JPH066981Y2 - 乗物屋根の幌装置 - Google Patents

乗物屋根の幌装置

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JPH066981Y2
JPH066981Y2 JP1987047265U JP4726587U JPH066981Y2 JP H066981 Y2 JPH066981 Y2 JP H066981Y2 JP 1987047265 U JP1987047265 U JP 1987047265U JP 4726587 U JP4726587 U JP 4726587U JP H066981 Y2 JPH066981 Y2 JP H066981Y2
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JP
Japan
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hood
backing member
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vehicle roof
flexible
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JP1987047265U
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JPS63155722U (ja
Inventor
博 徳原
弥寿夫 斉藤
修弥 中之前
達三 山室
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ダイキヨ−・ベバスト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両の屋根開口を幌で開閉する幌式サンルー
フ又はオープンカーの屋根幌に採用される乗物屋根の幌
装置に関する。
(従来の技術) 一般に車両の幌装置にあっては、前後複数本並設された
左右方向に亘る骨材の上方に設けられて骨材により折畳
み可能に張設される可撓性幌が備えられている。
前記構成では、車両の走行時に前方からの風圧によって
幌が上下に波打ち状に振動し騒音を発する。そこで、従
来、幌に張りを与え且つ幌の剛性を高めるために、幌の
下面に、骨材の上方に位置し骨材に沿って左右方向に亘
る帯板状の可撓性裏張り部材が設けられている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記従来では、幌を張設した際に、骨材に押圧されて裏
張り部材が幌の表面に上方突出状の凸条が左右方向に亘
って形成される。そのため、車両走行時にあたっては、
走行の抵抗となり、また、前方からの空気の流れが前記
凸条にぶつかり、そのぶつかった空気が凸条の後方で渦
巻き乱流となり、その乱流が幌の波打振動の新たな起因
となり得る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記問題点に鑑みて案出されたもので、裏張
り部材を設けて車両走行時風圧による幌の波打振動を低
減すると共に、凸条を前後方向に形成することで、裏張
り部材が走行の抵抗とはならず、かつ、前方からの空気
の流れを整流する乗物屋根の幌装置を提供することを目
的とし、その目的を達成するために講じた技術的手段
は、前後複数本並設された左右方向に亘る骨材21により
折畳み可能に張設される可撓性幌12を備えた乗物屋根の
幌装置において、前記幌12の裏面に、該幌12の表面に上
方突出状で且つ前後方向に長い凸状が形成されるよう
に、可撓性裏張り部材38を左右方向に間隔をおいて複数
本設けた点にある。
(作用) 幌12の裏面に設けられた可撓性裏張り部材38は、幌12に
張りを与えて、走行時風圧による幌12の波打振動を低減
すると共に、裏張り部材38は幌12の表面に上方突出状で
且つ前後方向に長い凸条を左右方向に複数本形成して、
走行時抵抗とはならず、しかも、前方からの空気の流れ
を整流して、幌12の波打振動を抑える。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示し、1は乗
用自動車の天井屋根で、矩形状の外部開口部2が形成さ
れている。外部開口部2に開口縁全周には受部3が屋根
1に一体形成されている。この受部3は外部開口部2よ
り下位とされ、かつ外部開口部2に略対応する矩形状の
内部開口部4を有する。また、受部3の基部側には全周
に亘って樋部5が凹設され、内部開口部4の全周縁に
は、ゴム製等の嵌着体6が嵌着されている。7は内装材
である。
8は左右一対の支持台で、前後方向に配設されて受部3
上にボルトにより固定されると共に、その左右方向外側
部に連結された載置材9が外部開口部2の左右開口縁部
上に載置されている、載置材9の上面にはシール材11が
設けられている。
10は左右一対のガイドレールで、支持台8の上面には前
後方向に配設されている。
12は外部開口部2の上方を覆う可撓性を有する幌で、布
等で形成され、前端部が前カバー13に、後端部が後カバ
ー14に取付けられている。
前カバー13下面には取付台15が固設され、取付台15の左
右両側には支持腕16を介してガイドシュー17が設けられ
ている。このシュー17はガイドレール10に前後方向摺動
自在に装着されている。
後カバー14は取付材18を介して受部3の後端部に取付け
られている。
19は可撓性を有する裏布で、内部開口部4上方を覆い、
前端が前カバー13に、後端が取付材18に夫々取付けられ
ている。幌12、前後カバー13,14、裏布19等により袋状
ルーフ20が形成されている。そして、袋状ルーフ20の張
り及び折畳みを補助するため、幌12と裏布19との間に左
右方向に亘る骨材21が前後略等間隔に複数本(図例では
五本)設けられている。
この骨材21は、二本の横骨材22と三本の浮上骨材23と
が、交互に並列されてなり、夫々パイプ材により形成さ
れている。各骨材21は夫々、裏布19の上面に布の両端を
縫着することで形成された袋体42に挿通されている。ま
た、各骨材21の両側端部は偏平にされて係止部25とさ
れ、各係止部24には、固定部25と揺動部26とを枢着する
ことで構成されるヒンジ27が取付けられている。そし
て、前後方向の軸心廻りに上下揺動自在とされた揺動部
26が、幌12の両側端部に形成された袋部28に挿入孔28a
を介して挿入係止されて連結されている。
横骨材22の各固定部25下面には、支持腕29とコ字形係止
片30が共締めされ、支持腕29に固設されたガイドシュー
31がガイドレール10内に前後方向摺動自在に装着されて
いる。
また、浮上骨材23の各固定部25下面にもコ字形係止片32
が固設され、各係止片30,32は裏布19の両側端部に形成
された袋部33に挿入係止されている。
34は左右一対の連結部材で、取付台15と各横骨材22とに
後方突設され、その後端は浮上骨材23に連結されてい
る。この連結部材34は板バネにより形成され、各浮上骨
材23を弾性的に上方に付勢している。
35はベルトにて示す左右一対の緊張部材で、取付台15と
取付材18との各左右端部間に夫々張設され、幌12の各袋
部28内における揺動部26上方側に通されている。そし
て、外部開口部2の閉鎖時に緊張部材35は緊張され、揺
動部26を下方に押圧して、幌12の左右両側をシール材11
を介して載置材9に押圧する。
36は前カバー13の駆動機構で、ハンドルによる手動式又
はモータによる電動式とされ、受部3の前部に備えられ
ている。この駆動機構36と連動する可撓性ケーブル37が
支持台8に沿設されて、前カバー13のガイドシュー17に
固定されている。従って、駆動機構36を駆動させて、ケ
ーブル37を介して前カバー13を前後方向に移動させるこ
とにより、浮上骨材23の上下方向の揺動を介して幌12は
折畳み伸展され、外部開口部2が開閉される。そして、
外部開口部2を開放した際には、第3図に仮想線で示す
ような状態で幌12が折畳まれる。
38は裏張り部材で、軟質の発泡ウレタンフォーム又は軟
質ゴム等のような柔軟な可撓性を有する材料から成り、
帯板状に形成されている。裏張り部材38は最前の骨材21
の前方から最後尾の骨材21の後方に亘って前後方向に長
く配設されて、幌12の裏面に貼着されている。また、裏
張り部材38は左右方向に亘って略等間隔をおいて複数本
設けられている。また、幌12の裏面の略全面には裏張り
部材38を挟んで可撓性を有する不織布39が積層接着され
ている。そして、裏張り部材38の周縁において、幌12と
不織布39とは裏張り部材38の厚さ方向略中央部位置で接
着されている。これにより、幌12には、その表面に上方
突出状で且つ前後方向に長い凸条が形成されている。
前記構成では、裏張り部材38は幌12の裏面に貼着されて
いるので、幌12に張りを与えると共に幌12の剛性を高め
て、走行時風圧による幌12の波打振動を低減する。ま
た、幌12の裏面に裏張り部材38を挟んで不織布39を接着
したので、裏張り部材38は容易にはがれることはない。
なお、裏張り部材38はシート状基材の上面に帯板形状部
を上方突出状に形成したものでも良く、その際裏張り部
材38の上面に、その上面形状に沿って幌12の裏面を接着
することにより、凸条が形成される。
第6図及び第7図は本考案の第2実施例を示し、第1実
施例と相違する点は、幌12の裏面に、左右方向の張りを
与える補助裏張り部材40を設けたことにある。補助裏張
り部材40は裏張り部材38と同材料で帯板状に形成され、
各横骨材22に沿って左端部から右端部に亘って配設され
て、幌12の裏面に貼着されている。そして、裏張り部材
38の補助裏張り部材40に干渉するところは切断されて取
り除かれている。また、補助裏張り部材40は折り曲げ易
いように裏張り部材38より薄肉とされ、且つ、幌12の表
面から上方に突出しないように裏張り部材38の上面より
下位に在る。
第8図及び第9図は第2実施例の変形例を示し、裏張り
部材38の補助裏張り部材40に干渉するところに凹部41を
形成し、その凹部41の底部に補助裏張り部材40を貼着し
ている。その他は第2実施例と略同様である。なお、凹
部41を形成せずに、補助裏張り部材40は裏張り部材40の
下面を迂回するように重合させても良い。
前記実施例において、補助裏張り部材40は前後に3本以
上並設しても良い。
(考案の効果) 本考案によれば、幌12の裏面に可撓性裏張り部材38を設
けたことにより、幌12に張りを与えて、走行時風圧によ
る幌12の波打振動を低減できると共に、裏張り部材38に
よって幌12の表面に上方突出状で且つ前後方向に長い凸
条が左右方向に複数本形成されるので、裏張り部材38が
走行の抵抗とはならず、しかも前方からの空気の流れを
整流することができ、この整流によっても幌12の波打振
動を抑えることができる。また、従来のように裏張り部
材によって生じる乱流による幌の波打振動が起こらな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は要部の断面図、第2図は第1図のA−A線矢視断面
図、第3図は幌装置の分解斜視図、第4図は作用説明
図、第5図は幌装置の部分斜視図、第6図及び第7図は
本考案の第2実施例を示し、第6図は要部の側断面図、
第7図は第6図のB−B線矢視断面図、第8図及び第9
図は第2実施例の変形例を示し、第8図は要部の側断面
図、第9図は第8図のC−C線矢視断面図である。 1……天井屋根、12……幌、19……裏布、21……骨材、
22……横骨材、23……浮上骨材、38……裏張り部材、39
……不織布、40……補助裏張り部材、41……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後複数本並設された左右方向に亘る骨材
    21により折畳み可能に張設される可撓性幌12を備えた乗
    物屋根の幌装置において、 前記幌12の裏面に、該幌12の表面に上方突出状で且つ前
    後方向に長い凸状が形成されるように、可撓性裏張り部
    材38を左右方向に間隔をおいて複数本設けたことを特徴
    とする乗物屋根の幌装置。
JP1987047265U 1987-03-30 1987-03-30 乗物屋根の幌装置 Expired - Lifetime JPH066981Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987047265U JPH066981Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30 乗物屋根の幌装置

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JP1987047265U JPH066981Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30 乗物屋根の幌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63155722U JPS63155722U (ja) 1988-10-13
JPH066981Y2 true JPH066981Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=30867709

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JP1987047265U Expired - Lifetime JPH066981Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30 乗物屋根の幌装置

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6035669A (ja) * 1983-06-16 1985-02-23 インダストリエ・ピニンフアリナ・ソチエタ・ペル・アチオニ ソフト・トツプ自動車用の可撓性トツプ

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JPS63155722U (ja) 1988-10-13

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