JPH0668798B2 - ガス警報遮断システム - Google Patents

ガス警報遮断システム

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JPH0668798B2
JPH0668798B2 JP10352689A JP10352689A JPH0668798B2 JP H0668798 B2 JPH0668798 B2 JP H0668798B2 JP 10352689 A JP10352689 A JP 10352689A JP 10352689 A JP10352689 A JP 10352689A JP H0668798 B2 JPH0668798 B2 JP H0668798B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガス漏れ警報器、ガスメータ及びガス遮断弁を
有するガス警報遮断システムに係り、より詳細には、ガ
ス漏れ警報器とガスメータとを2本の信号線で接続し、
該2本の信号線を通じてガス漏れ警報器及びガスメータ
間で信号の送受信を行うようにしたガス警報遮断システ
ムに関するものである。
〔従来の技術〕 従来この種のシステムとして、例えば特開昭62−214499
号公報に開示された第6図及び第7図に示すものが知ら
れている。
第6図に示す従来例では、ガスメータ1とガス漏れ警報
器2とを2本の信号線X及びYにより相互接続し、ガス
漏れ警報器2内には、図示しないガス漏れ検知回路ガス
漏れを検知したとき発生する検知信号により点灯駆動さ
れる発光素子であるLED3aと、このLED3aの点灯によりオ
ンされる受光素子であるフォトトランジスタ3bとからな
るフォトカプラ3、及びガスメータ1側からの信号線X
及びYに接続された発光素子であるLED4aと、このLED4a
の点灯によりオンされる受光素子であるフォトトランジ
スタ4bとからなるフォトカプラ4を設けている。
以上の構成において、通常ガスメータ1内の制御部11
は、その出力IをL(ロー)レベル、出力IIをH(ハ
イ)レベルにし、トランジスタT1のバイアス抵抗R1及び
R2とトランジスタT4のバイアス抵抗R3及びR4に電流を流
し、両トランジスタT1及びT4をオン状態にバイアスする
ことにより、ガス漏れ警報器2の状態、すなわちガス漏
れ警報器2内のフォトカプラ3のフォトトランジスタ3b
がオンしているかオフしているかをチェックするモード
にする。
このチェックモードでは、上述のようにトランジスタT1
及びT4はオン可能な状態にあり、フォトカプラ3のフォ
トトランジスタ3bのオン・オフに応じて抵抗R5を通じて
電流を流したり流さなくすることができる。
よって、ガス漏れ警報器2でガス漏れを検知していて電
流が流れているときには図中A点の電位はLレベルにな
り、ガス漏れ警報器2でガス漏れを検知しておらず電流
が流れていないときにはA点の電位はHレベルになるの
で、これを制御部1が監視することによってガス漏れ検
知の異常及び正常をガスメータ1側において検知し、ガ
ス供給路に設けた図示しないガス遮断弁を閉じるなどの
制御を行うことができる。
なお、制御部11には上記ガス漏れのチェックの他に、ガ
ス供給路の流量異常や地震感知器からの信号などのチェ
ックも行っていて、異常があればガス遮断弁を遮断する
制御なども行う。
上述のように制御部11が異常事態を検知してガス遮断弁
を閉じた場合や遮断弁を閉じる予定の場合、これを家人
(ガス使用者)に知らせる必要がある。このようなとき
制御部11は出力IをHレベル、出力IIをLレベルにす
る。この出力IIのLレベルにより、トランジスタT2及び
T3がオンになり、フォトカプラ4のLED4aを点灯駆動し
てフォトトランジスタ4bをオンする。このフォトトラン
ジスタ4bのオンに応じてガス漏れ警報器2内のブザーを
鳴動させたり、警告用発光素子を点灯させることによっ
て、遮断弁の遮断や遮断予告の発生を使用者に知らせる
ことができる。
また、第7図の従来例では、通常ガス漏れ警報器2から
一定電圧を常時供給してガスメータ1内のフォトカプラ
3を駆動し、ガスメータ1に正常信号を送出していて、
ガス漏れを検知した異常状態において上記送出信号を連
続パルス信号に切り換えてガスメータ1側に知らせ、そ
してガスメータ1から遮断弁の遮断や遮断予告などの信
号を送出する場合には、フォトカプラ4を駆動して抵抗
R8に電流を流すことにより、ガス漏れ警報器2側にその
旨を知らせることができるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、第6図について上述した従来のシステムでは、
制御部11がガス漏れ警報信号に応じて行った遮断弁の遮
断通知やガス漏れ検知以外の異常検知に応じて行う遮断
弁の遮断予告をガス漏れ警報器2に対して行う場合に
は、制御部11の出力IをHレベル、出力IIをLレベルに
してチェックモードを解除しなければならない。このよ
うな状態においては、ガス漏れ警報器2からのガス漏れ
警報信号を監視することができず、この通知期間又は予
告期間にガス漏れ警報信号を監視することができない。
このため、ガス漏れ警報信号がなくなっても、ガスメー
タ1側でこれを検知することができない。
同様のことは、第7図について上述した従来例において
も起こり、フォトカプラ4を駆動しているときには、フ
ォトカプラ3を駆動することができず、ガス漏れ警報器
2からガスメータ1への信号の送信ができなくなり、遮
断弁の遮断通知状態又は遮断予告状態にあるときガス漏
れ検知信号の監視をガスメータ1側で行うことができな
い。また、第7図の例では、フォトカプラ3を常時駆動
しているため、電池を電源とするガスメータ1では、電
池寿命が短くなるという問題や、AC100vを電源とするガ
ス漏れ警報器2側からガスメータ1に2本の信号線X及
びYが引き込まれていることによる絶縁上の問題もあ
る。
よって本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、ガスメ
ータからガス漏れ警報器に信号を送出しているときに
も、ガス漏れ警報器からのガス漏れ警報信号の監視を行
うことができるようにしたガス警報遮断システムを提供
することを課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明により成されたガス警報
遮断システムは、2本の信号線で相互に接続されたガス
漏れ警報器及びガスメータと、ガス供給路に設けられた
遮断弁とを有し、前記ガスメータがガス漏れ警報器から
のガス漏れ検知信号を受信したとき、前記遮断弁を作動
してガス供給路を遮断すると共に、前記遮断弁の遮断状
態を示す遮断信号を前記2線を通じて前記ガス漏れ警報
器に送信し、前記ガス漏れ警報器からのガス漏れ検知信
号以外の異常信号を受信したとき、前記遮断弁を遮断す
ることを予告する遮断予告信号を前記ガス漏れ警報器に
送信するようにしたガス警報遮断システムであって、前
記ガス漏れ警報器が、ガス漏れの検知に応じて所定周期
のパルス状のガス漏れ検知信号を発生し、これを前記2
本の信号線を通じて前記ガスメータに送信するガス漏れ
警報信号発生手段を有し、前記ガスメータが、前記ガス
漏れ警報器からの前記ガス漏れ警報信号を間歇的に受信
可能な状態になる受信手段と、該受信手段による前記ガ
ス漏れ警報信号の受信可能でない期間に、前記遮断信号
又は遮断予告信号を送信する送信手段とを有することを
特徴としている。
〔作 用〕
上記構成において、ガス漏れの検知に応じてガス漏れ警
報器よりガスメータに2本の信号線を介して所定周期の
パルス状のガス漏れ検知信号を送信するようにし、かつ
ガスメータ側では前記ガス漏れ警報器からの前記ガス漏
れ警報信号を間歇的に受信可能な状態になるようにし、
しかもガスメータでガス漏れ警報信号の受信可能でない
期間において、遮断弁の遮断状態を示す遮断信号又は遮
断弁を遮断する予定であることを示す遮断予告信号を送
信するようにしているので、遮断信号又は遮断予告信号
を送信しながらガスメータからのガス漏れ警報信号の受
信が可能になっている。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明によるガス警報遮断システムの一実施例
を示す回路ブロック図であり、同図において、第6図乃
至第7図について上述した従来のシステムと同等の部分
には同一の符号を付してある。
第1図において、ガスメータ1内の制御部11は予め定め
られたプログラムに従って動作するCPUによって構成さ
れ、出力O1乃至O3と入力I1乃至Inを有する。出力O1は電
源供給制御信号SG1、出力O2は遮断通知信号SG2又は遮断
予告信号SG3、出力O3は遮断信号SG4をそれぞれ出力す
る。また、入力I1及びI2は電圧判別信号SG5及びSG6、入
力I3は遮断状態信号SG7、Inは図示しない地震検知セン
サや流量センサなどからの各種の検知信号をそれぞれ入
力する。
上記電源供給制御信号SG1はPNP形のスイッチングシステ
ムT1のベースに印加され、該トランジスタT1をオン・オ
フ制御する。また、上記遮断通知信号SG2又は遮断予告
信号SG3はPNP形のスイッチングトランジスタT2のベース
に印加され、該トランジスタT2をオン・オフ制御する。
トランジスタT1及びT2のコレクタは抵抗R1及びR2をそれ
ぞれ介して相互接続された上で更に抵抗R3を介して基準
電位点であるアースに接続されている。
上記抵抗R1乃至R3の相互接続点Cは、該接続点Cの電位
を監視して判別する電圧判別回路12の入力に接続されて
いる。該電圧判別回路12はその電圧判別結果を上記電圧
判別信号SG5及びSG6として出力し、これらを上記入力I1
及びI2にそれぞれ入力する。
上記遮断信号SG4は弁駆動回路13に印加され、該回路13
に遮断弁Vを駆動させる。遮断弁Vはガス供給路Kに設
けられていて、そのオンによってガス供給路Kを遮断す
る。この遮断弁Vにはこれと連動してオン・オフするア
ンサースイッチ14が付属して設けられていて、該アンサ
ースイッチ14のオンにより遮断状態信号SG7が発生さ
れ、これが制御部11の入力I3に入力されることにより、
制御部11はガス供給路Kが遮断弁Vによって遮断された
状態にあること知る。
上記抵抗R3は両端はガスメータ1の端子Tm1及びTm2に接
続されている。なお、+Bは電池からなる電源である。
一方、ガス漏れ警報器2はガス漏れを検知してガス漏れ
検知信号SG8を発生するガス警報回路21を有し、該回路2
1が発生するガス漏れ検知信号SG8は持続検出回路22に入
力される。持続検出回路22は、その入力のガス漏れ検知
信号SG8が例えば45秒継続しているとその出力に接続さ
れているパルス発生回路23を動作状態にする。パルス発
生回路23は常時はその出力がHレベルになっているが、
その動作により例えば3秒周期でLレベルになるパルス
状のガス漏れ警報信号SG9を発生する。パルス発生回路2
3が発生するガス漏れ警報信号SG9は、フォトカプラ3の
LED3aを3秒周期で点滅し、フォトカプラ3のフォトト
ランジスタ3bを間歇的にオン・オフする。
上記フォトカプラ3のフォトトランジスタ3bは、上記ガ
スメータ2の端子Tm1及びTm2との間に信号線X及びYが
それぞれ接続される端子Tm3及びTm4間に接続されてい
る。該端子Tm3及びTm4にはまた、ダイオードD1及びフォ
トカプラ4のLED4aの直列回路が上記フォトトランジス
タ3bと並列にかつ同一方向に接続されている。フォトカ
プラ4のフォトトランジスタ4bはそのエミッタがアース
に、コレクタが反転アンプ24の入力にそれぞれ接続され
ていて、反転アンプ24の出力はフォトトランジスタ4bの
オン・オフに応じてH・Lレベルになる。
反転アンプ24の出力はタイマー回路25とORゲート26の入
力に接続されている。タイマー回路25はリトリガブルマ
ルチバイブレータから構成され、反転アンプ24の出力が
LからHレベルに立ち上がると、4乃至5秒持続するパ
ルスを出力し、これをANDゲート27に入力する。ANDゲー
ト27はタイマー回路25の出力と上記ガス警報回路21から
のガス漏れ検知信号SG8との論理積をとり、その出力を
上記ORゲート26に入力する。ORゲート27にはまた、上記
ガス警報回路21からのガス漏れ検知信号SG8により動作
される警告駆動用パルス発生回路28からの比較的周期の
短いパルス状の警告信号SG10も入力されている。ORゲー
ト26の出力は反転回路29を介して警報ブザーB及び警報
LED30に接続され、ORゲート26の出力信号によりブザー
Bが鳴動されると共にLED30が点滅される。
以上の構成のシステムの動作を、第2図乃至第4図に示
す各部の波形を示すタイミングチャート図を参照して以
下説明する。
ガスメータ1の制御部11はその出力O1に通常第2図
(c)に示すように一定周期でH・Lレベルになる電源
供給制御信号SG1を出力し、そのLレベル・Hレベル期
間においてトランジスタT1をそれぞれオン・オフさせ、
抵抗R1及びR3を通じて電流を流す。この結果、接続点A
には第2図(d)に示すように電源供給制御信号SG1
同期して逆相関係の電圧が発生する。電圧判別回路12は
電源供給制御信号SG1がHレベルにあるときの接続点C
の電圧を監視し、接続点Cの電圧がHレベルにあるとき
にはその出力の電圧判別信号SG5はLレベルにする。
このような状態で、今ガス漏れ警報器2のガス警報回路
21がガス漏れを検知して第2図(a)に示すようなガス
漏れ検知信号SG8を発生すると、それから45秒後にパル
ス発生回路23が周期3秒のパルス状のガス漏れ警報信号
SG9を発生してフォトカプラ3のフォトトランジスタ3b
をオン・オフする。また、上記ガス漏れ検知信号SG8
応じて警告駆動用パルス発生器28が動作を開始してその
出力に第2図(j)に示すような警告信号SG10発生し、
これをORゲート26及びインバータ29を介して警告ブザー
B及び警告LED30に印加して第2図(k)に示すように
警告ブザーBを鳴動すると共に警告LED30を点滅させ
る。
上述のようなガス漏れ警報信号SG9によるフォトカプラ
3のフォトトランジスタ3bのオンにより接続点Cの電圧
は第2図(d)に示すようにLレベルになるが、電圧判
別回路12はこれに応じてその出力の電圧判別信号SG5
第2図(e)に示すようにHレベルに切り換える。制御
部11はこの電圧判別回路SG5のLレベルへの切換えに応
じて、以後その出力O1の電源供給制御信号SG1を第2図
(c)に示すようにLレベルに保持し続けると共に、出
力O3から遮断弁駆動回路13に遮断信号SG4を出力して遮
断弁駆動回路13に遮断弁Vを作動させてガス供給路Kを
遮断させる。この遮断弁Vの作動によって、アンサース
イッチ14がオンして遮断状態信号SG7が第2図(f)に
示すようにHレベルになる。
上述のように電源供給制御信号SG1がLレベルに保持さ
れることのによって、接続点Cの電圧はガス漏れ警報器
2からのガス漏れ警報信号SG9に同期して第2図(d)
に示すようにL・Hレベルに切り換わり、これに応じて
電圧判別回路12はガス漏れ警報信号SG9に同期してH・
Lレベルになる第2図(e)に示すような電圧判別信号
SG5を出力し、これを制御部11の入力I1に入力する。制
御部11は上述したように遮断状態信号SG7がHレベルに
あるとき入力I1の電圧判別信号SG5を監視し、電圧判別
信号SG5のレベルがLになったとき、常時はHレベルに
ある出力O2の遮断通知信号SG2を第2図(g)に示すよ
うに短い期間Lレベルにする。
上述のように遮断通知信号SG2がLレベルになることに
より、トランジスタT2がオンする。このトランジスタT2
がオンするときトランジスタT1もオンしているが、この
トランジスタT1のオンだけではフォトカプラ4のLED4a
は点灯することができず、トランジスタT2もオンするこ
とによってフォトカプラ4のLED4aが点灯する。このフ
ォトカプラ4のLED4aの点灯によりフォトトランジスタ4
bがオンし、インバータ24の出力には遮断通知信号SG2
逆位相の信号が出力され、これがORゲート26とタイマー
回路25とに入力される。タイマー回路25はその入力がL
からHレベルに立ち上がるとトリガーされてその出力が
第2図(h)に示すようにHレベルになる。
タイマー回路25の出力信号(第2図(h))はANDゲー
ト27においてガス漏れ検知信号SG8(第2図(a))と
の論理積がとられ、ANDゲート27の出力には第2図
(i)に示すような信号が出力され、これがORゲート26
を介して警告ブザーB及び警告LED30に印加されて、こ
れらが第2図(k)に示すように動作され、遮断弁Vが
ガス漏れ警報に応じて遮断されたことが警告される。
上述のようにガス漏れ検知信号SG1の発生に応じて遮断
弁Vがガスメータ1側で遮断されているので、ガス漏れ
は自然換気により検知できないレベルにまで低下し、ガ
ス漏れ検知信号SG1は適当な時間で第2図(a)に示す
ようにLレベルになる。このようにガス漏れ検知信号SG
1がLレベルになると、パルス発生回路23の動作が停止
して、ガス漏れ警報信号SG9が第2図(b)に示すよう
にHレベルになりぱなしになり、フォトカプラ3のLED3
aは不点灯に保持される。
また、ガス漏れ検知信号SG1がLレベルになることによ
り、警告駆動用パルス発生器28の動作が停止し、第2図
(j)に示すようにその出力がLレベルになり、かつAN
Dゲート27の出力が第2図(i)に示すようにLレベル
になる。従って、ORゲート26の出力には第2図(g)に
示すパルスと逆相の信号が出力されるようになり、これ
によって警告ブザーB及び警告LED30が第2図(k)に
示すように駆動されるようになる。
ガス使用者がこの警告に気がつき、所定の処置を行った
後遮断弁Vを開にすると、アンサースイッチ14がオフ
し、遮断状態信号SG7がLレベルになる。これに応じて
制御部11は、遮断通知信号SG2を第2図(g)に示すよ
うに常時Hレベルに保持するように切り換えると共に、
電源供給制御信号SG1を第2図(c)に示すように再び
交互にL・Hレベルに切り換える。遮断通知信号SG7
常時Hレベルになることによってフォトカプラ4のLED4
aが不点灯になり、インバータ24の出力はLレベルに保
持されるようになり、警告ブザーB及び警告LED30は第
2図(k)に示すように動作が停止されると共に、タイ
マー回路25のトリガーがなくなり一定時間後にその出力
が第2図(h)に示すようにLレベルになり、一連の動
作を終了する。
次に、ガスメータ1の制御部11がガス漏れ警報信号SG9
以外の例えば異常流量の検知に基づく異常信号に応じて
遮断弁Vを遮断することをガス漏れ警報器2に知らせ
る、所謂遮断予告を行う場合の動作を説明する。
遮断弁Vの遮断予告をする場合制御部11は、第3図
(b)に示すようにLレベルが短時間に2回連続する遮
断予告信号SG3を約5分間継続して出力O2から出力し
て、トランジスタT2をオンする。これによってフォトカ
プラ4のLED4aが点灯してインバータ24の出力に遮断予
告信号SGこ3と逆相の信号が出力され、これによって警
告ブザーB及び警告LED30が第3図(d)に示すように
動作される。
制御部11は5分経過した後出力O3に遮断信号を出力して
遮断弁Vを遮断させ、これに応じて発生される第3図
(c)に示す遮断状態信号SG7に応じて第3図(b)に
示すように1個のLレベルのパルスを出力し、これによ
って第3図(d)に示すように警報ブザーB及び警報LE
D30を動作させ、遮断弁Vが遮断状態にあることを警告
する。
なお、上記遮断予告信号SG3を出力している5分の期間
内に、ガス漏れ警報器2からガス漏れ警報信号SG9が入
力されると、電源供給制御信号SG1がLレベルにある間
に、接続点CがLレベルになったことを電圧判別回路12
が判別してその出力に電圧判別信号SG5を出力するよう
になる。よって、以後は第2図について上述したと同様
の動作が行われて、遮断弁Vが直ちに遮断されてガス漏
れによる事故を防ぐことできる。
また、ガスメータ1とガス漏れ警報器2との間の2本の
信号線X及びYが断線した場合には、第4図(a)に示
すような電源供給制御信号SG1のLレベルの期間に、点
灯までは至らないがそれ迄フォトカプラ4のLED4aにも
流れていた電流が抵抗R3に全て流れるようになり、接続
点Cの電圧が第4図(b)に示すように上昇するように
なる。この接続点Cの電圧上昇は電圧判別回路12により
判別され、これに応じて電圧判別回路12はその出力に電
圧判別信号SG6を出力する。この電圧判別信号SG6が入力
I2に入力される制御部11は、これに応じて一定時間経過
した後に、出力O3に遮断信号SG4を出力して遮断弁Vを
遮断させる。この遮断弁Vの遮断に応じて第4図(d)
に示すような遮断状態信号SG7が入力I3に入力される。
上述した動作の詳細を、制御部11を構成しているCPUが
実行するフローチャート図を示す第5図を参照して以下
説明する。
制御部11のCPUはガスメータ1に電源が投入されること
により動作を開始し、その最初のステップS1において、
アンサースイッチ14から入力13に入力されている遮断状
態信号SG7がHレベルであるか否かを判定し、判定がNO
すなわち遮断弁Vが遮断されていないときにはステップ
S2に進み、ここで電源供給制御信号SG1をLレベルにす
る。その後ステップS3に進み、ここで電圧判別回路12か
ら入力される電圧判別信号SG5がHレベルであるか否か
を判定し、判定がNOのときすなわちガス漏れ警報器2か
らガス漏れ警報信号SG9が送出されていないときにはス
テップS4に進む。
上記ステップS4では電圧判別回路12からの電圧判別信号
SG6がHレベルであるか否かを判定し、判定がNOのとき
すなわち信号線X及びYが断線していないときにはステ
ップS5に進む。ステップS5においては、入力Inに入力さ
れる他のセンサからの信号に基づいて遮断弁Vの遮断を
ガス漏れ警報器2に対して予告する必要があるか否かを
判定し、判定がNOのときには上記ステップS1に戻り、上
述の動作を繰り返す。
今、上記ステップS3の判定がYES、すなわち電圧判別回
路12からの電圧判別信号SG5がHレベルになっていたと
きにはステップS6に進む。ステップS6においては、電源
供給制御信号SG1をLレベルに保持し続け、その後ステ
ップS7に進む。ステップS7においては、電圧判別回路12
からの電圧判別信号SG5がHレベルであるか否かを再度
判定し、判定がYESであればステップS8に進み、NOであ
ればステップS4に進む。ステップS8においては、出力O3
に遮断信号SG4を出力して遮断弁Vを遮断させる。ステ
ップS8の実行後はステップS1に戻り上述の動作を繰り返
す。
遮断弁Vを遮断した後のステップS1の判定は、遮断状態
信号SG7がHレベルになるので、YESとなり、これに応じ
てステップS9に進む。ステップS9においては、電圧判別
回路12からの電圧判別信号SG5がLレベルであるか否か
を判定し、判定がYESとなるとステップS10に進み、ここ
で遮断通知信号SG3を出力O2に出力した後再びステップS
1に戻り、遮断弁Vの遮断状態が解消され遮断弁Vが開
されるまで、ステップSS1、S9及びS10の上述の動作が繰
り返される。
上記ステップS4の判定がYES、すなわち電圧判別回路12
からの電圧判別信号SG6がHレベルになっていて信号線
X及びYが断線していると判断したときにはステップS1
1に進み、ここで一定時間経過したか否かを判定し、時
間経過したところでステップS8に進む。ステップS8にお
いては、上述したと同様に遮断弁Vを遮断する遮断信号
SG4を出力O3に出力した後ステップS1に戻る。
上記ステップS5の判定がYES、すなわち遮断弁Vの遮断
を予告する必要とするときには、ステップS12に進み、
ここで遮断予告信号SG3を電源供給信号SG1のHレベル期
間に出力し、これをその後のステップS13によって例え
ば5分の所定の時間の経過が判定されるまで継続して行
う。5分経過したところで上記ステップS8に進み、ここ
で遮断弁Vを遮断させたのち上記ステップS1に戻る。
なお、上述の実施例では、ブザー音を変えることによっ
て警告内容を伝えるようにしているが、これを音声によ
って行うようにすることも可能である。
〔効 果〕
以上説明したように本発明によれば、2本の信号線を使
用してガスメータからガス漏れ警報器に対して遮断信号
又は遮断予告信号を送信しながらガス漏れ警報器からの
ガス漏れ警報信号の受信が可能になっているので、ガス
漏れ警報信号に応じて必要な処置を直ちにとることがで
きるようにんなり、安全上極めて有効なシステムが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるガス警報遮断システムの一実施例
を示す回路ブロック図、 第2図乃至第4図は第1図のシステムの各部の信号波形
を示すタイミングチャート図、 第5図は第1図中の制御部を構成するCPUが行う仕事を
示すフローチャート図、 第6図及び第7図は従来のシステムの例をそれぞれ示す
回路ブロック図である。 1……ガスメータ、2……ガス漏れ警報器、X,Y……信
号線、K……ガス供給路、V……遮断弁、13,3……ガス
漏れ警報信号発生手段(パルス発生回路,フォトカプ
ラ)、T1,3……受信手段(スイッチングトランジスタ、
フォトカプラ)、T2,4……送信手段(スイッチングトラ
ンジスタ,フォトカプラ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の信号線で相互に接続されたガス漏れ
    警報器及びガスメータと、ガス供給路に設けられた遮断
    弁とを有し、前記ガスメータがガス漏れ警報器からのガ
    ス漏れ検知信号を受信したとき、前記遮断弁を作動して
    ガス供給路を遮断すると共に、前記遮断弁の遮断状態を
    示す遮断信号を前記2線を通じて前記ガス漏れ警報器に
    送信し、前記ガス漏れ警報器からのガス漏れ検知信号以
    外の異常信号を受信したとき、前記遮断弁を遮断するこ
    とを予告する遮断予告信号を前記ガス漏れ警報器に送信
    するようにしたガス警報遮断システムにおいて、 前記ガス漏れ警報器が、ガス漏れの検知に応じて所定周
    期のパルス状のガス漏れ検知信号を発生し、これを前記
    2本の信号線を通じて前記ガスメータに送信するガス漏
    れ警報信号発生手段を有し、 前記ガスメータが、前記ガス漏れ警報器からの前記ガス
    漏れ警報信号を間歇的に受信可能な状態を形成する受信
    手段と、該受信手段による前記ガス漏れ警報信号の受信
    可能でない期間に、前記遮断信号又は遮断予告信号を送
    信する送信手段とを有する、 ことを特徴とするガス警報遮断システム。
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