JPH0672314B2 - 電析面積の増大方法 - Google Patents

電析面積の増大方法

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JPH0672314B2
JPH0672314B2 JP60163932A JP16393285A JPH0672314B2 JP H0672314 B2 JPH0672314 B2 JP H0672314B2 JP 60163932 A JP60163932 A JP 60163932A JP 16393285 A JP16393285 A JP 16393285A JP H0672314 B2 JPH0672314 B2 JP H0672314B2
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JP
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electrodeposition
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mesh
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貴志男 坪井
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頌弘 高橋
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Nippon Avionics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明は、難接着性金属を接着するに当り当該金属に
卑金属を電析することによって接着強度の増大を計る方
法において、卑金属の電析表面積を大きく形成して、よ
り高い接着強度を得るための電析面積の増大方法に関す
る。
〔発明の背景〕
美術工芸品や宝飾品の作製修理、電子機器部品の組み立
て、あるいは歯科補綴物の作製修理においては金属製の
第1物体を他の第2物体に接着させる工程が含まれる場
合がある。この時、第2物体が金属や金属以外の材質、
たとえばセラミックス、有機高分子材料、天然鉱物など
であったり、接着すべき材料が耐熱性に欠ける為加熱し
てはならなかったりすると、ろう着や溶接技法が使用で
きない。こうした場合には重合硬化型の接着剤で第1物
体と第2物体を接着させることになるが、金属は有機高
分子系接着剤に対しては難着性である。そこで、金属表
面にSn、Zn、Pb、Ni、Co、Cu、Fe、A1、Cr、Ti、Sb、G
e、Si、In等の卑金属を電析しておき、これ等の卑金属
に対して強力に接着する接着剤、例えば酸性基を有する
(メタ)アクリル系モノマーを含有する重合硬化型の接
着剤で両物体を接着することが行なわれている。この
時、高い接着強度を得るために、卑金属電析にさきだち
金属製物体に研摩、サンドプラスト等の前処理を行なっ
た後、電析処理をしている。
しかし、被電析体が歯科補綴物等のように小さい場合に
は、研摩、サンドプラスト等を行うのが困難であり、ま
たこれらの粗面化用の設備を必要とする。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、前記の如き従来の問題点を除去するも
のであり、被電析体表面を研摩、サンドプラスト等の粗
面化処理を行うことなく、高い接着強度を得ることを可
能にする電析面積の増大方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明になる電析面積の増大方法は、難接着性金属に電
析した卑金属を介して接着することにより接着強度の増
大を図る方法において、化学的に難溶性の網状金属フィ
ルターの一方の表面に該網目を閉塞することなく電気的
絶縁物質を被着してなるフィルターを前記絶縁物質側を
被電析体に密着させ、電析すべき金属を多量に溶解含有
させた電析液を前記フィルター上から被電析体に供給し
つつ、前記電析液を介して前記被電析体に向けて電流を
流し電析を行うことを特徴としている。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図により説明する。1はス
テンレス鋼等の化学的に難溶性の金属細線を平織りした
金属フィルターであり、網目の大きさは本発明の目的か
らして微細なものがよく、本実施例においては200メッ
シュのものを使用した。金属フィルター1としては難溶
性の金属素材からなり、エレクトロフォームドメッシュ
と称する板状のもの、細線を編んだもの等いずれも使用
できるが、金属フィルター1を被電析体7上に載置した
際に、両者間に不連続の間隙が多くできる程よく、細線
を平織りしたフィルターが好適である。この金属フィル
ター1の一方の表面には、電気的絶縁物質2が、金属フ
ィルター1の網目をふさがないように被着されている。
電気的絶縁物質2としては、耐薬品性にすぐれたものが
よく、例えばフッ化マグネシュウム等が蒸着される。3
は本体4内にSn,Zn,Pb,Ni,Co,Cu,Fe,A1,Cr,Ti,Sb,Ge,S
i,In等の卑金属を多量に溶解含有する電析液を貯えた容
器(図示せず)を収納した簡易電析具であり、導芯5を
介して電析液6が金属フィルター1上に供給される。7
は金合金、ステンレス等の難接着性金属であり、直流電
源8のカソード9が適宜接続される。また、直流電源8
のアノード10は、簡易電析具3の本体に接続される。
本発明になる電析方法を説明すると、まず被電析体7を
脱脂処理等して清浄にしたのち、金属フィルター1をそ
の電気的絶縁物質2を被着させた側を被電析体7に密着
するように載置する。そして、直流電源8のカソード9
を例えばクリップ等を用いて被電析体7に接続し、アノ
ード10を所望の電析液6を収納した電析具3に接続す
る。このように準備した後、電析具3から電析液6を、
金属フィルター1を介して被電析体7に供給しつつ電流
を流せば、電析液6に含まれている金属イオンが金属フ
ィルター1の網目を通って、被電析体7上に析出する。
このとき、金属フィルター1の露出している金属部分に
は電析液6を介して電析電流が流れるので、金属フィル
ター1は補助アノードの役割を果し、効率のよい電析が
行われる。また電析具3の導芯5で、金属フィルター1
上をこするように移動すれば、被電析体7の全面を電析
することができる。
このような方法で電析された被電析体7の表面には、第
2図に示すごとく金属フィルター1の網目の部分11に電
析金属が厚く電析されると共に、網目部11の四隅12が比
較的薄い電析金属13によって、隣接する網目部11に接続
された網目状に島状の電析を行うことができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、被電
析体上に複雑な網目状の島状電析を行うことができるの
で、電析金属の表面積を飛躍的に増大させ得ると共に、
接着剤と強固に結びつくいわゆるアンカー(ANCHOR)効
果をも得ることができる。従って、被電析体表面を研
摩、サンドプラスト等による粗面化処理を行うことな
く、本発明になる電析後、接着剤を塗布して接着すれ
ば、接着面積の増大による強固な接着を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる電析面積の増大方法の実施状態を
示す図、第2図は第1図に示す構成によってなされた島
状電析の形状を示す平面図である。 1…金属フィルター、2……電気的絶縁物質、 3…簡易電析具、6…電析液、7…被電析体、 8…直流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学的に難溶性の網状金属フィルターの一
    方の表面に該網目を閉塞することなく電気的絶縁物質を
    被着してなるフィルターを前記絶縁物質側を被電析体に
    密着させ、電析すべき金属を多量に溶解含有させた電析
    液を前記フィルター上から被電析体に供給しつつ、前記
    電析液を介して前記被電析体に向けて電流を流し電析を
    行うことを特徴とする電析面積の増大方法。
JP60163932A 1985-07-26 1985-07-26 電析面積の増大方法 Expired - Lifetime JPH0672314B2 (ja)

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JPS6227586A JPS6227586A (ja) 1987-02-05
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