JP3021055U - ブロック配列面への造形物取付け装置 - Google Patents

ブロック配列面への造形物取付け装置

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JP3021055U
JP3021055U JP1995007317U JP731795U JP3021055U JP 3021055 U JP3021055 U JP 3021055U JP 1995007317 U JP1995007317 U JP 1995007317U JP 731795 U JP731795 U JP 731795U JP 3021055 U JP3021055 U JP 3021055U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロックを隣接して配列した配列面に生じる
目地に所定形状の空間を形成し、この空間によって目地
に視覚的に変化を与えると共に、この空間を利用して各
種の造形物を取付ける。 【構成】 ブロックの所定形状の表面部1の回りの角
(かど)に切欠き2を設け、同じブロックを隣接して配
列した配列面に上記切欠きにより所定形状の空間3を形
成し、この空間と同形の固定部21を有する造形物2
0,23を、その固定部を上記空間に嵌めて配列面に取
付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車道、歩道、広場、河底や、護岸のために河川法面に敷き並べた り、建物の壁面に張ったりする張石ブロックや、土留擁壁や建物壁体を構築する ために上下方向に多段に積上げる構築ブロックの表面部の配列面に生じる目地に 変化を持たせると共に、その配列面に有用な造形物を取付けるようにしたブロッ ク配列面への造形物取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
張石ブロックや、構築ブロックの表面部の形状は多角形であることが多い。従 って、その張石ブロックを隣接状に敷設した配列面や、その構築ブロックの表面 部を隣接状に組積みした垂直状の配列面には直線の目地が生じる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のブロックの隣接した表面部によって配列面に形成される直線の目地は、 模様パターンとして非常に単調である。又、配列面上に何か物体を固定するには 物体を取付けるための孔などをブロックに加工する必要があり、手数、及び時間 がかゝる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した問題点を解消するために開発されたのであって、請求項1 のブロック配列面への造形物取付け装置は、ブロックの所定形状の表面部の回り の角(かど)に切欠きを設け、同じブロックを隣接して配列した配列面に上記切 欠きにより所定形状の空間を形成し、この空間と同形の固定部を有する造形物を 、その固定部を上記空間に嵌めて配列面に取付けたことを特徴とする。又、請求 項2のブロック配列面への造形物取付け装置は、ブロックの所定形状の表面部の 回りの角(かど)以外の部分に切欠きを設け、同じブロックを隣接して配列した 配列面に上記切欠きにより所定形状の空間を形成し、この空間と同形の固定部を 有する造形物を、その固定部を上記空間に嵌めて配列面に取付けたことを特徴と する。請求項3のブロック配列面への造形物取付け装置は、ブロックの所定形状 の表面部の回りの角(かど)と、角(かど)以外の部分に切欠きを設け、同じブ ロックを隣接して配列した配列面に上記切欠きにより所定形状の空間を形成し、 この空間と同形の固定部を有する造形物を、その固定部を上記空間に嵌めて配列 面に取付けたことを特徴とする。
【0005】
【実施例】
図1〜図4は請求項1の実施例であって、図1(A)は、図1(B)に示すほ ゞ五角形の張石ブロックを隣接状に敷設することにより張石ブロックの表面部1 で形成された配列面を示す。この張石ブロックの五角形の表面部は次のようにし て定めてある。
【0006】 先ず図3に示すように、頂点をAとする直角二等辺三角形△ABCの2つの斜 辺A−B,A−C上に中点P,Q、中点P,Qからの垂線によって底辺B−C上 に点P´,Q´を夫々定め、上記三角形△ABCの中に、△ABCの面積の1/ 2の長方形□PQQ´P´を想定する。そして、線P−Qと、中線A−Rとの交 点Dを定め、線A−D上の、点A,Dを除く任意の位置に点S1 を定め、点S1 とP、及びQを結ぶ線S1 −P,S1 −Qによって上記長方形上に形成された二 等辺三角形△S1 PQの面積を長方形に加えて長方形の面積を増加させる。その 代りに上記二等辺三角形△S1 PQを線S1 −Dで二分して二つの直角三角形 とにし、前記長方形の短辺P−P´,Q−Q´の内側に上記直角三角形, と同じ直角三角形´,´を想定して長方形の面積を減らし、相殺する。この ため、線S1 −Dの長さと、底辺上の点P´とS2 間の長さ、点Q´とS3 間の 長さは共にd1 で等しい。図1(B)のブロックの表面部1は、上記したS1 − P,S1 −Q,P−S2 ,Q−S3 ,S2 −S3 の線分で囲まれた五角形で、そ の面積は仮想の直角二等辺三角形△ABCの面積の1/2である。
【0007】 そして、中点Pで交わる線P−S1 とP−S2 が成す角、及び中点Qで交わる る線Q−S1 とQ−S3 が成す角は夫々直角である。従って、線P−S1 を中点 Pを中心に矢印P´のように時計方向に90°回動すると、線P−S1 はP−S 2 上に重なる。同様に線Q−S1 を中点Qを中心に矢印Q´のように反時計方向 に90°回動すると、線Q−S1 はQ−S3 上に重なる。
【0008】 上記五角形の張石ブロックは図1(A)に示すように敷設することができ、敷 設状態で配列面には4つのブロックの角(かど)P,Qが隣接して十字路形の目 地が生じる。この十字路形の目地に変化を持たせるため、ブロックの5つの角, S1 ,P,S2 ,S3 ,Qのうち角P,Qに切欠き2を設け、切欠き2によって 十字路形目地の交叉点に所定の形状の空間3を形成する。切欠き2は図示のよう に点P,Qを中心とする1/4円弧とし、これにより円形の空間を形成してある が、正方形、菱形等の多角形の空間を生じさせる直線状の切欠きであってもよい 。
【0009】 そして、図2に示すように図1(A)の配列面が広場、公園、遊歩道等の場合 は、空間3に嵌合する形状の固定部21を下端に有する造形物20、例えばテー ブル、スツール、灰皿、水飲み、車止め22などの固定部21を空間3に嵌めて 固定する。テーブル、スツール等を取付けない空間には同じ形態で、張石ブロッ クとは例えば色違いの閉塞体23を造形物として嵌め、空間を塞ぐと同時に、配 列面を装飾する。
【0010】 図4(A)は、同図(B)に正面図、側面図が示された構築用ブロックを積上 げた構築壁、例えば土留擁壁のブロック表面部の配列面を示す。この構築ブロッ クの表面部1は図1(B)とほゞ同じであり、表面部の裏には控柱4を介して裏 板5を備えている。裏板は表面部と同形であってもよいし、図示のように線P− Q,P´−Q´を長辺とし、P−P´,Q−Q´を短辺とする長方形であっても よい。そして、構築した壁面を2次元、又は3次元の曲面にするには裏板の横幅 や、高さを表面部よりも少し小さくすればよい。小さくする程度は曲面の曲率に 応じて定める。
【0011】 図4(B)の構築ブロックの表面部には5つの角S1 ,P,S2 ,S3 ,Qの うち、3つの角S1 ,S2 ,S3 に切欠き2を設け、これの角により生じる三叉 路ないしY字路形の目地の交叉点に、3つの切欠きで空間を形成して3で変化を もたせる。切欠き2の形状は角を中心とする1/3円弧であって、これによりY 字路形目地の交叉点に円形の空間が形成される。この垂直状の配列面に形成され た空間3には背後の土層の地下水を排水する排水ブロック24、反射鏡付きブロ ック25、植栽ブロック26などの造形物を取付けることができる。又、造形物 を取付けない空間は閉塞体23を嵌めて塞いでもよい。
【0012】 図6〜図8は請求項2の実施例であって、図6(A)は、同図(B)に示す張 石ブロックを隣接状に敷設することによって張石ブロックの表面部1で形成され た配列面を示す。この図6(B)のブロックは図1(B)の張石ブロックとほゞ 同様であるが、底辺の中点Rの位置に切欠き2を設けた点で相違する。
【0013】 図6(B)の張石ブロックの配列面には、図6(A)に示すように、2つのブ ロックの表面部の底辺によって生じる直線状の目地に切欠き2による空間3が形 成される。この配列面が広場、公園、遊歩道の場合はこの空間に嵌合する形状の 固定部21を下端に有するテーブル、スツール、灰皿、水飲み、車止めなどの造 形物20を立てるのにも利用することができる(図2参照)。又、配列面が河川 、湖、沼などの水底や、護岸法面の場合はその空間3に嵌合する形状の固定部2 1を有する造形物として水質浄化ブロック27を取付け、水質浄化に役立てゝも よい(図7参照)。この水質浄化ブロック27は図7に示すように、中空で、前 面に通水口28を有し、中空部に、EM菌、アーゼロン菌等の有効微生物群を含 む水溶性成形体30を内蔵した網などからなる通水性カートリッジ29を交換可 能に収容し、通水口を通じ中空部に流入、流出する水を上記有効微生物群によっ て浄化するものである。成形体は次第に溶けて消失するため、定期的に空間3か ら取外し、カートリッジを新しいものと交換して再び空間に取付ければよい。尚 、造形物を取付けない空間3は、色違いなどの閉塞体23を嵌めて塞いでもよい 。
【0014】 図8(A)は、同図(B)に正面図、側面図が示された構築用ブロックを積上 げた構築壁、例えば土留擁壁のブロックの表面部1の配列面を示す。図8(B) の構築用ブロックの表面部は図6(B)と同じであり、表面部の裏に図4(B) のブロックと同様な控柱4、及び裏板5を備えている。そして、配列面には2つ のブロックの表面部の底辺によって生じる直線状の目地に切欠き2による空間3 が形成される。従って、この空間3に図5に示したと同様に、背後の土層の地下 水を排水する排水ブロック24、反射鏡付きブロック25、植栽ブロック26そ の他の造形物を取付けることができる。又、造形物を取付けない空間は閉塞体2 3を嵌めて塞いでもよい。
【0015】 図9,図10は請求項3の実施例であって、図9(A)は、同図(B)に示す 張石ブロックを隣接状に敷設することによって張石ブロックの表面部で形成され た配列面を示す。この図9(B)の張石ブロックは、図1(B)と同じく角(か ど)S1 ,S2 に切欠き2を有するほか、角以外の底辺の中点Rの位置にも切欠 き2を有する。
【0016】 従って、図9(B)の張石ブロックの配列面には、4つのブロックの表面部の 角(かど)P,Qが隣接して生じる十字路形目地の交叉点と、2つのブロックの 表面部の底辺によって生じる直線状の目地に切欠き2で所定の空間3が形成され る。この配列面が広場、公園、遊歩道の場合はこの空間に嵌合する形状の固定部 21を下端に有するテーブル、スツール、灰皿、水飲み、車止めなどの造形物2 0を立てるのにも利用することができる(図2参照)。又、配列面が河川、湖、 沼などの水底や、護岸法面の場合はその空間3に嵌合する形状の固定部21を有 する造形物として水質浄化ブロック27を取付け、水質浄化に役立てゝもよい( 図7参照)。又、造形物を取付けない空間は、色違いなどの閉塞体23を嵌めて 塞いでもよい。
【0017】 図10(A)は、同図(C)に正面図、側面図が示された構築用ブロックを積 上げた構築壁、例えば土留擁壁のブロックの表面部1の配列面を示す。図10( C)の構築用ブロックの表面部は短辺の長さが長辺の1/2の長方形であって、 その四隅と、2つの長辺の中点に切欠き2が設けてある。又、表面部1の裏には 控柱4を介して長方形の裏板5が設けてある。従って、図10(A)のようにブ ロックを積上げると、表面部1の配列面には1つのブロックの長辺と、2つのブ ロックの短辺とで形成されるT字路形の目地の交叉点や、4つのブロックのコー ナで形成される十字路形の目地の交叉点に切欠き2による空間3が形成できると 共に、2つのブロックの長辺同志で生じる直線状の目地の中点に切欠き2による 空間3が形成できる。 又、図10(B)に示すように、長辺の長さの半分宛をずらした布積状の配列 面にすることもでき、この場合も2つのブロックの短辺と、これと直交する三つ のブロックの長辺とによる各T字路形の目地の交叉点に切欠き2による空間3が 形成できる。従って、これらの空間3に図5に示したと同様に、背後の土層の地 下水を排水する排水ブロック24、反射鏡付きブロック25、植栽ブロック26 その他の造形物を取付けることができる。又、造形物を取付けない空間は閉塞体 23を嵌めて塞いでもよい。
【0018】 張石ブロックの場合は、成形の際に裏面の所定の位置と、空間3を形成する切 欠き2の所定の位置にナット11を埋設して露出させ、隣接して敷設するブロッ クの隣合うもの同志の一方のブロックの裏面に埋設したナット11に鉄のフラッ トバーなどの連結帯板12の一端部をボルトで固定し、該帯板の他端部を他方の ブロックの裏面に埋設したナット11にボルトで連結すると共に、複数の張石ブ ロックの切欠き2で形成される空間3の内部に嵌合する連結枠13を、鉄のフラ ットバーを曲げて溶接する等して作り、この連結枠13を空間3に嵌め、ボルト で連結枠13を各ブロックの切欠きに埋設したナット11に固定する。図11は 、図9Aの配列面を構成する張石ブロックを上記のようにして連結帯板12、連 結枠13で連結した状態を示すもので、これにより配列面を構成する個々の張石 ブロックを網目状に連結し、個々にずれ動いたり、不等沈下するのを防止するこ とができる。
【0019】 図12は、表面部1が図9の張石ブロックと同形、裏板5が図4の構築ブロッ クの裏板と同形の構築ブロックで、表面部と裏板を別々に成形し、入れ子式の伸 縮調節が可能なパイプ材14,15の対を控柱にして表面部と裏板とを連結し、 パイプ材14,15の長さを所定にして押しネジ16で固定してある。
【0020】 図示の実施例ではパイプ材14,15の対を4対使用するため、表面部を成形 する際に裏面の所定位置に4つのナット11を埋設して露出させ、裏板には成形 の際に表面部の裏面と対向する面の、表面部に埋設した4つのナットと対応した 位置に同様にナット11を4つ埋設して露出させる。表面部1に埋設するナット の4つの位置は、この実施例では、底辺の中点Rの切欠きの左右と、その上方の 中点P,Qの切欠きの近傍である。又、表面部には空間3を形成する切欠き2の 所定の位置にも、成形の際にナット11を埋設して露出させる。
【0021】 そして、隣接状に立て並べて積上げる表面部の、隣合うもの同志の一方の表面 部の裏面のナット11に、図11で述べたと同様な連結帯板12の一端部を控柱 用パイプ材14の一端に取付けたボルト14´で固定し、該帯板の他端部を他方 の表面部の裏面のナットに控柱用パイプ材14の一端から突出するボルト14´ で固定する。又、隣接する複数枚の表面部の切欠きで形成される空間3の内部に 、前述したのと同様な連結枠13を嵌め、ボルトで連結杆を各表面部の切欠きに 埋設したナットに固定する。同様に隣接状に立て並べて積み上げる裏板の、隣合 うもの同志の一方のナット11に控柱用パイプ材15の一端に取付けたボルト1 5´で連結帯板12の一端部を固定し、該帯板の他端部を他方の裏板のナットに パイプ材15の一端に取付けたボルト15´で固定する(図13参照)。このよ うに複数枚の表面部を連結帯板12と、連結枠13で一つに組立てると共に、上 記表面部に対応した同数の裏板を連結帯板12で一つに組立てたら表面部のパイ プ材14と、裏板のパイプ材15を入れ子式に嵌め、表面部の裏面と裏板との間 に所望の裏込め材料用の間隔を保ち、パイプ材14,15を押ネジ16で固定し 、土留擁壁用などの単位擁壁6を構成する。又、この単位擁壁6と組合わさる同 様な単位擁壁7も構成する(図14参照)。
【0022】 こうして多数の単位擁壁4及び5を作り、この単位擁壁4と5を組合せて隣接 状に立て並べると共に積上げ、単位擁壁同志の隣合った表面部を連結帯板12と 連結枠13で連結し、同じく隣合った裏板を連結帯板12で連結すると共に、最 下段などに生じる空洞部には表面部1の半分の形状を有する半切表面部と、これ に対応した裏板を有する異形擁壁8を嵌め、隣合った単位擁壁6,7の表面部と 半切表面部を連結帯板と連結枠とで連結し、同じく隣合った単位擁壁6,7の裏 板と異形擁壁8の裏板とを連結帯板で連結し、所定の土留擁壁を構築する(図1 5参照)。表面部に対する連結帯板の各端部の固定と、裏板に対する連結帯板の 各端部の固定は伸縮自在に嵌合したパイプ材14,15の各端のボルト14´, 15´で行い、固定後に押ネジ16で両パイプ材を固定する。ボルト14´,1 5´による連結帯板12の各端部の固定は、切欠きによって形成される空間3か ら手を入れて行うことができる。
【0023】 張石ブロックや、構築ブロックの表面部の配列面に形成された空間3の内部に 固定した連結枠13が表面部の表から見えないようにするには、切欠き2の裏面 側に連結枠の肉厚分以上引込んだ段部2´を形成し、この段部2´の所定位置に ナット11を埋設し、連結枠を空間3よりも大きな段部2´によって形成される 空間3´に嵌め、ボルトでナット11に固定すればよい。これによって、造形物 の固定部21を連結枠13で阻害されることなく空間3に嵌めて取付けることが できる。
【0024】 上述した図11と、図12〜15の実施例は請求項3の張石ブロックと、構築 ブロックによるものであるが、図1,図6の張石ブロックの裏面にもナット11 を埋設して露出させ、隣合ったブロック同志を連結帯板12で連結してもよい。 同様に、図4,図8,図10の構築ブロックも表面部と裏板を別体で成形し、伸 縮自在なパイプ材14,15の対の複数で連結する様にしてもよい。そして、表 面部の裏面と切欠き、及び裏板の対向面に夫々ナット11を埋設して露出させ、 隣合う表面部を連結帯板と、連結枠で連結し、隣合う裏板を連結帯板で連結して もよい。
【0025】 図示の各実施例では切欠き2が配列面上に形成する空間3の形状は、いずれも 円形であるが、前述したように切欠きの形を変え、楕円形、長方形、菱形その他 任意の空間が得られるようにすればよい。
【0026】 更に、表面部1を成形する際、その表面に天然の石や、木材片、タイル等を一 部埋込んで固定し、その石などの露出部分で立体模様等を表現してもよいし、立 体模様を表現する型枠等を使用し、表面に擬石、レリーフ等を表現してもよい。 又、閉塞体23の表面にも天然の石などを一部埋込んで固定したり、表面に擬石 、レリーフ等を表現してもよい。
【0027】
【考案の効果】
請求項1では、ブロックの所定形状の表面部の回りの角(かど)に切欠きを設 けてあるため、同じブロックを隣接して配列した配列面には、切欠きを有する角 で交わる目地の交叉点に上記切欠きにより所定形状の空間が形成される。この空 間は、角で交わる目地に視覚的に変化を与え、単調感を無くすると共に、この空 間と同形の固定部を有する造形物を配列面に取付けるのにも役立つ。請求項2で は、ブロックの所定形状の表面部の回りの角(かど)以外の部分に切欠きを設け てあるため、同じブロックを隣接して配列した配列面は、角以外の部分の目地に 上記切欠きにより所定形状の空間が形成される。この空間は、直線状又は曲線状 の単調な目地に視覚的に変化を与えると共に、この空間と同形の固定部を有する 造形物を配列面に取付けるのにも役立つ。又、請求項3では、ブロックの所定形 状の表面部の回りの角(かど)と、角(かど)以外の部分に切欠きを設けてある ため、同じブロックを隣接して配列した配列面には、切欠きを有する角で交わる 目地の交叉点や、角以外の部分の目地に上記切欠きにより所定形状の空間が形成 される。この空間は配列面に視覚的に変化を与えると共に、この空間と同形の固 定部を有する造形物を配列面に取付けるのにも役立つ。従って、請求項1,2, 3のいずれの場合もブロックを加工することなく造形物を固定することができる 。
【提出日】平成7年7月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 こうして多数の単位擁壁及びを作り、この単位擁壁を組合せて隣接 状に立て並べると共に積上げ、単位擁壁同志の隣合った表面部を必要に応じ連結 帯板12と連結枠13で連結し、同じく隣合った裏板を必要に応じ連結帯板12 で連結すると共に、最下段などに生じる空洞部には表面部1の半分の形状を有す る半切表面部と、これに対応した裏板を有する異形擁壁8を嵌め、隣合った単位 擁壁6,7の表面部と半切表面部を必要に応じ連結帯板と連結枠とで連結し、同 じく隣合った単位擁壁6,7の裏板と異形擁壁8の裏板とを必要に応じ連結帯板 で連結し、所定の土留擁壁を構築する(図15参照)。表面部に対する連結帯板 の各端部の固定と、裏板に対する連結帯板の各端部の固定は伸縮自在に嵌合した パイプ材14,15の各端のボルト14′,15′で行い、固定後に押ネジ16 で両パイプ材を固定する。ボルト14′,15′による連結帯板12の各端部の 固定は、切欠きによって形成される空間3から手を入れて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は請求項1の張石ブロックによる配列面
の平面図、(B)はその張石ブロックの斜視図である。
【図2】図1(A)の配列面の空間に造形物、閉塞体を
固定した状態の斜視図である。
【図3】仮想の直角二等辺三角形と、図1(B)のブロ
ックの関係説明図である。
【図4】(A)は請求項1の構築ブロックによる配列面
の立面図、(B)はその構築ブロックの正面図と側面図
である。
【図5】図4(A)の配列面の空間に造形物を固定した
状態の拡大断面図である。
【図6】(A)は請求項2の張石ブロックによる配列面
の平面図、(B)はその張石ブロックの斜視図である。
【図7】図6(A)の水中の配列面に造形物として水質
浄化ブロックを固定した状態の拡大断面図である。
【図8】(A)は請求項2の構築ブロックによる配列面
の立面図、(B)はその構築ブロックの正面図と側面図
である。
【図9】(A)は請求項3の張石ブロックによる配列面
の平面図、(B)はその張石ブロックの斜視図である。
【図10】(A)は請求項3による構築ブロックによる
配列面の立面図、(B)は同じく他の配列面の立面図、
(C)はその構築ブロックの正面図と側面図である。
【図11】(A)は請求項3の張石ブロックの他の一例
による配列面の平面図、(B)はその張石ブロックを裏
から見た斜視図である。
【図12】(A)は請求項3の構築ブロックの他の一例
の正面図、(B)はその分解状態の側面図である。
【図13】(A)は図12の構築ブロックによる単位擁
壁の正面図、(B)はその分解状態の側面図、(C)は
裏板の正面図である。
【図14】(A)は図13の単位擁壁の組立状態の側面
図、(B)は別の単位擁壁の正面図である。
【図15】図13(A)の単位擁壁と、図14(B)の
単位擁壁と、異形擁壁とで構築した擁壁の立面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブロックの表面部 2 ブロックの表面部の切欠き 3 切欠きにより形成された空間 4 控柱 5 裏板 6 単位擁壁 7 単位擁壁 8 異形擁壁 11 埋設ナット 12 連結帯板 13 連結枠 20 造形物 21 造形物の固定部 23 閉塞体(造形物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 29/02 311 E04F 13/08 H 9127−2E G09F 19/22 A Z

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックの所定形状の表面部の回りの角
    (かど)に切欠きを設け、同じブロックを隣接して配列
    した配列面に上記切欠きにより所定形状の空間を形成
    し、この空間と同形の固定部を有する造形物を、その固
    定部を上記空間に嵌めて配列面に取付けたことを特徴と
    するブロック配列面への造形物取付け装置。
  2. 【請求項2】 ブロックの所定形状の表面部の回りの角
    (かど)以外の部分に切欠きを設け、同じブロックを隣
    接して配列した配列面に上記切欠きにより所定形状の空
    間を形成し、この空間と同形の固定部を有する造形物
    を、その固定部を上記空間に嵌めて配列面に取付けたこ
    とを特徴とするブロック配列面への造形物取付け装置。
  3. 【請求項3】 ブロックの所定形状の表面部の回りの角
    (かど)と、角(かど)以外の部分に切欠きを設け、同
    じブロックを隣接して配列した配列面に上記切欠きによ
    り所定形状の空間を形成し、この空間と同形の固定部を
    有する造形物を、その固定部を上記空間に嵌めて配列面
    に取付けたことを特徴とするブロック配列面への造形物
    取付け装置。
JP1995007317U 1995-06-26 1995-06-26 ブロック配列面への造形物取付け装置 Expired - Lifetime JP3021055U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5444431U (ja) * 1978-07-27 1979-03-27
JP4092004B2 (ja) * 1997-12-25 2008-05-28 株式会社サトー 台紙なしラベルの貼付装置

Patent Citations (2)

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