JPH0673015A - 2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾール−3−イル)安息香酸誘導体及びその中間体の製造方法 - Google Patents

2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾール−3−イル)安息香酸誘導体及びその中間体の製造方法

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JPH0673015A
JPH0673015A JP4255599A JP25559992A JPH0673015A JP H0673015 A JPH0673015 A JP H0673015A JP 4255599 A JP4255599 A JP 4255599A JP 25559992 A JP25559992 A JP 25559992A JP H0673015 A JPH0673015 A JP H0673015A
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benzoic acid
acid derivative
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Hideo Takaishi
日出男 高石
Isami Nakao
勇美 中尾
Hiroshi Hamaguchi
洋 濱口
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Nihon Nohyaku Co Ltd
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Nihon Nohyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次式(II)のピラゾール類を周期律表第VIII
族の金属触媒、配位子の存在下、及び無機塩基の存在下
又は有機塩基及び水の存在下に一酸化炭素と反応させる
ことを特徴とする式(I)の2,4−ジハロゲノ−5−
(ピラゾール−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。 【化1】 (式中、R1は低級アルキル、R2は低級ハロアルキル、
X1,X2及びX3はハロゲン原子を示す。) 【効果】 式(I)の安息香酸誘導体が効率よく得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I)
【化13】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
キル基を示し、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
く、ハロゲン原子を示す。〕で表される2,4−ジハロ
ゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の
製造方法、及びその中間体である一般式(II)
【化14】 〔式中、R1、R2、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
く、ハロゲン原子を示す。〕で表されるピラゾ−ル類の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル
−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法に関しては、例
えば特願平2−48071号に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該製造方法で
はベンゼン環上のメチル基の酸化反応に複数の工程を要
するので、更に工程数が少なく且つ実用性の高い2,4
−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸
誘導体の新規な製造方法の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は新規な2,
4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香
酸誘導体の製造方法に関して鋭意研究を重ねた結果、本
発明を完成させたものであり、本発明の製造方法による
一般式(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−(ピラ
ゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体は農薬を製造する際
の中間体として有用な化合物である。
【0005】本発明の一般式(I) で表される2,4−ジ
ハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導
体の製造方法は、例えば以下に図示する方法により例示
することができる。
【化15】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
キル基を示し、R3は低級アルキル基を示し、X1、X2及び
X3は同一又は異なっても良く、ハロゲン原子を示す。〕
【0006】製法1. 一般式(II) → 一般式(I) 一般式(II)で表されるピラゾ−ル類を不活性溶媒の存在
下又は不存在下に、周期律表第VIII族の金属触媒、配位
子及び無機塩基の存在下又は有機塩基及び水の存在下に
一酸化炭素と反応させることにより一般式(I) で表され
る2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)
安息香酸誘導体を製造することができる。
【0007】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
特に本反応の進行を阻害しないものであれば良く、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエ−テル、ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエ−テル類、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル等のニトリル類、ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、
メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−
ル等のアルコ−ル類、ジメチルホルムアミド(DM
F)、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、
N,N’−ジメチルイミダゾリノン、ヘキサメチルホス
ホリルトリアミド等の非プロトン極性溶媒等を使用する
ことができ、これらの不活性溶媒は単独で若しくは混合
して使用することができる。
【0008】本反応で使用する周期律表第VIII族の金属
触媒としては、例えば塩化パラジウム、臭化パラジウ
ム、酢酸パラジウム、パラジウム・カ−ボン、金属パラ
ジウム、パラジウム・ホスフィン錯体、ニッケル、ロジ
ウム、ルテニウム、白金、イリジウムの金属塩又は金属
錯体から選択される1種又は2種以上の金属触媒を使用
することができ、その使用量は一般式(II)で表されるピ
ラゾ−ル類に対して0.001〜等モルの範囲から適宜
選択して使用すれば良い。
【0009】配位子としてはホスフイン化合物又は窒素
化合物から選択すれば良く、ホスフィン化合物として
は、例えばトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、
トリオルソメチルフェニルホスフィン、1,3−ビスジ
メチルホスフィノプロパン、1,2−ビスジフェニルホ
スフィノエタン、1,3−ビスジフェニルホスフィノプ
ロパン、1,4−ビスジフェニルホスフィノブタン、
1,1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセン等を、
窒素化合物としては、例えばテトラメチルエチレンジア
ミン、ピリジン、オルソフェナントロリン等を使用する
ことができ、これらは単独で若しくは混合して使用する
こともでき、その使用量は金属触媒に対して等モル〜1
00倍モルの範囲から選択して使用すれば良い。本反応
は金属触媒及び配位子を組み合わせて使用すれば良く、
反応系に予め錯体の形に調製して使用するか、又は錯体
の形に調製せずにそれぞれを反応系に添加して使用する
こともできる。
【0010】本反応で使用できる塩基としては有機塩基
又は無機塩基を使用することができ、無機塩基として
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム等の無機
塩基を、有機塩基としては、例えばトリエチルアミン、
トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリ
ジン、ジメチルアミノピリジン等を使用することができ
る他に酢酸ナトリウム等の有機酸塩を使用することもで
きる。塩基の使用量は反応系内に生成するハロゲン化水
素を中和するのに必要な量を使用すれば良いが、過剰に
使用することもできる。有機塩基を使用する場合には水
を使用することが必要となるが、その使用量は一般式(I
I)で表されるピラゾ−ル類に対して0.1倍モル〜10
0倍モルの範囲から選択して使用すれば良い。
【0011】一酸化炭素は1〜50kg/cm2 の圧力
範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは5〜20
kg/cm2 の範囲である。反応温度は0℃〜200℃
の範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは100
℃〜200℃の範囲である。反応時間は、反応温度、反
応規模等により一定しないが数分乃至48時間の範囲で
ある。反応終了後、目的物を含む反応系から常法により
単離し、必要に応じて精製等を行うことにより一般式
(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル
−3−イル)安息香酸誘導体を製造することができる。
【0012】製法2. 一般式(II) → 一般式(IV)
→ 一般式(I) 一般式(II)で表されるピラゾ−ル類を不活性溶媒の存在
下又は不存在下に、周期律表第VIII族の金属触媒、配位
子及び塩基の存在下に一般式(III) で表されるアルコ−
ル類及び一酸化炭素と反応させることにより一般式(IV)
で表されるピラゾ−ル類とし、該ピラゾ−ル類(IV)を単
離し又は単離せずして加水分解することにより一般式
(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル
−3−イル)安息香酸誘導体を製造することができる。
【0013】本反応は製法1と同様にすることにより一
般式(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ
−ル−3−イル)安息香酸誘導体を製造することができ
るが、一般式(III) で表されるアルコ−ル類の使用量は
一般式(II)で表されるピラゾ−ル類に対して等モル以上
使用すれば良く、反応溶媒として使用することもでき
る。 反応終了後、目的物を含む反応系より常法, 例え
ば溶媒抽出法等により単離し、必要に応じて精製するこ
とにより一般式(IV)で表されるピラゾ−ル類を製造する
ことができる。次いで単離した一般式(IV)で表されるピ
ラゾ−ル類を又は単離することなく、常法により加水分
解反応することにより一般式(I) で表される2,4−ジ
ハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導
体を製造することができる。
【0014】製法3. 一般式(II) → 一般式(VI)
→ 一般式(I) 一般式(II)で表されるピラゾ−ル類を不活性溶媒の存在
下又は不存在下に、周期律表第VIII族の金属触媒、配位
子及び塩基の存在下に一般式(V) で表される化合物と反
応させ、次いで酸で処理することにより一般式(VI)で表
されるピラゾ−ル類とし、該ピラゾ−ル類(VI)を単離
し、又は単離せずしてハロホルム反応することを特徴と
する一般式(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−
(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体を製造するこ
とができる。本反応は製法1で使用する一酸化炭素にか
えて一般式(V) で表される化合物を一般式(II)で表され
るピラゾ−ル類に対して等モル〜10倍モルの範囲から
選択して使用し、製法1と同様にすることにより一般式
(VI)で表されるピラゾ−ル類を製造することができる。
【0015】一般式(VI)で表されるピラゾ−ル類は単離
し、又は単離せずしてハロホルム反応を行うことにより
一般式(I) で表される2,4−ジハロゲノ−5−ピラゾ
−ル−3−イル安息香酸誘導体を製造することができ
る。ハロホルム反応はM,S.Newman and
H.L.Holmes,Org.Synth.Coll
ect.Vol.,428(1943)及びS.R.
Sandler and W.Kalo,『Organ
ic Functional Group Prepa
ration』Vol.1,248−249〔Acad
emic Press,Inc.,New York
(1983)〕等に記載の方法に従って行えば良い。
【0016】中間体製法. 一般式(VII) → 一般式
(II) 一般式(VII) で表されるピラゾ−ル類を不活性溶媒の存
在下又は不存在下に選択的にブロム化することにより一
般式(II)で表されるピラゾ−ル類を製造することができ
る。本反応で使用できる不活性溶媒としては、例えばジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類の他に硫酸、発煙硫酸等の鉱酸類、酢酸、
トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の
有機酸を使用することができる。
【0017】ブロム化剤としては、例えば臭素、臭素−
塩素、臭素−沃素、臭素−硫酸銀、臭素−発煙硫酸、臭
素−鉄、臭素−塩化アルミニウム、臭素酸ナトリウム等
のブロム化剤を使用することができ、その使用量は一般
式(VII) で表されるピラゾ−ル類に対して等モル〜5倍
モルの範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは等
モル〜2倍モルの範囲である。反応温度は0℃〜100
℃の範囲から選択して使用すれば良い。反応時間は、反
応温度、反応規模等により一定しないが数分乃至48時
間の範囲である。反応終了後、目的物を含む反応系から
常法により単離し、必要に応じて精製等を行うことによ
り一般式(II)で表されるピラゾ−ル類を製造することが
できる。一般式(II)で表されるピラゾ−ル類は反応終了
後、単離せずに次の反応に使用することもできる。
【0018】本発明の一般式(VII) で表されるピラゾ−
ル類は、例えば下記に示す方法により製造することがで
きる。
【化16】 (式中、R1、R2、X1、X2及び X3 は前記に同じくし、Ha
l はハロゲン原子を示す。)
【0019】一般式(XV)で表される化合物を不活性溶媒
の存在下又は不存在下にフリ−デルクラフツ反応を行
い、一般式(XIV) で表される化合物とし、該化合物(XI
V) を単離し又は単離せずして不活性溶媒の存在下又は
不存在下及び塩基の存在下にシアン化ナトリウムと反応
させて一般式(XIII)で表される化合物とし、該化合物(X
III)を単離し又は単離せずして加水分解反応を行い一般
式(XII) で表される化合物とし、該化合物(XII) を単離
し又は単離せずして不活性溶媒の存在下又は不存在下一
般式(XI)で表されるヒドラジン類と反応させ一般式(X)
で表される化合物とし、該化合物(X) を単離し又は単離
せずして不活性溶媒の存在下又は不存在下及び塩基の存
在下に一般式(IX)で表されるハライド類と反応させ一般
式(VIII)で表される化合物とし、該化合物(VIII)を単離
し又は単離せずして不活性溶媒の存在下又は不存在下及
びハロゲン化剤の存在下にハロゲン化することにより一
般式(VII) で表されるピラゾ−ル類を製造することがで
きる。
【0020】以下に本発明の代表的な実施例を例示する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 5−(4−クロロ−5−ジフル
オロメトキシ−1−メチルピラゾ−ル−3−イル)−
2,4−ジクロロ安息香酸の製造
【化17】
【0022】3−(5−ブロモ−2、4−ジクロロフェ
ニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ−1−メ
チルピラゾ−ル1.0g(2.5ミリモル)、塩化パラ
ジウム4.0mg(0.023ミリモル)、トリフェニ
ルホスフィン40mg(0.15ミリモル)、炭酸ナト
リウム0.5g(4.7ミリモル)及びアセトニトリル
5mlを100mlステンレス製オ−トクレ−ブに入
れ、一酸化炭素で内部を2回置換した後、一酸化炭素圧
10kg/cm2 及び反応温度160℃で7時間反応を
行った。反応終了後、反応系を放冷して水を加え、塩酸
でpHを2に調整し、析出した結晶を濾集することによ
り目的物0.63gを得た。 物性 m.p. 204.8℃ 収率 68% 同様にして5−(4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ
−1−メチルピラゾ−ル−3−イル)−2−クロロ−4
−フルオロ安息香酸を製造した。 物性 結晶物1 H-NMR(CDCl3/TMS、δ値、ppm) 3.89(s,3H), 6.72(t,1H,J=72.3Hz), 7.35(d,1H,J=9.6H
z),8.33(d,1H,J=7.5Hz).
【0023】実施例2 5−(4−クロロ−5−ジフル
オロメトキシ−1−メチルピラゾ−ル−3−イル)−
2,4−ジクロロ安息香酸の製造
【化18】
【0024】3−(5−ブロモ−2,4−ジクロロフェ
ニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ−1−メ
チルピラゾ−ル1.0g(2.5ミリモル)、酢酸パラ
ジウム5.6mg(0.025ミリモル)、トリフェニ
ルホスフィン40mg(0.15ミリモル)、トリエチ
ルアミン0.6g(5.9ミリモル)及びメタノ−ル1
0mlを100mlステンレス製オ−トクレ−ブに入
れ、一酸化炭素で内部を2回置換した後、一酸化炭素圧
10kg/cm2 及び反応温度150℃で10時間反応
を行った。次いで反応系を放冷して2N−水酸化ナトリ
ウム水溶液でアルカリ性に反応液を調整し、1時間攪拌
下に反応を行った。反応終了後、反応液を塩酸でpHを
2に調整し、析出した結晶を濾集することにより目的物
0.85gを得た。 物性 m.p. 204.8℃ 収率 92% 本実施例で中間体の5−(4−クロロ−5−ジフルオロ
メトキシ−1−メチルピラゾ−ル−3−イル)−2,4
−ジクロロ安息香酸メチルを常法により単離することも
できた。 物性 m.p. 55.3℃。1 H-NMR(CDCl3/TMS、δ値、ppm) 3.83(s,3H), 3.91(s,3H), 6.71(t,1H,J=72.4Hz), 7.61
(s,1H ),7.96(s,1H).
【0025】実施例3 5−(4−クロロ−5−ジフル
オロメトキシ−1−メチルピラゾ−ル−3−イル)−
2,4−ジクロロ安息香酸の製造
【化19】
【0026】3−(5−ブロモ−2,4−ジクロロフェ
ニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ−1−メ
チルピラゾ−ル25g(61.5ミリモル)をn−ブタ
ノ−ル200mlに溶解し、酢酸パラジウム280mg
(1.25ミリモル)、1,3−ビスジフェニルホスフ
ィノプロパン760mg(1.84ミリモル)、n−ブ
チルビニルエ−テル25g(250ミリモル)及び炭酸
ナトリウム13g(123ミリモル)を加えて窒素雰囲
気下に10時間還流して反応を行った後、反応系を放冷
して反応液を6N−塩酸で酸性に調整し、更に30分間
攪拌下に反応を行った。反応終了後、反応液に酢酸エチ
ル200mlを加え目的物を抽出し、抽出液を水及び飽
和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−で精製することにより3−(5−ア
セチル−2,4−ジクロロフェニル)−4−クロロ−5
−ジフルオロメトキシ−1−メチルピラゾ−ル20gを
得た。 物性 m.p. 74.3℃ 収率 88% 同様にして3−(5−アセチル−4−クロロ−2−フル
オロフェニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ
−1−メチルピラゾ−ルを製造した。 物性 油状物1 H-NMR(CDCl3/TMS、δ値、ppm) 2.64(s,3H), 3.82(s,3H), 6.67(t,1H,J=72.4Hz), 7.27
(d,1H,J=9.6Hz),7.84(d,1H,J=7.6Hz).
【0027】得られた3−(5−アセチル−2,4−ジ
クロロフェニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキ
シ−1−メチルピラゾ−ル20gをジオキサン100m
lに溶解し、該溶液を次亜臭素酸ナトリウム水溶液(臭
素30g、水酸化ナトリウム22g及び水100mlか
ら調製)に室温下に滴下し、滴下終了後、同温度で更に
2時間反応を行った。反応終了後、反応液に水100m
lを加え、6N−塩酸で酸性に調整し析出した結晶を濾
集することにより目的物19gを得た。 物性 m.p. 204.8℃ 収率 83%
【0028】実施例4 3−(5−ブロモ−2,4−ジ
クロロフェニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキ
シ−1−メチルピラゾ−ルの製造
【化20】
【0029】4−1.4−クロロ−3−(2,4−ジク
ロロフェニル)−5−ジフルオロメトキシ−1−メチル
ピラゾ−ル10.0g(31ミリモル)を30mlの濃
硫酸に溶解し、該溶液に硫酸銀5.7g(18ミリモ
ル)を加えて室温下に1時間攪拌して反応を行った。次
いで反応液に臭素5.1g(32ミリモル)を滴下し、
更に1時間反応を行った。反応終了後、反応液を氷水中
に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、水及び10%チ
オ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄を行
い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留
去して得られた残渣をn−ヘキサンから再結晶すること
により目的物9.5gを得た。 物性 m.p. 78.8℃ 収率 75% 同様にして3−(5−ブロモ−4−クロロ−2−フルオ
ロフェニル)−4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ−
1−メチルピラゾ−ルを得た。 物性 油状物1 H-NMR(CDCl3/TMS、δ値、ppm) 3.82(s,3H), 6.68(t,1H,J=72.4Hz), 7.30(d,1H,J=9.3H
z), 7.79(d,1H,J=7.1Hz).
【0030】4−2.4−クロロ−3−(2,4−ジク
ロロフェニル)−5−ジフルオロメトキシ−1−メチル
ピラゾ−ル10.0g(31ミリモル)を15mlの濃
硫酸に溶解し、該溶液に臭素5.0g(31ミリモル)
を加え、室温下に60%発煙硫酸5mlを滴下し、滴下
終了後室温下に2時間攪拌して反応を行った。反応終了
後、反応液を氷水中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出
し、水及び10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩
水の順で洗浄を行い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をn−ヘキサンか
ら再結晶することにより目的物10.2gを得た。 物性 m.p. 78.8℃ 収率 81%

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
    キル基を示し、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子を示す。〕で表されるピラゾ−ル類を
    周期律表第VIII族の金属触媒、配位子の存在下、及び無
    機塩基の存在下又は有機塩基及び水の存在下に一酸化炭
    素と反応させることを特徴とする一般式(I) 【化2】 〔式中、R1、R2、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で表さ
    れる2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イ
    ル)安息香酸誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 周期律表第VIII族の金属触媒が塩化パラ
    ジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム
    ・カ−ボン、金属パラジウム、パラジウム・ホスフィン
    錯体から選択される1種又は2種以上である請求項第1
    項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−
    イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 周期律表第VIII族の金属触媒がニッケ
    ル、ロジウム、ルテニウム、白金、イリジウムの金属塩
    又は金属錯体から選択される1種又は2種以上である請
    求項第1項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−
    ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 配位子がホスフイン化合物又は窒素化合
    物である請求項第1項記載の2,4−ジハロゲノ−5−
    (ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 ホスフイン化合物がトリメチルホスフィ
    ン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、ト
    リフェニルホスフィン、トリオルソメチルフェニルホス
    フィン、1,3−ビスジメチルホスフィノプロパン、
    1,2−ビスジフェニルホスフィノエタン、1,3−ビ
    スジフェニルホスフィノプロパン、1,4−ビスジフェ
    ニルホスフィノブタン、1,1’−ビスジフェニルホス
    フィノフェロセンから選択される1種又は2種以上であ
    る請求項第4項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラ
    ゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 窒素化合物がテトラメチルエチレンジア
    ミン、ピリジン、オルソフェナントロリンから選択され
    る1種又は2種以上である請求項第4項記載の2,4−
    ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘
    導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(II) 【化3】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
    キル基を示し、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子を示す。〕で表されるピラゾ−ル類を
    周期律表第VIII族の金属触媒、配位子及び塩基の存在下
    に一酸化炭素と一般式(III) 【化4】R3-OH (III) 〔式中、R3は低級アルキル基を示す。〕で表されるアル
    コ−ル類とを反応させ、一般式(IV) 【化5】 〔式中、R1、R2、R3、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で
    表されるピラゾ−ル類とし、該ピラゾ−ル類(IV)を単離
    し又は単離せずして、加水分解反応することを特徴とす
    る一般式(I) 【化6】 〔式中、R1、R2、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で表さ
    れる2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イ
    ル)安息香酸誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 周期律表第VIII族の金属触媒が塩化パラ
    ジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム
    ・カ−ボン、金属パラジウム、パラジウム・ホスフィン
    錯体から選択される1種又は2種以上である請求項第7
    項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−
    イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 周期律表第VIII族の金属触媒がニッケ
    ル、ロジウム、ルテニウム、白金、イリジウムの金属塩
    又は金属錯体から選択される1種又は2種以上である請
    求項第7項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−
    ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 配位子がホスフイン化合物又は窒素化
    合物である請求項第7項記載の2,4−ジハロゲノ−5
    −(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 ホスフイン化合物がトリメチルホスフ
    ィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、
    トリフェニルホスフィン、トリオルソメチルフェニルホ
    スフィン、1,3−ビスジメチルホスフィノプロパン、
    1,2−ビスジフェニルホスフィノエタン、1,3−ビ
    スジフェニルホスフィノプロパン、1,4−ビスジフェ
    ニルホスフィノブタン、1,1’−ビスジフェニルホス
    フィノフェロセンから選択される1種又は2種以上であ
    る請求項第10項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピ
    ラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 窒素化合物がテトラメチルエチレンジ
    アミン、ピリジン、オルソフェナントロリンから選択さ
    れる1種又は2種以上である請求項第10項記載の2,
    4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香
    酸誘導体の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(II) 【化7】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
    キル基を示し、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子を示す。〕で表されるピラゾ−ル類を
    周期律表第VIII族の金属触媒、配位子及び塩基の存在下
    に一般式(V) 【化8】R3-OCH=CH2 (V) 〔式中、R3は低級アルキル基を示す。〕で表される化合
    物と反応させ、一般式(VI) 【化9】 〔式中、R1、R2、R3、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で
    表されるピラゾ−ル類とし、該ピラゾ−ル類(VI)を単離
    し又は単離せずして、ハロホルム反応することを特徴と
    する一般式(I) 【化10】 〔式中、R1、R2、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で表さ
    れる2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イ
    ル)安息香酸誘導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 周期律表第VIII族の金属触媒が塩化パ
    ラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウ
    ム・カ−ボン、金属パラジウム、パラジウム・ホスフィ
    ン錯体から選択される1種又は2種以上である請求項第
    13項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−
    3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 周期律表第VIII族の金属触媒がニッケ
    ル、ロジウム、ルテニウム、白金、イリジウムの金属塩
    又は金属錯体から選択される1種又は2種以上である請
    求項第13項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ
    −ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  16. 【請求項16】 配位子がホスフイン化合物又は窒素化
    合物である請求項第13項記載の2,4−ジハロゲノ−
    5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 ホスフイン化合物がトリメチルホスフ
    ィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、
    トリフェニルホスフィン、トリオルソメチルフェニルホ
    スフィン、1,3−ビスジメチルホスフィノプロパン、
    1,2−ビスジフェニルホスフィノエタン、1,3−ビ
    スジフェニルホスフィノプロパン、1,4−ビスジフェ
    ニルホスフィノブタン、1,1’−ビスジフェニルホス
    フィノフェロセンから選択される1種又は2種以上であ
    る請求項第16項記載の2,4−ジハロゲノ−5−(ピ
    ラゾ−ル−3−イル)安息香酸誘導体の製造方法。
  18. 【請求項18】 窒素化合物がテトラメチルエチレンジ
    アミン、ピリジン、オルソフェナントロリンから選択さ
    れる1種又は2種以上である請求項第16項記載の2,
    4−ジハロゲノ−5−(ピラゾ−ル−3−イル)安息香
    酸誘導体の製造方法。
  19. 【請求項19】 一般式(VII) 【化11】 〔式中、R1は低級アルキル基を示し、R2は低級ハロアル
    キル基を示し、X1、X2及びX3は同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子を示す。〕で表されるピラゾ−ル類を
    選択的にブロム化することを特徴とする一般式(II) 【化12】 〔式中、R1、R2、X1、X2及びX3は前記に同じ。〕で表さ
    れるピラゾ−ル類の製造方法。
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