JP2001262593A - 擁壁ブロック及びその構築方法 - Google Patents

擁壁ブロック及びその構築方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表面が乱れ石積み風に凹凸模様に形成された
ほゞ台形でかつ円弧状のブロックとそれを支承する胴込
め用尻蓋パネルおよびそれらを連結支承するセパレータ
を用いて半径2ないし5m程度のカーブ法面にカーブ面
の円弧を生かしかつ上記凹凸模様を生かして自然の雅趣
に富む擁壁法面の構築方法を提供する。 【解決手段】 表面に乱れ石積み風の凹凸模様に形成さ
れたほゞ台形で円弧状のブロックを必要数作成するとと
もに胴込め用尻蓋パネル7及びセパレータ4も必要数作
り、施工現場で各段毎に擁壁法面に合せてブロックとパ
ネルとをセパレータで支承連結し、それらの間に胴込め
コンクリートを打設しながら所定段数積上げ、各段毎に
セットした各ブロックの合端が縦方向に一致しないよう
に各ブロックを横方向にずらすようにして円弧面を生か
したならだかな擁壁ブロツクの構築方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は造成地や道路敷設地
や河川の土手などの法面特に曲率半径が2mないし5m
のカーブ面に構築する擁壁ブロック及びその構築方法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種構築方法として基準ブロック
とこれに対し横長を逓増逓減したブロックを複数種用い
る工法が特開平8−260439号公報に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来工法は縦長と
横長を同一にした基準ブロックと横長のみを適宜逓増逓
減したブロッを複数種製造し、かつカーブ法面の長さに
応じて割出された横長ブロックを必要個数用意し、各段
毎のブロック施工数が同じになるように最下段から最上
段まで施工し、カーブ面に適合させるべく各段の目地幅
が最も小さくなるように施工するもので横長の異なるブ
ロックと基準長さのブロックの組合わせ施工に手間がか
かる。その上各段毎に目地幅が最少になるように施工し
なければならずこの工法ではカーブ半径が2mから5m
の曲面擁壁のブロック構築は困難でな上擁壁ブロックの
構築にはコスト,強度,安定性や省力化の面からも問題
が見られる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は表面が乱れ石積
み風に形成され、背面に少なくとも2本以上の脚控を具
えるほゞ台形でかつ円弧状のブロック本体と同ブロック
本体の背向部に上記脚控の張出し端から後方に設置され
る上記ブロック本体とほゞ同一幅の胴込め用尻蓋パネル
及び上記脚控の上辺部に基部が取付けられその自由端で
上記パネルの上縁と同パネルの上段に設置する胴込め用
尻蓋パネルの下縁とを支承するセパレータとからなるこ
とを特徴とし、その目的とするところはコンパクトな構
成で表面が乱れ石積み風に自然石をカーブ面に積上げた
雅趣あふれる擁壁ブロックを提供しようとするものであ
る。
【0005】また、本発明は所定の基礎工事が終了した
基礎上に擁壁法面を基準にして表面乱れ石積み風に形成
されたほゞ台形でかつ円弧状の根石ブロックを載せると
ともにその背向部に所定間隔隔てゝ同根石ブロックとほ
ゞ同一幅の胴込め用尻蓋パネルを上記法面に平行して設
置し上記ブロック背面の脚控張出し端上辺部に基部が取
付けられたセパレータで上記根石ブロックと上記パネル
の上縁とを連結支承するとともに同パネルの下縁を基礎
面に止め具で固定し、上記パネルと上記根石ブロックと
の間に上記脚控張出し端上縁と上記パネル上縁とを結ぶ
線まで胴込めコンクリートを打設し、1段目のコンクリ
ート打設面として1段目の擁壁ブロックを構築し、同ブ
ロックの上に同ブロックと同一形状の2段目のブロック
本体を設置するとともにその背部に所定間隔隔てゝ上記
1段目のパネルの設置面の同一延長面上に2段目の胴込
用尻蓋パネルを設置しその下縁を上記セパレータ自由端
の支承片で支えるとともに同パネルの上縁部と上記2段
目ブロック本体の脚控張出し端上辺部とを上記セパレー
タで連結支承し、2段目ブロック本体と上記2段目のパ
ネルとの間に同パネル上縁と2段目ブロック本体の脚控
張出し端とを結ぶ線まで胴込めコンクリートを打設し、
2段目のコンクリート打設面として2段目の擁壁ブロッ
クを構築し、2段目のブロック本体の上にこれと同一形
状の3段目のブロック本体を載置するとともにその背部
に所定間隔隔てゝ上記2段目のパネル設置面の同一延長
面上に3段目パネルを設置しその下縁を上記2段目セパ
レータの支承片で支承し、上記3段目ブロック本体の脚
控張出し端に基部が取付けられた3段目のセパレータで
上記3段目のパネル上縁と3段目ブロック本体とを連結
支承し、両者間に同ブロック本体の脚控張出し端と上記
パネルの上縁を結ぶ線まで胴込めコンクリートを打設
し、3段目のコンクリート打設面として3段目の擁壁ブ
ロックを構築し、その上に順次擁壁ブロックを所要段数
積上げ構築することを特徴とし、その目的とするところ
は手順よく的確な操作で従来の不具合点を未然に解決し
うる擁壁ブロックの構築方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の最も好ましい図示
実施例について説明する。図1ないし図7において、S
は安定計算により算定された擁壁法面、Aは背面安定計
算式で得られた法線、Bはその背部に位置する掘削法面
(切土面)Cは掘削法面Bの基礎部に所定の基礎工事完
了後に周知の要領で施工された基礎コンクリート、1は
擁壁ブロックで、後記するブロック本体2と胴込め用尻
蓋パネル7その他から構成されこのブロック本体2の表
面は図1に示すように乱れ石積み風に凹凸形状の異なる
大中小のあたかも自然石を積上げたような彫りの深い凹
凸模様に形成され、この凹凸模様は図示実施例に限定さ
れるものではなく、擁壁ブロックの設置場所の景観や環
境並びに同ブロックの配列のレイアウトその他により適
宜好ましい模様に選択できる。そして、このブロック本
体2はほゞ台形でかつ凸円弧状に形成されており、ま
た、ブロック本体2には図示していないが水抜き穴が周
知の要領で設けられており、しかもその頂面及び底面は
擁壁ブロック構築時上下層のブロックとの座り具合(係
合)をより安定させるためやゝ鈍角状にしてあるがブロ
ックの積上げ段数によっては平滑状に成型してもよい。
3は脚控でブロック本体2の背面に3本張出して設けら
れているがこの脚控はブロック本体の横幅に対応して2
本でもよい。4はセパレータで、上記脚控3の張出し端
上縁に鍵状の基部5が取付けられその自由端には図5に
示すように側面視H字型の支承片6が設けられ、この支
承片6は上記パネル7の上縁とその上に設置される次の
段の胴込め用尻蓋パネルの下縁を支承する。8は図6に
示すようにくの字状に形成された止め具でで最下段の胴
込め用尻蓋パネルの下縁を基礎コンクリートCに固定す
る。9は上記ブロック本体2と同一形状に成型された根
石ブロックで本実施例ではブロック本体2の半分の高さ
にしてある。
【0007】上記したように構成されたブロック本体2
を用いて擁壁ブロックを構築するに際しては先ず、施工
現場で測定したカーブ法面の中心角θと1段目の半径R
に基づき1段目のカーブ法面のカーブレングス(弧長)
を所定の計算式で求め、これらの数値と法面勾配及びブ
ロック積上げ段数を基に2段目以降の各段の半径Rを計
測すべく所定の方式により作図して計測する。ついで、
2段目以降の弧長の計算を行い、カーブ法面に連なる直
線部のブロックの幅に対応させて各段毎に用いるブロッ
クの個数を割出す。このような計算手順で得られた数値
により図7に示すブロック構築用の展開図を作成する。
本実施例では中心角が90°、勾配が5分、上記法面の
1段目(図7の外周縁)までの半径が285cmで、1
段目のブロックの高さは50cm2段目から4段目まで
のブロックの高さを1mとして、1段目から4段目まで
の半径を計測するとaラインまでは285cm、bライ
ンまでは269cm、cラインまでは226cm,dラ
インまでは179cm、eラインまでは136cmで各
段の弧長をラジアンを用いる計算式で求めるとaライン
が4474mm、bラインが4223mm、cラインが
3548mm、dラインが2810mm、eラインが2
135mmとなる。そして、上記各段を6分割し奇数段
のブロックは6個、偶数段はブロックを構築した場合の
強度と景観を考慮して内側に配置するブロック5個とそ
れらの両外側に配置する5個の各ブロックの半幅のブロ
ック2個とで結局奇数段と同じ個数になるようにする。
ついで、上記各ラインの弧長を6分割して各ブロックの
底辺と頂辺の寸法並びに偶数段の両外側に配するブロッ
クの底辺と頂辺の寸法をそれぞれ割出し、1段目は底辺
が74cm頂辺が70cmのブロック6個、2段目は底
辺が70cm頂辺が59cmのブロック5個と底辺が3
5cm頂辺が29.5cmのブロック2個、3段目は底
辺が59cm頂辺が46cmのブロック6個、4段目は
底辺が46cm項辺が35cmのブロック5個と底辺が
23cm頂辺が17.5cmのブロック2個を割出す。
このようにして図7に示す展開図から割出されたブロッ
クは100cm×100cmで凸円弧状の外周円半径が
300cm内周円半径が290cmの箱型の基本型枠を
用い、同型枠の両側に接離可能にかつ傾き角度自在に設
けられている一対の側枠を上記型枠の所定位置にセット
した後同型枠を利用して上記したほゞ台形でかつ凸円弧
状のブロックを必要個数製作するとともに上記した胴込
め用尻蓋パネル及びセパレータをも必要数製造し施工現
場に搬入する。
【0008】擁壁ブロックの構築は先ず予め所定の基礎
工事完了後に周知の要領で設置された基礎コンクリート
Cの上に勾配5分に設定された擁壁法面Sに対応するよ
うにして上記根石ブロック9を載せその背部に所定間隔
隔てゝ上記1段目の胴込め用尻蓋パネル7をセットす
る。この時セパレータ4の基部5を根石ブロックの脚控
3の張出し端上縁に取付けその自由端の支承片6の下半
部で上記1段目の胴込め用尻蓋パネル7の上縁を支承す
る。ついで、同パネル7の下縁を図6に示すように止め
具8の立上り部で固定するとともにその水平部で基礎コ
ンクリートに固定する。こうして6個の根石ブロック9
と上記パネル7が基礎コンクリートの上に横一列にセッ
トされると上記パネルと根石ブロックとの間に上記脚控
張出し端上縁と上記パネルの上縁とを結ぶ線すなわちセ
パレータ4がセットされる面まで胴込めコンクリートを
打設して1段目のコンクリート打設面10を形成し、1
段目の擁壁ブロツクを構築する。続いて上記根石ブロッ
クより横幅が狭い2段目のブロック本体2を5個とそれ
らの両端に5個のブロック本体の半幅のブロック本体と
を図7に示すようにそれらの合端が根石ブロックの合端
と一致しないように半ピッチ横にずらすようにして根石
ブロックの上に載せると同時にセパレータ4の基部5を
ブロック本体2の脚控張出し端上縁に取付け、上記1段
目の尻蓋パネル設置面の同一延長面上に位置させて2段
目の胴込め用尻蓋パネル7を設置しその上縁をセパレー
タ4の自由端に取付けた支承片6の下半部で支承し、上
記パネルの下縁は1段目のセパレータの支承片の上半部
で支承する。このようにして5個のブロック本体と半幅
の2個のブロック本体及び上記パネルがセットされると
上述したと同様の手順で2段目のセパレータ4のセット
面近くまで胴込めコンクリートを打設して2段目のコン
クリート打設面11を形成し、2段目の擁壁ブロックが
構築される。
【0009】ついで、2段目の擁壁ブロックの上の段に
図7で示すように3段目のブロック本体2が6個それら
の合端が上記2段目の擁壁ブロックの合端とが縦方向に
重ならないようにブロック本体の半幅分横にずらして2
段目の擁壁ブロックの上にセツトするとともに上述の要
領で3段目の胴込め用尻蓋パネルを6枚セットし、上記
した手順でブロック本体と3段目の上記パネルとの間に
胴込めコンクリートを打設し、3段目のコンクリート打
設面12を形成して3段目の擁壁ブロックの構築が終了
する。このようにして、3段目の擁壁ブロックが構築さ
れるとその上に底辺と頂辺の長さが3段目の擁壁ブロッ
クを構成するブロック本体の幅より狭い4段目のブロッ
ク本体5個を中央部にその両側に同ブロックの半幅のブ
ロックを2個横一列にかつそれらの合端が下段の6個の
ブロック本体の合端とが縦方向に重ならないように載せ
るとともに4段目の胴込め用尻蓋パネル7もセットして
ブロック本体と上記パネルとを4段目のセパレータで上
述した手順で連結支承し、それらの間に上述した要領で
胴込めコンクリートを打設して4段目の擁壁ブロックの
構築を終わる。この4段目の擁壁ブロックが構築される
とその上に上記ブロック本体と同一形状の天端ブロック
を従来と同様にセットし、所定の擁壁ブロックの構築作
業を終了する。
【0010】上記した実施例では擁壁ブロックが4段積
上げられているが、擁壁法面の高さにより4段以下でも
それ以上でも適宜選択して決めればよく、また、上記脚
控3は3本設けてあるがブロック本体の幅によっては2
本でもよく、さらに、上記各ブロック本体表面の乱れ石
積み風の凹凸模様は施工場所の景観や環境その他の条件
に応じて種々選択して決めることができ、さらに又、そ
の凹凸模様の凹凸高さ(凹部の深さ)は約5cmないし
約10cm程度で、擁壁ブロック全面に彫りの深い凹凸
模様が面的に広がり、湖沼や川などの護岸に構築した場
合は上記した凹凸部の彫り込みが生物が生育する空間を
形成するほか渓谷の深い場所では擁壁全面の凹凸部が登
り降りの足場として利用できるなどの利点がある。ま
た、本実施例ではブロックの高さを1mとしているがそ
の高さは勿論ブロックの幅やブロック本体の円弧形状の
半径も設置条件により種々選択できる。なお、本実施例
は擁壁法面が凸円弧状に形成されているが、擁壁法面は
施工地点によっては凹円弧状の場合もあり、この場合は
上記ブロック本体を逆台形状にして上記要領と同様な手
順で施工することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記実施例の説明から明らかな
とおり、少なくとも2本以上の脚控を背面に具え表面が
乱れ石積み風に形成されたほゞ台形でかつ円弧状のブロ
ック本体と同ブロック本体の背向部に上記脚控の張出し
端から後方に設置される上記ブロック本体の幅とほゞ同
じ幅の胴込め用尻蓋パネル及び上記脚控の張出し端上縁
に基部が取付けられ自由端で上記パネルの上縁と同パネ
ルの上段に位置する胴込めパネルの下縁とを支承するセ
パレータとで擁壁ブロックが構成されており、また、施
工する擁壁法面の円弧の半径及び高さ並びに決められた
勾配などを基にしてブロック本体の積み上げ段数を決
め、ついで各段それぞれの円弧面の底辺部と頂辺部の円
弧の長さを所定の計算式で算出して割出された必要個数
の上記したほゞ台形で円弧状のブロック本体,セパレー
タ及び胴込め用尻蓋パネルなどを作成して施工現場に運
んだ後予め決められた手順に従ってブロック本体を横方
向に並べ、その背部に上記パネルを設置して両者を上記
セパレータで連結支承しそれらの間に胴込めコンクリー
トを打設して各段の擁壁ブロックを構築する。このよう
にして擁壁ブロックを構築するが、その構築に際して上
記パネルは擁壁法面に平行に掘削された掘削法面に周知
の要領で裏込めされた裏込材で形成された切土面に堅く
接圧されており、このパネルとブロック本体は上記セパ
レータとともに一体的に結合されて各ブロック本体と胴
込め用尻蓋パネルは横方向にかつ縦方向にも互いに結合
し、各段に配設するブロック本体それぞれの両端の合端
がそれぞれ上下段に配設されたブロック本体の合端と縦
方向に一致しないように横方向にずらして並べる要領で
構築されているから堅固に構築することができる。
【0012】このように本発明は擁壁ブロックが根石ブ
ロックやブロック本体及び上記パネルなどで別々に構成
されているから従来のL字型や函型の自立形ブロックに
比べ小形でかつ重量を大幅に軽量化できる。そのため取
扱いが容易になり、施工現場で特別な足場や大型の建設
重機などを使わずに施工できるから構築コストを大幅に
軽減できるばかりか工事期間も大幅に短縮できる。ま
た、本発明は曲率半径の比較的小さい擁壁法面に施工す
る擁壁ブロックの積み上げ段数を予め決め、各段それぞ
れの底辺と頂辺の円弧長さを算出した後各段に配設する
ブロック本体の個数を割出すとともに各段の円弧面に適
合するほゞ台型でかつ円弧状に成型されているから各ブ
ロック本体はそれぞれ上記円弧面の全面に従来工法に見
られるような細い円錐形状の目地部を特別に特定の部所
に作るような手間のかゝる作業をすることなく上記した
各段それぞれの円弧面の全面に隙間なく敷き詰めること
ができる。従って、ブロックの敷き詰めに要する労力や
手間を大幅に軽減できる。しかもそれらの表面があたか
も大中小の自然石をうまく組合わせて石垣状にいわゆる
乱れ石積み風の彫りの深い凹凸模様に形成されている
上、各段に配設されるブロック本体のそれぞれの合端が
上下段に位置するブロック本体の合端とが縦方向に重な
り合わないように構築されているから完成した擁壁法面
全面が雅趣あふれる自然の美観に富んだ擁壁法面を提供
でき、さらに又、本発明を河川の土手や深い渓谷の法面
に施工した場合は上記した彫り深い凹凸模様を形成する
凹凸部が登り降りの足場として利用できるほか湖沼や川
の護岸に構築した場合は上記した凹凸部の彫り込みが生
物の生育に適する空間を形成するなど優れた実用的効果
を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブロック本体の正面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】本発明の一実施例の構築要領を擁壁を縦方向に
断面した状態で示す概略説明図である。
【図5】図4のV部の部分拡大図である。
【図6】図4のVI部の部分拡大図である。
【図7】本実施例に用いるブロックを作成するための展
開説明図である。
【符号の説明】
S 擁壁法面 A 法線 B 掘削法面(切土面) S 擁壁法面 1 擁壁ブロック 2 ブロック本体 3 脚控 4 セパレータ 5 セパレータ4の鍵状の基部 6 セパレータ4の自由端に設けた側面視H
字型の支承片 7 胴込め用尻蓋パネル 8 止め具 9 根石ブロック 10 1段目のコンクリート打設面 11 2段目のコンクリート打設面 12 3段目のコンクリート打設面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が乱れ石積み風に形成され、背面に
    少なくとも2本以上の脚控を具えるほゞ台形でかつ円弧
    状のブロック本体と同ブロック本体の背向部に上記脚控
    の張出し端から後方に設置される上記ブロック本体とほ
    ゞ同一幅の胴込め用尻蓋パネル及び上記脚控の上辺部に
    基部が取付けられその自由端で上記パネルの下縁と同パ
    ネルの上段に位置する胴込め用尻蓋パネルの下縁とを支
    承するセパレータとからなることを特徴とする擁壁ブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 所定の基礎上に擁壁法面を基準にして表
    面が乱れ石積み風に形成されたほゞ台形でかつ円弧状の
    根石ブロックを載せるとともにその背向部に所定間隔隔
    てゝ上記根石ブロックとほゞ同一幅の胴込め用尻蓋パネ
    ルを上記法面に平行して設置し上記ブロックの背面の脚
    控張出し端上辺部に基部が取付けられたセパレータで上
    記根石ブロックと上記パネルの上縁とを連結支承すると
    ともに同パネルの下縁を基礎面に止め具で固定し、上記
    パネルと上記根石ブロックとの間に上記脚控張出し端上
    縁と上記パネル上縁とを結ぶ線まで胴込めコンクリート
    を打設して1段目のコンクリート打設面として1段目の
    擁壁ブロックを構築し、同ブロックの上に同ブロックと
    同一形状に成型された2段目のブロック本体を設置する
    とともにその背部に所定間隔隔てゝ上記1段目のパネル
    の設置面の同一延長面上に2段目の胴込め用尻蓋パネル
    を設置しその下縁を上記セパレータ自由端の支承片で支
    えるとともに同パネルの上縁部と上記2段目ブロック本
    体の脚控張出し端上辺部とを上記セパレータで連結支承
    し、2段目ブロック本体と上記2段目のパネルとの間に
    同パネル上縁と2段目ブロック本体の脚控張出し端とを
    結ぶ線まで胴込めコンクリートを打設して2段目のコン
    クリート打設面として2段目の擁壁ブロックを構築し、
    2段目のブロック本体の上にこれと同一形状の3段目ブ
    ロック本体を載置するとともにその背部に所定間隔隔て
    ゝ上記2段目のパネル設置面の同一延長面上に3段目パ
    ネルを設置してその下縁を上記2段目セパレータの支承
    片で支承し、上記3段目ブロック本体の脚控張出し端に
    基部が取付けられた3段目のセパレータで上記3段目の
    パネル上縁と3段目ブロック本体とを連結支承し、両者
    間に同ブロック本体の脚控張出し端と上記パネル上縁と
    を結ぶ線まで胴込めコンクリート打設し3段目のコンク
    リート打設面として3段目の擁壁ブロックを構築し、そ
    の上に順次擁壁ブロックを所要段数積上げ構築すること
    を特徴とする擁壁ブロック構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100979513B1 (ko) * 2008-03-07 2010-09-02 대상엔지니어링(주) 복합옹벽
KR102114137B1 (ko) * 2019-10-24 2020-05-25 김석문 모듈결합형 방파제

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KR100979513B1 (ko) * 2008-03-07 2010-09-02 대상엔지니어링(주) 복합옹벽
KR102114137B1 (ko) * 2019-10-24 2020-05-25 김석문 모듈결합형 방파제

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