JPH0672477U - 断熱性紙カップ - Google Patents

断熱性紙カップ

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JPH0672477U
JPH0672477U JP1440993U JP1440993U JPH0672477U JP H0672477 U JPH0672477 U JP H0672477U JP 1440993 U JP1440993 U JP 1440993U JP 1440993 U JP1440993 U JP 1440993U JP H0672477 U JPH0672477 U JP H0672477U
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paper cup
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性に優れていて、かつ加工性の良い紙カ
ップを提供する。 【構成】 紙製カップの胴部外周に、エンボス加工を施
した帯紙を接着してなるものである。加工性と断熱性を
満足するためには、帯紙を重量が60〜200g/m2
原紙から成形し、また帯紙の表面の凹凸の深さを0.5
〜3.0mmとするのが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、飲料等を入れるための断熱性に優れた紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】
紙カップは使い捨てとして用いられ、衛生的で非常に簡便な容器である。しか しホット飲料用とする場合、肉厚が薄いため、持つ位置によっては手が熱い。
【0003】 これを防ぐためにカップの側面に取っ手を付けたものがあるが、取っ手を組み 立てるのが面倒であったり、持ったときにカップを落下させる不安感があったり するため、あまり好まれない。また一般的にホット飲料用としては発泡ポリスチ レン容器が用いられているが、ゴミ問題や焼却問題から最近は敬遠されている。 一方、紙カップの胴部外周に紙等からなる円筒形の断熱体を装着することによ り、断熱性を付与したものが種々創案されている。例えば 特公昭57-3532号に係 る紙製断熱容器は、縦方向波形の円筒紙をカップの側壁に装着したものであり、 カップ外周と円筒紙との間の空隙によって断熱効果が簡便に得られる。しかしこ の場合、紙に波板状に段ぐり加工を施した直後に紙が反り返ってしまい、従って 次工程の作業に支障が出やすい。また、その円筒紙は縦方向の力に対しては変形 しにくいが、横方向の力に対しては容易に変形するため、円筒紙をカップに装着 する際の作業性も悪い。
【0004】 また、実開平4-45213号に係る断熱紙カップは、エンボス加工を施した不織布 をカップの外周に接着したものであり、カップ外周と不織布との間の空隙および 不織布自体が熱伝導性が低いことによって断熱効果が得られる。しかし、不織布 は剛性が低いために塑性変形し難く、従ってエンボス加工によって所望の輪郭の 凹凸を付与するのが困難である。また、紙繊維によって不織布を製造することは 困難であるため、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維に よって製造するのが一般的であるが、加熱された金型に繊維が付着しやすいため 、このことによっても理想的なエンボス加工を行うことは困難となる。
【0005】
【考案の目的】
上述のことに鑑み、本考案の目的は、断熱性に優れていて、かつ加工性の良い 紙カップを提供することである。
【0006】
【考案の構成】
本考案に係る紙カップは、紙製カップの胴部外周に、エンボス加工を施した帯 紙を接着してなるものである。加工性と断熱性を満足するためには、帯紙を重量 が60〜200g/m2の原紙から成形し、また帯紙の表面の凹凸の深さを0.5 〜3.0mmとするのが好ましい。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0008】 図1に本考案の紙カップを示す。紙カップ1は、紙カップ本体2と帯紙3とか らなっている。紙カップ本体2は、通常の紙カップと同様に扇型の原紙を巻いて 形成したものであり、上端のカール部4と胴部5および同じく紙からなる底板( 図示せず)からなる。帯板3は胴部5の手を添える高さの位置に接着されている 。この位置は紙カップの大きさ等に応じて調整する。胴部5の全面に設けてもよ い。紙カップ本体2と帯紙3を別個に製造した後、帯紙3を紙カップ本体2に接 着剤を用いて接着する。
【0009】 図1において帯板3は円筒形であり、胴部5の全周に巻き付けている。しかし 必ずしも円筒形である必要はなく、円筒形の一部が切除されていても180度の 角度よりも広い範囲に設けられていればカップを手で持つことは可能である。ま た数枚の帯紙片を胴部5の所要の位置に不連続に接着してもよい。さらにまた、 図2に示すように、帯紙3の上端31及び/又は下端32の輪郭を曲線にすれば、デ ザイン上好ましい場合がある。
【0010】 帯紙3は全体にエンボス加工を施した一定の厚さのものであり、表面と裏面に 実質的に一定の深さの凹凸を有している。従って紙カップ本体2と帯紙3の間に は空隙があり、この空隙によって断熱効果が得られる。図面において6は凹部で 7は凸部である。図1における帯紙表面の多数の短い線は凹凸によってできる影 を表しているが、凹凸を表すために便宜上示したものであり、実際にはこのよう な影は鮮明には現れない。凹凸は縦横に、あるいは45度に傾斜した方向に格子 状に規則正しく並んでいるのが一般的に美観上好ましいが、不規則に並んでいて もよい。
【0011】 次に帯紙3の製造工程を説明する。帯紙用の原紙を平らな状態でエンボスロー ラに加熱しながら通してエンボス加工する。次いで紙を扇型等の所定の形状に裁 断して帯紙3とする。カップ本体2に接着剤を塗布し、そこに帯紙3を巻き付け 接着する。
【0012】 所望の加工性と断熱性を満足するためには、帯紙3を重量が60〜200g/ m2の原紙から成形し、また帯紙3の表面の凹凸の深さ、すなわち凹部6の底か ら凸部7の頂点までの距離を0.5〜3.0mmとするのが好ましい。帯紙の原紙 の重量が60g/m2未満の場合、強度が不足してエンボス加工の際に紙が切れて しまう。一方200g/m2を超えると剛性が高すぎるため、所望の輪郭の凹凸を 付与するのが困難になる。カップ本体2の厚さは一般に0.25mm以上必要で あるが、これに対応して、帯紙3の凹凸の深さが0.5mm未満の場合、帯紙3 とカップ本体2の間の空隙が小さくなるので断熱効果が不足してしまう。一方3 .0mmを超えると、帯紙3の原紙の重量を60〜200g/m2とする範囲内で のエンボス加工を行う場合、凹凸の勾配が大きすぎて加工が困難になる。
【0013】実施例 1 帯紙を装着した本考案に係る紙カップと帯紙を用いない通常の紙カップについ て、断熱性の比較試験を行った。
【0014】 本考案に係る紙カップのカップ本体は重量が230g/m2の紙からなり、高 さが92mm、高さ方向の中央部での直径が約70mmで、厚さは0.25mm であった。帯紙の原紙は、密度が0.82g/cm3で重量が100g/m2のもの を用いた。帯紙は厚さが0.2mm、幅307mmの円筒形で、エンボス加工に よる凹凸が、紙の送り方向に対して45度傾斜した方向に5mmのピッチ(一つ の凹部の底から隣りの凹部の底までの距離)で格子状に規則的に形成されていて 、凹凸の深さは1.15mmであった。この帯紙を、図1に示すような形で、帯 紙の上端がカップ本体の上端から下へ107mmの位置になるようにして、カッ プ本体に接着した。カップ本体と帯紙の間の空隙の最大幅は1.15mmである 。
【0015】 比較用の紙カップは、上記の本考案に係る紙カップのカップ本体と同様のもの であり、帯紙は装着していなかった。
【0016】 両方の紙カップに98℃の湯をほぼ上端まで注ぎ、時間の経過に伴うカップ外 表面と湯の温度変化を測定した。本考案の紙カップについてのカップ外表面とは 、帯紙の表面のことである。
【0017】 結果を図3と図4に示す。図3は本考案に係る紙カップについての測定結果で あり、図4は比較用の紙カップについての測定結果である。本考案に係る紙カッ プを用いた場合、時間が経っても湯の温度が低下しにくいことがわかる。また、 カップ外表面の温度も著しく低く、時間が経っても低下しにくい。
【0018】実施例 2 帯紙用の原紙の重量の変化に伴うエンボス加工性の確認試験を行った。
【0019】 用いた原紙の密度は0.8g/cm3であった。原紙の重量を50〜220 g/ m2の範囲で変えながら、5mmのピッチの凹凸をエンボス加工によって形成し た。この場合、重量が60g/m2のときの凹凸の深さは2.0mmで、200g/ m2のときの深さは0.3mmであった。しかし、重量が50g/m2のとき、紙が 破断して加工不能であった。重量が220g/m2のとき、凹凸の深さは0.1m mで、浅すぎるものとなった。
【0020】 このように、200g/m2のとき得られた凹凸の深さは0.3mmであったが 、ほぼ均一な深さが得られ、これは原紙の塑性変形能の高さによるものである。 エンボス加工機あるいは金型の選択によって、0.5〜3.0mmの範囲の深さに することが可能であると考えられる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る紙カップは、紙カップ本体2と帯紙3の間 に空隙を有しているので、この空隙によって優れた断熱効果が得られる。従って 、カップを持つ手に強い熱さを感じず、中の飲料は冷めにくい。また、帯紙3は エンボス加工に適したものであるため、最適な断熱性を得るための所望の輪郭の 凹凸を容易に付与することができる。さらに、表面に凹凸を有する帯紙3を装着 した紙カップは美観上も優れているので、ファストフード店等で使用するのに適 している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る紙カップの一実施例を示す斜視図
である。
【図2】本考案に係る紙カップの別の実施例を示す正面
図である。
【図3】本考案に係る紙カップの断熱性の試験結果を示
すグラフである。
【図4】従来の紙カップの断熱性の試験結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1‥紙カップ、2‥紙カップ本体、3‥帯紙、4‥カー
ル部、5‥胴部、6‥凹部、7‥凸部、31‥帯紙の上
端、32‥帯紙の下端。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製カップの胴部外周に、エンボス加工
    を施した帯紙を接着してなる、断熱性紙カップ。
  2. 【請求項2】 帯紙は重量が60〜200g/m2の原紙
    から成形されたものであり、かつ帯紙の表面の凹凸の深
    さを0.5〜3.0mmとした、請求項1に記載の断熱性
    紙カップ。
JP1993014409U 1993-03-26 1993-03-26 断熱性紙カップ Expired - Lifetime JP2576200Y2 (ja)

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JP1993014409U JP2576200Y2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 断熱性紙カップ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014155751A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 東罐興業株式会社 紙製力ップ及びその製造方法
WO2023032236A1 (ja) * 2021-09-05 2023-03-09 株式会社Ky7 外装材、容器、及び容器と外装材の組み合わせ

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