JPH0721247Y2 - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
- Publication number
- JPH0721247Y2 JPH0721247Y2 JP1990019901U JP1990190U JPH0721247Y2 JP H0721247 Y2 JPH0721247 Y2 JP H0721247Y2 JP 1990019901 U JP1990019901 U JP 1990019901U JP 1990190 U JP1990190 U JP 1990190U JP H0721247 Y2 JPH0721247 Y2 JP H0721247Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- roll
- slit
- coating roll
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は粘着材のような高粘度塗材の部分塗工装置に関
する。
する。
（従来の技術） 粘着材の塗装は、粘着紙の製造の場合等に行われる。粘
着紙は剥離紙と重ねて扱われ、目的物に貼付するとき剥
離紙を剥して用いる。このような粘着紙は一般に裏面全
面に粘着材が塗布されているので、使用に当って剥離紙
を剥離するのが難しい。人手でこの剥離を行うのは小数
の場合であればこの難かしさは余り問題とはならない
が、大量に貼付を行うと云うような場合は問題になる。
また宅配便などで大量の貨物を扱う場合、荷札を粘着紙
で作り、荷物に自動貼付するようにしているが、このよ
うな場合、粘着紙が全面で剥離紙に粘着しているとき
は、機械的に剥離紙を剥がすことが困難で作業上のネッ
クとなっている。このため粘着紙の一部に粘着材を塗布
しないようにすることが行われる。このような部分塗布
の粘着紙を大量に製造する一つの方法は粘着材を塗布す
るロールコータの塗工ロールに周帯状に粘着材のついて
いない部分を設けて粘着紙の原紙に粘着材を転写し、こ
のような粘着紙に剥離紙を貼り合わせ、粘着紙に粘着材
の着いていない部分で立て縦方向に切れ目を入れて行く
ようにしたものである。塗工ロールに粘着材のついてい
ない部分を周帯状に形成する代りに、塗工ロールに帯状
に段を設けてもよいが、このようにすると、粘着紙の幅
等を変更したときロールそのものを取変えなくてはなら
ない。従って平坦なロールに均一に粘着材を付着させた
後、不要部分の粘着材をドクターナイフでかき取る方法
が用いられる。しかしドクターナイフでかき取る方法で
は塗工ロールのドクターナイフが接触している部分が摩
耗して帯状に凹み、粘着紙の幅を変更したとき、その凹
んだ部分は他の部分より粘着材層が厚くなり、それがそ
のまゝ粘着紙の原紙に転写されるので、粘着紙の粘着材
の膜厚が不均一となって粘着紙上に後刻プリントするよ
うな場合、粘着紙表面に段差が現れてプリント不良が発
生すると云った問題が生じる。このため塗工ロールは度
々再研摩、メッキが必要となる。またドクターナイフも
摩耗するので、頻繁に取替えなくてはならず、塗工作業
の能率を低下させていた。
着紙は剥離紙と重ねて扱われ、目的物に貼付するとき剥
離紙を剥して用いる。このような粘着紙は一般に裏面全
面に粘着材が塗布されているので、使用に当って剥離紙
を剥離するのが難しい。人手でこの剥離を行うのは小数
の場合であればこの難かしさは余り問題とはならない
が、大量に貼付を行うと云うような場合は問題になる。
また宅配便などで大量の貨物を扱う場合、荷札を粘着紙
で作り、荷物に自動貼付するようにしているが、このよ
うな場合、粘着紙が全面で剥離紙に粘着しているとき
は、機械的に剥離紙を剥がすことが困難で作業上のネッ
クとなっている。このため粘着紙の一部に粘着材を塗布
しないようにすることが行われる。このような部分塗布
の粘着紙を大量に製造する一つの方法は粘着材を塗布す
るロールコータの塗工ロールに周帯状に粘着材のついて
いない部分を設けて粘着紙の原紙に粘着材を転写し、こ
のような粘着紙に剥離紙を貼り合わせ、粘着紙に粘着材
の着いていない部分で立て縦方向に切れ目を入れて行く
ようにしたものである。塗工ロールに粘着材のついてい
ない部分を周帯状に形成する代りに、塗工ロールに帯状
に段を設けてもよいが、このようにすると、粘着紙の幅
等を変更したときロールそのものを取変えなくてはなら
ない。従って平坦なロールに均一に粘着材を付着させた
後、不要部分の粘着材をドクターナイフでかき取る方法
が用いられる。しかしドクターナイフでかき取る方法で
は塗工ロールのドクターナイフが接触している部分が摩
耗して帯状に凹み、粘着紙の幅を変更したとき、その凹
んだ部分は他の部分より粘着材層が厚くなり、それがそ
のまゝ粘着紙の原紙に転写されるので、粘着紙の粘着材
の膜厚が不均一となって粘着紙上に後刻プリントするよ
うな場合、粘着紙表面に段差が現れてプリント不良が発
生すると云った問題が生じる。このため塗工ロールは度
々再研摩、メッキが必要となる。またドクターナイフも
摩耗するので、頻繁に取替えなくてはならず、塗工作業
の能率を低下させていた。
（考案が解決しようとする課題） 本考案は、ロールコータを用いた高粘性塗材の部分塗装
において、ドクターナイフで塗工ロールに付着した塗材
をかき取る場合に起る上述したような問題のない能率的
な塗工装置を提供しようとするものである。
において、ドクターナイフで塗工ロールに付着した塗材
をかき取る場合に起る上述したような問題のない能率的
な塗工装置を提供しようとするものである。
（課題を解決するための手段） 塗工ロールの軸と平行に延びた塗材を流出させる吹出し
スリットに近接して配置された塗工ロールと、この塗工
ロールの塗材を付着させない部分において、塗工ロール
と上記スリットとの間の隙間に挿入された塗材を付着さ
せない部分と同じ幅の薄板とにより塗工装置を構成し
た。
スリットに近接して配置された塗工ロールと、この塗工
ロールの塗材を付着させない部分において、塗工ロール
と上記スリットとの間の隙間に挿入された塗材を付着さ
せない部分と同じ幅の薄板とにより塗工装置を構成し
た。
（作用） 高粘性塗材はスリットより押出されて塗工ロールに付着
していくが、その様子はスリットから押出された高粘性
物質のシートが、その押出し速度と塗工ロールの周速度
との差の分だけ延伸されて塗工ロールに巻きつけられて
行くのと同じである。従来はこのようにして一旦塗工ロ
ールに巻きつけられた高粘性塗材のシートをドクターナ
イフで部分的にかき取っていたのであるが本考案では、
スリットと塗工ロールとの間に任意幅の薄板を挿入した
ので、薄板はスリットから吹出す塗材の圧力で塗工ロー
ルに押付けられ、塗工ロール上に塗材の付着しない帯が
形成されることになる。このとき薄板はスリットに対し
てもスリットをふさぐ作用を呈する。かくして塗工ロー
ルに塗材のついていない部分が形成される。即ち薄板に
よって塗材シートの形成を阻止するもので、ドクターナ
イフのように一旦塗工ロールについた塗材をかき取るの
と異り、薄板がスリットから吹出す塗材の圧力で塗工ロ
ールに押圧されるだけであるから、押圧力は軽く、従っ
て薄板も塗工ロールも摩耗を生ぜず、従って塗工ロール
の再研摩メッキの必要なく、薄板の取替えも必要となら
ないので、塗工作業が能率的に行われる。
していくが、その様子はスリットから押出された高粘性
物質のシートが、その押出し速度と塗工ロールの周速度
との差の分だけ延伸されて塗工ロールに巻きつけられて
行くのと同じである。従来はこのようにして一旦塗工ロ
ールに巻きつけられた高粘性塗材のシートをドクターナ
イフで部分的にかき取っていたのであるが本考案では、
スリットと塗工ロールとの間に任意幅の薄板を挿入した
ので、薄板はスリットから吹出す塗材の圧力で塗工ロー
ルに押付けられ、塗工ロール上に塗材の付着しない帯が
形成されることになる。このとき薄板はスリットに対し
てもスリットをふさぐ作用を呈する。かくして塗工ロー
ルに塗材のついていない部分が形成される。即ち薄板に
よって塗材シートの形成を阻止するもので、ドクターナ
イフのように一旦塗工ロールについた塗材をかき取るの
と異り、薄板がスリットから吹出す塗材の圧力で塗工ロ
ールに押圧されるだけであるから、押圧力は軽く、従っ
て薄板も塗工ロールも摩耗を生ぜず、従って塗工ロール
の再研摩メッキの必要なく、薄板の取替えも必要となら
ないので、塗工作業が能率的に行われる。
（実施例） 第１図に本考案の一実施例を示す。図で１が塗工ロー
ル、２が塗材吹出しスリットで、図の紙面に垂直の方向
即ち塗工ロールの軸と平行に配置され、スリット幅は1m
m、スリットと塗工ロールとの間の隙間は0.3〜1mmに調
整される。３は塗工ロール１と接触しているならしロー
ルで、４はならしロールに付着した塗材を除去するドク
ターナイフでならしロールの全長にわたって接触させて
ある。Ｗは粘着紙の原紙のウエブであり、５は押えロー
ルである。スリット２と塗工ロール１との隙間に薄板６
が挿入されている。この薄板はステンレスが用いられて
おり、厚さは50〜200μｍであり、多少塗工ロールに沿
うように湾曲させてある。
ル、２が塗材吹出しスリットで、図の紙面に垂直の方向
即ち塗工ロールの軸と平行に配置され、スリット幅は1m
m、スリットと塗工ロールとの間の隙間は0.3〜1mmに調
整される。３は塗工ロール１と接触しているならしロー
ルで、４はならしロールに付着した塗材を除去するドク
ターナイフでならしロールの全長にわたって接触させて
ある。Ｗは粘着紙の原紙のウエブであり、５は押えロー
ルである。スリット２と塗工ロール１との隙間に薄板６
が挿入されている。この薄板はステンレスが用いられて
おり、厚さは50〜200μｍであり、多少塗工ロールに沿
うように湾曲させてある。
第２図は上述装置の要部斜視図である。薄板６は塗工ロ
ール１の全長にわたっているのではなく、ウエブＷの粘
着材をつけない帯状部分に合せた幅および位置で塗工ロ
ール１とスリット２との間に必要数だけ挿入されるもの
であり、第２図ではそのうち一番端の一つだけが示され
ている。７は薄板保持具で塗工ロール１と平行に配置さ
れている取付け棒８上の適所に固定される。保持具７に
は点線で示されるように通水孔71が設けられており、管
９を通してこの通水孔に水が供給される。この水は薄板
６の上面に流出し、薄板６と塗工ロール１との間に侵入
して潤滑作用を呈し、スリット２から押出された塗材が
塗工ロール１と薄板６との間に入り込んで、粘着紙の粘
着材を付着させない部分に粘着材が付着するのを阻止す
る。
ール１の全長にわたっているのではなく、ウエブＷの粘
着材をつけない帯状部分に合せた幅および位置で塗工ロ
ール１とスリット２との間に必要数だけ挿入されるもの
であり、第２図ではそのうち一番端の一つだけが示され
ている。７は薄板保持具で塗工ロール１と平行に配置さ
れている取付け棒８上の適所に固定される。保持具７に
は点線で示されるように通水孔71が設けられており、管
９を通してこの通水孔に水が供給される。この水は薄板
６の上面に流出し、薄板６と塗工ロール１との間に侵入
して潤滑作用を呈し、スリット２から押出された塗材が
塗工ロール１と薄板６との間に入り込んで、粘着紙の粘
着材を付着させない部分に粘着材が付着するのを阻止す
る。
（考案の効果） 本考案塗工装置は上述したような構成で、塗工ロールと
薄板とはドクターナイフのように擦れあって摩耗すると
云うようなことがないから、何れも長寿命で、研摩，メ
ッキ，取換え等の作業を中断させる手数が不要となり、
能率的で、かつ薄板は塗工ロールとスリットとの隙間の
任意の位置に挿入できるから、粘着材を塗布しない場所
や幅の変更に対して簡単に対応することができる。
薄板とはドクターナイフのように擦れあって摩耗すると
云うようなことがないから、何れも長寿命で、研摩，メ
ッキ，取換え等の作業を中断させる手数が不要となり、
能率的で、かつ薄板は塗工ロールとスリットとの隙間の
任意の位置に挿入できるから、粘着材を塗布しない場所
や幅の変更に対して簡単に対応することができる。
第１図は本考案の一実施例装置の側面図、第２図は同じ
く要部斜視図である。 １……塗工ロール、２……塗材吹出しスリット、３……
ならしロール、４……ドクターナイフ、５……押えロー
ル、６……薄板、７……薄板保持具、８……取付け棒、
９……管、Ｗ……粘着紙の原紙のウエブ。
く要部斜視図である。 １……塗工ロール、２……塗材吹出しスリット、３……
ならしロール、４……ドクターナイフ、５……押えロー
ル、６……薄板、７……薄板保持具、８……取付け棒、
９……管、Ｗ……粘着紙の原紙のウエブ。
Claims (1)
- 【請求項１】塗工ロールの軸と平行方向に延びた塗材吹
出しスリットと、このスリットに近接配置された上記塗
工ロールと、この塗工ロールの塗材を付着させない部分
において、塗工ロールと上記スリットとの間の隙間に挿
入された上記塗材を付着させない部分と同じ幅を持つ薄
板とを備えた塗工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990019901U JPH0721247Y2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990019901U JPH0721247Y2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 塗工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03109671U JPH03109671U (ja) | 1991-11-11 |
| JPH0721247Y2 true JPH0721247Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31523003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990019901U Expired - Fee Related JPH0721247Y2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 塗工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721247Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60108377U (ja) * | 1983-12-24 | 1985-07-23 | 神崎製紙株式会社 | ロ−ル塗布装置 |
-
1990
- 1990-02-27 JP JP1990019901U patent/JPH0721247Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03109671U (ja) | 1991-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |