JPH0671613U - 吸音板 - Google Patents

吸音板

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JPH0671613U
JPH0671613U JP1290793U JP1290793U JPH0671613U JP H0671613 U JPH0671613 U JP H0671613U JP 1290793 U JP1290793 U JP 1290793U JP 1290793 U JP1290793 U JP 1290793U JP H0671613 U JPH0671613 U JP H0671613U
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JP
Japan
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sound absorbing
plate
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wood veneer
sound
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JP1290793U
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四郎 花尾
宏尚 長島
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸音特性を損なわない化粧材が設けられた吸
音板であって、この化粧材の剛性が高く、長期間にわた
って美感と平滑性とを維持し得て、壁材や天井材として
も使用可能である吸音板を得る。 【構成】 通気性を有しかつ寸法安定化処理された木質
単板31とパンチングメタル板35とが積層されてなる
化粧材30を吸音材40上に設けた吸音板。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は吸音特性を損なわない化粧材が設けられた吸音板にかかわり、この化 粧材の剛性が高く、長期間にわたって美感と平滑性とを維持し得るものであり、 壁材や天井材としても使用可能である吸音板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、表層を美化しかつ吸音材を保護するために木質単板などの化粧材が 設けられた吸音板が用いられている。そのような吸音板の一例を図4に示す。こ の吸音板は、台板10とその外周縁に沿って固定された枠体20と、この枠体2 0に接着固定された化粧材30と、これにより形成された空間に収容された吸音 材40とからなるものである。 この吸音板に用いられている化粧材30は、外面が木質単板31によって形成 されている。ところで、このような吸音板の表層材としては、音波が吸音材40 に到達できるように十分な通気性を有することが求められる。しかるに、木質単 板は十分な通気性を確保するには、板厚を例えば0.2〜0.4mm程度ときわ めて薄くしなければならず、薄くすれば物性が著しく低下し脆弱化するので、従 来は、薄い木質単板31を通気性のあるハニカム材36などで裏打ちした化粧材 30が、吸音板の表層材として用いられていた。
【0003】 しかし、上記のような従来の吸音板にあっては、外気の温度湿度が変化すると 、木質単板31が吸脱湿などにより膨張収縮を起こし、経時的に、割れやアバレ を発生するという問題があった。 この問題を解決するために、本考案者らは先に、通気性を有しかつ寸法安定化 処理された木質単板と通気性を有する基材とが積層されてなる化粧材を、吸音材 上に設けた吸音板を提案した(実公平4−20039号)。
【0004】 上記先行の吸音板に用いられている化粧材の一例を図3に示す。図中、符号3 1は木質単板、符号34は基材である。これら木質単板31と基材34は接着層 33を介して積層一体化されている。この木質単板31は、通気性(即ち、音響 透過性)を確保するために板厚が通常0.4mm以下、好ましくは0.3mm以 下とされ、かつ寸法安定化のために寸法安定化処理が施されている。寸法安定化 処理としては、例えばポリエチレングリコールモノメタクリレートを含浸して硬 化させるなどの方法が適用される。この例では、木質単板31の両面にさらに、 音響透過性を阻害しない塗膜32a及び32bが施されている。 図3の化粧材30に用いられている基材34は、木質単板31を補強するため のものであって、その例としては、通気性の良好な秤量20〜200g/m2 程 度の目の粗い不織布、織布、グラス織布などの布状のもの、または発泡体シート などのシート状のもの、あるいは蜂の巣構造のハニカム材などが提案されている 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の先行考案にあっては、その化粧材は、温度湿度その他の環境変化があっ ても長期にわたって美観を維持し得る優れた耐久性を有するものではあるが、そ の剛性に改善の余地が残されていた。即ち、このような吸音板を壁材、天井材な どとして使用する場合、施工中または施工後に外力や自重などによって化粧材に 弛みや凹凸が発生する可能性が指摘された。そしてこの問題は、化粧材の構成要 素としての上記基材34の剛性不足に由来するものであると考察された。 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは 、吸音特性を損なわない化粧材が設けられた吸音板であって、この化粧材の剛性 が高く、長期間にわたって美感と平滑性とを維持し得るものであり、壁材や天井 材としても使用可能である吸音板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題は、通気性を有しかつ寸法安定化処理された木質単板とパンチ ングメタル板とが積層されてなる化粧材を吸音材上に設けた吸音板を提供するこ とによって解決できる。 上記において、木質単板は少なくともその表面に通気性の塗装が施されている ことが好ましい。
【0007】 次に図面を用いて本考案を詳しく説明する。 図1は本考案の吸音板の一例を示す断面図である。この例の吸音板は、台板1 0とその外周縁に沿って固定された枠体20と、この枠体20に接着固定された 化粧材30と、これにより形成された空間に収容された吸音材40とから形成さ れている。 この吸音板に用いられている化粧材30は、表層から塗膜32aと、寸法安定 化処理された通気性木質単板31と、塗膜32bと、接着層33と、パンチング メタル板35とが順次積層されて形成されている。パンチングメタル板35の外 周縁は枠体20に接着固定されている。
【0008】 木質単板31の素材としては、通気性(即ち、音響透過性)が高く、かつ木質 感または美感を満足する木材が選択される。木材の通気性は主として導管の開孔 率に依存している。開孔率が大でかつ木目の美しい木材の例としては、例えばナ ラ材など、導管径の大きい広葉樹材などを挙げることができる。この木質単板は 十分な通気性を確保するために板厚が0.2〜0.4mmとなるように調製され ることが好ましい。板厚が0.2mm未満では下地が透けて見え、また0.4m mを越えると導管の長さに起因して通気性即ち、吸音板の吸音特性が低下するの で、いずれも好ましくない。 本考案に使用する木質単板31には寸法安定化処理が施されている。寸法安定 化処理としては、高温加熱処理、ホルマール化処理、アセチル化処理、合成樹脂 や油脂の注入処理、ポリエチレングリコールモノメタクリレート処理、放射線処 理など各種の処理法が適用できる。特にポリエチレングリコールモノメタクリレ ート処理が好ましい。
【0009】 また、塗膜32a,32bを形成する塗料としては、木質単板31の通気性を 妨げず、その表面に美麗な光沢、色調、硬度などを与え、かつ耐久性のある塗膜 を形成するものが用いられる。その例としてはウレタン系塗料、アクリル系塗料 などが挙げられる。この塗膜32a,32bの膜厚は、2μm〜30μmとする ことが好ましい。この範囲未満では塗膜の特性が発現されず、また、この範囲を 越えると木質単板の導管が閉塞される可能性がある。また塗装方法としては木質 単板の通気孔を閉塞しないようにスプレー塗装を用いることが好ましい。
【0010】 接着層33を形成する接着剤としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリ エチレン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系などのホットメルト型接着剤や酢 酸ビニル系エマルジョン接着剤、ポリウレタン系接着剤などが用いられる。接着 層33は、木質単板31またはその裏側塗膜32bとパンチングメタル板35と を接着するものであるから、得られた化粧材30の通気性(音響透過性)を阻害 しないように、通気性である必要がある。上記の接着剤を用いて接着層33を形 成する方法としては、例えば、パンチングメタル板35の片面に接着剤を全面塗 布する方法、パンチングメタル板35または木質単板31またはその裏側塗膜3 2bの面に接着剤を点在させる方法、格子状や網状などに予備成形された接着剤 シートを用いる方法など各種の方法が適用できる。接着剤をパンチングメタル板 に全面塗布しても、パンチングメタル板35の開孔部が閉塞されることはないの で、化粧材の通気性は妨げられない。しかし、この塗料が木質単板31またはそ の裏側塗膜32bの通気孔を閉塞しないように少量塗布することが好ましい。
【0011】 パンチングメタル板35は、アルミニウム、鉄、またはそれらの合金、しんち ゅう、などの金属板に多数の開孔が形成されたものである。その板厚は0.6〜 1.0mmであることが好ましい。0.6mm未満では十分な剛性が確保できず 、1.0mmを越えると吸音板の厚みと重量が増大し、また加工性が低下するの で好ましくない。 パンチングメタル板の開孔は、例えば図2に示すような各種パターンのものが 使用できる。即ち、図2(a)は円形の開孔列、(b)は円形と十字形の開孔列 の組合せ、(c)はひし形の開孔列、(d)は十字形の開孔列によって構成され たものである。このパターンは一定の板厚で所望の剛性と開孔率とが得られるよ うに選択される。その開孔率は、30〜70%であることが好ましい。この範囲 未満では音響透過性が不十分であり、この範囲を越えると剛性が不足する可能性 がある。また、この各開孔の孔径は3〜5mmであることが好ましい。この範囲 未満では上記開孔率を得るために開孔数密度が大となり、その結果、板の非開孔 部(ブリッジ)が細くなって剛性が不足し、この範囲を越えると局部的な外圧が 加えられたとき木質単板がこの開孔に陥没して外観を損ねる可能性が大となる。
【0012】
【作用】
本考案の吸音板においては、化粧材中にパンチングメタル板が積層されている ので、化粧材自体が剛性を有しており、外力や自重によって、弛みや凹凸が発生 することがない。また、このパンチングメタル板は金属板に多数の開孔が形成さ れたものであるから、通気性(即ち、音響透過性)は確保されていて、化粧材の 吸音特性を阻害することはない。 この化粧材に使用される木質単板は、通気性であり、かつ寸法安定化処理され たものであるから、パンチングメタル板と積層されたとき、化粧材の音響透過性 を阻害することなく、また、温度湿度などが変化しても剥離や亀裂を生ずること がない。
【0013】 (実施例) まず、250mm×300mmの台板10の外周縁に沿って一辺20mmの正 方断面の枠体20を固定し、この枠体20と台板10によって形成された空間に 、吸音材40として、厚さ20mm、秤量64kg/m3 のグラスウールを収容 した後、この枠体20に下記の化粧材30のパンチングメタル板35側の面を接 着固定した。 この化粧材30は次のようにして作製した。即ち、木質単板31として、ナラ (オーク)材の0.25mm厚単板を用い、これにポリエチレングリコールモノ メタクリレート(ウッドファンデーション、住友林業株式会社製)の50%水溶 液を含浸して硬化させ、寸法安定化処理を行った。次にこの寸法安定化処理され た通気性木質単板31の表裏に、ウレタン系塗料(#1500クリヤーF(改) 、日本油脂株式会社製)を膜厚が15μmとなるようにスプレー塗装し、通気性 塗膜32a,32bを形成した。これとは別に、パンチングメタル板35として 板厚0.8mmのアルミニウム合金板に、図2(a)に例示した円形の開孔列を 開孔率が50%となるように形成したものを用い、この片面に水性ビニルウレタ ン樹脂系の接着剤(マルカボンドHP730/キャタリストE、マルバン化学工 業社製)を塗布した。この塗布面と上記木質単板の裏側塗膜32bとを密着して 得られた積層物を離型フィルムで挟み、熱圧(110℃、0.3MPa、3分間 )を加えて硬化させ、接着層33を形成して化粧材30とした。
【0014】 (従来例) 実施例において、パンチングメタル板の代わりにポリエステル50%ナイロン 50%からなる秤量38g/m2 の乾式不織布(クランボンCS−340、クラ レ株式会社製)を用い、接着剤としてホットメルト接着剤を用い、接着層を点在 させる以外は同様にして化粧材を作り、同様の吸音板を得た。
【0015】 このようにして得られた吸音板を、35℃、90%RHの室内に化粧材面を下 方に向けて1週間放置し、外観の変化を観察した。 試験の結果、いずれの試料も化粧材表面に割れやアバレは認められなかった。 ただし、面の平滑性を検査すると、従来例では弛みと凹凸が観察されたが、実施 例の表面は平滑であり異常を認めなかった。 また、実施例と従来例について垂直入射吸音率を測定した。いずれの場合も中 心周波数1,000Hzで0.75〜0.85の最大吸音率を示し、両者に差は 認められなかった。 以上の試験結果から、実施例の吸音板が、吸音特性や化粧材表面の耐久性は従 来例と同等でありながら、表面の剛性が優れていて弛みや凹凸が発生せず、壁材 や天井材として有用な特性を有するものであることは明かである。
【0016】
【考案の効果】
本考案の吸音板は、通気性を有しかつ寸法安定化処理された木質単板とパンチ ングメタル板とが積層されてなる化粧材を吸音材上に設けたものであるので、優 れた吸音特性を有し、かつ化粧表面の割れやアバレが防止されて長期間にわたっ て美感と平滑性とを維持し得るばかりでなく、パンチングメタル板を用いたこと により化粧材の剛性が強化され、壁材や天井材としても使用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一例を示す断面図である。
【図2】 本考案の吸音板に使用し得るパンチングメタ
ル板のパターン例を示す平面図である。
【図3】 寸法安定化処理された木質単板を用いた従来
の化粧材の一例を示す断面図である。
【図4】 従来の通常の化粧材を用いた吸音板の一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
30…化粧材、31…木質単板、35…パンチングメタ
ル板、40…吸音材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有しかつ寸法安定化処理された
    木質単板とパンチングメタル板とが積層されてなる化粧
    材を吸音材上に設けたことを特徴とする吸音板。
JP1290793U 1993-03-22 1993-03-22 吸音板 Withdrawn JPH0671613U (ja)

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JP1290793U JPH0671613U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 吸音板

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JP1290793U JPH0671613U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 吸音板

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JPH0671613U true JPH0671613U (ja) 1994-10-07

Family

ID=11818437

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JP1290793U Withdrawn JPH0671613U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 吸音板

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010090388A2 (ko) * 2009-02-05 2010-08-12 대보하우징 주식회사 흡음패널
JP2019040031A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 富士フイルム株式会社 防音ユニットおよび防音構造体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010090388A2 (ko) * 2009-02-05 2010-08-12 대보하우징 주식회사 흡음패널
WO2010090388A3 (ko) * 2009-02-05 2010-09-23 대보하우징 주식회사 흡음패널
JP2019040031A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 富士フイルム株式会社 防音ユニットおよび防音構造体

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970703