JPH09322U - 下地用板 - Google Patents

下地用板

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JPH09322U
JPH09322U JP1303596U JP1303596U JPH09322U JP H09322 U JPH09322 U JP H09322U JP 1303596 U JP1303596 U JP 1303596U JP 1303596 U JP1303596 U JP 1303596U JP H09322 U JPH09322 U JP H09322U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
resin
plate
adhesive
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP1303596U
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English (en)
Inventor
良明 青田
正康 藤居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1303596U priority Critical patent/JPH09322U/ja
Publication of JPH09322U publication Critical patent/JPH09322U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュ構造のドア等の建具において、従
来ひどかった反りを、この考案の下地用板を用いること
により解消すること。 【解決手段】 紙と耐水性樹脂の2つの層からなる下地
シート、又は、紙、耐水性樹脂および紙の3つの層をこ
の順に貼り合わせてある下地シートを、板の両側の表面
に、貼り付けたフラッシュ構造ドア用の下地用板。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、壁紙等を屋内の仕上げなどの際に、使用する接着剤等に含まれる 水分により反りが生じることがない、改良された下地用板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋内の仕上げに壁紙などを貼るときは、合板を張って下地を整えた後、その表 面に貼り付けている。壁紙は、塩化ビニル樹脂、レーヨン織布などの表面材に紙 を裏打ちしたものであるので、下地に貼る際の接着剤としては酢酸ビニル樹脂な どのエマルジョン型接着剤が使用されるのが普通である。溶剤型接着剤は排気設 備などが整った工場向きであるが、エマルジョン型接着剤は、溶剤型接着剤にく らべると、火気に対して安全であり、臭気がなく、貼った直後には貼り直しもで きるなど、現場で施工する際の利点が多く、価格的にも安価だからである。
【0003】 しかし、エマルジョン型接着剤を使用すると接着剤に含まれる水分が下地の表 面に浸透するため、下地の表面が膨張して下地が反ることが避けられなかった。 反る傾向は、また、フラッシュ構造のドア、引き戸および間仕切りなどの建具 においては、特に目立って生じ、建具の歪みをもたらす。
【0004】 最近、建具の仕上げ材には部屋の仕上げ材と同じものを使うことが多くなって おり、例えば室内が壁紙で仕上げてあればドアにも壁紙を貼る必要があるし、引 き戸の片面に和室と調和させるために襖紙を貼らなければならないこともあるた め、仕上げ材を同じにするには現場で仕上げをしなければならず、現場であるた めに、エマルジョン型接着剤を使用することによる反りは避けられなかった。
【0005】 このような欠点を解消しようとして、下地に耐水合板を使用したり、接着剤と して溶剤型接着剤を使用する試みもあったが、前者では合板のセルロース分を完 全に水から遮断することができず、反り防止が有効に行なわれないし、後者では 、臭気があり、汎用のエマルジョン型接着剤に加えて別のタイプの接着剤を用意 するわずらわしさがあるほか、価格的にも高価になりがちである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の課題は、仕上げの施工が問題なく行なえることは勿論のこと、内装 関係で一般に広く用いられているエマルジョン型接着剤を使用して仕上げを行っ ても下地用板に反りが生じないようにした、エマルジョン型接着剤による仕上げ に適した下地用板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案では、次のようにすることにより、課題を解決する。 即ち、 『紙と耐水性樹脂の2つの層からなる下地シート、又は、紙、耐水性樹脂およ び紙の3つの層をこの順に貼り合わせてある下地シートを、板の両側の表面に、 貼り付けたフラッシュ構造ドア用の下地用板』 である。
【0008】 上記の場合では、下地用板の最表面は紙であるので、エマルジョン型接着剤を 使用して仕上げを行った際に、接着剤中の水分が紙中に浸透することができ、接 着に支障が生じない。 また、最表面の紙の下層は耐水性樹脂であるから、エマルジョン型接着剤中の 水分がそれらの層の下にある板まで浸透することがない。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面も含めてより詳細に説明する。 この考案の1つのタイプは、図1に示すようなものであって、紙11および耐 水性樹脂12の2つの層からなる下地シートが板13の上に貼られたものであり 、また、別のタイプは、図2に示すようなものであって、紙11、耐水性樹脂1 2および紙11の3つの層からなる下地用シートが板13の上に貼られたもので ある。
【0010】 図1、図2のいずれに示したものも、板13の片面だけに下地シートを貼って ある。ドアなどの建具とするときは、この構造のものを使うことが多い。板13 の両面に下地シートを貼っても勿論よく、板13の両面に、壁紙等を反りが起き ることなく貼れる。
【0011】
【実施例】
図1に示したものの具体的な推奨例として次の2例を挙げる。 〔例A〕 薄葉紙(23g/m2 )に熱接着性の変性ポリオレフィン樹脂系のフィルム( 三井石油化学(株)製、「アドマーフィルム」)を接着剤でラミネートしたもの を、2.7mm厚の合板上にフィルム側が接するようにして置き、熱プレスによ り貼り付けたもの。
【0012】 〔例B〕 紙間強化紙(65g/m2 )にエチレン/酢酸ビニル樹脂を200g/m2 付 着するようにエクストルージョンコートしたものを4mm厚のMDF(中密度木 質系ファイバーボード)にフィルム側が接するようにして重ねて熱プレスしたも の。
【0013】 図2に示したものの具体的な推奨例として次の1例を挙げる。 〔例C〕 2枚の薄葉紙(23g/m2 )の間に低密度ポリエチレン樹脂を厚みが20μ になるようにエクストルージョンコートして、紙/樹脂/紙の3つの層からなる 複合シートを作り、2.7mm厚の合板上に酢酸ビニル系接着剤を用いて貼りつ けたもの。
【0014】 上記の3例以外にも、用途に応じて作ることができるので、それらについて説 明する。
【0015】 紙11としては種々のものが使用できるが、厚みの目安として単位面積あたり の重量で言えば16〜180g/m2 のものが適している。更に23〜80g/ m2 程度の範囲のものがより適しており、これらの範囲の、木材パルプからなる 紙、その他であり、着色剤、サイズ剤、充填剤を含むもの、紙間強化紙、ラテッ クス含浸紙などのいずれのものも、エマルジョン型接着剤中の水分の浸透が可能 なものである限り使用できる。
【0016】 耐水性樹脂12は、結果として下の板が反らない程度の耐水性を備えていれば よく、水溶性樹脂以外は原則的に使用可能である。好ましい例としてポリエチレ ン樹脂およびポリプロピレン樹脂のいずれも各種のタイプのもの、塩化ビニル樹 脂および変成オレフィン樹脂などが挙げられる。耐水性樹脂12の厚みは、1〜 50μ程度である。
【0017】 ポリエチレン樹脂としては、低密度、高密度および線状低密度などのストレー トレジン、塩素化変性のもの並びに顔料添加のものなどから選んで使用できる。
【0018】 ポリプロピレン樹脂としては、ストレートレジンのほか、塩素化変性のものか ら選んで使用できる。 塩化ビニル樹脂としては、ストレートレジンのほか、酢酸ビニルとのコポリマ ー、マレイン酸および酢酸ビニルとのコポリマーなどから選んで使用できる。
【0019】 変性オレフィン樹脂としては、各種のオレフィン樹脂に、OH基もしくはアセ チル基を導入したもの、ホルマール化もしくはアセタール化したものから選んで 使用できる。
【0020】 板13の代表的なものは合板であるが、水分が浸透して困るものであれば、同 様の構造にすることにより問題が解消するから、ここでは、板13としては、そ のようなものも一切含むものとし、合板以外に、例えば、木の板、集成木材、パ ーチクルボード、MDF(中密度木質系ファイバーボード)そのほかの各種のフ ァイバーボードなどが挙げられる。
【0021】 板の厚みを特定する必要はないが、あまり薄いと、板の裏面まで水分が容易に 浸透し、反りが生じにくい。従って、木をスライスしてできる、いわゆるツキ板 (0.1mm程度の厚み)などを対象としたときよりも、ある程度厚みの厚いも の(例えば、合板であれば2.7mm以上)のものを対象にしたときの方が、効 果が充分発揮される。
【0022】 下地用シートを作るには、紙11と耐水性樹脂12のフィルムとを接着剤を使 うか、あるいは使わずに熱などで貼りあわせる方法、紙11にエクストルージョ ンコート法により耐水性樹脂12の層を溶融押出と同時にラミネートする方法、 紙11に耐水性樹脂12の塗料を塗布して樹脂の層を設ける方法などがあり、方 法は耐水性樹脂の種類によって、適したものを選択する。図2に示すように、紙 11、耐水性樹脂12および紙11の3つの層にするときには、エクストルージ ョンコート法により一度に3つの層を貼りあわせると、工程が少なくて済む。ポ リエチレン、ポリプロピレンおよび変性ポリオレフィン樹脂を耐水性樹脂12と して使用するときに適した方法である。
【0023】 下地シートと板13の貼り付けには一般的な接着剤、例えば、酢酸ビニル樹脂 系、エチレン/ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系、もしく はエポキシ樹脂系などの接着剤を使用してもよいが、図1のような構造のものを 作る際に、加熱により接着性を帯びるものを耐水性樹脂12として用いておけば 、接着剤を別に用意しなくても、熱プレスにより貼り付けることができる。
【0024】 この考案の下地用板は、単独で壁に釘その他で打ちつけて(=張って)壁紙な どの仕上げ材を貼ってもよいが、ドア、引き戸、間仕切り、衝立などの形態に加 工しておき、施工現場で、ほかの部分を仕上げるのと同時に仕上げを行うのに特 に適している。例えば、壁とドアを同時に仕上げることにより、同じ柄の壁紙を 、模様の位置を合わせて貼ることができるので、壁とドアの模様を連続させたり 、マッチングさせたりすることができるからである。 また、この考案の下地用板を用いて家具などを構成し、表面に希望の柄の化粧 シートを貼るなどしてもよい。
【0025】
【考案の効果】
この考案によれば、いずれのタイプのものも次の効果がある。 まず、下地の表面に紙があるので、エマルジョン型接着剤を使用して壁紙や 襖紙などを貼る際の施工性に何ら問題がなく、しかも、紙の下にある耐水性樹脂 により水分が遮断されるために板が反ることがない。 フラッシュ構造のドア等の建具においては従来ひどかった反りが、この考案 の下地用板を用いることにより解消される。 板の表面を耐水性樹脂が覆っているため、板が水分やそのほかのものに浸食 されたり汚れたりすることがない。 壁紙などの貼り替えの場合に、仕上げ材を剥がすときにも、耐水性樹脂上に は紙が残存するため、再施工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を示す断面図である。
【図2】本考案の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 紙 12 耐水性樹脂 13 板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙と耐水性樹脂の2つの層からなる下地
    シート、又は、紙、耐水性樹脂および紙の3つの層をこ
    の順に貼り合わせてある下地シートを、板の両側の表面
    に、貼り付けたフラッシュ構造ドア用の下地用板。
JP1303596U 1996-12-06 1996-12-06 下地用板 Pending JPH09322U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1303596U JPH09322U (ja) 1996-12-06 1996-12-06 下地用板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1303596U JPH09322U (ja) 1996-12-06 1996-12-06 下地用板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09322U true JPH09322U (ja) 1997-06-06

Family

ID=11821876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1303596U Pending JPH09322U (ja) 1996-12-06 1996-12-06 下地用板

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JP (1) JPH09322U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071492A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Fukuvi Chemical Industry Co Ltd 建築材料並びにその施工方法
JP2015094118A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 建築用パネル材
JP2015094119A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 建築用パネル材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015094118A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 建築用パネル材
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