JP3684543B2 - 擁壁ブロック及びその構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は造成地や道路敷設地や河川の土手などの法面特に曲率半径が2mないし5mのカーブ面に構築する擁壁ブロック及びその構築方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種構築方法として基準ブロックとこれに対し横長を逓増逓減したブロックを複数種用いる工法が特開平8−260439号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来工法は縦長と横長を同一にした基凖ブロックと横長のみを適宜逓増逓減したブロックを複数種製造し、且つカーブ法面の長さに応じて割出された横長ブロックを必要個数用意し、各段毎のブロック施工数が同じになるように最下段から最上段まで施工し、カーブ面に適合させるべく格段の目地幅が最も小さくなくように施工するもので横長の異なるブロックと基準長さのブロックの組合わせ施工に手間がかかる。その上格段毎に目地幅が最少になるように施工しなければならずこの工法では曲率半径が2mから5mの曲面擁壁のブロック構築は困難な上、擁壁ブロックの構築にはコスト、強度、安定性や省力化の面からも問題が見られる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は表面が乱れ石積み風に形成され、背面に少なくとも2本以上の脚控を具え上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形でかつ曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視円弧状のブロック本体と同ブロック本体の背向部に上記脚控の張出し端から後方に設置される上記ブロック本体とほぼと同一幅の胴込め用尻蓋パネル及び上記脚控の上辺部に基部が取付けられその自由端で上端記パネルの上縁と同パネルの上段に設置する胴込め用尻蓋パネルの下縁とを支承するセすパレ−タとからなることを特徴とし、その目的とするところはコンパクトな構成で表面が乱れ石積み風に自然石をカ−ブ面に積上げた雅趣あふれる擁壁ブロックを提供しようとするものである。
【0005】
また、本発明は所定の基礎工事が終了した基礎上に擁壁法面を基準にして表面乱れ石積み風に形成され背面に少なくとも2本以上の脚控を具え上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形でかつ曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視円弧状の根石ブロックを載せるともにその背向部に所定間隔隔てて同根石ブロックとほぼ同一幅の胴込め用尻蓋パネルを上記法面に平行して設置し上記ブロック背面の脚控張出し端上辺部に基部が取付けられたセパレ−タで上記根石ブロックと上記パネルの上縁とを連結支承するとともに同パネルの下縁を基礎面に止め具で固定し、上記パネルと上記根石ブロックとの間に上記脚控張出し端上縁と上記パネル上縁とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設して1段目のコンクリ−ト打設面として1段目の擁壁ブロックを構築し、同ブロックの上に同ブロックと同一形状の2段目のブロック本体を載置するとともにその背部に所定間隔隔てて上記1段目のパネルの設置面の同一延長面上に2段目の胴込め用尻蓋パネルを設置しその下縁を上記セパレ−タ自由端の支承片で支えるとともに同パネルの上縁部と上記2段目ブロック本体の脚控張出し端上辺部とを上記セパレ−タで連結支承し、2段目ブロック本体と上記2段目のパネルとの間に同パネル上縁と2段目ブロック本体の脚控張出し端とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設して2段目のコンクリ−トを打設して2段目のコンクリ−ト打設面として2段目の擁壁ブロックを構築し、2段目のブロック本体の上にこれと同一形状の3段目ブロック本体を載置するとともにその背部に所定間隔隔てて上記2段目のパネル設置面の同一延長面上に3段目パネルを設置して、その下縁を上記2段目セパレ−タの支承片で支承し、上記3段目ブロック本体の脚控張出し端に基部が取付けられた3段目のセパレ−タで上記3段目のパネル上縁と3段目ブロック本体とを連結支承し、両者間に同ブロック本体の脚控張出し端と上記パネル上縁とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設して3段目の擁壁ブロックを構築し、その上に順次擁壁ブロックを所要段数積上げ構築することを特徴とする擁壁ブロック構築方法。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の最も好ましい図示実施例について説明する。図1ないし図7において、Sは安定計算により算定された擁壁法面、Aは背面安定計算式で得られた裏込材仕上面、Bはその背部に位置する掘削法面(切土面)Cは掘削法面Bの基礎部に所定の基礎工事完了後に周知の要領で施工された基礎コンクリ−ト、1は擁壁ブロックで、後記するブロック本体2と胴込め用尻蓋パネル7その他から構成されこのブロック本体2の表面は図1に示すように乱れ石積み風に凹凸形状の異なる大中小のあたかも自然石を積上げたような彫りの深い凹凸模様に形成され、この凹凸模様は図示実施例に限定されるものではなく、擁壁ブロックの設置場所の景観や環境並びに同ブロックの配列のレイアウトその他により適宜好ましい模様に選択できる。そして、このブロック本体2は上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形でかつ曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視凸円弧状に形成されており、また、ブロック本体2には図示していないが水抜き穴が周知の要領で設けられており、しかもその頂面及び底面は擁壁構築時上下層のブロックとの座り具合(係合)をより安定させるためやや鈍角状にしてあるがブロック積上げ段数によっては平滑状に成型してもよい。3は脚控でブロック本体2の背面に3本張出して設けられているがこの脚控はブロック本体の横幅に対応して2本でもよい。4はセパレ−タで、上記脚控3の張出し端上縁に鍵状の基部5が取付けられその自由端には図5に示すように側面視H字型の支承片6が設けられ、この支承片6は上記パネル7の上縁とその上に設置される次の段の胴込め用尻蓋パネルの下縁を支承する。8は図6に示すようにくの字状に形成された止め具で最下段の胴込め用尻蓋パネルの下縁を基礎コンクリ−トCに固定する。9は上記ブロック本体2と同一形状に成型された根石ブロックで、本実施例ではブロック本体2の半分の高さにしてあり、上記した根石ブロック9、ブロック本体2及びパネル7は擁壁法面の凸円弧状の後記するカ−ブ法面に図4に示すように4段に積上げられている。なお、上記ブロック本体2は後記するカ−ブ法面に対応するブロック本体で、この法面の両側に連なる直線部を形成する擁壁法面に対応して設置するブロック本体は上記ブロック本体2が上辺部と底辺部の曲率半径を異にする正面視ほぼ台形でかつ曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視凸円弧状に成型されてのに対し正面視は長方形で平面視では通常のブロックと同様平滑状に構成されており、表面は上記ブロック本体2と同様に乱れ石積み風に大中小の自然石らしさを表すように形成されているから本実施例では説明の便宜上符号2で表している。
【0007】
上記したように構成されたブロック本体2を用いて擁壁ブロックを構築するに際しては先ず、施工現場で測定したカ−ブ法面の中心角θと1段目の半径Rに基ずき1段目のカ−ブ法面のカ−ブレングス(弧長)を所定の計算式で求め、これらの数値と法面勾配及びブロック積上げ段数を基に2段目以降の各段の半径Rを計測すべく所定の方式により作図して計測する。ついで、2段目以降の弧長の計算を行い、カ−ブ法面に連なる直線部のブロックの幅に対応させて各段毎に用いるブロックの個数を割出す。このような計算手順で得られた数値により図7に示すブロック構築用の展開図を作成する。本実施例では中心角が90°勾配が5分上記法面の1段目(図7の外周縁)までの半径が285cmで、1段目のブロックの高さは50cm2段目から4段目までのブロックの高さを1mとして、1段目から4段目までの半径を計測するとaラインまでは285cm、bラインまでは269cm、cラインまでは226cm、dラインまでは179cm、eラインまでは136cmで各段の弧長をラジアンを用いる計算式で求めるとaラインが4474mm、bラインが4223mm、cラインが3548mm、dラインが2810mm、eラインが2135mmとなる。そして、上記各段を6分割し奇数段のブロックは6個、偶数段はブロックを構築した場合の強度と景観を考慮して内側に配置するブロック5個とそれらの両外側に配置する5個の各ブロックの半幅のブロック2個とで結局奇数段と同じ個数になるようにする。ついで、上記各ラインの弧長を6分割して各ブロックの底辺と頂辺の寸法並びに偶数段の両外側に配するブロックの底辺と頂辺の寸法をそれぞれ割出し、1段目は底辺が74cm頂辺が70cmのブロック6個、2段目は底辺が70cm頂辺が59cmのブロック5個と底辺が35cm頂辺が29.5cmのブロック2個、3段目は底辺が59cm頂辺が46cmのブロック6個、4段目は、底辺が46cm頂辺が35cmのブロック5個と底辺が23cm頂辺が17.5cmのブロック2個を割出す。このようにして図7に示す展開図から割出されたブロックは100cm×100cmで凸円弧状の外周円半径が300cm内周円半径が290cmの箱型の基本型枠を用い、同型枠の両側に接離可能にかつ傾き角度自在に設けられている一対の側枠を上記型枠の所定位置にセットした後同型枠を利用して上記した上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形でかつ凸円弧状のブロックを必要個数製作するとともに上する記した胴込め用尻蓋パネル及びセパレ−タをも必要数製造し施工現場に搬入する。
【0008】
擁壁ブロックの構築は先ず予め所定の基礎工事完了後に周知の要領で設置された基礎コンクリートCの上に勾配5分に設定された擁壁法面Sに対応するようにして上記根石ブロック9を載せその背部に所定間隔隔てゝ上記1段目の胴込め用尻蓋パネル7をセットする。この時セパレータ4の基部5を根石ブロックの脚控3の張出し端上縁に取付けその自由端の支承片6の下半部で上記1段目の胴込め用尻蓋パネル7の上縁を支承する。ついで、同パネル7の下縁を図6に示すように止め具8の立上り部で固定するとともにその水平部で基礎コンクリートに固定する。こうして6個の根石ブロック9と上記パネル7が基礎コンクリートの上に横一列にセットされると上記パネルと根石ブロックとの間に上記脚控張出し端上縁と上記パネルの上縁とを結ぶ線すなわちセパレータ4がセットされる面まで胴込めコンクリートを打設して1段目のコンクリート打設面10を形成し、1段目の擁壁ブロツクを構築する。続いて上記根石ブロックより横幅が狭い2段目のブロック本体2を5個とそれらの両端に5個のブロック本体の半幅のブロック本体とを図7に示すようにそれらの合端が根石ブロックの合端と一致しないように半ピッチ横にずらすようにして根石ブロックの上に載せると同時にセパレータ4の基部5をブロック本体2の脚控張出し端上縁に取付け、上記1段目の尻蓋パネル設置面の同一延長面上に位置させて2段目の胴込め用尻蓋パネル7を設置しその上縁をセパレータ4の自由端に取付けた支承片6の下半部で支承し、上記パネルの下縁は1段目のセパレータの支承片の上半部で支承する。このようにして5個のブロック本体と半幅の2個のブロック本体及び上記パネルがセットされると上述したと同様の手順で2段目のセパレータ4のセット面近くまで胴込めコンクリートを打設して2段目のコンクリート打設面11を形成し、2段目の擁壁ブロックが構築される。
【0009】
ついで、2段目の擁壁ブロックの上の段に図7で示すように3段目のブロック本体2が6個それらの合端が上記2段目の擁壁ブロックの合端とが縦方向に重ならないようにブロック本体の半幅分横にずらして2段目の擁壁ブロックの上にセツトするとともに上述の要領で3段目の胴込め用尻蓋パネルを6枚セットし、上記した手順でブロック本体と3段目の上記パネルとの間に胴込めコンクリートを打設し、3段目のコンクリート打設面12を形成して3段目の擁壁ブロックの構築が終了する。このようにして、3段目の擁壁ブロックが構築されるとその上に底辺と頂辺の長さが3段目の擁壁ブロックを構成するブロック本体の幅より狭い4段目のブロック本体5個を中央部にその両側に同ブロックの半幅のブロックを2個横一列にかつそれらの合端が下段の6個のブロック本体の合端とが縦方向に重ならないように載せるとともに4段目の胴込め用尻蓋パネル7もセットしてブロック本体と上記パネルとを4段目のセパレータで上述した手順で連結支承し、それらの間に上述した要領で胴込めコンクリートを打設して4段目の擁壁ブロックの構築を終わる。この4段目の擁壁ブロックが構築されるとその上に上記ブロック本体と同一形状の天端ブロックを従来と同様にセットし、所定の擁壁ブロックの構築作業を終了する。
【0010】
上記した実施例では擁壁ブロックが4段積上げられているが、擁壁法面の高さにより4段以下でもそれ以上でも適宜選択して決めればよく、また、上記脚控3は3本設けてあるがブロック本体の幅によっては2本でもよく、さらに、上記各ブロック本体表面の乱れ石積み風の凹凸模様は施工場所の景観や環境その他の条件に応じて種々選択して決めることができ、さらに又、その凹凸模様の凹凸高さ(凹部の深さ)は約5cmないし約10cm程度で、擁壁ブロック全面に彫りの深い凹凸模様が面的に広がり、湖沼や川などの護岸に構築した場合は上記した凹凸部の彫り込みが生物が生育する空間を形成するほか渓谷の深い場所では擁壁全面の凹凸部が登り降りの足場として利用できるなどの利点がある。
また、本実施例ではブロックの高さを1mとしているがその高さは勿論ブロックの幅やブロック本体の円弧形状の半径も設置条件により種々選択できる。
なお、本実施例は擁壁法面が凸円弧状に形成されているが、擁壁法面は施工地点によっては凹円弧状の場合もあり、この場合は上記ブロック本体を逆台形状にして上記要領と同様な手順で施工することができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明は上記実施例の説明から明らかなとおり、少なくとも2本以上の脚控を背面に具え表向が乱れ石積み風に形成され上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形で曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視円弧状のブロック本体と同ブロック本体の背向部に上記脚控の張出し端から後方に設置される上記ブロック本体の幅とほぼ同じ幅の胴込め用尻蓋パネル及び上記脚控の張出し端上縁に基部が取付けられ自由端で上記パネルの上縁と同パネルの上段に位置する胴込めパネルの下縁とを支承するセパレ−タとで擁壁ブロックが構成されており、また施工する擁壁法面の円弧の半径及び高さ並びに決められた勾配などを基にしてブロック本体の積み上げ段数を決め、ついで各段それぞれの円弧面の底辺部と頂辺部の円弧の長さを所定の計算式で算出して割出された必要個数の上記したほぼ台形の円弧状のブロック本体、セパレ−タ及び胴込め用尻蓋パネルなどを成型して施工現場に運んだ後予め決められた手順に従ってブロック本体を横方向に並べ、その背部に上記パネルを設置して両者を上記セパレ−タで連結支承しそれらの間に胴込めコンクリ−トを打設して各段の擁壁ブロックを構築する。このようにして擁壁ブロックを構築するが、その構築に際して上記パネルは擁壁法面に平行に掘削された掘削法面に周知の要領で裏込めされた裏込材で形成された切土面に堅く接圧されており、このパネルとブロック本体は上記セパレ−タとともに一体的に結合されて各ブロック本体と胴込め用尻蓋パネルは横方向にも互いに結合し、各段に配設するブロック本体の合端と縦方向に一致しないように横方向にずらして並べる要領で構築されているから堅固に構築することが出来る。
【0012】
このように本発明は擁壁ブロックが根石ブロックやブロック本体及び上記パネルなどで別々に構成されているから従来のL字型や函型の自立形ブロックに比べ小形でかつ重量を大幅に軽量化できる。そのため取扱いが容易になり、施工現場で特別な足場や大型の建設重機などを使わずに施工できるから構築コストを大幅に軽減できるばかりか工事期間も大幅に短縮できる。
また、本発明は曲率半径の比較的小さい擁壁法面に施工する擁壁ブロックの積み上げ段数を予め決め、各段それぞれの底辺と頂辺の円弧長さを算出した後各段に配設するブロック本体の個数を割出すとともに各段の円弧面に適合するほゞ台型でかつ円弧状に成型されているから各ブロック本体はそれぞれ上記円弧面の全面に従来工法に見られるような細い円錐形状の目地部を特別に特定の部所に作るような手間のかゝる作業をすることなく上記した各段それぞれの円弧面の全面に隙間なく敷き詰めることができる。従って、ブロックの敷き詰めに要する労力や手間を大幅に軽減できる。しかもそれらの表面があたかも大中小の自然石をうまく組合わせて石垣状にいわゆる乱れ石積み風の彫りの深い凹凸模様に形成されている上、各段に配設されるブロック本体のそれぞれの合端が上下段に位置するブロック本体の合端とが縦方向に重なり合わないように構築されているから完成した擁壁法面全面が雅趣あふれる自然の美観に富んだ擁壁法面を提供でき、さらに又、本発明を河川の土手や深い渓谷の法面に施工した場合は上記した彫り深い凹凸模様を形成する凹凸部が登り降りの足場として利用できるほか湖沼や川の護岸に構築した場合は上記した凹凸部の彫り込みが生物の生育に適する空間を形成するなど優れた実用的効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブロック本体の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】本発明の一実施例の構築要領を擁壁を縦方向に断面した状態で示す概略説明図である。
【図5】図4のV部の部分拡大図である。
【図6】図4のVI部の部分拡大図である。
【図7】本実施例に用いるブロックを作成するための展開説明図である。
【符号の説明】
S 擁壁法面
A 法線
B 掘削法面(切土面)
S 擁壁法面
1 擁壁ブロック
2 ブロック本体
3 脚控
4 セパレータ
5 セパレータ4の鍵状の基部
6 セパレータ4の自由端に設けた側面視H字型の支承片
7 胴込め用尻蓋パネル
8 止め具
9 根石ブロック
10 1段目のコンクリート打設面
11 2段目のコンクリート打設面
12 3段目のコンクリート打設面

Claims (2)

  1. 表面が乱れ石積み風に形成され、背面に少なくとも2本以上の脚控を具え上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形でかつ曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視円弧状のブロック本体と同ブロック本体の背向部に上記脚控の張出し端から後方に設置される上記ブロック本体とほぼ同一幅の胴込め用尻蓋パネル及び上記脚控の上辺部に基部が取付けられその自由端で上記パネルの下縁と同パネルの上段に位置する胴込め用尻蓋パネルの下縁とを支承するセパレ−タとからなることを特徴とする擁壁ブロック。
  2. 所定の基礎上に擁壁法面を基準にして表面が乱れ石積み風に形成され背面に少なくとも2本以上の脚控を具え上辺部と底辺部の曲率半径がそれぞれ異なる正面視ほぼ台形で曲率半径が2mないし5mの円弧面に適合する平面視円弧状の根石ブロックを載せるとともにその背向部に所定間隔隔てて上記根石ブロックとほぼ同一幅の胴込め用尻蓋パネルを上記法面に平行して設置し上記ブロックの背面の脚控張出し端上辺部に基部が取付けられたセパレ−タで上記根石ブロックと上記パネルの上縁とを連結支承するとともに同パネルの下縁を基礎面に止め具で固定し、上記パネルと上記根石ブロックとの間に上記脚控張出し端上縁と上記パネル上縁とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設して1段目のコンクリ−ト打設面として1段目の擁壁ブロックを構築し、同ブロックの上に同ブロックと同一形状に成型された2段目のブロック本体を設置するとともにその背部に所定間隔隔てて上記1段目のパネルの設置面の同一延長面上に2段目の胴込め用尻蓋パネルを設置しその下縁を上記セパレ−タ自由端の支承片で支えるとともに同パネルの上縁部と上記2段目ブロック本体の脚控張出し端上辺部とを上記セパレ−タで連結支承し、2段目ブロック本体と上記2段目のパネルとの間に同パネル上縁と2段目ブロック本体の脚控張出し端とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設して2段目のコンクリ−ト打設面として2段目の擁壁ブロツクを構築し、2段目のブロック本体の上にこれと同一形状の3段目ブロック本体を載置するとともにその背部に所定間隔隔てて上記2段目のパネル設置面の同一延長面上に3段目パネルを設置してその下縁を上記2段目セパレ−タの支承片で支承し、上記3段目ブロック本体の脚控張出し端に基部が取付けられた3段目のセパレ−タで上記3段目のパネル上縁と3段目ブロック本体とを連結支承し、両者間に同ブロック本体の脚控張出し端と上記パネル上縁とを結ぶ線まで胴込めコンクリ−トを打設し3目のコンクリ−ト打設面として3段目の擁壁ブロックを構築し、その上に順次擁壁ブロックを所有段数積上げ構築することを特徴とする擁壁ブロック構築方法。
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