JPH0280756A - コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法 - Google Patents
コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法Info
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- JPH0280756A JPH0280756A JP23025188A JP23025188A JPH0280756A JP H0280756 A JPH0280756 A JP H0280756A JP 23025188 A JP23025188 A JP 23025188A JP 23025188 A JP23025188 A JP 23025188A JP H0280756 A JPH0280756 A JP H0280756A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、コンクリート建築物の内装下地用パネル、
特に直貼り工法と称される内装仕上げ工法に用いられる
下地用パネル及びこれを用いた内装工法に関する。
特に直貼り工法と称される内装仕上げ工法に用いられる
下地用パネル及びこれを用いた内装工法に関する。
従来の技術
]ンクリート建築物の特に壁面の内装工法として、近時
一般にGL工法と称される石膏ボードによる直貼り工法
が広く採用されている。即ち、従来ではコンクリート躯
体の壁面に予め胴縁を組んで下地枠組をつくり、これに
化粧下地材としての石膏ボード、合板等を釘打ちにょっ
て取付けるものとしていたが、近時では、第4図に示す
ように上記コンクリート躯体面(A)に水で練り合わせ
た石膏系接着材(21) (例えば商品名rDBボン
ド」、千代田建材工業株式会社製)を15〜20Cm間
隔に、がっ塊状の盛り上げ状態にして塗着し、これに両
面をボード原紙(20a )で覆った石膏ボード(2o
)を鉛直平面に押し当て、躯体側の不陸を上記接着材(
21)の塑性変形で吸収せしめて表面を面一に調整する
ことにより化粧下地面を形成したのち、上記接着材の硬
化を待ってからボード(2o)面に仕上げ用の塗装、ク
ロス張り、壁紙貼り、吹付は等により内装化粧材(22
)を施すものとする工法が一般に多く用いられている。
一般にGL工法と称される石膏ボードによる直貼り工法
が広く採用されている。即ち、従来ではコンクリート躯
体の壁面に予め胴縁を組んで下地枠組をつくり、これに
化粧下地材としての石膏ボード、合板等を釘打ちにょっ
て取付けるものとしていたが、近時では、第4図に示す
ように上記コンクリート躯体面(A)に水で練り合わせ
た石膏系接着材(21) (例えば商品名rDBボン
ド」、千代田建材工業株式会社製)を15〜20Cm間
隔に、がっ塊状の盛り上げ状態にして塗着し、これに両
面をボード原紙(20a )で覆った石膏ボード(2o
)を鉛直平面に押し当て、躯体側の不陸を上記接着材(
21)の塑性変形で吸収せしめて表面を面一に調整する
ことにより化粧下地面を形成したのち、上記接着材の硬
化を待ってからボード(2o)面に仕上げ用の塗装、ク
ロス張り、壁紙貼り、吹付は等により内装化粧材(22
)を施すものとする工法が一般に多く用いられている。
か\る直貼り工法は、胴縁施工を不要とし、工期の大幅
な短縮、省力化をはかりうること、化粧壁下地面を容易
に完全な鉛直平面に調整し易いこと、等の利点がある反
面、対応に苦慮されている次のような問題点があった。
な短縮、省力化をはかりうること、化粧壁下地面を容易
に完全な鉛直平面に調整し易いこと、等の利点がある反
面、対応に苦慮されている次のような問題点があった。
発明が解決しようとする問題点
即ち、この問題点というのは、施工後、時間が経つにつ
れてかびの発生により表面の化粧材層(22)に汚れや
シミが出てくることが比較的しばしば起り得る点である
。その原因は次のとおりと推測される。まず、もともと
石膏ボード(20)は吸水性を有する。ところが、これ
をコンクリート躯体面(A)に貼付ける石膏系接着材(
21)は、水で練り合わせて用いられるものであるから
、貼付は後においてこの接着材(21)からの水分の一
部がボード側に浸透移行する。
れてかびの発生により表面の化粧材層(22)に汚れや
シミが出てくることが比較的しばしば起り得る点である
。その原因は次のとおりと推測される。まず、もともと
石膏ボード(20)は吸水性を有する。ところが、これ
をコンクリート躯体面(A)に貼付ける石膏系接着材(
21)は、水で練り合わせて用いられるものであるから
、貼付は後においてこの接着材(21)からの水分の一
部がボード側に浸透移行する。
一方、コンクリート躯体からも水分が蒸発するため、も
ともと3%以下の含水率の範囲に調整して製作されてい
た石膏ホード(20)も、施工後は相当程度に水分を帯
びたものとなる。このために石膏ボード(20)の躯体
側に面する外面はもとより、接着材表面にも相当程度に
かびの発生が見られることになる。この範囲のかびてあ
れば、それが表面の化粧材層に決定的なダメージを与え
ることにはならないが、問題は特に接着材(21)の用
いられている個所においてそれからの水分がボードの厚
みを透過し、化粧面側にも到達することによって、該化
粧面側にも部分的にかびの発生が起こり、結果的に化粧
クロス等を貼った化粧材層(22)に上記かびが浮き出
して、部分的な変色、シミを発生させるのみならず、当
該部分にかびを食するダニの発生が起こり、非衛生にな
るという点である。そして、上記変色やシミを発生した
場合、クロス等の化粧材層は、全面的な貼り替えによっ
てしか補修の方途がなく、壁面の化粧仕上げ施工の欠陥
として重大な問題を引きおこしているのが実情である。
ともと3%以下の含水率の範囲に調整して製作されてい
た石膏ホード(20)も、施工後は相当程度に水分を帯
びたものとなる。このために石膏ボード(20)の躯体
側に面する外面はもとより、接着材表面にも相当程度に
かびの発生が見られることになる。この範囲のかびてあ
れば、それが表面の化粧材層に決定的なダメージを与え
ることにはならないが、問題は特に接着材(21)の用
いられている個所においてそれからの水分がボードの厚
みを透過し、化粧面側にも到達することによって、該化
粧面側にも部分的にかびの発生が起こり、結果的に化粧
クロス等を貼った化粧材層(22)に上記かびが浮き出
して、部分的な変色、シミを発生させるのみならず、当
該部分にかびを食するダニの発生が起こり、非衛生にな
るという点である。そして、上記変色やシミを発生した
場合、クロス等の化粧材層は、全面的な貼り替えによっ
てしか補修の方途がなく、壁面の化粧仕上げ施工の欠陥
として重大な問題を引きおこしているのが実情である。
従来、このような問題点に対する対策としては、接着材
に防かび剤を混合して、それからの発かびを防ぐこと、
また、内装化粧材の施工を、接着材、及び石膏ボードの
充分な乾燥を待ってから行うこと、更には石膏ボードの
表面に防かび剤の溶液を塗布すること、等が行われてい
る。
に防かび剤を混合して、それからの発かびを防ぐこと、
また、内装化粧材の施工を、接着材、及び石膏ボードの
充分な乾燥を待ってから行うこと、更には石膏ボードの
表面に防かび剤の溶液を塗布すること、等が行われてい
る。
しかしながら、いずれも発かび欠陥を多少遅らせ得る程
度の効果しか期待することができず、問題の根本的な解
決にはならなかったし、あるいはまた工数の増大、工期
の延長というような不利益にもつながるものであった。
度の効果しか期待することができず、問題の根本的な解
決にはならなかったし、あるいはまた工数の増大、工期
の延長というような不利益にもつながるものであった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、従来の直貼り
工法と全く同様の工法で、工数、工期の増大を招くこと
なく、前記の問題点を一挙解決しつ\、加えて断熱、防
音等の緒特性の向上による他の利点も併せて享受しうる
ちのとした化粧下地用パネルとそれを用いた内装工法を
提供することを目的とする。
工法と全く同様の工法で、工数、工期の増大を招くこと
なく、前記の問題点を一挙解決しつ\、加えて断熱、防
音等の緒特性の向上による他の利点も併せて享受しうる
ちのとした化粧下地用パネルとそれを用いた内装工法を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段
この発明は、上記の目的において、石膏ボード(化粧石
膏ボードを含む)の外面、即ちコンクリート躯体側の片
面に、独立気泡の発泡合成樹脂板を積層状態に接着一体
化したものとすること、及び該発泡合成樹脂板の外面に
、石膏系接着材によってコンクリート躯体面に強固に直
貼り接着施工を可能とするために、該接着材に対して良
好な接着性を示す接着用の紙材を被覆接着一体化したこ
とを特徴とするコンクリート建築物の内装下地用パネル
を要旨とする。
膏ボードを含む)の外面、即ちコンクリート躯体側の片
面に、独立気泡の発泡合成樹脂板を積層状態に接着一体
化したものとすること、及び該発泡合成樹脂板の外面に
、石膏系接着材によってコンクリート躯体面に強固に直
貼り接着施工を可能とするために、該接着材に対して良
好な接着性を示す接着用の紙材を被覆接着一体化したこ
とを特徴とするコンクリート建築物の内装下地用パネル
を要旨とする。
上記発泡合成樹脂板は、主として非透湿性を担保するも
ので、発泡倍率5〜25倍の発泡ポリスチレン板を用い
るのが好適である。
ので、発泡倍率5〜25倍の発泡ポリスチレン板を用い
るのが好適である。
また、接着用紙材は、水で練った石膏系接着剤の浸透性
の良い比較的粗な表面と組織をもつた丈夫なものを用い
るべぎてあり、好適には洋紙のうちでも白板紙の分類に
属するもの、更にはそのうちでも建材原紙に区分される
石膏ボード原紙の類を好適に用いうる。
の良い比較的粗な表面と組織をもつた丈夫なものを用い
るべぎてあり、好適には洋紙のうちでも白板紙の分類に
属するもの、更にはそのうちでも建材原紙に区分される
石膏ボード原紙の類を好適に用いうる。
内装化粧材層の下地面を構成する材料としては、最も一
般的には石膏ボードが用いられるが、天井等の内装用の
場合も含めて、上記石膏ボードに代えて石綿セメント板
の平板類、あるいはインシュレーションボード、セミハ
ードボード、ハードボード、パーティクルボード等の繊
維板を用いることも許容される。
般的には石膏ボードが用いられるが、天井等の内装用の
場合も含めて、上記石膏ボードに代えて石綿セメント板
の平板類、あるいはインシュレーションボード、セミハ
ードボード、ハードボード、パーティクルボード等の繊
維板を用いることも許容される。
上記内装下地用パネルを用いた内装施工法は、従来の石
膏ボードによる直貼り施工法と同様の手順で行いうる。
膏ボードによる直貼り施工法と同様の手順で行いうる。
即ち、上記パネルの接着用紙材面を、コンクリート躯体
面に対し、該面に部分的に盛り上げ状態に塗着した石膏
系接着材を介して圧着固定したのち、更に上記パネルの
室内側の表面、即ち石膏ボード側の表面に所定の内装化
粧材を施工して仕上げるものである。
面に対し、該面に部分的に盛り上げ状態に塗着した石膏
系接着材を介して圧着固定したのち、更に上記パネルの
室内側の表面、即ち石膏ボード側の表面に所定の内装化
粧材を施工して仕上げるものである。
作用
石膏ボードの片面に積層接着した発泡合成樹脂板が、コ
ンクリート躯体側からの水分の透過を遮断し、特に水で
練って用いられる石膏系接着剤からの水分が石膏ボード
に吸収されてそれを厚み方向に浸透するのを防止する。
ンクリート躯体側からの水分の透過を遮断し、特に水で
練って用いられる石膏系接着剤からの水分が石膏ボード
に吸収されてそれを厚み方向に浸透するのを防止する。
従って、石膏ボードの表面側にかびが発生するのを防止
し、ひいては化粧材層に発かびによる変色、しみの発生
等が生じるのを防止する。併せて、発泡合成樹脂板は、
断熱性、保温性、防音性を補い、躯体内の住環境の向上
に寄与する。また、発泡合成樹脂板の表面は、そのま\
では石膏系接着材をもってコンクリート躯体面に接着す
ることができないが、該表面に接着用紙材が被覆接着さ
れていることにより、該紙材層は石膏系接着材に極めて
強固に接着可能であり、該接着材を用いて内装下地用パ
ネルを従来の石膏ボードの直貼り工法の場合と全く同様
にしてコンクリート躯体面に簡単に接着施工することを
可能とする。
し、ひいては化粧材層に発かびによる変色、しみの発生
等が生じるのを防止する。併せて、発泡合成樹脂板は、
断熱性、保温性、防音性を補い、躯体内の住環境の向上
に寄与する。また、発泡合成樹脂板の表面は、そのま\
では石膏系接着材をもってコンクリート躯体面に接着す
ることができないが、該表面に接着用紙材が被覆接着さ
れていることにより、該紙材層は石膏系接着材に極めて
強固に接着可能であり、該接着材を用いて内装下地用パ
ネルを従来の石膏ボードの直貼り工法の場合と全く同様
にしてコンクリート躯体面に簡単に接着施工することを
可能とする。
実施例
以下、この発明の実施例を第1図ないし第3図に基いて
説明する。
説明する。
第1図及び第2図において(P)はこの発明に係る内装
下地用パネルであり、両面にボード原紙(la )
(la )が貼着された石膏ボード(1)と、その片面
に接着剤(4)によって強固に積層接着一体化された独
立気泡の発泡合成樹脂板(2)と、更にその外面に、接
着剤(5)によって被覆状態に接着一体化された接着用
紙材(3)とからなる。
下地用パネルであり、両面にボード原紙(la )
(la )が貼着された石膏ボード(1)と、その片面
に接着剤(4)によって強固に積層接着一体化された独
立気泡の発泡合成樹脂板(2)と、更にその外面に、接
着剤(5)によって被覆状態に接着一体化された接着用
紙材(3)とからなる。
石膏ボード(1)は広く一般に市販されているものをそ
のま\用いることができ、厚さ9〜12m1含水率3.
0%以下で、両面に石膏液を滲み込ませた厚さ0.3〜
0.6mmのボード原紙(la ) (la )が被
覆状態に圧着されたものであるのが一般的であるが、更
に該石膏ボードの表面に壁紙や木目をプリントした厚紙
を張った石膏化粧ボードを用いても良い。該石膏ボード
(1)は、下地用パネル(P)の用途かコンクリート建
築物の主として壁面の内装下地用のものである場合最も
一般的なものとして好適に用いられるが、特に他の用途
、例えば天井面の内装下地用等に用いられるようなもの
である場合、他の材料に置換することもある。即ち、該
石膏ボード(1)に代えて、軟質板、フレキシブル板等
の石綿セメント板、あるいは軟質繊維板(インシュレー
ションボード)、半硬質繊雄板(セミハードファイバー
ボード)、硬質繊維板(ファイバーボード)、パーティ
クルボード、吸音繊維板等の繊維板等を用いることもあ
る。
のま\用いることができ、厚さ9〜12m1含水率3.
0%以下で、両面に石膏液を滲み込ませた厚さ0.3〜
0.6mmのボード原紙(la ) (la )が被
覆状態に圧着されたものであるのが一般的であるが、更
に該石膏ボードの表面に壁紙や木目をプリントした厚紙
を張った石膏化粧ボードを用いても良い。該石膏ボード
(1)は、下地用パネル(P)の用途かコンクリート建
築物の主として壁面の内装下地用のものである場合最も
一般的なものとして好適に用いられるが、特に他の用途
、例えば天井面の内装下地用等に用いられるようなもの
である場合、他の材料に置換することもある。即ち、該
石膏ボード(1)に代えて、軟質板、フレキシブル板等
の石綿セメント板、あるいは軟質繊維板(インシュレー
ションボード)、半硬質繊雄板(セミハードファイバー
ボード)、硬質繊維板(ファイバーボード)、パーティ
クルボード、吸音繊維板等の繊維板等を用いることもあ
る。
発泡合成樹脂板(2)は、表面にスキン層を有する発泡
倍率5〜25倍の独立気泡性発泡ポリスチレン板であっ
て厚さ5〜20mm程度のものを最も好適に用い得る。
倍率5〜25倍の独立気泡性発泡ポリスチレン板であっ
て厚さ5〜20mm程度のものを最も好適に用い得る。
発泡倍率が5倍未満では、断熱性に劣り、重量が増し、
コスト高につく等の不利益があり、反面25倍をこえる
高発泡倍率のものでは、強度に劣り、独立気泡性が損わ
れ、所期する透湿遮断性に不十分なものとなるおそれが
ある。厚さにおいても、5mm未満では強度が弱く、石
膏ボード(1)との接着作業が厄介なものとなるのみな
らず、断熱性にも劣るものとなる。一方、20mmをこ
える厚いものを用いることは、材料コストの増大を招き
、パネル(P)の厚さが増大して輸送、取扱いに不利な
ものとなり、それ以外に、格別の利点がなく無益である
。最も好ましくは厚さ7〜15首で10〜15倍発泡程
度のものを用いるのが良い。発泡合成樹脂板(2)とし
ては、上記発泡ポリスチレン板例えば「ウッドラック」
(商品名:ダウ化工株式会社製)のほか、例えば発泡
ポリウレタン樹脂板、その他ポリオレフィン系樹脂発泡
板等を用いても良い。
コスト高につく等の不利益があり、反面25倍をこえる
高発泡倍率のものでは、強度に劣り、独立気泡性が損わ
れ、所期する透湿遮断性に不十分なものとなるおそれが
ある。厚さにおいても、5mm未満では強度が弱く、石
膏ボード(1)との接着作業が厄介なものとなるのみな
らず、断熱性にも劣るものとなる。一方、20mmをこ
える厚いものを用いることは、材料コストの増大を招き
、パネル(P)の厚さが増大して輸送、取扱いに不利な
ものとなり、それ以外に、格別の利点がなく無益である
。最も好ましくは厚さ7〜15首で10〜15倍発泡程
度のものを用いるのが良い。発泡合成樹脂板(2)とし
ては、上記発泡ポリスチレン板例えば「ウッドラック」
(商品名:ダウ化工株式会社製)のほか、例えば発泡
ポリウレタン樹脂板、その他ポリオレフィン系樹脂発泡
板等を用いても良い。
石膏ボード(1)と発泡合成樹脂板(2)との接着に用
いる接着剤(4)は、両者に適合する接着剤であれば何
でも良く、具体的には例えば尿素樹脂系、石炭酸樹脂系
、エポキシ樹脂系、アクリル系等の接着剤を用いること
ができる。
いる接着剤(4)は、両者に適合する接着剤であれば何
でも良く、具体的には例えば尿素樹脂系、石炭酸樹脂系
、エポキシ樹脂系、アクリル系等の接着剤を用いること
ができる。
発泡合成樹脂板(2)の外面に接着装備する接着用紙材
(3)は、直貼り工法によるパネル(P)の取付けを可
能とするために、極めて重要な役割を担うものである。
(3)は、直貼り工法によるパネル(P)の取付けを可
能とするために、極めて重要な役割を担うものである。
従って、該紙材(3)は、石膏系接着材に対して可及的
良好な接着力を実現し得る丈夫な紙質のものを選んで使
用すべきであり、天然セルロース繊維紙、化繊紙、合繊
紙、合成パルプ紙、合成紙等その種類を問わないが、代
表的には洋紙のうちの白板紙、なかでも特に石膏ボード
原紙のような建材原紙の部類に属するものを好適に用い
うる。本発明者が行った実験の結果によれば、塗工紙に
属するアート紙、コート紙、あるいはグラシン紙のよう
に表面が滑沢で密な組織を有する紙質のものは、石膏系
接着剤に対して良好な接着力を得ることができず、新聞
紙、石膏ボード原紙等は水で練って調整した石膏系接着
材が表面から内部に良く滲み込み、極めて強固な接着力
を発現しうる。
良好な接着力を実現し得る丈夫な紙質のものを選んで使
用すべきであり、天然セルロース繊維紙、化繊紙、合繊
紙、合成パルプ紙、合成紙等その種類を問わないが、代
表的には洋紙のうちの白板紙、なかでも特に石膏ボード
原紙のような建材原紙の部類に属するものを好適に用い
うる。本発明者が行った実験の結果によれば、塗工紙に
属するアート紙、コート紙、あるいはグラシン紙のよう
に表面が滑沢で密な組織を有する紙質のものは、石膏系
接着剤に対して良好な接着力を得ることができず、新聞
紙、石膏ボード原紙等は水で練って調整した石膏系接着
材が表面から内部に良く滲み込み、極めて強固な接着力
を発現しうる。
接着用紙材(3)の厚さは0.3〜0.6mm程度のも
のが好適である。0.3mより薄すぎるものでは、石膏
系接着材による接着力に不安が残り、かつ発泡合成樹脂
板(2)に対する貼合わせ作業の困難性が増大し、0.
6順より厚すぎるものでは、その層間剥離により、パネ
ル(P)の強固な取付は状態が損われるおそれが生じる
と共に、目付、重量の増大による不利益を生じる。紙材
(4)として建材原紙を用いる場合、該原紙は予め石膏
液をしみ込ませたちのとすることにより、難燃性の付与
と\もに石膏系接着材による接着力を一層増大しうる点
で好ましい。
のが好適である。0.3mより薄すぎるものでは、石膏
系接着材による接着力に不安が残り、かつ発泡合成樹脂
板(2)に対する貼合わせ作業の困難性が増大し、0.
6順より厚すぎるものでは、その層間剥離により、パネ
ル(P)の強固な取付は状態が損われるおそれが生じる
と共に、目付、重量の増大による不利益を生じる。紙材
(4)として建材原紙を用いる場合、該原紙は予め石膏
液をしみ込ませたちのとすることにより、難燃性の付与
と\もに石膏系接着材による接着力を一層増大しうる点
で好ましい。
発泡合成樹脂板(2)と接着用紙材(3)との接着は、
両者に適合する任意の接着剤を用いて行いつる。接着力
の強固な粘着剤の部類に属するものを用いて接着しても
良い。発泡合成樹脂板(2)として発泡ポリスチレン板
を用い、紙材(3)として建材原紙を用いた場合、それ
らをアクリル系接着剤を用いて接着することにより、十
分に強固な接着力を得ることができた。
両者に適合する任意の接着剤を用いて行いつる。接着力
の強固な粘着剤の部類に属するものを用いて接着しても
良い。発泡合成樹脂板(2)として発泡ポリスチレン板
を用い、紙材(3)として建材原紙を用いた場合、それ
らをアクリル系接着剤を用いて接着することにより、十
分に強固な接着力を得ることができた。
上記の内装下地用パネル(P)による内装施工は、従来
の石膏ボードを用いて行う内装工法と全く同様の手順で
行われる。
の石膏ボードを用いて行う内装工法と全く同様の手順で
行われる。
即ち、第2図及び第3図に示すように先ずコンクリート
躯体面(A)に、水で練った石膏系接着材(6)をだん
ご状、小塊状にして150〜200s間隔に盛り上げ状
態に塗着する。そして、すぐさま該接着材(6)群上に
内装下地用パネル(P)をその紙材(3)面側を相対さ
せて押し当て\貼付ける。こうして順次所定枚数の下地
用パネル(P)の貼付けを行ったのち、定規を当てN表
面をた\きながら不陸修正を行い、完全な平面になるよ
うに調整してから接着材(6)の硬化を待つ。表面に予
め化粧材層を有する化粧石膏ボードを使用する場合は、
そのま\で仕上り状態とすることができるが、通常の石
膏ボードを使用する場合は、上記接着材(6)の硬化後
、必要に応じて第3図に示すようにパネル相互の継目部
分に目地テープ(7)を貼付け、石膏プラスターを用い
て表面の小さな凹凸補整を行ったのち、石膏ボード(1
)側の表面、即ち室内側のボード原紙(1a)面に、ビ
ニルクロス、繊維クロス等の貼付け、あるいは水性また
は油性のペイント塗装等を行って、表面に所定の化粧材
層(8)を形成し施工を完了する。上記内装施工は、コ
ンクリート躯体面(A)が、pc板、ALC板、コンク
リートブロック等で形成されたものである場合にも、も
ちろん支障なく全く同様に適用できる。
躯体面(A)に、水で練った石膏系接着材(6)をだん
ご状、小塊状にして150〜200s間隔に盛り上げ状
態に塗着する。そして、すぐさま該接着材(6)群上に
内装下地用パネル(P)をその紙材(3)面側を相対さ
せて押し当て\貼付ける。こうして順次所定枚数の下地
用パネル(P)の貼付けを行ったのち、定規を当てN表
面をた\きながら不陸修正を行い、完全な平面になるよ
うに調整してから接着材(6)の硬化を待つ。表面に予
め化粧材層を有する化粧石膏ボードを使用する場合は、
そのま\で仕上り状態とすることができるが、通常の石
膏ボードを使用する場合は、上記接着材(6)の硬化後
、必要に応じて第3図に示すようにパネル相互の継目部
分に目地テープ(7)を貼付け、石膏プラスターを用い
て表面の小さな凹凸補整を行ったのち、石膏ボード(1
)側の表面、即ち室内側のボード原紙(1a)面に、ビ
ニルクロス、繊維クロス等の貼付け、あるいは水性また
は油性のペイント塗装等を行って、表面に所定の化粧材
層(8)を形成し施工を完了する。上記内装施工は、コ
ンクリート躯体面(A)が、pc板、ALC板、コンク
リートブロック等で形成されたものである場合にも、も
ちろん支障なく全く同様に適用できる。
発明の効果
この発明に係る下地用パネルは、上述のように石膏ボー
ド、あるいはこれに代わる石綿スレート板、繊維板等の
透湿性を有する内装下地用板体に対し、その背面側、即
ちコンクリート躯体に相対する側の面に、独立気泡によ
る発泡合成樹脂板が積層接着一体化されたものとなされ
ていることにより、コンクリート躯体面への貼付は施工
後において、該躯体側からの水分、接着材からの水分を
上記発泡合成樹脂板で遮断し、それが石膏ボード等の内
装下地用板体に浸透して表面に滲出してくるのを防止す
ることができる。従って、石膏ボードに発かびを生じる
のを防止でき、ひいては該ボードの表面、即ち室内側の
化粧材層の施された面に発かびに基づく化粧材層の変色
とか汚れ、じみの発生等を生じることがない。
ド、あるいはこれに代わる石綿スレート板、繊維板等の
透湿性を有する内装下地用板体に対し、その背面側、即
ちコンクリート躯体に相対する側の面に、独立気泡によ
る発泡合成樹脂板が積層接着一体化されたものとなされ
ていることにより、コンクリート躯体面への貼付は施工
後において、該躯体側からの水分、接着材からの水分を
上記発泡合成樹脂板で遮断し、それが石膏ボード等の内
装下地用板体に浸透して表面に滲出してくるのを防止す
ることができる。従って、石膏ボードに発かびを生じる
のを防止でき、ひいては該ボードの表面、即ち室内側の
化粧材層の施された面に発かびに基づく化粧材層の変色
とか汚れ、じみの発生等を生じることがない。
また、この発明による内装下地用ボードは、発泡合成樹
脂板の外面に紙材が被覆接着一体化されているから、接
着可能な対象物がコンクリ−ト面と石膏ボードのみと極
く限られている石膏系接着剤を用いて、従来の石膏ボー
ドによる下地施工の場合と同様に、請求項(6)のよう
に直貼り工法を採用して施工することができ、工期の短
縮、省力化のメリットをそのま〜享受することができる
。
脂板の外面に紙材が被覆接着一体化されているから、接
着可能な対象物がコンクリ−ト面と石膏ボードのみと極
く限られている石膏系接着剤を用いて、従来の石膏ボー
ドによる下地施工の場合と同様に、請求項(6)のよう
に直貼り工法を採用して施工することができ、工期の短
縮、省力化のメリットをそのま〜享受することができる
。
また、石膏ボードの片面に極めて軽量である発泡合成樹
脂板と紙材を積層接着したものであるから、従来の下地
板に較べて格別有害なほどの重量の増大、厚さの増大を
招くことがなく、むしろそのデメリットを補って充分な
副次的効果、即ち発泡合成樹脂板の有する固有の物性に
基づき、断熱性、保温性、防音性等の向上効果を得るこ
とができ、室内の住環境を一段と快適なものにすること
ができる。
脂板と紙材を積層接着したものであるから、従来の下地
板に較べて格別有害なほどの重量の増大、厚さの増大を
招くことがなく、むしろそのデメリットを補って充分な
副次的効果、即ち発泡合成樹脂板の有する固有の物性に
基づき、断熱性、保温性、防音性等の向上効果を得るこ
とができ、室内の住環境を一段と快適なものにすること
ができる。
第1図はこの発明の実施例に係る内装下地用パネルの一
部切欠斜視図、第2図は同下地用パネルの構成材料を分
離状態にして示した断面図、第3図は施工後の状態を示
す概略断面図、第4図は従来の石膏ボードの直貼り工法
による壁面内装構造を示す断面図である。 (A)・・・コンクリート躯体面、(P)・・・内装下
地用パネル、(1)・・・石膏ボード、(1a)・・・
ボード原紙、(2)・・・発泡合成樹脂板、(3)・・
・接着用紙材、(4)(5)・・・接着剤層、(6)・
・・石膏系接着材。 以上 特許出願人 株式会社 1)中 設 計手続補正書 事件の表示 昭和63年 特許願 第230251、発明の名称 コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法補
正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪市阿倍野区西田辺町1丁目6番6号
名称 株式会社田中設計 代表者田中敏勝
部切欠斜視図、第2図は同下地用パネルの構成材料を分
離状態にして示した断面図、第3図は施工後の状態を示
す概略断面図、第4図は従来の石膏ボードの直貼り工法
による壁面内装構造を示す断面図である。 (A)・・・コンクリート躯体面、(P)・・・内装下
地用パネル、(1)・・・石膏ボード、(1a)・・・
ボード原紙、(2)・・・発泡合成樹脂板、(3)・・
・接着用紙材、(4)(5)・・・接着剤層、(6)・
・・石膏系接着材。 以上 特許出願人 株式会社 1)中 設 計手続補正書 事件の表示 昭和63年 特許願 第230251、発明の名称 コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法補
正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪市阿倍野区西田辺町1丁目6番6号
名称 株式会社田中設計 代表者田中敏勝
Claims (6)
- (1)石膏ボードの片面に、独立気泡の発泡合成樹脂板
が積層接着一体化され、更に該発泡合成樹脂板の外面に
、石膏系接着材に対して良好な接着性を示す接着用紙材
が被覆接着一体化されてなるコンクリート建築物の内装
下地用パネル。 - (2)発泡合成樹脂板が発泡倍率5〜25倍の発泡ポリ
スチレン板からなる請求項(1)記載のコンクリート建
築物の内装下地用パネル。 - (3)接着用紙材が白板紙からなる請求項(1)または
(2)記載のコンクリート建築物の内装下地用パネル。 - (4)接着用紙が白板紙のうちの建材原紙からなる請求
項(3)記載のコンクリート建築物の内装下地用パネル
。 - (5)石膏ボードに代えて、石綿セメント板、または繊
維板が用いられてなる請求項(1)ないし(4)のいず
れか1に記載のコンクリート建築物の内装下地用パネル
。 - (6)石膏ボードの片面に、独立気泡の発泡合成樹脂板
が積層接着一体化され、更に該発泡合成樹脂板の外面に
、石膏系接着材に対して良好な接着性を示す接着用紙材
が被覆接着一体化されてなる内装下地用パネルを用い、
該パネルをコンクリート躯体面に、該面に部分的に盛り
上げ状態に塗着した石膏系接着材を介して圧着固定した
のち、更に上記パネルの室内側表面に内装化粧材を施工
することを特徴とするコンクリート建築物の内装工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23025188A JPH0280756A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23025188A JPH0280756A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0280756A true JPH0280756A (ja) | 1990-03-20 |
Family
ID=16904881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23025188A Pending JPH0280756A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | コンクリート建築物の内装下地用パネル及び内装工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0280756A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020017238A (ko) * | 2000-08-29 | 2002-03-07 | 연윤흠 | 건축용 내·외장재의 시공방법 |
JP2007092321A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Jsp Corp | 積層パネル及び該積層パネルを用いた壁構造 |
-
1988
- 1988-09-14 JP JP23025188A patent/JPH0280756A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020017238A (ko) * | 2000-08-29 | 2002-03-07 | 연윤흠 | 건축용 내·외장재의 시공방법 |
JP2007092321A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Jsp Corp | 積層パネル及び該積層パネルを用いた壁構造 |
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