JPH067124A - 湿熱処理澱粉を原料とするレトルト食品 - Google Patents
湿熱処理澱粉を原料とするレトルト食品Info
- Publication number
- JPH067124A JPH067124A JP4193351A JP19335192A JPH067124A JP H067124 A JPH067124 A JP H067124A JP 4193351 A JP4193351 A JP 4193351A JP 19335192 A JP19335192 A JP 19335192A JP H067124 A JPH067124 A JP H067124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- retort
- retort food
- wet heat
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 コーンスターチ,馬鈴薯澱粉,小麦澱粉また
はタピオカ澱粉を、減圧下に置いた後、蒸気導入による
加圧加熱を行い、あるいはこの操作を繰り返した後、冷
却し、粉砕して得られた湿熱処理澱粉を1〜10%用いる
レトルト食品。 【効果】 得られたレトルト食品は、自然な流動性,適
度のボディ感に加えて、優れた食感および風味を有す
る。
はタピオカ澱粉を、減圧下に置いた後、蒸気導入による
加圧加熱を行い、あるいはこの操作を繰り返した後、冷
却し、粉砕して得られた湿熱処理澱粉を1〜10%用いる
レトルト食品。 【効果】 得られたレトルト食品は、自然な流動性,適
度のボディ感に加えて、優れた食感および風味を有す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定の湿熱処理澱粉を1
〜10%用いる、優れた食感および風味を有するレトルト
食品に関する。
〜10%用いる、優れた食感および風味を有するレトルト
食品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】レト
ルト食品は、レトルトパウチに充填して加圧加熱するこ
とにより、調理と同時に殺菌される長期保存可能な食品
であり、カレー,シチュー,スープ,ミートソース,ホ
ワイトソース,マーボ豆腐,丼の具等、多種の製品があ
る。
ルト食品は、レトルトパウチに充填して加圧加熱するこ
とにより、調理と同時に殺菌される長期保存可能な食品
であり、カレー,シチュー,スープ,ミートソース,ホ
ワイトソース,マーボ豆腐,丼の具等、多種の製品があ
る。
【0003】レトルト食品としては、レトルト処理後も
べたつき,糊感のない食感を有し、風味が良く、自然な
流動性,適度のボディ感を有し、離水,老化せず、安定
性に優れたものが望ましい。
べたつき,糊感のない食感を有し、風味が良く、自然な
流動性,適度のボディ感を有し、離水,老化せず、安定
性に優れたものが望ましい。
【0004】レトルト食品は一般的に120 ℃以上の高温
で20分以上加圧加熱殺菌、即ちレトルト処理される。
で20分以上加圧加熱殺菌、即ちレトルト処理される。
【0005】従来、レトルト食品の原料としては生澱粉
や加工澱粉が用いられてきたが、これらは耐熱性,機械
耐性が悪いので、レトルト処理によって、得られたレト
ルト食品が老化,離水してべたつきのある食感となっ
た。また、レトルト処理に耐えうるとされている化工澱
粉を原料として用いた場合には、風味が悪いという問題
があった。さらに、生澱粉,加工澱粉と化工澱粉とを併
用しても、風味の点は改善されなかった。
や加工澱粉が用いられてきたが、これらは耐熱性,機械
耐性が悪いので、レトルト処理によって、得られたレト
ルト食品が老化,離水してべたつきのある食感となっ
た。また、レトルト処理に耐えうるとされている化工澱
粉を原料として用いた場合には、風味が悪いという問題
があった。さらに、生澱粉,加工澱粉と化工澱粉とを併
用しても、風味の点は改善されなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の湿熱
処理澱粉を原料として用いると優れた食感および風味を
有するレトルト食品が得られることを見出し、本発明を
完成した。
処理澱粉を原料として用いると優れた食感および風味を
有するレトルト食品が得られることを見出し、本発明を
完成した。
【0007】本発明において原料として用いられる湿熱
処理澱粉は、特開平4−130102号に記載された方法で製
造される。即ち、コーンスターチ,馬鈴薯澱粉,小麦澱
粉またはタピオカ澱粉を、減圧下に置いた後、蒸気導入
による加圧加熱を行い、あるいはこの操作を繰り返した
後、冷却し、粉砕して製造される。
処理澱粉は、特開平4−130102号に記載された方法で製
造される。即ち、コーンスターチ,馬鈴薯澱粉,小麦澱
粉またはタピオカ澱粉を、減圧下に置いた後、蒸気導入
による加圧加熱を行い、あるいはこの操作を繰り返した
後、冷却し、粉砕して製造される。
【0008】このようにして得られた湿熱処理澱粉とし
ては、例えば、デリカスター H-100(三和澱粉工業株式
会社製)が挙げられる。
ては、例えば、デリカスター H-100(三和澱粉工業株式
会社製)が挙げられる。
【0009】本発明のレトルト食品の原料中の湿熱処理
澱粉の割合は、1〜10%である。10%以上用いる場合に
は、レトルト食品が流動性のないペースト状となる。1
%以下しか用いない場合には、各食品に適する粘度を得
るために、小麦粉,生澱粉等を増量する必要が生じ、結
果として好ましくない食感になる。
澱粉の割合は、1〜10%である。10%以上用いる場合に
は、レトルト食品が流動性のないペースト状となる。1
%以下しか用いない場合には、各食品に適する粘度を得
るために、小麦粉,生澱粉等を増量する必要が生じ、結
果として好ましくない食感になる。
【0010】また、湿熱処理澱粉の配合方法は、加熱前
に原料中に分散できる方法であれば、いずれの方法でも
よい。
に原料中に分散できる方法であれば、いずれの方法でも
よい。
【0011】なお、デンプン系原料として、湿熱処理澱
粉を単独で用いるのみではなく、生澱粉,種々の加工澱
粉,化工澱粉と併用してもよい。
粉を単独で用いるのみではなく、生澱粉,種々の加工澱
粉,化工澱粉と併用してもよい。
【0012】また、レトルト食品の工業的製造において
は通常、キサンタンガム,タマリンドガム,グアガム,
ローカストビーンガム,カラギーナン,寒天,ペクチ
ン,ジェランガム等の増粘剤,ゲル化剤が一種あるいは
二種以上用いられる。本発明のレトルト食品において
も、これらの増粘剤,ゲル化剤を用いてもよい。
は通常、キサンタンガム,タマリンドガム,グアガム,
ローカストビーンガム,カラギーナン,寒天,ペクチ
ン,ジェランガム等の増粘剤,ゲル化剤が一種あるいは
二種以上用いられる。本発明のレトルト食品において
も、これらの増粘剤,ゲル化剤を用いてもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の特定の湿熱処理澱粉1〜10%も
ちいるレトルト食品は、自然な流動性,適度のボディ感
に加えて、優れた食感および風味を有するという利点を
有している。
ちいるレトルト食品は、自然な流動性,適度のボディ感
に加えて、優れた食感および風味を有するという利点を
有している。
【0014】
【実施例】以下に実施例,比較例を記載して本発明をさ
らに詳細に説明する。
らに詳細に説明する。
【0015】(実施例1)レトルトカレー: 表1に示す原料を常法に従って調理した後、レトルトパ
ウチに充填し121 ℃,60分間レトルト処理を行って、レ
トルトカレーを製造した。
ウチに充填し121 ℃,60分間レトルト処理を行って、レ
トルトカレーを製造した。
【0016】
【表1】
【0017】得られたレトルトカレーは、べたつきがな
く、食感の良いものであった。
く、食感の良いものであった。
【0018】(実施例2)レトルトミートソース: 表2に示す原料を常法に従って調理した後、レトルトパ
ウチに充填し121 ℃,60分間レトルト処理を行って、レ
トルトミートソースを製造した。
ウチに充填し121 ℃,60分間レトルト処理を行って、レ
トルトミートソースを製造した。
【0019】
【表2】
【0020】得られたレトルトミートソースは、べたつ
きがなく、食感の良いものであった。
きがなく、食感の良いものであった。
【0021】(実施例3)レトルトコーンスープ: 表3に示す原料を常法に従って調理した後、レトルトパ
ウチに充填し121 ℃,40分間レトルト処理を行って、レ
トルトコーンスープを製造した。
ウチに充填し121 ℃,40分間レトルト処理を行って、レ
トルトコーンスープを製造した。
【0022】
【表3】
【0023】得られたレトルトコーンスープは、糊感が
なく、食感の良いものであった。
なく、食感の良いものであった。
【0024】(実施例4)レトルトマーボ豆腐: 表4に示す原料を常法に従って調理した後、レトルトパ
ウチに充填し121 ℃,20分間レトルト処理を行って、レ
トルトマーボ豆腐を製造した。
ウチに充填し121 ℃,20分間レトルト処理を行って、レ
トルトマーボ豆腐を製造した。
【0025】
【表4】
【0026】得られたレトルトマーボ豆腐は、べたつき
がなく、食感の良いものであった。
がなく、食感の良いものであった。
【0027】(実施例5)レトルトホワイトソース: 表5に示す原料を常法に従って調理した後、レトルトパ
ウチに充填し121 ℃,30分間レトルト処理を行って、レ
トルトホワイトソースを製造した。
ウチに充填し121 ℃,30分間レトルト処理を行って、レ
トルトホワイトソースを製造した。
【0028】
【表5】
【0029】得られたレトルトホワイトソースは、べた
つきがなく、食感の良いものであった。
つきがなく、食感の良いものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 コーンスターチ,馬鈴薯澱粉,小麦澱粉
またはタピオカ澱粉を、減圧下に置いた後、蒸気導入に
よる加圧加熱を行い、あるいはこの操作を繰り返した
後、冷却し、粉砕して得られた湿熱処理澱粉を1〜10%
用いるレトルト食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193351A JPH067124A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 湿熱処理澱粉を原料とするレトルト食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193351A JPH067124A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 湿熱処理澱粉を原料とするレトルト食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067124A true JPH067124A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16306462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4193351A Pending JPH067124A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 湿熱処理澱粉を原料とするレトルト食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067124A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006158385A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | House Foods Corp | レトルト容器入り食品の製造方法 |
JP2006304719A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Q P Corp | 具材入りレトルト液状食品の製造方法 |
JP2007135460A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Q P Corp | レトルトパスタソースの製造方法 |
JP2007252363A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-10-04 | Nissin Food Prod Co Ltd | 油揚げおよびその製造方法 |
JP2012039897A (ja) * | 2010-08-16 | 2012-03-01 | Nisshin Foods Kk | パスタソース用ルウ |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP4193351A patent/JPH067124A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006158385A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | House Foods Corp | レトルト容器入り食品の製造方法 |
JP4733467B2 (ja) * | 2004-11-10 | 2011-07-27 | ハウス食品株式会社 | レトルト容器入り食品の製造方法 |
JP2006304719A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Q P Corp | 具材入りレトルト液状食品の製造方法 |
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JP4558691B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2010-10-06 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 油揚げおよびその製造方法 |
JP2012039897A (ja) * | 2010-08-16 | 2012-03-01 | Nisshin Foods Kk | パスタソース用ルウ |
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