JPH0668576B2 - ポリゴンミラーのジッタ補正装置 - Google Patents
ポリゴンミラーのジッタ補正装置Info
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- JPH0668576B2 JPH0668576B2 JP61257727A JP25772786A JPH0668576B2 JP H0668576 B2 JPH0668576 B2 JP H0668576B2 JP 61257727 A JP61257727 A JP 61257727A JP 25772786 A JP25772786 A JP 25772786A JP H0668576 B2 JPH0668576 B2 JP H0668576B2
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- dot
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- polygon mirror
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、平面走査方式のファクシミリや製版用スキ
ャナなどの画像記録装置において、ドット記録クロック
信号に同期して各ドットの濃淡(白黒を含む)に応じ変
調された記録用光線を、光線走査用回転多面鏡(以下ポ
リゴンミラーという)により印画紙やフィルムなどの感
光材上に走査して画像記録を行なう際に、ポリゴンミラ
ーの回転誤差により生ずる走査線のドットずれを軽減す
るためのポリゴンミラーのジッタ補正装置に関する。
ャナなどの画像記録装置において、ドット記録クロック
信号に同期して各ドットの濃淡(白黒を含む)に応じ変
調された記録用光線を、光線走査用回転多面鏡(以下ポ
リゴンミラーという)により印画紙やフィルムなどの感
光材上に走査して画像記録を行なう際に、ポリゴンミラ
ーの回転誤差により生ずる走査線のドットずれを軽減す
るためのポリゴンミラーのジッタ補正装置に関する。
(従来の技術とその問題点) 記録用光線としてレーザビームを用いた平面走査方式の
画像記録装置において、レーザビームの走査偏向器とし
て従来、ポリゴンミラーが広く用いられている。この場
合、ポリゴンミラーには回転誤差が避けられないので、
ポリゴンミラーの各反射ミラー面による走査長にばらつ
きが生じ、第7図に示すように走査線にドットずれが発
生する。図においては各走査線のスタート位置はほぼ一
致しているが、2番目の走査線のエンド位置で、正しい
走査長Lに対し1/2ドット相当距離のドットずれが発
生している。このようなドットずれは記録画像の画質を
悪化させ、特に網目版複製用の製版用スキャナでは規制
正しい網目(網点パターン)を記録するため、1/2ド
ット程度のずれでも画質を著しく劣化される。このため
従来、ポリゴンミラーの回転誤差による走査線のドット
ずれを、次の様な方法により補正していた。
画像記録装置において、レーザビームの走査偏向器とし
て従来、ポリゴンミラーが広く用いられている。この場
合、ポリゴンミラーには回転誤差が避けられないので、
ポリゴンミラーの各反射ミラー面による走査長にばらつ
きが生じ、第7図に示すように走査線にドットずれが発
生する。図においては各走査線のスタート位置はほぼ一
致しているが、2番目の走査線のエンド位置で、正しい
走査長Lに対し1/2ドット相当距離のドットずれが発
生している。このようなドットずれは記録画像の画質を
悪化させ、特に網目版複製用の製版用スキャナでは規制
正しい網目(網点パターン)を記録するため、1/2ド
ット程度のずれでも画質を著しく劣化される。このため
従来、ポリゴンミラーの回転誤差による走査線のドット
ずれを、次の様な方法により補正していた。
その第1はグレーティング(リニアエンコーダ)を用い
る方法である。この方法はグレーティング用のレーザビ
ームを記録用のレーザビームと同じ光学系に組込み、こ
れらのレーザビームを1つのポリゴンミラーにより同時
に偏向して記録用レーザビームにより露光記録走査を行
なうとともに、グレーティング用レーザビームによりグ
レーティングを走査して記録用レーザビームの位置を表
わすパルス信号を得、PLL回路などの同期制御回路を
用いて上記パルス信号に同期したドット記録クッロク信
号を作り出すことにより各走査線のドットずれを無くす
るものである。この方法によればドットずれは無くなる
が、グレーティング用のレーザビームを光学系に組込む
ため光学系が複雑になり、したがって調整も煩雑であ
り、またPLL回路が高解像度の高周波になると高価に
なるという欠点がある。
る方法である。この方法はグレーティング用のレーザビ
ームを記録用のレーザビームと同じ光学系に組込み、こ
れらのレーザビームを1つのポリゴンミラーにより同時
に偏向して記録用レーザビームにより露光記録走査を行
なうとともに、グレーティング用レーザビームによりグ
レーティングを走査して記録用レーザビームの位置を表
わすパルス信号を得、PLL回路などの同期制御回路を
用いて上記パルス信号に同期したドット記録クッロク信
号を作り出すことにより各走査線のドットずれを無くす
るものである。この方法によればドットずれは無くなる
が、グレーティング用のレーザビームを光学系に組込む
ため光学系が複雑になり、したがって調整も煩雑であ
り、またPLL回路が高解像度の高周波になると高価に
なるという欠点がある。
第2は水晶発振器とスタートセンサを組合わせる方法で
ある。この方法は高精度のポリゴンミラーを偏向器とし
て採用し、水晶発振器により基本クロック信号を発生す
るとともに、これを適当時間ずつ遅延させた複数のクロ
ック信号を作り出し、スタートセンサを記録用レーザビ
ームが横切った時点に同期するクロック信号を選んで、
これを当該走査線におけるドット記録クロック信号と
し、各走査線のスタート位置をそろえるものである。こ
の方法による主走査同期系は構成が簡単であり、したが
って調整も比較的容易であり、かつ安価である。しかし
この方法では、水晶発振器やスタートセンサの精度に比
べてポリゴンミラーの精度が劣り、このためスタート直
後は各走査線ともドットずれなくほぼタイミングは一致
するものの、エンド位置付近ではポリゴンミラーの若干
の回転誤差のためどうしてもドットずれが発生して、各
走査線の終端がふぞろいになるという欠点がでやすい。
これを防止するためにより高精度のポリゴンミラーを求
めようとしても、コストおよび技術的限界の両面から制
約される。
ある。この方法は高精度のポリゴンミラーを偏向器とし
て採用し、水晶発振器により基本クロック信号を発生す
るとともに、これを適当時間ずつ遅延させた複数のクロ
ック信号を作り出し、スタートセンサを記録用レーザビ
ームが横切った時点に同期するクロック信号を選んで、
これを当該走査線におけるドット記録クロック信号と
し、各走査線のスタート位置をそろえるものである。こ
の方法による主走査同期系は構成が簡単であり、したが
って調整も比較的容易であり、かつ安価である。しかし
この方法では、水晶発振器やスタートセンサの精度に比
べてポリゴンミラーの精度が劣り、このためスタート直
後は各走査線ともドットずれなくほぼタイミングは一致
するものの、エンド位置付近ではポリゴンミラーの若干
の回転誤差のためどうしてもドットずれが発生して、各
走査線の終端がふぞろいになるという欠点がでやすい。
これを防止するためにより高精度のポリゴンミラーを求
めようとしても、コストおよび技術的限界の両面から制
約される。
第3はドット記録クロック信号の周波数を回転誤差に応
じて変調する方法である。この方法はアナログ的にはポ
リゴンミラーの回転速度に応じた電圧を得、これを電圧
−周波数(V−F)変換することによりドット記録クロ
ック信号を発生するものであり、またディジタル的には
基本クロック信号を発生しておき、この基本クロック信
号をポリゴンミラーの回転速度に応じた分周比で分周す
ることによりドット記録クロック信号を発生するもので
ある。しかし前者の方法では高精度の電圧値が要求さ
れ、また後者の方法では欲しい周波数が細かい変化のと
き分周比の選択が困難であり、いずれにしても周波数の
調整は難しいという問題がある。
じて変調する方法である。この方法はアナログ的にはポ
リゴンミラーの回転速度に応じた電圧を得、これを電圧
−周波数(V−F)変換することによりドット記録クロ
ック信号を発生するものであり、またディジタル的には
基本クロック信号を発生しておき、この基本クロック信
号をポリゴンミラーの回転速度に応じた分周比で分周す
ることによりドット記録クロック信号を発生するもので
ある。しかし前者の方法では高精度の電圧値が要求さ
れ、また後者の方法では欲しい周波数が細かい変化のと
き分周比の選択が困難であり、いずれにしても周波数の
調整は難しいという問題がある。
(発明の目的) そこでこの発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消
し、グレーティングや同期制御回路を設けることなく、
また極度に高精度のポリゴンミラーを用いることなく、
簡単な構成にして容易にポリゴンミラーの回転誤差によ
り生ずる走査線のドットずれを軽減することのできるポ
リゴンミラーのジッタ補正装置を提供することである。
し、グレーティングや同期制御回路を設けることなく、
また極度に高精度のポリゴンミラーを用いることなく、
簡単な構成にして容易にポリゴンミラーの回転誤差によ
り生ずる走査線のドットずれを軽減することのできるポ
リゴンミラーのジッタ補正装置を提供することである。
(目的を達成するための手段) 上記目的を達成するため、この発明によれば、ドット記
録クロック信号に同期して変調された記録用光線をポリ
ゴンミラーにより感光材上に走査して画像記録を行なう
際に、1走査線の走査に先立って記録用光線の通過を検
知するスタートセンサと、1走査線の走査終了後の記録
用光線の通過を検知するエンドセンサと、周期tの基本
クロック信号を発生する基本クロック信号発生手段と、
基本クロック信号を受けて当該基本クロック信号を時間
t/Nずつ遅延することにより、当該基本クロック信号
を含んだN個のクロック信号を生成する遅延手段と、ポ
リゴンミラーの各面毎に、N個のクロック信号を用いて
時間t/Nの時間分解能でスタートセンサとエンドセン
サとを記録用光線がよぎるのに要する走査時間をカウン
トするカウント手段と、カウントされたポリゴンミラー
の各面の走査時間を平均化することにより標準走査時間
を算出する標準走査時間算出手段と、ポリゴンミラーの
各面毎に、対応する走査時間と標準走査時間との差をと
ることにより回転誤差時間を求める回転誤差時間算出手
段と、ポリゴンミラーの各面毎に、対応する回転誤差時
間に基づいて、この回転誤差時間の半分の時間だけドッ
トずれを軽減する方向に位相がずれたものを、N個のク
ロック信号の中からドット記録クロック信号として選択
するクロック信号選択手段とを、備える。
録クロック信号に同期して変調された記録用光線をポリ
ゴンミラーにより感光材上に走査して画像記録を行なう
際に、1走査線の走査に先立って記録用光線の通過を検
知するスタートセンサと、1走査線の走査終了後の記録
用光線の通過を検知するエンドセンサと、周期tの基本
クロック信号を発生する基本クロック信号発生手段と、
基本クロック信号を受けて当該基本クロック信号を時間
t/Nずつ遅延することにより、当該基本クロック信号
を含んだN個のクロック信号を生成する遅延手段と、ポ
リゴンミラーの各面毎に、N個のクロック信号を用いて
時間t/Nの時間分解能でスタートセンサとエンドセン
サとを記録用光線がよぎるのに要する走査時間をカウン
トするカウント手段と、カウントされたポリゴンミラー
の各面の走査時間を平均化することにより標準走査時間
を算出する標準走査時間算出手段と、ポリゴンミラーの
各面毎に、対応する走査時間と標準走査時間との差をと
ることにより回転誤差時間を求める回転誤差時間算出手
段と、ポリゴンミラーの各面毎に、対応する回転誤差時
間に基づいて、この回転誤差時間の半分の時間だけドッ
トずれを軽減する方向に位相がずれたものを、N個のク
ロック信号の中からドット記録クロック信号として選択
するクロック信号選択手段とを、備える。
すなわち、この発明では、ポリゴンミラーの回転誤差に
より生ずる走査線のドットずれ量を最大のところでも半
分程度に押え、かつ、当該走査線の全体(特に両端近
辺)にばらつかせて、全体としてドットずれの低減を図
るものである。
より生ずる走査線のドットずれ量を最大のところでも半
分程度に押え、かつ、当該走査線の全体(特に両端近
辺)にばらつかせて、全体としてドットずれの低減を図
るものである。
(実施例) 第1図はこの発明の一実施例を示す構成図である。図に
おいてフィルム送りローラ1は副走査モータ2により回
転駆動され、これに応じ記録用感光材としてのフィルム
3は図示矢印の副走査方向に送られる。画像処理回路4
は入力装置等から得られる画像信号を処理して、内部的
に発生されたドット記録クロック信号に同期して各ドッ
トの濃淡(白黒を含む)を表わすドット信号を半導体レ
ーザ5に出力し、半導体レーザ5は受けたドット信号に
応じたレーザビームを出力する。半導体レーザ5から拡
がりを持って出力されたレーザビームはコリメートレン
ズ6により平行ビームとなり、シリンドリカルレンズ7
により補正されて6面体ポリゴンミラー8の反射ミラー
面に照射される。
おいてフィルム送りローラ1は副走査モータ2により回
転駆動され、これに応じ記録用感光材としてのフィルム
3は図示矢印の副走査方向に送られる。画像処理回路4
は入力装置等から得られる画像信号を処理して、内部的
に発生されたドット記録クロック信号に同期して各ドッ
トの濃淡(白黒を含む)を表わすドット信号を半導体レ
ーザ5に出力し、半導体レーザ5は受けたドット信号に
応じたレーザビームを出力する。半導体レーザ5から拡
がりを持って出力されたレーザビームはコリメートレン
ズ6により平行ビームとなり、シリンドリカルレンズ7
により補正されて6面体ポリゴンミラー8の反射ミラー
面に照射される。
ポリゴンミラー8はレーザビームを反射して偏向させる
6面体の回転ミラーを有し、1つの反射ミラー面でドッ
ト列の1ラインを走査する。ポリゴンミラー8により反
射され偏向されたレーザビームは、fθレンズ9および
シリンドリカルレンズ10を介して、フィルム3上に主
走査される。fθレンズ9はポリゴンミラー8からフィ
ルム3までの距離が一定でないことから設けられたもの
で、走査線上のどの位置にレーザビームが来たときにも
集光点が同一サイズで結ばれ、一定の速度で走査できる
ようにするためのものである。またシリンドリカルレン
ズ10はシリンドリカルレンズ7と同様、レーザビーム
に副走査方向の面倒れ補正を施すものであり、これらは
主としてポリゴンミラー8の加工上の誤差を補償するた
めのものである。
6面体の回転ミラーを有し、1つの反射ミラー面でドッ
ト列の1ラインを走査する。ポリゴンミラー8により反
射され偏向されたレーザビームは、fθレンズ9および
シリンドリカルレンズ10を介して、フィルム3上に主
走査される。fθレンズ9はポリゴンミラー8からフィ
ルム3までの距離が一定でないことから設けられたもの
で、走査線上のどの位置にレーザビームが来たときにも
集光点が同一サイズで結ばれ、一定の速度で走査できる
ようにするためのものである。またシリンドリカルレン
ズ10はシリンドリカルレンズ7と同様、レーザビーム
に副走査方向の面倒れ補正を施すものであり、これらは
主としてポリゴンミラー8の加工上の誤差を補償するた
めのものである。
主走査開始位置直前には、1走査線の走査に先立ってレ
ーザビームの通過を検知するために、反射ミラー11お
よび、ホトダイオード等の光検出器から成るスタートセ
ンサ12が設けられている。また主走査終了位置直後に
は、1走査線の走査終了後のレーザビームの通過を検知
するために、反射ミラー13および、上記スタートセン
サ12と同様のエンドセンサ14が設けられている。こ
れらのセンサ12,14の検知信号は画像処理回路4に
与えられる。
ーザビームの通過を検知するために、反射ミラー11お
よび、ホトダイオード等の光検出器から成るスタートセ
ンサ12が設けられている。また主走査終了位置直後に
は、1走査線の走査終了後のレーザビームの通過を検知
するために、反射ミラー13および、上記スタートセン
サ12と同様のエンドセンサ14が設けられている。こ
れらのセンサ12,14の検知信号は画像処理回路4に
与えられる。
次に第2図を用いて、この発明の基本的な考え方につい
て説明する。例えば従来例の第2の方法で述べたよう
に、スタートセンサ12により各走査線のスタート位置
を合わせたとしても、ポリゴンミラー8の回転誤差によ
り、各走査線の終端では第2図(a)に示すようにドット
ずれが生じる。第2図においてS.Eはそれぞれ、走査
線の正しいスタートおよびエンド位置(ドット中心位
置)を表わす。この走査線終端でのドットずれ量ΔYは
次式で表わされる。
て説明する。例えば従来例の第2の方法で述べたよう
に、スタートセンサ12により各走査線のスタート位置
を合わせたとしても、ポリゴンミラー8の回転誤差によ
り、各走査線の終端では第2図(a)に示すようにドット
ずれが生じる。第2図においてS.Eはそれぞれ、走査
線の正しいスタートおよびエンド位置(ドット中心位
置)を表わす。この走査線終端でのドットずれ量ΔYは
次式で表わされる。
ΔY=L×J …(1) ここでLは走査長、Jは回転誤差(速度変動率)であ
る。例えばL=100mmでJ=0.01%であれば、走
査線終端でのドットずれ量は ΔY=100×0.0001=0.01mm …(2) となり、仮に記録の分解能を1270ライン/inch(1
ドットの径d=20μm)であるとすれば、このドット
ずれ量と1ドットとの比は ΔY/d=0.01/0.02=1/2…(3) となる。第2図(a)は1/2ドットのドットずれの場合
を示したものである。1/2ドットのずれがあれば記録
画像のエッジは直線にならずギザギザとなり、線画や網
目版にはほぼ使用できない。
る。例えばL=100mmでJ=0.01%であれば、走
査線終端でのドットずれ量は ΔY=100×0.0001=0.01mm …(2) となり、仮に記録の分解能を1270ライン/inch(1
ドットの径d=20μm)であるとすれば、このドット
ずれ量と1ドットとの比は ΔY/d=0.01/0.02=1/2…(3) となる。第2図(a)は1/2ドットのドットずれの場合
を示したものである。1/2ドットのずれがあれば記録
画像のエッジは直線にならずギザギザとなり、線画や網
目版にはほぼ使用できない。
そこでこの発明では、走査線終端において生ずるドット
ずれのほぼ半分を走査の開始点で補償するようにずらす
ことにより、第2図(b)に示すように全体としてドット
ずれ量の軽減を図っている。例えば第2図(a)の第2番
目のラインでは走査線終端が1/4ドット左方向へずれ
ているので、第2図(b)に示すようにその半分の1/8
ドットだけ走査開始から右方向へずらす。また第2図
(a)の第3番目のラインでは走査線終端が1/4ドット
右方向へずれているので、第2図(b)に示すようにその
半分の1/8ドットだけ走査開始から左方向へずらす。
このようにすることにより、走査開始位置がずれてしま
うが、全体としてのドットずれ量は半分の1/4ドット
に軽減されていることがわかる。すなわちこの方法は、
走査線終端のドットずれ量を最大のところでも従来法の
場合の半分程度に抑えると共に、それを画面全体(特に
両端近辺)にばらつかせることにより全体としてドット
ずれ量の軽減を図るものであり、ドットの分解能が大き
くポリゴンミラーの回転誤差精度が高精度になるほど効
果は大きくなり、画質が向上したように見える。
ずれのほぼ半分を走査の開始点で補償するようにずらす
ことにより、第2図(b)に示すように全体としてドット
ずれ量の軽減を図っている。例えば第2図(a)の第2番
目のラインでは走査線終端が1/4ドット左方向へずれ
ているので、第2図(b)に示すようにその半分の1/8
ドットだけ走査開始から右方向へずらす。また第2図
(a)の第3番目のラインでは走査線終端が1/4ドット
右方向へずれているので、第2図(b)に示すようにその
半分の1/8ドットだけ走査開始から左方向へずらす。
このようにすることにより、走査開始位置がずれてしま
うが、全体としてのドットずれ量は半分の1/4ドット
に軽減されていることがわかる。すなわちこの方法は、
走査線終端のドットずれ量を最大のところでも従来法の
場合の半分程度に抑えると共に、それを画面全体(特に
両端近辺)にばらつかせることにより全体としてドット
ずれ量の軽減を図るものであり、ドットの分解能が大き
くポリゴンミラーの回転誤差精度が高精度になるほど効
果は大きくなり、画質が向上したように見える。
上述の考え方を実現するため、この発明では、ポリゴン
ミラー各面の回転誤差時間を求め、各面ごとにこの回転
差時間の半分程度の時間だけ、誤差によって生ずるドッ
トずれを軽減する方向に位相をずらしたドット記録クロ
ック信号により画像記録を行なう。第1図の実施例で
は、スタートセンサ12およびエンドセンサ14の検知
信号を受けて画像処理回路4においてポリゴンミラー8
の各面の回転誤差時間を求め、さらに画像処理回路4で
は、ポリゴンミラー8の各面ごとに、求めた各面の回転
誤差時間に応じたドット記録クロック信号に同期して、
各ドットの濃淡を表わすドット信号を半導体レーザ5に
出力する。
ミラー各面の回転誤差時間を求め、各面ごとにこの回転
差時間の半分程度の時間だけ、誤差によって生ずるドッ
トずれを軽減する方向に位相をずらしたドット記録クロ
ック信号により画像記録を行なう。第1図の実施例で
は、スタートセンサ12およびエンドセンサ14の検知
信号を受けて画像処理回路4においてポリゴンミラー8
の各面の回転誤差時間を求め、さらに画像処理回路4で
は、ポリゴンミラー8の各面ごとに、求めた各面の回転
誤差時間に応じたドット記録クロック信号に同期して、
各ドットの濃淡を表わすドット信号を半導体レーザ5に
出力する。
第3図は画像処理回路4のうち、ポリゴンミラー8の各
面の回転誤差時間に応じたドット記録クロック信号を発
生するための回路部分を示すブロック図である。水晶発
振器15により基本クロック信号を発生し、遅延回路1
6を通すことにより、基本クロック信号の周期tをN等
分してt/Nずつ遅延させたN個のクロック信号を作り
出す。このN個のクロック信号に対し、基本クロック信
号から順に1からNまでナンバリングを行なう。第4図
はN=10のときの例を示す図である。このN個のクロ
ック信号を利用し測定することのできる時間分解能はt
/Nであり、1ドットの径をdとすると長さ分解能はd
/Nとなる。
面の回転誤差時間に応じたドット記録クロック信号を発
生するための回路部分を示すブロック図である。水晶発
振器15により基本クロック信号を発生し、遅延回路1
6を通すことにより、基本クロック信号の周期tをN等
分してt/Nずつ遅延させたN個のクロック信号を作り
出す。このN個のクロック信号に対し、基本クロック信
号から順に1からNまでナンバリングを行なう。第4図
はN=10のときの例を示す図である。このN個のクロ
ック信号を利用し測定することのできる時間分解能はt
/Nであり、1ドットの径をdとすると長さ分解能はd
/Nとなる。
この実施例では以下に詳述するように、上記N個のクロ
ック信号を用いてポリゴンミラー8の各反射ミラー面の
回転誤差時間を求めるとともに、スタートセンサ12の
検知出力に同期したクロック信号に対し、上記求めた回
転誤差時間の1/2だけ当該誤差によって生じるドット
ずれを軽減する方向に位相のずれたクロック信号をN個
のうちから選択して、これをドット記録クロック信号と
して採用する。
ック信号を用いてポリゴンミラー8の各反射ミラー面の
回転誤差時間を求めるとともに、スタートセンサ12の
検知出力に同期したクロック信号に対し、上記求めた回
転誤差時間の1/2だけ当該誤差によって生じるドット
ずれを軽減する方向に位相のずれたクロック信号をN個
のうちから選択して、これをドット記録クロック信号と
して採用する。
すなわちまず、J−Kフリップフロップ17,遅延回路
18,Dフリップフロップ19,デコーダ20およびセ
レクタ21から成る回路部分で、スタートセンサ12の
検知出力に同期したクロック信号をφ1〜φNのうちから
1つ選択する。この動作は以下のとおりである。
18,Dフリップフロップ19,デコーダ20およびセ
レクタ21から成る回路部分で、スタートセンサ12の
検知出力に同期したクロック信号をφ1〜φNのうちから
1つ選択する。この動作は以下のとおりである。
J−Kフリップフロップ17は例えば前回走査から今回
走査に移る間のブランキング期間中にリセットされてお
り、スタートセンサ12の検知出力がJ入力に与えられ
ることによりセット待機状態となる。この後、最初に入
力されたクロック信号φ1〜φNのいずれかに対応するQ
出力が“1”となり、このときのQ出力の状態を、スタ
ートセンサ12の検知出力を遅延回路18により遅延し
た信号でDフリップフロップ19をクロックすることに
より、Dフリップフロップ19にラッチする。デコーダ
20はDフリップフロップ19のQ出力の状態をデコー
ドして、スタートセンサ12の検知出力に同期したクロ
ック信号のナンバーを表わす信号CKS(CKS=1〜
N)を出力する。そしてセレクタ21により、N個のク
ロック信号φ1〜φNのうちからCKSに対応するクロッ
ク信号φ(CKS)を選択する。第5図では、スタート
センサ12の検知出力に応答してナンバー3(CKS=
3)のクロック信号が選択された例を示している。
走査に移る間のブランキング期間中にリセットされてお
り、スタートセンサ12の検知出力がJ入力に与えられ
ることによりセット待機状態となる。この後、最初に入
力されたクロック信号φ1〜φNのいずれかに対応するQ
出力が“1”となり、このときのQ出力の状態を、スタ
ートセンサ12の検知出力を遅延回路18により遅延し
た信号でDフリップフロップ19をクロックすることに
より、Dフリップフロップ19にラッチする。デコーダ
20はDフリップフロップ19のQ出力の状態をデコー
ドして、スタートセンサ12の検知出力に同期したクロ
ック信号のナンバーを表わす信号CKS(CKS=1〜
N)を出力する。そしてセレクタ21により、N個のク
ロック信号φ1〜φNのうちからCKSに対応するクロッ
ク信号φ(CKS)を選択する。第5図では、スタート
センサ12の検知出力に応答してナンバー3(CKS=
3)のクロック信号が選択された例を示している。
一方、J−Kフリップフロップ22,遅延回路23,D
フリップフロップ24およびデコーダ25から成る回路
部分では、エンドセンサ14の検知出力に同期したクロ
ック信号のナンバーを表わす信号CKE(CKE=1〜
N)を得る。この動作は上述のCKSを得る場合と同様
であるので説明は省略する。第5図では、エンドセンサ
14の検知出力に応答してナンバー9(CKS=9)の
クロック信号が選択された例を示している。
フリップフロップ24およびデコーダ25から成る回路
部分では、エンドセンサ14の検知出力に同期したクロ
ック信号のナンバーを表わす信号CKE(CKE=1〜
N)を得る。この動作は上述のCKSを得る場合と同様
であるので説明は省略する。第5図では、エンドセンサ
14の検知出力に応答してナンバー9(CKS=9)の
クロック信号が選択された例を示している。
セレクタ21により選択されたクロック信号φ(C
KS)はカウンタ26により、エンドセンサ14の検知
出力が出るまでカウントされる。そのカウント数をCO
UNT(CKS)とすると、これと上記CKS,CKEと
により、スタートセンサ12,エンドセンサ14間の走
査時間Tが次式により求められる。
KS)はカウンタ26により、エンドセンサ14の検知
出力が出るまでカウントされる。そのカウント数をCO
UNT(CKS)とすると、これと上記CKS,CKEと
により、スタートセンサ12,エンドセンサ14間の走
査時間Tが次式により求められる。
CKS≦CKEのとき T=COUNT(CKS)×t+ (CKE−CKS)×t/N…(4) CKS>CKEのとき T={COUNT(CKS)+1}×t− (CKS−CKE)×t/N =COUNT(CKS)×t+(N+CKE−CKS)×
t/N…(5) 上式において、N個のクロック信号による時間分解能の
t/Nを1に規格化すると、すなわちクロック信号のナ
ンバリングの分解能で走査時間をカウントすると、走査
時間のカウント値CTは次のように表わせる。
t/N…(5) 上式において、N個のクロック信号による時間分解能の
t/Nを1に規格化すると、すなわちクロック信号のナ
ンバリングの分解能で走査時間をカウントすると、走査
時間のカウント値CTは次のように表わせる。
CKS≦CKEのとき CT=T×N/t =COUNT(CKS)×N+ CKE−CKS…(6) CKS>CKEのとき CT=T×N/t =COUNT(CKS)×N+N+ CKE−CKS…(7) 第5図の例ではCOUNT(CKS)=5,CKE−CK
S=6、N=10であり、上記(6)式よりCT=56とな
る。
S=6、N=10であり、上記(6)式よりCT=56とな
る。
第3図の実施例において、上記(6),(7)式を演算するた
めの回路部分は、掛算器27,減算器28,加算器2
9,セレクタ30および加算器31により構成されてい
る。掛算器27はカウンタ26の出力であるCOUNT
(CKS)にNを掛算し、(6),(7)式の1項目を演算す
る。減算器28はデコーダ20の出力すなわちCKFを
被減算入力、デコーダ20の出力すなわちCKSを減算
入力に受けてCKE−CKSを演算し、その演算結果を加
算器29およびセレクタ30に出力するとともに、演算
結果の正負を表わす符号をセレクタ30に出力する。加
算器29はNを加算する演算を行ない、N+CKE−C
KSをセレクタ30に出力する。セレクタ30は減算器
28の演算結果が正または零すなわちCKS≦CKEのと
き、減算器28の演算結果であるCKE−CKSを選択し
て出力し、CKS>CKEのときは加算器29の演算結果
であるN+CKE−CKSを選択して出力する。そして加
算器31で、掛算器27の出力およびセレクタ30の出
力を加算することにより、上記(6),(7)式による走査時
間カウント値CTが得られる。
めの回路部分は、掛算器27,減算器28,加算器2
9,セレクタ30および加算器31により構成されてい
る。掛算器27はカウンタ26の出力であるCOUNT
(CKS)にNを掛算し、(6),(7)式の1項目を演算す
る。減算器28はデコーダ20の出力すなわちCKFを
被減算入力、デコーダ20の出力すなわちCKSを減算
入力に受けてCKE−CKSを演算し、その演算結果を加
算器29およびセレクタ30に出力するとともに、演算
結果の正負を表わす符号をセレクタ30に出力する。加
算器29はNを加算する演算を行ない、N+CKE−C
KSをセレクタ30に出力する。セレクタ30は減算器
28の演算結果が正または零すなわちCKS≦CKEのと
き、減算器28の演算結果であるCKE−CKSを選択し
て出力し、CKS>CKEのときは加算器29の演算結果
であるN+CKE−CKSを選択して出力する。そして加
算器31で、掛算器27の出力およびセレクタ30の出
力を加算することにより、上記(6),(7)式による走査時
間カウント値CTが得られる。
この走査時間カウント値CTと標準的なカウント値CT
Nとを比較することにより、ポリゴンミラー各面の回転
誤差時間を知ることができる。この実施例では標準カウ
ント値CTNとして、ポリゴンミラー8の1回転により
得られる6つの走査時間カウント値CTの平均値CT
AVEを用いる。すなわち得られる走査時間カウント値C
Tを順にCT1,CT2,…CT6としたとき、 CTAVE=(CT1+…CT6)/6…(8) である。一般的にポリゴンミラー8の任意回転数分に相
当するM個(Mはポリゴンミラー8の面数の整数倍)の
CTjの平均をとって、 とすることができる。そして上記平均値CTAVEと各C
Tjとの差がポリゴンミラー8の当該面における回転誤
差時間を表わし、この回転誤差時間のカウント値をCR
jとすると、 CRj=CTj−CTAVE…(10) である。
Nとを比較することにより、ポリゴンミラー各面の回転
誤差時間を知ることができる。この実施例では標準カウ
ント値CTNとして、ポリゴンミラー8の1回転により
得られる6つの走査時間カウント値CTの平均値CT
AVEを用いる。すなわち得られる走査時間カウント値C
Tを順にCT1,CT2,…CT6としたとき、 CTAVE=(CT1+…CT6)/6…(8) である。一般的にポリゴンミラー8の任意回転数分に相
当するM個(Mはポリゴンミラー8の面数の整数倍)の
CTjの平均をとって、 とすることができる。そして上記平均値CTAVEと各C
Tjとの差がポリゴンミラー8の当該面における回転誤
差時間を表わし、この回転誤差時間のカウント値をCR
jとすると、 CRj=CTj−CTAVE…(10) である。
第3図の実施例において、上記(8),(10)式を演算する
ための回路部分は、シフトレジスタ32,総和回路3
3,除算器34および減算器35により構成されてい
る。シフトレジスタ32は加算器31の演算結果である
CTjを受け、これをシフトさせながら6個記憶すると
ともに、シフトにより押出されるCTjは減算器35の
被減算入力に与えられる。総和回路33はシフトレジス
タ32に記憶されている連続した6個のCTjの総和を
とり、これを除算器34で1/6に除することにより
(8)式のCTAVEが得られる。このCTAVEは減算器35
の減算入力に与えられ、減算器35では(10)式のCTj
−CTAVEが演算される。これによりポリゴンミラー8
の回転誤差時間のカウント値CRjが得られる。
ための回路部分は、シフトレジスタ32,総和回路3
3,除算器34および減算器35により構成されてい
る。シフトレジスタ32は加算器31の演算結果である
CTjを受け、これをシフトさせながら6個記憶すると
ともに、シフトにより押出されるCTjは減算器35の
被減算入力に与えられる。総和回路33はシフトレジス
タ32に記憶されている連続した6個のCTjの総和を
とり、これを除算器34で1/6に除することにより
(8)式のCTAVEが得られる。このCTAVEは減算器35
の減算入力に与えられ、減算器35では(10)式のCTj
−CTAVEが演算される。これによりポリゴンミラー8
の回転誤差時間のカウント値CRjが得られる。
このカウント値CRjはポリゴンミラー8の1回転前の
対応面に相当するものであるが、一般的にポリゴンミラ
ーの回転において1面ごとの回転誤差についてはかなり
正確な再現性があり規則正しいことが知られており、1
回転前の回転誤差時間のデータを用いても何ら問題な
く、現実的な制御である。
対応面に相当するものであるが、一般的にポリゴンミラ
ーの回転において1面ごとの回転誤差についてはかなり
正確な再現性があり規則正しいことが知られており、1
回転前の回転誤差時間のデータを用いても何ら問題な
く、現実的な制御である。
CRj>0のときは、スタートセンサ12,エンドセン
サ14間の走査時間が標準よりも長くかかっている(す
なわちポリゴンミラー8の回転が遅い方へずれている)
ことを意味しており、このとき1走査線記録の走査長は
第2図(a)の第2ライン目の如く標準よりも短くなる。
一方、CRj<0のときは、上記とは逆で、1走査線記
録の走査長は第2図(a)の第3ライン目の如く標準より
も長くなる。したがってポリゴンミラー8の回転誤差に
よって生ずるドットずれを軽減する方向は、CRj>0
のときは第2図において右方向(すなわちドット記録ク
ロック信号では正方向の位相ずれ)であり、CRj<0
のときはこの逆となる。
サ14間の走査時間が標準よりも長くかかっている(す
なわちポリゴンミラー8の回転が遅い方へずれている)
ことを意味しており、このとき1走査線記録の走査長は
第2図(a)の第2ライン目の如く標準よりも短くなる。
一方、CRj<0のときは、上記とは逆で、1走査線記
録の走査長は第2図(a)の第3ライン目の如く標準より
も長くなる。したがってポリゴンミラー8の回転誤差に
よって生ずるドットずれを軽減する方向は、CRj>0
のときは第2図において右方向(すなわちドット記録ク
ロック信号では正方向の位相ずれ)であり、CRj<0
のときはこの逆となる。
いま、ポリゴンミラー8の回転誤差時間の1/2の時間
だけ、誤差によって生ずるドットずれを軽減する方向に
位相のずれたクロック信号を見つけるための位相修正量
のカウント値をCKHとすると、 CKH=1/2・CRj…(11) と表わせる。したがってドット記録クロック信号として
選択すべきクロック信号(φ1〜φNのうちの1つ)の識
別ナンバーCKVは、次式により求められる。
だけ、誤差によって生ずるドットずれを軽減する方向に
位相のずれたクロック信号を見つけるための位相修正量
のカウント値をCKHとすると、 CKH=1/2・CRj…(11) と表わせる。したがってドット記録クロック信号として
選択すべきクロック信号(φ1〜φNのうちの1つ)の識
別ナンバーCKVは、次式により求められる。
CKV=(N+CKS+CKH)modN…(12) ここでNを加えているのはCKS+CKHの値が負になっ
たときの操作のためであり、Nで割った余りを求めてい
るのはドットずれ量が1ドット以内の場合を想定してい
るからである。
たときの操作のためであり、Nで割った余りを求めてい
るのはドットずれ量が1ドット以内の場合を想定してい
るからである。
第3図の実施例において、上記(11),(12)式を演算する
ための回路部分は、除算器26,総和回路37およびR
OM38により構成されている。除算器36は減算器3
5の出力であるCRjを1/2に除算して(11)式のCKH
を演算し、これを総和回路37に出力する。総和回路3
7はこのCKH、デコーダ20の出力であるCKSおよび
定数Nを受け、これらを総和してN+CKS+CKHを演
算する。一方、ROM38では、(12)式の(N+CKS
+CKH)modNの演算結果がルックアップテーブル
に書込んであり、ROM38は総和回数37の出力を受
けて、対応のCKVを読出す。
ための回路部分は、除算器26,総和回路37およびR
OM38により構成されている。除算器36は減算器3
5の出力であるCRjを1/2に除算して(11)式のCKH
を演算し、これを総和回路37に出力する。総和回路3
7はこのCKH、デコーダ20の出力であるCKSおよび
定数Nを受け、これらを総和してN+CKS+CKHを演
算する。一方、ROM38では、(12)式の(N+CKS
+CKH)modNの演算結果がルックアップテーブル
に書込んであり、ROM38は総和回数37の出力を受
けて、対応のCKVを読出す。
このようにして得られたCKVはセレクタ39に与えら
れ、セレクタ39はN個のクロック信号φ1〜φNのうち
CKVに該当するクロック信号φ(CKV)をドット記録
クロック信号として出力する。そして第1図の画像処理
回路では、このようにして内部的に得られたドット記録
クロック信号φ(CKV)に同期して、各ドットの濃淡
を表わすドット信号を半導体レーザ5に出力する。この
ようにして第6図の点線に示す如く、ドットずれの生じ
る走査線ではずれ量の半分だけ走査線全体がシフトされ
て、全体としてドットずれ量の軽減が図られる。第6図
では無補正の場合、1/2・dのドットずれが生じてい
るものが、この発明による補正を行なうことにより、全
体としてのドットずれ量は1/4・dに軽減されてい
る。そして、走査方向中央部でドットずれがほぼゼロに
なる。また、ON・OFF変調、連続調変調のいづれの
場合にも適用可能である。
れ、セレクタ39はN個のクロック信号φ1〜φNのうち
CKVに該当するクロック信号φ(CKV)をドット記録
クロック信号として出力する。そして第1図の画像処理
回路では、このようにして内部的に得られたドット記録
クロック信号φ(CKV)に同期して、各ドットの濃淡
を表わすドット信号を半導体レーザ5に出力する。この
ようにして第6図の点線に示す如く、ドットずれの生じ
る走査線ではずれ量の半分だけ走査線全体がシフトされ
て、全体としてドットずれ量の軽減が図られる。第6図
では無補正の場合、1/2・dのドットずれが生じてい
るものが、この発明による補正を行なうことにより、全
体としてのドットずれ量は1/4・dに軽減されてい
る。そして、走査方向中央部でドットずれがほぼゼロに
なる。また、ON・OFF変調、連続調変調のいづれの
場合にも適用可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、グレーティン
グや同期制御回路を設けることなく、また極度に高精度
のポリゴンミラーを用いることなく、簡単な構成にして
容易にポリゴンミラーの回転誤差により生ずる走査線の
ドットずれを、走査線の走査開始端及び走査終了端から
走査方向中央部へ向けて滑らかに軽減することができ、
かつ、走査方向中央部でドットずれがほぼゼロになるの
はより好都合である。
グや同期制御回路を設けることなく、また極度に高精度
のポリゴンミラーを用いることなく、簡単な構成にして
容易にポリゴンミラーの回転誤差により生ずる走査線の
ドットずれを、走査線の走査開始端及び走査終了端から
走査方向中央部へ向けて滑らかに軽減することができ、
かつ、走査方向中央部でドットずれがほぼゼロになるの
はより好都合である。
尚、本願発明は、基本クロック信号を単にN等分に遅延
してできるN個のクロック信号を利用することによりポ
リゴンミラー各面の走査時間をカウントすることがで
き、当該カウントに際して高周波数のクロック信号を不
必要とすることができる効果をも、併せ有している。
してできるN個のクロック信号を利用することによりポ
リゴンミラー各面の走査時間をカウントすることがで
き、当該カウントに際して高周波数のクロック信号を不
必要とすることができる効果をも、併せ有している。
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図、第2図はこ
の発明による補正の基本的考え方を示す説明図、第3図
はポリゴンミラーの回転誤差に応じたドット記録クロッ
ク信号を発生する回路部分を示す回路図、第4図は1ド
ットと遅延クロック信号との関係を示す図、第5図はス
タートセンサ,エンドセンサ間の走査時間の求め方を示
す説明図、第6図はこの発明による補正結果を示す図、
第7図は従来方法によるドットずれの結果を示す図であ
る。 3…フィルム、8…ポリゴンミラー、 12…スタートセンサ、14…エンドセンサ、 15…水晶発振器、16…遅延回路、 39…セレクタ
の発明による補正の基本的考え方を示す説明図、第3図
はポリゴンミラーの回転誤差に応じたドット記録クロッ
ク信号を発生する回路部分を示す回路図、第4図は1ド
ットと遅延クロック信号との関係を示す図、第5図はス
タートセンサ,エンドセンサ間の走査時間の求め方を示
す説明図、第6図はこの発明による補正結果を示す図、
第7図は従来方法によるドットずれの結果を示す図であ
る。 3…フィルム、8…ポリゴンミラー、 12…スタートセンサ、14…エンドセンサ、 15…水晶発振器、16…遅延回路、 39…セレクタ
Claims (1)
- 【請求項1】ドット記録クロック信号に同期して変調さ
れた記録用光線をポリゴンミラーにより感光材上に走査
して画像記録を行う際に用いられ、前記ポリゴンミラー
の回転誤差により生ずる走査線のドットずれを補正する
装置であって、 1走査線の走査に先立って記録用光線の通過を検知する
スタートセンサと、 1走査線の走査終了後の記録用光線の通過を検知するエ
ンドセンサと、 周期tの基本クロック信号を発生する基本クロック信号
発生手段と、 前記基本クロック信号を受けて当該基本クロック信号を
時間t/Nずつ遅延することにより、当該基本クロック
信号を含んだN個のクロック信号を生成する遅延手段
と、 前記ポリゴンミラーの各面毎に、前記N個のクロック信
号を用いて前記時間t/Nの時間分解能で前記スタート
センサとエンドセンサとを前記記録用光線がよぎるのに
要する走査時間をカウントするカウント手段と、 カウントされた前記ポリゴンミラーの各面の走査時間を
平均化することにより標準走査時間を算出する標準走査
時間算出手段と、 前記ポリゴンミラーの各面毎に、対応する前記走査時間
と前記標準走査時間との差をとることにより回転誤差時
間を求める回転誤差時間算出手段と、 前記ポリゴンミラーの各面毎に、対応する前記回転誤差
時間に基づいて、この回転誤差時間の半分の時間だけ前
記ドットずれを軽減する方向に位相がずれたものを、前
記N個のクロック信号の中から前記ドット記録クロック
信号として選択するクロック信号選択手段とを、 備えたことを特徴とするポリゴンミラーのジッタ補正装
置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61257727A JPH0668576B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | ポリゴンミラーのジッタ補正装置 |
EP87115501A EP0265845B1 (en) | 1986-10-29 | 1987-10-22 | Method of and apparatus for jitter correction of a polygon mirror in an image recording apparatus |
DE87115501T DE3787504T2 (de) | 1986-10-29 | 1987-10-22 | Verfahren und Vorrichtung zur Korrektur des Zitterns eines Polygonspiegels in einem Bildaufzeichungsgerät. |
US07/113,743 US4872065A (en) | 1986-10-29 | 1987-10-28 | Method and apparatus for jitter correction of a polygon mirror in an image recording apparatus |
US07/353,850 US4920430A (en) | 1986-10-29 | 1989-05-18 | Method of and apparatus for jitter correction of a polygon mirror in an image recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61257727A JPH0668576B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | ポリゴンミラーのジッタ補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63110413A JPS63110413A (ja) | 1988-05-14 |
JPH0668576B2 true JPH0668576B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=17310254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61257727A Expired - Lifetime JPH0668576B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | ポリゴンミラーのジッタ補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668576B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0795155B2 (ja) * | 1987-09-18 | 1995-10-11 | 富士写真フイルム株式会社 | 光走査装置の同期回路 |
JPH03110512A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-10 | Canon Inc | 光ビーム走査装置 |
JP4549139B2 (ja) * | 2004-09-09 | 2010-09-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS628017Y2 (ja) * | 1986-02-13 | 1987-02-25 |
-
1986
- 1986-10-29 JP JP61257727A patent/JPH0668576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63110413A (ja) | 1988-05-14 |
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