JP2798150B2 - 法面への吹付け工法 - Google Patents
法面への吹付け工法Info
- Publication number
- JP2798150B2 JP2798150B2 JP4323938A JP32393892A JP2798150B2 JP 2798150 B2 JP2798150 B2 JP 2798150B2 JP 4323938 A JP4323938 A JP 4323938A JP 32393892 A JP32393892 A JP 32393892A JP 2798150 B2 JP2798150 B2 JP 2798150B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- wire mesh
- roll
- work table
- work
- Prior art date
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートやモルタ
ル等の法面を安定させるための材料を法面へ吹き付ける
ための吹付け工法に関する。
ル等の法面を安定させるための材料を法面へ吹き付ける
ための吹付け工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のかかる工法は、法面清掃・整形
工、金網布設工、アンカピン打設工、法面を安定させる
ための材料を吹き付ける吹き付け工、例えばコンクリー
ト吹付け工、及びロックボルト打設工よりなっている。
このうち、エアにより法面を清掃して浮き石を除去し整
形掘削する法面清掃・整形工、金網を展開し、重ね合
せ、法肩部の張り出し止め加工、法端及び凹凸部の加工
等の金網布設工、仮止め、アンカピン打設、検測ピンの
取付けのアンカピン打設工及び削孔、ロックボルトの打
ち込みのロックピン打設工は、すべて法面上を作業員が
命綱を用いて移動し、手作業で行っていた。なお、コン
クリート打設工は、通常、エアー圧送による吹付け工で
行っている。したがって、作業性が悪く、安全面でも問
題があった。
工、金網布設工、アンカピン打設工、法面を安定させる
ための材料を吹き付ける吹き付け工、例えばコンクリー
ト吹付け工、及びロックボルト打設工よりなっている。
このうち、エアにより法面を清掃して浮き石を除去し整
形掘削する法面清掃・整形工、金網を展開し、重ね合
せ、法肩部の張り出し止め加工、法端及び凹凸部の加工
等の金網布設工、仮止め、アンカピン打設、検測ピンの
取付けのアンカピン打設工及び削孔、ロックボルトの打
ち込みのロックピン打設工は、すべて法面上を作業員が
命綱を用いて移動し、手作業で行っていた。なお、コン
クリート打設工は、通常、エアー圧送による吹付け工で
行っている。したがって、作業性が悪く、安全面でも問
題があった。
【０００３】一般に法面の安定化に際してロール状の金
網を逐次展開することは公知であり、例えば特開昭５４
−４５９０５号公報、実公昭６１−１１３２１号公報、
特開平１−３０４２１９号公報等に開示されている。し
かしながら、法面の安定化に際してこれらの金網は法面
に対して間隔をあけて設置しなければならず、その金網
の設置作業が面倒である。
網を逐次展開することは公知であり、例えば特開昭５４
−４５９０５号公報、実公昭６１−１１３２１号公報、
特開平１−３０４２１９号公報等に開示されている。し
かしながら、法面の安定化に際してこれらの金網は法面
に対して間隔をあけて設置しなければならず、その金網
の設置作業が面倒である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、簡単に金網を法面に対して所定の間隔をあけて
設置でき、もって作業性および安全性を向上することの
できる法面への吹付け工法を提供することにある。
目的は、簡単に金網を法面に対して所定の間隔をあけて
設置でき、もって作業性および安全性を向上することの
できる法面への吹付け工法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、法面を
安定させるための材料を法面へ吹き付ける吹付工法にお
いて、法面に沿ってレールを敷設し、その敷設したレー
ルに沿って作業台を往復移動させ、この作業台の移動時
に、先ず法面を清掃・整形し、その後作業台にロール状
スペーサをセットし、そのロール状のスペーサを逐次展
開して法面に敷設し、次いでその作業台にロール状の金
網をセットし、そのロール状の金網を逐次展開して前記
スペーサ上に敷設し、アンカピンを打設して金網を法面
上に固定し、次いで、法面を安定させるための材料を金
網が隠れるように吹付けるようになっている。
安定させるための材料を法面へ吹き付ける吹付工法にお
いて、法面に沿ってレールを敷設し、その敷設したレー
ルに沿って作業台を往復移動させ、この作業台の移動時
に、先ず法面を清掃・整形し、その後作業台にロール状
スペーサをセットし、そのロール状のスペーサを逐次展
開して法面に敷設し、次いでその作業台にロール状の金
網をセットし、そのロール状の金網を逐次展開して前記
スペーサ上に敷設し、アンカピンを打設して金網を法面
上に固定し、次いで、法面を安定させるための材料を金
網が隠れるように吹付けるようになっている。
【０００６】ここで、作業台が往復移動する方向は、上
下方向であっても、水平方向であっても良い。
下方向であっても、水平方向であっても良い。
【０００７】本発明の実施に際して、最後にロックボル
トを打ち込むことが好ましい。
トを打ち込むことが好ましい。
【０００８】
【０００９】
【００１０】なお、「法面を安定させるための材料」な
る文言は、コンクリート、モルタル、スチールファイ
バ、生育基盤材を含んだ包括的な意味で用いられてい
る。
る文言は、コンクリート、モルタル、スチールファイ
バ、生育基盤材を含んだ包括的な意味で用いられてい
る。
【００１１】
【作用効果の説明】したがって、ロール状のスペーサを
敷設してから金網を敷設するので、確実に金網を法面か
ら所定の間隔をあけて敷設できる。特に作業台をレール
で移動させるので、作業能率がよく安全であり、法面清
掃・整形工、金網布設工、アンカピン打設工、コンクリ
ート吹付け工及びロックボルト打設工を容易に行うこと
ができる。
敷設してから金網を敷設するので、確実に金網を法面か
ら所定の間隔をあけて敷設できる。特に作業台をレール
で移動させるので、作業能率がよく安全であり、法面清
掃・整形工、金網布設工、アンカピン打設工、コンクリ
ート吹付け工及びロックボルト打設工を容易に行うこと
ができる。
【００１２】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。なお、図示の実施例において、法面を安定させるた
めの材料としてはコンクリートが用いられている。
る。なお、図示の実施例において、法面を安定させるた
めの材料としてはコンクリートが用いられている。
【００１３】図１ないし図３に示すように、先ず法面１
の表面に沿って複数のレール２を所定間隔で敷設し、そ
のレール２に、作業台３を昇降自在に設ける。この作業
台３は、公知技術によるもので、両側に設けられた複数
の車輪４によりレール２にガイドされ、図示しないウイ
ンチ及びロープによりレール２上を昇降移動されるよう
になっている。そして、作業台３には、図示しないエア
ガン、削岩機、アンカピン打設機、コンクリート吹付
機、削孔機、ロックボルト打設機を選択的にセットする
図示しない機構と、後記するロール状のスペーサやロー
ル状の金網をセットし展開する図示しない回転機構とが
設けられている。
の表面に沿って複数のレール２を所定間隔で敷設し、そ
のレール２に、作業台３を昇降自在に設ける。この作業
台３は、公知技術によるもので、両側に設けられた複数
の車輪４によりレール２にガイドされ、図示しないウイ
ンチ及びロープによりレール２上を昇降移動されるよう
になっている。そして、作業台３には、図示しないエア
ガン、削岩機、アンカピン打設機、コンクリート吹付
機、削孔機、ロックボルト打設機を選択的にセットする
図示しない機構と、後記するロール状のスペーサやロー
ル状の金網をセットし展開する図示しない回転機構とが
設けられている。
【００１４】法面清掃・整形に際し、作業台３にエアガ
ンと削岩機をセットし、その他必要な機材を積み込む。
そこで、作業台３を上方から逐次下降し、エアガンから
エアを法面１に吹付け、法面を清掃して浮き石を除去
し、削岩機で不整箇所を削って法面を整形する。
ンと削岩機をセットし、その他必要な機材を積み込む。
そこで、作業台３を上方から逐次下降し、エアガンから
エアを法面１に吹付け、法面を清掃して浮き石を除去
し、削岩機で不整箇所を削って法面を整形する。
【００１５】金網布設に際し、先ず、作業台３に前記回
転機構をセットし、その回転機構に図４に示すようなロ
ール状スペーサ５をセットする。このロール状スペーサ
５は、多数の可撓性パイプ性のスペーサ６の対向する一
部６ａ、６ａをひも７で連結してロール状に巻回したも
のである。そこで、作業台３を下降しながら回転機構を
回転してロール状スペーサ５を繰り出し、図４左部に示
すようにスペーサ６を法面１上に展開する。
転機構をセットし、その回転機構に図４に示すようなロ
ール状スペーサ５をセットする。このロール状スペーサ
５は、多数の可撓性パイプ性のスペーサ６の対向する一
部６ａ、６ａをひも７で連結してロール状に巻回したも
のである。そこで、作業台３を下降しながら回転機構を
回転してロール状スペーサ５を繰り出し、図４左部に示
すようにスペーサ６を法面１上に展開する。
【００１６】次いで、前記回転機構に図５に示すような
ロール式金網８をセットすると共に、図示しないアンカ
ピン打設機をセットし、多数のアンカピンを積み込む。
そこで、作業台３を下降しながら回転機構を回転しロー
ル式金網８を繰出し、金網９をスペーサ６の上に布設
し、アンカピン打設機でアンカピンを打設して金網９を
法面１に固定する。この状態で金網８と法面１との間に
は、スペーサ６の直径分の所定隙間が形成されている。
コンクリートの吹付けに際し、作業台３に図示しないコ
ンクリート吹付機をセットし、そのガンに別の場所に設
置した図示しないコンクリートポンプからのコンクリー
ト送出ホースを接続する。そこで、作業台３を上降しな
がら、コンクリートを金網９が隠れるように吹付ける。
ロール式金網８をセットすると共に、図示しないアンカ
ピン打設機をセットし、多数のアンカピンを積み込む。
そこで、作業台３を下降しながら回転機構を回転しロー
ル式金網８を繰出し、金網９をスペーサ６の上に布設
し、アンカピン打設機でアンカピンを打設して金網９を
法面１に固定する。この状態で金網８と法面１との間に
は、スペーサ６の直径分の所定隙間が形成されている。
コンクリートの吹付けに際し、作業台３に図示しないコ
ンクリート吹付機をセットし、そのガンに別の場所に設
置した図示しないコンクリートポンプからのコンクリー
ト送出ホースを接続する。そこで、作業台３を上降しな
がら、コンクリートを金網９が隠れるように吹付ける。
【００１７】ロックボルトの打設に際し、作業台３に図
示しない削孔機及びロックボルト打設機をセットし、多
数のロックボルトを積み込む。そこで、作業台３を下降
し、削孔機で削孔し、ロックボルト打設機でロックボル
トを打ち込んで打設コンクリートを法面に固定する。
示しない削孔機及びロックボルト打設機をセットし、多
数のロックボルトを積み込む。そこで、作業台３を下降
し、削孔機で削孔し、ロックボルト打設機でロックボル
トを打ち込んで打設コンクリートを法面に固定する。
【００１８】図１−５においては作業台３は上下方向に
往復移動（往復昇降）するものとして説明されている
が、作業台３を水平方向に往復移動させる事も可能であ
る。図６は、作業台３を水平方向に往復移動させる場合
を示しており、法面１の表面には水平方向（矢印Ｈ方
向）に延在するレール２ａが設けられ、そのレール２ａ
に沿って作業台３が往復移動するのである。なお図６に
おいて、矢印Ｖは上下方向を示している。施工方向が水
平方向である点を除けば、図６の実施例と図１−５の実
施例とはほぼ同一であるため、重複説明は省略する。
往復移動（往復昇降）するものとして説明されている
が、作業台３を水平方向に往復移動させる事も可能であ
る。図６は、作業台３を水平方向に往復移動させる場合
を示しており、法面１の表面には水平方向（矢印Ｈ方
向）に延在するレール２ａが設けられ、そのレール２ａ
に沿って作業台３が往復移動するのである。なお図６に
おいて、矢印Ｖは上下方向を示している。施工方向が水
平方向である点を除けば、図６の実施例と図１−５の実
施例とはほぼ同一であるため、重複説明は省略する。
【００１９】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば下記のすぐ
れた効果を奏する。 （ａ） スペーサおよび金網がロール状のものを作業台
で展開するので、作業が容易である。 （ｂ） しかもスペーサにより金網を法面に対して所定
の間隔をあけて確実に敷設できる。 （ｃ） 安全かつ能率のよいコンクリート吹付け工がで
きる。
れた効果を奏する。 （ａ） スペーサおよび金網がロール状のものを作業台
で展開するので、作業が容易である。 （ｂ） しかもスペーサにより金網を法面に対して所定
の間隔をあけて確実に敷設できる。 （ｃ） 安全かつ能率のよいコンクリート吹付け工がで
きる。
【００２０】
【図１】法面にレールを敷設して作業台を設けた状態を
示す側面図。
示す側面図。
【図２】図１の正面図。
【図３】図１の要部を示す斜視図。
【図４】ロール状スペーサを示す斜視図。
【図５】ロール状金網を示す斜視図。
【図６】本発明の他の実施例を示す平面図。
１・・・法面 ２・・・レール ３・・・作業台 ４・・・車輪 ５・・・ロール状スペーサ ６・・・スペーサ ７・・・ひも ８・・・ロール式金網 ９・・・金網
Claims (1)
- 【請求項１】 法面を安定させるための材料を法面へ吹
き付ける吹付工法において、法面に沿ってレールを敷設
し、その敷設したレールに沿って作業台を往復移動さ
せ、この作業台の移動時に、先ず法面を清掃・整形し、
その後作業台にロール状スペーサをセットし、そのロー
ル状のスペーサを逐次展開して法面に敷設し、次いでそ
の作業台にロール状の金網をセットし、そのロール状の
金網を逐次展開して前記スペーサ上に敷設し、アンカピ
ンを打設して金網を法面上に固定し、次いで、法面を安
定させるための材料を金網が隠れるように吹付けること
を特徴とする法面への吹付け工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323938A JP2798150B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 法面への吹付け工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323938A JP2798150B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 法面への吹付け工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06173272A JPH06173272A (ja) | 1994-06-21 |
| JP2798150B2 true JP2798150B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18160309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4323938A Expired - Fee Related JP2798150B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 法面への吹付け工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2798150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4216652B2 (ja) * | 2003-06-06 | 2009-01-28 | 鹿島建設株式会社 | 法面におけるポーラスコンクリートの打設工法およびそれに使用するプレートコンパクタ |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5445905A (en) * | 1977-09-19 | 1979-04-11 | Yamaguchi Kosan Kk | Method of construction of wall net tree planting |
| JPS6111321U (ja) * | 1984-06-27 | 1986-01-23 | 光明 村田 | 固定式折畳傘カバ− |
| JPH01304219A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-07 | Nisshoku Corp | 植生用網状体及び植生用マットの張設方法 |
| JPH0670325B2 (ja) * | 1990-07-26 | 1994-09-07 | 正弥 長島 | 斜面施工装置 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4323938A patent/JP2798150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06173272A (ja) | 1994-06-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |