JPS5850007Y2

JPS5850007Y2 - 建築用パネル

Info

Publication number: JPS5850007Y2
Application number: JP1508179U
Authority: JP
Inventors: 崇七海
Original assignee: 株式会社ミサワホ−ム総合研究所
Priority date: 1979-02-07
Filing date: 1979-02-07
Publication date: 1983-11-15
Also published as: JPS55116116U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、面材として石膏ボードを貼り付けてなる建築
用パネルに関する。

面材として合板を貼り付けたストレストスキンパネルは
、建築用、特に住宅用パネルとして優れたものであるが
、防火性の点では問題がある。

そこで、このようなパネルに防火性を付与するために、
石膏ボードを貼り付けることが行なわれている。

しかし、石膏ボードの貼り付けは、パネルを組立てた後
現場で施工するのが通常であり、合板の代わりに石膏ボ
ードを工場段階で貼り付けた場合には、輸送時に小口の
損傷、時には、ボード自体の破損等が起り易い問題があ
る。

また、現場施工、工場生産の何れにおいても、石膏ボー
ドの釘打ち作業時の小口の割れが生じ易く、サイザーを
かけた時、小口における石膏ボードの被覆紙が切削され
、そのため小口が崩れる場合が多い等の欠陥がある。

本考案は、斜上の諸点に鑑みなされた、もので、従来の
合板のストレストスキンパネルにおける合板の代わりに
、特殊な石膏ボニドを用いることにより、前述の働題や
欠陥を排除した建築用パネルを提供するものである。

即ち、本考案の建築用パネルは、面材として石膏ボード
を釘打ち固定してなるものであって、上記石膏ボードと
して、相対向する両側端部又は全周側端部に合成樹脂等
の緊密度向上材が混入されており、且つ上記石膏ボード
の少なくとも中央部にグラスウール等の耐力強化材が混
入されているものを用いたものである。

以下、本考案の建築用パネルを図面に示す実施例につい
て説明する。

第１図は、本考案パネルの断面図、第２図は、本考案パ
ネルにおける石膏ボードの拡大断面図を示すもので、１
は枠材、２は該枠材１の一面に面材として貼り付けた合
板、１０は該枠材１の他の面に面材として貼り付けた石
膏ボード、３は該石膏ボード１０の貼り付け（釘打ち）
に用いた釘である。

石膏ボード１０の相対向する両側端部１１，１１には、
その緊密度を向上させるために石膏に緊密度向上材が混
入してあり、その中央部１２には、面材としての耐力を
強化させるために石膏に耐力強化材が混入しである。

上記緊密度向上材は、それが混入された部分１１．１１
の石膏ボード１０の緊密度を向上させることにより、サ
イザーをかけた時や釘打ち時のくずれ、ヒビ割れ等を防
止するもので、好ましい例としては、合成樹脂（レジン
）が挙げられる。

また、この緊密度向上材を混入させる部分は、両側端部
のみならず、全周側端部としても良い。

また、上記耐力強化材は、面材としての石膏ボード１０
の耐力を強化させるために用いるもので、好ましい例と
してはグラスウールが挙げられる。

尚、合成樹脂（レジン）及びグラスウールの混入量は、
適宜調整すれば良く、合成樹脂の種類も石膏と均質に混
入結合し易いものを適宜選定すれば良い。

また、緊密度向上材及び耐力強化材の混入部は、必ずし
も上記の部分に制限されるものではなく、同一部分に両
者が混入されていても差支えないが、実用的には、耐力
強化材は中央部のみで充分であり、又、緊密度向上材は
、側端部゛のみで充分である。

また、本考案に係る石膏ボード１０の製造方法は、通常
の石膏ボードの製造方法と大差な〈実施でき、例えば、
石膏スラリーを被覆紙１３上に流し込む際に、側端部に
緊密度向上材を混入した石膏スラリーを流し込めば良く
、中央部には、必要に応じて耐力強化材を混入した石膏
スラリーを流し込めば良く、被覆紙１３の被覆態様も第
２図に示す如く、従来の石膏ボードと同様である。

この他、実施例としては、パネル枠の一方の面に石膏ボ
ードを貼り付け、他方の面に合板を貼り付けた例を示し
たが、これも必要に応じ適宜変化させ得ることは勿論で
ある。

本考案の建築用パネルは、斜上の如く、特殊な石膏ボー
ドを用いて製作しであるため、下記の如き種々の実用的
効果を有するものである。

石膏ボードを枠材に貼り付は後、サイザーをかけて仕上
げ処理をする場合、被覆紙を切削しても小口のくずれが
起きず、石膏ボードを枠材に釘打ち固定する際の釘打ち
作業時及びこのようにして形成したパネルの施工現場に
おける釘打ち固定の際の釘打ち作業時に小口の割れ等が
起り難く、輸送時における小口のかけ、その他石膏ボー
ドの損傷も起り難く、小口の被覆紙の石膏ボードへの接
着力が強化され、小口の耐水性が向上する等、石膏ボー
ドを用いた従来のこの種のパネルに比して、種々の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す断面図、第２図は、
その要部の拡大断面図である。１・・・・・・枠材、２・・・・・・面材（合板）、１
０・・・・・・石膏ボード、１１・・・・・・側端部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

面材として石膏ボードを釘打ち固定してなる建築用パネ
ルであって、上記石膏ボードの相対向する両側端部又は
全周側端部に合成樹脂等の緊密炭材が混入されており、
且つ上記石膏ボードの少なくとも中央部にグラスウール
等の耐力強化材が混入されている、建築用パネル。