JPH0671780B2 - 高耐久性磁性材料積層体の製造方法 - Google Patents

高耐久性磁性材料積層体の製造方法

Info

Publication number
JPH0671780B2
JPH0671780B2 JP62002453A JP245387A JPH0671780B2 JP H0671780 B2 JPH0671780 B2 JP H0671780B2 JP 62002453 A JP62002453 A JP 62002453A JP 245387 A JP245387 A JP 245387A JP H0671780 B2 JPH0671780 B2 JP H0671780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic material
polymer compound
foil strip
foil
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62002453A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63170030A (ja
Inventor
弘久 市原
大吾 住本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP62002453A priority Critical patent/JPH0671780B2/ja
Publication of JPS63170030A publication Critical patent/JPS63170030A/ja
Publication of JPH0671780B2 publication Critical patent/JPH0671780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインピーダのコアなどに用いる磁性材料積層体
の製造方法に関する。
(従来の技術) 高周波電縫造管のインピーダは強磁界下に曝されること
から、インピーダのコアとして溶接熱効率確保のために
飽和磁束密度の低い酸化物磁性材料であるフエライトコ
アにかえて、飽和磁束密度が高い細幅箔帯の珪素鋼やア
モルフアス合金などを積層した金属磁性材料積層体が用
いられるようになつてきた。
この金属磁性材料積層体の製造方法としては、本発明者
らが特開昭59-22749号公報に開示したように、金属磁性
材料箔帯のバリを圧延矯正あるいは除去し、さらに高絶
縁性、高耐熱性分子化合物の固着工程を経た後、絶縁性
接着剤あるいは高絶縁性、高耐熱性高分子化合物を塗布
しつつ積層枠に捲取り、乾燥して積層接着する方法があ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の方法において、絶縁接着剤としてエポキシ系樹脂
あるいはポリ(フエニレリン)オキシド、ポリ(p−キ
シリレン)芳香族ポリスルホン、芳香族ポリアミドイミ
ド、ポリエステルイミド、芳香族ポリイミド、フエノキ
シ樹脂などの高分子化合物の単体あるいは複合体を用い
るのが一般的である。
エポキシ系樹脂の乾燥温度は150℃程度であることから
製造される積層体の耐熱温度も150℃程度である。従つ
て、エポキシ系樹脂で接着されたインピーダコアの場
合、インピーダを冷却する能力の低いミルあるいは非常
な高周波強磁界となるミルで用いると、インピーダコア
の温度が上昇しエポキシ系樹脂の絶縁が破壊され使用耐
久時間が短くなりやすいという問題がある。
一方、高分子化合物の場合は、接着のための加熱温度を
400℃程度と高くすることができるため、耐熱性も高く
且つ、絶縁耐圧も高いことから使用耐久時間が長いとい
う長所があるが、接着のための加熱温度400℃程度と高
くすると加熱接着中に金属磁性材料箔の層間から押し出
された高分子化合物が積層枠に固着するという問題があ
る。この積層枠に固着した高分子化合物を除去しなけれ
ば積層枠を再度使用することができず、しかもこの固着
した高分子化合物の除去は人手によるしか無いため、非
常に非能率的で長時間を要しインピーダコア用積層体の
製造コストを高くしていた。
本発明は高耐久性金属磁性材料積層体の経済的な製造方
法を提供することを目的とする。
(問題を解決するための手段) 本発明は金属磁性材料の箔帯のエッジのバリを圧延矯正
または除去した後、該箔帯に高絶縁性の高耐熱性高分子
化合物を塗布し、その後工程に配設した130〜200℃に昇
温された乾燥設備によって該箔帯を加熱乾燥することに
より、塗布された高絶縁性の高耐熱性高分子化合物を指
触乾燥状態まで乾燥し、続いて連続して積層枠に所定回
数巻取った後、該箔帯を積層枠のコーナー部にて切断
し、治具によって積層方向に加圧せしめつつ、加熱炉内
にて350〜450℃に加熱し接着した後、冷却し所定長さに
切断することを特徴とする高耐久性磁性材料積層体の製
造方法である。
以下、第1図に示す実施態様例により本発明を詳細に説
明する。
スリツトされた金属磁性材料の箔帯1は箔帯1のエツジ
のバリを圧延矯正するバリ圧延機2、ルーパー3、速度
検出器4を経て、ロールコーター5によつて高耐熱性高
絶縁性の高分子化合物であるポリエステルイミドを主成
分とする接着剤を両面に塗布され、引き続き配設された
150℃に昇温された乾燥炉6を通過することにより、ロ
ールコーター5によつて塗布された接着剤がベト付かな
い程度、いわゆる指触乾燥状態に乾燥され、連続的に積
層枠7に捲取られる。
所定回数だけ積層枠7に捲取られた箔帯1は積層枠7の
各コーナー部にて切断され、積層枠7の辺の部分が接着
治具8に移される。接着治具8内の切断された箔帯1a,1
a,1a,……は、押え治具8aによつて接着時に所定厚さに
なるように加圧され、接着加熱炉9内にて400℃に加熱
されることにより互いに接着され、冷却後所定長さに切
断されて積層体1bとなる。
ロールコーター5の後に配設される乾燥炉6の温度は本
実施例では150℃としたが、これは箔帯1に塗布された
高耐熱性、高絶縁性高分子化合物が指触乾燥程度に乾燥
すれば良いわけで、通常は箔帯1の積層速度あるいは高
耐熱性、高絶縁性高分子化合物の希釈溶剤に合わせて13
0℃〜200℃程度に昇温される。乾燥炉6の温度が130℃
以下では、箔帯1の温度が低すぎる傾向にあり、積層速
度を遅くせざるをえず能率的でなく、また200℃以上で
は後の接着強度が十分でなく積層体1bが剥離しやすくな
る傾向にある。
押え治具8aによる加圧力の調整は第2図に示すように積
層厚さが一定になるように押え治具8aに突起を設けたT
字型としておけば特に気にしなくて良い。それは接着加
熱炉9で加熱されることにより切断された箔帯1aに固着
された高耐熱性、高絶縁性高分子化合物が再度軟化溶融
し箔帯1a,1a,1a,……の層間から押し出されるからであ
る。この押し出された高耐熱性、高絶縁性高分子化合物
は接着治具8および押え治具8aに付着するが固着しない
ので容易に除去できる。
接着加熱炉9の温度は実施例では400℃としたが、乾燥
炉6によつて乾燥された高耐熱性、高絶縁性高分子化合
物が再度軟化し融着する温度であれば、互いに隣合う切
断された箔帯1a,1a,1a,……は接着される。しかし、加
熱温度が低ければ必然的に耐熱温度が低くなり、高すぎ
ると接着力が弱くなつたり絶縁性が低下する場合もあ
る。通常は350℃〜450℃程度の範囲である。
(実施例) 第3図は表1に示す条件で従来のエポキシ系樹脂で接着
した珪素鋼箔の積層体と、本発明法により接着されたポ
リエステルイミド樹脂を接着剤とする珪素鋼箔の積層体
の比較試験結果である。
従来のエポキシ系樹脂により接着された珪素鋼箔の積層
体をコアとするインピーダの場合、造管速度50m/minま
では本発明法により接着されたポリエステルイミド樹脂
を接着剤とする珪素鋼箔の積層体をコアとするインピー
ダと同程度の溶接電力であつたが、造管速度を60m/min
に上げると溶接電力は従来法によるインピーダの場合は
本発明法によるインピーダの場合の約1.2倍の溶接電力
を必要とし、更に、造管速度を70m/minに上げると従来
法によるインピーダの場合は溶接電力をミルの限界まで
上げても全く溶接されなかつたが、本発明法によるイン
ピーダの場合は造管速度50n/min、60m/minの場合と同様
に溶接され、溶接電力も造管速度40m/min〜60m/minの場
合の延長線上にあり、異常な増加傾向を示してはいな
い。
試験終了後インピーダを調査してみると従来法によるイ
ンピーダの場合は完全に焼損し珪素鋼箔同志が融着して
いたが、本発明法によるインピーダの場合は全く変化し
ていなかつた。
(発明の効果) 従つて、本発明法の積層体をコアとするインピーダは従
来法の積層体をコアとするインピーダに比べて高周波・
強磁界下の使用に耐え、且つ、高耐久性を示す。
又、従来法で接着剤としてエポキシ樹脂を用いず、高絶
縁性、高耐熱性高分子化合物を用いて接着する場合は、
積層枠に高分子化合物が固着し、この除去に非常に時間
がかかり製造コストを高いものにしていたが、本発明法
の場合は一旦高分子化合物を指触乾燥程度まで加熱して
いることから加熱接着時の高分子化合物の排出量が少な
く、且つ固着力が低下していることから、従来のエポキ
シ樹脂による場合と同程度の時間で接着治具および押え
治具の接着剤除去作業が行なえるため、製造コストは従
来法のエポキシ樹脂による場合と同程度である。
即ち、本発明法によれば製造コストを上げることなく、
高耐久性金属磁性材料積層体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の工程を模式的に示した図、第
2図は接着治具、押え治具を示す図、第3図は本発明の
効果を示す従来法との比較試験結果図である。 1……珪素鋼箔、2……バリ圧延機 3……ルーパー、4……速度検出器 5……ロールコーター、6……乾燥炉 7……積層枠、8……接着治具 9……接着加熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−120197(JP,A) 特公 昭57−57953(JP,B2) 特公 昭56−33990(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属磁性材料の箔帯のエッジのバリを圧延
    矯正または除去した後、該箔帯に高絶縁性の高耐熱性高
    分子化合物を塗布し、その後工程に配設した130〜200℃
    に昇温された乾燥設備によって該箔帯を加熱乾燥すこと
    により、塗布された高絶縁性の高耐熱性高分子化合物を
    指触乾燥状態まで乾燥し、続いて連続して積層枠に所定
    回数巻取った後、該箔帯を積層枠のコーナー部にて切断
    し、治具によって積層方向に加圧せしめつつ、加熱炉内
    にて350〜450℃に加熱し接着した後、冷却し所定長さに
    切断することを特徴とする高耐久性磁性材料積層体の製
    造方法。
JP62002453A 1987-01-08 1987-01-08 高耐久性磁性材料積層体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0671780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62002453A JPH0671780B2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08 高耐久性磁性材料積層体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62002453A JPH0671780B2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08 高耐久性磁性材料積層体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63170030A JPS63170030A (ja) 1988-07-13
JPH0671780B2 true JPH0671780B2 (ja) 1994-09-14

Family

ID=11529706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62002453A Expired - Lifetime JPH0671780B2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08 高耐久性磁性材料積層体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0671780B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE429522T1 (de) 2002-01-16 2009-05-15 Nakagawa Special Steel Co Ltd Magnetisches grundmaterial, laminat aus magnetischem grundmaterial und herstellungsverfahren dafür
JP2005109210A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Mitsui Chemicals Inc 磁性基材およびその位置調整方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49120197A (ja) * 1973-03-26 1974-11-16
JPS5633990A (en) * 1979-08-29 1981-04-04 Mitsubishi Paper Mills Ltd Fixed heat-sensitive paper
JPS5757953A (en) * 1980-09-25 1982-04-07 Tsubakimoto Seikou:Kk Return tube for ball screw and manufacture thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63170030A (ja) 1988-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1147234B1 (fr) Procede de traitement d'une bande mince metallique fragile et pieces magnetiques realisees a partir d'une bande en alliage nanocristallin
US8523045B2 (en) Method of joining copper conductors
KR102109279B1 (ko) 무부하손실이 우수한 변압기용 적철심 제조방법
JPS6411392B2 (ja)
JPH0671780B2 (ja) 高耐久性磁性材料積層体の製造方法
JP2000124003A (ja) チップ形ptcサーミスタおよびその製造方法
JPH02239607A (ja) アモルファス金属製巻きコアを有する変圧器の製造方法
JPS6236862B2 (ja)
JPH07264787A (ja) 複合薄膜絶縁体、及びその製造方法、並びにその複合薄膜絶縁体を用いた回転電機
JPH066960A (ja) 積層鉄心の結束方法
JPH0554423B2 (ja)
JPH02240901A (ja) 電気機器のコイル絶縁
JP2584157B2 (ja) アモルファス鉄心の製造方法
WO2023243697A1 (ja) 多層軟磁性合金薄帯およびその製造方法、ならびに積層コアおよびその製造方法
JP2765477B2 (ja) チップインダクタの製造法
JPS6142114A (ja) 積層アモルフアス磁性合金薄帯の端部固定法
JPH03231412A (ja) 薄膜積層コアの製造方法
US4788762A (en) Method of manufacturing a magnetic head for a video magnetic tape apparatus
JP2901155B2 (ja) 磁気シールド材、多層磁気シールド材または電磁波・磁気シールド材の製造方法
JPS6241861B2 (ja)
JP2584155B2 (ja) アモルファス巻鉄芯の製造方法
EP3393011A1 (en) Conductor structure in an inductive device
JPH06224062A (ja) シートコイルの巻線方法
JPH05207710A (ja) 薄型コイルの製造方法
JP2021132518A (ja) ステータの製造方法及び端子