アルキルまたはC1〜C2アルキルカルボニルアミノであ
    り;R3aは、水素、メチル、エチル、メトキシまたはエ
    トキシであり;R4は、水素、メトキシまたはエトキシ
    であり;R4aは、水素、メトキシまたはエトキシであ
    り;R5は、式-NH2-、-N(R8)-(CH2)n-NH2、 【化5】 の基であり、R3がC1〜C2アルキルアミノであると
    き、R5はさらにジ(C1〜C4アルキル)アミノであっ
    てもよく;R6は、シアノ、ニトロ、C1〜C2アルキル
    スルホニル、アミノスルホニル、ジシアノビニル、トリ
    シアノビニル、式:-C(C1〜C4アルキル)=C(CN)2
    の基のジ(C1〜C4アルコキシカルボニル)ビニル、-C
    H=CH-NO2、-CH=C(CN)-CO-O-C1〜C4アルキル、ま
    たは 【化6】 であり;R7は、水素またはニトロであり;R8は、水
    素、C1〜C4アルキル、ベンジルまたはC1〜C2アルコ
    キシカルボニルオキシ-C2〜C3アルキルであり;A
    1は、直接結合、-CH=CH-、-N=CH-または-CH=N-であ
    り;A2は、-S-または-O-であり;R30は、式a)、
    b)またはc): 【化7】 (式中、R31は、トリシアノビニル、-NO2-、-CHO-、-C
    H=C(CN)2、-CH=CH-NO2、-CH=C(CN)-(COOC1
    4アルキル)2またはCH=C(COOC1〜C4アルキル)2
    であり;R32は、水素、塩素、C1〜C4アルキルまたは
    フェニルである)の基であり;Y1は、ニトロ、ホルミ
    ル、シアノ、C1〜C2アルキルスルホニル、トリシアノ
    ビニルまたはジシアノビニルであり;-Z1=は、-N
    =、=CH-または=C(NO2)-であり;-Z2=は、=N
    -、=CH-または=C(NO2)-であり;pは、0、1また
    は2;及びnは、0または1〜9である]の非線形光学
    特性を有する発色団支持化合物から誘導されることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリマ
    ー。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のポリマーを含む異なる波長のレーザ光用導波管として
    作用し得る光学装置。
  12. 【請求項12】 a)非線形光学(NLO)発色団を含ま
    ないか、少量のNLO発色団または非NLO発色団を含む上記
    定義のポリマーa)の層である上部緩衝部、 b)10〜100%のNLO発色団を含む請求項1〜11のいず
    れか1項に記載のポリマー層である主要層;及び c)NLO発色団を含まないか、少量(例えば、1〜10%)
    のNLO発色団または非NLO発色団を含むポリマーa)の層
    である底部緩衝部からなる光学装置。
  13. 【請求項13】 非-非-線形光学発色団(非-NLO発色
    団)が式VI及びVII: 【化8】 [式中、A2、R3、R4及びR5は請求項10の定義通り
    であり;各R40は、独立して、水素、フッ素、塩素、臭
    素、メチル及びメトキシから選択され;及び各R41は、
    独立して、水素、塩素、臭素、アミノ、モノ-またはジ
    1〜C4アルキルアミノ C1〜C4アルコキシ及びヒド
    ロキシである]の化合物であることを特徴とする請求項
    12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 実質的に、いずれか1つの実施例に係
    る本明細書中に記載されている非線形光学特性を有する
    ポリマー。
  15. 【請求項15】 実質的に、いずれか1つの実施例に係
    る本明細書中に記載されている非線形光学特性を有する
    ポリマーを含む装置。
JP5120820A 1992-04-25 1993-04-23 非線形光学特性を有する化合物 Pending JPH0673124A (ja)

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