JPH0670861U - 鋼帯へのロール塗装装置 - Google Patents

鋼帯へのロール塗装装置

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JPH0670861U
JPH0670861U JP1700093U JP1700093U JPH0670861U JP H0670861 U JPH0670861 U JP H0670861U JP 1700093 U JP1700093 U JP 1700093U JP 1700093 U JP1700093 U JP 1700093U JP H0670861 U JPH0670861 U JP H0670861U
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steel strip
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roll
steel
backing
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JP1700093U
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章 竹内
公則 坂口
英一 河野
裕二 林
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッキングロールの疵による品質異常,生産
能率低下が発生せず、安定して塗装できる。 【構成】 ショア硬度で約70〜約100の表面硬度を
持つ溶射層を施したバッキングロールが鋼帯を支持し、
鋼帯を挟んでバッキングロールと反対面にアプリケータ
ーロールが配置され、バッキングロールの鋼帯の接して
いない側に接して特殊鋼製のドクターナイフが設置され
たこと。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷延鋼帯,表面処理鋼帯等に塗料を塗装する装置に関し、詳しくは アプリケーターロールにより鋼帯を塗装する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷延鋼帯,表面処理鋼帯等に塗装を行うロールコーター設備では、図1 に示すように、被塗装物である冷延鋼帯や表面処理鋼帯等の鋼帯6を、硬度が5 0程度のクロムメッキ施したバッキングロール1により支持し、アプリケーター ロール2によって塗料を塗装していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では次のような欠点があった。アプリケーターロー ルにより鋼帯に塗装する際、鋼帯の幅がアプリケーターロールとバッキングロー ルの幅より狭い場合、鋼帯の外側のバッキングロール上にアプリケーターロール 上の余剰塗料が転写する。その塗料を、バッキングロールのクロムメッキ層より 硬度の高い、例えば特殊鋼製のドクターナイフ4によりかきとっていた。しかし 、特殊鋼は硬度が高いため、かきとる際にバッキングロールに疵がつき易かった 。バッキングロールに疵が付くと、その疵が鋼帯に押し付けられ転写し、凹凸疵 が発生したり、疵内に塗料が残留し、固形化したものがアプリケーターロール上 に付着し、塗装異常が発生するなどの品質異常が多く発生した。
【0004】 また塗料の種類を変更するために塗装装置を洗浄する際に、バッキングロール の疵に入った塗料の除去に非常に多くの時間が必要とし、生産ラインの生産能率 低下の原因となっていた。そのため、バッキングロールの頻繁な交換を必要とし た。また疵の対策として、ドクターナイフの材質をより軟質なもの、例えば硬度 の低い特殊鋼や合成樹脂製に変更したり、ドクターナイフの押し付け力を低下さ せたりしたが、いずれもかきとり能力が十分でなく塗料が残留し、鋼帯の裏面に 塗料が付着する品質異常が発生した。
【0005】 本考案は上記課題を解決し、バッキングロールの疵による品質異常,生産能率 低下が発生せず、安定して塗装できる塗装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の構成は次のとおりとする。即ち、ショア硬 度で約70〜約100の表面硬度を持つ溶射層を施したバッキングロールが鋼帯 を支持し、鋼帯を挟んで前記バッキングロールと反対面にアプリケーターロール が配置され、前記バッキングロールの鋼帯の接していない側に接して特殊鋼製の ドクターナイフが設置されたことである。
【0007】
【作用】ドクターナイフを強くバッキングロールに押し付けても、バッキン グロールに疵が付かない。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の実施態様を図面に示す一実施例にもとづき説明する。図1にお いて、タングステンカーバイト系(W−C系)の溶射層を0.1mm施し、表面 硬度を90以上としたバッキングロール1に、鋼帯板6を下から水平方向へ巻付 角70〜80度で巻き付ける。そして、鋼帯板6を挟んでバッキングロール1の 手前側にアプリケーターロール2を配置する。さらにバッキングロール1上の塗 料をかきとるため、その後面にショア硬度60以上の特殊鋼製のドクターナイフ 4を設置する。アプリケーターロール2の手前でピックアップロール3が接触回 転し、塗料パン5から塗料を取り出す。図2は鋼帯板6を水平方向へ送る場合で 、バッキングロール1の上側にアプリケーターロール2、トランスファーロール 7及びピックアップロール3が順に配置される。
【0009】 これにより、ドクターナイフ4を強くバッキングロール1に押し付けても、バ ッキングロールに疵が付かず、品質上,生産能率上安定して塗装を続けることが できる。
【0010】 表1に従来技術と本考案との比較実験の結果を示す。
【0011】
【表1】
【0012】 バッキングロールの表面硬度は約80〜約100が最も適当であるが、約70 以上、約110以下でも従来技術よりは格段に優れている。溶射材料は前記の他 、Al23系,Cr23系などが適用される。
【0013】 本考案は前記した実施例や実施態様に限定されず、実用新案登録請求の精神お よび範囲を逸脱せずに種々の変形を含む。
【0014】
【考案の効果】
本考案により、冷延鋼帯や表面処理鋼帯を基板とした塗装鋼帯を、品質上及び 生産能率上において安定して生産することができる。これによりコスト低減が図 られ、安価に塗装鋼帯を生産できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の側面図である。
【図2】本考案の他の実施例の側面図である。
【符号の説明】
1…バッキングロール 2…アプリケーターロール 3…ピックアップロール 4…ドクターナイフ 5…塗料パン 6…鋼帯板 7…トランスファーロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 裕二 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社堺製造所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショア硬度で約70〜約100の表面硬
    度を持つ溶射層を施したバッキングロールが鋼帯を支持
    し、鋼帯を挟んで前記バッキングロールと反対面にアプ
    リケーターロールが配置され、前記バッキングロールの
    鋼帯の接していない側に接して特殊鋼製のドクターナイ
    フが設置されたことを特徴とする鋼帯へのロール塗装装
    置。
JP1700093U 1993-03-12 1993-03-12 鋼帯へのロール塗装装置 Expired - Lifetime JP2568447Y2 (ja)

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JPH0670861U true JPH0670861U (ja) 1994-10-04
JP2568447Y2 JP2568447Y2 (ja) 1998-04-15

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291300A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nippon Steel Hardfacing Co Ltd 耐圧痕性に優れたロール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008291300A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nippon Steel Hardfacing Co Ltd 耐圧痕性に優れたロール

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JP2568447Y2 (ja) 1998-04-15

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Effective date: 19971125