JPH069204Y2 - 防水処理化粧板 - Google Patents
防水処理化粧板Info
- Publication number
- JPH069204Y2 JPH069204Y2 JP1448288U JP1448288U JPH069204Y2 JP H069204 Y2 JPH069204 Y2 JP H069204Y2 JP 1448288 U JP1448288 U JP 1448288U JP 1448288 U JP1448288 U JP 1448288U JP H069204 Y2 JPH069204 Y2 JP H069204Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- substrate
- paper
- decorative
- composite sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、化粧板、より詳しくは防水処理の施された化
粧板に関する。
粧板に関する。
(従来の技術) 建築物の内装材等として、近年、耐火性に優れ、防火対
策に使用される、石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸カル
シウム板、パルプセメント板等の基板にツキ板を貼着し
た化粧板が使用されている。
策に使用される、石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸カル
シウム板、パルプセメント板等の基板にツキ板を貼着し
た化粧板が使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸
カルシウム板、パルプセメント板等の材料は吸湿性が高
いため、湿度の高い環境においては、基板が湿気を吸収
しやすい。また、特に該化粧板の裏面がコンクリート製
の柱や壁に接している部分においては、コンクリートよ
り放出する水分が結露となり基板に吸着する。基板に吸
着した水分はツキ板に滲みとおり、ツキ板の表面に染み
を形成することになり、外観上の問題を発生する。ま
た、該ツキ板が水分を含んだ状態になるとカビ、フクレ
等を発生する原因となり、更に美観を損なうという問題
もある。
カルシウム板、パルプセメント板等の材料は吸湿性が高
いため、湿度の高い環境においては、基板が湿気を吸収
しやすい。また、特に該化粧板の裏面がコンクリート製
の柱や壁に接している部分においては、コンクリートよ
り放出する水分が結露となり基板に吸着する。基板に吸
着した水分はツキ板に滲みとおり、ツキ板の表面に染み
を形成することになり、外観上の問題を発生する。ま
た、該ツキ板が水分を含んだ状態になるとカビ、フクレ
等を発生する原因となり、更に美観を損なうという問題
もある。
本考案はこのような問題点を解決し、湿気、結露等によ
り、ツキ板の表面に染みが形成されることなく、長期に
わたって優れた外観を呈する化粧板を提供することを目
的とする。
り、ツキ板の表面に染みが形成されることなく、長期に
わたって優れた外観を呈する化粧板を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、本考案の化粧板は、耐
火用基板及び表面のツキ板を含む化粧板において、基板
の表面とツキ板の間に介在するように、または基板の裏
面に紙または不織布、合成樹脂フィルム及び紙或いは不
織布の3層からなる複合シートを貼り合わせることを特
徴とする。
火用基板及び表面のツキ板を含む化粧板において、基板
の表面とツキ板の間に介在するように、または基板の裏
面に紙または不織布、合成樹脂フィルム及び紙或いは不
織布の3層からなる複合シートを貼り合わせることを特
徴とする。
基板としては、従来より防火の目的に使用されている、
石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸カルシウム板、バルブ
セメント板等が使用される。該基板の両面には、通常、
シーイラー塗装が施される。
石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸カルシウム板、バルブ
セメント板等が使用される。該基板の両面には、通常、
シーイラー塗装が施される。
複合シートは、紙または不織布、合成樹脂フィルム及び
紙或いは不織布の3層からなり、例えば溶融同時押出し
により製造される。
紙或いは不織布の3層からなり、例えば溶融同時押出し
により製造される。
3層のシートのうち、紙または不織布の層は、主として
基板またはツキ板との接着性を良好にするためのもので
あり、そのような目的のために好ましい材料が使用され
うる。
基板またはツキ板との接着性を良好にするためのもので
あり、そのような目的のために好ましい材料が使用され
うる。
合成樹脂のフィルムの層は、湿気を遮断するためのもの
であり、従って、湿気を通さないような材料が使用され
る。そのような材料としては、例えばポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等が使用されうる。
であり、従って、湿気を通さないような材料が使用され
る。そのような材料としては、例えばポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等が使用されうる。
ツキ板としては、各種の銘木、例えば桧、檜、欅、桜、
楡、黒柿、栃木、キハダ、シオジ、タブノキ、アカダモ
等の国産材、チーク、ローズウッド、マホガニー、バー
ザイメープル、ウォールナット、ゼブラウッド、コクタ
ン、アボディラ、ダオ、サテンウッド、ブラリアンロー
ズ等の輸入材を、一定厚、例えば0.15〜0.60mmに切削し
たものを利用しうる。
楡、黒柿、栃木、キハダ、シオジ、タブノキ、アカダモ
等の国産材、チーク、ローズウッド、マホガニー、バー
ザイメープル、ウォールナット、ゼブラウッド、コクタ
ン、アボディラ、ダオ、サテンウッド、ブラリアンロー
ズ等の輸入材を、一定厚、例えば0.15〜0.60mmに切削し
たものを利用しうる。
本考案の化粧板は、例えば下記のように製造することが
できる。
できる。
まず、基板の表面とツキ板の間、または基板の裏面に複
合シートを貼着する。次に、該複合シートの表面または
基材の表面に接着剤を塗布し、ツキ板を接着する。その
後、所望によりホットプレスを行って、基板、複合シー
ト及びツキ板を熱圧一体化する。これにより防水処理の
施された化粧板が得られる。
合シートを貼着する。次に、該複合シートの表面または
基材の表面に接着剤を塗布し、ツキ板を接着する。その
後、所望によりホットプレスを行って、基板、複合シー
ト及びツキ板を熱圧一体化する。これにより防水処理の
施された化粧板が得られる。
(作用) 本考案の防水処理化粧板は、基板の裏面または基板とつ
き板との間に複合シートを貼着してなる。従って、基材
の裏面側から吸収される湿気は、複合シート中の合成樹
脂層により遮断され、ツキ板まで滲みとおることがな
い。
き板との間に複合シートを貼着してなる。従って、基材
の裏面側から吸収される湿気は、複合シート中の合成樹
脂層により遮断され、ツキ板まで滲みとおることがな
い。
(実施例) 以下、実施例により本考案をさらに詳細に説明する。
実施例1: 第1図は、本考案の一実施例の防水処理化粧板7を示す
図である。本実施例の防水処理化粧板7は、両面にシー
イラー5が塗布された石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸
カルシウム板またはバルブセメント板よりなる基板6の
表面とツキ板1との間に複合シートが貼着されている。
該化粧板7は、下記のように製造される。まず、両面に
シーイラーが塗布された上記基板6の表面に、接着剤2
を塗布し、これに、紙または不織布3、ポリプロピレン
またはポリ塩化ビニル製の合成樹脂フィルム4及び紙ま
たは不織布3の3層からなる複合シートを接着する。そ
の後、該複合シートの表面に接着剤2を塗布し、これに
ツキ板1を接着する。その後、全体をホットプレスして
熱圧一体化する。なお、複合シートは、2つの紙または
不織布3の層の間に、合成樹脂を溶融押出することによ
り製造される。本実施例により得られた化粧板において
は、基板のツキ板との間に合成フィルムが貼着されてい
るため、基板が湿気を吸収した場合でも、湿気がツキ板
に達することはなく、従って、ツキ板に染みが形成され
るのを防止できる。
図である。本実施例の防水処理化粧板7は、両面にシー
イラー5が塗布された石綿ケイ酸カルシウム板、ケイ酸
カルシウム板またはバルブセメント板よりなる基板6の
表面とツキ板1との間に複合シートが貼着されている。
該化粧板7は、下記のように製造される。まず、両面に
シーイラーが塗布された上記基板6の表面に、接着剤2
を塗布し、これに、紙または不織布3、ポリプロピレン
またはポリ塩化ビニル製の合成樹脂フィルム4及び紙ま
たは不織布3の3層からなる複合シートを接着する。そ
の後、該複合シートの表面に接着剤2を塗布し、これに
ツキ板1を接着する。その後、全体をホットプレスして
熱圧一体化する。なお、複合シートは、2つの紙または
不織布3の層の間に、合成樹脂を溶融押出することによ
り製造される。本実施例により得られた化粧板において
は、基板のツキ板との間に合成フィルムが貼着されてい
るため、基板が湿気を吸収した場合でも、湿気がツキ板
に達することはなく、従って、ツキ板に染みが形成され
るのを防止できる。
実施例2: 第2図は、本考案の他の実施例の防水処理化粧板7′を
示す図である。本実施例の防水処理化粧板7′は、両面
にシーイラー5が塗布された上記実施例1の基板6の裏
面に、複合シートが貼着されている。該化粧板7′は、
下記のように製造される。まず、両面にシーイラー5が
塗布された上記基板6の裏面に、接着剤2を塗布し、こ
れに、上記実施例1と同様に製造された複合シートを貼
着する。その後、基板6の表面に接着剤2を塗布し、こ
れにツキ板1を接着する。その後、全体をホットプレス
して熱圧一体化する。本実施例で得られた化粧板におい
ては、基板の裏面に貼着されているため、基板の裏面側
からの湿気が、基板に吸収されるのが防止され、従っ
て、ツキ板表面に染みが形成されるのを防止できる。
示す図である。本実施例の防水処理化粧板7′は、両面
にシーイラー5が塗布された上記実施例1の基板6の裏
面に、複合シートが貼着されている。該化粧板7′は、
下記のように製造される。まず、両面にシーイラー5が
塗布された上記基板6の裏面に、接着剤2を塗布し、こ
れに、上記実施例1と同様に製造された複合シートを貼
着する。その後、基板6の表面に接着剤2を塗布し、こ
れにツキ板1を接着する。その後、全体をホットプレス
して熱圧一体化する。本実施例で得られた化粧板におい
ては、基板の裏面に貼着されているため、基板の裏面側
からの湿気が、基板に吸収されるのが防止され、従っ
て、ツキ板表面に染みが形成されるのを防止できる。
(考案の効果) 本考案の防水処理化粧板は、ツキ板と防火用基板の間、
または防火用基板の裏面に、紙または不織布、合成樹脂
フィルム及び紙或いは不織布の3層からなる複合シート
を貼着してなるため、基板の裏面側から吸収された湿気
がツキ板に伝わることがなく、ツキ板に染みができるの
を防ぐことができ、湿気の多い環境下でも、長期にわた
って良好な外観を達成することができる。
または防火用基板の裏面に、紙または不織布、合成樹脂
フィルム及び紙或いは不織布の3層からなる複合シート
を貼着してなるため、基板の裏面側から吸収された湿気
がツキ板に伝わることがなく、ツキ板に染みができるの
を防ぐことができ、湿気の多い環境下でも、長期にわた
って良好な外観を達成することができる。
第1図は、本考案の一実施例の防水処理化粧板を示す断
面図、第2図は本考案の他の実施例の防水処理化粧板を
示す断面図である。 1…ツキ板、2…接着剤 3…紙または不織布、4…合成樹脂フィルム 5…シーイラー、6…基板 7,7′…化粧板
面図、第2図は本考案の他の実施例の防水処理化粧板を
示す断面図である。 1…ツキ板、2…接着剤 3…紙または不織布、4…合成樹脂フィルム 5…シーイラー、6…基板 7,7′…化粧板
Claims (1)
- 【請求項1】耐火用基板及び表面のツキ板を含む化粧板
において、基板の表面とツキ板の間に介在するように、
または基板の裏面に紙または不織布、合成樹脂フィルム
及び紙或いは不織布の3層からなる複合シートを貼り合
わせることを特徴とする防水処理化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1448288U JPH069204Y2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 防水処理化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1448288U JPH069204Y2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 防水処理化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01118541U JPH01118541U (ja) | 1989-08-10 |
JPH069204Y2 true JPH069204Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31225721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1448288U Expired - Lifetime JPH069204Y2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 防水処理化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069204Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2617855B2 (ja) * | 1992-05-14 | 1997-06-04 | 株式会社朝日セラテック | 建築物曲面用突板貼り無機質板 |
JP2652758B2 (ja) * | 1993-07-14 | 1997-09-10 | 株式会社ノダ | 建築用板およびその製造方法 |
JP2005145077A (ja) * | 2005-01-26 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板 |
-
1988
- 1988-02-05 JP JP1448288U patent/JPH069204Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01118541U (ja) | 1989-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4005239A (en) | Decorative laminated panel and process for preparing the same | |
JPH069204Y2 (ja) | 防水処理化粧板 | |
JPH08207012A (ja) | 表面化粧木質板 | |
JPH10102743A (ja) | 溝付き化粧板 | |
US5441786A (en) | Wood flooring system | |
US20020083671A1 (en) | Mould resistant decorative panel | |
US20030194584A1 (en) | Mould resistant decorative panel | |
KR20020005107A (ko) | 천연목재 무늬목 시트 | |
JP2602096Y2 (ja) | 耐久性床板 | |
JP3724385B2 (ja) | 床材 | |
JPH047948Y2 (ja) | ||
JP2001182306A (ja) | 床仕上げ材 | |
JPH0323470Y2 (ja) | ||
CN108661269A (zh) | 一种pp复合板及其制造方法 | |
JPH047946Y2 (ja) | ||
JP2520081B2 (ja) | 防湿性を有する内装材 | |
JP3022572U (ja) | 天然木化粧板の下地材 | |
JPH09314520A (ja) | 木質系化粧板 | |
JPH04221162A (ja) | 不燃性天然木化粧内装材及びその製造法 | |
JPH0331559Y2 (ja) | ||
JPS639692Y2 (ja) | ||
JP2934650B2 (ja) | 化粧板 | |
JP2853006B2 (ja) | 化粧板およびその製造方法 | |
JP2934651B2 (ja) | 化粧板 | |
JPH07276555A (ja) | 化粧内装材 |