JPH0672940U - ベルトコンベアのベルト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作が簡単で且つ確実に搬送のできる粉粒体
等の搬送に便利なコンベア用ベルトを提供しようとする
ものである。 【構成】 短脚部と防止部とよりなるＴ字状の落下防止
板の短脚部を、隣接する互いの防止部の端部が重なり合
うよう配置してベルト本体の搬送面の両側に取付けると
共に、防止部を内側に倒れないよう屈曲させ、防止部の
外側位置のベルト本体には添え帯を設けて防止部を起立
自在としたベルトコンベアのベルト装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は粉粒体や細い物等の運搬に使用するコンベア用のベルトに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来粉粒体や細い物の運搬に使用するコンベアの殆どがチェ−ン間に架設した 金属製の搬送板を蝶番状に連結し、その搬送板の両側に落下防止板を取り付けた ものが使用されている（以下チェ−ン方式と云う。）。

【０００３】 又ロ−ラに懸廻するベルトの搬送面の両側に搬送方向に蛇行する帯状の落下防 止板を立設し、ロ−ラ位置において落下防止板の上部が直線状に伸びるようにし たものもある（以下蛇行方式という。）。

【０００４】 更にはベルトの搬送面の両側に多数の落下防止片を少し間隔を設け斜行させな がら立設し、ロ−ラ位置において外側に倒れるようにしたものもある（以下斜行 方式という。）。

【０００５】

【従来技術の欠点】

然し乍ら、チェ−ン方式にあっては製作費が高くなるばかりか、組立て作業の 煩雑、作動に際しての騒音が激しいなどの欠点がある。

【０００６】 又蛇行方式のものにあってはベルトに落下防止板を蛇行させながら溶着し立設 する作業が困難を極め製作費が高くなるなどの欠点がある。

【０００７】 更に斜行方式にあっては落下防止片間の間隔位置より搬送物が漏れてしまい、 殊にコンベアの傾斜状態での搬送には殆ど使用することができない等の欠点があ るばかりかドラム位置では落下防止片は外側に倒れてしまうため搬送物は外側に 散らばるおそれがある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、製作が簡単で且つ確実な搬送のできる粉粒体等搬送用のコン ベア用ベルトを提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案を図示の実施例により詳記すると、搬送方向に狭巾の短脚部１と巾広の 防止部２とよりなるＴ字状の落下防止板３の短脚部１を、隣接する互いの落下防 止板３、３における防止部２の端部３’、３’が重なり合うよう内外交互に配置 してベルト本体４の搬送面５の両側に縫製６等の手段により取付けると共に、短 脚部１と防止部２の境界部７を防止部２が内側に倒れないよう屈曲させ、防止部 ２の外側位置のベルト本体４には添え帯８を全周に設けて防止部２を起立自在と したものである。

【００１０】 短脚部１とベルト本体４の取付手段としては、ベルト本体４の素材、使用目的 等に合わせて行うが、ベルト本体４が不織布等を主素材とし搬送面が粗面の場合 は図示のように縫製６がよく、ベルト本体４がビニ−ル、ゴム等を主素材とし平 滑面の場合は溶着等の手段がよく、又併用しても良い。

【００１１】 又ベルト本体４と落下防止板３の取付手段として当て布１０を短脚部１に被せ てもよく（図２）、ベルト本体４が厚い場合は切込１１を設けて短脚部１を差し 込み取り付けても良い（図３）。

【００１２】 落下防止板３における防止部２の下端縁２’はベルト本体と間隙９ができるよ うに設定してある。

【００１３】 添え帯８をベルト本体の全周にわたって取り付けることにより、防止部２の下 端縁２’とベルト本体４の間隙９は閉鎖され、搬送面上の粉粒体等の漏れを防止 することができるが、搬送物の種類によっては添え帯８は落下防止板３毎に短く して取り付けても良い。

【００１４】 図中１２はドラム、１３は搬送面を途中から屈曲傾斜させる場合のベルト本体 ４の両脇に配置した抑えロ−ラで、表面がベルト本体４と添え帯８に接するよう 段差ができている。

【００１５】

【作用】

本案は以上の如く具現されるもので、ベルト本体４の搬送面上の粉粒体等は落 下防止板３の防止部２、添え帯８によって脇にこぼれ落ちることなく、ドラム１ ２位置でも防止部は外側に倒れることなく所定位置に確実に搬送落下される。

【００１６】

【効果】

本案は叙上の如く、短脚部と防止部とよりなるＴ字状の落下防止板の短脚部を 、隣接する互いの防止部の端部が重なり合うよう配置してベルト本体の搬送面の 両側に取付けると共に、防止部を内側に倒れないよう屈曲させ、防止部の外側位 置のベルト本体には添え帯を設けて防止部を起立自在としてあるので、落下防止 板及び添え帯の取付は直線的な縫着等で簡単且つ確実にでき安価に提供できると ともに、搬送途中で搬送物のこぼれ落ちるおそれがない。

【００１７】 又ベルトコンベアの搬送方向が前後に傾斜している場合でも搬送物はベルト本 体の脇からこぼれ落ちる心配がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のベルト装置の正面部分断面図。

【図２】他実施例に係るベルト装置の正面部分断面図。

【図３】他実施例に係るベルト装置の正面部分断面図。

【図４】本考案ベルト装置を施したコンベアの側面説明
図。

【図５】抑えロ−ラを使用した場合の正面断面説明図。

【符号の説明】

１は短脚部 ２は防止部 ３は落下防止板 ４はベルト本体 ５は搬送面 ６は縫製 ７は境界部 ８は添え帯

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 短脚部と防止部とよりなるＴ字状の落下
   防止板の短脚部を、隣接する互いの防止部の端部が重な
   り合うよう配置してベルト本体の搬送面の両側に取付け
   ると共に、防止部を内側に倒れないよう屈曲させ、防止
   部の外側位置のベルト本体には添え帯を設けて防止部を
   起立自在としたベルトコンベアのベルト装置。