JPH066943Y2 - ホログラム付き鑑定書 - Google Patents

ホログラム付き鑑定書

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JPH066943Y2
JPH066943Y2 JP1986031281U JP3128186U JPH066943Y2 JP H066943 Y2 JPH066943 Y2 JP H066943Y2 JP 1986031281 U JP1986031281 U JP 1986031281U JP 3128186 U JP3128186 U JP 3128186U JP H066943 Y2 JPH066943 Y2 JP H066943Y2
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hologram
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meth
acrylate
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喜春 油井
茂彦 田原
哲 池田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ホログラム付き鑑定書に関し、更に詳しく
は、ホログラムによって優れた立体的且つ美粧的効果を
有する鑑定書に関する。
(従来の技術および考案が解決しようとしている問題
点) ホログラフィーとは、物体からの光の波面の様子を記録
再生する新しい技術であって、この技術によって作られ
たホログラム(物体からの光の波面の様子を光の干渉に
より生じた干渉縞の形で記録した材料)によれば、立体
像を再生することができ、しかも多重記録も可能とな
る。また、ホログラムの記録の一方法として、干渉縞を
材料表面の微少凹凸形状で記録することができ、このホ
ログラムは大量複製が容易であるため、種々の用途に広
く使用されつつある。
ところで、従来、宝石、貴金属等の如き種々の高級且つ
高価な商品には鑑定書が付されており、これらの鑑定書
はその審美性や意匠的価値を高めるために種々の美粧的
工夫が付与されているが、いずれにしても平面的であり
過ぎ、従って優れた立体感、意匠性あるいは高級感を現
出できないという問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案者は上記の如き従来の鑑定書に更に優れた美粧的
および意匠的効果を付与すべく研究の結果、本考案に到
達した。
すなわち、本考案は、鑑定書の基材の一部又は全面に、
ホログラム形成層のレリーフ形成面に前記ホログラム形
成層の材料と屈折率の異なる材料からなるホログラム効
果層を有する透明型ホログラムが設けられていることを
特徴とするホログラム付き鑑定書である。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明
する。
本考案の鑑定書に用いられるホログラムとしては、微細
凹凸形状のレリーフ面を有するホログラム形成層と前記
レリーフ面に形成されたホログラム効果層とからなる透
明型ホログラムであればよく、具体的なホログラムの種
類としては、イメージホログラム、レインボーホログラ
ム、ホログラフィックステレオグラム、回折格子等が挙
げられる。
第1図(a)〜(c)に示すホログラム付き鑑定書10
は、第2図(a)に図解的に示す如くのエンボスホログ
ラムを用いて鑑定書基材1上に、接着剤層2を介して、
透明性を有する反射性金属膜層(以下単に反射性金属薄
膜層という)3若しくはホログラム効果層3′ならびに
ホログラム形成層4が積層されている例である。また第
2図(b)に示す如く透明フイルム8にラミネートして
基材の窓空部7に設けることもできる。
第3図にその断面の一部を図解的に示す他の例のホログ
ラム付き鑑定書10は、ホログラム形成層4の微少凹凸
形状の表面に反射性薄膜層3若しくはホログラム効果層
3′を積層した場合の例である。
第4図にその断面の一部を図解的に示す他の例のホログ
ラム付鑑定書10は、反射性金属薄膜層3若しくはホロ
グラム効果層3′の表面にホログラム形成層4を設けた
場合の例であり、ホログラムの微少凹凸形状は表面に露
出した構成となつている。
上記第3図および第4図の構造においては、表面の微少
凹凸形状が露出しているので、表面の損傷を防止する上
で、表面に保護層を設けることが好ましい。以下、各構
成材料について、更に詳細に説明する。
鑑定書基材 鑑定書基材としては、従来、鑑定書用材料として用いら
れている紙、プラスチック、金属、ガラス等あるいはこ
れらの複合材等の材料がすべて用いられ得る。
これら鑑定書基材には、図示はされていないが、その他
従来技術による種々の装飾が施されていてもよい。
ホログラムは、これら鑑定書基材の全面または一部に設
けることができる。
上記において鑑定書とは、完成された鑑定書および鑑定
書を組立てるための各部材を包含する。
ホログラム形成層 ホログラム形成層は、ホログラム用感光材料またはエン
ボスホログラム形成材料からなる。
ホログラム形成層の厚みは、鑑定書の大きさ、ホログラ
ムの種類によって適宜選択されうるが、通常、0.1〜
50μm、望ましくは0.5〜5μmであることが好ま
しい。
本考案にはエンボスホログラムが適しており、このエン
ボスホログラム形成層用の樹脂は、ホログラムの成形
(複製)時には熱成形可能であり、ホログラムの成形後
つまり加工時には、加工の際の熱圧力、接着剤中の溶剤
に耐えるだけの耐性を有することが必要である。このよ
うな樹脂としては、いわゆる紫外線硬化性樹脂、電子線
硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、自然硬化性樹脂型等の反応
性の樹脂等が用いられ得る。特に生産性を考慮した場
合、紫外線もしくは電子線で硬化する樹脂が適してい
る。
具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート
〔尚、(メタ)アクリレートという語は、アクリレート
およびメタクリレートの双方の包含する意味である。以
下同様〕、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラグリシジ
ルエーテルテトラ(メタ)アクリレート等のラジカル重
合性不飽和基を有する単量体が用いられうる。
さらに熱成形性を有する紫外線または電子線硬化性樹脂
としては、以下の化合物(1)〜(8)を重合もしくは
共重合させた重合体に対し、後述する方法(イ)〜
(ニ)によりラジカル重合性不飽和基を導入したものが
用いられる。
(1)水酸基を有する単量体:N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等。
(2)カルボキシ基を有する単量体:(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサクシネー
ト等。
(3)エポキシ基を有する単量体:グリシジル(メタ)
アクリレート等。
(4)アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニ
ルエチル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルプロ
ピオン酸アリル等。
(5)アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート等。
(6)スルフォン基を有する単量体:2−(メタ)アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等。
(7)イソシアネート基を有する単量体:2,4−トル
エンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートの1モル対1モル付加物等のジイソシアネ
ートと活性水素を有するラジカル重合性単量体の付加物
等。
(8)さらに、上記の共重合体のガラス転移点を調節し
たり、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化
合物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体
とを共重合させることができる。このような共重合可能
な単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる方
法(イ)〜(ニ)により反応させ、ラジカル重合性不飽
和基を導入することによって、紫外線もしくは電子線硬
化性樹脂が得られる。
(イ)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。
(ロ)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。
(ハ)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシ基
を有する単量体を付加反応させる。
(ニ)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させても良
い。
またさらに、前述の単量体と、上記の熱成形性の紫外線
または電子線硬化性樹脂とを混合して用いることもでき
る。
また上記のものは電子線照射により十分に硬化可能であ
るが、紫外線照射で硬化させる場合には、増感剤とし
て、ベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル等のベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフェ
ノン類等の紫外線照射によりラジカルを発生するものも
用いることができる。
反射性金属薄膜層 反射性金属薄膜層は、ホログラム形成層に反射性を与え
るためのものであって、Cr、Ti、Fe、Co、N
i、Cu、Ag、Au、Ge、Al、Mg、Sb、P
b、Pd、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、Rb
等の金属およびその酸化物、窒化物等を単独もしくは2
種以上組合せて用いて形成される。これらの金属のうち
Al、Cr、Ni、Ag、Au等が特に好ましい。
この反射性金属薄膜層の膜厚は、10〜10,000オ
ングストローム望ましくは200〜2,000オングス
トロームであることが好ましい。
この反射性金属薄膜層は必ずしもなくてもよい場合があ
るが、存在することが好ましい。
ホログラム効果層 ホログラム形成層にホログラム効果層を設ける態様はレ
リーフホログラムの場合に限られず、他のホログラムに
も同様に適用される。ホログラム効果層の材質としては
ホログラム効果を発現できるものであればいかなるもの
も使用でき、例えば、ホログラム効果層とは屈折率の異
なる透明材料、厚みが200オングストローム以下の反
射性金属薄膜層が挙げられる。前者の場合、屈折率はホ
ログラム形成層よりも大きくても小さくてもよいが、屈
折率の差は0.1以上が好ましく、より好ましくは0.
5以上である。本考案者らの実験によれば1.0以上大
きいことが最適である。このように屈折率の異なる透明
薄膜層を設けることににより、ホログラム効果を発現さ
せると共に、下層の例えば表示部を隠蔽させない作用が
行われる。
また後者の場合は反射性金属薄膜層ではあるが、厚みが
200オングストローム以下であるため光波の透過率が
大きく、そのためホログラム効果発現作用と共に、表示
部非隠蔽作用を発揮する。即ち、反射性金属薄膜層中を
光波が通過する場合はその振幅は一波長当たり、exp
(−2πK)で急激に減少するため、その膜厚が200
オングストロームを越えると透過率はかなり小さいもの
となる。従って、膜厚を200オングストローム以下と
することにより透過率は十分なものとなり、ホログラム
効果を発現させることができる。またホログラム効果層
の材質として、厚さ200オングストローム以上の反射
性金属層を用いることができる。
ホログラム効果層の材質として例えば次の(1)〜
(6)の材質のものが使用できる。
(1)ホログラム形成層よりも屈折率の大きい透明連続
薄膜。
これには、可視領域で透明なものと、赤外または紫外領
域で透明なものとがあり、前者は第1表に、後者は第2
表にそれぞれ示す。表中、nは屈折率を示す(以下、
(2)〜(5)においても同様)。
(2)ホログラム形成層よりも屈折率の大きい透明強誘
導体。
第3表に示す。
(3)ホログラム形成層よりも屈折率の小さい透明連続
薄膜。
第4表に示す。
(4)厚さ200オングストローム以下の反射性金属薄
膜層。
反射性金属薄膜層は複素屈折率を有し、該複素屈折率:
nは※はn※=n−iKで表される。nは屈折率、Kは
吸収係数を示す。
本考案に使用される反射性金属薄膜層の材質を第5表に
示し、同表に併せて上記のnおよびKを示す。
その他の材質として、Sn、In、Te、Ti、Fe、
Co、Zn、Ge、Pb、Cd、Bi、Se、Ga、R
b等が使用可能である。また上記に挙げた金属の酸化
物、窒化物等も使用可能であり、更に金属、その酸化
物、窒化物等は単独で用いられる他に、それぞれ2種以
上組合せて用いることができる。
(5)ホログラム形成層と屈折率の異なる樹脂。
ホログラム形成層に対して屈折率が大きいものでも小さ
いものでもよい。これらの例を第6表に示す。
上記の他、一般的な合成樹脂が使用可能であるが、特に
ホログラム形成層との屈折率差の大きい樹脂が好まし
い。
(6)上記(1)〜(5)の材質を適宜組合せてなる積
層体。
上記(1)〜(5)の材質の組合せは任意であり、また
層構成における各層の上下位置関係も任意に選択され
る。
上記した(1)〜(6)の薄膜層のうち、(4)の薄膜
層の厚みは200オングストローム以下であるが、
(1)〜(3)および(5)、(6)の薄膜層の厚みは
薄膜を形成する材料の透明領域であればよく、一般的に
は10〜10,000オングストロームが好ましく、よ
り好ましくは100〜5,000オングストロームであ
る。
上記ホログラム効果層をホログラム形成層に形成する方
法として、ホログラム効果層が上記(1)〜(4)の材
質である場合は、真空蒸着法、スパッタリング法、反応
性スパッタリング法、イオンプレーティング法、電気メ
ッキ法等の一般的薄膜形成手段を用いることができ、ま
たホログラム効果層が上記(5)の材質である場合は、
一般的なコーティング方法等を用いることができる。ホ
ログラム効果層が上記(6)の材質(積層体)である場
合は上記した各手段、方法等を適宜組合せて用いられ
る。
尚、上記(5)の材質の場合、透明材料である限り薄膜
でなくともよく、薄膜以上の厚みを有する樹脂層をホロ
グラム形成層に設けてもよい。
尚、ホログラム効果層はホログラム形成層面上に直接設
けた場合のものが最もホログラム効果の発現が良好なも
のとなる。
尚、ホログラム効果層はレリーフ形成面を埋めるように
設けてもよく(即ち、片方の面が平面となる)、或いは
レリーフ形成に追従するように設けてもよい(即ち片方
の面が凹凸面となる。) 接着剤層 接着剤層は、ホログラム形成層および反射性金属薄膜層
またはホログラム効果層を鑑定書基材に接着させる役割
を果たしている。接着剤としては、アクリル系樹脂、ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ア
ミド系樹脂、エポキシ系樹脂等の従来接着剤として既知
のもが広く使用できる。この接着剤層の膜厚は、0.1
〜50μm、望ましくは0.5〜10μmであることが
好ましい。
なお、前記反射性金属薄膜層またはホログラム効果層と
接着剤層との間には、両者の接着性を高めるためにアン
カー層(図示せず)を設けることもできる。
製造方法 次に、本考案に係るホログラム付き鑑定書の製造方法に
ついて説明する。
第1〜4図に示す如き鑑定書10に組込むホログラム9
を製造する方法は、いずれも従来公知の方法がそのまま
使用できるが、好ましい方法は転写による方法である。
この転写による場合の例について説明する。まず、ホロ
グラム付き鑑定書10を製造するに先立って、第5図に
示すようなホログラム転写シート20を作成する。この
ホログラム転写シート20を作成するには、まずホログ
ラム転写シート基材5上に、必要に応じて剥離層6およ
びオーバープリント層(図示なし)を介して、熱成形性
を有する紫外線または電子線硬化性樹脂あるいは熱成形
性を有する熱硬化性樹脂4を設けて、ホログラム形成用
フィルムを形成する。上記樹脂のうち、特に硬化前に常
温で固定であり熱成形性を有する紫外線または電子線硬
化性樹脂が好ましい。
次いで、得られたホログラム形成用フィルムと微少凹凸
形状が形成されたホログラム原版とを、該フィルムの樹
脂層がホログラム原版に接するようにして加熱圧接させ
前記樹脂表面に微少凹凸形状を形成しつつ、またはその
後紫外線または電子線を照射するか熱を更に加えて前記
樹脂を硬化させる。
ホログラム原版とホログラム形成用フィルムと加熱圧接
するに際しては、加熱ロール等の加熱圧接手段を用いる
ことができ、この際加熱ロールの温度は、用いられるべ
き樹脂の種類、ベースフィルムの材料、厚み等によって
大きく変化するが、一般的には、100〜200℃であ
ることが適当である。また、ホログラム原版とホログラ
ム形成用フイルムとは0.1kg/cm2以上、望ましくは1
kg/cm2以上の圧力下に圧接することが好ましい。
この際に、紫外線または電子線を照射してもよい。また
ホログラム原版のホログラムの微少凹凸形状を成形した
フィルムをホログラム原版より剥離した後に再度照射し
てもよく、照射強度は樹脂を十分に硬化させることが好
ましい。紫外線または電子線の照射は、使用する樹脂に
応じて適宜決めるとが必要である。
次に、反射性金属薄膜層3またはホログラム効果層3′
を被着させる。この反射性金属薄膜層またはホログラム
効果層3′は、スパッタリング法、イオンプレーティン
グ法、真空蒸着法、その他の方法によつてホログラム形
成層4上に設けることができる。
次いで、この反射性金属薄膜層3またはホログラム効果
層3′上に、必要に応じてアンカー層(図示なし)を設
けた後に、接着剤層2を塗布法等により設けると、ホロ
グラム転写シート20が得られる。
尚、従来用いられてきた種類の紫外線硬化性樹脂および
電子線硬化性樹脂は、一般に液体状態であるため、基剤
フィルム上に塗布した場合に著しくべたつき、従って基
材フィルム上に従来の紫外線または電子線硬化性樹脂を
塗布してなるホログラム形成用フィルムは巻取つて保管
することができず、ホログラム原版と接触する直前に基
材フィルム上にいちいち紫外線硬化性樹脂を塗布してホ
ログラム形成用フィルム形成しなければならないという
問題点があつたが、上記のようなホログラム形成用フィ
ルムは、特定の樹脂により形成されているため、べとつ
くことがなく、巻取って保管することができるという利
点を有している。
次に上記のような構成を有するホログラム転写シート
と基材1とを、ホログラム転写シートの接着剤層2と
基材1とが接するようにして加熱圧接すると、ホログラ
ム転写シート20のホログラム形成層4および反射性金
属薄膜層3またはホログラム効果層3′が基材1上に転
写されて、本考案に係るホログラム付き鑑定書10が得
られる。
ホログラム転写シート20と基材1とは、100〜20
0℃の温度で5〜50kg/cm2の圧力下で加熱圧接される
ことが好ましい。
(考案の効果) 本考案に係る鑑定書は、その表面にホログラムが設けら
れているので、以下のような効果が得られる。
(イ)鑑定書に立体的な視感が生じ、審美性、装飾性お
よび高級感が一層向上している。
(ロ)耐熱性に優れたホログラム形成層を設けるように
したので、ホログラム貼着時に熱をかけてホログラムを
接着することができる。
(ハ)ホログラムの製造には、高価な装置および高度の
技術を要するので、偽造品の製造が困難になる。
(ニ)耐候性にも優れたホログラム形成層を設けるよう
にしたので、鑑定書の上下に保護フィルムを熱融着し
て、鑑定書の保存性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るホログラム付き鑑定書の斜視図で
あり、第2図〜第4図は、上記ホログラムの断面図であ
り、第5図はホログラム付鑑定書を製造するに際して用
いられるホログラム転写シートの断面図である。 1……基材 2……接着剤層 3……反射性金属薄膜層 3′……ホログラム効果層 4……ホログラム形成層 5……ホログラム転写シート基材 6……剥離層 7……窓空部 8……透明フィルム 9……ホログラム10 ……ホログラム付き鑑定書20 ……ホログラム転写シート

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鑑定書の基材の一部又は全面にホログラム
    形成層のレリーフ形成面に前記ホログラム形成層の材料
    と屈折率の異なる材料からなるホログラム効果層を有す
    る透明型ホログラムが設けられていることを特徴とする
    ホログラム付き鑑定書。
  2. 【請求項2】基材が窓空部を有し、透明型ホログラムが
    該窓空部を外面または内面から被覆している実用新案登
    録請求の範囲第(1)項に記載のホログラム付き鑑定
    書。
  3. 【請求項3】ホログラム形成層が、熱成形性を有する紫
    外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂
    を用いて形成された実用新案登録請求の範囲第(1)項
    に記載のホログラム付き鑑定書。
  4. 【請求項4】熱成形性を有する紫外線硬化性樹脂、電子
    線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂が、硬化前の状態が常
    温で固体であり、熱成形性を有するものである実用新案
    登録請求の範囲第(3)項に記載のホログラム付き鑑定
    書。
JP1986031281U 1986-03-06 1986-03-06 ホログラム付き鑑定書 Expired - Lifetime JPH066943Y2 (ja)

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