JPH02240901A - 電気機器のコイル絶縁 - Google Patents
電気機器のコイル絶縁Info
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
［発明の目的］
（産業上の利用分野）
本発明は、集成マイカ紙と裏打材を接着用樹脂で貼合せ
た絶縁材を、発電機用コイル、電動機用コイル、゛リア
クトル用コイルまたは変圧器用コイル等に巻回した後、
含浸用樹脂を含浸し、加熱硬化した電気機器のコイル絶
縁に関する。
た絶縁材を、発電機用コイル、電動機用コイル、゛リア
クトル用コイルまたは変圧器用コイル等に巻回した後、
含浸用樹脂を含浸し、加熱硬化した電気機器のコイル絶
縁に関する。
（従来の技術）
最近の電気機器においては、単機容量の増大、耐熱性向
上や高電圧化等による小形軽量化およびメンテナンスフ
リー化等が重要課題となっている。
上や高電圧化等による小形軽量化およびメンテナンスフ
リー化等が重要課題となっている。
耐熱性の向上に対しては、薄葉材料の進歩に負うところ
が大きく、特に、アラミド紙、ポリアミドフィルム等は
、耐熱性Ｈ種以上を有し、しかも耐電圧に対しても極め
て優れているため、絶縁厚さの薄肉化に大きく貢献して
いる。また、含浸樹脂においても、Ｈ種以上の耐熱性を
有し、低粘度で含浸しやすい無溶剤エポキシ樹脂、ポリ
アミド系樹脂等が市販されるようになってきている。
が大きく、特に、アラミド紙、ポリアミドフィルム等は
、耐熱性Ｈ種以上を有し、しかも耐電圧に対しても極め
て優れているため、絶縁厚さの薄肉化に大きく貢献して
いる。また、含浸樹脂においても、Ｈ種以上の耐熱性を
有し、低粘度で含浸しやすい無溶剤エポキシ樹脂、ポリ
アミド系樹脂等が市販されるようになってきている。
一方、製造方法においては、従来から知られているよう
に、レジンリッチテープを巻回して絶縁するプリプレグ
方法、非常に少量の接着材で貼合わせてなるドライテー
プ（たとえばガラスクロスと集成マイカ紙と貼合わせ、
フィルム集成マイカ紙との貼合わせ等で、その接着剤間
を重量比で数１０％程度以下に制限したもの）を巻回し
て樹脂を含浸させる方法がある。
に、レジンリッチテープを巻回して絶縁するプリプレグ
方法、非常に少量の接着材で貼合わせてなるドライテー
プ（たとえばガラスクロスと集成マイカ紙と貼合わせ、
フィルム集成マイカ紙との貼合わせ等で、その接着剤間
を重量比で数１０％程度以下に制限したもの）を巻回し
て樹脂を含浸させる方法がある。
この含浸方法には、主絶縁を施したコイルに樹脂を含浸
させるコイル単体含浸法と、鉄心に主絶縁を施したコイ
ルを組込み、コイル間の接続、これら接続部の絶縁も終
了した後に樹脂を含浸させる全含浸法の三方法がある。
させるコイル単体含浸法と、鉄心に主絶縁を施したコイ
ルを組込み、コイル間の接続、これら接続部の絶縁も終
了した後に樹脂を含浸させる全含浸法の三方法がある。
第５図は、一般に知られている全含浸用ステータの断面
を示すもので、コイル導体１に前記ドライテープを巻回
してなる絶縁コイル２の外面に例えばフィルム状のスロ
ット絶縁３を巻回し、これを鉄心４に設けたスロット５
に組込み、ｌｌＲ６で固定し、その後樹脂を含浸させる
方法の場合を示す。
を示すもので、コイル導体１に前記ドライテープを巻回
してなる絶縁コイル２の外面に例えばフィルム状のスロ
ット絶縁３を巻回し、これを鉄心４に設けたスロット５
に組込み、ｌｌＲ６で固定し、その後樹脂を含浸させる
方法の場合を示す。
この全含浸方法は、コイル接続も含めたステータを一体
で含浸できるため、水分や粉塵等の対環境性に優れメン
テナンスフリーに寄与している。
で含浸できるため、水分や粉塵等の対環境性に優れメン
テナンスフリーに寄与している。
このように、全含浸法は、多くの長所を有することから
、絶縁処理方法の主流になっている。
、絶縁処理方法の主流になっている。
（発明が解決しようとする課題）
しかじ、全含浸法では、大きな問題点として絶縁材の含
浸性が挙げられている。即ち、集成マイカ紙と裏打材と
は、接着剤が全面均一に塗布されて貼合わされている。
浸性が挙げられている。即ち、集成マイカ紙と裏打材と
は、接着剤が全面均一に塗布されて貼合わされている。
このように、絶縁材の全面に接着剤層が形成されている
ため、含浸樹脂の含浸性を損ない、特に、接着剤量が１
０ｗｔ％を越えるところから含浸性の阻害要因となり、
数１０ｗｔ％以上では十分な含浸は得られなくなる。
ため、含浸樹脂の含浸性を損ない、特に、接着剤量が１
０ｗｔ％を越えるところから含浸性の阻害要因となり、
数１０ｗｔ％以上では十分な含浸は得られなくなる。
このような理由から、含浸時の真空保持時間および加圧
による圧入時間を長くするなど、真空加圧時間の作業条
件で工夫をこらしている。ところが、絶縁テープの多層
巻きや絶縁シート巻きの場合、特に、裏打材がフィルム
の場合のシート巻きには、含浸性の差異が顕著に必られ
れる。微小の含浸不具合でも、高電圧機器に使用される
と、部分放電で絶縁物の劣化に影響することは古くから
知られいる。
による圧入時間を長くするなど、真空加圧時間の作業条
件で工夫をこらしている。ところが、絶縁テープの多層
巻きや絶縁シート巻きの場合、特に、裏打材がフィルム
の場合のシート巻きには、含浸性の差異が顕著に必られ
れる。微小の含浸不具合でも、高電圧機器に使用される
と、部分放電で絶縁物の劣化に影響することは古くから
知られいる。
そこで、本発明は、テープやシートの絶縁物に、含浸用
樹脂の経路を形成しておき、含浸性能を向上した電気機
器のコイル絶縁を提供することを目的としている。
樹脂の経路を形成しておき、含浸性能を向上した電気機
器のコイル絶縁を提供することを目的としている。
［発明の構成］
（課題を解決するための手段）
本発明は、集成マイカ紙と裏打材を、間隔を設けて帯状
に塗布した接着用樹脂で貼合わせて絶縁材を構成し、こ
の絶縁材をコイル導体に巻回した後、含浸樹脂を含浸し
て加熱硬化させたものである。
に塗布した接着用樹脂で貼合わせて絶縁材を構成し、こ
の絶縁材をコイル導体に巻回した後、含浸樹脂を含浸し
て加熱硬化させたものである。
（作 用）
絶縁材には、貼合わせた集成マイカ紙と裏打材の間で接
着用樹脂の非塗布部に微小隙間が形成される。そこで、
この微小隙間が含浸樹脂の含浸時における進入経路とな
り、含浸樹脂が完全に充填されてボイド等が生成されず
、電気特性を大幅に向上させることができる。
着用樹脂の非塗布部に微小隙間が形成される。そこで、
この微小隙間が含浸樹脂の含浸時における進入経路とな
り、含浸樹脂が完全に充填されてボイド等が生成されず
、電気特性を大幅に向上させることができる。
（実施例）
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。ま
ず、この実施例に用いるフィルム裏打ちのマイカシート
（以下、絶縁シートという）について説明する。第１図
は、この絶縁シートの構成を示す斜視図である。同図に
おいて、１０は、絶縁シートを示し、厚さが０．０２５
ｍのポリイミドフィルムからなる裏打材１１と秤量１３
６ｇ／ｍ２の集成マイカ紙１２を、接着剤１３にマレイ
ミド化合物およびエポキシ系樹脂等からなる耐熱性樹脂
（特公昭５７−３４８５８号）を用い、これに適量の溶
剤を加えて貼合わせて構成したものである。ここで、接
着剤１３は、ポリイミドフィルム１１の幅方向に約１０
ａａ幅、約２０７１１ピツチ程度でストライブ模様に塗
布し、集成マイカ紙１２を重ねて柔軟性が損なわれない
程度に加熱乾燥する。絶縁シートの接着剤量は５〜６ｗ
ｔ％で、絶縁シートの厚さは０．１８〜０、１８５ｍｍ
に仕上げられた。この絶縁シート１Ｇには、第２図に拡
大して示すように接着剤１３と１３の間に、微小隙間１
４が形成されている。
ず、この実施例に用いるフィルム裏打ちのマイカシート
（以下、絶縁シートという）について説明する。第１図
は、この絶縁シートの構成を示す斜視図である。同図に
おいて、１０は、絶縁シートを示し、厚さが０．０２５
ｍのポリイミドフィルムからなる裏打材１１と秤量１３
６ｇ／ｍ２の集成マイカ紙１２を、接着剤１３にマレイ
ミド化合物およびエポキシ系樹脂等からなる耐熱性樹脂
（特公昭５７−３４８５８号）を用い、これに適量の溶
剤を加えて貼合わせて構成したものである。ここで、接
着剤１３は、ポリイミドフィルム１１の幅方向に約１０
ａａ幅、約２０７１１ピツチ程度でストライブ模様に塗
布し、集成マイカ紙１２を重ねて柔軟性が損なわれない
程度に加熱乾燥する。絶縁シートの接着剤量は５〜６ｗ
ｔ％で、絶縁シートの厚さは０．１８〜０、１８５ｍｍ
に仕上げられた。この絶縁シート１Ｇには、第２図に拡
大して示すように接着剤１３と１３の間に、微小隙間１
４が形成されている。
次に、上記した絶縁シート１０を用いて製作した絶縁バ
ーモデルについて説明する。第３図は、この絶縁バーモ
デル１５の製作過程を示す斜視図である。
ーモデルについて説明する。第３図は、この絶縁バーモ
デル１５の製作過程を示す斜視図である。
同図において、上記した絶縁シート１０を幅４００履に
切断し、厚さ１０８％幅５０ｍ、長さ５００ｍの銅のバ
ーモデル１６へ裏打材のポリイミドフィルム１１を外側
にして６回巻回し、最外層に厚み０．１．のガラステー
プ１／２重ね１回（図示せず）を巻回して絶縁バーモデ
ル１５を得る。このとき、バーモデル１６と絶縁シート
１０の両端境界部は、室温硬化形のエポキシ樹脂で封じ
、この部分からの含浸樹脂の含浸、流出を防止するよう
にした。
切断し、厚さ１０８％幅５０ｍ、長さ５００ｍの銅のバ
ーモデル１６へ裏打材のポリイミドフィルム１１を外側
にして６回巻回し、最外層に厚み０．１．のガラステー
プ１／２重ね１回（図示せず）を巻回して絶縁バーモデ
ル１５を得る。このとき、バーモデル１６と絶縁シート
１０の両端境界部は、室温硬化形のエポキシ樹脂で封じ
、この部分からの含浸樹脂の含浸、流出を防止するよう
にした。
このようにして得られた絶縁バーモデル１５に樹脂を含
浸する。樹脂は、イミド系のＴ Ｖ Ｂ ２７０３Ａ樹
脂（東芝ケミカル−の商品） ６２．５ｗｔ％、硬化剤
に酸無水物系のＴＶＢ２７０３３ （東芝ケミカル側の
商品）３７．５ｗｔ％よりなる液状の含浸樹脂で真空、
加圧含浸し、１５０℃で３時間、更に１８０℃で１５時
間の加熱硬化処理を行って完成した。
浸する。樹脂は、イミド系のＴ Ｖ Ｂ ２７０３Ａ樹
脂（東芝ケミカル−の商品） ６２．５ｗｔ％、硬化剤
に酸無水物系のＴＶＢ２７０３３ （東芝ケミカル側の
商品）３７．５ｗｔ％よりなる液状の含浸樹脂で真空、
加圧含浸し、１５０℃で３時間、更に１８０℃で１５時
間の加熱硬化処理を行って完成した。
次に、以上のようにして得られた絶縁バーモデル１５の
特性試験について説明する。
特性試験について説明する。
含浸樹脂は、絶縁シート１０の接着剤非塗布部に形成さ
れる微小隙間１４が進入経路となって、短時間でボイド
レスの絶縁が得られていることがｔａｎδ−電圧特性に
よって確認できた。これは、接着剤がシートの全面に塗
布され、接着剤量が１７ｗｔ％で貼合せた従来の絶縁シ
ートを、前記実施例と同様にバーモデルに巻回し、絶縁
シートの両端部封止等を行った後に真空・加圧含浸した
従来の絶縁バーモデルとでｔａｎδ−１電圧特性を比較
したところ、第４図に示す結果を得られたからである。
れる微小隙間１４が進入経路となって、短時間でボイド
レスの絶縁が得られていることがｔａｎδ−電圧特性に
よって確認できた。これは、接着剤がシートの全面に塗
布され、接着剤量が１７ｗｔ％で貼合せた従来の絶縁シ
ートを、前記実施例と同様にバーモデルに巻回し、絶縁
シートの両端部封止等を行った後に真空・加圧含浸した
従来の絶縁バーモデルとでｔａｎδ−１電圧特性を比較
したところ、第４図に示す結果を得られたからである。
これらｔａｎδ特性での差は勿論、絶縁層を切断して樹
脂の含浸程度を観察した結果、従来の絶縁バーモデルに
は含浸不具合部分が目視によっても確認された。
脂の含浸程度を観察した結果、従来の絶縁バーモデルに
は含浸不具合部分が目視によっても確認された。
［発明の効果］
以上説明したように、裏打材と集成マイカ紙との貼合わ
せに、接着剤をシート全面に塗布するという従来の方法
は、接着剤によっ、て含浸樹脂の含浸性を損なうことが
大きな問題であったが、本発明によれば、含浸経路を確
保することによって問題が完全に解決され、容易にボイ
ドレスの絶縁システムと共に強固な電気機器のコイルを
提供することができる。
せに、接着剤をシート全面に塗布するという従来の方法
は、接着剤によっ、て含浸樹脂の含浸性を損なうことが
大きな問題であったが、本発明によれば、含浸経路を確
保することによって問題が完全に解決され、容易にボイ
ドレスの絶縁システムと共に強固な電気機器のコイルを
提供することができる。
第１図は本発明の実施例の絶縁シートの構成を示す斜視
図、第２図は第１図に示す絶縁シートの幅方向から見た
拡大図、第３図は本発明の実施例の絶縁バーモデルの製
作過程を示す斜視図、第４図は本発明の実施例と従来品
のｔａｎδ−電圧特性を示す線図、第５図はステータの
従来構成を示す鉄心断面図である。 １０・・・絶縁シート ド・・裏打材 １２・・・集成マイカ紙 １３・・・接着剤 １４・・・微小隙間 １５・・・絶縁バーモデル 第１図 第２図 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 第子丸 健 第３図
図、第２図は第１図に示す絶縁シートの幅方向から見た
拡大図、第３図は本発明の実施例の絶縁バーモデルの製
作過程を示す斜視図、第４図は本発明の実施例と従来品
のｔａｎδ−電圧特性を示す線図、第５図はステータの
従来構成を示す鉄心断面図である。 １０・・・絶縁シート ド・・裏打材 １２・・・集成マイカ紙 １３・・・接着剤 １４・・・微小隙間 １５・・・絶縁バーモデル 第１図 第２図 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 第子丸 健 第３図
Claims (1)
- 集成マイカ紙と裏打材を、間隔を設けて帯状に塗布した
接着用樹脂で貼合わせて絶縁材を構成し、この絶縁材を
コイル導体に巻回した後、含浸樹脂を含浸して加熱硬化
させたことを特徴とする電気機器のコイル絶縁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1060748A JPH02240901A (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 電気機器のコイル絶縁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1060748A JPH02240901A (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 電気機器のコイル絶縁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02240901A true JPH02240901A (ja) | 1990-09-25 |
Family
ID=13151204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1060748A Pending JPH02240901A (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 電気機器のコイル絶縁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02240901A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0498085U (ja) * | 1991-01-22 | 1992-08-25 | ||
| US5989702A (en) * | 1994-08-15 | 1999-11-23 | General Electric Canada Inc. | Sandwich insulation for increased corona resistance |
| US7015260B2 (en) | 2003-06-04 | 2006-03-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | High temperature polymeric materials containing corona resistant composite filler, and methods relating thereto |
| JP2007185021A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Japan Servo Co Ltd | 変速機構付回転電機及びこれを用いた駆動装置 |
| JP2016054629A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | 日東シンコー株式会社 | モータ用絶縁シート |
| JPWO2018003951A1 (ja) * | 2016-06-29 | 2019-05-16 | 日立化成株式会社 | 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法、マイカテープ、マイカテープの硬化物及び絶縁物 |
-
1989
- 1989-03-15 JP JP1060748A patent/JPH02240901A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0498085U (ja) * | 1991-01-22 | 1992-08-25 | ||
| US5989702A (en) * | 1994-08-15 | 1999-11-23 | General Electric Canada Inc. | Sandwich insulation for increased corona resistance |
| US7015260B2 (en) | 2003-06-04 | 2006-03-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | High temperature polymeric materials containing corona resistant composite filler, and methods relating thereto |
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