JPH0672774U - 入出庫ステーションにおける無人搬送車の位置決め構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無人搬送車Ａに対してスタッカクレーンＳで
荷を受け渡す自動倉庫の入出庫ステーションＥにおい
て、無人搬送車の載置台が所定位置に正確に位置決めさ
れるようにする。 【構成】 無人搬送車Ａ上に載置台２０を移動可能に設
けるとともに、ラック１１の入出庫ステーションＥ側に
無人搬送車Ａの載置台２０を位置決めする部材２３を設
け、この位置決め部材２３に載置台２０を押し当てて載
置台２０を所定位置に位置させるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動倉庫の入出庫ステーションにおいて、無人搬送車に載置された荷 を入出庫ステーションの所定位置に正確に位置決めするための構成に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来からスタッカクレーンとラックからなる立体型の自動倉庫と無人搬送車と を組み合わせ、無人搬送車の走行路である軌道を自動倉庫の入出庫ステーション まで敷設して、無人搬送車とスタッカクレーンの間で直接荷の受け渡しができる ようにした技術は公知となっている。この自動倉庫の入出庫ステーションはスタ ッカクレーンの走行通路の入口側の側方に設けられ、この入出庫ステーションま で無人搬送車を走行させ、所定位置で停止させる。そして、スタッカクレーンを 入出庫ステーションへ移動させ、スライドフォークにより無人搬送車上の荷を受 け取ってラックの所定区画へ搬送して格納していたのである。無人搬送車を所定 位置で停止させるためには、図３に示すように、入出庫ステーションのフロア２ の所定位置に位置決めコーン１を突設し、無人搬送車３の底部に設けた位置決め コーン１に合致する嵌合体４を下方に突出させて無人搬送車３を持ち上げながら 嵌合させ、無人搬送車３を所定の位置に位置決めしていたのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、無人搬送車３を持ち上げながら位置決めコーン１に嵌合体４を 合致させることによって無人搬送車３を位置決めする構成にあっては、無人搬送 車３を持ち上げるための大容量の装置が必要となるだけでなく、無人搬送車３に 対して荷Ｗの載置台が正確に取り付けられていない場合には、荷Ｗを所定位置に 正確に位置決めすることができず、スタッカクレーンによる荷Ｗの受け渡しを良 好に行うことができないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記のような課題を解決するために次のように構成したものである。 即ち、無人搬送車に対してスタッカクレーンで荷を受け渡す構成において、無人 搬送車上に載置台を移動可能に設けるとともに、ラックの入出庫ステーション側 に無人搬送車の載置台を位置決めする部材を設け、この位置決め部材に載置台を 押し当てて載置台を所定位置に位置させるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

このように構成することにより、無人搬送車を入出庫ステーションに進入させ 、ラックの入出庫ステーション側に設けた位置決め部材に対して、無人搬送車の 載置台を押し当てることにより、載置台を所定位置に正確に位置決めすることが できる。

【０００６】

【実施例】

本考案の解決しようとする課題及び解決手段は以上の如くであり、添付した図 面に従い実施例の構成を説明する。図１は自動倉庫の平面図、図２は入出庫ステ ーションの側面図であり、自動倉庫の全体構成は図１に示すように、中央前後方 向にスタッカクレーンＳの走行レール１０と天井部に平行して図示しない上ガイ ドレールが配設され、その両側にラック１１・１１が配置され、該ラック１１は 前後上下に碁盤の目状に区画して、その区画にワークＷをそれぞれ格納できるよ うにし、該ラック１１入口側の走行レール１０両側に入出庫ステーションＥ・Ｅ が設けられ、スタッカクレーンＳと無人搬送車Ａとの間でワークＷの受け渡しが できるようにしている。

【０００７】 前記入出庫ステーションＥには無人搬送車ＡがスタッカクレーンＳと平行して 進入できるように、走行レール１０と平行に軌道１２が敷設され、該軌道１２は 支線であって主軌道１３と接続され、無人搬送車Ａが他の製造装置や搬入・搬出 部へ走行できるようにしている。

【０００８】 そして、無人搬送車Ａは前記軌道１２・１３に沿って走行するように、機体下 部に軌道１２・１３を検知するセンサー１５・１５が前後に配設され、また、機 体前面及び後面に障害物検知センサー１６・１６を配置して、無人搬送車Ａ前方 に作業者や無人搬送車やその他の物があると自動的に停止するようにし、前記セ ンサー１５で軌道及び停止位置を検知して操向及び駆動、停止するようにしてい る。

【０００９】 そして、無人搬送車Ａの中央上にワークＷを載せるための載置台２０が側面視 凹状に構成した機体１９の中央上に配設され、該載置台２０は機体中央の凹部面 上に進行方向に対して直角方向（左右方向）に回転自在に軸架されたローラー２ １・２１・・・上に載置されて前後方向に容易に移動可能とし、該載置台２０と 機体１９の間の前部及び後部にはスプリング２２・２２・・・が介装され、略中 央に載置台２０が位置するように付勢し、該載置台２０上にパレットまたはワー クＷを直接載せられるようにしている。

【００１０】 一方、入出庫ステーションＥ側のラック１１前面には位置決め部材２３が無人 搬送車Ａの進入側へ向かって突設され、該位置決め部材２３の先端が前記無人搬 送車Ａの載置台２０の前面に当接するように配設して、載置台２０が位置決め部 材２３に当接して停止した位置が入出庫ステーションＥにおける設定位置となる ようにして、スタッカクレーンＳのスライドフォーク２５が載置台２０に正確に 挿入できるようにしている。特に、図２に示すように、ワークＷがロール物や円 筒物の場合、軸芯を直接スライドフォーク２５で持ち上げて格納するので、軸芯 部を直接受けられるようにワークＷと載置台２０の間に正確にスライドフォーク ２５を挿入する必要があり、確実に正確な位置決めができる部材が要求されるの である。但し、入出庫ステーションＥのフロア上に位置決め部材２３を立設して 、その先端を載置台２０に当接するように配設することも可能である。

【００１１】 このように構成することによって、無人搬送車Ａが主軌道１３の支線の軌道１ ２より入出庫ステーションＥに進入してくると、設定停止位置をセンサー１５が 検知して無人搬送車Ａは停止する。この時、載置台２０の前面は位置決め部材２ ３に当接し、載置台２０はローラー２１上をスプリング２２に抗して後方へ移動 して位置決めされた所定位置に固定されるのである。そして、スタッカクレーン Ｓが入出庫ステーションＥまで移動して、停止しスライドフォーク２５を無人搬 送車Ａ側へスライドさせてワークＷを持ち上げ、ラック１１の所定区画へ格納す るのである。出庫の場合はこの逆となるのである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即 ち、無人搬送車上に載置台を移動可能に設けるとともに、ラックの入出庫ステー ション側に無人搬送車の載置台を位置決めする部材を設けるといった非常に簡単 な構成で荷を所定位置に正確に位置決めすることができる。また、荷の載置台を 位置決めする構成としたため、無人搬送車を位置決めする場合に比し、より正確 に荷を位置決めすることができる。したがって、スタッカクレーンのスライドフ ォークが荷や無人搬送車に衝突すること等がなく、スタッカクレーンによる荷の 受け渡しを良好に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動倉庫の平面図である。

【図２】入出庫ステーションの側面図である。

【図３】従来の無人搬送車を停止固定構成を示す側面図
である。

【符号の説明】

Ｓ スタッカクレーン Ｅ 入出庫ステーション Ａ 無人搬送車 Ｗ ワーク １１ ラック １９ 機体 ２０ 載置台 ２３ 位置決め部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無人搬送車に対してスタッカクレーンで
   荷を受け渡す構成において、無人搬送車上に載置台を移
   動可能に設けるとともに、ラックの入出庫ステーション
   側に無人搬送車の載置台を位置決めする部材を設け、こ
   の位置決め部材に載置台を押し当てて載置台を所定位置
   に位置させることを特徴とする入出庫ステーションにお
   ける無人搬送車の位置決め構造。