JP3022572U - 天然木化粧板の下地材 - Google Patents

天然木化粧板の下地材

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JP3022572U
JP3022572U JP1995007796U JP779695U JP3022572U JP 3022572 U JP3022572 U JP 3022572U JP 1995007796 U JP1995007796 U JP 1995007796U JP 779695 U JP779695 U JP 779695U JP 3022572 U JP3022572 U JP 3022572U
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JP
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substrate
layer
natural wood
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sheet
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JP1995007796U
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Inventor
康久 池田
Original Assignee
有限会社アダチ技研
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物のコンクリート躯体の乾燥が不十分な状
態で、前記躯体に取り付けても、天然木の化粧単板4に
変色や汚染などが発生しない、天然木化粧板の下地材を
提供する。 【構成】 木質または無機質などの基板2に、フィルム
状のプラスチックまたは金属箔からなり水分,湿気を遮
断する心層1aとクラフト紙,和紙などの表,裏層1
b,1cとが一体化した3層構造のシート1の裏層1c
を貼り合わせて下地材6を構成し、前記シート1の表層
1bに天然木の化粧単板4に貼り付けると共に、基板2
をコンクリート躯体に貼り付け、この躯体から放出され
る水分,湿気を前記心層1aによって遮断し、天然木の
化粧単板4の吸水,吸湿を防止した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、建物のコンクリート躯体に、内装材として天然木の化粧単板を取 り付ける場合に用いる、天然木化粧板の下地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、合板,繊維板などの木質基板または珪酸カルシウム板,繊維混入珪酸カ ルシウム板,スラグ石膏板,ロックウール板,石膏板などの無機質基板の表面に 、天然木の化粧単板を貼り合わせる場合に、木質基板では材色の均一化を図るた めに、エマルジョン塗料を塗布し、あるいは材色の均一化と前記化粧単板の割れ 防止とを図るために紙を貼り、また無機質基板では、天然木の化粧単板の接着性 の向上を図るためにウレタン系,アクリル系などの樹脂でシーラー処理をした後 、直接または薄紙を貼って、前記化粧単板を基板に貼り付けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、最近は建築施工現場における工期の短縮が要求され、建物のコンクリ ート躯体の乾燥が十分でない状態でこの躯体に木質基板を裏桟などを介して固定 することになり、躯体と基板との空間部における雰囲気の湿度や部屋全体の湿度 が高くなるため、基板の含水率が上昇し、天然木の化粧単板が吸湿し、変色やか びの発生が生じ、また、施工後長期にわたる吸,放湿によって前記化粧単板全体 の変色や裏桟の跡が浮き出るなどの問題点が生じ、これらの解決に永年にわたっ て努力して来たが、未だに前記問題点をなくすことができない。
【0004】 また、無機質基板を用いると、その組成がアルカリ性を有することで、汚染が 発生しやすい。すなわち、無機質基板は、天然木の化粧単板を貼り合わせる際に 、前記基板中の水分やアルカリ成分が溶出し、木材中のフェノール成分などと反 応して汚染の原因となるが、汚染の防止は、前述したシーラー処理や、薄紙貼り のみではできず、また酸性を呈する有機,無機の混合材料等も同様であり、問題 点が解決できない。
【0005】 この考案は、前述した問題点を解決して、木質基板,無機質基板および木質無 機質混合基板のいずれを用いても、天然木の化粧単板への水分および湿気を遮断 して、化粧単板の変色や汚染などを防止できる、天然木化粧板の下地材の提供を 目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る天然木化粧板の下地材は、木質基板,無機質基板などの 基板と、この基板の表面に貼り合わせた3層構造のシートとを備え、このシート が、水分,湿気を遮断する材質の心層と、天然木の化粧単板に接着する表層およ び前記基板に接着する裏層とを一体にしてなるものである。
【0007】 請求項2の考案は、請求項1に記載の天然木化粧板の下地材において、3層構 造のシートは、心層をフィルム状のプラスチックまたは金属箔とし、表層および 裏層をクラフト紙,和紙などの強靭な紙としたものである。 請求項3の考案は、請求項1に記載の天然木化粧板の下地材において、3層構 造のシートは、心層を弾力性がある発泡プラスチックとし、表層および裏層をク ラフト紙,和紙などの紙としたものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の一実施形態につき図1,図2を参照して説明する。 図1,図2において、1は25〜100g/m2 程度の重量を有する3層構造 のシートであり、このシート1は、ポリエチレン系,ポリプロピレン系,エチレ ン酢酸ビニル系,酢酸ビニル系,ポリ塩化ビニル系,ポリ塩化ビニリデン系など のフィルム状のプラスチックまたはアルミニウム箔などの金属箔からなり、水分 および湿気を遮断する心層1aの表,裏面全体に、クラフト紙,和紙,長繊維を 有する不織紙,包装など用いるロール紙など強靱な紙のうちの1種類からなる表 ,裏層1b,1cを接着剤(図示省略)によってそれぞれ接着し、一体化したも のであり、3層構造のシート1の裏層1cを合板,繊維板などからなる木質基板 2の表面に接着剤3によって貼り合わせることで下地材6を構成する。
【0009】 そして、下地材6のシート1の表層1bに天然木の化粧単板4を接着剤5によ って予め貼り合わせておく。その後、下地材6の木質基板2の裏面を適宜の手段 により建物のコンクリート躯体(図示省略)の表面側に裏桟を介して固定し、化 粧単板4を3層構造のシート1を介して前記躯体に取り付ける。
【0010】 前述した下地材6を用いて天然木の化粧単板4をコンクリート躯体に取り付け ると、この躯体の乾燥が不十分で、躯体と木質基板2との間に形成される空間部 の湿度が高くなり、木質基板2や3層構造のシート1の裏層1cに水分や湿気が 導かれ、含水率が上昇しても、シート1の心材1aがフィルム状のプラスチック またはアルミニウム箔などの金属箔からなり、水分および湿気を遮断する材質で あるため、心材1aより表面側のシート1の表層1bや天然木の化粧単板4には 水分や湿気が到達しにくい。
【0011】 従って、天然木の化粧単板4の含水率が上昇せず、また施工後の吸,放湿もほ とんど生じないので、前記化粧単板4に変色や、かびの発生や、ひび割れなどが 発生しないという効果がある。 さらに、3層構造のシート1の表層1b,裏層1cをクラフト紙,和紙などの 強靱な紙にしたので、表層1b,裏層1cが長期間にわたって劣化しにくいとい う効果がある。
【0012】 この考案において、基板は、前述した木質基板に限られるものではなく、珪酸 カルシウム板,繊維混入珪酸カルシウム板,スラグ石膏板,ロックウール板,石 膏板などの無機質基板や、木片セメント板,木毛板などの木質無機質混合基板を 用い、これらの基板の表面に3層構造のシート1の裏面を貼り合わせてもよく、 前記無機質基板や木質無機質混合基板を用いた場合でも、前述した木質基板を用 いた場合と同様な効果が得られ、無機質基板を用いた場合でも、天然木の化粧単 板に汚染が生じにくい。
【0013】 この考案において、3層構造のシート1は、前述した構成に限られるものでは なく、心層1aを構成するプラスチックを溶融させて、心層1aの表,裏面に表 ,裏層1b,1cを一体化してもよい。 また、3層構造のシート1の心層1aをポリウレタンなどの弾力性がある発泡 プラスチックとし、心層1aの表,裏面に前記表,裏層1b,1cを固着するこ とで、熱貫流抵抗が大きく保温性にすぐれ、かつ弾力性によって安全性もすぐれ たシート1を提供でき、これを木質基板などの基板に固定することで、保温性と 安全性とがすぐれた下地材6が得られる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の考案に係る天然木化粧板の下地材は、木質基板,無機質基板などの 基板と、この基板の表面に貼り合わせた3層構造のシートとを備え、このシート が、水分,湿気を遮断する材質の心層と、天然木の化粧単板に接着する表層およ び前記基板に接着する裏層とを一体にしてなるので、次の効果がある。
【0015】 すなわち、下地材に設けた3層構造のシートの表層に天然木の化粧単板を貼り 合わせ、かつ基板を建物のコンクリート躯体に裏桟などを介して固定し、内装材 として使用した場合に、前記躯体の乾燥が不十分な状態で、下地材の基板や3層 構造のシートの裏層に躯体の水分や湿気が導かれ、含水率が上昇しても、前記シ ートの心材が水分、湿気を遮断する材質であるため、心材より表面側のシートの 表層や天然木の化粧単板には躯体の水分や湿気が到達しない。 従って、化粧単板の含水率が上昇せず、また施工後長期にわたって吸,放湿も 生じないことで、基板の材質とは関係なく化粧単板の変色,かびの発生,汚れ, ひび割れなどの不具合が生じるのを防止できる。
【0016】 そして、請求項2の考案のように、下地材の芯材の材質をフィルム状のプラス チック(好ましくはポリエチレン系,ポリプロピレン系,エチレン酢酸ビニル系 ,酢酸ビニル系,ポリ塩化ビニル系,ポリ塩化ビニリデン系のプラスチック)、 または金属箔(好ましくはアルミニウム箔)にしたことで、水分,湿気の遮断が 確実にでき、また、下地材の表層および裏層をクラフト紙,和紙などの強靱な紙 にしたことで、表,裏層が長期間にわたり劣化しにくい。
【0017】 さらに、請求項3の考案では、3層構造のシートの心層を、ポリウレタンなど の弾力性がある発泡プラスチックとし、熱貫流抵抗を大きくしたので、衝撃安全 性,保温性にすぐれた下地材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態に係る天然木化粧板の下
地材を示した厚み拡大断面図。
【図2】図1に示した天然木化粧板の下地材を示した厚
み拡大斜視図。
【符号の説明】
1 3層構造のシート 1a 心層 1b 表層 1c 裏層 2 基板 3 接着剤 4 天然木の化粧単板 5 接着剤 6 下地材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基板,無機質基板などの基板と、こ
    の基板の表面に貼り合わせた3層構造のシートとを備
    え、このシートが、水分,湿気を遮断する材質の心層
    と、天然木の化粧単板に接着する表層および前記基板に
    接着する裏層とを一体にしてなることを特徴とする天然
    木化粧板の下地材。
  2. 【請求項2】 3層構造のシートは、心層をフィルム状
    のプラスチックまたは金属箔とし、表層および裏層をク
    ラフト紙,和紙などの強靭な紙としたことを特徴とする
    請求項1に記載の天然木化粧板の下地材。
  3. 【請求項3】 3層構造のシートは、心層を弾力性があ
    る発泡プラスチックとし、表層および裏層をクラフト
    紙,和紙などの紙としたことを特徴とする請求項1に記
    載の天然木化粧板の下地材。
JP1995007796U 1995-07-27 1995-07-27 天然木化粧板の下地材 Expired - Lifetime JP3022572U (ja)

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