JP2007140624A - ガスメータ警報報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスメータのガス供給遮断前、又はガス供給遮断後のガス供給遮断情報を、ガスユーザーに的確に報知するシステムの提供
【解決手段】家庭50の各部屋に設置された警報器と、自動遮断手段を有するガスメータ10と、を有するガスメータ警報報知システムにおいて、親警報器20a及び子警報器20bが、CPU11と、音声データ記憶メモリ22と、スピーカ23を有し、親警報器20a及び子警報器20bと、ガスメータ10とが、信号を送受信可能に接続され、ガスメータ10が異常を検出してガスの供給を遮断する場合に、ガスメータ10は親警報器20a及び子警報器20bに対し、ガスの供給を遮断する前に異常情報信号を通知し、親警報器20a及び子警報器20bは、異常情報信号に応じ、音声データ記憶メモリ22に記憶された警報データを選択し、選択された警報データに基づく警報を各部屋で発報する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭用の遮断機能付きガスメータが異常を検出した場合において、ガスメータの異常状態を各部屋に設置された警報器によって報知するシステムに関するものである。
ガスメータの本来の機能は、ガスの使用量を表示し、検針日に前回の検針日からの使用量を確認するためのものであった。
しかしながら、近年は、このガスメータにマイコンを組み入れ、ガス漏れや、ガスの連続使用が一定時間以上続くといった、異常時にガスの供給を自動的に遮断したり、室内に備え付けられる都市ガス警報装置等と連動して、室内でガス漏れを検知した場合に、ガスの供給を遮断したりといった機能が付加されるものが徐々に増加している。
異常時にガスの供給を自動的に遮断する機能については、例えば出願人が供給する自動遮断機能付きガスメータ等がある。
自動遮断機能付きのガスメータとは、ガスメータにマイコンを組み入れ、ガス漏れや、ガスの連続使用が一定時間以上続くといった、異常時にガスの供給を自動的に遮断する機能を内蔵するガスメータである。
自動的にガスの供給を遮断するケースとしては、内蔵する地震検知計によって地震を検知したケースや、短時間に大流量のガスが流れ出すケース、あるいは、長時間にわたって少量のガスの流出が続くケース、長時間遮断といって、一定時間ガスを使用し続けた場合にガスの供給を遮断するケース、などが挙げられる。
ガス供給を遮断する理由としては、都市ガス、プロパンガス等、可燃性気体は漏れ出すと、引火の危険性があること、また、部屋に充満するなど危険な状態を引き起こすこと、等が考えられ、ガスメータに自動的に遮断する機能を付加することは有意義である。
また、ガスメータに通信機能を持たせ、警報器と連動させて異常を監視する機能については、特許文献1のような方法が開示されている。
図8は特許文献1の実施形態を示しているブロック図である。また、図9は特許文献1の構成例を示すブロック図である。
異常監視センサ111は、周囲の異常の有無を監視し異常を検出する機能を備えている。周囲の異常とはガス漏れや火災や侵入者の有無を意味し、基本的には警報器101に設けた異常監視センサ111は単一の異常を監視するが、1台の警報器101において複数種類の異常を監視しても良い。
異常監視センサ111は、マイクロコンピュータからなる制御部110に接続されており、制御部110では異常監視センサ111から異常信号を受け取り、異常信号により示される異常の内容を異常信号指示部112に引き渡す。異常信号指示部112は以上の内容に応じたデータを送信するように、送信部113に支持を与え、送信部113を通して電波を伝達媒体としたデータを送信させる。
制御部110はEEPROMのような不揮発性メモリからなる記憶部110aを備え、記憶部110aには装置(警報器101、ガス機器103、ガスメータ104)ごとに個別に設定される装置IDと装置の設置場所とが対応付けられ格納される。
警報器101には電波を伝達媒体としたデータを受信する受信部114も設けられており、受信部114で受信したデータは制御部110に入力される。制御部110ではデータに含まれる送信先IDが警報器101自身の装置IDか否かを判定し、データに含まれる送信先IDが警報器101自身の装置IDに一致するときには、当該データに含まれる送信元IDと報知情報と日時を受け取る。
警報器101がデータを受け取ると、送信元IDを記憶部110aに照合することによりデータを発生した他装置の装置IDを取得することができ、結果的に他装置の装置場所を知ることができる。また、データ中の報知情報によって他装置から伝送された情報の内容を知ることができる。ここに、受信部114で受信したデータは異常信号検出部115に入力され、報知情報が異常の内容を含むか否かが検出される。つまり、異常信号検出部115は受信部114で受信したデータから異常の内容を含むデータの有無を検出する。異常信号検出部115において、異常の内容を含むデータが検出されると、異常信号検出部115は異常の内容に応じた異常信号を検出する。
制御部110は異常監視センサ111と異常信号検出部115の少なくとも一方から異常信号が検出されると、報知装置117を作動させる。報知装置117は音声合成回路を含んでおり、合成音声によるメッセージとブザーの鳴動による警報音とを用いた音による警報の報知が可能になっている。また、報知装置117には視覚報知を行う機能もあり、例えば発光ダイオードからなる表示灯が設けられる。報知装置117では、他装置から受信した電波により他装置の設置場所と以上の内容とを制御部110が認識しているときには、設置場所と以上の内容とを含むメッセージを合成音声により出力する。このようにメッセージによって異常が検知された場所と異常の内容とを容易に知ることが出来るから、異常に対して迅速に対処できるようになる。
また、警報器101において異常監視センサ111が異常を検出すると報知装置117によって警報報知を行うだけでなく、送信部113から電波を媒体としたデータを送信するから、他の警報器101においてデータを受信して警報放置を行うことになり、1箇所に配置した異常監視センサ111での異常の内容を多箇所で報知することが出来る。
たとえば、キッチンに設置した警報器101がガス漏れを検知する機能を備え、主寝室に設置した警報器101が火災を検知する機能を備えていたものとすると、キッチンに人が不在であるときにガス漏れが生じたとすれば、リビング、主寝室、書斎、子供部屋のいずれに人が居たとしても、警報器101を設置してあれば、キッチンでのガス漏れを知ることが出来る。
このように、建物内の1箇所で生じた異常を、建物の他の場所で知ることが可能となり、異常への対処が容易となる。
また、警報器101はブースタの機能も有しているので、ガス機器103において異常が検出されたときには、ガスメータ104における遮断弁を遮断するような場合に、ガス機器103の異常を警報器101が中継してガスメータ104にデータを伝送するという利用も可能になる。
このように、各警報機器を連動させ、異常が起きた場合は、どの部屋に居ても異常が起きたことを知ることができる試みは各企業でなされている。
また近年、例えばキッチンでの火災を知らずに寝室で寝ていて、逃げ遅れてしまうというケースが増加しており、住宅用防災警報器及び住宅防災報知設備に係る技術向上の規格を定める省令で、一定床面積以上の住宅に警報器の設置が義務付けられる予定である。
従って、このような各警報機を連動させる利用の形態はますます増進すると考えられる。
特開2005−18735号公報
ところが、従来技術では以下の(1)、(2)に記載するような問題点があった。
(1)前述のように自動遮断機能付きのガスメータにおいては、ガスメータの内蔵するマイコンが異常を感知した場合には、ガスの供給が自動的に遮断されてしまい、遮断後にはガス供給の復帰作業が必要となる。
この自動的に遮断された後の復帰作業は、若干煩雑な手順が必要である。
さらに、多くの場合、ガスユーザーは一般家庭の主婦等であり、復帰作業についての知識が無く、復帰作業を業者に依頼しなければならない。そして、そのガスの供給遮断状態から復帰する復帰作業を終えるまでの間、ガスが使えないなどの不都合を生じる。
特に、長時間遮断は、異常に長時間ガスの使用が連続して続く場合、ガス機器の消し忘れ等からの災害を未然に防ぐために、ガスメータがガスの供給を遮断する異常であるが、この異常は安全のためにガスの供給遮断を行うのであって、警告することによってガスの使用をやめればガスの供給を遮断する必要は無い。このような事前に遮断理由が分かっていれば遮断を防ぐことが出来る遮断についても、安全確保の為からガス供給を遮断されてしまうので、ガスユーザーにとっては、前述のような復帰作業を強いられるという問題がある。
この問題について、特許文献1に開示されている、ガスメータに通信機能を持たせ、警報器と連動させて異常を監視する機能においては、ガスメータが異常を検出した場合についてはあまり考慮されてはいない。特許文献1では、警報器に通信機能を備えて、警報器側に異常が発生した場合に、ガスメータを遮断したり、センタ装置に通報したりすることにより、迅速な対応をすると記載されているに過ぎない。
従って、特許文献1に開示される発明によって、事前に遮断理由が分かっていれば遮断を防ぐことが出来る遮断について、ガスの供給遮断を回避することは考慮されていない。
また、ガスメータに異常が発生した場合に、ガスユーザーに異常が発生したことを通報する通報システムを導入する試みは、実際に出願人の実施している他のサービスで、オプションサービスとして導入されている。
このオプションサービスでは、ガスメータで遮断原因が発生した場合に、ガスメータからその遮断情報を情報センタに通知し、そのオプションサービスに加入しているガスユーザーに対して情報センタのオペレータが電話等で通知するような形態をとっていた。
しかしながら、この方法においても、ガスユーザーの電話が通話中であったり、ガスユーザーが電話の近くに居なかったり、オペレータの対応が遅れてしまったりして、連絡が遮断に間に合わず、結局ガスの供給が遮断されてしまう場合がある等の不都合が生じていた。
(2)次に、ガスの供給がガスメータによって遮断されてしまった場合についても、遮断したことを知らせる手段は、従来はガスメータに設けられた表示ランプのみによって行われており、ガスメータを直接視認しない限り、ガスメータによってガスが遮断されたことがわからないという問題があった。
また、ガスの供給遮断に気づいたとしても、遮断原因が示されないので、遮断原因がわからず、故障と勘違いしてサービスセンターに電話してしまったり、遮断原因を解決しないままガス供給の復帰作業を行った場合、再びガス供給が遮断されてしまったりするという点も問題であった。
前述の通り、ガス供給の復帰作業を的確に行われないと、その間、ガスが使用できないという不都合を生じてしまう。
特許文献1に開示されている方法では、センタ装置に通報され、センタから連絡が無い限りは、これまでと同様に、ガスメータの自動遮断機能によってガス供給が遮断されたとしても、遮断されたことに気づかなかったり、遮断原因が解決しないままガス供給の復帰作業を行い、再びガス供給が遮断されてしまったりという問題は、解決されない。
前述の出願人が行っているオプションサービスに、ガスユーザーが加入している場合には、オペレータが電話でガスユーザーに通知するなどのサービスを行っているが、この場合にも電話連絡という形態をとるため、対応が遅れるケースもあった。
つまり、従来はガスメータによってガスの供給遮断が行われても、ガスメータがガスを遮断したことを即座にガスユーザーに通知することができず、その遮断原因も通知されない場合が多く、的確に遮断復帰を行えない場合があるという問題があった。
以上、詳細に説明した(1)及び(2)の問題点を要約すると、従来において、事前に遮断理由が分かっていれば遮断を防ぐことが出来るガスメータによるガスの供給遮断についても、ガスの供給遮断を回避することができないという問題と、ガスメータによってガスの供給が遮断された後に、ガスが遮断されたことと、ガスユーザーが家に居ても、ガスの遮断原因が確実に通知されていないという問題があった。
つまり、この2つの問題は、ガスユーザーにとって、ガスメータのガスの供給遮断前と、ガスの供給遮断後の遮断情報が的確に通知されないという点が問題であり、これらの情報が的確にガスユーザーに伝達されれば、この問題を解決し得る。
そこで、本発明は以上のような課題を解消するためになされたものであり、ガスメータのガス供給遮断前、又はガス供給遮断後のガス供給遮断情報を、ガスユーザーに的確に報知するシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、ガスメータ警報報知システムは以下のような特徴を有する。
(1)家庭の各部屋に設置された警報器と、自動遮断手段を有するガスメータと、を有するガスメータ警報報知システムにおいて、前記警報器が、CPUと、警報データメモリと、警報発報手段を有し、前記警報器と、前記ガスメータとが、信号を送受信可能に接続されており、前記ガスメータが異常を検出した場合に、前記ガスメータは前記警報器に対し、検出した異常に基づく異常情報信号を通知し、前記警報器は、前記異常情報信号に応じ、前記警報データメモリに記憶されたデータから警報データを選択し、選択された前記警報データに基づく警報を、前記各部屋で、前記警報発報手段によって発報することを特徴とする。
ここでいう「自動遮断手段」とは、ガスメータに遮断弁を設けて、2次側へのガスの供給を遮断する機能を有するものであり、異常があった場合に、ガスメータに搭載されるマイコンチップ等で以上を判断して、ガスの供給を停止することができる。
またここでいう「警報発報手段」とは、警報器に備えられるスピーカや、ディスプレイ、或いはその両方を含むものとする。異常が発生した際に表現する媒体は、音声や文字といった情報が考えられ、目の不自由なガスユーザーには音声でのアナウンス情報が有効であろうし、耳の不自由なガスユーザーには文字表示手段が有効であろう。警報器によっては、操作しやすい位置におかれるものや、火災報知機など取り付け場所が上部に限定されるものなのがある。このように、取り付け場所によっても警報発報手段は選ばれる必要があるし、音声情報と文字を含むグラフィックでの情報を組み合わせることにより、より具体的に情報の伝達が可能となる。
またここでいう「信号を送受信可能に接続され」とは、無線通信、有線通信の何れかの手段によって電気的に接続されており、通信が可能な状態であることを指す。例えば新築の家庭に設置する場合は、通信の確実性がある有線で機器を接続してもよいし、新築で無い場合には、配線の手間が省ける無線方式を採用すればよい。無線方式については、例えば、特定小電力無線などの無線手段であれば、信号のやりとりをすることは可能である。
またここでいう「異常情報信号」とは、ガスの大量流出、ガスの連続長時間使用、ガスの感震遮断、ガス圧低下遮断、長期漏洩警報等の情報である。
またここでいう「警報データに基づく警報」とは、電子音による警報の他、合成音声や録音音声などの音声情報、又は文字やグラフィックによる情報を含むものとする。さらに、警告灯などによる警報や、それらを複合した方法でも良い。
(2)(1)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断する場合に、前記警報器は、前記ガスメータから、ガスの供給を遮断する前に前記異常情報信号を通知され、前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止する遮断予告通知を含み、前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断予告通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とする。
ここでいう「遮断予告報知」とは、ガスメータの検出した異常に基づく遮断する原因や、その対処法等で構成される情報であり、遮断までの時間等の情報を含んでも良い。例えば、異常の内容が長時間遮断であった場合、長時間遮断で設定された時間を越えたので、ガスの供給を遮断した等の説明をする。
(3)(1)又は(2)記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断した場合に、前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止した遮断通知を含み、前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とする。
ここでいう「遮断報知」とは、ガスメータの検出した異常に基づく遮断した原因や、その対処法等で構成される情報である。例えば、異常の内容が大流量遮断であった場合、一定時間の間に大流量のガス消費が検出され、ガス漏れの疑いがあるので遮断した等の説明をする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
前記ガスメータと信号を送受信可能に接続された換気装置を有し、前記換気装置は、前記異常情報信号に応じて、一定時間換気するように動作することを特徴とする。
ここでいう「換気装置」とは、いわゆる換気扇など、室内の空気と屋外の空気を換気する機能を有する装置をいう。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが、前記ガスメータに内蔵される電池の、電圧低下を検出した場合、前記警報装置に対して、前記ガスメータが、前記電圧低下に基づく電圧低下警報を通知し、前記警報器により、前記ガスメータの前記電圧低下警報を前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とする。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記各部屋に設置された前記警報器のうち1の警報器の近くに、ガスの供給遮断状態から復帰するためのガスメータ遠隔復帰装置を備え、前記ガスメータが異常を検出し、ガスの供給を遮断した場合に、前記ガスメータ遠隔復帰装置と連動して、前記警報器がガス供給復帰情報を前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とする。
(7)(6)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、前記ガスメータ遠隔復帰装置を操作して、ガス供給を復帰するための操作方法を含むことを特徴とする。
(8)(6)及び(7)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給状態に復帰するまでに必要なガス使用停止時間を含むことを特徴とする。
(9)(6)乃至(8)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給を復帰する作業を行った際の、ガス供給復帰作業の成否情報を含み、前記ガス供給復帰作業が失敗した際には、前記成否情報とともに、前記警報発報手段によってガス供給復帰作業の失敗原因をアナウンスすることを特徴とする。
(10)(1)乃至(9)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記家庭に設置されている前記警報器が、別の家庭に備えられる外部警報器と信号を送受信可能に接続され、前記警報器が前記ガスメータから前記異常情報信号を受け取った際に、前記警報器から前記外部警報器にも前記異常情報信号を送信し、前記別の家庭の各部屋で、前記異常情報信号に基づき、前記警報発報手段によって、前記家庭の異常情報を発報することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明のガスメータ警報報知システムにより、以下のような作用、効果が得られる。
(1)家庭の各部屋に設置された警報器と、自動遮断手段を有するガスメータと、を有するガスメータ警報報知システムにおいて、前記警報器が、CPUと、警報データメモリと、警報発報手段を有し、前記警報器と、前記ガスメータとが、信号を送受信可能に接続されており、前記ガスメータが異常を検出した場合に、前記ガスメータは前記警報器に対し、検出した異常に基づく異常情報信号を通知し、前記警報器は、前記異常情報信号に応じ、前記警報データメモリに記憶されたデータから警報データを選択し、選択された前記警報データに基づく警報を、前記各部屋で、前記警報発報手段によって発報することを特徴とするので、ガスメータが異常を検知したことが、屋内の警報器のついているどの部屋に居ても報知され、ガスメータの異常に気づかないということが無くなる。また、ガスの供給遮断される場合であって、原因を知っていれば事前に供給遮断が回避できるような場合に、速やかにその原因を知ることでガスの供給遮断を回避できるという優れた効果を奏する。
(2)(1)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断する場合に、前記警報器は、前記ガスメータから、ガスの供給を遮断する前に前記異常情報信号を通知され、前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止する遮断予告通知を含み、前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断予告通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするので、例えば、「長時間遮断」のような、ガス機器を一定時間以上連続して使用しつつけると、危険と判断してガスの供給を遮断するような異常の場合、該当するガス機器の連続使用をやめることで、ガス供給の遮断を回避できる。
このように、ガス供給の遮断を回避できれば、煩雑なガス供給復帰作業を行わなくても良くなる。そして、ガスの供給が遮断されることによって、ガスが使用できなくなるなどの不自由をガスユーザーに強いることも無くなる。
(3)(1)又は(2)記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断した場合に、前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止した遮断通知を含み、前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするので、ガスの供給がガスメータによって遮断されたことが、屋内の警報器の備えられたどの部屋に居ても報知され、ガス供給復帰作業が必要になったことを即時に知ることが出来るという優れた効果を奏する。
また、ガスの遮断原因によっては、すぐにガス供給復帰作業を行っても、原因が解決されずに再びガス供給が遮断されてしまう場合がある。例えば、ガス圧低下によってガスが遮断された場合は、ガス圧が低下した原因が、どこかでガス管が破損してガスが漏れている可能性があり、ガス管が修復されない限り原因が解決されない。
このように、ガス供給が遮断された原因を知ることで、次の対処法が変化することがあるので、その内容をアナウンスされることで、ガスユーザーは安心して次の対処をすることが可能となる。
特に、このような作業を行う可能性が高いのは、家庭の主婦や、老人といった復帰作業に詳しくない者である場合が多いので、そういった復帰作業に詳しくないガスユーザーであっても安心してガス供給の復帰作業を行うことが可能となる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
前記ガスメータと信号を送受信可能に接続された換気装置を有し、前記換気装置は、前記異常情報信号に応じて、一定時間換気するように動作することを特徴とするので、室内の換気が促進され不完全燃焼に対する安全性が向上するという優れた効果を奏する。
例えば、「長時間遮断」の異常がガスメータによって検出された場合、締め切った室内で長時間ガス機器を使用しているケースもあり、室内の酸素濃度が低下し二酸化炭素の濃度が増加している可能性もある。このような場合には、酸素濃度の低下自体が危険であるほか、不完全燃焼を起こして、ガス供給を復帰した際に再びガス機器を使用し、不完全燃焼に繋がる恐れもある。
酸素濃度の低下等はガスユーザーが直接判断できないこともあり、このような危険性は極力排除される必要がある。換気することによって酸素濃度を回復し、不完全燃焼を抑制する効果があることはガス機器の安全性にとってもプラスとなる。
又、台所に設置された都市ガス警報器などとの連動で、ガスメータがガスの供給を遮断した場合、台所に溜まったガスが無くならないと、都市ガス警報器からの遮断信号が解除されない。このため、ガスメータはガスの供給を再開することが出来ない。従って、窓を開けたりして換気することが必要になるが、十分換気されなければ再びガスの供給が遮断されてしまうなどの弊害も考えられる。この場合に換気装置は防爆を考慮する必要があるが、自動的に換気を行うことが出来れば、速やかにガスの供給の復帰作業を行うことが可能となる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガスメータが、前記ガスメータに内蔵される電池の、電圧低下を検出した場合、前記警報装置に対して、前記ガスメータが、前記電圧低下に基づく電圧低下警報を通知し、前記警報器により、前記ガスメータの前記電圧低下警報を前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするので、ガスメータが電池の低下によってその機能を果たさなくなるといったことを防ぐことが可能となる。
ガスメータが電池を必要とするのは、おもにCPUを有するマイコン制御器や、ガス遮断弁、通信装置である。
ガスメータに備えられる電池は、電力の消費量が少ないので一般的に長寿命であることが多く、一般的なもので10年程度は持つが、使用状況等によって変動する。電池が切れてしまうと、これらの機能が発揮できなくなるほか、自動遮断装置が安全側に働くので、ガスの供給は遮断されてしまい、ガスメータの電池が消耗してしまっているので、電池を新しいものに交換するまで、ガスの復帰作業が行えなくなる。従って、事前に電圧低下を検知して、煩雑な交換手順等もアナウンスすることで、速やかに電池の交換が行えるという優れた効果を奏する。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記各部屋に設置された前記警報器のうち1の警報器の近くに、ガスの供給遮断状態から復帰するためのガスメータ遠隔復帰装置を備え、前記ガスメータが異常を検出し、ガスの供給を遮断した場合に、前記ガスメータ遠隔復帰装置と連動して、前記警報器がガス供給復帰情報を前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするので、例えば台所に設置されたガスメータ遠隔復帰装置によって、ガスメータによるガス供給遮断の状態を復帰させることが可能で有り、この際に近くにある警報器によって、ガス供給復帰情報を放置されるので、ガスユーザーがガス供給の復帰をスムーズに行えるという優れた効果を奏する。
(7)(6)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、前記ガスメータ遠隔復帰装置を操作して、ガス供給を復帰するための操作方法を含むことを特徴とするので、ガスユーザーがガスメータ遠隔復帰装置の操作方法について知識がなくてもスムーズに操作を行えるという優れた効果を奏する。
(8)(6)及び(7)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給状態に復帰するまでに必要なガス使用停止時間を含むことを特徴とするので、ガスの供給状態に復帰するまでに、ガスの元栓を開いてガス機器を使用してしまうなどして、ガス供給復帰が失敗してしまうことを防ぐという優れた効果を奏する。
(9)(6)乃至(8)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給を復帰する作業を行った際の、ガス供給復帰作業の成否情報を含み、前記ガス供給復帰作業が失敗した際には、前記成否情報とともに、前記警報発報手段によってガス供給復帰作業の失敗原因をアナウンスすることを特徴とするので、ガス供給復帰作業の成否が確実にガスユーザーに伝えられ、成功した場合には安心してガス機器の使用が再開でき、失敗した場合にもガス供給復帰作業の失敗原因が通知されるために、失敗原因が分からずにガス供給復帰作業の失敗を繰り返してしまわないという優れた効果を奏する。
(10)(1)乃至(9)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記家庭に設置されている前記警報器が、別の家庭に備えられる外部警報器と信号を送受信可能に接続され、前記警報器が前記ガスメータから前記異常情報信号を受け取った際に、前記警報器から前記外部警報器にも前記異常情報信号を送信し、前記別の家庭の各部屋で、前記異常情報信号に基づき、前記警報発報手段によって、前記家庭の異常情報を発報することを特徴とするので、例えば異常の起こった家庭内にガスユーザーが不在である場合や、異常の起こった家庭のガスユーザーの体が不自由である場合には、別の家庭に異常が起こったことが通知されることで、異常の起こった家庭のガスユーザーのサポートを速やかに行うことが可能となるという優れた効果を奏する。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図面を用いて説明する。最初に第1実施例の構成について説明する。
図1に、第1実施例のガスメータ警報報知システムのブロック図を示している。
ガスメータ10は内部に情報の処理や信号発信の処理を行うためのCPU11を備えており、他の機器との通信を行うための通信インターフェイス12によって、他の機器と接続されている。
また、ガスメータ10にはガス遮断弁14や、流量検出器15、感震器16、ガス圧検出器17等の通常の自動遮断機能付きのガスメータが備えている機器を、同様に備えているものとする。
通信インターフェイス12の接続方法は、ネットワーク13によって行われる。ただし、このネットワーク13は有線であっても無線であっても良い。新築の家に設置するのであれば、通信の安定性や確実性を踏まえて有線での接続が好まし。また、新築で無い場合であっても、既設のインフラ、例えば電話回線やLAN回線などが十分整備されていれば、それらに接続する形式であっても良い。
さらに、新築でなく、既設のインフラを利用できない場合は、無線で接続する方法であれば、敢えて線を引き回さなくても良いので、取り付けが容易になる。例えば、特定小電力無線を用いたデータ通信方式を利用する形式が好ましい、
ガスメータ10の接続されるネットワーク13には、台所30に設置されている親警報器20a、その他の各部屋である、リビング31及び寝室32に備えられる子警報器20b等が取り付けられている。
親警報器20a、子警報器20bなどの警報機器は、台所30や、リビング31、寝室32、子供部屋等の各部屋に取り付けられたものであり、例えば、台所30であれば、不完全燃焼等を検出するためのCO警報器や、ガス漏れを検知する都市ガス警報器、火災を検知する火災警報器等が考えられる。他の部屋でも、消防法の改正により、一定の床面積を有する建物には、各部屋に火災報知機の設置が義務図けられており、今後設置される可能性が高い。
また、親警報器20a及び子警報器20bは防犯センサなどであっても良い。
親警報器20a及び子警報器20bには、CPU11の他、音声データ記憶メモリ22、スピーカ23が備えられており、通信インターフェイス12を介してネットワーク13に接続され、ガスメータ10と通信が可能となっている。
音声データ記憶メモリ22には、後で説明するアナウンスの内容が記憶されており、スピーカ23によって、警告音を発したり、音声データとしてアナウンスを行ったりすることが可能となっている。
この場合に、親警報器20aにはスピーカ23の他に液晶パネルなどを供えていても良い。液晶パネルを備える場合には音声データ記憶メモリ22に文字及びグラフィックデータを格納するものとする。
なお、本第1実施例では音声データを再生してアナウンスするものとして説明を行う。
台所30に設置されている親警報器20aは、商用電源を使用しており、必要に応じて停電対策の予備電池を装備しているものとする。市販の警報機器には、配線の煩わしさから電源を電池としているものも多いが、本第1実施例の親警報器20aは、子警報器20bとブロードキャスト通信をする他、子警報器20bやガスメータ10の「電圧低下警報」等を報知する必要性から、常に電源が供給されていることが望ましい。
ブロードキャスト通信することで、1対1の通信を行うよりも早く親警報器20aの情報を子警報器20bに伝達することができる。有線ネットワークで親警報器20aと子警報器20bを接続する場合は、LAN等の高速データ通信方法があるため、個別にハンドシェイクしてデータ伝達の確実性を高めるという事も考えられるが、特定省電力無線等の無線通信を利用したネットワークである場合には、情報伝達量が少ないために、ブロードキャスト通信の方が有利である。
一方、リビング31や寝室32、子供部屋等に設置される子警報器20bは、電源を電池とするものが望ましい。もちろん電源を商用電源にしても良いが、子警報器20bが火災警報器であったりする場合は天井若しくは高い位置に取り付けられるケースが殆どであるので、電源が電池であるほうが取り付け位置の制限が少なくなる分、利便性は高い。
ネットワーク13には、親警報器20a及び子警報器20bの他に、換気扇21及びガスメータ遠隔復帰装置24が備えられている。
換気扇21は台所30や、リビング31、寝室32、子供部屋等の各部屋に必要に応じて取り付けられる。台所30や、風呂場など、ガス機器を使用する場所には換気扇21が取り付けられており、この換気扇21にはCPU11が備えられ、通信インターフェイス12を介してネットワーク13に接続されている。
換気扇21は、このようにネットワーク13に接続されていることによって、外部入力によって、オン、オフが可能となっている。
ガスメータ遠隔復帰装置24は台所30に設置されており、通信インターフェイス12を介してネットワーク13に接続されている。
次に、ガスメータ10の検出する異常の内容を例示して説明していく。
図2はガスメータ10の検出する異常と、それに対応するアナウンスをまとめた表である。
これらの異常の内容のアナウンスは、親警報器20a及び子警報器20bの音声データ記憶メモリ22に格納されており、スピーカ23によって、ガスユーザーに放置される。
ガスメータ10が検出する異常としては、ガス供給を即時遮断する異常として、「大流量遮断」、「感震遮断」、「ガス圧低下遮断」、「警報器連動遮断」等がある。
また、ガス供給を一定時間後に遮断する異常として「長時間遮断」等がある。
また、ガス供給を遮断しない異常として「長期漏洩」「電圧低下」等がある。
以下にこれらの内容を説明する。
異常名称の欄には、考えられる異常の内容に対応する異常の名称が例示してある。対応の欄には、それぞれの異常に対応するガスメータ10の対応が示されている。アナウンス内容の欄には、それぞれの異常に対応する親警報器20a及び子警報器20bからのアナウンスが例示されている。これらのアナウンスは図2のS1にてガスメータ10より発信される異常情報信号に基づいて、図3のS15で親警報器20a及び子警報器20bからスピーカ23にて伝達されるアナウンスである。
なお、これらは例示であり、アナウンスの内容が限定されたり、異常の種類が限定されたりするものではない。
「大流量遮断」は、ガスメータ10の2次側のガス管が破損したり、ガスホースが破れたり、ガス機器が破損するなどして、短時間に大量のガスが漏れ出した場合に、ガスメータ10の備えるCPU11が異常と判断し、ガス遮断弁14によって即時遮断をする異常である。
ガスメータ10の内部には流量検出器15を設けているので、一定時間内に一定流量以上のガスが流れることを検出し、ガスメータ10のCPU11が異常と判断することが可能である。
この「大流量遮断」の異常が検出された場合には、大量のガスが屋外または屋内に漏れ出している危険性があり、火の気がある場合は引火や爆発の危険性があるため、ガスの供給は即時遮断される。
ガスメータ10が「大流量遮断」の異常を検出した場合には、ガスメータ10がガス遮断弁14によりガス供給の即時遮断を行い、各部屋に備えられた親警報器20a及び子警報器20bにガスメータ10が「大流量遮断」のが発生した旨の信号を、ネットワーク13を通じて伝達する。
そして、その内容に基づいて、各部屋にある親警報器20a及び子警報器20bに備えられるCPU11が、音声データ記憶メモリ22より、対応するアナウンスを選択する。
そして、親警報器20a及び子警報器20bがスピーカ23によって、「大流量遮断」の異常をガスメータ10が検出し、ガス供給を即時遮断するアナウンスをする。
これにより、親警報器20a及び子警報器20bの設置された部屋の付近にガスユーザーが居れば、確実にアナウンスが伝えられることになる。
この場合のアナウンスの内容は、ガスの供給が遮断された旨がガスユーザーに伝達され、ガスメータ10が「大流量遮断」の異常を検出した旨と、どのような異常で、どのような状況が想定されているかについて報知を行う。
このアナウンスによって、ガスユーザーは大流量のガス漏れが発生している恐れがあることを認識し、ガスの供給が遮断されることを知ることが出来る。
「感震遮断」は、ガスメータ10内部に備えられる感震器16が、200gal程度以上の揺れを検出した場合に、ガスメータ10の備えるCPU11が異常と判断し、ガス遮断弁14によってガス供給の即時遮断をする異常である。
この「感震遮断」の異常が検出された場合は、地震等が発生して地中に埋設してあるガス管が破損している恐れがある。このような場合、ガス漏れが起こり火災の原因となる可能性があるので、ガスの供給を即時遮断する必要がある。
この「感震遮断」の異常が検出された場合、ガスメータ10がガス遮断弁14によりガス供給の即時遮断を行い、各部屋に備えられた親警報器20a及び子警報器20bにガスメータ10が「感震遮断」の異常が発生した旨の信号を、ネットワーク13を通じて伝達する。
そして、その内容に基づいて各部屋にある親警報器20a及び子警報器20bに備えられるCPU11が音声データ記憶メモリ22より、対応するアナウンスを選択する。
そして、親警報器20a及び子警報器20bの備えるスピーカ23によって、「感震遮断」の異常をガスメータ10が検出し、ガス供給を即時遮断するアナウンスを行う。
このアナウンスにより、親警報器20a及び子警報器20bの設置された各部屋の付近にガスユーザーが居れば、確実にアナウンスが伝えられることになる。
この場合の、アナウンスの内容は、図2のアナウンス内容の欄に例示されるように、ガスの供給が遮断された旨が、ガスユーザーに伝達され、ガスメータ10が「感震遮断」の異常を検出した旨と、どのような異常で、どのような状況が想定されているかについて報知を行う。
このアナウンスによって、ガスユーザーはガスメータ10が揺れを検出したことを認識し、ガスの供給が遮断されることを知ることができる。
「ガス圧低下遮断」は、例えばガス供給元からのガス管の破裂等の要因によって、供給されるガス圧が低下した場合、ガスメータ10が異常と判断して、ガス遮断弁14によりガス供給を遮断する異常である。
ガスメータ10の内部には、ガス圧検出器17を設けているので、供給されるガス圧が一定レベル以下になったことを検出し、ガスメータ10の備えるCPU11が異常と判断することが可能である。
この「ガス圧低下遮断」の異常が検出された場合は、ガス供給側のガス管の破損の可能性があり、ガス漏れ等の危険があるので、ガスの供給は即時遮断する必要がある。
この「ガス圧低下遮断」の異常が検出された場合、ガスメータ10がガス遮断弁14によりガス供給遮断を行い、各部屋に備えられた親警報器20a及び子警報器20bにガスメータ10が「ガス圧低下遮断」の異常が発生した旨の信号を、ネットワーク13を通じて伝達する。
そして、その内容に基づいて各部屋にある親警報器20a及び子警報器20bに備えられるCPU11が音声データ記憶メモリ22より、対応するアナウンスを選択する。
そして、親警報器20a及び子警報器20bの備えるスピーカ23によって、「ガス圧低下遮断」の異常をガスメータ10が検出し、ガス供給を即時遮断するアナウンスを行う。
このアナウンスにより、親警報器20a及び子警報器20bの設置された各部屋の付近にガスユーザーが居れば、確実にアナウンスが伝えられることになる。
この場合の、アナウンスの内容は、図2のアナウンス内容の欄に例示されるように、ガスの供給が遮断された旨が、ガスユーザーに伝達され、ガスメータ10が「ガス圧低下遮断」の異常を検出した旨と、どのような異常で、どのような状況が想定されているかについて報知を行う。
このアナウンスによって、ガスユーザーはガスメータ10がガス圧低下を検出したことを認識し、ガスの供給が遮断されることを知ることができる。
「警報器連動遮断」は、例えば各部屋に設置された親警報器20a及び子警報器20bが例えば火災を検知した場合に、ガスメータ10にこの情報が通知され、ガスメータ10が異常と判断して、ガス遮断弁14によりガス供給を遮断する異常である。親警報器20a及び子警報器20bが、防犯センサである場合には、外部からの侵入者があったと判断した場合に通知され、ガス漏れ警報器である場合には、ガス漏れを検出した場合に通知される。
ネットワーク13によってガスメータ10と接続される、親警報器20a及び子警報器20bが、例えば火災を検出した場合に、ガス機器をそのまま使用していると二次災害が起こる可能性がある。このため、ガスの供給を即時遮断する必要がある。ただし、種類によってはガスの供給を遮断しない場合もある。例えば、外部からの侵入者があったと判断した場合などがそれにあたる。ただし、この場合の手順は特殊となるので、以下火災を検知した場合について説明する。
この「警報器連動遮断」の異常が親警報器20a及び子警報器20bから通知された場合は、ガスメータ10がガス遮断弁14によりガス供給遮断を行い、各部屋に備えられた親警報器20a及び子警報器20bに、親警報器20a及び子警報器20bのうちの1つが異常を検知した旨の信号をガスメータ10からネットワーク13を通じて伝達する。
そして、その内容に基づいて各部屋にある親警報器20a及び子警報器20bに備えられるCPU11が音声データ記憶メモリ22より、対応するアナウンスを選択する。
そして、親警報器20a及び子警報器20bの備えるスピーカ23によって、「警報器連動遮断」の異常をガスメータ10が検出し、ガス供給を即時遮断するアナウンスを行う。
このアナウンスにより、親警報器20a及び子警報器20bの設置された各部屋の付近にガスユーザーが居れば、確実にアナウンスが伝えられることになる。
この場合のアナウンスの内容は、図2のアナウンス内容の欄に例示されるように、ガスの供給が食事遮断される旨が、ガスユーザーに伝達され、ガスメータ10が「警報器連動遮断」の異常を検出した旨と、どのような異常で、どのような状況が想定されているかについて報知を行う。
このアナウンスによって、ガスユーザーはガスメータ10が警報器から異常を受け取ったことを認識し、ガスの供給が遮断されることを知ることができる。
以上に説明した異常が、ガス供給を即時遮断する対象となる異常である。これらの異常は、ガス供給を即時遮断しなければならない緊急性を要する遮断であり、即時遮断することで、ガスユーザーの安全を図る。
そして、遮断内容と想定される状況を説明することによって、ガスユーザーにどのような異常が起きてガスメータ10がガス供給を遮断したかを知ることができる。また、異常の内容をすることによって、速やかにガス供給の復帰作業が可能となる。
次に、即時遮断を要しない異常について説明する。
「長時間遮断」は、ガスユーザーがガス機器を使用していることを忘れて、長時間ガス機器がつけっぱなしになっている場合や、ガス機器の一部が破損していたり、ガスホースに穴が空いていたりして、長時間ガスが漏れ続けた場合に、ガスメータ10が異常と判断して、ガス遮断弁14によりガス供給を遮断する異常である。
ガスメータ10の内部には、流量検出器15を設けているので、一定期間内に連続的にガスが流れ続けていることを検出し、ガスメータ10のCPU11が異常と判断することが可能である。
この「長時間遮断」の異常が検出された場合は、前述した「大流量遮断」と異なり、即時遮断するほど緊急性を要しないので、遮断警告を行い、原因の解決を促す。
仮にこの警告によって、原因が解消された場合は、ガス供給を遮断する必要がなくなるため、ガスユーザーもガスの復帰作業を行う必要が無くなる。
ガスの復帰作業には、多少の手間と時間を要するため、その間ガスユーザーがガスを使用できなくなるというデメリットが発生するが、警告をすることによって、これを回避できる可能性がある。
この「長時間遮断」の異常が検出された場合、各部屋に備えられた親警報器20a及び子警報器20bにガスメータ10が「長時間遮断」の異常が発生した旨の信号を、ネットワーク13を通じて伝達する。
そして、その内容に基づいて親警報器20a及び子警報器20bに備えられるCPU11が音声データ記憶メモリ22より、対応するアナウンスを選択する。
そして、親警報器20a及び子警報器20bの備えるスピーカ23によって、「長時間遮断」の異常が出た旨をアナウンスする。
この場合の、アナウンスの内容は、「遮断予告」、「カウントダウン」、「遮断後」、「遮断回避」の4パターンがある。
「遮断予告」では、ガスメータ10が「長時間遮断」を検出したので、安全の為に一定時間後にガスメータ10がガス供給の遮断を行う旨の報知を行い、ガス機器等の点検を促す。
「カウントダウン」では、一定時間の経過をガスユーザーに報告するため、遮断されるまでの時間を報知する。
「遮断後」では、ガスメータ10が「長時間遮断」を検出し、一定時間経過したため、安全の為にガスメータ10がガス供給の遮断を行った旨の報知を行う。
「遮断回避」では、ガスメータ10が「長時間遮断」を検出したが、問題が解決したのでガス供給の遮断を行わない旨の報知を行う。
このように、アナウンスの内容は、ガスの供給が一定時間後、遮断される旨が、ガスユーザーに伝達されれば良い。これによって、ガスユーザーは長時間ガス機器が使用されているか、ガス漏れが発生している恐れがあることを認識し、ガスの供給が遮断されることを知るので、突然ガスの供給が遮断されて困ることが無くなる。
また、一定時間内に、ガス機器の使用を中止したり、ガス漏れの原因を解消したりすれば、ガス供給遮断を回避することも可能となる。
以上に挙げた「大流量遮断」、「感震遮断」、「ガス圧低下遮断」、「警報器連動遮断」、及び「長時間遮断」については、ガスの供給の遮断を伴う異常のアナウンスであるが、この他に、「長期漏洩」と「電圧低下」の2つの警報がある。
「長期漏洩」とは、微量のガス漏れが長期間にわたって連続して続く場合に、ガスメータ10が異常と判断する異常である。
この「長期漏洩」は、主にガスホースの破れや、ガス機器の故障等によって、常に少量のガスが流れ続けている場合に出される警報である。
ガス漏れによるガスの漏れ量自体は極少量であるので、直接的に災害に結びつきにくいが、ガスホースの破れや、ガス機器の故障は程度が進む可能性もあり、又ガスの浪費でもあるので、報知して原因の究明を促すことで保安効果が向上する。
「電圧低下」とは、ガスメータ10に内蔵されている電池の電圧が低下したことを警告する異常である。
ガスメータ10に内蔵されている電池は、長寿命であるが、この電池によって各種センサやCPU11が動いている。従って、電圧が低下し、これらの機器が稼動するだけの電気が供給できなくなると、最終的にガスメータ10のガス遮断弁14は遮断してしまう。
このような遮断が起きると、電池を換えない限り復帰作業も行うことができない。
従ってこのようなことを避けるために、電圧低下を報知して、事前に電池の交換を促す。
なお、この「電圧低下」については、子警報器20bの電池の電圧の低下、または電池切れを警告するものでも良い。
子警報器20bも電池で駆動させるケースが多いことは前述した通りであるが、子警報器20bが電池切れでガスユーザーに通報できない場合も想定される。子警報器20bと親警報器20aはネットワーク13で接続されており、お互いに双方向の通信が可能であるため、この情報を検知することが可能であり、電池切れによって、報知機能が失われてしまうことを防ぐことは有効である。
上記のような構成になっており、各種の異常がガスメータ10によって検出された場合に、ガスメータ10及び親警報器20a及び子警報器20bは以下のような動作をする。
次に、親警報器20a及び子警報器20bの動作フローについて、図3及び図4について説明する。
図3は、ガスメータ10の異常時における親警報器20a及び子警報器20bの動作フローについて示している。
ガスメータ10が異常を検知した場合、S1で、ガスメータ10の備えるCPU11が異常の内容を、親警報器20a及び子警報器20bにネットワーク13を通じて異常情報信号を発信し、親警報器20a及び子警報器20bはその信号を受信する。
そして、S2で、親警報器20a及び子警報器20bのCPU11が、ガスメータ10から通知された異常情報信号の内容に応じてガス供給遮断をすべきか判断する。ガス供給遮断が必要ないと判断された場合(S2:No)は、S13で、情報報知処理を行い、「警告」を行った後、フローを終了する。情報報知処理のフローについては、図4にて説明を行う。
なお、情報報知処理で「警告」の内容の報知を行う場合として、前述した「電圧低下警報」「漏電警報」等がある。
一方、ガス供給遮断をすべきであると、ガスメータ10が検出した異常に基づいて親警報器20a及び子警報器20bのCPU11が判断した場合は(S2:Yes)、S3で即時遮断が必要であるかどうかを判断する。
即時遮断が必要であれば(S3:Yes)、S11で、親警報器20a及び子警報器20bからガスメータ10にガス供給遮断確認信号を送り、S12でガスメータ10からのガス供給遮断通知を待つ(S12:No)。
即時遮断が必要となるケースとしては、前述したような、「大流量遮断」「感震遮断」「ガス圧低下遮断」「警報器連動遮断」等の緊急性を要する異常をガスメータ10が検出した場合である。
このような緊急性のある異常をガスメータ10が検出した場合、安全のためガスメータ10はガス遮断弁14によってガスの供給を即時遮断する。
ガスメータ10からガス供給遮断が完了した旨の信号が送られれば(S12:Yes)、S10にて情報報知処理を行い、「遮断後情報」を報知することになる。
この場合の報知内容は、即時遮断を行ったので、ガス供給がガスメータ10によって遮断された旨の報告と、どのような異常に基づいてガス供給遮断に至ったかについて具体的に説明をする。アナウンスの内容については前述した通りである。
即時遮断が必要ないと判断した場合は(S3:No)、S4で、情報報知処理で「遮断予告」を行う。情報報知処理のフローについては、図3にて説明を行う。
ここで、ガス供給の即時遮断が必要ないと判断される異常は、前述した「長時間遮断」等である。「長時間遮断」の異常が親警報器20a及び子警報器20bに通知された場合、親警報器20a及び子警報器20bはS4の情報報知処理で、一定時間後にガス供給を遮断する旨のアナウンスを行う。遮断までに原因を解決するための猶予時間を設けることで、ガスユーザーがガスの供給遮断を回避できるようになる。
従って、例えば、異常内容が「長時間遮断」であると判断された場合、S3で即時遮断の必要は無い異常であると判断され、S4にて、情報報知処理を行い、「長時間遮断」の異常がガスメータ10で検出され、一定時間後に遮断する旨の報知を、各部屋に設置された親警報器20a及び子警報器20bによって行う。
次に、S5ではガスメータ10が換気扇21に一定期間換気するようにネットワーク13を通じて信号を送る。
「長時間遮断」の異常が発生するような状況においては、ガス機器を長時間使用することにより、室内の酸素濃度が低くなり、不完全燃焼を起こす可能性がある。また、既に不完全燃焼を起こして一酸化炭素を発生させている可能性もある。従って、自動的に換気扇を動かし、一定期間換気を行うことで、これらの問題を解決する。ガスメータ10より、換気指示を受け取った換気扇21は、換気をスタートし、CPU11によって換気時間を監視し、一定時間経ったら換気を終える。こうすることで、換気が終わってなお換気扇21が付けっぱなしになることを防ぐことができる。
次に、S6にて、ガス供給遮断が回避されたかどうかの判断を行う。具体的には親警報器20a及び子警報器20bのそれぞれのCPU11が、ガスメータ10にガス供給遮断を行ったかどうかを問い合わせ、S7で、ガス供給遮断が回避されたかどうかを判定する。
ガス供給遮断が回避されない場合は(S7:No)、S8で、ガスメータ10からの情報に基づき、ガスの供給遮断がされたかどうかの判断を行う。ガス供給遮断が回避されれば、S10の処理に進む(S7:Yes)。
ガスメータ10からガスの供給を遮断したという信号が、親警報器20a及び子警報器20bに送られなければ(S8:No)、S9で、情報報知処理で「カウントダウン」を行い、S6に戻る。
つまり、「長時間遮断」の異常が発生した後、猶予時間が設定されるので、猶予時間が経過するまでは、ガスの供給遮断が行われるまであと○○分といったような、カウントダウンのアナウンスを行い、どの程度の猶予があるのかをガスユーザーに認知させることができる。
一方、S8でガスメータ10がガス供給を遮断したという信号が得られれば(S8:Yes)、S9で、親警報器20a及び子警報器20bが常用報知処理を行い、「遮断後情報」を通知し、フローを終了する。
この「遮断後情報」はどのような原因によってガスの供給遮断が行われたかを示すものである。例えば即時遮断処理のなされる「大流量遮断」の場合には、前述のようにガスの供給はガスメータ10によって遮断され、ガス配管、又はガス機器の破損、またはガスホースの破れなどの可能性があり、ガスが大量に漏れている危険性があるといったアナウンスをすることで、ガスユーザーに即時対応を促すことが可能となる。
次に、図4の説明を行う。
図4は、親警報器20a及び子警報器20bの行う「情報報知処理」の動作フローについて示している。
親警報器20a及び子警報器20bが、ガスメータ10より情報を通知された場合、S14で、親警報器20a及び子警報器20bがガスメータ10からの情報を受信し、S15で、親警報器20a及び子警報器20bに備えられたCPU11が、その情報に基づいて、警報を報知すべきかどうか判断を行う。
ここでいうガスメータ10の情報とは、図3の、S1でガスメータ10から受信する異常情報信号や、S4の「遮断予告」、S9の「カウントダウン」、S10の「遮断後情報」、S13の「警告」等が該当する。
報知が必要でないと判断された場合には(S15:No)、このフローは終了する。一方、報知が必要であると判断された場合(S15:Yes)、S16で、親警報器20a及び子警報器20bが、ガスメータ10からの情報に応じて、音声データ記憶メモリ22より、親警報器20a及び子警報器20bに備えられたCPU11が対応する音声データを選択する。この音声データは、音声で伝える必要が無ければ警告音等でも構わない。
この以上の内容については、前述の図2に示す遮断報知の表に示している。
そして、S16で、親警報器20a及び子警報器20bが選択した音声データを音声データ記憶メモリ22より、ロードする。
最後に、S17で、親警報器20a及び子警報器20bがスピーカ23をもちいて、音声データを再生し、アナウンスを行う。警告音であれば、警報を報知し、フローを終了する。
報知が必要ないと判断されるケースとしては、カウントダウンを行う際に、20秒ごとに報知する等のカウントダウンするタイミングを設定している場合が挙げられる。
もちろん、秒刻みでカウントダウンのアナウンスをすることも考えられるが、音声データが多量に必要となるので、子警報器20bの小型化や低コスト化を考えれば、データの増大は避けたいところであるし、アナウンスの内容にカウントダウンデータとは別の、例えば操作案内や、注意事項などを付加することによっても、ガスユーザーに的確に処理を行わせる意味では有用である。
また、連続的にアナウンスを繰り返すことはガスユーザーに心理的圧迫を与えることにもなりかねず、重要な情報をガスユーザーが聞き落とす場合も考えられるので、一定の間隔を置いてアナウンスを繰り返すなどの方法も有効だと考えられる。
このように、ガスメータ10から伝達される異常情報信号に基づく情報を、各部屋に設置されている親警報器20a及び子警報器20bで報知することで、ガスメータ10の検出した異常を、ガスユーザーは警報器の設置されたどの部屋に居ても知ることができる。
そうすることで、ガスメータ10が「長時間遮断」等、遮断予告をして、一定時間後にガスの供給を遮断するような異常を検出した場合には、ガスユーザーはその原因を特定し、解決することで、ガスメータ10のガスの供給遮断は回避し得る。そして、ガスの供給遮断を回避で切れば、ガス供給の復帰作業を行わずに済む。
また、ガスメータ10が「大流量遮断」等、即時遮断の異常を検出した場合には、ガスメータ10のガス遮断弁14によってガスの供給が遮断されたことを知ることができ、ガス供給の復帰作業を行う必要があることをガスユーザーが知ることができる。
また、ガスメータ10が「電圧低下」等、遮断には直接至らないものの、ガスユーザーがガスメータ10の状態を知ることで、未然に電池切れによるガスの供給遮断等を防ぐことができる。
つまりこのような、親警報器20a及び子警報器20bによるアナウンスによって、ガスユーザーが正確にガスメータ10の検出した異常を知ることができるシステムによって、ガスメータ10がガスの供給を遮断した場合等でも、異常に応じた適切な処置が採ることが可能となった。
次に、ガスメータ10によってガス供給が遮断された場合、親警報器20aによって報知されるアナウンスの内容を説明する。
台所30に設置される親警報器20aと、ガスメータ遠隔復帰装置24は、ネットワーク13を介してガスメータ10に接続されている。
ガスメータ遠隔復帰装置24を使用することで、ガスメータ10の遮断復帰が可能であるが、この手順について親警報器20aに説明をさせることで、確実にガスメータ10の遮断復帰が可能となる。
現在市販されている、CPU11を内蔵した、自動遮断機能付のガスメータ10には、ガス供給をガス遮断弁14によって遮断した後に、遮断復帰をするにあたって、ガス漏れチェックを行うことが一般的である。このチェックに2〜3分要するが、この際には、ガス栓を全て閉めてチェックを行う必要があり、チェック中にガスの使用を行うと、ガスメータ10はガス漏れありと判断して、ガスの供給を再び遮断してしまう。
このような復帰手順は、各所に紹介されているが、遮断されたガスの復帰作業を行うのは、大抵の場合家庭に居る時間の長い主婦や、お年寄りであり、実際に復帰手順の知識を持ち、正確にガスの遮断復帰作業を行えるガスユーザーは少ないという実情が有ある。
また、ガスの供給が再開されたかどうかはガスメータ10に取り付けられたLED等によって示されるのみであるので、ガスの遮断復帰が正常に行われたかどうかがわかりづらい。
さらに、ガス漏れが実際に検出された場合にも、ガス漏れを通知する手段がLED等に頼っているため、ガスユーザーには判断できない場合が多く、結局ガス会社に連絡するケースが多い。
このような問題も、親警報器20aに備えられるスピーカ23からの音声、又はグラフィック情報によって手順をアナウンスされることで、解決される。
図5には、復帰手順に対するアナウンスの内容を表にして示している。
「復帰前アナウンス」では、ガスの復帰作業にあたり事前に行わなければならない事項を説明する。
例えば、ガスの元栓を全て閉めた後に、ガスメータ遠隔復帰装置24のレバーを操作するように指示をする。
「カウントダウン」では、ガスの復帰作業をするにあたって、安全のためにガス漏れチェックを行うので、ガス漏れのチェックを行っている時間を報告する。
時間を報告することで、ガスの使用再開ができるタイミングを知ることができ、実際にどのような処理をしているかをガスユーザーが知ることができる。
例えば、このカウントダウンを行わない場合には、2〜3分間何もアナウンスされないことになる。そうすると、ガスユーザーはガスの復帰作業を終了したものと思い込んで、ガスの使用再開を始めてしまう可能性も有り、ガスの復帰作業が失敗してしまう恐れがある。
このような事態を避けるために、カウントダウンを行う。カウントダウンの代わりに復帰作業についての注意事項を説明しても良いが、どれくらいで復帰作業が終了するのかを知ることで、ガスユーザーに安心感を与えることは重要であるため、具体的に残り時間を報知することが望ましい。
「復帰成功アナウンス」では、ガスの復帰作業が成功した旨を報告する。これによって、ガスの使用再開可能であることをガスユーザーに通知し、安心してガスの使用を再開することが可能となる。
「復帰失敗アナウンス」では、ガスの復帰作業が失敗した旨を報告する。この際に、復帰失敗の原因や、注意事項を再度通知することで、再び復帰作業を行うか、復帰をせずにガス会社に連絡するように説明することで、ガスユーザーの次の処置が適切に行え、災害を未然に防ぐことが可能となる。
次に、復帰手順のフローチャートについて説明する。
図6は、第1実施例のガス供給遮断時におけるガスメータの復帰手順について示している。
ガスメータの復帰に関しては、図3のS10での情報報知処理が終わった後、復帰作業を行っても問題がない異常である場合は、引き続きスピーカ23から復帰作業を行うようにアナウンスされる。
もしくは、復帰作業モードを親警報器20aにおいて、設定できるようにしても良い。
ただし、いずれにしろ、「長時間遮断」のような、すぐにガス供給を再開しても良いような異常であれば、直ぐに復帰作業を行うように示唆するほうが、ガスユーザーにとっても利便性が高いが、「大流量遮断」「感震度遮断」「ガス圧低下遮断」等、異常の内容が危険度の高いものについては、原因を解決しない状態でガスの供給を再開しても、直ぐに遮断されてしまうため、異常の内容によって、対応を分けるべきであろう。
S21で、ガスメータ復帰作業がされたかどうかの判断をする。ガスメータ遠隔復帰装置24等でガスメータ復帰操作がされるまで待機し(S21:No)、復帰操作がされれば(S21:Yes)、S22で「復帰前アナウンス」についての情報報知処理を行う。
情報報知処理についてのフローは図4で説明している。
ここでは、図5で説明したように、ガス漏れチェックを行う必要があるので、ガスユーザーにガスの元栓を全て閉めるように指示を行う。ガス漏れチェックは、ガスの元栓を閉めた状況で、ガスの供給を開始し、ガスが閉鎖されたガス管内に充満した状況で、なおガスの消費が認められる場合には、ガス漏れと判断する手法で行っている。
従って、どこか、ガスの元栓を開いて、ガスを使用していたりすると、ガス漏れであると判断して、再びガスの供給を停止してしまう。「復帰前アナウンス」の内容にこういった内容をガスユーザーに説明するのも良いであろう。
次に、S23で、待機時間を経過したかどうかの判断を行う。ガスメータ復帰作業を行った場合は、ガス漏れチェック機構が働き、ガス漏れがないかについてのチェックを行う。このガス漏れチェックに2〜3分を要するので、待機時間を設けて、その時間が経過するのを待つことになる。
ここで待機時間を経過していない場合は(S23:No)、S22にもどって、情報報知処理を行う。この場合は必要に応じて「カウントダウン」のアナウンスを行う。例えば、30秒おき、20秒おきというように区切りの良いところで残り時間を報知する。もちろん、秒刻みでカウントダウンしても構わない。このようにカウントダウンを行い、使用が出来るようになるまでの時間を報知することで、ガスユーザーが誤ってガスの元栓を開いてガスの使用を始めてしまわないというような効果がある。
待機時間が経過してれば(S23:Yes)、S24で、ガスメータ10にガス供給の復帰確認を行う。ガスメータ10は、その結果を親警報器20a及び子警報器20bに通達し、S25で、復帰作業の成否判断を行う。復帰作業が問題なく成功していれば(S25:Yes)、S26で、情報報知処理を行い、「復帰成功アナウンス」をスピーカ23にて流す。復帰作業が失敗していれば(S25:No)、S27で、情報報知処理を行い、「復帰失敗アナウンス」を行う。
復帰作業に成功していれば、ガスユーザーに対して、使用か再開できる旨を報知する。また、失敗していれば、失敗の原因であるガス漏れを指摘し、ガスの元栓を確認した上で、再度復帰作業を行うように指示するか、復帰する前にガス会社に連絡し、ガス機器の点検を行わせるように促す。このようにしてフローを終了する。
このように、復帰手順をアナウンスによって指示することで、ガスユーザーによるガス復帰作業を容易にし、安心して復帰作業が行えるようにする他、万が一ガス復帰作業に失敗した場合でも、そのフォローをして、ガスユーザーに迅速な対応を行えるように配慮することができる。
復帰作業についてスピーカ23を用いた音声でのアナウンスで行うことにより、ガス供給の復帰作業について知識のないガスユーザーにおいても、ガス供給の復帰作業を容易に行うことができるようになる。
以上に説明した、本発明のガスメータ警報報知システムの第1実施例によれば、以下のような優れた作用、効果が得られる。
(1)家庭50の台所30、リビング31、寝室32、及び各部屋33に設置された警報器と、ガス遮断弁14を有するガスメータ10と、を有するガスメータ警報報知システムにおいて、親警報器20a及び子警報器20bが、CPU11と、音声データ記憶メモリ22と、スピーカ23を有し、親警報器20a及び子警報器20bと、ガスメータ10とが、信号を送受信可能に接続されており、ガスメータ10が異常を検出した場合に、ガスメータ10は親警報器20a及び子警報器20bに対し、検出した異常に基づく異常情報信号を通知し、親警報器20a及び子警報器20bは、異常情報信号に応じ、音声データ記憶メモリ22に記憶されたデータから警報データを選択し、選択された警報データに基づく警報を、台所30、リビング31、寝室32、及び各部屋33で、スピーカ23によって発報することを特徴とするので、ガスメータ10が異常を検知したことが、屋内の警報器が設置されているどの部屋に居ても報知され、ガスメータ10が異常を検知したことに気づかないということがなくなる。
例えば、「長期漏洩」の警報や、「電圧低下」の警報など、直接ガス供給遮断に結びつかない異常であっても、ガスユーザーが確実にその情報を認知できる。
「長期漏洩」警報であれば、ガス機器のチェックなどを行うことによって、ガス機器の故障箇所を発見したり、配管やガスホースのチェックなどを行うことによって、ガス漏れを発見したり、といったことにより、ガスの浪費を防ぐことにつながり、また災害を未然に防ぐ結果となる。
「電圧低下」警報であれば、ガスメータ10に内蔵する電池の消耗を早期に発見でき交換することによって、電池が消耗した後に、ガスメータ10の機能が働かず、ガス遮断弁14によってガスの供給が遮断されても、復帰作業が行えなくなるなどの弊害を防ぐことができる。
また、直接ガス供給遮断に結びつく異常についても、ガスが即時遮断された場合には、その対応を知ることができ、ガスの供給遮断される場合であって、原因を知っていれば事前に供給遮断が回避できるような場合に、速やかにその原因を知ることでガスの供給遮断を回避できるという優れた効果を奏する。
(2)(1)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、ガスメータ10が異常を検出し、ガス遮断弁14によってガスの供給を遮断する場合に、親警報器20a及び子警報器20bは、ガスメータ10から、ガスの供給を遮断する前に異常情報信号を通知され、音声データ記憶メモリ22から選択された警報データが、ガスメータ10がガスの供給を停止する遮断予告通知を含み、親警報器20a及び子警報器20bにより、異常情報信号に基づくガスメータ10の遮断予告通知を、スピーカ23によってアナウンスすることを特徴とするので、例えば、「長時間遮断」のような、ガス機器を一定時間以上連続して使用しつつけると、危険と判断してガスの供給を遮断するような異常の場合、該当するガス機器の連続使用をやめることで、ガス供給の遮断を回避できる。
このように、ガス供給の遮断を回避できれば、煩雑なガス供給復帰作業を行わなくても良くなる。そして、ガスの供給が遮断されることによって、ガスが使用できなくなるなどの不自由をガスユーザーに強いることも無くなる。
(3)(1)又は(2)記載のガスメータ警報報知システムにおいて、ガスメータ10が異常を検出し、ガス遮断弁14によってガスの供給を遮断した場合に、音声データ記憶メモリ22から選択された警報データが、ガスメータ10がガスの供給を停止した遮断通知を含み、親警報器20a及び子警報器20bにより、異常情報信号に基づくガスメータ10の遮断通知を、スピーカ23によってアナウンスすることを特徴とするので、ガスの供給がガスメータによって遮断されたことが、屋内の警報器の備えられたどの部屋に居ても報知され、速やかにガス供給復帰作業が必要になったことを知ることが出来るという優れた効果を奏する。
また、ガスの遮断原因によっては、すぐにガス供給復帰作業を行っても、原因が解決されずに再びガス供給が遮断されてしまう場合がある。例えば、「ガス圧低下」によってガスが遮断された場合は、ガス圧が低下した原因が、どこかでガス管が破損してガスが漏れている可能性があり、ガス管が修復されない限り原因が解決されない。
このように、ガス供給が遮断された原因を知ることで、次の対処法が変化することがあるので、その内容をアナウンスされることで、ガスユーザーは安心して次の対処をすることが可能となる。
特に、このような作業を行う可能性が高いのは、家庭の主婦や、老人といった復帰作業に詳しくない者である場合が多いので、そういった復帰作業に詳しくないガスユーザーであっても安心してガス供給の復帰作業を行うことが可能となる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
ガスメータ10と信号を送受信可能に接続された換気扇21を有し、換気扇21は、異常情報信号に応じて、一定時間換気するように動作することを特徴とするので、室内の換気が促進され不完全燃焼に対する安全性が向上するという優れた効果を奏する。
例えば、「長時間遮断」の異常がガスメータ10によって検出された場合、締め切った室内で長時間ガス機器を使用しているケースもあり、室内の酸素濃度が低下し二酸化炭素の濃度が増加している可能性もある。
このような場合には、酸素濃度の低下自体が危険であるほか、不完全燃焼を起こして、ガス供給を復帰した際に再びガス機器を使用し、不完全燃焼に繋がる恐れもある。
酸素濃度の低下等はガスユーザーが直接判断できないこともあり、このような危険性は極力排除される必要がある。換気することによって酸素濃度を回復し、不完全燃焼を抑制する効果があることはガス機器の安全性にとってもプラスとなる。
又、台所30に設置された親警報器20aである都市ガス警報器などとの連動で、ガスメータ10がガス遮断弁14によってガスの供給を遮断した場合、台所30に溜まったガスが無くならないと、都市ガス警報器からの遮断信号が解除されないため、ガスメータ10はガスの供給を再開することが出来ない。
従って、窓を開けたりして換気することが必要になるが、十分換気されなければ再びガスメータ10によって、ガスの供給が遮断されてしまうなどの弊害も考えられる。この場合に換気扇21は防爆を考慮する必要があるが、自動的に換気を行うことが出来れば、速やかにガスの供給の復帰作業を行うことが可能となる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、ガスメータ10が、ガスメータ10に内蔵される電池の、電圧低下を検出した場合、親警報器20a及び子警報器20bに対して、ガスメータ10が、電圧低下に基づく電圧低下警報を通知し、親警報器20a及び子警報器20bにより、ガスメータ10の電圧低下警報をスピーカ23によってアナウンスすることを特徴とするので、ガスメータが電池の低下によってその機能を果たさなくなるといったことを防ぐことが可能となる。
ガスメータ10が電池を必要とするのは、おもにCPU11を有するマイコン制御器や、ガス遮断弁14、通信インターフェイス12である。
ガスメータ10に使用されている電池は、電力の消費量が少ないので一般的に長寿命であることが多く、一般的なもので10年程度は持つが、使用状況等によって変動する。電池が切れてしまうと、ガスメータ10に備えられるこれらの機能が発揮できなくなり、ガス遮断弁14によってガスの供給が遮断されてしまい、その後にガスメータ遠隔復帰装置24によっての復帰作業も、ガスメータ10自身での復帰作業自体もできなくなる。従って、事前にガスメータ10の備える電池の電圧低下を検知して、煩雑な交換手順等もアナウンスすることで、速やかにガスメータ10の電池の交換が行えるという優れた効果を奏する。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、台所30、リビング31、寝室32、及び各部屋33に設置された親警報器20a及び子警報器20bのうち1の警報器の近くに、ガスの供給遮断状態から復帰するためのガスメータ遠隔復帰装置24を備え、ガスメータ10が異常を検出し、ガスの供給を遮断した場合に、ガスメータ遠隔復帰装置24と連動して、親警報器20a及び子警報器20bがガス供給復帰情報をスピーカ23によってアナウンスすることを特徴とするので、例えば台所30に設置されたガスメータ遠隔復帰装置24によって、ガスメータ10によるガス供給遮断の状態を復帰させることが可能で有り、この際に近くにある親警報器20a又は子警報器20bによって、ガス供給復帰情報を報知されるので、ガスユーザーがガス供給の復帰をスムーズに行えるという優れた効果を奏する。
(7)(6)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、ガス供給復帰情報が、前記ガスメータ遠隔復帰装置を操作して、ガス供給を復帰するための操作方法を含むことを特徴とするので、ガスユーザーがガスメータ遠隔復帰装置24の操作方法について知識がなくてもスムーズに操作を行えるという優れた効果を奏する。
復帰方法が、ガスメータ遠隔復帰装置24の近くに設置される親警報器20aによって報知されるので、親警報器20aのアナウンスする操作方法に基づいて、事前にガスの元栓を閉める等の事前の作業をし忘れることも無くなる。
(8)(6)及び(7)に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給状態に復帰するまでに必要なガス使用停止時間を含むことを特徴とするので、ガスの供給状態に復帰するまでに、ガスの元栓を開いてガス機器を使用してしまうなどして、ガス供給復帰が失敗してしまうことを防ぐという優れた効果を奏する。
ガス使用停止時間を報知し、使用の再開までに必要な時間をカウントダウンすることで、ガスユーザーが既にガスの復帰が完了したと勘違いしてガスの元栓を開いてガス機器の使用を始めてしまうということが無くなり、ガスユーサーに対して心理的な安心感をもたらすという効果もある。
(9)(6)乃至(8)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、前記ガス供給復帰情報が、ガス供給を復帰する作業を行った際の、ガス供給復帰作業の成否情報を含み、前記ガス供給復帰作業が失敗した際には、前記成否情報とともに、スピーカ23によってガス供給復帰作業の失敗原因をアナウンスすることを特徴とするので、ガス供給復帰作業の成否が確実にガスユーザーに伝えられ、成功した場合には安心してガス機器の使用が再開でき、失敗した場合にもガス供給復帰作業の失敗原因が通知されるために、失敗原因が分からずにガス供給復帰作業の失敗を繰り返してしまわないという優れた効果を奏する。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明を行う。最初に第2実施例の構成について説明する。
図7に、第2実施例のガスメータ警報報知システムのブロック図を示している。
家庭50のシステム構成の詳細は図1と類似しており、ガスメータ10にはCPU11、ガス遮断弁14、流量検出器15、感震器16、及びガス圧検出器17が備えられており、通信インターフェイス12を介してネットワーク13に接続されている。
ネットワーク13には通信インターフェイス12を介して、台所30に設置されている親警報器20aと、各部屋33に設置される子警報器20bが接続されている。ここでいう各部屋33とは、リビング31、寝室32を含むものとし、図7においては省略して描かれている。
また台所30には、ネットワーク13に接続された、親警報器20aの他、第1実施例の図1と同様に、ガスメータ遠隔復帰装置24、換気扇21等が備えられている。
各部屋33にも、同様に換気扇21が備えられていてもよく、説明に関係しないので省略している。
近所51のシステム構成も同様であり、ガスメータ10は通信インターフェイス12を介してネットワーク13に接続されている。なお、ガスメータ10の内部は省略して描かれているが、CPU11、ガス遮断弁14、流量検出器15、感震器16、及びガス圧検出器17を備えているものとする。
また、台所30にはネットワーク13に接続される親警報器20aが設置されており、その他、換気扇21やガスメータ遠隔復帰装置24が設置されているものとする。図7では省略されている。
さらに、近所51においても、リビング31、寝室32、及び各部屋33に設置される子警報器20bが接続されていてもよく、ここでは説明の都合上省略されている。
そして、家庭50に備える親警報器20aと、近所51に備える親警報器20aは、外部通信インターフェイス19を介して外部ネットワーク18に接続されている。
具体的には外部ネットワーク18は電話回線や、光ファイバー、専用回線等の有線や、特定小電源無線等を利用した無線回線である。
このように、第2実施例では、それぞれの家庭に設置される親警報器20a同士が、回線で接続されているところに特徴がある。
この接続は、特に2軒で接続されている必要はなく、例えば近所の特定の家、親戚の住んでいる家庭の親警報器20aでもよいし、となり合う数件の家庭の親警報器20aに設置されていても良い。もちろん、ガス会社の最寄りのセンタと接続されており通報されても良い。
第2実施例は、このような構成であるので、以下のような作用効果をもたらす。
家庭50のガスメータ10が異常を検出した場合、台所30に備えられる親警報器20a及び、各部屋33に備えられる子警報器20bが、異常の内容を報知する。
この場合において、家庭50には、寝たきりの老人しか住んでいなかったり、子供だけが留守番をしていたり、あるいは留守にしていて誰もいなかったりした場合等、異常に対応できない場合も想定される。
特に、子警報器20bで火災を検知して、「警報器連動遮断」等の措置がとられた場合や、「大流量遮断」や「ガス圧低下遮断」等の場合、近所51にも被害が及ぶ可能性が考えられ、即時対応する必要がある。
この際に、近所51の親警報器20aが、家庭50の親警報器20aに接続されていることで、近所51の親警報器20aが、子警報器20bにも異常情報信号を伝達し、各部屋のスピーカ23にて報知を行う。
こうすることで、前述の家庭50のガスユーザーが即異常に対応できない場合であっても、近所51に居るガスユーザーがいち早く異常に気づくことができ、異常に対する対応を取ることが可能となる。
例えば、家庭50の一室で火災が起きて、火災報知機である子警報器20bが作動した場合のケースを考えれば、その警報によって、近所51のガスユーザーはガスの使用をやめ、家庭50に火災報知を行ったり、必要な処理を取ったりできる可能性がある。
さらに、第1実施例で示した、ガスメータ10が異常を検出した際に、「長時間遮断」のように、事前に遮断理由が分かっていれば、遮断が回避できるような異常については遮断予告通知をし、即時遮断される図2に記載するような異常の場合は、ガス供給をガスメータ10のガス遮断弁14によって遮断した後に、遮断通知を行い、親警報器20a又は子警報器20bによって、その内容を報知するので、同様の効果が得られる。
また、ガスメータ遠隔復帰装置24による、ガス供給復帰作業時にも、同様の効果が得られる。
以上に説明した、本発明のガスメータ警報報知システムの第2実施例によれば、以下のような優れた作用、効果が得られる。
(1)第1実施例に記載の作用効果の(1)乃至(9)の効果が得られる。
(2)課題を解決する方法に記載の(1)乃至(9)のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、家庭50に設置されている親警報器20a及び子警報器20bが、別の家庭に備えられる外部警報器と信号を送受信可能に接続され、親警報器20a及び子警報器20bがガスメータ10から異常情報信号を受け取った際に、親警報器20a及び子警報器20bから外部の親警報器20aにも異常情報信号を送信し、近所51の各部屋で、異常情報信号に基づき、スピーカ23によって、家庭50の異常情報を発報することを特徴とするので、例えば異常の起こった家庭内にガスユーザーが不在である場合や、異常の起こった家庭のガスユーザーの体が不自由である場合には、別の家庭に異常が起こったことが通知されることで、異常の起こった家庭のガスユーザーのサポートを速やかに行うことが可能となるという優れた効果を奏する。
以上、本発明のガスメータ警報報知システムにおける実施の形態を例示したが、この実施の形態に限られることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形することを妨げない。
たとえば、第1実施例及び第2実施例において、親警報器20a及び子警報器20bには、それぞれCPU11及び音声データ記憶メモリ22を持つようにしているが、子警報器20bの小型化を図るため、親警報器20aに音声データ記憶メモリ22を持ち、音声データを選択した後、子警報器20bにデータを転送して音声データを再生するようにしても良い。
また、アナウンスの方式を、音声データの再生のみではなく、一部の報告については警告音やメロディー、及びそれらを組み合わせた、音による通知手段をとることについても妨げるものではない。又は、液晶ディスプレイ等を実装し、文字データやグラフィックを組み合わせて説明しても良い。要は、ガスユーザーに異常があったことを通知できれば良いのであるから、親警報器20aでのみ音声データをもちいてアナウンスし、子警報器20bではそのアナウンスがされていることを気づかせる為の警報を鳴らしたり、あるいは、実装している異常の数が少ない場合には、警報音を鳴らしたりするだけでも通知は可能であろう。
第1実施例の、ガスメータ警報報知システムのブロック図を示している。 第1実施例の、ガスメータ10の検出する異常と、それに対応するアナウンスをまとめた表である。 第1実施例の、ガスメータ10の異常時における親警報器20a及び子警報器20bの動作フローについて示している。 第1実施例の、親警報器20a及び子警報器20bの行う「情報報知処理」の動作フローについて示している。 第1実施例の、復帰手順に対するアナウンスの内容を表にして示している。 第1実施例の、ガス供給遮断時におけるガスメータの復帰手順について示している。 第2実施例の、ガスメータ警報報知システムのブロック図を示している。 特許文献1の、実施形態を示しているブロック図である。 特許文献1の、構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10 ガスメータ
11 CPU
12 通信インターフェイス
13 ネットワーク
14 ガス遮断弁
15 流量検出器
16 感震器
17 ガス圧検出器
18 外部ネットワーク
19 外部通信インターフェイス
20a 親警報器
20b 子警報器
21 換気扇
22 音声データ記憶メモリ
23 スピーカ
24 ガスメータ遠隔復帰装置
30 台所
31 リビング
32 寝室
33 各部屋
50 家庭
51 近所

Claims (5)

  1. 家庭の各部屋に設置された警報器と、自動遮断手段を有するガスメータと、を有するガスメータ警報報知システムにおいて、
    前記警報器が、CPUと、警報データメモリと、警報発報手段を有し、
    前記警報器と、前記ガスメータとが、信号を送受信可能に接続されており、
    前記ガスメータが異常を検出した場合に、前記ガスメータは前記警報器に対し、検出した異常に基づく異常情報信号を通知し、
    前記警報器は、前記異常情報信号に応じ、前記警報データメモリに記憶されたデータから警報データを選択し、選択された前記警報データに基づく警報を、前記各部屋で、前記警報発報手段によって発報することを特徴とするガスメータ警報報知システム。
  2. 請求項1に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
    前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断する場合に、
    前記警報器は、前記ガスメータから、ガスの供給を遮断する前に前記異常情報信号を通知され、
    前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止する遮断予告通知を含み、
    前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断予告通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするガスメータ警報報知システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
    前記ガスメータが異常を検出し、前記自動遮断手段によってガスの供給を遮断した場合に、
    前記警報データメモリから選択された前記警報データが、前記ガスメータがガスの供給を停止した遮断通知を含み、
    前記警報器により、前記異常情報信号に基づく前記ガスメータの前記遮断通知を、前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするガスメータ警報報知システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
    前記ガスメータと信号を送受信可能に接続された換気装置を有し、
    前記換気装置は、前記異常情報信号に応じて、一定時間換気するように動作することを特徴とするガスメータ警報報知システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のガスメータ警報報知システムにおいて、
    前記ガスメータが、前記ガスメータに内蔵される電池の、電圧低下を検出した場合、
    前記警報装置に対して、前記ガスメータが、前記電圧低下に基づく電圧低下警報を通知し、
    前記警報器により、前記ガスメータの前記電圧低下警報を前記警報発報手段によってアナウンスすることを特徴とするガスメータ警報報知システム。
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