JP2558888Y2 - 化粧模様形成用コンクリート型枠 - Google Patents

化粧模様形成用コンクリート型枠

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JP2558888Y2
JP2558888Y2 JP1991064774U JP6477491U JP2558888Y2 JP 2558888 Y2 JP2558888 Y2 JP 2558888Y2 JP 1991064774 U JP1991064774 U JP 1991064774U JP 6477491 U JP6477491 U JP 6477491U JP 2558888 Y2 JP2558888 Y2 JP 2558888Y2
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井 慎 一 桜
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】本考案は、化粧模様形成用コンクリ
ート型枠に関し、例えば、河川護岸擁壁、宅地造成地擁
壁、急傾斜地擁壁などに、石積み模様などの化粧模様が
形成されたコンクリート壁を施工する際に用いられる、
化粧模様形成用コンクリート型枠に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】河川護岸擁壁、宅地造成地壁、急
傾斜地擁壁などに、コンクリート壁を施工する際、無機
質のコンクリート地肌を強調しないように、住居環境お
よび自然環境を損なわないようにするため、コンクリー
ト壁の表面に、石積み模様などの化粧模様を形成するこ
とが多くなっている。
【0003】この化粧模様付きのコンクリート壁を施工
するに際しては、石積み模様などの化粧模様が反転して
形成された化粧模様形成用型枠を、一対のコンクリート
打設用型枠の一方に取付け、この化粧模様形成用型枠と
他方のコンクリート打設用型枠との間にコンクリートを
打設し、これにより、コンクリート壁の表面に、石積み
模様などの化粧模様を形成している。
【0004】ところで、この化粧模様形成用型枠は、各
々に石積み模様が反転して形成された多数の単位ブロッ
クからなっている。この単位ブロックを用いて石積み模
様を形成するに際しては、第1に、単位ブロックと隣位
の単位ブロックとの継ぎ目があるが、この継ぎ目を目立
たないようにする必要がある。第2に、形成される石と
隣位の石との目地を深く且つ外側程広く形成する必要が
ある。第3に、形成される石を大きくしたいという要望
があり、各単位ブロックの石の反転模様をできるだけ大
きくしなければならない状況となっている。
【0005】さらに、第4として、この点が最も困難で
あるが、形成される石積み模様を単調な繰返し模様でな
く、自然石を積み上げた乱積み模様の雰囲気をだしたい
という要望がある。最後に、第5として、この自然石の
雰囲気をだすに際して、現場の作業員が、単位ブロック
の配置図に基づいて配列するのではなく、単位ブロック
をランダムに配列でき、現場での作業を軽減したいとい
う要望もある。
【0006】このように、石積み模様を形成するに際し
ては、種々の要望があり、従来、これらの要望を全て満
足する化粧模様形成用型枠は提供されていなかった。
【0007】
【考案の目的】本考案は、上述した種々の要望を満足す
ることを目的してなされたものであって、具体的には、
単位ブロックの継ぎ目を目立たないようにでき、形成さ
れる石を大きくでき、形成された石積み模様を単調な繰
返し模様でなく、自然石を積み上げた乱積み模様の雰囲
気をだすことができ、さらに現場での作業をも低減し
た、化粧模様形成用コンクリート型枠を提供することに
ある。
【0008】
【考案の概要】この目的を達成するため、本考案の請求
項1に係る化粧模様形成用コンクリート型枠は、コンク
リートの打設時に、コンクリート地肌に化粧模様を形成
するための化粧模様形成用コンクリート型枠であって、
このコンクリート型枠は、多数の単位ブロックからな
り、各単位ブロックは、正方形、長方形、平行四辺形、
及びヒシ形のいずれかの四辺形の頂点となる位置に配置
された4個の規定点(a,b,c,d)と、各単位ブロ
ックの外縁を区画し各規定点(a,b,c,d)を結ぶ
4個の区画線(abbccdda)と、を有し、
これらのうち、互いに対向する関係にある、2つの規定
点(a,b)を結ぶ区画線(ab)と、2つの規定点
(c,d)を結ぶ区画線(cd)とが互いに対応する曲
線からなり、2つの規定点(b,c)を結ぶ区画線(
)と、2つの規定点(d,a)を結ぶ区画線(da
とが互いに対応する曲線からなり、前記少なくとも一組
の対応する曲線(ab,bc,cd,da)は非幾何曲
線からなり、前記非幾何曲線が、前記単位ブロックに形
成される石積模様の最外周部に配置される石模様の輪郭
に対応した形状の非幾何曲線であり、これにより、多数
の単位ブロックを配列することができることを特徴とし
ている。
【0009】このように、本考案では、2つの区画線
ab)(cd)を互いに対応する曲線に形成している
と共に、2つの区画線(bc)(da)を互いに対応す
る曲線に形成しているため、一つの単位ブロックの区画
線(ab)に、隣位の単位ブロックの区画線(cd)を
接触するように、単位ブロックを配置でき、これによ
り、多数の単位ブロックを配列することができる。
【0010】このように、単位ブロックの区画線(即
ち、単位ブロックの継ぎ目)を曲線により構成してある
ため、継ぎ目が直線である場合に比べて、継ぎ目を目立
たないようにすることができる。さらに、単位ブロック
全体の形状も曲線により規定されているため、石を配置
する自由度が大きく、単位ブロックが四角形である場合
に比べて、形成される石を大きくすることができる。ま
た、形成される石の角部を鋭角的にすることなくゆるや
かな曲線にすることができ、より自然石に近い形状にす
ることができる。
【0011】単位ブロックの区画線(即ち、外縁)が曲
線であるため、規則正しく石を積み上げた雰囲気がな
く、形成された石積み模様が単調な繰返し模様でなく、
自然石を積み上げた乱積み模様の雰囲気をだすことがで
きる。さらに、単位ブロックの区画線(即ち、外縁)が
曲線であるため、2,3種類の単位ブロックをランダム
に配置するだけで、繰返し模様を避けて、自然石を積み
上げた雰囲気をだすことができる。そのため、現場の作
業員が、単位ブロックをランダムに配列するだけでよい
ため、現場での作業を軽減することができる。
【0012】さらに、請求項2に係る本考案では、第1
の考案において、前記少なくとも一組の対応する曲線
(ab,bc,cd,da)は変曲点を3ヶ所以上有す
ることを特徴としている。 また、請求項3に係る本考案
では、コンクリートの打設時に、コンクリート地肌に化
粧模様を形成するための化粧模様形成用コンクリート型
枠であって、このコンクリート型枠は、多数の単位ブロ
ックからなり、各単位ブロックは、正方形、長方形、平
行四辺形、及びヒシ形のいずれかの四辺形の頂点となる
位置に配置された4個の規定点(a,b,c,d)と、
各単位ブロックの外縁を区画し各規定点(a,b,c,
d)を結ぶ4個の区画線(abbccdda
と、区画線(ab)上に配置された中間点(e)と、区
画線(cd)上に配置された中間点(f)と、を有し、
1つの規定点(a)と中間点(e)とを結ぶ区画線(
)と、1つの規定点(c)と中間点(f)とを結ぶ区
画線(cf)とが、互いに対応する曲線からなり、中間
点(e)と1つの規定点(b)とを結ぶ区画線(eb
と、中間点(f)と1つの規定点(d)とを結ぶ区画線
fd)とが、互いに対応する曲線からなり、2つの規
定点(b,c)を結ぶ区画線(bc)と、2つの規定点
(d,a)を結ぶ区画線(da)とが、互いに対応する
曲線からなり、前記少なくとも一組の対応する曲線(a
b,bc,cd,da)は非幾何曲線からなり、前記非
幾何曲線が、前記単位ブロックに形成される石積模様の
最外周部に配置される石模様の輪郭に対応した形状の非
幾何曲線であり、これにより、上段の単位ブロック1
0,10−2を、下段の単位ブロック10−1,10−
3に対してシフトさせ、かつ上下段の単位ブロックを左
右同一方向に多数配列することができることを特徴とし
ている。さらに、請求項5に係る本考案では、コンクリ
ートの打設時に、コンクリート地肌に化粧模様を形成す
るための化粧模様形成用コンクリート型枠であって、こ
のコンクリート型枠は、多数の単位ブロックからなり、
各単位ブロックは、正方形、長方形、平行四辺形、及び
ヒシ形のいずれかの四辺形の頂点となる位置に配置され
た4個の規定点(a,b,c,d)と、各単位ブロック
の外縁を区画し各規定点(a,b,c,d)を結ぶ4個
の区画線(ab,bc,cd,da)と、区画線(a
b)上に配置された中間点(e)と、区画線(cd)上
に配置された中間点(f)と、を有し、1つの規定点
(a)と中間点(e)とを結ぶ区画線(ae)と、1つ
の規定点(c)と中間点(f)とを結ぶ区画線(cf)
とが、互いに対応する曲線からなり、中間点(e)と1
つの規定点(b)とを結ぶ区画線(eb)と、中間点
(f)と1つの規定点(d)とを結ぶ区画線(fd)と
が、互いに対応する曲線からなり、2つの規定点(b,
c)を結ぶ区画線(bc)と、2つの規定点(d,a)
を結ぶ区画線(da)とが、互いに対応する曲線からな
り、前記少なくとも一組の対応する曲線(ab,bc,
cd,da)は非幾何曲線からなり、各単位ブロック
を、横方向に延びる中心線を基準として、上下対称とな
るように構成し、これにより、上段の単位ブロック1
0,10−2を、下段の単位ブロック10−1,10−
3に対してシフトさせ、かつ上下段の単位ブロックを上
下左右方向に対称に多数配列することができることを特
徴としている。
【0013】上述した請求項1、3および5で説明した
本考案の特徴である「非幾何曲線」という用語は、円、
楕円、双曲線などを含んでいてもよいが、線分が左右若
しくは上下に対称性を有さず、不規則な曲線を言う。な
お、最も好ましい例としては、手画による曲線である。
これに対して、本明細書で用いる「幾何曲線」という用
語は、主として、円、楕円、双曲線などの組み合わせか
らなっており、線分が左右若しくは上下に対称性を有す
るか、又は規則性を有する曲線を言う。このような本考
案では、単純な幾何曲線ではないので、目地の反復模様
が目立ちにくく、単位ブロック間の継ぎ目が目立つこと
がなくなる。従って、単位ブロックの配列が不規則性
(ランダム)を有することとなり、自然石が隣接してい
るような雰囲気をだすことができ、自然石を積み上げた
乱積み模様の雰囲気をだすことが可能となる。また、そ
のシフト位置が、単位ブロックのほぼ真ん中の位置にて
固定されることなく、任意の位置となるように単位ブロ
ックを設計する際に設定することが可能であり(すなわ
ち、中間点e,fの位置を任意の位置に選べ)、しかも
単純な幾何曲線ではないので、単位ブロック間の継ぎ
目、及び目地の反復模様が目立つことがなくなる。従っ
て、単位ブロックの配列が不規則性(ランダム)を有す
ることとなり、自然石が隣接しているような雰囲気をだ
すことができ、自然石を積み上げた乱積み模様の雰囲気
をだすことが可能となる。
【0014】
【考案の具体的説明】以下、本考案に係る実施例を図面
を参照して説明する。図1は、本考案の第1の実施例に
係る化粧模様形成用コンクリート型枠の単位ブロック1
0を示す平面図である。
【0015】図1において、単位ブロック10は、4個
の規定点a,b,c,dを有している。2つの規定点
a,bは、単位ブロックの外縁を区画する区画線ab
より連結してある。同様に、2つの規定点b,cは、区
画線bcにより、2つの規定点c,dは、区画線cd
より、2つの規定点d,aは、区画線daにより、各々
連結してある。
【0016】さらに、互いに対向する関係にある、区画
abと、区画線cdとが互いに対応する緩やかな曲線
からなると共に、区画線bcと、区画線daとが互いに
対応する曲線からなっている。即ち、区画線abと、区
画線cdとは、殆ど同じ緩やかな曲線から成形してあ
り、区画線bcと、区画線daとも殆ど同じ緩やかな曲
線から成形してある。
【0017】したがって、図1において、例えば、単位
ブロック10の区画線cdは、隣位の単位ブロック10
−1の上側の区画線(ab)に接触することができる。
同様に、単位ブロック10の区画線bcは、隣位の単位
ブロック10−2の左側の区画線(da)に接触するこ
とができる。したがって、本実施例に係る単位ブロック
10,10−1,10−2……を多数個配列することが
できる。これにより単位ブロック間の継ぎ目が直線であ
る場合に比べて、継ぎ目を目立たないようにすることが
できる。
【0018】このように、区画線abbccd
を穏やかな曲線に形成しているため、図1から明らか
なように、石を配置する自由度が大きく、単位ブロック
が四角形である場合に比べて、形成される石を大きくす
ることができる。また、石の角部を鋭角的にすることな
くゆるやかな曲線にすることができ、より自然石に近い
形状にすることができる。なお、図1の単位ブロック1
0に示された石の反転模様は、単なる例示であり、石の
反転模様は図示のものに限定されないのは勿論である。
【0019】さらに、単位ブロック10,10−1…の
区画線abbccddaが曲線であるため、規則
正しく石を積み上げた雰囲気がなく、自然石が隣接して
いるような雰囲気をだすことができ、自然石を積み上げ
た乱積み模様の雰囲気をだすことができる。
【0020】しかも、この自然石の乱積み模様の雰囲気
をだすに際して、多種類の単位ブロックを準備してラン
ダムに配列する必要がなく、せいぜい2,3種類の単位
ブロックをランダムに配置するだけで、自然石を積み上
げた雰囲気をだすことができる。したがって、現場の作
業員が、2,3種類の単位ブロックをランダムに配列す
るだけでよいため、現場での作業を軽減することができ
る。
【0021】なお、本考案に係る化粧模様形成用型枠の
反転模様は、石模様に限定されず、煉瓦模様など、種々
のものであってもよいことは勿論である。次に、図2を
参照して、本考案の第2の実施例に係る化粧模様形成用
型枠について説明する。
【0022】図2は、第2の実施例に係る化粧模様形成
用コンクリート型枠の単位ブロック10を示す平面図で
ある。本実施例では、図1と図2を比較すれば明らかな
ように、上段の単位ブロック10,10−2を、下段の
単位ブロック10−1,10−3に対してシフトさせ、
これにより、より乱積みの雰囲気をだしている。
【0023】すなわち、本実施例でも、規定点aと規定
点bとを結ぶ区画線と、規定点cと規定点dとを結ぶ区
画線とが、殆ど同一の曲線であるが、これに加えて、本
実施例では、各単位ブロック10は、さらに、区画線
上に配置された中間点eと、区画線cd上に配置され
た中間点fと、を有し、単位ブロック10の上側の区画
aeが、下側の区画線cfに殆ど同一の曲線に形成し
てあると共に、上側の区画線ebが、下側の区画線fd
に殆ど同一の曲線に形成してある。これにより、上段の
単位ブロック10,10−2が、下段の単位ブロック1
0−1,10−3に対してシフトすることができる。
【0024】したがって、本実施例では、図1の第1の
実施例に比べて、単位ブロック間の継ぎ目がシフトして
いるため、継ぎ目をより目立たないようにすることがで
きる。さらに、単位ブロックの配列がよりランダムであ
るため、自然石が隣接しているような雰囲気をだすこと
ができ、自然石を積み上げた乱積み模様の雰囲気をだす
ことができる。さらに、そのシフト位置が、任意の位置
となるように単位ブロックを設計する際に設定すること
が可能であり、単位ブロック間の継ぎ目が目立つことが
なくなる。従って、単位ブロックの配列が不規則性(ラ
ンダム)を有することとなり、よりいっそう自然石が隣
接しているような雰囲気をだすことができ、自然石を積
み上げた乱積み模様の雰囲気をだすことが可能となる。
また、このような構成とすることによって、上段の単位
ブロック10,10−2を、下段の単位ブロック10−
1,10−3に対してシフトさせ、かつ上下段の単位ブ
ロックを左右同一方向に多数配列することができるた
め、上段の単位ブロックを、下段の単位ブロックに対し
てシフトさせて、コンクリート型枠を施工する際に、上
下段の単位ブロックを同じ方向に配置してシフトさせる
だけで良いので作業が簡単となる
【0025】次に、図3を参照して、本考案の第3の実
施例に係る化粧模様形成用型枠について説明する。図3
は、第3の実施例に係る化粧模様形成用コンクリート型
枠の単位ブロック10を示す平面図である。
【0026】本実施例では、図2の第2の実施例に比べ
て、各区画線の曲線の曲率を小さくしてある。即ち、区
画線の曲線をきつく形成してある。この場合は、石の形
状の丸みを強調したい場合には、好適な実施例である。
その他の作用・効果は、図2の第2の実施例と同じであ
る。
【0027】次に、図4を参照して、本考案の第4の実
施例に係る化粧模様形成用型枠について説明する。図4
は、第4の実施例に係る化粧模様形成用コンクリート型
枠の単位ブロック10を示す平面図である。
【0028】本実施例では、基本的には、図2の第2の
実施例と同じであるが、各単位ブロック10,10−
1,10−2,10−3は、図4において横方向に延び
る中心線を基準として、上下対称に構成してある。さら
に、上段の単位ブロック10,10−2では、その区画
bcが右側にあるのに対して、下段の単位ブロック1
0−1,10−3では、その区画線bcが左側になるよ
うにしてある。
【0029】このように構成するに際しては、図2の第
2の実施例と同様に、単位ブロック10の上側の区画線
aeが、下側の区画線cfに殆ど同一の曲線に形成して
あると共に、上側の区画線ebが、下側の区画線fd
殆ど同一の曲線に形成してある。これにより、上段の単
位ブロック10…が、下段の単位ブロック10−1…に
対してシフトさせている。これに加えて、上側の区画線
aeebと、下側の区画線cffdとが、上下対称
になるように形成してある。
【0030】したがって、上記のように、単位ブロック
の向きを上段と下段では逆に構成でき、上段の単位ブロ
ック10,10−2と、下段の段位ブロック10−1,
10−3とを、上下左右対称に配置することができる。
しかも、上段の単位ブロック10,10−2の区画線
と、下段の単位ブロック10−1,10−3の区画線
bcが逆向きとなる。そのため、1種類の単位ブロック
でも逆様にすることにより、継ぎ目をより目立たないよ
うにすることができ、また、単純な幾何曲線ではないの
で、単位ブロック間の継ぎ目、及び目地の反復模様が目
立つことがなく、しかも、2種類の単位ブロックの役割
を果たさせることができる。従って、より少ない数の単
位ブロックをランダムに配置するだけで、より自然石を
積み上げた雰囲気をだすことができ。また、現場での
作業をより軽減することができ
【0031】次に、図5を参照して単位ブロック10の
構成について説明する。単位ブロック10には、各々、
自然石の外形状を反転して形成してある凹陥部21が形
成してあり、これら凹陥部21を仕切るように、石積み
模様の目地を形成するための目地部22が形成してあ
る。この目地部22は、その内部が空洞23になってお
り、ブロックの補強部材としての役割も果たす。さら
に、一つのブロックとこれに隣接するブロックとの境界
に目地を形成するため、各ブロックの外周部にも、外周
目地24が形成してある。この外周目地24は、目地部
22より狭く(例えば、略1/2に)形成しておくと、
仕上がりの見栄えがよい。
【0032】次に、このように構成した化粧模様形成用
コンクリート型枠の施工の一例について、図6を参照し
ながら説明する。先ず、一対のコンクリート打設用型枠
2,3の一方に、単位ブロック10を配列する。コンク
リート打設用型枠2を通挿したボルト4を単位ブロック
10の目地部22の空洞23に押し込み、目地部22を
貫通させる。このボルト4をフォームタイ5に螺合させ
て、単位ブロック10をコンクリート打設用型枠2に固
定する一方、他方のコンクリート打設用型枠3にフォー
ムタイ6により固定されたボルト7と、上記ボルト4と
を袋ナット8により連結する。
【0033】次に、単位ブロック10と、コンクリート
打設用型枠3との間に、コンクリートを打設する。最後
に、フォームタイ5,7を緩めるとともに、ボルト4,
6を所定位置で切断し、単位ブロック10およびコンク
リート打設用型枠2,3を除去する。これにより、自然
石を積み上げた乱積み模様の雰囲気である石積み模様付
きコンクリート壁を施工できる。なお、本願型枠の施工
方法は、上述した例に限定されないのは勿論である。
【0034】
【考案の効果】以上述べたように、本考案では、単位ブ
ロックの区画線を曲線により構成してあり、しかも単純
幾何曲線ではなく、非幾何曲線であり、単位ブロック
に形成される石積模様の最外周部に配置される石模様の
輪郭に対応した形状とする、すなわち石積模様等の目地
に対応させることによって、継ぎ目が直線である場合又
幾何曲線に比べて、継ぎ目を目立たないようにするこ
とができる。さらに、単位ブロック全体の形状も非幾何
曲線により規定されているため、石を配置する自由度が
大きく、単位ブロックが四角形である場合に比べて、形
成される石を大きくすることができる。また、形成され
る石の角部を鋭角的にすることなくゆるやかな曲線にす
ることができ、より自然石に近い形状にすることができ
る。
【0035】単位ブロックの区画線が曲線であるため、
規則正しく石を積み上げた雰囲気がなく、形成された石
積み模様が単調な繰返し模様でなく、自然石を積み上げ
た乱積み模様の雰囲気をだすことができる。さらに、単
位ブロックの区画線(即ち、外縁)が曲線であるため、
2,3種類の単位ブロックをランダムに配置するだけ
で、繰返し模様を避けて、自然石を積み上げた雰囲気を
だすことができる。そのため、現場の作業員が、単位ブ
ロックをランダムに配列するだけでよいため、現場での
作業を軽減することができる。さらに、本願では、単位
ブロックに形成される石積模様の最外周部に配置される
石模様の輪郭に対応した形状とする、すなわち最外周部
の石積模様に沿った非幾何曲線としているので、外周の
目地24の巾(面積)を小さくできるので、ブロックの
繰り返しパターンが全く目立たず、見栄えも良好であ
り、しかも、石模様を大きくしたり、密に積み上げた模
様を現出できる。
【0036】また、本考案では、単位ブロック間の継ぎ
目がシフトしているため、継ぎ目をより目立たないよう
にすることができる。また、単純な幾何曲線ではないの
で、単位ブロック間の継ぎ目、及び目地の反復模様が目
立つことがない。さらに、単位ブロックの配列がよりラ
ンダムであるため、自然石が隣接しているような雰囲気
をだすことができ、自然石を積み上げた乱積み模様の雰
囲気をだすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る化粧模様形成用コ
ンクリート型枠の単位ブロックを示す平面図である。
【図2】本考案の第2の実施例に係る化粧模様形成用コ
ンクリート型枠の単位ブロックを示す平面図である。
【図3】本考案の第3の実施例に係る化粧模様形成用コ
ンクリート型枠の単位ブロックを示す平面図である。
【図4】本考案の第4の実施例に係る化粧模様形成用コ
ンクリート型枠の単位ブロックを示す平面図である。
【図5】単位ブロックの断面図である。
【図6】本考案の実施例に係る化粧模様形成用コンクリ
ート型枠を用いて、化粧模様付コンクリート壁を施工す
る施工箇所の断面図である。
【符号の説明】
10 単位ブロック a,b,c,d 規定点abbccdda 区画線

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートの打設時に、コンクリート
    地肌に化粧模様を形成するための化粧模様形成用コンク
    リート型枠であって、 このコンクリート型枠は、多数の単位ブロックからな
    り、 各単位ブロックは、 正方形、長方形、平行四辺形、及びヒシ形のいずれかの
    四辺形の頂点となる位置に配置された4個の規定点
    (a,b,c,d)と、 各単位ブロックの外縁を区画し各規定点(a,b,c,
    d)を結ぶ4個の区画線(abbccdda
    と、を有し、 これらのうち、互いに対向する関係にある、2つの規定
    点(a,b)を結ぶ区画線(ab)と、2つの規定点
    (c,d)を結ぶ区画線(cd)とが互いに対応する曲
    線からなり、 2つの規定点(b,c)を結ぶ区画線(bc)と、2つ
    の規定点(d,a)を結ぶ区画線(da)とが互いに対
    応する曲線からなり、 前記少なくとも一組の対応する曲線(ab,bc,c
    d,da)は非幾何曲線からなり、前記非幾何曲線が、前記単位ブロックに形成される石積
    模様の最外周部に配置される石模様の輪郭に対応した形
    状の非幾何曲線であり、 これにより、多数の単位ブロックを配列することができ
    ることを特徴とする化粧模様形成用コンクリート型枠。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一組の対応する曲線(a
    b,bc,cd,da)は変曲点を3ヶ所以上有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の化粧模様形成用コンク
    リート型枠。
  3. 【請求項3】コンクリートの打設時に、コンクリート地
    肌に化粧模様を形成するための化粧模様形成用コンクリ
    ート型枠であって、 このコンクリート型枠は、多数の単位ブロックからな
    り、 各単位ブロックは、 正方形、長方形、平行四辺形、及びヒシ形のいずれかの
    四辺形の頂点となる位置に配置された4個の規定点
    (a,b,c,d)と、 各単位ブロックの外縁を区画し各規定点(a,b,c,
    d)を結ぶ4個の区画線(abbccdda
    と、 区画線(ab)上に配置された中間点(e)と、 区画線(cd)上に配置された中間点(f)と、を有
    し、 1つの規定点(a)と中間点(e)とを結ぶ区画線(
    )と、1つの規定点(c)と中間点(f)とを結ぶ区
    画線(cf)とが、互いに対応する曲線からなり、 中間点(e)と1つの規定点(b)とを結ぶ区画線(
    )と、中間点(f)と1つの規定点(d)とを結ぶ区
    画線(fd)とが、互いに対応する曲線からなり、 2つの規定点(b,c)を結ぶ区画線(bc)と、2つ
    の規定点(d,a)を結ぶ区画線(da)とが、互いに
    対応する曲線からなり、 前記少なくとも一組の対応する曲線(ab,bc,c
    d,da)は非幾何曲線からなり、前記非幾何曲線が、前記単位ブロックに形成される石積
    模様の最外周部に配置される石模様の輪郭に対応した形
    状の非幾何曲線であり、 これにより、上段の単位ブロック10,10−2を、下
    段の単位ブロック10−1,10−3に対してシフトさ
    せ、かつ上下段の単位ブロックを左右同一方向に多数配
    列することができることを特徴とする化粧模様形成用コ
    ンクリート型枠。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一組の対応する曲線(a
    b,bc,cd,da)は変曲点を3ヶ所以上有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の化粧模様形成用コンク
    リート型枠。
  5. 【請求項5】 コンクリートの打設時に、コンクリート
    地肌に化粧模様を形成するための化粧模様形成用コンク
    リート型枠であって、 このコンクリート型枠は、多数の単位ブロックからな
    り、 各単位ブロックは、 正方形、長方形、平行四辺形、及びヒシ形のいずれかの
    四辺形の頂点となる位置に配置された4個の規定点
    (a,b,c,d)と、 各単位ブロックの外縁を区画し各規定点(a,b,c,
    d)を結ぶ4個の区画線(abbccdda
    と、 区画線(ab)上に配置された中間点(e)と、 区画線(cd)上に配置された中間点(f)と、を有
    し、 1つの規定点(a)と中間点(e)とを結ぶ区画線(
    )と、1つの規定点(c)と中間点(f)とを結ぶ区
    画線(cf)とが、互いに対応する曲線からなり、 中間点(e)と1つの規定点(b)とを結ぶ区画線(
    )と、中間点(f)と1つの規定点(d)とを結ぶ区
    画線(fd)とが、互いに対応する曲線からなり、 2つの規定点(b,c)を結ぶ区画線(bc)と、2つ
    の規定点(d,a)を結ぶ区画線(da)とが、互いに
    対応する曲線からなり、 前記少なくとも一組の対応する曲線(ab,bc,c
    d,da)は非幾何曲線からなり、 各単位ブロックを、横方向に延びる中心線を基準とし
    て、上下対称となるように構成し、 これにより、上段の単位ブロック10,10−2を、下
    段の単位ブロック10−1,10−3に対してシフトさ
    せ、かつ上下段の単位ブロックを上下左右方向に対称に
    多数配列することができることを特徴とする化粧模様形
    成用コンクリート型枠。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも一組の対応する曲線(a
    b,bc,cd,da)は変曲点を3ヶ所以上有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の化粧模様形成用コンク
    リート型枠。
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