JPH03244351A

JPH03244351A - 養魚用飼料

Info

Publication number: JPH03244351A
Application number: JP2041183A
Authority: JP
Inventors: Masato Fujii; 正人藤井; Shoji Sakurai; 桜井　正二
Original assignee: Ajinomoto Co Inc; Mercian Corp
Current assignee: Ajinomoto Co Inc; Mercian Corp
Priority date: 1990-02-23
Filing date: 1990-02-23
Publication date: 1991-10-31
Anticipated expiration: 2013-08-20
Also published as: JP2787604B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は合成甘味料として知られているアスパルテーム
を含有することを特徴とする新規な養魚用配合飼料に関
するものである。更に詳しくは養魚に対し誘引性を有し
且つ、成長促進効果を有し摂餌に刺激を与えうる物質、
アスパルテームを含有せしめてなる養魚用配合飼料に関
する。

（従来の技術）最近、漁業は採る漁業から育てる漁業へと変化し、養魚
事業は漁業の中心的存在となって来た。

それに伴ない従来よりの養魚用配合飼料に対しても種々
の改良が試みられて来た。

従来より養魚用配合飼料にっていは、栄養価の向上およ
び消化吸収の改善とともに魚がその飼料に対し嗜好性を
示すか否か、換言すれば、「喰い付き」がよく、多量に
摂餌するか否かについても重要な要素として考慮されて
来た。

そのため、その誘引物質あるいは摂餌刺激物質に関して
、多くの研究がなされ、例えばフイシュソリュブル、コ
ーンスチープリカー、各種核酸関連物質、グリシン、ア
ラニンなどのアミノ酸類の単独または併用、アルコール
類、アルデヒド類、エステル類の併用等の添加が有効で
あると報告されている。

（発明が解決しようとする課題）従来品に比べ、摂餌の面で優れ、かつ、栄養価や消化吸
収の点でも劣らない養魚用配合飼料の開発が望まれてい
る。本発明においては従来より甘味料として知られてい
るアスパルテームが魚類に対し、上述の誘引物質あるい
は摂餌刺激物質よりも強い誘引性があり摂餌を改善させ
ると共にその栄養価ともなりうろことを発見してアスパ
ルテーム含有養魚用配合飼料を提供することにより養魚
時の飼料効率を向上せしめることを目的とする。

（課題を解決するための手段）従来より使用されているグリシンやアラニン等の甘味を
有するアミノ酸類や砂糖などの甘味成分が節類に対して
誘引効果があることは既に報告されている。本発明者等
はどのような甘味成分が魚類に対し強い誘引性があるか
、また嗜好性を改善するかどうか、更に強い甘味を有す
るアスパルテームが魚類に対しこれらの効果があるか否
かについて試験を重ねた結果、当該物質が誘引性におい
て顕著な効果を示す事を見出した。さらに、飼育試験の
結果、アスパルテーム添加飼料を摂取した魚類は、顕著
な成長促進効果を示し、且つ、飼料効率、蛋白質および
脂質蓄積率が向上することを見出し、本発明を完成する
に至った。

本発明に用いるアスパルテームは、分子式Ｃ＋ｄｌ＋５
ｔｂＯｓ　（分子量２９４．３１）のペプチド系人工甘
味料であって、広く各種食品に添加使用されている。そ
の化合物名称はＬ−アスパルチルフェニルアラニンメチ
ルエステル（Ｌ　−Ａ　５ｐａｒｔｙｌ−Ｌｐｈｅｎｙ
ｌａｌａｎｉｎｅ　ｍｅｔｈｙｌ　ｅｓｔｅｒ）であっ
て、Ｌ−アスパラギン酸とＬ−フェニルアラニンが結合
したシヘプチドの誘導体であって、フェニルアラニンの
カルボキシル基はメチルエステルを形成している。

アスパルテームの添加量には有効範囲があり、通常０．
００５％〜２％（重量比）が有効であり、特に０．１〜
１％（重量比）が好適でその有効範囲は魚類の種類や成
魚を対象とするか稚魚を対象とするか等によって適宜選
択される。以下にこの有効濃度範囲を見出した実験例を
示す。

実験例１　マダイ幼魚への摂餌促進効果（方　法）試験期間　昭和６３年１０月１日〜昭和６３年１０月２
０日供試魚　　昭和６３年７月に天然採捕し、その後配合飼
料のみにより養成した平均体重約３５ｇのマダイで、体
重の揃ったものを一実験区あたり１５尾宛使用した。

（飼育条件）飼育水槽　１５０ｆｆガラス張り水槽飼育水　　砂濾過し、ボイラーにより２５℃に加温した
海水通気・通水　ブロアーにより通気を十分に行い、通水は
１時間に１回水槽内の水が交換する様に調節５た。

投　餌　　朝夕の２回、魚が飽食するまで自由摂餌せし
めた。

飼　料　　下記マダイ用顆粒配合飼料にアスパルテーム
水？８液を種々の４度に吸着させた飼料を作成した。こ
の飼料をマダイに投与して、摂餌量を測定した。

マダイ用配合飼料の組成原料名　　　　　　　　　　　割　金魚　　　粉　　　　　　　　　　　６０（重量％）大豆
油粕　　　　　　　　１０　　〃コーングルテンミール小麦粉ミネラルプレミックスビタミンプレξノクス（結　果〉結果−１アスパルテーム添加量（％）０．００１０．００５０．０１０、　１１．０結果−２アスパルテーム添加量（％）Ｏ，００１１群当りの摂餌量（ｇ）３２．５３２．０４０．７４１．６４３．５４５．０１群当りの摂餌量（ｇ）３３．５３２．９０、　００５　　　　　　　　　　　４０．　１０．　
００１　　　　　　　　　　　　３９．　９０、　１　
　　　　　　　　　　　　　　４０．　３０、　２　　
　　　　　　　　　　　　　４２．　８０、　５　　　
　　　　　　　　　　　　　４３．　５１、　０　　　
　　　　　　　　　　　　　４４．　６２、　０　　　
　　　　　　　　　　　　４３．　２３、　０　　　　
　　　　　　　　　　　３０．　５４、　０　　　　　
　　　　　　　　　　　２８．　６実施例２　ウナギ幼
魚への摂餌促進効果（方　法）試験期間　昭和６３年４月２０日〜昭和６３年５月２日供試魚　　宮崎県の養鰻業者より購入した平均体重約１
００のウナギ。体重の揃ったものを一実験区あたり２５
尾宛使用した。

（飼育条件）飼育水槽　１５０１容塩ビ製水槽飼育水　　ボイラーにより２５℃に加温した井戸水通気・通水　ブロアーにより通気を十分に行ない、通水
は２時間に１回水槽内の水がかわる様にした。

投　餌　　朝１回魚が飽食する様、投餌し自由摂餌せし
めた。

飼　料　　ウナギ用配合顆粒飼料にアスパルテームを所
定の濃度になる様に外添した飼料を作成した。この飼料
をウナギに投与して摂餌量を測定した。

ウナギ用配合飼料のＭｉ戒原料名魚　　　粉大豆油粕 α−でん粉ミネラルブレミソクスビタミンプレミソクス割合６５　（重量％）１０〃２０〃３　〃２　〃（結　果）アスパルテーム添加量１群当りの摂餌量（ｇ）０　　　　　　　　　　　　　　　８０．１０、　００
１　　　　　　　　　　Ｂ１．　０３、　０　　　　　
　　　　　　７８．　３４、　０　　　　　　　　　　
　７５．　１上記の実験例１により明らかなように０．
００５％に到るまでは顕著な摂餌行動はみられないが、
それ以上の濃度になると盛んに摂餌をするようになる。

０．１％〜１％前後にピークとなるが２％を越すと嗜好
性が衰えて所謂喰いつきが悪くなる。

この傾向はマダイ稚魚、ウナギ幼魚に対してのみな与ず
ハマチ、銀鮭、ヒラメに対しても同し様な結果を示した
。

（発明の効果）本発明においては人工甘味料たるアスパルテームの添加
により魚類に対して誘引効果並びに摂餌刺激効果を発揮
し、魚類の成長を図ることができるのみならず、アスパ
ルテームは生体内においては他のアミノ酸同様に分解さ
れ、同様に代謝されるもので飼料効率、蛋白質および脂
質蓄積率の向上を計ることが出来、産業上有意義なもの
ということが出来る。

以下、本発明の実施例を示す。

実施例１マダイ仔魚への成長促進効果（方　法）試験期間　平ｒｆｉ１年６月９日〜７月１８日供試魚　
　人工博化したマダイ仔魚（３６日令）で、−実験区あ
たり１２０尾ずつ用いた。

（飼育条件）飼育水槽　１００１パンライト水槽水　　　温　　１９．５〜２４．５℃ 換水率　　８回転／日給餌回数　１３回／日飼料組成下表の通りカゼイン　　　　　　２９．５　　　２９．５　　　２
９．５魚　　　粉　　　　　　　２９．５　　　　２９
．５　　　　２９．５アミノ酸混合テキストリンビタミンｌ見合ミネラル混合フィードオイルバインダーアスパルテーム計（結　果　）全長（ｍ＋ｎ）４．５７．０００．５００４．５６．５０１．０００体重（ｇ）　　生残率開始　終了　開始　終了　　（χ）時　　　時　　　時　　　時無添加区　　９．５　３Ｂ、３　０．０２　０．８１　
４５．６重、約３．４ｇ）で、−実験区あたり、２０尾
ずつ用いた。

（飼育条件）飼育水槽　２００１パンライト水槽水　　　温　　１９．５℃〜２９．０℃換水率　　１５
回回転目給餌回数　４回７日飼　　料　市販ヒラメ用浮餌にアスパルテーム水ン容液
をアスパルテームとして０．５％、１％を吸着させた飼
料を作成した。この飼料をヒラメに投与した。

（結　果）全長（＋ｎｌ１））　　　　体重（ｇ）　　飼料効率１
．０重区実施例２　　ヒラメ稚魚への成長促進効果（方　法）試験期間　平成１年６月２４日〜８月１５日供試角　　
人工樽化したヒラメ稚魚（平均体無添加区　　７８．１
　１２１．４　３．４　１５．４　１２５７スバルテー
ム　　　　　７Ｂ、６　　１２７．５　　　３．５　　
１７．０　　　１２８０．５重区実施例３ハマチ幼魚への成長促進効果（方　法）試験期間　平成１年７月２０日〜平或１年８月１９日供試角　　天然採捕したハマチ幼魚（平均体重約５０ｇ
）で、−実験区あたり、５０尾ずつ用いた。

（飼育条件）飼育水槽　３　ｔｏｎ円形コンクリート水槽飼育水　　
砂口過した天然海水通気通水　ブロアーにより通気を十分に行い、通水は１
時間に１回水槽内の水がかわる様にした。

投　　餌　朝、夕の２回、魚が飽食となるまで投餌した
。

飼　　料　ハマチ用配合飼料にアスパルテームを所定の
濃度となる様に外添した飼料を作成した。この粉末飼料
に所定量の水を添加し、シングルモイストペレットを作
り、ハマチに投与した。

ハマチ用配合飼料原料名　　　　　　　　　　　割合（％）色粉　　　　
　　８０（結小麦粉ミネラルプレミックスビタミンプレミックスフィードオイル果）無添加区０、５％区１、０％区３、０％区体重（ｇ）開始時５２．９５２．５５３．４５２．７終了時２１４．０２４６、１２４９．４１５４．５飼料効率（％）６０．２Ｂｏ、６４６５４９．６

Claims

【特許請求の範囲】

（１）アスパルテームを含有することを特徴とする養魚
用飼料
（２）アスパルテームを０．００５〜２％（ｗ／ｗ）含
有する請求項（１）記載の養魚用飼料
（３）アスパルテームを０．１〜１％（ｗ／ｗ）含有せ
しめてなる請求項（１）又は（２）記載の養魚用飼料