JPH0668232B2 - ブラインド用スラットの製法 - Google Patents
ブラインド用スラットの製法Info
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- JPH0668232B2 JPH0668232B2 JP63082550A JP8255088A JPH0668232B2 JP H0668232 B2 JPH0668232 B2 JP H0668232B2 JP 63082550 A JP63082550 A JP 63082550A JP 8255088 A JP8255088 A JP 8255088A JP H0668232 B2 JPH0668232 B2 JP H0668232B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、建物の窓枠などに取付けられるブラインド
用のスラットの製法に関する。
用のスラットの製法に関する。
[従来の技術] 第5図は従来のブラインド用スラットの断面を示すもの
である。このものは例えばアルミニウム合金製薄板材か
らなる中芯1の表裏両面に、表面化粧層2,2が形成され
たものである。表面化粧層2は、天然木ツキ板、樹脂フ
ィルム等の表面化粧材や塗装層などによって形成されて
いる。
である。このものは例えばアルミニウム合金製薄板材か
らなる中芯1の表裏両面に、表面化粧層2,2が形成され
たものである。表面化粧層2は、天然木ツキ板、樹脂フ
ィルム等の表面化粧材や塗装層などによって形成されて
いる。
そしてこのような構造のブラインド用スラットは、芯材
1となる大板の金属製薄板材に表面化粧層2となる大板
の表面化粧材を積層したり塗装を施したあと、これをシ
ャーリング等によって小割りカットすることによって製
造されていた。
1となる大板の金属製薄板材に表面化粧層2となる大板
の表面化粧材を積層したり塗装を施したあと、これをシ
ャーリング等によって小割りカットすることによって製
造されていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前記従来のブラインド用スラットにあって
は、側面5…の部分に金属製の中芯1が露出しているの
で、中芯1に表面化粧層2,2が積層された状態が歴然と
し、表面化粧層2,2の素材感が損なわれ、商品価値の低
いものとなってしまう不満があった。
は、側面5…の部分に金属製の中芯1が露出しているの
で、中芯1に表面化粧層2,2が積層された状態が歴然と
し、表面化粧層2,2の素材感が損なわれ、商品価値の低
いものとなってしまう不満があった。
さらに前記従来のブラインド用スラットにあっては、金
属製の中芯1が側面で外気に直接接しているので、腐食
し易い問題があった。
属製の中芯1が側面で外気に直接接しているので、腐食
し易い問題があった。
そしてまたこのような従来のスラットにあっては、これ
を用いて製作されたブラインドが、巻き上げられて側面
5…の合わさった状態で、安価な金属棒状の外観を呈す
る問題があった。
を用いて製作されたブラインドが、巻き上げられて側面
5…の合わさった状態で、安価な金属棒状の外観を呈す
る問題があった。
このような問題点を解するものとして、金属製の中芯の
周囲を合成樹脂シート、フィルム、化粧紙、布などの可
撓性に富む材料で包囲、被覆したスラットが提案されて
いる。しかし、このスラットにおいては、中芯の側面は
上述の材料で覆われるが、外観が単調で高級感に欠け、
室内調度品等には不適であった。
周囲を合成樹脂シート、フィルム、化粧紙、布などの可
撓性に富む材料で包囲、被覆したスラットが提案されて
いる。しかし、このスラットにおいては、中芯の側面は
上述の材料で覆われるが、外観が単調で高級感に欠け、
室内調度品等には不適であった。
そこでこの発明は、前記課題を解消し、商品価値が高く
かつ腐食しにくく、高級感あふれるブラインドを構成で
きるブラインド用スラットの製法を提供することをその
目的としている。
かつ腐食しにくく、高級感あふれるブラインドを構成で
きるブラインド用スラットの製法を提供することをその
目的としている。
[課題を解決するための手段] 請求項1のブラインド用スラットの製法は、金属製の中
芯の表裏面に木質化粧単板からなる表面化粧層が設けら
れたブラインド用スラットの製法であって、前記金属製
の中芯の表裏面に木質化粧単板を接着し、これを所定の
大きさに小割カットするカット工程と、このカット工程
で小割カットされたスラットを加工する加工工程とを備
え、この加工工程は、前記スラットに曲げ加工を施す曲
げ工程と、前記スラットに穴あけ加工を施す穴あけ工程
と、前記スラットの側面に樹脂のコーティングを施す側
面処理工程とを有することによって前記課題の解決を図
った。
芯の表裏面に木質化粧単板からなる表面化粧層が設けら
れたブラインド用スラットの製法であって、前記金属製
の中芯の表裏面に木質化粧単板を接着し、これを所定の
大きさに小割カットするカット工程と、このカット工程
で小割カットされたスラットを加工する加工工程とを備
え、この加工工程は、前記スラットに曲げ加工を施す曲
げ工程と、前記スラットに穴あけ加工を施す穴あけ工程
と、前記スラットの側面に樹脂のコーティングを施す側
面処理工程とを有することによって前記課題の解決を図
った。
また、請求項2のブラインド用スラットは、金属製の中
芯の表裏面に木質化粧単板からなる表面化粧層が設けら
れたブラインド用スラットの製法であって、前記金属製
の中芯の表裏面に木質化粧単板を接着し、これを所定の
大きさに小割カットするカット工程と、このカット工程
で小割カットされたスラットを加工する加工工程とを備
え、この加工工程は、前記スラットに曲げ加工を施す曲
げ工程と、前記スラットに穴あけ加工を施す穴あけ工程
と、前記スラットの側面に植毛被覆処理を施す側面処理
工程とを有することによって前記課題の解決を図った。
芯の表裏面に木質化粧単板からなる表面化粧層が設けら
れたブラインド用スラットの製法であって、前記金属製
の中芯の表裏面に木質化粧単板を接着し、これを所定の
大きさに小割カットするカット工程と、このカット工程
で小割カットされたスラットを加工する加工工程とを備
え、この加工工程は、前記スラットに曲げ加工を施す曲
げ工程と、前記スラットに穴あけ加工を施す穴あけ工程
と、前記スラットの側面に植毛被覆処理を施す側面処理
工程とを有することによって前記課題の解決を図った。
これら請求項1,2のブラインド用スラットをなす中芯
は、金属製の薄板材によって形成されている。この中芯
をなす金属には主にアルミニウム、アルミニウム合金、
鉄、鉄合金などが用いられるが、その他の金属材料を用
いることもできる。また中芯の表裏両面側の表面化粧層
は、天然木ツキ板、人工歪ツキ板などの木質化粧単板に
よって形成される。表面化粧層を天然木ツキ板などの木
質化粧単板で形成する場合は、中芯と表面化粧層とを接
着層を介して積層する。この接着層をなす接着剤には、
例えばウレタン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リオレフィン系等の接着剤を用いることができる。
は、金属製の薄板材によって形成されている。この中芯
をなす金属には主にアルミニウム、アルミニウム合金、
鉄、鉄合金などが用いられるが、その他の金属材料を用
いることもできる。また中芯の表裏両面側の表面化粧層
は、天然木ツキ板、人工歪ツキ板などの木質化粧単板に
よって形成される。表面化粧層を天然木ツキ板などの木
質化粧単板で形成する場合は、中芯と表面化粧層とを接
着層を介して積層する。この接着層をなす接着剤には、
例えばウレタン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リオレフィン系等の接着剤を用いることができる。
これら請求項1,2のブラインド用スラットの側面に施さ
れる樹脂コーティングや植毛は、中芯の側面部分のみに
施すこともできるが、通常は表面化粧層の側面を含む側
面全体に施される。
れる樹脂コーティングや植毛は、中芯の側面部分のみに
施すこともできるが、通常は表面化粧層の側面を含む側
面全体に施される。
請求項3のブラインド用スラットの製法は中芯がアルミ
ニウム製のものであって、そのスラットの側面を陽極酸
化処理で着色することにより、前記課題の解決を図っ
た。
ニウム製のものであって、そのスラットの側面を陽極酸
化処理で着色することにより、前記課題の解決を図っ
た。
請求項3のブラインド用スラットの中芯をなすアルミニ
ウムには、その合金も含まれる。また、請求項3のブラ
インド用スラットの表面化粧層は、前記請求項1,2の場
合と同様に形成される。
ウムには、その合金も含まれる。また、請求項3のブラ
インド用スラットの表面化粧層は、前記請求項1,2の場
合と同様に形成される。
請求項1〜3のブラインド用スラットにおいて、樹脂コ
ーティング、植毛あるいは陽極酸化によって行なわれる
スラット側面の着色は、通常は表面化粧層によって得ら
れるスラット表裏面の色調と同一あるいは類似する色調
で行なわれる。
ーティング、植毛あるいは陽極酸化によって行なわれる
スラット側面の着色は、通常は表面化粧層によって得ら
れるスラット表裏面の色調と同一あるいは類似する色調
で行なわれる。
「作用」 この発明のブラインド用スラットの製法では、スラット
側面のみに樹脂コーティング、植毛あるいは陽極酸化に
よって着色が施されるので、中芯の金属色の地肌が側面
部分に露出することがない。
側面のみに樹脂コーティング、植毛あるいは陽極酸化に
よって着色が施されるので、中芯の金属色の地肌が側面
部分に露出することがない。
また請求項1,2のブラインド用スラットにあっては、金
属製の中芯1の側面のみが樹脂コーティングあるいは植
毛によって覆われているので、金属製の中芯は外気から
完全に遮断される。
属製の中芯1の側面のみが樹脂コーティングあるいは植
毛によって覆われているので、金属製の中芯は外気から
完全に遮断される。
請求項3のブラインド用スラットにあっては、アルミニ
ウム製の中芯1の側面のみに陽極酸化処理が施されてい
るので、耐食性の向上した状態となっている。
ウム製の中芯1の側面のみに陽極酸化処理が施されてい
るので、耐食性の向上した状態となっている。
また、本発明では金属製の中芯の表裏面の表面化粧層と
して可撓性に乏しい木質化粧単板を用いているため、中
芯の側面に木質化粧単板を巻き込んで被覆することがで
きない。このため、側面に着色樹脂コーティング、植
毛、陽極酸化による着色を施してスラットとしての美感
を高めるとともに腐食などからの保護を計るようにして
いる。
して可撓性に乏しい木質化粧単板を用いているため、中
芯の側面に木質化粧単板を巻き込んで被覆することがで
きない。このため、側面に着色樹脂コーティング、植
毛、陽極酸化による着色を施してスラットとしての美感
を高めるとともに腐食などからの保護を計るようにして
いる。
「実施例」 以下、この発明を詳細に説明する。
(実施例1) 第1図は、この発明で得られたブラインド用スラットの
一例を示すものである。
一例を示すものである。
このブラインド用スラットは、アルミニウム合金A5086
H19の0.15mm材によって中芯1が形成され、その表裏両
面に表面化粧層2,2が積層されたものである。表面化粧
層2は、マカンバ材のハーフロータリー単板(厚さ0.20
mm)によって形成されている。この表面化粧層2は熱可
塑性のウレタン樹脂からなる接着層3によって芯材1に
接着されている。また表面化粧層2の外面側はウレタン
系塗料からなる保護層4によって覆われている。
H19の0.15mm材によって中芯1が形成され、その表裏両
面に表面化粧層2,2が積層されたものである。表面化粧
層2は、マカンバ材のハーフロータリー単板(厚さ0.20
mm)によって形成されている。この表面化粧層2は熱可
塑性のウレタン樹脂からなる接着層3によって芯材1に
接着されている。また表面化粧層2の外面側はウレタン
系塗料からなる保護層4によって覆われている。
このブラインド用スラットの側面5…は、全体が、マカ
ンバ色の着色剤の添加されたウレタン樹脂で形成された
コーティング層6によって覆われている。
ンバ色の着色剤の添加されたウレタン樹脂で形成された
コーティング層6によって覆われている。
このブラインド用スラットは次のカット工程と加工工程
とにより製造された。
とにより製造された。
まず、カット工程では、アルミニウム合金A5086 H19か
らなる大板の薄板材の表面および裏面に、熱可塑性ウレ
タン樹脂を塗布し乾燥させた。塗布量は、表裏両面とも
固形分で50g/m2程度となるように設定された。
らなる大板の薄板材の表面および裏面に、熱可塑性ウレ
タン樹脂を塗布し乾燥させた。塗布量は、表裏両面とも
固形分で50g/m2程度となるように設定された。
ついで第2図にしめすように、このウレタン樹脂が塗布
されたアルミニウム製薄板材の大板10をマカンバ材のハ
ーフロータリー単板の大板11,11ではさみ、これらをホ
ットプレスして接着し、第3図に示す大板材12を製作し
た。ホットプレスの条件は、130℃、10kg/m2、3分
であった。ついでこの大板材12に、所定の方法でウレタ
ン樹脂を塗装した。
されたアルミニウム製薄板材の大板10をマカンバ材のハ
ーフロータリー単板の大板11,11ではさみ、これらをホ
ットプレスして接着し、第3図に示す大板材12を製作し
た。ホットプレスの条件は、130℃、10kg/m2、3分
であった。ついでこの大板材12に、所定の方法でウレタ
ン樹脂を塗装した。
この後、塗装された大板材12をシャーリングで長さ1800
mm、幅50mmに小割カットする。ついで、加工工程では、
このものをロールフォーミングで横断面形状弓形に曲げ
加工(曲げ工程)したあと、所定位置に穴あけ加工(穴
あけ工程)を施して、第4図に示すようなスラットを作
成した。
mm、幅50mmに小割カットする。ついで、加工工程では、
このものをロールフォーミングで横断面形状弓形に曲げ
加工(曲げ工程)したあと、所定位置に穴あけ加工(穴
あけ工程)を施して、第4図に示すようなスラットを作
成した。
次に、側面処理工程では、以上のようにして製造された
スラットを30枚づつ重ね合わせ、このものを1セットづ
つ治具でしっかりとはさんだ。そしてこの状態でスラッ
トの側面側(シャーリングによる切り口部分)をマカン
バ色の着色剤が添加されたウレタン樹脂で塗装し、スラ
ット側面5…にコーティング層6…を形成して第1図に
示した実施例1のスラットを完成した。
スラットを30枚づつ重ね合わせ、このものを1セットづ
つ治具でしっかりとはさんだ。そしてこの状態でスラッ
トの側面側(シャーリングによる切り口部分)をマカン
バ色の着色剤が添加されたウレタン樹脂で塗装し、スラ
ット側面5…にコーティング層6…を形成して第1図に
示した実施例1のスラットを完成した。
このようにして得られたスラットは、厚さ0.55mmのマカ
ンバ材のムク板に良く似た外観を呈しており、表面化粧
層2,2をなすマカンバ材の材質感を損なわないものとな
っていた。
ンバ材のムク板に良く似た外観を呈しており、表面化粧
層2,2をなすマカンバ材の材質感を損なわないものとな
っていた。
すなわち、スラットは、全体にわたってマカンバ材の色
調を呈し、該スラットの全体からマカンバ材の材質感を
呈している。
調を呈し、該スラットの全体からマカンバ材の材質感を
呈している。
このスラットを用いてブラインドを製作したところ、巻
き上げられた状態でもマカンバ材の材質感を有するもの
となっていた。
き上げられた状態でもマカンバ材の材質感を有するもの
となっていた。
(比較例1) 実施例1のスラットを製造した工程と、スラットの側面
(シャーリングによる切り口部分)に塗装処理を施さな
い点のみ異なる工程でスラットを作成した。
(シャーリングによる切り口部分)に塗装処理を施さな
い点のみ異なる工程でスラットを作成した。
得られたスラットは側面(切り口部分)に中芯1の金属
肌が露出し、表面化粧層2,2をなすマカンバ材の材質感
を損なっていた。特に、このスラットを用いて製作した
ブラインドは、巻き上げた際の外観が金属棒様となり、
安価な印象であった。
肌が露出し、表面化粧層2,2をなすマカンバ材の材質感
を損なっていた。特に、このスラットを用いて製作した
ブラインドは、巻き上げた際の外観が金属棒様となり、
安価な印象であった。
(実施例2) 側面に植毛が施されたブラインド用スラット(実施例
2)を次にように製造して、その外観を調べた。
2)を次にように製造して、その外観を調べた。
まずアルミニウム合金A5086 H19からなる大板の薄板材
(厚さ0.15mm)の表裏両面に、接着剤となるオレフィン
系熱可塑性フィルム(100μm)を重ね、その上に難燃
化処理された天然ナラ単板、厚さ0.2mmを積層し、110
℃、10kg/m2、30秒の条件でホットプレスし接着し
た。
(厚さ0.15mm)の表裏両面に、接着剤となるオレフィン
系熱可塑性フィルム(100μm)を重ね、その上に難燃
化処理された天然ナラ単板、厚さ0.2mmを積層し、110
℃、10kg/m2、30秒の条件でホットプレスし接着し
た。
ついでこのものをシャーリングで長さ1800mm、幅50mmに
小割りカットした後、50枚重ね合わせて治具でしっかり
とはさんだ。そしてこの状態でスラットの側面側(シャ
ーリングによる切り口部分)にウレタン系接着剤をスプ
レー塗装した。次にこれを前記天然ナラ単板と同色の短
繊維が満たされた流動層中に入れて、短繊維をスラット
側面に付着させ、実施例2のスラットを完成した。
小割りカットした後、50枚重ね合わせて治具でしっかり
とはさんだ。そしてこの状態でスラットの側面側(シャ
ーリングによる切り口部分)にウレタン系接着剤をスプ
レー塗装した。次にこれを前記天然ナラ単板と同色の短
繊維が満たされた流動層中に入れて、短繊維をスラット
側面に付着させ、実施例2のスラットを完成した。
このようにして得られたスラットは、その全体が天然ナ
ラ材の質感を呈し、高級感を有するものであった。
ラ材の質感を呈し、高級感を有するものであった。
(比較例2) スラットの側面(シャーリングによる切り口)に植毛を
行わない点のみ実施例2のスラット製造工程と異なる工
程で、スラットを作成した。
行わない点のみ実施例2のスラット製造工程と異なる工
程で、スラットを作成した。
得られたスラットは側面(切り口部分)に中芯1の金属
肌が露出し、天然ナラ単板の材質感を損なっていた。ま
たこのスラットを用いてブラインドを製作したところ、
巻き上げた際の外観は金属棒様となり、著しく劣ってい
た。
肌が露出し、天然ナラ単板の材質感を損なっていた。ま
たこのスラットを用いてブラインドを製作したところ、
巻き上げた際の外観は金属棒様となり、著しく劣ってい
た。
(実施例3) 側面に陽極酸化処理が施されたブラインド用スラット
(実施例3)を次のように製造し、その外観を調べた。
(実施例3)を次のように製造し、その外観を調べた。
まずアルミニウム合金A5086 H19からなる薄板材(厚さ
0.15mm)の大板に実施例1と同様にしてマカンバ材のハ
ーフロータリー単板を接着し、この表面にウレタン塗装
を施した。
0.15mm)の大板に実施例1と同様にしてマカンバ材のハ
ーフロータリー単板を接着し、この表面にウレタン塗装
を施した。
次にこのようにして作成された大板材をシャーリングで
長さ1800mm、幅50mmに小割りカットし、ついでロールフ
ォーミングして横断面弓形に加工したあと穴あけ加工を
行った。次にこのものをkalcolor法で陽極酸化処理し
て、側面(切り口部分)に露出したアルミニウム合金の
部分をアンバーブロンズ色に着色した。
長さ1800mm、幅50mmに小割りカットし、ついでロールフ
ォーミングして横断面弓形に加工したあと穴あけ加工を
行った。次にこのものをkalcolor法で陽極酸化処理し
て、側面(切り口部分)に露出したアルミニウム合金の
部分をアンバーブロンズ色に着色した。
このようにして得られたスラットは、その全体がマカン
バ材の風合と質感を呈し、高級感に富むものであった。
バ材の風合と質感を呈し、高級感に富むものであった。
(比較例3) 実施例3のスラットを製造した工程と、陽極酸化処理を
行わない点のみ異なる工程でスラットを作成した。
行わない点のみ異なる工程でスラットを作成した。
得られたスラットは側面(切り口部分)に中芯1の金属
肌が露出したまとまりのない印象を与えるものであっ
た。またこのスラットを用いてブラインドを製作したと
ころ、巻き上げた際の外観が金属棒様となり、著しく劣
っていた。
肌が露出したまとまりのない印象を与えるものであっ
た。またこのスラットを用いてブラインドを製作したと
ころ、巻き上げた際の外観が金属棒様となり、著しく劣
っていた。
[発明の効果] ブラインド用スラットの製法においては、中芯の表裏面
に木質化粧単板からなる表面化粧層を接着したので、ス
ラット全体を軽量化できるとともに、衝撃等がスラット
にかかつたときに、かかる衝撃を木質化粧単板で吸収で
き、この可撓性の乏しい木質化粧単板でスラットの変形
を阻止でき、スラットの外観を維持でき、さらに、中芯
の隅部で怪我をするおそれをなくすことができ、スラッ
トの取り扱いにおける安全性を向上できる。ついで、ス
ラットの側面に、樹脂のコーティング、又は、植毛被覆
処理、あるいは、陽極酸化処理を施したので、中芯の地
肌がスラットの側面に露出することがなく、しかもスラ
ット全体が高級感に富み、全体として統一感を有するス
ラットを得ることができ、スラットが設置された空間に
温かみを与えることができ、意匠性にも優れた木質化粧
単板様の外観を呈するものとなる。さらに、スラット全
体にわたって木質化粧単板様の外観を呈することから、
スラット全体を木材から製造する必要性をなくすことが
でき、少ない木材を有効に利用することができる。この
ため、木材のみからスラット全体を製造する場合に比
べ、木材に要する費用を低減でき、しかも、全体にわた
って木質化粧単板様の外観を呈するから、木材が有する
高級感、温かみ等を維持できるものである。
に木質化粧単板からなる表面化粧層を接着したので、ス
ラット全体を軽量化できるとともに、衝撃等がスラット
にかかつたときに、かかる衝撃を木質化粧単板で吸収で
き、この可撓性の乏しい木質化粧単板でスラットの変形
を阻止でき、スラットの外観を維持でき、さらに、中芯
の隅部で怪我をするおそれをなくすことができ、スラッ
トの取り扱いにおける安全性を向上できる。ついで、ス
ラットの側面に、樹脂のコーティング、又は、植毛被覆
処理、あるいは、陽極酸化処理を施したので、中芯の地
肌がスラットの側面に露出することがなく、しかもスラ
ット全体が高級感に富み、全体として統一感を有するス
ラットを得ることができ、スラットが設置された空間に
温かみを与えることができ、意匠性にも優れた木質化粧
単板様の外観を呈するものとなる。さらに、スラット全
体にわたって木質化粧単板様の外観を呈することから、
スラット全体を木材から製造する必要性をなくすことが
でき、少ない木材を有効に利用することができる。この
ため、木材のみからスラット全体を製造する場合に比
べ、木材に要する費用を低減でき、しかも、全体にわた
って木質化粧単板様の外観を呈するから、木材が有する
高級感、温かみ等を維持できるものである。
従ってこの発明で得られたブラインド用スラットは、良
好な外観を有し、商品価値の高いものとなる。
好な外観を有し、商品価値の高いものとなる。
さらに請求項1,2のブラインド用スラットは、スラット
の側面が樹脂あるいは植毛で覆われているので、中芯を
なす金属製薄板が外気から完全に保護される。従って、
これらのブラインド用スラットは腐食しにくいものとな
る。
の側面が樹脂あるいは植毛で覆われているので、中芯を
なす金属製薄板が外気から完全に保護される。従って、
これらのブラインド用スラットは腐食しにくいものとな
る。
また請求項3のブラインド用スラットにあっては、アル
ミニウム製の中芯の側面が陽極酸化処理により耐食性に
優れた状態となっているので、このブラインド用スラッ
トも耐食性の優れたものとなる。
ミニウム製の中芯の側面が陽極酸化処理により耐食性に
優れた状態となっているので、このブラインド用スラッ
トも耐食性の優れたものとなる。
そして、このような耐食性に優れかつ良好な外観を有す
る本発明のブラインド用スラットによれば、高級感あふ
れる高品質のブラインドを製作することができる。
る本発明のブラインド用スラットによれば、高級感あふ
れる高品質のブラインドを製作することができる。
また特に、スラットの側面のみに、コーティング、植
毛、陽極酸化処理を施しているので、表裏面に設けた木
質化粧単板の素材感を損なうことなく、ブラインドを巻
き上げた際に、複数のスラット側面が合わさり金属棒状
の外観を呈することを防止することができる。
毛、陽極酸化処理を施しているので、表裏面に設けた木
質化粧単板の素材感を損なうことなく、ブラインドを巻
き上げた際に、複数のスラット側面が合わさり金属棒状
の外観を呈することを防止することができる。
第1図はこの発明で得られたブラインド用スラットの1
例を示す断面図、第2図ないし第4図はこの発明のスラ
ットの製造方法の一例を説明するための斜視図、第5図
は従来のブラインド用スラットを示す断面図である。 1……中芯、2……表面化粧層、5……側面、6……コ
ーティング層
例を示す断面図、第2図ないし第4図はこの発明のスラ
ットの製造方法の一例を説明するための斜視図、第5図
は従来のブラインド用スラットを示す断面図である。 1……中芯、2……表面化粧層、5……側面、6……コ
ーティング層
Claims (3)
- 【請求項1】金属製の中芯の表裏面に木質化粧単板から
なる表面化粧層が設けられたブラインド用スラットの製
法であって、前記金属製の中芯の表裏面に木質化粧単板
を接着し、これを所定の大きさに小割カットするカット
工程と、このカット工程で小割カットされたスラットを
加工する加工工程とを備え、この加工工程は、前記スラ
ットに曲げ加工を施す曲げ工程と、前記スラットに穴あ
け加工を施す穴あけ工程と、前記スラットの側面に樹脂
のコーティングを施す側面処理工程とを有することを特
徴とするブラインド用スラットの製法。 - 【請求項2】金属製の中芯の表裏面に木質化粧単板から
なる表面化粧層が設けられたブラインド用スラットの製
法であって、前記金属製の中芯の表裏面に木質化粧単板
を接着し、これを所定の大きさに小割カットするカット
工程と、このカット工程で小割カットされたスラットを
加工する加工工程とを備え、この加工工程は、前記スラ
ットに曲げ加工を施す曲げ工程と、前記スラットに穴あ
け加工を施す穴あけ工程と、前記スラットの側面に植毛
被覆処理を施す側面処理工程とを有することを特徴とす
るブラインド用スラットの製法。 - 【請求項3】アルミニウム製の中芯の表裏面に木質化粧
単板からなる表面化粧層が設けられたブラインド用スラ
ットの製法であって、前記アルミニウム製の中芯の表裏
面に木質化粧単板を接着し、これを所定の大きさに小割
カットするカット工程と、このカット工程で小割カット
されたスラットを加工する加工工程とを備え、この加工
工程は、前記スラットに曲げ加工を施す曲げ工程と、前
記スラットに穴あけ加工を施す穴あけ工程と、前記スラ
ットの側面に陽極酸化処理を施す側面処理工程とを有す
ることを特徴とするブラインド用スラットの製法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63082550A JPH0668232B2 (ja) | 1988-04-04 | 1988-04-04 | ブラインド用スラットの製法 |
US07/200,035 US5121785A (en) | 1987-06-01 | 1988-05-27 | Improved slat for blinds |
KR1019880006533A KR890000755A (ko) | 1987-06-01 | 1988-05-31 | 블라인드용 슬레이트 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63082550A JPH0668232B2 (ja) | 1988-04-04 | 1988-04-04 | ブラインド用スラットの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01256690A JPH01256690A (ja) | 1989-10-13 |
JPH0668232B2 true JPH0668232B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=13777610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63082550A Expired - Lifetime JPH0668232B2 (ja) | 1987-06-01 | 1988-04-04 | ブラインド用スラットの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668232B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5050662A (en) * | 1990-08-13 | 1991-09-24 | Julius Kellener | Decorative venetian blind |
JPH05231080A (ja) * | 1992-01-28 | 1993-09-07 | Yifeng Curtain Industry Co Ltd | シャッター羽根組成物及びシャッター羽根の製造方法 |
JP2727422B2 (ja) * | 1995-04-05 | 1998-03-11 | 博光 片谷 | ブラインドのスラット |
EP1557524A3 (en) * | 2003-03-31 | 2009-05-27 | Jørn Krab Holding APS | Lift and tilt mechanisms for a venetian blind |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS515243U (ja) * | 1974-06-26 | 1976-01-14 | ||
JPS5832896U (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-03 | 村田 亨一 | ブラインド用翼板 |
JPS5832897U (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-03 | 株式会社ニチベイ | ブラインド用スラット |
JPS61270494A (ja) * | 1985-05-22 | 1986-11-29 | 株式会社ニチベイ | ブラインド用スラツト及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-04-04 JP JP63082550A patent/JPH0668232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01256690A (ja) | 1989-10-13 |
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