JPH0670325B2 - 斜面施工装置 - Google Patents

斜面施工装置

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JPH0670325B2
JPH0670325B2 JP2196248A JP19624890A JPH0670325B2 JP H0670325 B2 JPH0670325 B2 JP H0670325B2 JP 2196248 A JP2196248 A JP 2196248A JP 19624890 A JP19624890 A JP 19624890A JP H0670325 B2 JPH0670325 B2 JP H0670325B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〈産業上の利用分野〉 道路に面した山腹斜面部、道路或は軌道の切通し斜面等
の切削及びその保護施工という土木工事の改善に関する
ものである。
〈従来の技術について〉 従来この種工事は、路面又は軌道面から上方にのびる斜
面においても又下方にのびる斜面においても、当該斜面
を、定められた勾配に切削したり、或は斜面崩壊防止の
保護工事を行う場合、パワーシャベル等大型の土木機械
を使用して土砂、岩石等を削りとり、斜面の平滑調整作
業は足場を組立て手作業で行い且つ石積みやモルタルの
吹き付け、芝生の張付けその他の保護工事を行ってい
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来の工法においても傾斜面の高さや、工事車輌の
進入路の有無或は広狭等々によって従来の土木作業機を
使用することができない現場も多くあり、特に切通し路
面や軌道両側の斜面の切削拡幅改良工事や保護工事、或
は路面下の斜面の長さが大なるためその切削や改良保護
工事が、現在の大型土木機械をもってしても不可能な現
場が多々存在する。
本発明は現在の土木機械をもってしても、また人力にし
ても不可能な斜面部の切削や改良保護工事特に軌道両側
斜面(切通し等)においては電車等の通過時間などの関
係からこれらの工事が不可能であったり、時間的に制限
があったりするなどの現場においても容易且つ安全にし
ても迅速に施工可能な装置を提供するものである。
(ロ)発明の構成について 〈問題を解決するための手段〉 施工斜面(1)の上部に横設する荷重用ガイドレール
(2)と、当該レール(2)に昇降ガイドレール(3)
を上部走行機構(A)をもって走行可能に係吊着し、且
つ昇降ガイドレール(3)の下部には走行機構(B)を
係着した作業機ガイド装置と、 前記装置の昇降ガイドレール(3)の上端には、モータ
ー(4)によって同軸回転するウインチドラム(5)チ
エンホイル(6)モーター(4)減速機(8)及びチェ
ン(44)ワイヤー(10)などからなる、上下駆動装置を
着脱自在に装着し、 他方、昇降ガイドレール(3)上には、斜面切削の角度
調整油圧シリンダー(51)(51′)を有する切削調整機
構を走行機構(D)をもって昇降ガイドレール(3)上
を上下走行且つ着脱自在に装着した斜面調整装置と、 又昇降ガイドレール(3)の側面には、斜面切削カッタ
ー機構と、当該機構の角度調整機構(E)及びこれと連
動させ且つ昇降ガイドレール(3)を走行する走行機構
(E′)を有すると共に上下駆動装置と連動してガイド
レール(3)を昇降する昇降機構と連結した構成からな
る斜面切削装置と、 更に、昇降ガイドレール(3)を走行機構によって走行
し当該走行機構上に荷台兼作業台機構をその角度調整機
構でもって台座の取付角度を調整可能に取り付けた構成
からなる荷台兼作業台装置の各装置からなり、 昇降ガイドレール(3)と上下駆動装置は上部走行機構
(A)と下部走行機構(B)とによって荷重用ガイドレ
ール(2)と斜面(1)上を左右に移動し、 昇降ガイドレール(3)に設置された斜面切削装置、荷
台兼作業台装置、斜面調整装置は上下駆動装置とチェン
又はワイヤーによって連結して昇降ガイドレール(3)
を昇降し、施工に必要な資材及び作業員は荷台兼作業台
機構の台座で運搬及び作業を可能にした特徴を有する構
成からなっている。
次に本願装置を構成する各装置について実施例である図
面に従って詳細に説明する。
(1)作業機ガイド装置 この装置は、第二図(A)(B)に示すように作業機が
ガイドレール機構と上部走行機構(A)及び下部走行機
構(B)から構成されている。
(a)作業機ガイドレール機構 この機構は荷重用ガイドレール(2)と二本の昇降ガイ
ドレール(3)とからなり、両レール共にH形鋼を使用
する。
荷重用ガイドレール(2)は第2図(A)に示すように
施工斜面(1)の上部に支持杭(12)を打ち込み、これ
に固設してもよいし又施工斜面(1)の上部に既設の側
溝(13)がある場合は当該側溝(13)に横設(第2図
(B))してもよい。
昇降ガイドレール(3)はH形鋼二本を使用し、次に説
明する上部走行機構(A)のクロススライドケース(1
4)に嵌挿してある。
なお昇降ガイドレール(3)の下部には上下駆動装置の
チェンホイルと連繋する下部チェンホイル(15)が取り
付けられている。
(b)昇降ガイドレールの上部走行機構 この機構は昇降ガイドレール(3)を係吊着し荷重用ガ
イドレール(2)上を走行させる機構である。
支持杭(12)に支持された荷重用ガイドレール(2)の
上リブ(16)とウエブ(17)を走行するローラー(18)
(19)とがその支持枠(20)に回転自在に軸着されてお
り、支持枠(20)の上部にはメンバー(21)の軸着部
(22)が形成されている。
メンバー(21)の一端部には前記軸着部(22)と係着す
る軸着部(22′)が形成され互に回転自在に軸着されて
おり、適宜の長さを有するメンバー(21)にはクロスス
ライドケース(14)が外嵌され、当該ケース(14)に昇
降ガイドレール(3)が上下スライド可能に内嵌されて
いる。
(C)昇降ガイドレールの下部走行機構 この機構は第4図に示すように昇降ガイドレール(3)
の下部に取り付けられ施工斜面(1)を左右方向に走行
する機構で、昇降ガイドレール(3)と着脱自在に構成
した支持枠(29)に左右回動自在に軸着したメンバー
(24)の先端部に、斜面を走行するクローラー(25)が
上下回動自在に軸着されている。
なお、クローラー(25)に替えて車輪を使用してもよ
い。図中(26)は下リブ摺動部であり、摺動部(26)は
支持枠(29)上を上下移動可能に構成されている。又支
持枠(29)は図示しないがクロススライドケースを使用
してもよい。(36)は走行機構連結メンバーで隣設の昇
降ガイドレール(3)の下部走行機構と連結されてい
る。
又当該機構は第5図に示すように、施工斜面(1)の下
方に支持杭(27)をもってH形鋼の下部走行ガイドレー
ル(2′)を架設し、ローラー走行枠(23)に走行レー
ルの上リブ走行ローラー(30)及びウエブ走行ローラー
(31)を軸着し、ローラー走行枠(23)の上部にはメン
バー(32)を垂設し当該メンバー(32)に昇降ガイドレ
ール(3)の下リブ(11)に上下から当着して走行する
走行ローラー(33)を付設してなる構成を有するもので
あってもよい。
なお、(34)は下部走行ガイドレール(2′)の架設角
度の調整具、(34′)は調整ピン及びピン穴である。
(35)は下リブ走行ローラー(33)の軸着連結板で、
(37)はその支持枠であり、メンバー(32)は連結板支
持枠(37)内を上下移動可能に構成されているが、連結
板支持枠(37)部をクロススライドケースとなしメンバ
ー(32)と昇降ガイドレール(3)をクロスさせてもよ
い。
(2)上下駆動装置 この装置は昇降ガイドレール(3)上を、斜面切削装置
・斜面調整装置・荷台兼作業台装置を上下に走行移動さ
せる装置で、第2図(A)及び第6図に示すように両昇
降ガイドレール(3)上に軸受部(38)を設け、 他方チェンホイル(6)、ウインチドラム(5)、減速
機(8)駆動モーター(4)をシャフト(43)に同軸回
転可能に軸着し、このシャフト(43)を前記軸受部(3
8)に回転自在に軸着してなり、チェンホイル(6)(1
5)にはチェン(44)を掛け渡して斜面切削装置と連結
し、ウインチドラム(5)にはワイヤー(10)を使用し
て荷台兼作業台装置と連結している。
なお、駆動モーター(4)及び減速機(8)は電源に接
続されていること当然であり、又両昇降ガイドレール
(3)の並設巾によって或は使用する装置によりチェン
ホイル(6)ウインチドラム(5)などの軸着位置を移
動可能なること勿論である。
更にシャフト(43)にレールピッチ調節機構Cを採用し
た構成としてもよく、(46)は当該機構Cのピン穴であ
り、(47)は止ピン、(48)はピッチ調節シャフトであ
る。
(3)斜面調整装置 この装置は施工斜面(1)を斜面切削装置で切削したる
後設計斜度に切削する装置で、施工斜面(1)を切削す
る切削機構と、当該機構を走行する走行機構(D)とか
らなっている。
(a)調整切削機構 この機構は斜面(1)を切削するブレード(49)と、ブ
レード(49)の切削角度を調節する角度調整機構及びこ
れらの機構を吊係し両昇降ガイドレール(3)に掛け渡
したメンバー(50)とからなっている。
角度調整機構は実施例である第7図(A)に示すよう
に、ブレード(49)の前部に2本、後部に1本の角度調
整油圧シリンダー(51)(51)(51′)をもってブレー
ド(49)をメンバー(50)に吊着し、当該シリンダー
(51)(51)(51′)はメンバー(50)に立設したシリ
ンダー支持アーム(52)(52)(52′)によって支持さ
れた構成を有する。
なおメンバー(50)は、第7図(A)に示すようにその
巾(長さ)を両昇降ガイドレール(3)の間隔に合せて
調整できるように構成し、假想線で示すようにその両端
を支持メンバー(53)となし、ブレード(49)を吊係着
したメンバー部をピッチ調整メンバー(53′)としても
よい。(54)はピン穴、(55)は止ピンを示す。
(b)走行機構 この機構は斜面調整装置が昇降ガイドレール(3)上を
走行する機構で、第7図(B)に示す実施例のように、
支持メンバー(53)(又はメンバー(50))の先端部両
側にリブ間走行ローラー(56)の軸受部(57)を設けて
当該ローラー(56)を軸着し、他方支持メンバー(53)
(又はメンバー)内にしてその端部にはウエブ走行ロー
ラー(58)を軸着してなる構成を有し、(59)はリブ間
走行ローラーの、(60)はウエブ走行ローラーのそれぞ
れ回転軸を示すものである。
なお、支持メンバー(53)(又はメンバー)は上下駆動
装置のウインチドラム(5)に捲着されているワイヤー
(10)に連結される。
(4)斜面切削装置 この装置は第2図(A)に示すように施工斜面を荒切削
する装置で施工斜面を予め設計斜度に切削する装置であ
る。
この装置は斜面切削カッター機構及び昇降機構並びにカ
ッター角度調整機構から構成されている。
次にこれらの機構について実施例である図面に従って説
明する。
(a)斜面切削カッター機構 この機構は、カッター用フレーム(61)の両端を、アー
ム(62)(62′)のほぼ中央部に固着し、アーム(62)
(62′)の外側端部に軸受(63)を設け、他方上部には
駆動モーター兼減速機(64)を有し、その下部にラジア
ルカッター(65)、次いでスクリューカッター(66)、
更に当該カッター(66)の次にラジアルカッター(65)
を同軸(67)上に設けて斜面切削カッター(66′)を構
成し、同カッター(66′)の回転軸(67)を両軸受(6
3)に回転自在に軸着した構成となっている。
(b)昇降機構 この機構は第8図に示す実施例のように昇降ガイドレー
ル(3)の下リブ(11)に摺接して昇降ガイドレール
(3)を昇降する機構で、 下リブ(11)を囲む走行枠(68)と当該枠(68)内にし
て下リブ(11)の上下に摺接するスライドパット(69)
及び枠側部に設けられたアーム連結部(70)並びに枠端
部に設けたチェン連結部(71)、更に、アーム連結部
(70)とカッター用フレーム(61)とを軸着連結する連
結アーム(72)とからなり、連結アーム(72)の両端部
はそれぞれアーム連結部(70)とカッター用フレーム
(61)に回転自在に連結軸(73)で軸着された構成を有
する。
なお、チェン連結部(71)にはチェン(44)が連結され
る。
(C)カッター角度調整機構 第9図の実施例に示すように、施工斜面(1)にたいし
ての斜面切削カッター機構の施工角度を調整する機構
で、昇降ガイドレール(3)の上リブ(16)を走行する
走行枠(74)と、当該枠(74)内には上リブ(16)の表
裏に当接して当該リブを転動する走行ローラー(75)
(75′)が軸着され、走行枠(74)の側部にはシリンダ
ー支持アーム(76)を添設し、当該アーム(76)に油圧
シリンダー(77)を軸着すると共に該シリンダー(77)
の先端部は斜面切削カッター機構のアーム(62)(6
2′)に軸着されており、アーム(62)(62′)の先端
部には斜面切削カッター機構が軸着され、他端部は下リ
ブ(11)を抱持し且つスライドパット(69′)により下
リブ(11)を上下摺動する下リブスライド枠(74′)の
下部に設けたアーム連結部(74″)に軸着されている。
(78)(78′)はそれぞれ油圧シリンダー(77)の軸着
部である。
(5)荷台兼作業台装置 この装置は、 荷台兼作業台機構 走行機構 角度調整機構 の各機構からなり、昇降ガイドレール(3)を走行可能
に構成されている。
以下各機構について説明する。
荷台兼作業台機構について、 この機構は第2図(A)に示すように台座(79)台座周
辺に立設した囲枠(80)とからなり、台座(79)の前縁
端は走行機構に回動自在に軸着されており、(81)はそ
の回動軸である。
又台座(79)の後縁端は、走行機構上に立設した角度調
整機構としての油圧シリンダー(88)に連結されてい
る。
走行機構について この機構は、二本の昇降ガイドレール(3)の上リブ
(16)上を走行する前後に設けた上リブ走行ローラー
(82)と、上リブ(16)の裏面に当接して走行する走行
ローラー(83)及び走行ローラー(82)とを軸着連結し
ている連結フレーム(84)並びに左右の両連結フレーム
(84)を連結したメンバー(85)とから構成されてい
る。(86)は上リブ走行ローラーの回動連結軸であり、 なお、メンバー(85)を、内側の連結フレーム(84)又
は支持フレーム(84′)に固定してなる支持メンバー
(85′)とピッチ調整メンバー(85″)とによって構成
し両昇降ガイドレール(3)の間隔にあわせて調整可能
に構成してもよい。又連結フレーム(84)を、支持フレ
ーム(84′)と調整フレーム(84″)とによって構成
し、台座(79)の大きさに合せて長さを調整してもよ
い。(87)はワイヤー(45)の係着部である。
角度調整機構について この機構は、作業傾斜面の角度に応じて台座(79)の角
度を調整する機構で、前記走行機構の後部に軸着立設し
た油圧シリンダー(88)からなり、当該シリンダー(8
8)は台座(79)の後縁端部に設けた支持板(90)に係
着支持された構成からなっている。
(ハ)発明の作用及び効果について、 本発明は以上説明した各装置及びその機構から構成され
たものであるが、次にその作用と効果について説明す
る。
本発明装置によって施工斜面(1)を施工する場合、先
ず作業機ガイド装置を施工斜面(1)に設置する。
即ち斜面(1)の上方部に支持杭(12)を打ち込み、こ
れに架設した(U字溝がある場合はU字溝に架設し
た)。荷重用ガイドレール(2)に上部走行機構を装着
し、次いで施行斜面(1)の斜度及び施工角度に対応し
て、H形鋼を使用した昇降ガイドレール(3)を荷重用
ガイドレール(2)に、上部走行機構(第3図)のクロ
ススライドケース(14)を介してメンバー(21)に装着
する。
又昇降ガイドレール(3)の下部には、下部走行機構を
装着(第4図及び第5図)し、斜面上を直接又は架設し
てある下部走行ガイドレール(2′)上を走行可能にす
る。
然るときは、昇降ガイドレール(3)は上部走行機構を
介して荷重用ガイドレール(2)上において斜角を保持
し且つ下部走行機構と相まって斜面上の左右移動が容易
となる。
次に、前記のように設置された昇降ガイドレール(3)
の上部に設けられている両軸受部(38)に上下駆動装置
を軸着し、チェンホイル(6)にはチェン(44)を掛け
渡す。勿論ウインチドラム(5)にはワイヤー(10)が
捲着されている。又図示しないが、モーター(4)及び
減速機(8)は電源に配線を介して連通されている。
次に両昇降ガイドレール(3)間に、斜面調整装置をそ
の走行機構(第7図(B))をもって着装し、メンバー
(50)又は支持メンバー(53)に設けてあるワイヤー繋
着部(10′)に、ウインチドラム(5)に捲着してある
ワイヤー(10)を繋着する。
又両昇降ガイドレール(3)のうち何れか一方の外側
に、斜面切削装置を、その昇降機構(第8図)及びカッ
ター角度調整機構(第9図)をもって装着し、且つ昇降
機構を、上下駆動装置のチェンホイル(6)と昇降ガイ
ドレール(3)の下部に設けたチェンホイル(15)とに
掛け渡してあるチェン(44)に随時繋着可能にする。
そこで施工斜面を切削する作業であるが、まず、斜面調
整装置の角度調整油圧シリンダー(51)(51′)を操作
してブレード(49)を施工斜面に接触しないように上昇
させておき、チェンホイル(6)(15)に掛け渡してあ
るチェン(44)を斜面切削装置の昇降機構に設けてある
チェン連結部(71)に繋着し、上下駆動装置を正逆に回
動すれば、斜面切削装置は昇降ガイドレール(3)の下
リブ(11)をその昇降機構が摺動昇降し、合せてカッタ
ー角度調整機構も昇降ガイドレール(3)の上リブ(1
6)及び下リブ(11)を走行する。従って斜面切削装置
全体が昇降ガイドレール(3)上を昇降する。そこで施
工斜面(1)を切削する作業であるが、カッター角度調
整機構の油圧シリンダー(77)を適宜作動して施工斜度
を保持しつつ、斜面切削カッター機構を減速機付駆動モ
ーター(64)で回転し、スクリューカッター(66)及び
ラジアルカッター(65)で施工斜面を施工斜度に荒切削
すると共に、スクリューカッター(66)では荒切削不可
なる固い部分はラジアルカッター(65)で更に切削して
施工斜面を切削する。
なお、この荒切削施工においては、昇降ガイドレール
(3)を上部走行機構(A)及び下部走行機構(B)に
より斜面(1)上を順次左右に横移動させると共に上下
駆動装置によって斜面切削装置を昇降ガイドレール
(3)上において上下に昇降させながら施工することは
勿論、カッター角度調整機構(E)の操作によって設計
施工斜度に施工斜面(1)を切削する。
次に施工斜面の調整切削であるが、斜面切削装置による
荒切削が終了したならば、カッター角度調整機構(E)
をもって斜面切削カッター機構(66′)を施工斜面
(1)から離し且つ回転をとめ、チェン連結部(71)
(第8図)に繋着してあるチェン(44)をはずし、又は
チェンホイル(6)の軸着を緩め或はチェン(44)をそ
のホイル(6)からはずす等して斜面切削装置の作動を
止める。
然る後斜面調整装置(第7図(A)(B))のメンバー
(50)又は支持メンバー(53)に設けてあるワイヤー繋
着部(10′)にワイヤー(10)を繋着し、ウインチドラ
ム(5)に巻架する。然るときは上下駆動装置の正逆回
転操作によって斜面調整装置はその走行機構(D)を介
して両昇降ガイドレール(3)間を昇降する。この際走
行機構の各ローラー(56)(58)は上・下リブ(16)
(11)及びウエブ(17)に接して回転し走行するから装
置全体はスムースに昇降する。
ブレード(49)の切削角度を油圧シリンダー(51)(5
1′)で調整し上下駆動装置を正逆回転すれば、ブレー
ド(49)は施工斜面(1)を平滑に切削する。
なお、この切削調整作業も上部走行機構(A)及び下部
走行機構(B)により昇降ガイドレール(3)を左右横
方向に移動させながら全傾斜面(1)を調整切削するこ
と勿論である。
なお、作業現場に応じて両昇降ガイドレール(3)の設
置間隔を調整する必要がある場合は、メンバーの長さを
調整可能な調整メンバーを使用し、支持メンバー(53)
とピッチ調整メンバー(53′)でその間隔を調整して作
業を進めることが可能である。
調整切削工事が終了したならば斜面調整装置を昇降ガイ
ドレール(3)から取りはずし、これにかえて荷台兼作
業台装置を装着する。
この装置は、施工斜面(1)に保護工事等を行うさいそ
の材料及び人員の運搬或は作業をするための装置で、す
でに述べた構成を有するから、ウインチドラム(5)に
巻着してあるワイヤー(10)を、台座(79)に設けてあ
るワイヤー繋着部(87)に繋着し、上下駆動装置の正逆
駆動によりワイヤー(10)をもって荷台兼作業台装置を
昇降ガイドレール(3)上で昇降させる。
施工斜面の斜度に応じて台座(79)の装着角度を調整す
る必要があるから、その際は油圧シリンダー(88)によ
りこれを行い、 又傾斜面(1)の保護施工材の種類や昇降ガイドレール
(3)の間隔によっては台座の大小を交換する必要も生
ずるから、このような場合はメンバー(85)にかえて調
整メンバーとなし、支持メンバー(85′)とピッチ調整
メンバー(85″)とにより間隔を調整すると共に、走行
機構の連結フレーム(84)を調整フレームとなし、支持
フレーム(84′)と調整フレーム(84″)でフレームの
長さを調整する。
又昇降ガイドレール(3)の上部走行機構及び下部走行
機構をもって昇降ガイドレール(3)を左右方向に横移
動させ施工斜面の全面を保護施工すること切削施工と同
様である。
本発明装置は以上のような構成と作用を有するから、斜
面切削装置及び斜面調整装置が昇降ガイドレールおよび
上下駆動装置によって施工斜面表面を走査し、まず斜面
切削装置により施工斜面を荒切削した後、斜面調整装置
により調整切削して施工斜面を整地し、しかる後に荷台
兼作業台装置を用いて適宜の斜面保護作業等を行うとい
うように、斜面の一連の施工作業を迅速にかつ極めて効
率的達成できるという効果を奏するものである。また、
土木機械の進入不可な場所や、使用が困難か又は不可能
な場所における傾斜面の切削や保護工事が極めて容易に
施工可能という大きな利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)は施工傾斜面の例でその説明図であ
る。 第2図(A)は本願装置の実施例で、斜面切削装置、斜
面調整装置、荷台兼作業台装置を装着した場合の概略斜
視説明図であり、 (B)は既設側溝に荷重用レールを横設した実施例で説
明図である。 第3図は昇降ガイドレールの上部走行機構の側面説明
図。 第4図は昇降ガイドレールの下部走行機構の側面説明
図。 第5図は昇降ガイドレールの下部走行機構の第2実施例
でその側面説明図である。 第6図は昇降ガイドレールの上部に上下駆動装置を装着
した状態を示す斜視説明図である。 第7図(A)は斜面調整装置の斜視概略説明図で、
(B)は当該装置の走行機構の側面説明図である。 第8図は斜面切削装置の昇降機構の実施例でその側面説
明図である。 第9図は斜面切削装置のカッター角度調整機構の実施例
でその側面説明図である。 第10図は、斜面保護施工完成図で、その側面説明図であ
る。 (1)………施工斜面 (2)………荷重用ガイドレール (2′)………下部走行ガイドレール (3)………昇降ガイドレール (A)………上部走行機構 (B)………下部走行機構 (4)………モーター (5)………ウインチドラム (6)………チェンホイル (8)………減速機 (10)………ワイヤー (10′)………ワイヤー繋着部 (11)………下リブ (12)………支持杭 (13)………側溝(既設のもの) (14)………クロススライドケース (15)………下部チェンホイル (16)………上リブ (17)………ウエブ (18)………走行ローラー (19)………走行ローラー (20)………ローラー支持枠 (21)………メンバー (22)………軸着部 (22′)……… 〃 (23)………走行枠(下部走行機構の) (24)………メンバー(下部走行機構の) (25)………クローラー(〃 〃 ) (26)………下リブ摺動部 (27)………支持杭(下部走行機構の) (29)………ローラー支持枠 (30)………上リブ走行ローラー (31)………ウエブ〃 〃 (32)………(下部走行機構の)メンバー (33)………(〃 〃 〃)の下リブ走行ローラー (34)………架設角度調整具 (34′)………〃 〃 ピン及びピン穴 (35)………軸着連結板 (36)………走行機構連結メンバー (37)………連結板支持枠 (38)………軸受部(上下駆動装置シャフトの) (43)………シャフト (44)………チェン (C)………レールピッチ調節機構 (46)………(〃 〃 〃 )のピン穴 (47)………(〃 〃 〃 )の止ピン (48)………ピッチ調節シャフト (49)………ブレード (50)………メンバー (51)………角度調整油圧シリンダー(前) (51′)………角度調整油圧シリンダー(後) (52)………シリンダー支持アーム (52′)……… 〃 (53)………支持メンバー (53′)………ピッチ調整メンバー (54)………ピン穴 (55)………止ピン (56)………リブ間走行ローラー (57)………軸受部 (58)………ウエブ走行ローラー (59)………回転軸(リブ間走行ローラーの) (60)………回転軸(ウエブ走行ローラーの) (61)………カッター用フレーム (62)………アーム (62′)………アーム (63)………軸受 (64)………駆動モーター兼減速機 (65)………ラジアルカッター (66)………スクリューカッター (66′)………斜面切削カッター (67)………回転軸 (68)………走行枠 (69)………摺接パット(昇降機構の) (69′)………スライドパット(カッター調整機構の) (70)………アーム連結部 (71)………チェン連結部 (72)………連結アーム (73)………連結軸 (74)………走行枠 (74′)………下リブスライド枠 (74″)………アーム連結部 (75)………走行ローラー (75′)………走行ローラー (76)………シリンダー支持アーム (77)………油圧シリンダー (78)………油圧シリンダー軸着部 (78′)………〃 〃 〃 (79)………台座 (80)………囲枠(台座の) (81)………回動軸(台座の) (82)………上リブ走行ローラー (83)………リブ間走行ローラー (84)………連結フレーム (84′)………支持フレーム (84″)………調整フレーム (85)………メンバー (85′)………支持メンバー (85″)………ピッチ調整メンバー (86)………回動連結軸 (87)………ワイヤー繋着部 (88)………油圧シリンダー (90)………(台座の後縁端部に設けた)支持板 (D)………斜面調整装置の走行機構 (E)………斜面切削装置の角度調整機構 (E′)………〃 〃 〃の走行機構 (F)……… 〃 〃 〃の昇降機構 (91)………軌道 (92)………水面 (93)………施工完成よう壁 (94)………新側溝 (95)………アンカー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】施工斜面の上部に荷重用ガイドレールを横
    設し、該荷重用ガイドレール上を走行可能な一対の昇降
    ガイドレールを斜面に沿って縦設し、 該昇降ガイドレールに、斜面を荒切削する斜面切削装置
    と、斜面を調整切削する斜面調整装置と、荷台兼作業台
    装置をそれぞれ上下走行可能に装着するとともに、 前記昇降ガイドレールの上部には、上記斜面切削装置、
    斜面調整装置及び荷台兼作業台装置を、該ガイドレール
    に沿って上下動させる上下駆動装置を配設したことを特
    徴とする斜面施工装置。
  2. 【請求項2】前記昇降ガイドレールが、上記荷重用ガイ
    ドレール上を走行する上部走行機構に対して回転可能に
    軸着されていることを特徴とする請求項1に記載の斜面
    施工装置。
  3. 【請求項3】前記昇降ガイドレールの下部に設けた下部
    走行機構を、斜面下部に架設した走行レール上を走行可
    能にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の斜
    面施工装置。
  4. 【請求項4】前記斜面切削装置が、昇降ガイドレールに
    沿って設けられた回転切削カッターであることを特徴と
    する請求項1に記載の斜面施工装置。
  5. 【請求項5】前記回転切削カッターが斜面に対して角度
    調整可能であることを特徴とする請求項4に記載の斜面
    施工装置。
  6. 【請求項6】前記回転切削カッターが回転スクリューカ
    ッターを有するものであることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載の斜面施工装置。
  7. 【請求項7】前記回転切削カッターが、更にラジアルカ
    ッターをも有するものであることを特徴とする請求項6
    に記載の斜面施工装置。
  8. 【請求項8】前記斜面調整装置が、斜面を切削するブレ
    ードを有するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の斜面施工装置。
  9. 【請求項9】前記ブレードが、切削角度を調節できるよ
    うに斜面に対して角度調整可能であることを特徴とする
    請求項8に記載の斜面施工装置。
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