JPH0670587U - 食品パック包袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 方形紙葉を丸めて作ったコーン内にその開口
角にマッチした食品を収納し、開口部を簡単に塞ぐこ
と。 【構成】 ポリオレフインコート層などの加熱接着材コ
ート層 1ａを施した方形紙葉1 を円錐形に丸めて作った
中空円錐状の紙コーン2 内にその開口角度にマッチした
ほぼ扁平三角柱状の食品3 を収納するとともに、前記紙
コーン2 の開口縁2ａをその内面に形成した前記加熱接
着材コート層 1ａにより封止した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はおにぎりなど扁平三角柱形状の食品を包む袋体として好適なヒート シールし易い紙製パック包袋の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のおにぎりパックとしては二枚の三角形枚葉紙の二辺を合掌貼りして三 角形の紙袋を作り、一辺の開口部から三角おにぎりを入れた後、上記開口部を接 着して販売していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の技術は、三角袋を作るに当り、二枚の枚葉紙の二辺を合掌貼り したり、開口縁を手指で広げる必要が有るので、作業が繁雑で製造の自動化が難 しくコスト高になるし、上記合掌貼りした袋の二辺はどうしても尖鋭な陵線とな ってしまい手触りが良くなく、婦女子・子供のように柔らかい肌を傷付け易いと いう問題点があった。

【０００４】 この考案は前記した各問題点を除去するために、扇形紙葉を丸めて作ったコー ン内にその開口角にマッチした食品を収納し、開口部を簡単に塞ぐことを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記したこの考案の目的は、ポリオレフインコート層などの加熱接着材コート 層を施した方形紙葉を円錐形に丸めて作った中空円錐状の紙コーン内にその開口 角度にマッチしたほぼ扁平三角柱状の食品を収納した後、前記紙コーンの開口縁 の一部または全部をその内面に形成した前記加熱接着材コート層により封止する ことで達成できる。

【０００６】

【作用】

食品を封入すべき紙コーンの開口縁は予じめ開いているので食品を入れ易く、 しかも開口縁の全部または一部内面に形成した加熱接着材コート層同士の溶融後 冷却固化に伴う接着力により強固に接着でき妄りに剥離することがない。

【０００７】 また紙コーン自体は封筒貼りで、その表面は滑らかな円錐面であり尖り陵線が ないので食品を入れ開口縁を封止した後も外面がツルリと滑らかであるから手触 り感触が良い。

【０００８】 さらに紙コーン2 の開口縁 2ａは直線であるからそのヒートシールもし易く、 材料採りも無駄が少ない。

【０００９】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 先ずこの考案の基本構成は図２、図３に示すように、菱形または平行四辺形な どのほぼ方形紙葉1 の面に通常ポリコートと称するポリオレフインコート層など の加熱接着材コート層 1ａを形成し、この層 1ａを内側にして上記の方形紙葉1 を円錐形に丸め端縁同士を封筒貼りして中空円錐状の紙コーン2 を作る。

【００１０】 そしてその開口角度にマッチしたほぼ扁平三角柱状の食品3 を上記コーン2 内 に収納した後、前記紙コーン2 の開口縁 2ａの全部または一部を周知のヒートシ ール機などにより図１、図４のように前記加熱接着材コート層 1ａ同士を溶融接 着後冷却固化させることにより封止することで図１、図４のように食品3 を包装 できる。

【００１１】 なお紙コーン2 の多量製造には例えば特公昭５６−４３０３２号公報記載の方 法などの周知手段で作ることができる。

【００１２】 この考案の食品パック包袋は以上のようなもので、次にその使用例につき説明 する。 食品3 を封入した紙コーン2 の開口縁 2ａは図４のようにその内面に形成した 加熱接着材コート層 1ａ同士の溶融後冷却固化に伴う接着力により強固に接着で き妄りに剥離することがない。

【００１３】 また紙コーン2 の表面は図１、図３のように滑らかな円錐面であり、尖りもの はないので食品3 を入れ開口縁 2ａを封止した後も外面がツルリと滑らかである から手触り感触が良く安全である。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は以上説明したように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 ポリオレフインコート層などの加熱接着材コート層 1ａを施した方形紙葉1 を 円錐形に丸め端縁同志を封筒貼りして作った中空円錐状の紙コーン2 内にその開 口角度にマッチしたほぼ扁平三角柱状の食品3 を収納した後、前記紙コーン2 の 開口縁 2ａの一部または全部をその内面に形成した前記加熱接着材コート層 1ａ により封止した食品パック包袋となしたので、紙コーン2 の自動製造可能であり 、食品3 の収納が容易でコスト安に提供できるという第１の効果が有る。

【００１５】 また食品3 を封入した紙コーン2 の開口縁 2ａの一部または全部はその内面に 形成した加熱接着材コート層 1ａ同士を簡単安価なコテ押し式のヒートシール手 段で溶融後冷却固化に伴う接着力により強固に接着でき妄りに剥離することがな く、流通過程が衛生的となる第２の効果も有る。

【００１６】 さらに紙コーン2 の表面は滑らかな円錐面であり、封筒貼りした部分でも尖り ものはないので、食品3 を入れ開口縁 2ａを封止した後も外面がツルリと滑らか であるから手触り感触が良く、小児が持っても柔らかい手指等をケガすることが なく、安全であるという第３の効果も有る。

【００１７】 特にこの考案における方形紙葉を丸めて作った紙コーン2 の開口縁 2ａは直線 状になるので、汎用の安価なヒートシール機を採用できる経済効果もあるし、大 面積原紙から方形紙葉1 を材料採りの無駄なく得られるので省資源効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案食品パック容器の使用例を示す斜視図

【図２】この考案食品パック容器の展開図

【図３】この考案食品パック容器の斜視図

【図４】この考案食品パック容器の縦断側面図

【符号の説明】

1 方形紙葉 1a 加熱接着材コート層 2 紙コーン 2a 開口縁 3 食品

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポリオレフインコート層などの加熱接着
   材コート層 1ａを施した方形紙葉1 を円錐形に丸めその
   端縁同志を封筒貼りして作った中空円錐状の紙コーン2
   内にその開口角度にマッチしたほぼ扁平三角柱状の食品
   3 を収納するとともに、前記紙コーン2 の開口縁 2ａを
   その内面に形成した前記加熱接着材コート層 1ａにより
   封止してなる食品パック包袋。