JPH0672706A - ゼオライト成形体の強度向上方法 - Google Patents

ゼオライト成形体の強度向上方法

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JPH0672706A
JPH0672706A JP5147498A JP14749893A JPH0672706A JP H0672706 A JPH0672706 A JP H0672706A JP 5147498 A JP5147498 A JP 5147498A JP 14749893 A JP14749893 A JP 14749893A JP H0672706 A JPH0672706 A JP H0672706A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ペンタシル型ゼオライト成形体を水と接触させ
ることを特徴とするゼオライト成形体の強度向上方法。 【効果】本発明によれば、ペンタシル型ゼオライト成形
体を気体の水、液体の水あるいはアルカリを含む水と接
触させるという単純な操作を施すことにより、ゼオライ
ト成形体の機械的強度を向上させ得、加えて、無機バイ
ンダーなしでも、成形体の機械的強度を向上させ得るの
で、本発明は工業的に有利である。さらに、本発明の方
法によって得られるゼオライト成形体は、無機バインダ
ーを含まないためゼオライト本来の性能が損なわれない
という利点を有し、この点でも工業的に有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼオライト成形体の強
度向上方法に関し、詳しくは、ペンタシル型ゼオライト
成形体を水と接触させることを特徴とするゼオライト成
形体の強度向上方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】ゼオライ
トは、ケイ素と酸素とを主成分とし、また場合によりア
ルミニウムなどの金属元素を構成成分として含有してな
る多孔質結晶体であり、その吸着能を利用して、気体の
乾燥、精製、n-パラフィン、n-オレフィン、p-キシレン
の分離等に使用され、またその触媒能を利用して、分
解、水添、脱蝋、アルキル化、脱アルキル化、異性化等
の種々の反応に使用されている。そして、ゼオライトは
通常、押出成形、打錠成形等によりペレット状に、噴霧
乾燥(スプレードライ)等により微粒子状に成形して使
用されているが、ゼオライト単身では、その機械的強度
が弱いため、通常アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ
ゾル等の無機バインダーを混合した後、成形することに
より製造されている。
【0003】例えば、ゼオライトにアルミナと粘土を混
合した後、押出成形する方法 (特公昭33- 9872号公報、
特開昭49-67895号公報) 、ゼオライトとシリカの混合物
に水と押出成形助剤としてのアルカリ金属塩基を混合し
た後、押出成形する方法 (特開昭61-26509号公報) 、ゼ
オライトとシリカゾルを混合した後、リン酸アンモニウ
ム等で処理する方法 (米国特許第3,846,337)、ゼオライ
トに水、シリカ−アルミナを混合した後、成形すること
により、ゼオライト成形体を製造する方法(特表平1-50
3127号公報) 等が知られている。
【0004】しかしながら、無機バインダーを用いた場
合は、成形体の機械的強度は向上するものの、ゼオライ
ト成形体中にこれが存在するため、その存在量に対応し
てゼオライト本来の性能が希釈されたり、場合によって
は活性が低下したりするという欠点があった。このよう
な状況下に、本発明者らは、無機バインダーを用いずに
ペンタシル型ゼオライト成形体の機械的強度を向上させ
るべく、鋭意検討を重た結果、ペンタシル型ゼオライト
成形体を水と接触させるという単純な操作を施すことに
より、目的を達成し得ることを見出すとともに、さらに
種々の検討を加えて本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ペ
ンタシル型ゼオライト成形体を水と接触させることを特
徴とするゼオライト成形体の優れた強度向上方法を提供
するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明が
対象とするペンタシル型ゼオライトは、ケイ素と酸素を
主成分とし、さらにアルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ
素、ジルコニウム、クロム、ベリリウム、コバルト、ラ
ンタン、ゲルマニウム、チタンニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニッケル、アンチモン、ビスマス、銅、ニオ
ビウム等の金属元素を一種以上含有することもある多孔
質結晶体であり、とりわけ ZSM-5、ZSM-11型のペンタシ
ル型ゼオライトが好ましく使用される。通常、ケイ素以
外の金属元素に対するケイ素の原子比が10以上、好まし
くは100 以上、より好ましくは500 以上のものが使用さ
れ、実質的に金属元素を含まずケイ素のみを構成金属元
素とする結晶性超高シリカゼオライトも使用し得る。
【0007】ペンタシル型ゼオライトは、通常水熱合成
により製造され、これは必要により更に乾燥、焼成、イ
オン交換等の処理に付されるが、本発明で使用されるゼ
オライト成形体は、水熱合成品、乾燥品、焼成品、イオ
ン交換品のいずれを成形したものであってもよい。ゼオ
ライトを成形するに当たっては、例えば、押出、圧縮、
打錠、流動、転動、噴霧等の方法を採用し得、このよう
な成形方法により所望の形状、例えば球状、円柱状、板
状、リング状、クローバー状等に成形することができ
る。例えばペレット状のものが必要な場合は、押出、打
錠等の方法を採用することにより、また流動床用の触媒
などのように微粒子状のものが必要な場合は、噴霧乾燥
等の方法を採用することにより製造し得る。また必要に
応じてポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ
エチレンオキシド、ワックス類等を添加して成形するこ
ともできる。また、成形に付すゼオライトとしては、通
常、1次粒子径が5μm以下、好ましくは1μm以下の
ものが使用される。
【0008】本発明は、ペンタシル型ゼオライト成形体
を水と接触させることを特徴とするものであるが、接触
させる水は液体、気体のいずれでもよい。
【0009】また、アルカリ、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、アン
モニア、メチルアミン類等を水と共存させることが好ま
しく、この場合にはゼオライト成形体の強度をさらに向
上させることができる。液体の水にアルカリを共存させ
る場合、pHは通常9以上、好ましくは9〜13程度に調
整する。また、気体の水にアルカリを共存させる場合、
アルカリとしては通常アンモニア、メチルアミン類等の
塩基性ガスが用いられ、この場合、塩基性ガスは気体の
水に対し、通常0.01〜1モル倍、好ましくは0.1〜0.
5モル倍用いられる。
【0010】さらに、水溶性有機化合物、例えばメタノ
ール、エタノール等が水と共存していてもよく、液体の
水を用いる場合には、上記アルカリの塩酸塩、硫酸塩、
硝酸塩等の塩が共存していてもよい。
【0011】ゼオライトを水と接触させるに当たって
は、液体の水を使用する場合には、例えばゼオライトを
水で浸漬する方法、ゼオライトを充填したカラムに水を
流通させる方法等が採用される。
【0012】接触させる水の温度は30〜100℃程
度、通常は60〜100℃である。接触時間は、通常5
分〜10時間であり、場合によっては接触処理を繰り返
し実施することもできる。
【0013】一方、気体の水を使用する場合には、例え
ばゼオライトを充填したカラムに気体の水を流通させる
方法、気体の水雰囲気の中にゼオライトを保持する方法
等が採られる。
【0014】接触させる気体の水の温度は30〜200
℃程度、通常は50〜150℃である。接触時間は通常
5分〜72時間であり、場合によっては接触処理を繰り
返し実施することもできる。
【0015】接触処理後のゼオライト成形体は、水ある
いは塩酸等の酸で洗浄してもよく、酸で洗浄した場合
は、さらに水で洗浄してもよい。かくしてゼオライト成
形体の強度を向上させることができるが、該成形体は必
要に応じ、さらに焼成することもできる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、成形したゼオライトに
水を接触させるという単純な操作を施すことにより、ゼ
オライト成形体の機械的強度を向上させることができ、
加えて、無機バインダーを用いなくても成形体の機械的
強度を向上させ得るので、本発明は工業的に有利であ
る。さらに、本願発明の方法によって得られるゼオライ
ト成形体は、無機バインダーを含まないためゼイライト
本来の性能が損なわれない等の利点を有し、この点でも
本発明は工業的に有利である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0018】参考例1 5リットルのステンレス製オートクレーブにテトラエチ
ルオルソシリケート(Al含量10ppm 以下)500g、10%水
酸化テトラ-n- プロピルアンモニウム水溶液1120g、エ
タノール1070gを仕込み、 120分間激しく攪拌した。混
合液のpHは13であった。オートクレーブの蓋を締めた
後、内温を 105℃に保ち400rpm以上の回転数で攪拌を行
いながら、96時間水熱合成を行った。この間オートクレ
ーブの内圧は2〜3kg/cm2に達した。水熱合成終了時の
pHは11.8であった。白色の固体(ゼオライトの1次粒子
径:0.2μm)を濾別し、次いで濾液のpHが7付近にな
るまで蒸留水で連続的に洗浄し、固体濃度40%のスラリ
ー300gを得た。
【0019】このスラリー 25gを濾過、乾燥し10gの粉
末状白色固体を得た。該結晶を粉末X線回折で分析した
結果、ペンタシル型ゼオライトと同定された。また原子
吸光分析法による分析の結果、Alの含量は3ppm、Si/Al
原子比は147000であった。残りのスラリー250gを加熱混
練機を用いて濃縮した。スラリー中の水分は47%であっ
た。次いでこれを混練機にて1.2〜1.4kg・m のトルク
に達するまで混練した後、口径3mmφのダイスにより押
出し、風乾後、3mmの長さに切断することにより成形し
た。次いで、このもの60gを窒素と空気の混合ガス(容
量比1:1)流通下、500〜 530℃で6時間焼成するこ
とにより、固体−Aを得た。
【0020】参考例2 参考例1と同条件で水熱合成、水洗を行ってスラリーを
得、濃縮、混練した後、押出成形、焼成を行い、固体−
A’を得た。
【0021】参考例3 5リットルのステンレス製オートクレーブにテトラエチ
ルオルソシリケート(Al含量10ppm 以下)500g、10%水
酸化テトラ-n- プロピルアンモニウム水溶液1120g、2
7.6gのAl2(SO4)3・13〜14H2O を溶解した水542gを仕込
み、 120分間激しく攪拌した。混合液のpHは11.7であっ
た。オートクレーブの蓋を締めた後、内温を 105℃に保
ち400rpm以上の回転数で攪拌を行いながら、96時間水熱
合成を行った。この間オートクレーブの内圧は2〜3kg
/cm2に達した。水熱合成終了時のpHは11.7であった。白
色の固体を濾別し、次いで濾液のpHが7付近になるまで
蒸留水で連続的に洗浄し、固体濃度40%のスラリー300g
を得た。
【0022】このスラリー25gを濾過、乾燥し10gの粉
末状白色固体を得た。該結晶を粉末X線回折で分析した
結果、ペンタシル型ゼオライトと同定された。また原子
吸光分析法による分析の結果、Si/Al 原子比は60であっ
た。残りのスラリー250gを加熱混練機を用いて濃縮し
た。スラリー中の水分は47%であった。次いでこれを混
練機にて1.2〜1.4kg・m のトルクに達するまで混練し
た後、口径3mmφのダイスにより押出し、風乾後、3mm
の長さに切断することにより成形した。次いで、このも
の60gを窒素と空気の混合ガス(容量比1:1)流通
下、500〜 530℃で6時間焼成することにより、固体−
Bを得た。
【0023】参考例4 5リットルのステンレス製オートクレーブにテトラエチ
ルオルソシリケート(Al含量10ppm 以下)416.7g、10%
水酸化テトラ-n- プロピルアンモニウム水溶液931.4g、
エタノール249.3g、チタンテトライソプロポキシド0.3
gを仕込み、60分間激しく攪拌した。オートクレーブの
蓋を締めた後、内温を 105℃に保ち400rpm以上の回転数
で攪拌を行いながら、96時間水熱合成を行った。得られ
た白色の固体を濾別し、次いで濾液のpHが7付近になる
まで蒸留水で連続的に洗浄し、固体濃度40%のスラリー
250gを得た。
【0024】このスラリー25gを濾過、乾燥し10gの粉
末状白色固体を得た。該結晶を粉末X線回折で分析した
結果、ペンタシル型構造を有するチタノシリケートと同
定された。また原子吸光分析法により分析したところ、
Si/Ti 比は3500であった。残りのスラリー200gを加熱混
練機を用いて濃縮した。スラリー中の水分は47%であっ
た。次いでこれを混練機にて1.2〜1.4kg・m のトルク
に達するまで混練した後、口径3mmφのダイスにより押
出し、風乾後、3mmの長さに切断することにより成形し
た。次いで、このもの40gを窒素と空気の混合ガス(容
量比1:1)流通下、500〜 530℃で6時間焼成するこ
とにより、固体−Cを得た。
【0025】参考例5 参考例1と同様に水熱合成、水洗を行い固体濃度40%の
スラリー300gを得た。このスラリー250gにポリビニルア
ルコール4gを溶解させた水50gを混合した後、加熱混練
機を用いて濃縮した。スラリー中の水分は47%であっ
た。次いでこれを混練機にて1.2〜1.4kg・m のトルク
に達するまで混練した後、口径3mmφのダイスにより押
出し、風乾後、3mmの長さに切断することにより成形し
た。次いで、このもの60gを窒素と空気の混合ガス(容
量比1:1)流通下、500〜 530℃で6時間焼成するこ
とにより、固体−Dを得た。
【0026】参考例6 参考例1と同様に水熱合成、水洗を行い、固体濃度40%
のスラリー300gを得た。このスラリー250gを濾別し、得
られた白色固体を 120℃で16時間乾燥した後、ボールミ
ルで粉砕した。この粉砕品100gとポリビニルアルコール
4gを溶解させた水50gを混合した後、混練機にて1.2
〜1.4kg・m のトルクに達するまで混練した後、口径3
mmφのダイスにより押出し、風乾後、3mmの長さに切断
することにより成形した。次いで、このもの40gを窒素
と空気の混合ガス(容量比1:1)流通下、500〜 530
℃で6時間焼成することにより、固体−Eを得た。
【0027】参考例7 参考例1と同様に水熱合成、水洗を行い、固体濃度40%
のスラリー300gを得た。このスラリーを濾別し、得られ
た白色固体を 120℃で6時間乾燥した後、6〜18メッシ
ュに造粒した。次いで、これを窒素と空気の混合ガス
(容量比1:1)流通下、 500〜 530℃で6時間焼成し
た後、乳鉢により粉砕した。この粉砕品80gに7.5%塩
化アンモニウム水溶液 800mlを加えて、70℃で1時間イ
オン交換を行った後、濾別した。このイオン交換操作を
合計4回行った後、蒸留水で洗浄、 120℃で乾燥、乾燥
品をボールミルで粉砕した。この粉砕品50gとポリビニ
ルアルコール2gを溶解させた水27.5gを混合した後、
混練機にて1.2〜1.4kg・m のトルクに達するまで混練
した後、口径3mmφのダイスにより押出し、風乾後、3
mmの長さに切断することにより成形することにより固体
−Fを得た。
【0028】参考例8 参考例1と同様に水熱合成、水洗を行い、固体濃度40%
のスラリー300gを得た。このスラリー250gを濾別し、得
られた白色個体を 120℃で16時間乾燥した後、ボールミ
ルで粉砕した。この粉砕品100gとポリビニルアルコール
4gを溶解させた水50gを混合した後、混練機にて1.2
〜1.4kg・m のトルクに達するまで混練したものを口径
5mmφの中に2mmφの針を有するダイスにより押出し、
風乾後、5mmの長さに切断し、直径5mmで内径2mmの孔
を有する長さ5mmのリング状物を得た。次いで、これを
窒素と空気の混合ガス(容量比1:1)流通下、 500〜
530℃で6時間焼成しすることにより固体−Gを得た。
【0029】参考例9 参考例1と同様に水熱合成、水洗を行い、固体触媒50%
のスラリー240gを得た。同様の操作を更に2回繰り返
し、これらを混合して得たスラリー720gをアトマイザー
式スプレードライヤーで噴霧乾燥し、微粒子状に成形し
た。スプレードライヤーの平均入口温度、平均出口温度
は、それぞれ 210℃、90℃であった。得られた白色微粒
子250gを窒素と空気との混合ガス(容積比1:1)流通
下、ロータリーキルンを用い、 500〜 530℃で6時間焼
成することにより固体−Hを得た。得られた固体−Hの
平均粒径が80μmであった。
【0030】実施例1 参考例1で得られた固体−Aを20g、28wt%のアンモニ
ア水と蒸留水から調製したpHが11.5のアンモニア水200g
をオートクレーブに入れ、90℃で1時間攪拌した後、デ
カンテーションすることによりアンモニア水を除去し
た。このアルカリ処理を合計3回行った後、濾過、水
洗、乾燥( 120℃×16時間) することにより成形体を得
た。木屋式硬度計によりこのものの機械的強度を測定し
た。成形体10個の測定結果の平均値を表1に示した。
【0031】実施例2 実施例1において、アンモニア水の代わりに7.5wt%塩
化アンモニウム水溶液80gと28wt%のアンモニア水120g
とからなる混合液( pH=11.5)200gを用いる以外は実施
例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的強度を
実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の測定結
果の平均値を表1に示した。
【0032】実施例3 実施例1において、固体−Aを5g、アンモニア水の代
わりに7.5wt%塩化アンモニウム水溶液( pH=5.8) 50
gを用いる以外は実施例1に準拠して成形体を得た。こ
のものの機械的強度を実施例1と同様な方法で測定し
た。成形体10個の測定結果の平均値を表1に示した。
【0033】実施例4 実施例1において、固体−Aの代わりに参考例2で得ら
れた固体−A’を20g、アンモニア水の代わりに蒸留水
200gを用い、処理温度を 100℃にした以外は実施例1に
準拠して成形体を得た。このものの機械的強度を実施例
1と同様の方法で測定した。成形体10個の測定結果の平
均値を表1に示した。
【0034】実施例5 固体−A’5gを石英製カラム(15mmφ)に充填し、窒
素気流下(4.2リットル/hr)に80℃に昇温した。その
後同温度で窒素ガスに代えて、25℃に保持した水中にバ
ブリングさせ、水を気化同伴させた窒素ガス(4.2リッ
トル/hr)をカラムに供給した。24時間保持した後、再
び水を同伴していない窒素ガスに変更し、20℃まで降温
し、成形体を得た。このものの機械的強度を実施例1と
同様の方法で測定した。成形体10個の測定結果の平均値
を表1に示した。
【0035】比較例1 参考例1で得られた固体−Aの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表1
に示した。
【0036】比較例2 参考例2で得られた固体−A’の機械的強度を実施例1
と同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表
1に示した。
【0037】
【0038】実施例6 実施例1において参考例1で得られた固体−Aの代わり
に参考例3で得られた固体−Bを20g用いる以外は実施
例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的強度を
実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の測定結
果の平均値を表2に示した。
【0039】比較例3 参考例3で得られた固体−Bの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表2
に示した。
【0040】
【0041】実施例7 実施例1において、参考例1で得られた固体−Aの代わ
りに、参考例4で得られた固体−Cを20gを用いる以外
は実施例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的
強度を実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の
測定結果の平均値を表3に示した。
【0042】比較例4 参考例4で得られた固体−Cの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表3
に示した。
【0043】
【0044】実施例8 実施例1において、参考例1で得られた固体−Aの代わ
りに、参考例5で得られた固体−Dを20gを用いる以外
は実施例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的
強度を実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の
測定結果の平均値を表4に示した。
【0045】実施例9 実施例8において、アンモニア水の代わりに水酸化ナト
リウムと蒸留水で調製したpHが11.5の水酸化ナトリウム
水溶液200gを用いる以外は実施例8に準拠して成形体を
得た。このものの機械的強度を実施例1と同様な方法で
測定した。成形体10個の測定結果の平均値を表4に示し
た。
【0046】比較例5 参考例5で得られた固体−Dの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表4
に示した。
【0047】
【0048】実施例10 実施例1において、参考例1で得られた固体−Aの代わ
りに、参考例6で得られた固体−Eを20gを用いる以外
は実施例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的
強度を実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の
測定結果の平均値を表5に示した。
【0049】比較例6 参考例6で得られた固体−Eの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表5
に示した。
【0050】
【0051】実施例11 実施例1において、参考例1で得られた固体−Aの代わ
りに、参考例7で得られた固体−Fを20gを用いる以外
は実施例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的
強度を実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の
測定結果の平均値を表6に示した。
【0052】比較例7 参考例7で得られた固体−Fの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表6
に示した。
【0053】
【0054】実施例12 実施例1において、参考例1で得られた固体−Aの代わ
りに、参考例8で得られた固体−Gを20gを用いる以外
は実施例1に準拠して成形体を得た。このものの機械的
強度を実施例1と同様な方法で測定した。成形体10個の
測定結果の平均値を表7に示した。
【0055】比較例8 参考例8で得られた固体−Gの機械的強度を実施例1と
同様な方法で測定した。10個の測定結果の平均値を表7
に示した。
【0056】
【0057】実施例13 参考例9で得られた固体−H60gをシャーレに入れ、水
200gを入れた1リットルのステンレス製オートクレーブ
中に吊るし、蓋を閉めた後、オートクレーブを80℃の恒
温槽に入れ、6時間放置した。オートクレーブを取り出
した後、20℃まで放冷した。得られた微粒子を窒素ガス
流通下、ロータリーキルンを用いて 500℃で1時間焼成
し、成形体を得た。この成形体50gを、ステンレス製の
カラム(127mmφ、長さ559mm)内で、下部から空気(7リ
ットル/hr)を20時間供給して流動させ、その間の成形
体の粉化率を測定した。測定結果を表8に示した。粉化
率は下記式で算出した。尚、粉化率は成形体の耐磨耗性
に相当する。 粉化率(%)=Z/(X−Y)×100 但し、X=初期充填全成形体重量(g) Y=空気供給開始後5時間までにカラム上部より出た粉
化微粒子の重量(g) Z=空気供給開始後5時間から20時間までにカラム上部
より出た粉化微粒子の重量(g)
【0058】実施例14 実施例13において、水の代わりに28%のアンモニア水
200gをオートクレーブに入れる以外は実施例13に準拠
して成形体を得た。このものの粉化率を実施例13と同
様の方法で測定した。測定結果を表8に示した。
【0059】比較例9 参考例9で得られた固体−Hの粉化率を実施例13と同
様の方法で測定した。測定結果を表8に示した。
【0060】
【0061】反応例1 実施例13で得られた成形体5gに5%塩化アンモニウ
ム水溶液50gを加え、60〜70℃で1時間イオン交換処理
を行い、続いて濾別した。このイオン交換処理を4回行
った後、結晶を濾液中に塩化物イオンが検出されなくな
るまで蒸留水で洗浄し、その後、 120℃で16時間乾燥し
た。さらにロータリーキルンを用い、500 ℃で1時間窒
素ガス流通下に焼成し、触媒(触媒A)を得た。
【0062】内径1cmの石英ガラス製反応管中に触媒A
を0.375g(0.6ml)充填し、窒素気流下(4.2リットル
/hr)に 350℃で1時間予熱処理した。次いでシクロヘ
キサノンオキシム/メタノール重量比1/1.8の混合液
を8.4g/hrの供給速度で反応管に供給して反応させた。
このときの空間速度WHSVは8hr-1であり、触媒層の
温度(反応温度)は 350℃であった。反応は7.25時間継
続した。反応生成物は1時間ごとに水冷下に捕集し、ガ
スクロマトグラフで分析した。
【0063】ここに空間速度WHSVは次式で算出し、
またシクロヘキサノンオキシムの転化率及びε−カプロ
ラクタムの選択率もそれぞれ次式で算出した。
【0064】WHSV(hr-1)=O/C シクロヘキサノンオキシムの転化率(%)=〔(X−
Y)/X〕×100 ε−カプロラクタムの選択率(%)=〔Z/(X−
Y)〕×100 なお、O、C、X、YおよびZはそれぞれ次のとおりで
ある。 O=シクロヘキサノンオキシム供給速度(kg/hr) C=触媒重量(kg) X=供給した原料シクロヘキサノンオキシムのモル数 Y=未反応のシクロヘキサノンオキシムのモル数 Z=生成物中のε−カプロラクタムのモル数 反応結果を表9に示した。
【0065】反応例2 反応例1において、参考例9で得られた固体−Hを5g
用いる以外は反応例1に準拠して触媒(触媒B)を得
た。この触媒Bを用い、反応例1に準拠してシクロヘキ
サノンオキシムからε−カプロラクタムを得た。反応結
果を表9に示した。
【0066】 表9 反応経過時間 (hr) 例 1.25 7.25 反応例1 転化率(%) 99.8 99.6 選択率(%) 95.0 95.6 反応例2 転化率(%) 99.9 99.9 選択率(%) 95.6 95.8

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペンタシル型ゼオライト成形体を水と接触
    させることを特徴とするゼオライト成形体の強度向上方
    法。
  2. 【請求項2】水が気体である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】水が液体である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】水にアルカリが共存する請求項1に記載の
    方法。
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