JPH066882Y2 - 組積み用コンクリート型枠 - Google Patents

組積み用コンクリート型枠

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JPH066882Y2
JPH066882Y2 JP1990023453U JP2345390U JPH066882Y2 JP H066882 Y2 JPH066882 Y2 JP H066882Y2 JP 1990023453 U JP1990023453 U JP 1990023453U JP 2345390 U JP2345390 U JP 2345390U JP H066882 Y2 JPH066882 Y2 JP H066882Y2
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masonry
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伸之 坂本
正人 井上
卓 室橋
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、組積み用コンクリート型枠に関し、更に詳
細にいえば、河川護岸,道路改良,宅地造成,急傾斜地
崩壊対策の擁壁等の表面に石積み模様を表出させるコン
クリート施工に有用な組積み用コンクリート型枠に関す
る。
〈従来技術〉 従来より、河川護岸,道路改良,宅地造成,急傾斜地崩
壊対策等の擁壁は、耐久性,材料費及び施工コスト等の
面において優位なコンクリートにより施工される場合が
多い。しかしながら、このような施工において、表面を
平坦面とする場合には、無機質で灰色のコンクリートの
地肌のみが強調されることとなり、住居環境,自然環境
を損なうこととなる。
従つて、近年、これら住居環境,自然環境を損なうこと
のない擁壁の開発が切望されるに至り、これら要求を実
現するために、コンクリート打ち擁壁等の表面に石積み
模様の外観を表現することができる施工法が開発され、
この工法に使用するコンクリート用石積み模様の型枠が
種々考案されている(実開昭57-129851号公報,実開昭5
9-10345号公報)。
しかし、これら従来の型枠はメタルフォーム等の表板の
表面に模様型材を取り付けてなるものであったため全体
重量が重く、特に多数の型枠を積み上げなければならな
い高所作業の場合など、施工作業が面倒になると共に危
険をも伴ない、例えば、クレーン等によって作業を行な
わねばならないことから、施工費用が高くつき、施工作
業がしずらいものであった。
また、目地部分を均等の幅にて形成したものであったた
め、せっかくの石積み模様をもって住居環境,自然環境
を保全しようとしても、石積みの形態が自然でなかった
りして、それ程の環境保全性を得られず、また見栄えの
点においても満足することができないと言う問題もあっ
た。
そこで、本件出願人は先に、コンクリート打設側表面
に、擁壁等へ石積み模様を表出する凹陥部を形成した合
成樹脂発泡体からなるコンクリート型枠であって、谷積
み用の輪郭形状を有した単位ブロック体よりなり、石積
み模様としては乱積み状に形成すると共に、該石積み模
様の外観を表現する目地部が太めの部分と細めの部分と
からなるようにしたものを考案し、出願した(実願昭62
-173249号参照)。
上記単位ブロック体よりなる組積み用コンクリート型枠
によれば、型枠全体が合成樹脂発泡体よりなることか
ら、十分に軽量化を図ることができ、しかも複数の単位
ブロック体をコンクリート用パネルに仮着してしてゆく
ものであり、施工個所を複数の単位ブロック体の組積み
によって割り付けでき、多数の模様型枠を積み上げなけ
ればならない高所作業にあっても、クレーンなどを使う
ことなく、人手によって容易に組積み施工することがで
き至便なものであった。
また、目地部が太めの部分と細めの部分とからなるよう
に形成したものであり、目地部分の幅を不均一に設ける
ことができ、石積み形態をより自然に見せることがで
き、見栄えの点でも良好なものであった。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、第13図に示すように上記谷積み用の単
位ブロック体(100)は、一の対向辺部の一方側に割り
付け用の嵌合段部(114)を形成すると共に同他方側に
割り付け用の突状角部(115)を形成し、さらに他の対
向辺部の一方の辺部には谷積み用の山部(112)および
谷部(113)を交互に形成するとともに他方の辺部に上
記一方の辺部の山部に対応する個所に谷部を、谷部に対
応する個所に山部を形成したものであったため、下記の
ような問題点を有していた。
即ち、上記単位ブロック体は、突状角部を他の単位ブロ
ック体の嵌合段部に嵌合して、複数の単位ブロック体を
例えばコンクリート用パネルの左右方向に直線状に割付
け、さらに単位ブロック体の上記他の対向辺部に形成し
た山部を、単位ブロック体の上下方向に割付けた別の単
位ブロック体の谷部に、また谷部を山部に嵌合させて谷
積み状に割り付けてゆくものであったため、単位ブロッ
ク体の組積みが一定の方向性を有するものとなり、また
石積み模様としても打設コンクリート表面の一定方向に
繰り返し模様が表れ、石積みの形態がやや単調化し、見
栄えの点でさらに改善すべき課題を有していた。
この考案は上記課題を解決すべく考案したものであり、
コンクリート用パネル等への組積みが容易にでき且つ施
工コストが安価であるとともに、さらに見栄えの点でも
より自然で、変化に富んだ天然石の石積み模様の表出が
可能な組積み用コンクリート型枠を提供することを目的
とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するためのこの考案の組積み用コンクリ
ート型枠のひとつとしては、コンクリート打設側表面
に、擁壁等へ天然石の乱積み状の石積み模様を表出させ
る複数の凹陥部および石積み模様の外観を表出させる太
めの部分と細めの部分とよりなる目地形成部を配設形成
した合成樹脂発泡体製の単位ブロック体からなり、単位
ブロック体の外形形状が、正方形、および正方形の相隣
り合う辺部に、正方形の辺部の1/2の長さからなる辺
部を有するとともに相隣り合う辺部間の頂点を共有する
2個の小正方形を、連設した形状よりなる谷積み状輪郭
に形成されているものである。
さらに、他のひとつは上記複数の凹陥部および目地形成
部を配設形成した合成樹脂発泡体製の単位ブロック体か
らなり、単位ブロック体の外形形状が、正方形、および
この正方形の2組の相隣り合う辺部に、正方形の辺部の
1/2の長さからなる辺部を有するとともに相隣り合う
辺部間の頂点を共有する2個の小正方形を、それぞれ連
設した形状よりなる谷積み状輪郭に形成されているもの
である。
〈作用〉 上記構成の組積み用コンクリート型枠によれば、単位ブ
ロック体からなるものゆえ、複数の単位ブロック体を施
工個所に配設したコンクリート用パネル等に組積みする
ことにより、割付け施工できる。
単位ブロック体の外形形状を、正方形および正方形の相
隣り合う辺部に、正方形の辺部の1/2の長さからなる
辺部を有するとともに相隣り合う辺部間の頂点を共有す
る2個の小正方形を連設した形状よりなる谷積み状輪郭
外形形状、あるいは正方形、および正方形の互いに対向
する1対の相隣り合う辺部に、正方形の辺部の1/2の
長さからなる辺部を有するとともに相隣り合う辺部間の
頂点を共有する2個の小正方形をそれぞれ連設した形状
よりなる谷積み状輪郭外形形状に形成してなるゆえ、単
位ブロック体の正方形あるいは小正方形の頂点部分間に
形成される谷部に、他の単位ブロック体の正方形あるい
は小正方形の頂点からなる山部を嵌合することにより、
単位ブロック体同士を例えば、施工個所に仮設したコン
クリート用パネル等に谷積み状に割り付け施工できる。
また、単位ブロック体はコンクリート打設側表面に、擁
壁等へ天然石の乱積み状の石積み模様を表出させる複数
の凹陥部および石積み模様の外観を表出させる太めの部
分と細めの部分とよりなる目地形成部を配設形成したも
のゆえ、擁壁等の打設コンクリートの表面に変化に富ん
だ天然石の乱積み状の石積み模様を表出させることがで
きる。特に、単位ブロック体の形成する谷部に対して、
小正方形の角部である山部は、等しい正方形からなるの
で、これらを隙間なく組み合わせることができる。ま
た、谷部に対して、大きい正方形の山部を組み合わせた
場合にも、小正方形の辺部の長さを大きい正方形の辺部
の長さの1/2に設定していることから、組み合わせ時
に形成される新たな谷部の形状は、小正方形の山部と合
致するものとなり、これらも組み合わせ時に、隙間なく
組み合わせることができる。しかも、正方形の有する等
方性を利して、自在の組み合わせパターンで組み合わせ
が行えるので、非常に変化に富んだ多様な乱積み状の石
積み模様を実現することができる。
〈実施例〉 以下、実施例につき添付図面を参考にしながら詳細に説
明する。
図面中、第1図は組積み用コンクリート型枠としての単
位ブロック体の1実施例を示す平面図であり、第2図は
底面図である。
第1図において、単位ブロック体(1)は、発泡樹脂粒子
を型窩内に充填して加熱膨張させ、互いに熱融着させた
発泡ポリスチレンその他の発泡体からなる型窩内成形品
にて形成されている。
また、単位ブロック体(1)は、第4図から明らかなよう
に、コンクリート打設側表面に、擁壁等に大小の石を不
規則的に積んだ、いわゆる乱積み天然石の表面模様を表
出させる多数の凹陥部分(2)を形成してあり、さらに隣
り合う凹陥部分(2)(2)間には、凹陥部分(2)より高く且
つ平坦な頂面からなる石積み外観表現用の目地形成部
(3)を形成している。
そして、目地形成部(3)は、第3図に示すように、太め
の部分(M)と細めの部分(N)とにより形成されており、目
地幅を不均一に表出できるようにしている。目地形成部
(3)の太めの部分(M)と細めの部分(N)は、石積みの形態
をより自然に見せるためのものである。
次に、単位ブロック体(1)は、平面における外形輪郭を
示す第6図から明らかなように、その外形形状が、正方
形(A)およびこの正方形(A)の相隣り合う辺(a)(a′)に、
辺(a)(a′)の1/2の長さからなる辺(b)(b′)を有する
とともに上記相隣り合う辺(a)(a′)間の頂点(x)を共有
する2個の小正方形(B)(B′)を連設した形状よりなる外
形輪郭に形成されている。
即ち、単位ブロック体(1)は、正方形(A)の前記頂点(x)
を除く他の3個所の頂点(y)(z)(w)部分および小正方形
(B)(B′)の頂点(l)(m)(n)(o)部分をそれぞれ谷積み用の
山部(4y)(4z)(4w)(4l)(4m)(4n)(4o)とし、また頂点(y)
(l)、(m)(n)、(o)(w)間の谷部をそれぞれ谷積み用の谷部
(5p)(5x)(5q)とする外観を呈するように形成されてい
る。
これら山部と谷部は、上記単位ブロック体(1)の特徴的
な外郭を形成する部分であって、単位ブロック体同士
は、これら山部と谷部との嵌合により適宜谷積みし、コ
ンクリート用パネル等に割付けする。単位ブロック体
(1)の形成する谷部(5x)(5p)(5q)に対して、小正方形(B)
(B′)の角部である山部(4l)(4m)(4n)(4o)は、等しい正
方形からなるので、これらを隙間なく組み合わせること
ができる。また、谷部(5x)(5p)(5q)に対して、大きい正
方形(A)の山部(4y)(4z)(4w)を組み合わせた場合にも、
小正方形(B)(B′)の辺部の長さを正方形(A)の辺部の長
さの1/2に設定していることから、組み合わせ時に形
成される新たな谷部の形状は、小正方形の山部と合致す
るものとなり、組み合わせ時に、隙間なく組み合わせる
ことができる。しかも、正方形の有する等方性を利し
て、自在の組み合わせパターンで組み合わせが行えるの
で、非常に変化に富んだ多様な乱積み状の石積み模様を
実現することができる。
第7図は、複数の単位ブロック体(1)を谷積み状に組積
みしてコンクリート用パネル面に割り付けた場合の1例
を示すものであり、1個の単位ブロック体(1)の周囲に
〜の合計7個の単位ブロック体を、それぞれ互いの
谷部に山部を嵌合し、谷積み状に割付けた場合を示して
いる。
なお、第7図に示した割り付けは、所望の擁壁形状に合
わせ、その周囲をニクロムカッター等にて切断したもの
である。
なお、単位ブロック体(1)の谷部および2ッの頂点間に
て囲繞される三角形形状等の補助ブロックを、単位ブロ
ック体(1)とは別に設けておけば、単位ブロック体(1)の
割り付けにて生じた隙間を、この補助ブロックにて埋め
ることができ、単位ブロック体(1)を切断して隙間を埋
める手間が省け、またコスト的にも安価で、至便なもの
となる。
次に、単位ブロック体(1)は、その裏面に第5図に示す
ように、表面側の目地形成部(3)と対応する位置に溝(6)
を形成してある。この溝(6)は、目地形成部(3)の突出状
態に応じて、裏面側に凹入形成したものであって、単位
ブロック体(1)の表面側に突出している目地形成部(3)の
厚みを裏面側から適当に薄くして、できるだけ単位ブロ
ック体(1)の重量を少なくすると共に、カッターナイフ
やニクロムカッタによる単位ブロック体(1)の切断を容
易にするためのものである。
また、単位ブロック体(1)の裏面側には、上記溝(6)同士
が交差する適宜部分に、ピーコン接続用の凹部(7)が表
面側に向かって形成してある(第5図参照)。
第8図はコンクリート打設準備を完了した状態を示し、
第9図はコンクリート打設状態を示している。
第8図に示すように、コンクリート打設準備段階では、
コンクリート打設用の間隔をあけたベニヤ板の膜板とな
るコンクリート用パネル(9)(9′)のうち、表側のコンク
リート用パネル(9)に、コンクリート施工をすべき擁壁
の大きさに合わせて、例えば第7図に示したように、複
数の単位ブロック体(1)を適宜谷積み状に割り付けし、
両面接着テープや釘等(図示せず)にて仮着する。
また、ピーコン接続用の凹部(7)から薄肉部分を押し破
ってピーコン(10)を挿通させることにより、互いに対抗
するコンクリート用パネル(9)(9′)同士の間隔保持を確
実に行なう。
以上のようにして、コンクリート打設準備を完了した後
は、複数の単位ブロック体(1)を仮着したコンクリート
用パネル(9)と他方のコンクリート用パネル(9′)との間
にコンクリート(11)を打設し、コンクリート(11)が固化
した後、単位ブロック体(1)とコンクリート用パネル(9)
(9′)とを解体する。
これにより、表面に、より自然な乱積み石膜様を形成し
た擁壁のコンクリート施工が完了する。
次に、第10図は単位ブロック体の別の実施例の平面図
を示している。
第10図に示す単位ブロック体(1′)も、前記第1図に
示す単位ブロック体(1)と同様に、発泡樹脂粒子を加熱
膨張させ熱融着させた発泡ポリスチレンその他の発泡体
からなる型窩内成形品にて形成されており、コンクリー
ト打設側表面に、多数の凹陥部分(2)および太めの部分
(M)と細めの部分(N)とよりなる目地形成部(3)が形成さ
れている。
単位ブロック体(1′)は、平面における外形輪郭を示す
第11図から明らかなように、その外形形状が、正方形
(A′)およびこの正方形(A′)の互いに対向する1対の相
隣り合う辺(a)(a′)および(c)(c′)に、各辺の1/2の
長さからなる辺(b)(b′)および辺(d)(d′)を有するとと
もに上記相隣り合う辺(a)(a′)および(c)(c′)間の頂点
(x)および(z)を共有する2個の小正方形(B)(B′)および
(D)(D′)をそれぞれ連設した形状よりなる外形輪郭に形
成されている。
即ち、単位ブロック体(1′)は、正方形(A′)の前記頂点
(x)および(z)を除く他の2個所の頂点(y)(w)部分および
小正方形(B)(B′)および(D)(D′)の頂点(l)(m)(n)(o)
(e)(f)(g)(h)部分をそれぞれ谷積み用の山部(6y)(6w)(6
l)(6m)(6n)(6o)(6e)(6f)(6g)(6h)とし、また頂点(y)
(l)、(m)(n)、(o)(w)、(w)(e)、(f)(g)、(h)(y)間の谷
部をそれぞれ谷積み用の谷部(7p)(7x)(7q)(7i)(7z)(7j)
とする外観を呈するように形成されている。
単位ブロック体(1′)同士は、これら山部と谷部との嵌
合により適宜谷積みされ、コンクリート用パネル等に割
付けされる。
第12図は、複数の単位ブロック体(1′)を谷積み状に
組積みしてコンクリート用パネル面に割り付けた場合の
1例を示すものであり、1個の単位ブロック体(1′)の
周囲に〜の合計8個の単位ブロック体を、それぞれ
互いの谷部に山部を嵌合し、谷積み状に割付けた場合を
示している。
なお第12図に示した割り付けは、第7図の場合と同様
に所望の擁壁形状に合わし、その周囲をニクロムカッタ
ー等にて切断したものである。
なお、前記単位ブロック体(1)の場合と同様に、単位ブ
ロック体(1′)にあっても谷部および2ッの頂点間にて
囲繞される三角形形状等の補助ブロックを、単位ブロッ
ク体(1′)とは別に設けておけば、単位ブロック体(1′)
の割り付けにて生じた隙間を、この補助ブロックにて埋
めることができ、単位ブロック体(1′)を切断して隙間
を埋める手間が省け、またコスト的にも安価で、至便な
ものとなる。
なお、上記単位ブロック体(1′)の裏面にも、第1図に
示した単位ブロック体(1)と同様に、表面側の目地形成
部(3)と対応する位置に溝を形成してあり、溝同士が交
差する適宜部分に、ピーコン接続用の凹部を表面側に向
かつて形成している。
なお、上記実施例は、複数の単位ブロック体(1)あるい
は(1′)を谷積み状に組積みしてコンクリートパネル面
に割り付けた場合の1例を示すものであり、これら谷積
み状の割付けに限定されるものではない。またブロック
体に形成する石積み模様表出用の凹陥部についても種々
の乱積み模様にて形成できる。その他この考案の要旨を
変更しない範囲で種々の設計変更を施すことができる。
〈効果〉 以上のように、この考案の組積み用コンクリート型枠に
よれば、型枠全体が柔軟性を有する合成樹脂発泡体より
なるから、十分に軽量化を図ることができ、湾曲した擁
壁のコンクリート施工を簡単に行うことができる。また
擁壁に配置する排水パイプの配置場所の選定を容易に行
うことができる。
しかも、単位ブロック体にて型枠を形成することから、
施工個所に単位ブロック体を必要とするだけ組積みし、
割り付ければよい。従って、多数の型枠を積み上げなけ
ればならない高所作業の場合などにあっても、型枠を軽
量且つ単位ブロック化したものゆえ、クレーンなどを使
うことなく、人手によっても容易に組積み施工すること
ができる。従って、作業性を良くすることができ、安全
性を高めると共に施工コストを十分に軽減するとができ
る。
また、擁壁等の施工現場の形状に合わせてニクロムカッ
タ等にて、容易に切断できるので、大きさや形状の異な
るコンクリート用型枠を特に準備しておく必要はなく、
コストの低減化を図ることができる。
さらに、目地形成部が太めの部分と細めの部分とから形
成されているゆえ、擁壁の目地を不均一な幅に設けるこ
とができ、石積みの形態をより自然なものとすることが
できる。
そして、この考案における単位ブロック体は、その外形
形状を、正方形の相隣り合う辺部に、辺部の1/2の長
さからなる辺部を有するとともに上記相隣り合う辺部間
の頂点を共有する2個の小正方形を連設した形状よりな
る谷積み状輪郭外形形状、あるいは正方形および正方形
の2組の相隣り合う辺部に、正方形の辺部の1/2の長
さからなる辺部を有するとともに相隣り合う辺部間の頂
点を共有する2個の小正方形をそれぞれ連設した形状よ
りなる谷積み状輪郭外形形状に形成しているゆえ、単位
ブロック体の任意の山部を、他の単位ブロック体の谷部
に間隙なく嵌合させながら、コンクリート用パネル等に
谷積み状に割付けてゆくことができ、容易に所望の型枠
形状を形成できる。また、割付け作業も容易で、乱積み
石模様としても、上記目地形成部に太めの部分と細めの
部分とを形成した点と相俟って、打設コンクリート表面
に、より変化に富んだ自然な乱積み石模様を形成でき
る。従って、住居環境,自然環境の保全性を高め、見栄
えの点でもより良好となすことができる。特に、単位ブ
ロック体の形成する谷部に対して、小正方形の角部であ
る山部は、等しい正方形からなるので、これらを隙間な
く組み合わせることができる。また、谷部に対して、大
きい正方形の山部を組み合わせた場合にも、小正方形の
辺部の長さを大きい正方形の辺部の長さの1/2に設定
していることから、組み合わせ時に形成される新たな谷
部の形状は、小正方形の山部と合致するものとなり、こ
れらも組み合わせ時に、隙間なく組み合わせることがで
きる。しかも、正方形の有する等方性を利して、自在の
組み合わせパターンで組み合わせが行えるので、非常に
変化に富んだ多様な乱積み状の石積み模様を実現するこ
とができるという特有の実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は組積み用コンクリート型枠としての単位ブロッ
ク体の一例を示す平面図、 第2図は前図裏面図、 第3図は第1図に示すIII−III線断面図、 第4図は上面から見た第1図の単位ブロック体の一部切
欠斜視図、 第5図は裏面から見た第1図の単位ブロック体の一部切
欠斜視図、 第6図は第1図の単位ブロック体の外形輪郭を示す平面
図、 第7図は第1図の単位ブロック体の組積み割り付け状態
の一例を示す平面図、 第8図は第1図の単位ブロック体を組積み割り付けし、
コンクリート打設準備を完了した状態を示す縦断面図、 第9図は第8図のコンクリート打設状態を示す縦断面
図、 第10図は組積み用コンクリート型枠としての単位ブロ
ック体の他の一例を示す平面図、 第11図は第10図の単位ブロック体の外形輪郭を示す
平面図、 第12図は第10図の単位ブロック体の組積み割り付け
状態の一例を示す平面図、 第13図は従来例の組積み状態を示す平面図である。 (1)(1′)(100)……単位ブロック体、 (2)……凹陥部分、 (3)……目地形成部、 (4y)(4z)(4w)(4l)(4m)(4n)(4o)(6y)(6w)(6l)(6m)(6n)(6
o)(6e)(6f)(6g)(6h)……山部、 (5x)(5p)(5q)(7p)(7x)(7q)(7i)(7z)(7j)……谷部、 (9)(9′)……コンクリート用パネル
フロントページの続き (72)考案者 井上 正人 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目14番地 27 東横技研株式会社内 (72)考案者 室橋 卓 東京都千代田区内神田2丁目15番9号 エ スレン化工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−107511(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート打設側表面に、擁壁等へ天然
    石の乱積み状の石積み模様を表出させる複数の凹陥部お
    よび石積み模様の外観を表出させる太めの部分と細めの
    部分とよりなる目地形成部を配設形成した合成樹脂発泡
    体製の単位ブロック体からなり、 単位ブロック体の外形形状が、 正方形、および この正方形の相隣り合う辺部に、上記正方形の辺部の1
    /2の長さからなる辺部を有するとともに上記相隣り合
    う辺部間の頂点を共有する2個の小正方形 を連設した形状よりなる谷積み状輪郭形状に形成されて
    いることを特徴とする組積み用コンクリート型枠。
  2. 【請求項2】コンクリート打設側表面に、擁壁等へ天然
    石の乱積み状の石積み模様を表出させる複数の凹陥部お
    よび石積み模様の外観を表出させる太めの部分と細めの
    部分とよりなる目地形成部を配設形成した合成樹脂発泡
    体製の単位ブロック体からなり、 単位ブロック体の外形形状が、 正方形、および この正方形の2組の相隣り合う辺部の、各組の相隣り合
    う辺部に、上記正方形の辺部の1/2の長さからなる辺
    部を有するとともに上記相隣り合う辺部間の頂点を共有
    する2個の小正方形 を、それぞれ連設した形状よりなる谷積み状輪郭に形成
    されていることを特徴とする組積み用コンクリート型
    枠。
JP1990023453U 1990-03-07 1990-03-07 組積み用コンクリート型枠 Expired - Lifetime JPH066882Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63107511A (ja) * 1986-10-24 1988-05-12 積水化成品工業株式会社 組積み用型枠によるコンクリ−ト施工法

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JPH03114308U (ja) 1991-11-25

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