JPH0670696A - 魚介類投与用組成物および魚介類育成用水における水汚濁抑制方法 - Google Patents

魚介類投与用組成物および魚介類育成用水における水汚濁抑制方法

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JPH0670696A
JPH0670696A JP5158743A JP15874393A JPH0670696A JP H0670696 A JPH0670696 A JP H0670696A JP 5158743 A JP5158743 A JP 5158743A JP 15874393 A JP15874393 A JP 15874393A JP H0670696 A JPH0670696 A JP H0670696A
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seafood
water
polymer compound
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JP5158743A
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Taiji Morita
泰司 森田
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 魚介類育成用水中において液体−ゲル相転移
を起こす高分子化合物と飼料、栄養補給剤および病気の
治療および予防剤等を含有する魚介類投与用組成物。 【効果】 この組成物は、含有する高分子化合物が魚介
類育成用水のイオン強度またはpHにより液体−ゲル相
転移をおこす際、高分子化合物が粒子状に成形され、そ
の中に飼料、栄養補給剤および病気の治療および予防剤
等の投与物質を、閉じこめてしまうことにより、それら
の水中への溶解、溶出を効果的に抑制するので、飼料、
栄養補給剤および病気の治療および予防剤等を魚介類に
効果的に与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水、淡水等の魚介類
育成用水中において液体−ゲル相転移を起こす高分子化
合物を含有することを特徴とする魚介類投与用組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚介類に飼料、栄養補給剤、疾病
の治療および予防剤等を投与する組成物としては、種々
のものが市販されている。しかしながら、これらには以
下に述べるような種々の欠点がある。
【0003】たとえば、魚介類用の餌料としては、ミジ
ンコ、ワムシ等の底棲動物、イトミミズ類、ブラインシ
ュリンプや餌虫類等の天然飼料の他、フィッシュミー
ル、シュリンプミール、大豆等の穀物ミール等の配合飼
料を、フレーク状、顆粒状または液状としたものが人工
飼料として市販されている。これらの形状の飼料の与え
方は1日数回、2〜3分で食べ尽くす量を与えるのが理
想であるが、実際にはこのような与え方は困難であり、
魚介類の摂食能力以上に投餌してしまうのが通常であ
る。このように魚の摂食能力以上に投餌してしまうと、
過剰の飼料は水中に溶解、浮遊あるいは沈降し、水質汚
濁の原因となるという欠点がある。
【0004】また、魚介類用の栄養補給剤としては、例
えば、ビタミン類およびアミノ酸類等が用いられてい
る。これらの栄養補給剤は配合飼料に混合して用いられ
るのが一般的であるが、上記の飼料の場合と同様の欠点
がある。また、栄養補給剤を単独で使用しても栄養補給
剤が水中に溶解、溶出してしまうなどの欠点があり、い
ずれの投与方法によっても栄養補給剤を効果的に経口投
与させるのは極めて困難である。
【0005】さらに、魚介類の疾病の治療および予防剤
としては、抗生物質および合成抗菌剤等が用いられてい
るが、これらの薬物の魚介類への使用にあたっては、飼
料と混合するか、または水槽に薬物を投薬して薬浴とす
る方法が用いられてきた。しかしながら、これらの投与
方法においても、上記の場合と同様、水質が汚濁された
り、あるいは薬物の有効量を正確に魚介類に経口投与す
るのは極めて困難であるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような現
状に鑑みて、本発明者は、魚介類育成用水の汚濁を抑制
しつつ、魚介類に飼料、栄養補給剤、病気の治療および
予防剤等(以下、単に投与物質ということもある)を効
果的に与えることができる組成物を求めて、鋭意研究を
重ねた。その結果、本発明者は、魚介類育成用水におい
て液体−ゲル相転移をおこす高分子化合物を前記の如き
投与物質に配合することにより、液体−ゲル相転移をお
こした高分子化合物に該投与物質が閉じ込められる結
果、水中に該投与物質が溶解、溶出し難くなるため、従
来の投与物質自体を使用した際に見られた欠点を解消す
ることができ、かつ、該投与物質を魚介類に効果的に与
えることができることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、海
水または淡水等の魚介類育成用水中において液体−ゲル
相転移を起こす高分子化合物を含有することを特徴とす
る魚介類投与用組成物に関する。より具体的には、本発
明はイオン強度変化またはpH変化によって液体−ゲル
相転移を起こす高分子化合物と魚介類のための投与物質
とを含有することを特徴とする魚介類投与用組成物に関
する。
【0008】また、本発明は、イオン強度変化またはp
H変化によって液体−ゲル相転移を起こす高分子化合物
と魚介類のための投与物質とを魚介類育成用水に投入す
ることを特徴とする魚介類育成用水における水汚濁抑制
方法に関する。
【0009】本発明の魚介類投与用組成物は、海水魚お
よび淡水魚のいずれにも適宜に用いることができる。ま
た、本発明の魚介類投与用組成物は、養殖用および観賞
用の魚に用いることができ、また、集魚を目的とする撒
餌としても適宜に用いることができる。魚介類として
は、海水魚のマダイ、ハマチ、クマノミ、チョウチョウ
ウオ等、淡水魚のコイ、ウナギ、アユ、マス、キンギ
ョ、グッピー等、甲殻類のクルマエビ、イセエビ等、頭
足類のマダコ、コウイカ等、貝類のハマグリ、アワビ、
サザエ等が例示される。
【0010】本発明の魚介類投与用組成物は、溶液ある
いは懸濁液の形態に調製してもよいし、また粉末剤や顆
粒剤等の固形剤の形態に調製して、用時精製水等に溶解
または懸濁してもよい。その調製法は、医薬、農薬その
他の分野において通常用いられているいずれの手段をも
便宜に使用しうる。
【0011】本発明の魚介類投与用組成物は、上記のよ
うに調製した溶液あるいは懸濁液または固形剤を精製水
等に溶解したものを、魚介類育成用水中に投与して用い
る。ここに魚介類育成用水としては、海水(天然海水、
人工海水等)、淡水(河川水、池水、湖水、雨水等)が
挙げられ、また、別の分類からは養殖魚用水、観賞魚用
水等の用途に魚介類育成用水が例示される。
【0012】本発明の魚介類投与用組成物に配合される
高分子化合物は、魚介類育成用水によって液体−ゲル相
転移を起こすものであり、より具体的にはイオン強度の
上昇、またはpH変化によって、それぞれ液体−ゲル相
転移を起こすものであるのが好ましい。イオン強度の上
昇によってゲル化する高分子化合物は、対象とする魚介
類育成用水のイオン強度に応じて適宜のものが選択され
る。通常、0.2以上のイオン強度にてゲル化する高分
子化合物が選択され、例えば、魚介類育成用水が海水で
ある場合には、通常の海水のイオン強度である0.5以
上、好ましくは0.6〜0.8のイオン強度にてゲル化
する高分子化合物が選択される。
【0013】pH変化によってゲル化する高分子化合物
は、通常の魚介類育成用水のpHであるpH5〜9、好
ましくはpH6〜8程度にてゲル相に転移するものが選
択される。
【0014】本発明の魚介類投与用組成物に配合される
高分子化合物は、粒子状に成形され、その中に飼料、栄
養補給剤、病気の治療および予防剤等を閉じ込めること
により、それら成分の水中への溶解、溶出を効果的に抑
制する。本発明の魚介類投与用組成物に含有される高分
子化合物はいずれも魚介類に対して生理的に許容しうる
性質のものを使用するのがよい。
【0015】本発明の魚介類投与用組成物に使用され、
魚介類育成用水のイオン強度によって液体−ゲル相転移
を起こす高分子化合物としては、具体的には、例えばア
ルギン酸またはその塩、κ−カラギーナンおよびゲラン
ゴム等の多糖類が挙げられる。これらはナトリウムイオ
ン、カリウムイオンおよびカルシウムイオン等が上記イ
オン強度にて存在することによりゲル化する性質を有す
る。これらの高分子化合物は、通常、海水に使用され、
使用する海水のイオン強度に応じ適宜選択して使用され
る。
【0016】本発明の魚介類投与用組成物に使用される
pH変化によって液体−ゲル相転移を起こす高分子化合
物としては、具体的にはアクリル酸系樹脂、ポリビニル
エステル類、セルロース誘導体(例えば、セルロースエ
ステル類およびヒドロキシアルキルセルロース類)が有
利に使用できる。アクリル酸系樹脂としては、メタアク
リル酸・メタアクリル酸エステルコポリマー、メタアク
リル酸・アクリル酸エステルコポリマー、メタアクリル
酸コポリマー等の共重合体を挙げることができ、これら
は、例えばオイドラギットE、オイドラギットL、オイ
ドラギットSの商品名で市販されているものを便宜に使
用することができる。また、ポリビニルエステル類とし
ては、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト、ポリビニルアセテートフタレートを、セルロースエ
ステル類としては、セルロースアセテートフタレート、
セルロースアセテートを、ヒドロキシアルキルセルロー
ス類としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレートおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースア
セテートサクシネートを挙げることができる。これらの
高分子化合物は、分子中にカルボン酸基、水酸基あるい
はアミノ基を有するため、分子中に存在するこれらの官
能基量と当量以上のアルカリあるいは酸の添加により、
水溶液として存在する性質を有する。このようにして調
製した高分子化合物の水溶液は、淡水、海水等のpHで
ゲル化する。これらの高分子化合物は本発明の目的に応
じ適宜混合して使用することも可能である。
【0017】本発明の魚介類投与用組成物に配合される
高分子化合物の量は、その種類および配合する飼料、栄
養補給剤、病気の治療および予防剤等の種類により適宜
決定されるが、いずれも通常は0.05〜10w/v%
程度、好ましくは0.1〜5w/v%程度を添加するの
がよい。
【0018】本発明の魚介類投与用組成物を飼料として
調製する場合、配合する飼料としては、例えばフィッシ
ュミール、シュリンプミール、大豆等の穀物ミールおよ
びイースト等の単独あるいは2種以上の混合物、または
これらの抽出物を使用するのがよい。
【0019】本発明の魚介類投与用組成物を栄養補給剤
として調製する場合、配合する栄養素としては、例えば
アミノ酸、ビタミンまたは脂肪酸等を単独あるいは2種
以上の混合物として使用することができる。また、強肝
剤として例えばグリチルリチン等を使用することもでき
る。
【0020】更に、本発明の魚介類投与用組成物を病気
の治療および予防剤として調製する場合、配合する薬物
としては、例えば、スルファモノメトキシン等のサルフ
ァ剤、アンピシリン、オキシテトラサイクリン、カナマ
イシン等の抗生物質、ナリジクス酸等の合成抗菌剤を単
独あるいは2種以上の混合物として使用することができ
る。
【0021】本発明の魚介類投与用組成物は、上記餌
料、栄養補給剤および病気の治療および予防剤等を同時
に混合して調製することもできる。
【0022】また、本発明の魚介類投与用組成物には、
魚が好んで捕食するよう摂餌誘因物質、香気、色彩等、
魚介類の摂餌感覚を刺戟するものを添加してもよい。摂
餌誘因物質としては、例えばイノシン酸等の核酸関連物
質を使用するのが好ましい。香気は、例えばタラまたは
ブラインシュリンプ等の卵を磨り潰したもの、イカ油お
よびフィッシュフィードフレーバーを利用するのがよ
い。色素は魚に無毒なもの、特に食品添加物として許可
されている色素が好ましく、例えば食用赤色102号、
食用黄色4号、食用青色2号等が挙げられる。色素とし
ては、これら以外に、甲殻類の殻、鮭肉、キンメダイの
表皮等、水棲動物界に広く分布する天然色素のアスタキ
サンチンを、鮭やマダイ等の経済的価値を高めるための
発色剤として使用することもできる。
【0023】本発明の魚介類投与用組成物には、必要に
応じて保存剤、安定化剤、乳化剤およびpH調整剤等を
添加することができる。保存剤としては、例えばソルビ
ン酸、パラオキシ安息香酸等を利用するのがよく、安定
化剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム、エリソルビン酸およびエリソルビン酸ナトリウム
等が挙げられる。更に、乳化剤としては、食品添加剤と
して認可されている、例えばソルビタンモノラウレー
ト、グリセリルモノステアレート、シュークロースアセ
テートイソブチレートおよびレシチン等が挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、塩酸等が挙げ
られる。
【0024】以下に実験例および実施例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明し、本発明の効果を明らかにする
が、これらは単なる例示であって、これらにより本発明
の範囲が限定されるものではない。
【0025】
【実験例】
実験例1.κ−カラギーナン0.4gを精製水80ml
に加熱溶解後、フィッシュミール1.0gを懸濁させ、
全量を100mlとし、κ−カラギーナン組成物とし
た。別に、フィッシュミール1gを精製水100mlに
懸濁し、対照とした。κ−カラギーナン組成物または対
照各1mlを、マリンアート(登録商標、千寿製薬株式
会社製)を溶解、調製した人工海水4mlに添加し、性
状を観察した。また、人工海水の透過度を100%と
し、κ−カラギーナン組成物または対照添加後の人工海
水の透過度を波長600nmで測定し、フィッシュミー
ルによる人工海水の濁りとした。その結果を表1に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】その結果、κ−カラギーナン組成物を人工
海水に添加すると、添加直後にゲル化し、人工海水中に
浮遊した。ゲル化状態は8時間後においても維持され
た。また、表1に示した結果より明らかなように、対照
を添加した人工海水の透過度は低く、人工海水の濁りの
程度は高かったが、κ−カラギーナン組成物を添加した
人工海水では添加8時間後においても透過度は高く、フ
ィッシュミールによる人工海水の濁りはほとんど認めら
れなかった。
【0028】実験例2.ゲランゴム0.2gおよび食用
青色2号0.05gを混合後、精製水80mlを加え、
加熱溶解後、全量を100mlとし、ゲランゴム組成物
とした。この液1mlを、マリンアート(登録商標、千
寿製薬株式会社製)を溶解、調製した人工海水4mlに
添加し、8時間後に、人工海水をろ過し、ろ液中の食用
青色2号の吸光度を波長610nmで測定した。対照と
して、食用青色2号0.05gを精製水100mlに溶
解した液1mlを同量の人工海水に添加したものを使用
した。その結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】その結果、ゲランゴム組成物を人工海水に
添加すると、添加直後に青色のゲルを形成し、人工海水
中に浮遊した。また、表2に示した結果から明らかなよ
うに、ゲランゴム組成物添加8時間後における人工海水
の吸光度は非常に低く、ゲル化したゲランゴム組成物か
らの色素の漏出は認められなかった。
【0031】実験例3.オイドラギットE8gを1N塩
酸10mlおよびエタノール90mlで溶解後、減圧下
で溶媒を留去した。残渣に精製水80mlを加え、溶解
後、食用赤色102号0.05gを加え溶解し、精製水
で100mlとし、オイドラギットE組成物とした。こ
の液1mlを、0.1Mリン酸緩衝液(pH7)4ml
に添加し、4時間後に、0.1Mリン酸緩衝液をろ過
し、ろ液中の食用赤色102号の吸光度を波長510n
mで測定した。対照として、食用赤色102号0.05
gを精製水100mlに溶解した液1mlを同量の0.
1Mリン酸緩衝液(pH7)に添加したものを使用し
た。その結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】その結果、オイドラギットE組成物を0.
1Mリン酸緩衝液(pH7)に添加すると、赤色のゲル
を形成し、0.1Mリン酸緩衝液(pH7)中に浮遊し
た。また、表3に示した結果から明らかなように、オイ
ドラギットE組成物添加4時間後における0.1Mリン
酸緩衝液(pH7)の吸光度は対照と比し低く、ゲル化
したオイドラギットE組成物からの色素の漏出の抑制が
認められた。
【0034】
【実施例】
実施例1.海水魚の餌組成物 κ−カラギーナン0.4gを精製水80mlに加熱溶解
後、フィッシュミール1.0g、ソルビン酸0.02g
およびブラインシュリンプの卵の磨り潰しもの0.1g
を加え、全量を100mlとし、観賞用海水魚の餌組成
物とした。
【0035】実施例2.魚餌組成物 オイドラギットL4gをエタノール80mlに溶解後、
1N水酸化ナトリウム10ml、フィッシュミール、シ
ュリンプミール各0.5g、ソルビン酸0.02gおよ
びフィッシュフィードフレーバー0.1mlを加え、混
和し、エタノールで全量を100mlとした。この液の
溶媒を減圧下で留去後、乾燥し、粉末状に粉砕し、魚餌
組成物とした。
【0036】実施例3.海水魚のアミノ酸補給剤 アルギン酸ナトリウム1g、総合アミノ酸〔アスパラギ
ン酸ナトリウム(1.47g)、スレオニン(0.45
g)、セリン(0.5g)、グルタミン酸(2.28
g)、プロリン(0.8g)、グリシン(0.62
g)、アラニン(0.69g)、バリン(0.31
g)、メチオニン(0.23g)、イソロイシン(0.
5g)、ロイシン(1.0g)、フェニルアラニン
(0.49g)、ヒスチジン(0.26g)、リジン
(0.76g)、アルギニン(0.64g)〕およびタ
ラの卵の磨り潰したもの0.1gをよく混合後、精製水
80mlで加熱溶解した。全量を100mlとし、海水
魚のアミノ酸補給剤とした。
【0037】上記総合アミノ酸の各種アミノ酸の組成
は、片山等〔Bull.Japan.Soc.Sci.
Fish.,46,237−245(1980)〕によ
って測定された人工飼料中のメイヤーの飼料のアミノ酸
分析結果に準じて調製した。
【0038】実施例4.養魚用ビタミン補給剤 ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート5gを
エタノール80mlに溶解後、1N水酸化ナトリウム5
ml、総合ビタミン〔ビタミンA(1330IU)、ビ
タミンD3 (550IU)、α−トコフェロール(10
IU)、フィトナジオン(3mg)、塩酸チアミン
(2.8mg)、ビオチン(0.8mg)、葉酸(2m
g)、シアノコバラミン(0.003mg)、イノシト
ール(69.1mg)〕、レシチン1g、エリソルビン
酸15mgおよびイカ油0.1mlを加えエタノールで
全量を100mlとした。この液の溶媒を減圧下で留去
後、乾燥し、粉末状に粉砕し、養魚用ビタミン補給剤と
した。
【0039】上記ビタミンの各種ビタミン組成は、片山
等〔Bull.Japan.Soc.Sci.Fis
h.,46,237−245(1980)〕記載のチュ
ーニソンの改良マス飼料の配合ビタミンに準じて調製し
た。
【0040】実施例5.養魚用栄養補給剤A オイドラギットE4gを1N塩酸13mlで溶解後、精
製水を加えて80mlとした。次いで、実施例3.記載
の総合アミノ酸、チアミン0.1g、ビオチン0.01
gおよびパントテン酸0.1gを加えて溶解後、1N水
酸化ナトリウムでpHを5に調整した。さらに、ブライ
ンシュリンプの卵の磨り潰したもの0.1gを加え、凍
結乾燥した後、粉末状に粉砕し、養魚用栄養補給剤Aと
した。
【0041】実施例6.養魚用栄養補給剤B アルギン酸ナトリウム1g、実施例3.記載の総合アミ
ノ酸、塩酸チアミン0.1g、ビオチン0.01gおよ
びパントテン酸0.1gをよく混合後、精製水50ml
を加え、加熱溶解した。別に、オイドラギットL2gを
1N水酸化ナトリウム23mlで溶解後、先に調製した
溶液と混合後、1N塩酸でpHを6に調整した。次い
で、フィッシュフィードフレーバー0.1mlを添加
後、全量を100mlとし、養魚用栄養補給剤Bとし
た。
【0042】実施例7.養魚用強肝剤 オイドラギットS4gをエタノール80mlに溶解後、
1N水酸化ナトリウム5ml、グリチルリチン1gおよ
びブラインシュリンプの卵の磨り潰したもの0.1gを
加え、エタノールで全量を100mlとし、この液の溶
媒を減圧下で留去後、乾燥し、粉末状に粉砕し、養魚用
強肝剤とした。
【0043】実施例8.海水魚用ビブリオ病の治療およ
び予防剤 ゲランゴム0.2gおよび食用青色2号0.005gを
混合後、精製水80mlを加え、加熱溶解した。次い
で、スルファモノメトキシン0.5gを溶解後、フィッ
シュフィードフレーバー0.1mlを加え、全量を10
0mlとし、海水魚用のビブリオ病治療および予防剤と
した。
【0044】実施例9.養魚用立鱗病の治療および予防
剤 ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート5gを
1N塩酸0.6mlで溶解後、精製水約80mlを加
え、スルファモノメトキシン0.5gおよび食用赤色1
02号0.005gを溶解した。次いで、1N水酸化ナ
トリウムでpHを5に調整し、タラの卵の磨り潰したも
の0.1gを加え、凍結乾燥した後、粉末状に粉砕し、
養魚用立鱗病の治療および予防剤とした。
【0045】実施例10.養魚用抗生物質配合組成物 セルロースアセテートフタレート4gをエタノール10
0mlに溶解後、1N水酸化ナトリウム0.2ml、塩
酸オキシテトラサイクリン0.25gおよびブラインシ
ュリンプの卵の磨り潰したもの0.1gを加え、減圧下
でエタノールを留去した。乾燥後、粉末状に粉砕し、養
魚用抗生物質配合組成物とした。
【0046】
【発明の効果】本発明の魚介類投与用組成物は、その含
有する高分子化合物が、例えば魚介類育成用水のイオン
強度またはpHによって、液体−ゲル相転移を起こす
際、高分子化合物が粒子状に成形され、その中に飼料、
栄養補給剤、病気の治療および予防剤等の投与物質を閉
じ込めてしまうことにより、それらの水中への溶解、溶
出を効果的に抑制するので、水質を汚濁することを抑制
し、飼料、栄養補給剤、病気の治療および予防剤等の投
与物質を魚介類に効果的に与えることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類育成用水中において液体−ゲル相
    転移を起こす高分子化合物を含有することを特徴とする
    魚介類投与用組成物。
  2. 【請求項2】 高分子化合物がイオン強度変化またはp
    H変化によってゲル化する物質である請求項1記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 高分子化合物がイオン強度0.2以上に
    おいてゲル化する物質である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 高分子化合物がアルギン酸、その塩、κ
    −カラギーナンおよびゲランゴムから選ばれる少なくと
    も1種の多糖類である請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 高分子化合物がpH5〜9においてゲル
    化する物質である請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 高分子化合物がアクリル酸系樹脂、ポリ
    ビニルエステル類、セルロースエステル類、およびヒド
    ロキシアルキルセルロース類から選ばれる少なくとも1
    種の化合物である請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 魚介類投与用組成物が魚介類用飼料組成
    物である請求項1〜6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 魚介類投与用組成物が魚介類用栄養補給
    組成物である請求項1〜6記載の組成物。
  9. 【請求項9】 魚介類投与用組成物が魚介類の疾病の治
    療用および予防用組成物である請求項1〜6記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 イオン強度変化またはpH変化によっ
    て液体−ゲル相転移を起こす高分子化合物と魚介類用投
    与物質とを含有する組成物を魚介類育成用水に投入する
    ことを特徴とする魚介類育成用水における水汚濁抑制方
    法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998042204A1 (fr) * 1997-03-21 1998-10-01 Kabushiki Kaisha Yakult Honsha Agent prophylactique et therapeutique contre les maladies infectieuses chez les poissons et les crustaces
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